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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

(0830時点)PR版

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成23年度税制改正の主要項目

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

る中小 小規模事業者の事業基盤の強化を税制面からもバックアップしていくことが極めて重要でありま す そこで 以下の点について見直しをされるよう要望いたします 1 中小法人への法人税の軽減税率の適用所得金額を 2 倍程度に引上げること 2 所得税の青色申告書を提出した年分の純損失の繰越控除期間を 3

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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H28秋_24地方税財源

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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平成 30 年度税制改正等要望項目 要望 1 ワインの酒税増税時における中小 零細ワイナリーの救済策の充実強化 1 頁 ワインに係る酒税については 醸造酒類間 の税率格差是正という名目で平成 15 年 平成 18 年の増税に続き 平成 29 年度税制改正においても平成 32 年 平成 35 年に増税

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消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

平成18年度地方税制改正(案)について

ついて 初年度 % の特別償却又は 7% の税額控除を認める制度の適 用期限を 2 年間延長する 2. 中小企業の事業承継を円滑に進める観点からの見直しを行うこと わが国では 中小企業の事業承継に関する税制として 一定の条件のもとに 自社株を相続する場合に相続税の課税価格を10% 軽減する制度等が設

平成 30 年度の税制改正に関する要望 一般社団法人全国建設業協会会長近藤晴貞 平素は 建設業界に対し一方ならぬご配慮を賜り 厚く御礼申し上げます 平成 29 年度公共事業関係の当初予算は ほぼ横ばいながら 5 年連続の微増となりました また 国土交通省関係予算では 当初予算で初となる ゼロ国債 を

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

平成20年2月

公益法人の寄附金税制について

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

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1 各調整方式の比較 前提 : 法人実効税率 % 金融所得の税率 20% ( 配当軽課の場合の配当分の法人税率は 30%) 比較のポイント 適用税率 法人税率か所得税率か 金融所得課税一元化にマッチするか( 税率 損益通算 ) 簡素な制度か 特定口座への対応はか 法人の税負担は軽減されるか

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成16年版 真島のわかる社労士

Ⅰ 家計の自助努力による資産形成を支援するための税制措置 1. つみたて NISA の制度期限の延長 NISA 制度の恒久化 根拠法の制定等 1つみたて NISA について 平成 49 年までとされている投資可能期間 ( 制度期限 ) を延長することにより 来年以降に投資を開始しても投資可能期間が少

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万


1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

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日本基準でいう 法人税等 に相当するものです 繰延税金負債 将来加算一時差異に関連して将来の期に課される税額をいいます 繰延税金資産 将来減算一時差異 税務上の欠損金の繰越し 税額控除の繰越し に関連して将来の期に 回収されることとなる税額をいいます 一時差異 ある資産または負債の財政状態計算書上の

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国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

第3 法非適用企業の状況

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(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

平成21年度 厚生労働省税制改正要望項目

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

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日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁

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海運関係事項

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

資料9

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スライド 1

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

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地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果について

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6 成人年齢引下げに伴い一般 NISA つみたて NISA の対象年齢を 18 歳以上とするこ と 根拠法の制定 恒久化 1NISA 制度が国民の安定的な資産形成に資する恒久的な制度となるよう根拠法 (NISA 法 ) を制定すること 2 口座開設期間を恒久化すること 3 非課税期間を恒久化すること

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

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- 平成 28 年度税制改正について ( 税制改正大綱 の概要解説 ) - 1. 法人税 改正の概要 (1) 法人税率の引下げ等 現行 28 年度 30 年度 法人税率 23.9% 23.4% 23.2% 法人事業税所得割 6.0% 3.6% 3.6% ( 標準税率 ) 法人実効税率 32.11%

法人税 faq

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

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第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 審議事項 (2)-4 DT 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方につ

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

法人税制改正詳解 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

ゴルフ会員権の売却と損益通算 1. 概要 個人で所有する預託金方式のゴルフ会員権の場合 総合課税の譲渡所得として その売却損は損益通算できま す ( 所基通 33-6 の 2) ゴルフ会員権やレジャークラブ会員権は優先的プレー権と預託金返還請求権の 2 要素があり 売却した場合は譲渡所得になります

2 営悪化を招くことになる 2.消費税の申告等の状況多くの農業者が売上一千万円以下であり 他業種に比べ 免税事業者が多くなっている 農業者は 他業種に比べ 税務申告割合が低く 納税 税務申告に不慣れといえる 特に 消費税については 所得税に比べ対応している農業者が少なく 事務負担が増す懸念から 有利

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平成 20 年 9 月 24 日全国信用組合中央協会 平成 21 年度税制改正に関する要望 1. 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の特例措置について存続させること 具体的には 1 法定繰入率 ( 現行 1,000 の 3) を存置すること 2 割増特例 ( 本則の 100 分の 116) の期限 ( 平成 21 年 3 月末 ) 2. 貸倒れに係る無税償却 引当基準の見直し及び欠損金の繰戻還付の拡充を行うこと 具体的には 1 貸倒れに係る無税償却 引当の範囲を拡大すること 2 欠損金の繰戻還付制度の凍結措置を解除し 繰戻期間 ( 現行 1 年 ) 3. 現行の住宅借入金等の所得税額の特別控除制度を恒久化すること 少なくともその適用期限 ( 平成 20 年 12 月末 ) あるいは これに代わる新たな税制上の措置を講じること 4. 登録免許税の税率をその手数料的な性格から低額の定額税率とする等 軽減 簡素化すること 5. 金融所得課税の一体化に向けて具体的な制度設計が行われる際には 金融資産に対する課税の簡素化 中立化を図る観点から 実務面における十分な検討を踏まえ 課税方式の均衡化を図るとともに 預金を含め損益通算を幅広く認めること

1. 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の特例措置について存続させること 具体的には 1 法定繰入率 ( 現行 1,000の3) を存置すること 2 割増特例 ( 本則の100 分の116) の期限 ( 平成 21 年 3 月末 ) 信用組合の主たる取引先である小規模事業者は 経営体質が脆弱で大手企業の倒産の影響を受け易く また 財務諸表の正確性も大企業と比較すると相対的に低いため 小規模事業者の倒産予測は困難な状況にあり さらに 過去の貸倒実績のブレも大きくなりがちで このため 過去の貸倒実績率だけでは 翌期の貸倒れに備えるには十分とは言えず 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金について法定繰入率を利用している信用組合が多数に上っている また 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の割増措置 ( 本則の100 分の1 16) は 経営体質が脆弱な小規模事業者に対する円滑な資金供給 地域密着型金融の推進に大きく寄与している 加えて この2つの貸倒引当金に係る税制上の措置は 信用組合の自己資本の充実にも寄与し 金融機関の財務の健全性が強く求められている今日 その重要性は益々増大しているところである したがって 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の1 法定繰入率 ( 現行 1, 000 分の3) を存置すること および2 割増措置 ( 本則の100 分の116) の適用期限 ( 平成 21 年 3 月末 ) を延長することを要望する 2. 貸倒れに係る無税償却 引当基準の見直し及び欠損金の繰戻還付制度の拡充を行うこと 具体的には 1 貸倒れに係る無税償却 引当の範囲を拡大すること 2 欠損金の繰戻還付制度の凍結措置を解除し 繰戻期間 ( 現行 1 年 ) 長年の懸案である不良債権問題については 主要行はその解決に目処がついたとしているが 小規模事業者等を主たる取引先としている信用組合においては 減少傾向にはあるものの未だ高水準で推移しており その処理が課題となっている 一方 不良債権を処理する過程においては 貸倒れに係る無税償却 引当の範囲が極めて限定的であること等から 貸倒れに係る企業会計と税務上

の取扱いに大きな差異が生じているが それらについては できる限り縮小させていくことが望ましく そのためにも 金融機関が実施している自己査定等に基づく無税償却 引当の範囲や実務上の取扱いを見直し 債権棄損の実情に応じて貸倒れに係る無税償却 引当の範囲を幅広く認めていくことが必要である 法的整理手続き開始の申立てがあった場合の個別評価金銭債権に係る貸倒引当金の損金算入割合 ( 現行 50%) を引上げるなど 貸倒れに係る無税償却 引当の範囲を拡大することを要望する 一方 法人税における欠損金の繰戻還付 繰越控除制度は 事業年度ごとの課税負担を平準化し 経営の中長期的な安定性を確保するうえで重要な制度である しかしながら 繰戻還付制度については 現状 繰戻期間が1 年に限定されているうえに平成 4 年度以降凍結されているなど 十分な措置が講じられているとは言いがたく 繰越控除制度についても その期間が7 年とされ 欧米主要国との比較においても わが国の制度は見劣りしていることから 平成 22 年 3 月末に期限が到来する欠損金の繰戻還付制度の凍結措置を解除し 繰戻期間 ( 現行 1 年間 ) を少なくとも2 年に延長することを要望する 3. 現行の住宅借入金等の所得税額の特別控除制度を恒久化すること 少なくともその適用期限 ( 平成 20 年 12 月末 ) あるいは これに代わる新たな税制上の措置を講じること 平成 16 年度の税制改正において 持家取得に伴う初期負担の軽減により住宅投資を促進し 景気浮揚にも資するとの観点から措置された現行の住宅借入金等の所得税額の特別控除制度は 平成 17 年居住分以降 平成 20 年居住分まで段階的に縮減され 本年 12 月末をもって廃止することとされている 住宅は 国民の経済活動や社会生活の基盤となる重要な資産であると同時に 家族を育むかけがえのない生活空間であり 全ての国民が自らの努力に応じて良質な住宅を確保することができる環境を整えることは 若年者の夢や勤労者 高齢者の安心に支えられた安定的な経済成長や健全で活力にあふれた社会につながるものである こうした中 本年 8 月 29 日に政府が決定した 安心実現のための緊急総合対策 ( 政府 与党会議 経済対策閣僚会議合同会議 ) の中では 住まい対策として 住宅投資の活性化とともに 住まいとまちの再設計を推進する観点から 環境負荷の低減に資する 省エネ長寿命住宅 の振興 高齢者の安心 安全を支える居住空間の確保 地域再生等まちづくりと連動した住宅整備等を進め

る ことが盛り込まれている 社会経済情勢等の変化に左右されることなく 安定かつ公平な住宅取得の機会が確保されることは 経済を下支えするという観点からも住宅取得の促進に資する税制措置の拡充は重要であることから 現行の住宅借入金等の所得税額の特別控除制度を恒久化すること 少なくとも その適用期限 ( 平成 20 年 12 月末 ) を延長することを要望する あるいは 現行制度に代わる税制上の措置として 住生活の安定の確保および向上の促進に資する新たな税制上の措置を講じることを要望する 4. 登録免許税の税率をその手数料的な性格から低額の定額税率とする等 軽減 簡素化すること 現行の登録免許税は 手数料的な性格を持つ流通税であるにもかかわらず負担が極めて重く わが国経済の構造改革のために必要な企業の組織再編成や資産流動化等の経済取引に影響を与え 経済の活性化を阻害している面がある 登録免許税が持つ手数料的な性格を踏まえ 低額の定額税率とする等 大幅に軽減 簡素化することを要望する 5. 金融所得課税の一体化に向けて具体的な制度設計が行われる際には 金融資産に対する課税の簡素化 中立化を図る観点から 実務面における十分な検討を踏まえ 課税方式の均衡化を図るとともに 預金を含め損益通算を幅広く認めること 少子高齢化の進展に伴い貯蓄率が顕著な低下傾向を示す中で経済の活力を維持するためには 個人金融資産にとって魅力のある効率的な金融 資本市場を構築する必要があり 金融資産に対する課税については 簡素でわかり易く 金融商品の選択を歪めることのない中立的な税制の整備が求められる 政府税制調査会が平成 16 年 6 月に公表した 金融所得課税の一体化についての基本的考え方 においても 金融商品に対する課税方式を均衡化し 損益通算の範囲をできる限り拡げていく方向性が打ち出されている 個人投資家にとって魅力的な金融 資本市場とは 金融商品がリスクに見合ったリターンを形成し 個人投資家のリスク選好に応じて自由に金融商品を選択できる市場であり そのためには 金融商品に対する課税が納税者にとって簡

素でわかり易く かつ金融取引における選択を歪めることのない形にする必要がある また 実効性のある税制を構築する観点から 個人投資家の税制面の事務負担や商品を提供する金融機関の負担や準備期間に十分配慮すること必要である したがって 金融所得の一体化を推進するに当たっては 金融資産に対する課税の簡素化 中立化を図る観点から 実務面における十分な検討を踏まえ 金融商品間の課税方式の均衡化を図るとともに 預金を含め損益通算を幅広く認めること さらに 具体的な納税の仕組みについては 納税者 金融機関の事務負担等に配慮した受入れ可能な実効性のある制度とするとともに その導入に当たっては十分な準備期間を設けることを要望する