28表紙doc

Similar documents
2部.indd

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

3 平成 29 年 3 月に幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領が改訂され 来年度から全面実施されます 新幼稚園教育要領等では 改訂の基本的な方針として 1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の明確化 健康な心と体 自立心 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 社会生

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

新しい幼稚園教育要領について

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

<4D F736F F D A8CF889CA934982C88E9697E B >

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

地域の幼児教育の拠点となる幼児教育センターの設置及び「幼児教育アドバイザー」の育成・配置に関する調査研究 実施報告書(2年次)(4)


ポイント 1: 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解する 保幼小の円滑な接続に向けて まずは 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解することが重要です 幼児教育 幼児期の教育では 幼児の自発的な活動としての 遊び を通して 様々な体験や学びの芽生えを積み重ねることができるよう 保育者が環境を構成し

地域子育て支援拠点事業について

ぐんま幼児教育センターだより№33①

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

小学生の英語学習に関する調査

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

第4章 道徳

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

夏季休業中など比較的時間の確保がしやすい時期に合同研修会を行う 講師招聘のための費用は 実施する校園の申請により大津市教育委員会の幼小連携事業の研究指定や校園内研修に係る予算から支出している 3 出前授業や入り込み授業 ( 保育 ) 交流計画の内容と幼児児童の状況に応じて 小学校の教師が幼稚園や保育

家庭における教育

幼児教育概要版案 xbd

生徒指導の役割連携_四.indd

Taro-renkei.jtd

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

利用者負担額 ( 保育料 ) の他にかかる費用の概要 正色第一保育園 施設所在地 中川区下之一色町字中ノ切 631 電話番号 ( 問合せ先 ) 費目費用 対象者 実費徴収 日用品 文房具 の教育 保育に必要な物品の購入に関する費用 日用品費 文房具費 被服費 教材費 上記に該当

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

幼稚園と小学校の連携の在り方について 学びの連続性 の視点に立って考察する 3 研究内容と考察 (1) 学びの連続性 に立った幼稚園と小学校の連携とは何か中教審の答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について は 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ 今後の幼児教育の方向性と

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

平成28年度幼児教育実態調査

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

目 次 第 1 章趣旨 1 第 2 章プログラムの位置付け 2 第 3 章基本的な考え方 2 第 4 章育てたい幼児像 3 第 5 章これまでの取り組み 3 第 6 章基本施策 5 1. 保育所 幼稚園 認定こども園等における充実した幼児教育の提供 2. 発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実

基本方針 これまでも幼稚園は幼稚園教育要領に 保育園は保育所保育指針に基づいた幼児教育 保育を展開してきた また 平成 20 年 3 月の大幅な改定により 3 歳児から5 歳児の教育に関する内容では整合性が図られている しかし 統一されたカリキュラムがないことで 幼稚園と保育園の内容に違いがあるかの

H

tokusyu.pdf

15

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

平成18年度標準調査票

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

上越市立有田小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 4 月策定 1 いじめの定義といじめに対する基本的な考え方 (1) いじめの定義児童生徒に対して 当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネット

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

Microsoft PowerPoint - 幼児教育プログラムの策定に当たって 資料4

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

愛媛県学力向上5か年計画

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

(2) 設備について 認可基準 ( 下線 : 必須 ) 幼保連携型 建物及び附属施設の設置場所 同一敷地内又は隣接する敷地内 ( 公道を挟む程度 ) 既存幼稚園 保育所からの移行の場合の特例 1~3 をすべて満たせば 同一敷地内にない場合も設置可 1 教育 保育の適切な提供が可能 2 子どもの移動時

< F2D81758DF492E882C982A082BD82C182C C789C E682508FCD816A2E6A7464>

Microsoft Word 教育課程の編成

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

かたがみ79PDF用

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

情報コーナー用

西ブロック学校関係者評価委員会 Ⅰ 活動の記録 1 6 月 17 日 ( 火 ) 第 1 回学校関係者評価委員会 15:30~ 栗沢中学校 2 7 月 16 日 ( 水 ) 学校視察 上幌向中学校 授業参観日 非行防止教室 3 9 月 5 日 ( 金 ) 学校視察 豊中学校 学校祭 1 日目 4 9

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

第2節 茨木市の現況

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

目次 第 1 章策定の趣旨 1 第 2 章現状と課題 2 第 3 章基本理念と基本目標 4 第 4 章基本方針 6 第 5 章担い手とその役割 10 用語の定義 本指針において使用する用語の定義は以下のとおりとします 乳幼児期 生後から小学校に入る前まで 幼児期 概ね3 歳から小学校に入る前 幼児教

ICTを軸にした小中連携

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

参考資料 校区別小中連携 一貫教育スケジュール表

Microsoft Word - 03目次

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

Transcription:

平成 28 年度 幼児教育調査結果 平成 29 年 4 月 鳥取県教育委員会 鳥取県教育委員会幼児教育調査 検索

Ⅰ 調査の概要 1 目的 幼保小の連携 交流や教職員の研修 学校生活への不適応に対する取組の状況等を調査し 幼児教育振興プログラム改訂の参考資料とする 特別支援教育の取組状況や接続期のカリキュラム編成等を調査し 県内の幼児教育と小学校教育のより一層の充実に向けた基礎資料とする 2 調査時期平成 28 年 9 月 3 対象 1 鳥取県内幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 )( 合計 211 園 : 分園を含む ) 2 鳥取県内小学校 (130 校 ) 4 回答 調象対象数 回収率 H28 H24 幼稚園国公立 4 100% 100% 私立 16 20 幼保連携型公立 10 211 100% 100% 認定こども園私立 16 26 保育所公立 95 100% 85% 私立 70 165 小学校国公立 130 130 100% 100% 5 調査項目 幼稚園 認定こども園 小学校用保育所 ( 園 ) 用幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) との 1 小学校との連携について 1 連携について 2 他園 ( 所 ) の交流について 2 スタートカリキュラムの編成について学校への不適応 ( 小 1プロブレム ) の状況 3 小学校との交流について 3 について 4 子育て 親育ちの支援について 4 1 年生の姿について 5 教職員の研修について 6 特別支援教育について 7 幼児の様子について 8 就学前の指導について

Ⅱ 調査結果 1 園 小学校 幼保小の連携について 1 (1)1 幼保小連携の必要性 2 幼保小連携が必要な理由 (2)1 幼保小連携の実施 2 分掌の中の連携 ( 交流 ) 担当職員の位置づけ 3 年間連携 ( 交流 ) 計画の作成 2 園 小学校との交流について 3 (1) 小学校との交流の実施 (2) 交流の内容 3 園 他園 ( 所 ) との交流について 5 (1) 他の園との交流の実施 (2) 交流の内容 4 園 小学校 接続期のカリキュラムについて 6 (1) スタートカリキュラムについて 小学校 (2) アプローチカリキュラムについて 園 5 小学校 学校生活への不適応 ( 小 1 プロブレム ) の状況について 8 (1) 第 1 学年での不適応の発生状況 (2) 不適応の様子 (3) 不適応発生の要因 (4) 不適応において実施した対処 (5) 不適応発生の予防に効果的と思われる対応策 6 園 小学校 子どもの様子について 12 (1) 園 就学前に特に気をつけて指導していること (2) 小学校 入学当初の 1 年生の気になる姿 (3) 園と小学校の結果比較 7 園 幼児の様子について 15 8 園 小学校 要望 16 9 園 教職員の研修について 18 (1) 園外での研修状況 (2) 園内での研修状況 (3) 昨年度の公開保育の実施状況 10 園 特別支援教育について 21 (1) 園務分掌の中での特別支援教育を担当する教職員配置 (2) 園内の特別支援教育体制 11 園 子育て 親育ちの支援について 22 Ⅲ 今後に向けて 23

Ⅱ 調査結果 1 幼保小の連携について 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 小学校 同一調査 (1)1 幼保小連携の必要性 平成 28 年度 園小学校園数 % 小学校数 % 必要である 211 100 130 100 必要でない 0 0 0 0 どちらでもない 0 0 0 0 2 幼保小連携が必要な理由 ( 主な理由 3 つに ) < その他 ( 自由記述 )> 子どもがしっかりと力を付けていくため (2)1 幼保小連携の実施 未実施園には 3 歳未満の保育施設を含む 1

2 分掌の中の連携 ( 交流 ) 担当職員の位置づけ 3 年間連携 ( 交流 ) 計画の作成 平成 28 年度 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 小学校 作成している 111 52.6% 80 61.5% 作成中である 35 16.6% 15 11.5% 作成していない 52 24.6% 33 25.4% 無回答 13 6.2% 2 1.5% 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 小学校 幼保小の連携について すべての園 小学校が連携は必要だと考え 連携 ( 交流 ) 担当教職員の位置づけなど 連携を行うための組織づくりが進んでいる 連携が必要な理由として 互いの教育 保育を充実させるため が一番多く 子どものスムーズな学校生活への適応と合わせ 教職員の資質 指導力の向上をめざしていることがうかがえる 年間連携 ( 交流 ) 計画を作成している 作成中である と回答した園 小学校が 7 割前後となり 特に園において作成している割合が大きく増加している 平成 24 年度には 小学校が主体となっていた連携が 園と小学校の共通理解のもと 小学校区等を中心として 計画的な実践が広がっていることが分かる 2

2 小学校との交流について 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 調査 (1) 小学校との交流の実施 (2) 交流の内容 ( 該当するものすべてに ) 幼児と児童の交流 教職員の交流 3

保護者の交流 < その他 ( 自由記述 )> 保 幼 小 中合同生活習慣アンケートの実施 保護者向けの入学説明会 合同研修 協議 意見交換 小学校との交流について 幼児と児童の交流として 総合的な学習や体験入学 行事を通しての交流などが多く 年間計画に基づく実践が進んでいる 教職員の交流としては 入学前後の連絡会や聞き取りなどの情報交換を通しての交流が進んでいる また 小学校教職員による保育体験が増加しており 幼児の生活や発達 指導方法を理解しようと努めていることが分かる 4

3 他園 ( 所 ) との交流について 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 調査 (1) 他の園 ( 所 ) との交流の実施 園全体 園種ごと (2) 交流の内容 ( 該当するものすべてに ) 園全体 <その他 ( 自由記述 )> 年長児交流会 行事に向けての練習 他園との交流について 交流の内容については 相互保育参観が大きく増加している 保育参観や合同研修を研修の機会として活用し 園児理解やお互いの園の教育力向上のための取組が進んでいることがうかがえる 5

4 接続期のカリキュラムについて 新規調査項目 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 小学校 調査 (1) スタートカリキュラムについて 小学校 1 スタートカリキュラムの編成 平成 28 年度小学校数割合 編成している 110 84.6% 編成中である 14 10.8% 編成していない 6 4.6% 2 編成する際に大切にしていること ( 該当するものすべてに〇 ) < その他 ( 自由記述 )> 計画を具体的に書く 園児 児童の実態を明確にし 研究テーマに沿った内容を検討する (2) アプローチカリキュラムについて 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 1 アプローチカリキュラムの編成について 平成 28 年度園数割合 編成している 57 27.0% 編成予定である 70 33.2% 編成していない 編成する予定はない 73 34.6% 無回答 11 5.2% 2 ア編成の際の小学校教職員との連携 アプローチカリキュラムを編成している 編成予定の園の回答 平成 28 年度 園数 連携している 80 連携していない 40 無回答 7 6

イ編成にあたって重視していること 自由記述 幼保小の連携 遊びの内容 小学生との交流活動 表現 生活 人間関係 集団づくり その他 保育の内容と方法を明確に小学校に伝えること 小学校からの意見を聞き 参考にすること 小学校と園の相互理解や情報共有 十分な話合いの機会をもつこと 小学校 1 年生と年長児の発達段階 幼児期の学びと育ちの様子 共通課題の明確化( 小学校までに付けたい力など ) 指導の在り方等 小学校とつながりのあるカリキュラムとすること 5 歳児後半の姿や1 年生春の姿を小学校職員との話合いで すり合わせて行う ねらい( 大事にしたいこと ) が保育園と小学校で連動していること 校区にある他園との交流および保育内容の共通理解 先取りの学びではなく 幼児期の学びが遊びを通して行われること 好奇心 探究心をもって様々なことを体験し考える機会の充実 自分の役割を感じ 自分たちで生活を進めていこうとする力の育成 対話を通して 活動や遊びを自分たちでつくっていくこと 好奇心や探求心を持ち 自ら考え決定し伝え合って遊べる活動 考える 試す 挑戦すること 友達と積極的に体を動かす運動 協同的な遊び 体験の充実 遊びや生活の中で文字や数への興味関心を高める 小学校の生活とつなぐことを意識した遊び 活動時間を考慮し 座位で集中して指先を使う遊びをする 自分の名前など簡単な読み書きなど 学ぶことの楽しさを伝えること 就学へ期待が持てるような小学校との交流 ( 就学に向けて見通しがもてるように ) 気付いたこと 思ったことが自分の言葉で伝えられるようにすること みんなの前で発表する機会を設ける 基本的生活習慣の自立 確立 時計を意識して生活をする( はじめと終わりを時計で知らせる ) あいさつや返事ができる はきものをそろえる 友だちとの関わりの中で思いやりの心や 自他の思いがわかるようにすること 本人がトラブルを起こした時の対処方法 個を大切にしながら少人数の中でも自分を発揮でき 集団の中で折り合いをつけることができること 子ども達にとって最善なものとすること 子どもの姿をイメージし 無理のない内容にすること 一年生の姿を見通し 就学への段差を乗り越えられる力をつけることを大切にすること 誰が見ても 内容がイメージできるよう具体的に表記すること キーワードは つながる 生きる 学ぶ 地域や保護者の実態( 願い ) を反映させること 学びの芽生え( 学ぶ意欲 好奇心 探究心を培うこと ) を意識したものとすること 学びの基礎 豊かな人間性づくり 健康な体づくりの3 本柱を意識すること 鳥取県 遊びきる子ども を育む取組事例集を参考にしながら自園の特色をいかした計画 子ども一人一人の特性をもとに 長所や生活面の課題を計画に組み込むこと 就学に向けての子ども達に期待感を持たせたり 不安感の軽減を図ったりすること 卒園までに育てたい具体的な子どもの姿に向けた活動と遊び 環境設定を記載すること 何をめざすのか ねらうのかを明確にすること スムーズな移行を目指し活用しやすい内容とすること( 必要な段差を意識 ) 話を聞く姿勢や態度を身に付けること 接続期のカリキュラムについて ほとんどの小学校においてスタートカリキュラムが編成されており 今後は子どもの姿に合わせ PDCA を生かしたカリキュラムとなるよう 年度ごとに内容の改善 充実を図る必要がある どの園においても年長児の指導計画に 小学校との接続を意識した活動内容が盛り込まれている 7

5 学校生活への不適応 ( 小 1 プロブレム ) の状況について 小学校 ) 調査 学校生活への不適応 ( 小 1 プロブレム ) とは小学校に入学したばかりの 1 年生が 授業中に落ち着いて話を聞くことができず騒いだり勝手に歩き回ったり 注意されると感情的になったりするなど 学校生活に適応できない状態が続き 学級としての学習規律が成立しない状態へと拡大していく これが入学当初から 1 か月以上継続する (1) 第 1 学年での不適応の発生状況 平成 24 年度 平成 28 年度 学校数 割合 学校数 割合 不適応があった 10 7.4% 19 14.6% 不適応に近い状況があった 18 13.3% 17 13.1% 不適応はなかった 106 78.5% 92 70.8% 無回答 1 0.1% 2 1.5% (2) 不適応の様子 平成 25 年度から平成 28 年度に 不適応があった 不適応に近い状況があった 小学校の回答 ( 該当するものすべてに ) 8

<その他 ( 自由記述 )> 集団行動ができない 友だちの中に入り いっしょに活動するのが難しい 不安感から登校できない 保護者から離れられない 椅子に座っていることができない 特別な支援を要する児童と一緒になって教室の外へ出る 等 (3) 不適応発生の要因 平成 25 年度から平成 28 年度に 不適応があった 不適応に近い状況があった 小学校の回答 ( 該当するものすべてに ) < その他 ( 自由記述 )> 我慢する経験 気持ちのコントロールや友達との折り合いをつけることが難しい児童がいたこと 個別に教育的配慮や特別な支援を要する児童が多数いたこと 個に応じた適切な就学指導ができなかったこと 小学校統合 1 年目で 新しい学校体制に慣れるまでに時間がかかった 特別な支援を要する児童が 新しい環境に適応するのに時間がかかったこと 保から小への環境変化のため 一定期間の不適応はあり得る 9

(4) 不適応において実施した対処 平成 25 年度から平成 28 年度に 不適応があった 不適応に近い状況があった 小学校の回答 ( 該当するものすべてに ) <その他 ( 自由記述 )> 巡回 依頼相談等を含め 不適応を起こしている児童の特性を見極めた上で保護者と面談し 専門機関と連携した 学校支援ボランティアの協力 通級指導教室での指導 級外職員による登下校の指導や生活全般の見守り 各クラスに学習支援員の配置等 (5) 不適応発生の予防に効果的と思われる対応策 平成 25 年度から 28 年度に 不適応がなかった 小学校の回答 ( 該当するものすべてに ) 10

<その他 ( 自由記述 )> 人事交流 園と小学校が情報交換など連携を密にする中での適切な就学指導 心配な児童の保護者と連携することができる関係を築くこと 児童の実態把握のため 諸検査等を実施し 指導に生かしていくこと 学級担任の力量 学年主任による綿密な計画と日々の指導内容の共有 級外の教員が補助にあたるなど 全校体制の対応 心のボランティアの方の協力等 学校生活への不適応 ( 小 1 プロブレム ) の状況について 平成 28 年度において 不適応があった 近い状況があった と回答する小学校が約 27% ある 人的な措置や他の教職員の協力的な指導 園との連携等 不適応の状況の改善に向けた取組が必要と考えられる 複数の教員が協力して児童を指導していくことが 不適応に対する対処や予防のために効果的と考えられる また 園と小学校の連携や接続の取組も重要である 11

6 子どもの様子について 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 小学校 関連調査 (1) 園 就学前に特に気をつけて指導していること 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) ( 該当するもの 5 つに ) <その他 ( 自由記述 )> 身辺自立全般 言葉遣い 対話を通して 活動や遊びを自分たちでつくっていくこと 相手の思いに気づくこと 等 12

(2) 小学校 入学当初の 1 年生の気になる姿 小学校 ( 該当するもの 5 つに ) <その他 ( 自由記述 )> 特別な支援を要する児童が多く 家庭からの要望が多岐に渡っている 愛着形成に課題がみられる児童がある しつけや言葉使い 生活習慣 学習環境において個人差や家庭差がある 文字は書けても 筆順がばらばらで直らない 等 13

(3) 園 就学前に特に気をつけて指導していること と 小学校 入学当初の 1 年生の気になる姿 の結果比較 ( 該当するもの 5 つに ) 子どもの様子について 小学校と園では 求める姿や指導の重点など 相互に認識 意識の差がある これは 尊重すべき違いであり お互いの教育内容や指導法について 相互理解を深めていく必要がある 14

7 幼児の様子について 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 調査 全体的な様子として当てはまること ( 該当するものすべてに ) 平成 28 年度 幼児の様子 平成 24 年度調査と比較しても 肯定的な回答が増加しており 園において 育てたい子どもの姿 を明確にして取り組んでいることがうかがえる 15

8 要望 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) から小学校へ 情報交換 入学前 保幼小の連携会の積極的な開催 支援会議や就学連絡会の引き継ぎ ( 成長や課題などの子どもの育ちや保護者の思い ) 発達の気になる子 支援が必要だと思われる子の事前の連携 入学後 就学してからの子どもの様子の情報交換会の実施 子どもの実態把握子ども同士の交流教職員の交流研修教育内容保護者支援その他 要録の活用 来園し 園児の発達段階や実態を知った上で 子ども達が就学の際 新しい環境にスムーズに移行していける連携 就学前までにできるようになっていることを認識 ( 把握 ) し 後戻りしないような指導 支援を必要とする子どもに関して就学前の密な連絡交換会就学後のフォロー会議の実施園から小学校へ一貫した支援 小学校の授業見学や施設見学 園児 児童の交流活動の実施 回数の拡充 行事だけでなく 子どもの姿を理解できる交流 毎月の園長 校長会だけでなく 計画的な職員交流 お互いの大切にしていることや課題について話し合う機会 日常生活の様子を見たり 聞いたりできるような交流の場 お互いに情報交換できるような場 お互いの教育 保育内容を理解し 連携を充実させていくこと 職員同士の情報交換 交流の機会 保幼小の連携会の積極的な開催 園と小学校の違いを理解した上での保小連携の充実 子どもの課題に向けて一緒に取り組むこと 中学校区の交流 子どもに身に付けさせたい力の共通理解 特に生活面において可能な限り 段差 を小さくすること 保育士の授業参加 小学校の先生による保育体験 接続期のカリキュラム編成を通した連携 園からの継続的 一貫した支援 ( 特に人とのかかわり ) 園での遊びをベースに子どもが関心を持てる授業導入 子どもの気持ちを大事にした教育 学力だけでなく 生活していくうえで必要な知識の習得 子どもが安心して自己発揮できる場に 目標を共有した同じ取組 1 学期はしっかりと個々への対応をすること 気になる子どもへ対する継続指導 不安を感じる保護者への支援 小学校での生活や必要な力を保護者に伝えること 小学校教員の長期社会体験研修の拡充 構えなくとも日常的にできる小学校との交流 接続期のカリキュラムに就学前の 5 歳児との接続部分もしっかり位置づけること 現在の連携が 職員が変わっても継続していくこと 学校施設 設備を保育で利用すること 地域によって保幼小連携の関心度や協力度が異なるため どの地域でも十分な保幼小連携ができること 16

小学校から幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) へ 就学指導 共通の移行支援シートの記入 支援が必要な児童や保護者に対して 早い段階から専門機関と連携すること及び保護者に対する粘り強い入級指導 気になる子どもについての情報を早めに小学校へ伝えること 夏までに 園の就学指導に関わり 保護者ともつながりながら 小学校での学習の場を考えていくことが出来るように 特別な支援を要する園児への個別支援の量を小学校入学に向けて減らしていくこと 就学指導に関しては, 幼保一元化を進めること ( 支援シート等 ) 及び連携の充実 幼保小の連携人間関係保護者支援その他 園同士が連携し 生活規律や学習に向かう姿勢などを揃えること 入学に向けた就学指導を小学校と連携して進めること 小学校教員が園に出向き 子どもの様子を把握する機会を増やすこと 接続期のカリキュラムを意識しつつ 継続的に交流活動や情報交換を行うこと 定期的な連携の機会を持つこと 気になる子どもの見取りを早い段階から行うこと 児童理解 支援 保護者との連携のあり方について 細かな情報提供 年長同士の関わり 小学校入学に向けて 小学校での集団生活を意識した活動を徐々に増やすこと 友だちへの思いやり 譲り合い 素直に過ちを認める心の育成 入学の心構えを保護者へ指導 ( 提出物の期限を守る 学校からの文書に目を通す 身辺整理 ) 園と保護者 保護者同士の信頼関係の構築 じっと座る 静かに話を聞くなどのルールやマナーの指導 基本的な正しい言葉遣い 早寝 早起き 朝ごはん メディアとの関わり方等 基本的生活習慣定着への指導 正しい姿勢で人の話を聞く指導 鉛筆や箸の正しい持ち方の指導 体力づくり 他県の就学前指導のあり方や基準の違い 要望について 小学校から園への要望としては 特別な支援を要する子どもについての情報交換等 早くからのつながりを求める内容が多い 多くの園で 小学校教職員に幼児の姿を理解してもらい 園での育ちや学びを小学校生活につなげていきたいと考えている 17

9 教職員の研修について < 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 調査 > (1) 園外での研修状況 1 教職員の園外研修への積極的な参加 園全体 園種ごと 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 72 25 50 7 61 28 25 29 3 6 6 50 44 50 38 50 56 49 47 1 3 4 42 54 17 19 2 3 39 59 60 1 無回答あてはまらないあまりあてはまらない少しあてはまるよくあてはまる 0% H24 H28 H24 H28 H24 H28 H24 H28 H24 H28 H24 H28 国公立幼稚園私立幼稚園公立認定こども園私立認定こども園公立保育所私立保育所 2 1で あまりあてはまらない あてはまらない と回答した園の理由 ( 該当するものすべてに ) 仕事が多忙で研修会に参加する時間がない 8 園 研修会に参加したときの補欠体制がとれない 8 園 平日の参加が難しい 2 園 18

(2) 園内での研修状況 1 園内研修の充実 園全体 園種ごと 100% 90% 14 25 6 4 5 12 20 25 26 2 23 80% 29 29 24 70% 60% 50% 72 50 60 75 61 無回答充実していないあまり充実していない 40% 58 75 64 65 61 少し充実しているとても充実している 30% 20% 10% 0% 25 20 14 16 13 7 9 8 3 H24 H28 H24 H28 H24 H28 H24 H28 H24 H28 H24 H28 国公立幼稚園私立幼稚園公立認定こども園私立認定こども園公立保育所私立保育所 2 1で あまり充実していない 充実していない と回答した園の理由 ( 該当するものすべてに 全員そろっての実施が難しい 49 園 平日の子どもがいる時間の研修または時間外の研修は難しい 36 園 多忙で研修する時間がない 33 園 研修の中心となる教職員がいない 5 園 研修の計画がない 研修の必要性がない 0 園 <その他 ( 自由記述 )> 職員の意識の問題 臨時保育士の研修参加が少ない 等 19

(3) 昨年度の公開保育の実施状況 園全体 園種ごと 公開保育実施園の平均回数は 4.5 回である 教職員の研修について 研修のための時間の確保が課題であり 研修に参加しやすい環境づくり 体制づくりを進めていくことが必要である 公開保育を実施する園が増加している一方 実施できなかった園があり 取組状況に大きな差が見られる 研修に参加しにくい理由 充実を図りにくい理由として 時間的な余裕がない と答える園が多い 20

10 特別支援教育について 新規調査項目 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 調査 (1) 園務分掌の中での特別支援教育を担当する教職員配置 園全体 平成 28 年度園割合 園種ごと 配置している 154 73.0% 配置していない 53 25.1% 無回答 4 1.9% (2) 園内の特別支援教育体制平成 28 年度 園数 割合 園内委員会の設置 79 37.4% 特別支援教育担当を中心としたチーム支援 57 27.0% 個別の指導計画 等を活用した教職員の共通した支援 161 76.3% 保護者 関係機関と連携した 個別の教育支援計画 作成と活用 113 53.6% 専門機関による巡回指導 巡回相談等の活用 192 91.0% 保護者 地域への理解啓発の推進 51 24.2% 特別支援教育に関する教職員研修 174 82.5% 基礎的環境整備と合理的配慮の提供 72 34.1% 特別支援教育について 73% の園で特別支援教育担当を配置し 関係機関や小学校 特別支援学校との連携を行っていることが分かる 個別の指導計画 個別の教育支援計画 等を作成し 支援を要する幼児への関わりについて 共通理解した上で教育 保育を行っていることがうかがえる 基礎的環境整備と合理的配慮の提供 保護者 地域への理解啓発の推進 等の低い項目について 理解啓発による取組の充実を図る必要がある 21

11 子育て 親育ちの支援について 幼稚園 認定こども園 保育所 ( 園 ) 調査 平成 24 年度の調査項目を変更して実施 平成 28 年度子育ての支援の具体的な内容 内容 在園児の保護者を対象 ( 園数 ) 在園児以外の保護者を対象 ( 園数 ) 在園児の保護者を対象 ( 割合 ) 在園児以外の保護者を対象 ( 割合 ) 園の経営方針や取組についての説明 197 47 93.4% 22.3% 保育参観 194 91.9% 保育参加 173 82.0% 保護者同士の交流を深める活動 164 37 77.7% 17.5% クラス懇談 178 84.4% 未就園の子どもやその保護者への園開放 134 63.5% 子育て相談 158 63 74.9% 29.9% 家庭教育に関する保護者研修会 155 17 73.5% 8.1% 親子読書の推進 129 15 61.1% 7.1% 生活習慣づくりに関する取組の推進 128 14 60.7% 6.6% 地域の方との交流 141 28 66.8% 13.3% 世代間交流 ( 祖父母 保護者 ) 147 16 69.7% 7.6% 子育て 親育ちの支援について 地域や園の特色を生かし 在園児及び在園児以外の保護者への支援が広がっている 22

Ⅲ 今後に向けて * 今回の調査を踏まえて 幼保小の連携を一層推進 充実させるために 今後さらに進めることが望ましいと考えられる取組幼保小の連携 交流について 連携 ( 交流 ) 担当職員の位置づけについて 交流の担当者の位置付けや交流計画の作成等 連携を充実させるための組織づくりの推進を図る 年間連携 ( 交流 ) 計画の作成について 幼児と児童の育ちや学びのつながりを意識した幼保小連携 ( 交流 ) 計画の作成により ねらいを明確にした互恵性のある交流を進める 小学校との交流について 管理職による連絡協議会の開催等 園 学校体制による交流を推進する 保育体験研修 授業体験の実施等により 教育内容 保育内容の相互理解に努める取組を行う 園や小学校 地域の実態に合わせ 小学校区等において 園と小学校の交流の更なる充実を図る 幼稚園 保育所 ( 園 ) 認定こども園の交流について 小学校区等における横のつながりを意識した取組を進めていくことにより 就学前の幼児教育 保育の質の向上につなげる 接続期のカリキュラムについて 小学校区等における小学校と園の育ってほしい子どもの姿を共有したカリキュラムを編成し 取組を進める 接続期のカリキュラムについて 園と小学校の教職員の相互理解 連携による編成が進むよう その編成のモデルを示しながら理解推進を図る 学校生活への不適応の状況について 教職員の相互理解や 幼児教育 保育及び小学校教育のさらなる充実のための具体的な取組を推進する 幼児の様子 子どもの姿 願いや要望について お互いの子どもの姿や教育内容 指導方法の違いを理解することが重要であり 小学校と園で相互理解に向けた合同の研修内容等を工夫する 教職員の研修について 時間の確保や研修内容を共通理解するための取組の工夫による研修の充実を図る 研究保育を実施し 日々の保育内容について研究を行い 教職員全体で保育実践に生かすなど カリキュラム マネジメント (PDCA) を意識した取組を推進する 特別支援教育について 特別な支援を必要とする子どもへの適切な指導のため 特別支援教育を担当する教職員配置や具体的な取組の実施等により 園内特別支援教育体制を整備する 子育て 親育ちの支援について 園の機能や特性を生かし 家庭教育を支える子育て支援体制の充実を図る 23