理事長ご挨拶 謹んで新年のお慶びを申し上げます 皆様方におかれましてはお健やかに初春を迎えられたことと存じます おかげ様で 竜山内科リハビリテーション病院は 今年 9 月で設立 35 周年を迎えます 現在 わが国は超高齢社会に突入し 1960 年代には20 歳代であった日本人の平均年齢は 現時点では45 歳 今後 20 数年後には55 歳になるといわれています さらに 現在のところ1 人の高齢者を3 人で支えている社会構造が このまま少子高齢化が進行しますと2030 理事長年には1.7 人で支え 2055 年頃には1.2 人で支えるようになると想定されています そのような状況下で対 GDP 比の国の借金はOECD 山部英則加盟国中 わが国が一番多いのにもかかわらず 歳出は増加の一途を辿り 政策も一向に方向性が定まらず 今後の行く末が案じられます しかし一方では デフレは続いているものの 一昨年のリーマンショック以降に景気が底をついてからは 緩やかではありますが景気の回復が続いており 明るい兆しも見受けられております 是非とも この回復基調を腰折れさせないような政策に期待したいものです 現在 私どもの病院は内科リハビリテーション病院として地域に貢献し 地域の皆様から信頼され 必要とされる病院を目指しております 具体的には 昨年 7 月に上拾石院長補佐を迎え SAS( 睡眠時無呼吸症候群 ) 外来の開設 循環器の専門医が3 人体制となりましたことから 12 月より心臓リハがスタートし 熊本では数少ない心臓リハを担うリハビリテーション病院として 地域医療に貢献できるものと自負しております また 今春には回復期リハ病棟を開設し より一層リハビリテーションに尽力していくことによって 患者様のQOLの維持 回復と在宅復帰のために 貢献して参る所存でございます介護部門では 認知症高齢者の増加という社会的なニーズに応えるべく 一昨年に続きまして 昨年もグループホームを開設させて頂きましたが 病院に隣接するグループホームとして全面的にバックアップしながら 介護 医療ともにより充実した施設を目指しております 今年は我々熊本県民にとって積年の夢であった九州新幹線が いよいよ3 月 12 日に全線開業し 熊本にとって新しい歴史の1ページが始まります 新幹線全線開業が経済発展や単なる利便性向上のみならず 医療業界にもたらしている深刻な人材不足の解消等にも貢献してくれることを期待しております 記念すべきこの年が 皆様方にとっても素晴らしい年となりますことをお祈り申し上げて 新年のご挨拶とさせて頂きます どうか 本年もよろしくお願い申し上げます -1-
院長ご挨拶 あけましておめでとうございます 皆さまには良き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます 昨年私は 変化 ( チェンジ ) をキーワードの一つにして 竜山内科リハビリテーション病院をどのようにしたら良いか日々考えて過ごしました しかし 自分でできることは限られています 自分が何かを変え院長本田喬ることは極めて難しいことに気づきました ですから 自分が変わること 自分の考えを変えることにしました 私にできることを毎日忠実に昭和 47 年熊本大学医学部卒行うことにしました 患者さん 家族の方に誠実に向き合い 医師とし 資格 日本循環器学会循環器専門医て忠実に仕事に励むようにしました どんなに忙しくても一日 1 回は 心臓病学会 FJCC 日本内科学会認定医患者さんのお顔を必ず診ること 患者さんの声に耳を傾けしっかり聴 日本内科学会指導医くことを心がけました また 看護師や理学療法士など病院スタッフ 日本救急医学会専門医 日本集中治療医学会専門医の声をしっかり聴くことも意識しました しかし 自分が一方的にしゃ 日本冠疾患学会 FJCA 産業医べってしまい 患者さんの声を 病院スタッフの声をあまり聴いていな 所属学会 日本循環器学会 日本冠疾患学会い日もあったのでは と反省しています 口は一つですが 耳は左右 日本内科学会 日本心不全学会に一つ 合計二つあります 口は食べ物を食べるという役割もありま 日本心臓病学会 日本集中治療医学会すが 耳は聴くことだけがその役割です 神様は聴くことを重要視さ 日本救急医学会 日本心臓リハビリテーション学会れたためにそのように創られたのではないでしょうか 今年は しっ 専門 かり聴くこと を実行したいと思います 昨年も数名の医師が入れ替わり 以前よりは活気あふれる病院に変化してきたと思います 昨年末には心臓リハビリテーションの施設基準 (Ⅰ) を取得することができましたので 積極的に心臓リハビリテーションに取り組んでいます 通院中の心臓病や血管病の患者さんや入院して心臓リハビリテーションを行う患者さんも増えてきました また 胃や大腸の内視鏡検査を受けられる患者さんも徐々に増加しています 睡眠時無呼吸症候群の検査入院や治療を受けられる患者さんも増加しています 今年春には脳卒中や大腿骨骨折によって機能障害に陥った患者さんの自宅復帰や社会復帰のための運動訓練を行う回復期リハビリテーション病棟を開設する予定です 私たちの病院は 各領域の専門医が連携をとって一人の患者さんを全人的に診る体制作りを目指しています 当院が持っているパワーを十二分に発揮し 満足度の高い病院 福祉 リハビリ施設となるよう努力しています ところで 竜山内科リハビリテーション病院は変わってきていますでしょうか? 地域の皆さまに信頼され 役立つ病院になっていますでしょうか? なくてはならない病院になりつつあるでしょうか? 今年も急性期病院や地域のクリニックと緊密な連携をとりながら 患者さん本位の 患者さんを自分の家族と思って真摯で笑顔と思いやりのある医療 看護 介護サービスの提供 を着実に実践していく決心です 本年もご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致しますとともに 皆さまのご健勝とご多幸をお祈り致します -2-
院長補佐ご挨拶 新年明けましておめでとうございます 昨年 7 月から当院の院長補佐として 心臓大血管リハ及び回復期リハビリテーション担当医師として赴任しました 生まれは鹿児島で熊大出身です 院長補佐上拾石秀一 昭和 57 年熊本大学医学部卒 資格 日本循環器学会認定専門医 日本内科学会認定医 日本心臓リハビリテーション学会認定指導医 日本医師会認定産業医 身体障害者福祉法指定医 所属学会 日本内科学会 日本循環器学会 日本糖尿病学会 日本心電学会 日本睡眠学会 日本心臓リハビリテーション学会 日本リハビリテーション医学会 専門 大学を卒業して 最初の約 10 年間は大学を離れ 全国民医連の関連病院である甲府共立病院で総合内科ローテート研修を受け 熊本に帰ってからも 病気だけでなく患者さんの心まで診ることができるようにと厳しく指導されました 次の10 年は済生会熊本病院で実地の専門医療を身につけ それを高千穂町立病院などの地域に出向しても役立てる様に修練しました 最近の10 年間は熊本託麻台病院で脳や心臓 整形外科疾患など障害をもつ患者さんの社会復帰をお手伝いする リビリテーション および 睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の勉強を致しました 日本は いまや世界でも稀有な超高齢化社会となり 高齢化は今後 20~30 年間進み続けるとされています 一人暮らし 老夫婦お二人の家庭が多く 年金でなんとか生活し 将来に不安を抱える方々が増加する一方です 日本がどのようにして この危機をチャンスに変えることが出来るか! は国際的にも注目されています そして どの病院で治療を受け その後 どこでリハビリを受け どの施設で介護を受けながら その後の生活をやっていくのか? は国民の大きな関心事になっています 竜山内科リハビリテーション病院 は これまでどちらかというと 控えめな維持期の診療や訪問看護 リハビリ で北熊本を中心に医療 介護を提供することを使命に頑張ってきた感がありました しかし 時代の大きなうねりの中 今 大きく変化し始めています 病院では 医師 看護師 理学療法士 管理栄養士 ケースワーカーなど全てのスタッフが手に手を取って 優しくて 頼りになる 温かい 医療 介護を提供する新しい病院に脱皮させようと努力しています 外来機能を充実させ 心臓血管病の診断治療は勿論のこと 胃大腸内視鏡検査 睡眠時無呼吸症候群および心臓リハビリテーション診療が出来るようになりました 本年 4 月には 回復期リハビリ病棟 が完成する予定です この病棟では 脳卒中 整形外科疾患 心臓や大血管の開胸開腹手術後 肺炎などの疾患で治療が長引き 体力や精神的に自信をなくした方々を対象に 退院後の生活の場まで見据えた 包括的なリハビリテーション を行ない 自宅への退院を目指します 並行して 周囲の医療機関や介護保健施設と密接に連携して社会復帰のお手伝いを致します 私たちに求められているのは 昭和 30 年代には普通にあった有機的な地域のネットワークを再度作り上げて 子供 老人が安心して住める街 ( コミニュテイ ) 創り を進めることではないかと思いますが如何でしょうか? -3-
心臓のリハビリ とは? 脳卒中や骨折など整形外科の疾患ではリハビリが必要な事を 皆さん御存知だと思います 実は心臓病の方にもリハビリが必要なのです 心臓リハビリ とは 心臓病の患者さんが なるべく早く家庭あるいは社会復帰できるように そして再発を予防する目的で 薬物治療 運動療法 栄養指導等を医師 薬剤師 看護師 栄養士 検査技師 社会福祉士 理学療法士 作業療法士等がチームを組んで取り組むことです その中心となる運動療法は 医師の指示のもと 血圧 脈拍に注意しながら それぞれの症状にあわせて運動量やその種類 時間等を決め エルゴメーター ( 自転車 ) 体操 筋力強化 歩行練習を行います 又専門のスタッフが日常生活の指導を行います 当院でも 昨年 12 月より 心臓リハビリの施設基準 (Ⅰ) を取得し 心臓リハビリを開始致しました 高齢化社会を迎えて 今後 益々その必要性 重要性は大きくなるものと思われます 今後もスタッフ一同 気を引き締めて頑張るつもりです 理学療法士本田隆 介護保険の Q & A Q 介護保険を申請した後の訪問調査では何を聞かれるのですか? 心配です A 申請した後に担当の保険福祉センターから連絡がありますので 日程調整のうえ調査 員が訪問することになります ( 申請から 1 ヶ月以内 ) 調査の内容は どのくらい身体が動けるのか 歩けるか 食事やトイレや入力の動作はどうか また物忘れがあるかなど日常生活においてどの位の介護が必要か調査を行います 緊張しないで受けてください 介護支援専門員濱田和代 -4-
栄養部通信 食生活改善 新型インフルエンザ重症化予防に効果あり?! 2009 年ノーベル医学 生理学賞受賞のモンタニエ氏によると ワクチンが最も有効だが 食生活改善も重症化予防に効果がある とコメント その理由として 体が酸化することで免疫力が低下する と指摘 では どうすればいいの 1 抗酸化作用 ( ファイトケミカル ) のある野菜 果物を積極的に食べる 2 抗酸化作用を助ける亜鉛やセレンなどのミネラルも摂る 3 体の免疫力低下を防ぐためビタミン A C Eを摂る 4 腸内の免疫力を高めるため 乳酸菌やビフィズス菌を上手に摂る 5 体が酸化しやすい高カロリー 高脂肪な肉食中心の食事は避ける 豆知識 抗酸化作用のある食品 ブルーベリー そば 日本茶 大豆 ごま 緑黄色野菜 鮭 海老 カシスなど 亜鉛の多い食品 豚レバー 牛肉 抹茶 ココアなど セレンの多い食品 いわし 鱈 牛肉 ねぎ 抗インフルエンザ薬 新年あけましておめでとうございます 今年に入り インフルエンザが気になってきた方も多いのではないでしょうか? 今回は 抗インフルエンザ薬についてお話したいと思います ご存知の通り 抗インフルエンザ薬には タミフルとリレンザが代表的ですが 昨年より イナビルとラピアクタという薬が発売されています イナビルは吸入 ラピアクタは注射です タミフル リレンザは5 日間内服 吸入の必要がありますが イナビルとラピアクタは1 回で治療完了です 体調が悪く 医療機関を受診し 薬をもらい 朝 夕 5 日間も内服しないといけない 又は 吸入方法を覚えないといけないなど患者さまの負担は大きかったと思いますが イナビルとラピアクタは受診時 その場で吸入 又は点滴をし家に帰ってゆっくり休むことが出来ます ただし 吸入出来ない方や 医師の判断で使用できないという方もいらっしゃいます そのような場合には やはり タミフル リレンザが必要になってきます まずは インフルエンザにかからないよう 手洗い うがいを行い 予防することが大切です しっかりと栄養と休養をとり 体力をつけて インフルエンザの季節を乗り切りましょう 新薬について詳しい情報を知りたい方は どうぞ薬局までおたずねください -5- 薬剤師友枝純代
健康公開講座 第 43 回健康講座 第 44 回健康講座 テーマ : 心臓リハビリテーションとは 食事で 免疫力アップ 講師 : 理学療法士新井淑子 栄養士上谷彩 場所 : 当院東棟 1 階大会議室 当院東棟 1 階大会議室 日時 : 1 月 15 日 ( 土 ) 14:00~ 2 月 26 日 ( 土 ) 14:00~ 外来担当表 第 1 診察室 本 田 上拾石 本 田 上拾石 本 田 清 原 午 前 消化器科 9:00 12:30 第 2 診察室 増田 丸吉神経内科 青木 内科 呼吸器科 渡邊 内科 消化器科 小 森 田 内 科 午後 13:30 第 1 診察室第 2 診察室 渡邊 内科 消化器科 青木 多田隈 内科 消化器科 有働 小森田漢方外来増田 青木 内科 呼吸器科 清原 多田隈 内科 消化器科 有働 休診 17:30 漢方外来 神経内科 消化器科 神経内科 診療科目及び健診 診療科目 健診 外来診療受付時間 TEL FAX 内科 神経内科 呼吸器内科 消化器内科 リハビリテーション科 歯科 放射線科 特殊外来人間ドック 各種健診 ( 協会けんぽ 特定健診など ) 平日午前 9:00 ~ 12:30 午後 13:30 ~ 17:30 土曜午前 9:00 ~ 12:30 休診日日曜 祝祭日 096-344-3311 096-344-3312-6-