Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第1学年国語科学習指導案

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Taro-5年研究のまとめ

Taro-【HP用】指導案.jtd

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

国語科学習指導案

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

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価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

第1学年国語科学習指導案

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

第1学年国語科学習指導案

社会科学習指導案

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第1学年国語科学習指導案

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

第○学年○組 学習指導案

4 単元の評価規準 < 評価方法 > 国語への話す 聞く能力関心 意欲 態度和の文化について事柄が明確に伝わ調べてプレゼンするるように, 資料の形という目的を意識し式を工夫して説明して文章を読み, 進んている で調べたり, 資料の <ワークシート5~ 提示の仕方を工夫し 7, 観察 > て話したりし

untitled

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

【単元吊】「段落のつながりに気をつけて読もう《[ツバメがすむ町]

指導観学習を進めるにあたって, 教師が宿泊体験学習に関する新聞記事を書き, 視覚化しておくことで, 児童に本単元の具体的なゴールイメージを持たせたい その際, 完成した新聞を廊下に掲示し, 全校のみんなに見てもらうことを伝え, 相手意識を持って学習に取り組もうとする意欲を持たせたい そして, 新聞は

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

国語科学習指導案様式(案)

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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第 6 学年 2 組国語科学習指導案平成 29 年 2 月 1 日 ( 水 )2 校時単元名 : ぼくのわたしのプロフェッショナルとは プロフェッショナルたち 単元について 指導者渡邉圭 本単元は, 小学校学習指導要領国語科第 5 学年及び第 6 学年 C 読むこと の指導事項 オ本や文章を読んで考

平成29年度 中学校国語科教育

1 学期末実施の初見の説明文 ( サクラソウとトラマルハナバチ ) についてのワークテスト ( ぶんけい ) の正答率は 以下のとおりである 正答率設問本教材とのつながり誤答部分点正答 1トラマルハナバチのどんなところが サクラソウに合っていますか 二つ書きましょう 2サクラソウとトラマルハナバチは

第○学年 ○○科指導計画

解答類型

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

平成27・28年度 授業改善(小国) 実践事例4

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

【授業 1】

<小学校 生活科>

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Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

(1)

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

から抜粋 ) を用意する その中から自分の興味のある資料を選択させ 主体的に文章が書けるようにする その後 書き上げた文章が説得力のある文章であるか 友だち同士で読み比べたり 校内の先生方に読んでいただいたりしながら 自分の文章を評価してもらうようにする そのことにより 児童が文章を書き換えることで

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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自己紹介をしよう

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ


文章構成の在り方を実感できる「読むこと」の学習指導

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

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単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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Microsoft Word - 社会科

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

Transcription:

6 学年 国語科学習指導案 1 単元名日本に伝わる美術絵画を鑑賞しよう教材 鳥獣戯画 を読む ( 光村図書 6 年 ) 2 単元目標 ( は重点目標) 絵画作品を鑑賞するために, 複数の文章を読み, 情報を多面的に収集しようとする ( 国語への関心 意欲 態度 ) 解説の文章などに対する自分の考えをもつために, 必要な内容を押さえて要旨をとらえて読むことができる ( 読む能力 ) 相手の考えと自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりすることができる ( 読む能力 ) 日本に伝わる美術絵画を鑑賞し, 昔の人のものの見方や感じ方を理解することができる ( 言語についての知識 理解 技能 ) 3 評価規準国語への関心 意欲 態度読む能力言語についての知識 理解 技能 絵画作品を鑑賞するために, 複数の文章を読み, 情報を多面的に, 収集しようとしている ( 行動観察 ) 解説の文章などに対する自分の考えをもつために, 必要な内容を押さえて要旨をとらえて読んでいる ウ ( 発言 ワークシート ) 相手の考えと自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりしている オ ( 発言 鑑賞文 ワークシート ) 日本に伝わる美術絵画を鑑賞し昔の人のものの見方や感じ方を理解している ア ( イ ) ( ワークシート 発言 ) 4 指導計画 (8 単位時間 ) 一 鳥獣戯画 などの複数の絵画作品を鑑賞して感想を交流し, 学習計画を立てる (2 単位時間 ) 1 時 鳥獣戯画 を鑑賞し, それぞれが感じたことを書き, 根拠を明確にして話し合う 2 時 鳥獣人物戯画 所収の他の作品を鑑賞し, 日本に伝わる美術絵画を鑑賞する と いう学習課題をつかみ, 学習計画を立てる ( 課外 ) 解説がしてある美術絵画に関する本を読み, 筆者の書きぶりや解説の視点に触れる 二 教材 鳥獣戯画 を読む を読み, 絵画を読む 観点を見付ける (3 単位時間 ) 1 時 教材を読み, 筆者が何を取り上げ, 取り上げたものの何に着目し, どのような解説や評 価をしているかを絵と文章を照らし合わせながら押さえる 2 時 筆者の解説や評価と自分の観点とを比較し, 共通点や相違点を見付ける ( 本時 ) 3 時 絵画を読む 観点をまとめる 三筆者の 絵画を読む 観点を参考にしながら, 鑑賞文を作成する (2 単位時間 ) 1 時他の美術作品の中から推薦したい作品を選び, 絵画を読む 観点に基づいて鑑賞文の構成メモを作成する 2 時構成メモを基に鑑賞文を書く 四 日本に伝わる美術絵画鑑賞会 を開き, 学習を振り返る (1 単位時間 ) 1 時 日本に伝わる美術絵画鑑賞会 を開き, 自分の考えや見方を広げ, 学習を振り返る

5 指導の立場 (1) 児童の実態について 略 (2) 単元について本単元では, 対象物に対しての筆者の解説や評価の仕方を押さえながら読み, 鑑賞文を作成する 活動を通して, 目的に応じて必要な内容を押さえて要旨をとらえて読み, ものの見方を広げること, また, 読み手に美術絵画について興味をもたせられるような鑑賞文を書くことをねらいとしている 教材 鳥獣戯画 を読む は, 筆者のものの見方 ( 解説 評価 ) とその対象が明確で, 読み手が納得したり自分の見方と比較したりでき, そして, 絵 と 文章 を照らし合わせて読むこともできる教材である また, 自分の見方を広げていくことができる効果もあり, 書かれていることを知識としてのみ受け取る受動的な読みから脱却する出発点にもなる教材である ここでの学習は,1 月の単元 言葉を考える会を開こう ( 教材 言葉は動く ) の筆者が述べていることについて, 自分の体験から例を補って読む学習へ発展していく (3) 研究主題との関連について本校の研究主題 確かで豊かな読みや表現ができる子どもの育成 ~ 言語活動の工夫を通して ~ の具体化に向け, 本単元では指導事項 読むこと (1) ウ目的に応じて, 文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり, 事実と感想, 意見などとの関係を押さえ, 自分の考えを明確にしながら読んだりすること (1) オ本や文章を読んで考えたことを発表し合い, 自分の考えを広げたり深めたりすること を受け, 言語活動例 イ自分の課題を解決するために, 意見を述べた文章や解説の文章などを利用すること を取り上げ, 以下のように取り組む 一では, 単元全体の見通しをもち, 意欲的に学習を進めていくことができるようにする そのために, 複数の絵画作品を教師が紹介し, それぞれの作品に対する感想を, 根拠を明確にして交流した後に, 日本に伝わる美術絵画鑑賞会 を開くという学習課題を示し, 学習計画を立てていく これらの活動を行うことで, 見通しをもち意欲的に学習を進められると考える 二では, 教材 鳥獣戯画 を読む を読み, 筆者の効果的な解説の仕方や 絵画を読む 観点を発見する活動を通して, 文章の内容を的確に押さえながら要旨をとらえる力 筆者の考えと自分の考えを比較し, 共通点や相違点を見付ける力 を身に付けることができるようにする そのために, まず教材を読み, 鑑賞文を作成するために必要な 絵画を読む 観点をワークシートにまとめる ここでは, 筆者が何を取り上げ, 取り上げたものの何に着目し, どのような解説や評価をしているかを押さえる また, 筆者の考えと自分の考えを比較し, 共通点や相違点についても話し合わせたい 三では, 二の学習を生かして, 絵巻物などの美術絵画を鑑賞し, 考えた構成をもとに鑑賞文を作成する ここでは, 数種類の美術絵画を自ら選択し鑑賞する また, 二で身

に付けた力を全体で確認し, 活動に入らせたい 四では, 自分の考えや見方を広げたり深めたりする力 を身に付けることができるようにしたい そこで, 同じ美術絵画を鑑賞した児童でグループを作り, 読み合う活動を行う その後, 自分以外の鑑賞文を読み合う これらを行うときには, 自分がどう思ったかを書き込むワークシートを使うようにする 6 単元の構想 (8 単位時間 ) 一 児童の活動 教師の支援 個への支援 評価 鳥獣戯画 を鑑賞して, 感想を交流する 他の作品を鑑賞し, 日本に伝わる美術絵画を鑑賞する という学習課題をつかみ, 学習計画を立てる 解説がしてある美術絵画に関する本を読み, 筆者の書きぶりや解説の視点に触れる ( 課外 ) 教材として取り上げられている美術絵画のみを見せ, 相手に紹介するため 絵の良いところ など鑑賞する視点を明確にして, 感想を書くことにより, 今の自分の鑑賞力を知ることができるようにする 自分の感想が, 絵画作品のどの部分のことなのかをはっきりさせるために, 感想と美術絵画を線などで結ばせる活動を取り入れたい 感想が思いつかない児童には, 登場している動物を見てみようなど具体例を出し, ポイントを絞らせる 日本に伝わる美術絵画を鑑賞し, 昔の人のものの見方や感じ方を理解している 言語についての知識 理解 技能 ( ワークシート 発言 ) 鳥獣人物戯画 所収の他の作品を鑑賞することにより, 意欲の沸く発言や単元を貫く発言が出やすくする また, 学習課題をつかみやすくする 課題がつかみにくい児童には, 日本に伝わる美術絵画の良さや鑑賞する良さを伝え, 課題をつかみやすくする 絵画作品を鑑賞するために複数の文章を読み, 情報を多面的に収集しようとしている 国語科への関心 意欲 態度 ( 発言 ノート ) 解説してある本を読み, 筆者の書きぶりや解説の視点に触れることにより, 多面的に表現の素晴らしさを知ることができるようにする 二 教材を読み, 筆者が何を取り上げ, 取り上げたものの何に着目し, どのような評価をしているかを絵と文章を照らし合わせながら押さえる 絵と文章を対応しながら捉えさせることにより, 絵のどのような事実を根拠として, 解釈したり評価したりしているかを考えやすくできるようにする また, 絵に対しての事実と評価の文には, 区別するために色線を引くようにする 筆者の評価に対してどう思うかを考えさせ, それを友達と話し合わせることにより, 自分の考えを深められるようにする 絵に対応した文章が見付けにくい児童には, 文章の 何が どうした をまず読み取るように声を掛ける 解説の文章などに対する自分の考えをもつために, 必要な内容を押さえて要旨をとらえて読んでいる 読む能力 ( 発言 ワークシート )

三 四 筆者の解説や評価と自分の観点とを比較し, 共通点や相違点を見 一の1 時に書いた感想 ( 自分の観点 ) と前時に読み取った筆者の解説や評価を比較することにより, 共通点 付ける ( 本時 ) や相違点を見付ける 児童が見付けた共通点や相違点をもとにグループで交流し, 筆者の絵の見方の素晴らしさに気付くことができるようにする 筆者の解説などと自分の観点が比較できにくい児童には自分の観点と同じ箇所の文章を確認するよう伝える また,2 種類の動物のどちらから比較するかを決めるようにさせる 相手の考えと自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりしている 読む能力 ( 発言 ワークシート ) 絵画を読む 観点をまとめる 教材と自分の観点を比較することで現れてきた 絵画を 読む 観点を確認することで, 絵画に対しての鑑賞する 観点がぶれないようにさせる 絵画を読む 観点を短い文章や自分の言葉に置き換え ながらまとめることで, 理解しやすくさせる 絵画を読む 観点をまとめにくい児童には, 前時の掲 示物やワークシートを見ながらまとめていくよう助言す る 自分の考えをもつために, 必要な内容を押さえて要旨をと らえて読んでいる 読む能力 ( 発言 ワークシート ) 推薦したい作品を選び, 絵画を読む 観点に基づいて鑑賞文の構成メモを作成する 構成メモを基に鑑賞文を書く 日本に伝わる美術絵画鑑賞会 を開き, 自分の考えや見方を広げ, 学習を振り返る 絵画を読む 観点ごとに鑑賞する視点をはっきりさせながら構成メモを作成する できるだけ短文で表現させることと鑑賞の根拠になった箇所がどこなのかをはっきりさせることも伝える 構成を考えにくい児童には, どの 絵画を読む 観点から表していくのかをはっきりさせるよう伝える また, 教材にもう一度触れ筆者の鑑賞を確認させる 絵画作品を鑑賞するために, 複数の文章を読み, 情報を多面的に収集しようとしている 国語科への関心 意欲 態度 ( 行動観察 構成メモ ) 二でまとめた 絵画を読む 観点を再度提示することで, 鑑賞文を書く時のヒントにできるようにする 鑑賞文が書きにくい児童には, 段落ごとに大まかに何を書くのかを提示する 日本に伝わる絵画作品を鑑賞し, 昔の人のものの見方や感じ方を理解している 言語についての知識 技能 理解 ( 鑑賞文 ) 同じ美術絵画を鑑賞した人で鑑賞文を読み合ったり, 興味のある鑑賞文を読んだりする 活動を通し, 友達の考えや見方に触れ, 自分の考えや見方を広げることができるようにする 友達の鑑賞文に対して感想を書くことにより, 自分の考えを深められるようにする 相手の考えと自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりしている 読む能力 ( 鑑賞文 ワークシート )

7 本時の活動 ( 二の 2 時 ) 目 標 筆者の絵の見方と自分の考えとの共通点や相違点を踏まえて, 自分の考えを広げたり深めたりすることができる 学 習 活 動 支 援 と 評 価 1 学習課題を確認する 学習への意欲付けと, 筆者の解説や評価を表す表現や書きぶりを意識させるために, 本時に必要な段落を音読する 筆者の絵の見方と自分の絵の見方を比較し, 自分の考えを広げよう 2 筆者の解説や評価と自分の観点を比較し, 共通点や相違点を見付ける 3 見付けた共通点や相違点をまとめたものをグループで交流する 4 本時のまとめをする 筆者の絵に対する解説や評価をまとめた図を掲示し, 全体で確認することにより, 本時の方向性をつかめるようにする 1 枚で比較ができるように工夫したワークシートを使用することで, 共通点や相違点を意識がとぎれないように見付けることができるようにする 比較が進んでいる児童には, 相違点で言えばどの部分が特に違うのかをはっきりさせるように伝え, の活動に生かせるようにする 意欲的に共通点や相違点を見付けている児童を賞賛する 活動が進まない児童には, 自分の観点と教材での同じ箇所の文章を見比べるように伝える また, 登場する動物の限定した部分に目を向けて, 見比べるように助言する 見付けた共通点や相違点を自分の言葉でまとめることで, 筆者の絵の見方の素晴らしさに気付くことができるようにする 下記のポイントで交流できるようにする 何 ( どこ ) が共通点や相違点なのか絞って発言する 筆者の絵の見方の素晴らしいと思った点を紹介する 友達の紹介に対する意見を発言することにより, 自分とは違った視点に気付くことができるようにする 進んで話し合いに参加しにくい児童には, 友達の紹介に対する意見が言いにくい児童には, 自分との視点の違いを発言するように助言する 友達の見付けた筆者の絵の見方の素晴らしさについてメモすることにより, 自分の考えを広げられるようにする 相手の考えと自分の考えとの共通点や相違点を踏まえながら, 自分の考えを広げたり深めたりしている 読む能力 ( 発言 ワークシート ) 児童の発言をもとにまとめをする グループでの交流により, 考えを広めた児童を意図的に指名する 筆者は, 細かい点にまで着目していてすごいなあ 筆者は, 絵を見た感想も書いていてすごいなあ 5 時の学習を知る 時は 絵画を読む 観点をまとめることを伝え, 見通し をもつことができるようにする