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エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

発電を中核とする地熱エネルギーの活用が 我が国の安全で安定したエネル ギー供給に貢献し 地球温暖化対策や地域経済の発展に寄与するよう 以下の 施策が実施されることを要望致します 1. 固定価格買取制度 の長期的な運用と現行価格の据え置き ( 資源エネルギー庁省エネルギー 新エネルギー部新エネル ギー

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

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平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

再生可能エネルギー 入力支援システム操作マニュアル

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

接続契約締結先 電源接続案件募集プロセスへの参加の有無 東京電力パワーグリッド株式会社 有 ( エリア名 : 栃木県北部 中部エリア ) 無 工事費負担金 20,000,000 円 ( 税抜き ) 連系工事期間 特定 ( 買取 ) 契約締結先 平成 29 年 9 月 25 日 ~ 平成 31 年 1

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

10kW 以上の太陽光 風力 水力 地熱 バイオマス発電の場合 1. 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 様式第 19 1 経済産業大臣殿 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 (10kW 未満の太陽光発電を除く ) 年 5 月 1 日 ( ふりがな ) とうきょ

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

申込代行事業者さまへのお知らせについて

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

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未来投資戦略2018(PFI関連部分抜粋)


資料 1 申込代行事業者さまにご確認 ご対応いただく内容 1. 同封資料の内容について ご確認をお願いいたします 1 今回 当社からご確認させていただく対象は ( 資料 2) 今回確認の対象となる発電所一覧 に記載している発電所です 複数の発電所を申込みいただいた申込代行事業者さまについては ダイレ

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はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

参考資料3(第1回検討会資料3)

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平成24年

固定価格買取制度の認定を受けた発電設備の公表 バイオマス発電の出力抑制対象の見直し 新エネルギーの開発 導入促進に対する支援措置の拡充 規制緩和等 4 再生可能エネルギー固定価格買取制度を効果的に運用する観点から 各地域での導入状況を的確に把握できるよう 固定価格買取制度の認定を受けた発電設備につい

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

公表監第 3 号 地方自治法第 199 条第 9 項の規定により提出した定期監査 ( 環境局 ) 出資団体監査 ( 財団法人西宮市都市整備公社 ) 財政援助団体監査 ( 特定非営利活動法人西宮市シニ アライフ協会 ) 指定管理者監査 ( パーク二四 株式会社 ) の結果報告に対して 西宮市長 より措

3 補助金額等 交付対象機器 交付要件 補助金の交付額 太陽電池容量が1キロワット以上のもので 住宅の屋根等への設置に適しているもの 電力会社と系統連系( 余剰電力を商用電力に送電できるようにしていること ) に伴う 5 万円 太陽光発電システム 電力受給契約を自ら又は同一世帯の方が締結している場合

2008年6月XX日

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

別添 表 1 供給力確保に向けた緊急設置電源 ( その 1) 設置場所 定格出力 2 発電開始 2 運転開始 公表日 3 姉崎火力発電所 約 0.6 万 kw (0.14 万 kw 4 台 ) 平成 23 年 4 月 24 日平成 23 年 4 月 27 日 平成 23 年 4 月 15 日 袖ケ浦

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

平成22年○月○日

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部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

スライド 1

自然エネルギー普及 拡大に向けて 2011 年 12 月自然エネルギー協議会 1

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H28秋_24地方税財源

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

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資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

(3) 関連指標の状況 1 2 施策 ( 評価指標 ) 県内事業者が参画する風力発電設備導入量 環境 リサイクル関連対象企業の施設整備に対する支援件数 基準値年度 年度 0 ( 累積 7,614) H24 H26 36,280 単位 :kw 181.4% 単位 : 件 80.0% H27 ( 累積

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項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法第 7 条第 1 項に規程する説明書類 平成 22 年 5 月 14 日東京みらい農業協同組合当 JA は 農業者の協同組織金融機関として 健全な事業を営む農業者をはじめとする地域のお客さまに対して 必要な資金を円滑に供給していくこと を

三ケ島工業団地周辺地区 第一回勉強会

本日の内容 エネルギー基本計画における位置付け 地熱発電の現状と普及拡大に向けた取組み 環境アセスメントの早期化に向けた取組み 再生可能エネルギー熱利用の普及拡大に向けた取組み 2

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1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

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フロン回収・破壊法の改正内容等について

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

( メール施行 ) 薬第 号平成 29 年 2 月 14 日 各保健所 支所長殿 ( 薬事担当班扱い ) 保健福祉部長 ( 公印省略 ) 温泉資源の保護に関するガイドライン ( 地熱発電関係 ) の一部改正に伴う運用について ( 通知 ) 温泉資源の保護に関するガイドライン ( 地熱

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企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

2

平成 29 年 7 月 14 日 ( 平成 30 年 8 月 8 日改訂 ) 再生可能エネルギー推進室 再生可能エネルギー発電事業計画の認定における設備の設置場所について 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法 ( 平成 23 年法律第 108 号 ) 第 9 条第 1 項に

熱効率( 既存の発電技術 コンバインドサイクル発電 今後の技術開発 1700 級 ( 約 57%) %)(送電端 HV 級 ( 約 50%) 1500 級 ( 約 52%

4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 年間稼働率 80% 以上と見込まれるもの kw あたりの資本費一定以下 2,000kW 未満 62 万円 /kw 以下 2,000kW 以上 2

審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

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第 1 章要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果の報告 1 要緊急安全確認大規模建築物について平成 25 年 11 月 25 日の耐震改修促進法の改正により 不特定多数の者が利用する建築物及び避難弱者が利用する建築物のうち大規模なもの等が要緊急安全確認大規模建築物として規定され 平成 27 年 1

(鉱工業技術研究組合法の一部改正)第五条 鉱工業技術研究組合法(昭和三十六年法律第八十一号)の一部を次のように改正する。

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

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地熱エネルギー開発促進のための政策要望 ( 平成 25 年度 ) 2013 年 11 月 日本地熱協会

地熱発電を中核とする地熱エネルギーの活用が 我が国の安全で安定したエ ネルギー供給に貢献し 地球温暖化対策や地域経済の発展に寄与する様 以下 の施策が実施されることを要望致します 1. 固定価格買い取り制度 の恒久的な運用 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法 に基づく 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度 が開始され ミニ温泉発電から小規模 中規模 大規模地熱発電の開発を目指す動きが全国で顕在化するなど 当該制度は画期的な効果を発揮しています しかし この法律は将来的に見直されることとなっており 買い取り価格 期間については年度ごとに見直しが行われることになっています 地熱発電の調査 開発は 大規模な開発ではリードタイムが10 年を超えるため 現時点で直ちに調査 開発に着手したとしても 固定価格買い取り制度の申請 設備認定に至るまで数年を要することから この法律の恒久的な運用が望まれます また 固定価格買い取り制度の設備認定の時期を 試験井 ( 噴出試験を目的とした調査井 ) 掘削開始時点まで早めるなど 設備認定から操業開始までの期間における固定価格の変動リスクを防ぐ方策が望まれます 地熱の調査 開発は 現行の買い取り価格を前提にして着手していますが 買取価格 期間が見直されると 事業全体の経済性に大きく影響するので 事業として成り立つ適正な価格を長期的に固定していただくよう要望します 特に 地熱開発は開発条件のよい案件から開発が進むという 資源開発 に固有の特質があり 後発のプロジェクトほど開発条件が悪化して行くこととなります 買い取り価格が将来に向けて低下する場合は 先行プロジェクトだけに開発が留まり その後 急速に後続プロジェクトが途絶えてしまうおそれが有ることに考慮することが望まれます 1

2. 地熱資源開発調査事業 の継続と拡充 新規の地熱資源の開発をより強力に促進する施策の一つとして 従来の 地熱開発促進調査事業 に代わり 平成 24 年度より 地熱資源開発調査事業 が開始され ポテンシャル調査 掘削調査 環境モニタリング等に対して補助されることになりましたが この補助事業はリードタイムの長い地熱開発の初期の負担を軽減させるとともに 地下資源特有のリスクを軽減する施策であるので 今後の一層の拡充 ( 例えば自然公園や遠隔地における一定の要件を満たす道路建設工事費用に対しては 75% の補助率の適用など ) と 長期にわたる継続を要望します 3. 地熱発電開発費等補助事業 の継続 生産井および還元井掘削 調査井掘削 蒸気配管敷設 発電機等の設備導入設置に対する補助事業である 中小水力 地熱発電開発費等補助金 は平成 22 年の行政事業レビューに於いて 廃止または抜本的改善 という評価が下されましたが この補助事業は既存地熱発電所の出力安定化に多大な貢献を果たしてきた事業であり 既存地熱開発事業者が新規地熱開発を手掛ける上での大きなインセンティブとなるものである事から 継続と一層の拡充を要望します 4. 地熱発電技術の研究開発の更なる拡充 地熱エネルギーの開発には 初期の調査 開発段階における地下情報の不足や調査精度の問題など 技術的なリスクを伴う場合が多いため 平成 25 年度から 地熱発電技術研究開発事業 が開始され 地下に係る技術の研究開発は JOGMEC が担当し 地上部分の発電設備に係る技術の研究開発は NEDO が担当する事となりました 地熱開発に係る様々な技術的リスク 特に温泉への影響に関するリスクを低減させることは地熱開発をより一層促進することとなり これらの研究開発への支援策の継続と拡充 また より一層充実したものとなる様 産 学 官の密接な協力関係が維持されるよう要望します 2

5. 規制緩和の趣旨に沿った自然公園内の開発規制の運用 自然公園内での地熱調査 開発については 平成 24 年 3 月 27 日付環境省自然環境局長通知 国立 国定公園内における地熱開発の取扱いについて に於いて 地熱業界長年の宿望に対する画期的な前進が実現しました この規制緩和を現実の成果に結びつけるため 引き続き 規制緩和の趣旨に沿った当該規制の運用をお願いいたします 現在 各地域で調査 開発を進める地熱事業者は環境省に詳細な報告を行い 指導を受けながら優良事例の形成に努めています 今後も この様な取り組みが評価されて 関係省庁 事業者及び学識経験者の間での活発な意見交換を通じて 環境保全とエネルギー開発の調和が図られる事が望まれます 6. 温泉資源の保護に関するガイドライン の作成趣旨に則っ た運用 平成 24 年 3 月 27 日付環境省自然環境局による地方自治法に基づく技術的助言 温泉資源の保護に関するガイドライン ( 地熱発電関係 ) が通知され 温泉事業者との共生および地域住民との合意形成が図られることが望まれる と明記されました 地熱事業者は従前より 温泉事業者との共生および地域住民との合意形成に取り組んできた実績を有し 今後もこうした努力を続ける姿勢を維持しています 一方で 温泉法に基づく掘削許可を必要とする対象坑井の範囲に関しては 温泉湧出が見込まれる場合には温泉掘削許可を要する とする現行の判断基準等について 規制緩和の趣旨に沿った同ガイドラインの運用が望まれます また 温泉部会への地熱有識者委員の登用や 必要に応じた臨時温泉部会開催などについて 一部の地方自治体で実現している事例も有りますが こうした事例が他の地方自治体にも広がる事が望まれます 3

7. 国有林野等に関する許認可手続きの効率化 国有林野の貸付または使用許可 は 国有林野の管理経営に関する法律 に基づいて国が行う一方で 保安林内作業行為の許可 は森林法に基づき都道府県知事が許可します 従って 国有保安林内作業行為の許可 を受ける手続きは 先ず森林管理署 ( 国 ) から 作業行為承諾書 が交付された後 保安林内作業行為の許可 を都道府県より受け その後 森林管理署 ( 国 ) の 国有林野使用許可 を取得する流れとなっています このような許認可の流れをより効率的にするためには 事業者が 国有保安林内作業行為の許可 を申請する際 国と都道府県の担当部署が同時に会する場を設けて窓口を一元化し 引き続く審査を並列化することで迅速化される仕組み等が望まれます また 国有林野の管理経営に関する法律 に基づく諸手続き 特に 国有林貸付契約 ( 申請受理から契約まで約 2~3 か月 ) および 立木買受契約 ( 申請受理から契約 買受金納付 鑑札取り付けまで約 3 か月 申請前の立木調査に約 2 か月 ) に長期間が費やされるので これらの許認可期間の短縮化を要望します 8. 環境影響評価手続きの効率化 環境省と経済産業省は 発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議 を平成 24 年 9 月に立ち上げ 平成 24 年 11 月にはその中間報告が公表されましたが 引き続き環境影響評価手続きの効率化に注力されることを要望します 4

9. 小規模バイナリー発電設備等に係る ボイラー タービン主 任技術者の選任 及び 工事計画届出 等の不要化範囲の見 直し アンモニア水などの低沸点媒体を蒸気や高温温泉水で沸騰させて発電する小規模バイナリー発電は 全国に存在する高温温泉資源を有効に活用するものであり その普及は地熱発電の普及 拡大を促進するものと期待されますが 現状では大規模地熱発電設備と同様の規制を受けるため ボイラー タービン主任技術者の選任 を不要とする等の規制緩和を要望します 10. 地熱開発理解促進事業支援補助金 の継続 地熱開発を促進するためには 地元の地熱開発への理解と 地域との共生が必要不可欠であり 地熱開発理解促進事業支援補助金 による補助事業は 地熱開発事業の立ち上げにおけるリスクと負担を軽減させる施策であるので 長期にわたる継続を要望します 11. 送電線整備のための支援制度の創設 地熱開発は 市街地から遠く離れた山間地に立地することが多いため 一般に 長距離の送電線を敷設する必要がありますが 固定価格買い取り制度では 送電線敷設費用は原則として発電事業者が負担することとされており 開発インセンティブの阻害要因の一つとなっています また 太陽光発電の系統連系の申請が予想を超えた勢いで増加しているため 送電容量の余力が無くなり 発電開始に至るリードタイムの長い風力や地熱が占め出されるおそれが生じています このため 国による送電線網の整備や 送電線新設に係る補助事業の創設等の支援策が図られることを要望します 以上 5