マーケットフォーカス ( アジア市場 ) 1 年 3 月号 各国の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) の推移 経済 各国の消費者物価指数 ( 前年同月比 ) の推移 各国の政策金利の推移 ご参考資料 1 年 3 月 日 (1 年 1 月期 ~15 年 1 月期 四半期 ) インドネシア マレーシア 1/Q 13/Q 13/Q 1/Q 1/Q 15/Q 15/Q ( 年 / 期 ) では 1 月分の製造業 PMI( 購買担当者指数 ) が政府分は前月比で低下 民間分は上昇とまちまちとなったものの 先行きの景気減速の継続を示しました また輸出入も前年同月比で大幅な落ち込みとなり 内需 外需とも弱さが目立ちました 一方 1 月の新築住宅価格は 購入規制の緩和などを背景に前年同月比で ヵ月連続上昇しました 人民銀行は 月 9 日 市中銀行の預金準備率の引き下げを決定し 約 ヵ月ぶりに追加の金融緩和を決定しました 景気のてこ入れに加えて 人民元買い 米ドル売り介入による金融の逼迫感の緩和を狙った模様です アセアン主要国の 15 年 -1 月期実質 GDP( 国内総生産 ) 成長率は まちまちの結果となりました インドネシアの成長率は前年同期比で +5.% と 四半期ぶりの高い伸びとなりました 輸出の減少が続いた一方 インフラ整備など公共投資が進捗したことが寄与しました は同 +.% と前期から伸びが僅かに鈍化しました 消費や政府支出が増加したものの 商品輸出の減少や海外観光客数の伸び悩みが影響しました マレーシアは同 +.5% と 四半期連続で伸びが鈍化しました 昨年 月に導入された物品 サービス税の影響が薄れ消費が持ち直したものの 官民の投資が減速しました 各国の金融政策では インドネシア中央銀行が 月 1 日 インフレ率や通貨ルピアの落ち着きを背景に 会合連続で政策金利を引き下げました 1 (13 年 月 ~1 年 月 月次 ) インドネシア マレーシア (13 年 月 ~1 年 月 月次 ) インドネシアマレーシア マレーシア は 1 年 1 月までのデータを使用 インドネシア :BI 金利 マレーシア : 翌日物政策金利 : 翌日物借入金利 : 翌日物レポ金利 :1 年物貸出基準金利を使用 今後の見通し の李克強首相は 3 月 5 日開幕した全国人民代表大会 ( 全人代 国会に相当 ) で 1 年の成長率目標を +.5~7% と表明し 構造調整を進捗させる一方で機動的な財政 金融政策によって経済の失速を回避する方針を示しました 余剰設備を抱える鉄鋼 石炭などで企業の淘汰が進むことで失業者の増加など景気の下押し圧力が高まる一方 交通網の整備などインフラ投資の拡大で景気を下支えするとしています では 月も製造業 PMI の低下が続いており 当面は経済成長率の鈍化が続きそうです アセアン主要国は 引き続き加速感は乏しいものの内需主導による緩やかなペースでの成長が続きそうです の景気減速や商品市況の低迷を背景に総じて輸出金額が前年水準を下回っており 足もとでは製造業景況感の下振れが目立っています 低インフレ率や良好な雇用環境を背景とした消費の伸び 政府による景気刺激策や公共投資などが景気の下支えになると見られます 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください 1/5
株式 各国の株価指数の推移 (13 年 月末 ~1 年 月末 日次 ) インドネシア マレーシア韓国 台湾 1 インド 1 香港 13/ 1/ 15/ 1/ グラフ開始日をとして指数化 使用している指数については ページをご覧ください 月のアジア株式市場は まちまちの動きとなりました インドは経済改革の停滞や追加金融緩和観測の後退が重石となり 一時モディ政権が誕生した 1 年 5 月以来の安値をつけ 月間では ヵ月連続で下落しました 上海総合指数は景気刺激策や国有企業改革への期待を背景に上昇したものの 改革試案の発表で材料出尽くし感が広がり 下旬に急反落しました 一方 インドネシアは底堅い推移が続きました 経済成長率に底打ちの兆しが見えるなか 政府による規制緩和や追加金融緩和を背景に業績改善への期待が根強かった模様です 台湾は月後半に米株式が反発するなか 主力のハイテク株が底堅く推移し 約 ヵ月半ぶりの高値で引けました 今後の見通し アジア株式市場は もみ合い推移となりそうです 原油安の一服や米景気の減速懸念の後退が総じて株価の下支えとなる一方 の景気減速が重石となる見込みです また米国の利上げ観測が再燃するケースでは 市場心理が悪化する場面もありそうです 引き続き各国毎のファンダメンタルズ ( 経済の基礎的条件 ) やセクター間 銘柄間での跛行色が強まる展開を見込みます 1 1 1 REIT 各国の REIT 指数の推移 (13 年 月末 ~1 年 月末 月次 ) 香港マレーシア日本 グラフ開始日を として指数化 各国 地域の REIT 指数は S&P グローバル REIT 指数 ( 現地通貨ベース 配当込み ) の各国 地域のインデックスを使用 月のアジア REIT 市場は 総じて上昇しました 米景気の先行き不透明感を背景に 米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が下支え要因となりました また 欧州の一部の金融機関における信用不安に伴うリスク回避の動きなどを受けて主要国で金利低下が進むなか アジア REIT の高い配当利回りが評価されました 今後の見通し の景気鈍化や米国の追加利上げに対する懸念は残るものの をはじめとするアジア各国の緩和的な金融政策の継続が市場のサポートになることが期待されます また アジア REIT の業績は堅調であり REIT 配当利回り 長期金利との利回り格差ともに魅力的な水準にあります よって 今後も短期的にはグローバルな株式市場や長期金利の動向 各国の政策の動きに左右されやすい展開が見込まれますが 中期的には堅調な業績動向が評価され上昇する展開を予想します 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください /5
債券 為替 各国の国債利回りの推移各国の為替の推移 ( 対円 ) 1 (13 年 月末 ~1 年 月末 日次 ) インドネシア マレーシア 1 1 1 (13 年 月末 ~1 年 月末 日次 ) インドネシア ルピア バーツ ドルマレーシア リンギット 人民元香港ドルインド ルピー ペソ 年国債の利回り グラフ開始日を として指数化 月のアジア国債利回りは やが低下した一方 マレーシアは上昇するなど まちまちとなりました ユーロ圏や日本でのマイナス金利政策を背景に先進国の国債利回り水準が急低下するなか 新興国内でインフレ率や景気が相対的に安定しているアジア国債市場に 外国人投資家の資金流入が続いた模様です インドネシアの 年国債利回りは 追加利下げを先取りする形で一時 7% 台に低下したものの 利下げ決定以降は利益確定売りに押される展開となりました 今後の見通し アジア国債の利回りは 引き続き安定した推移が見込まれます 原油ほか商品市況の低迷などを背景にアジア各国のインフレ率は総じて落ち着いた状況が続きそうです また日本やユーロ圏でのマイナス金利政策や FRB( 米連邦準備理事会 ) の追加利上げに対する慎重姿勢などを背景に先進国の国債利回りは低位での推移が続く見通しです こうしたなか 引き続き外国人投資家による資金流入がアジア国債市場の下支え要因となる見込みです 月のアジア通貨は対円で全面安の展開となりました 米国の景気指標悪化や原油先物の下落 欧州での信用不安の高まりなどを背景に低リスク通貨とされる円への買いが加速しました インド ルピーは経済改革の停滞や追加金融緩和観測の後退が重石となり 下げ幅が大きくなりました マレーシア リンギットも原油安を背景に軟調な推移が続きました 一方 インドネシア ルピアは債券市場への資金流入が支えとなり 相対的に下げ幅が小さくなりました なお 人民元は当局が人民元の急落を回避する姿勢を鮮明にするなか 対米ドルでは ヵ月ぶりに上昇しました 今後の見通し アジア通貨は 反発一巡後は対円でもみ合い推移が見込まれます 日米株式の反発でリスク回避の円買い圧力が和らいだものの 為替市場では一段の円安 米ドル高を予想する向きは少なく 当面は対円でのアジア通貨の上昇余地も限られそうです インド ルピーは 月末に発表された 1 年度予算案が景気浮揚と財政健全化の双方に配慮したものと評価されたことが下支えとなりそうです また原油先物の底入れ感が一段と強まるケースでは 資源国通貨とされるインドネシア ルピアやマレーシア リンギットが上値を試しそうです 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください 3/5
アジア市場の主な指標 (1 年 1 月末 ~1 年 月末 月次 ) 株式 REIT 国債利回り 国 指数名 月間騰落率 国 月末 1 月末前月末比 上海総合指数 1.1% インドネシア.3%.%.3 香港 ハンセン H 株指数 3.9% マレーシア 3.93% 3.5%. 台湾加権指数.9% 3.%.7%.3 韓国韓国総合株価指数.%.5%.%.315 インド ムンバイ SENSEX 指数 7.51%.7%.59%.17 ストレートムズ指数 1.% 年国債の利回りを使用 マレーシア FTSEブルサマレーシア KLCI 指数.7% インドネシア ジャカルタ総合指数 3.3% 為替 SET 指数.1% 通貨 ( 単位 : 円 ) 月末 1 月末 月間騰落率 総合指数.5% 人民元 17.3 1.39 5.9% 香港 S&P 香港 REIT 指数.19% 香港ドル 1. 15.51 5.7% S&PREIT 指数.5% インド ルピー 1.5 1.7 7.3% マレーシア S&PマレーシアREIT 指数 3.9% インドネシア ルピア.5.7.3% S&P グローバル REIT 指数は現地通貨ベース 配当なしを使用 ドル..71.5% マレーシア リンギット.93 9. 7.% バーツ 3.1 3.37 5.% ペソ.39.53 5.53% インドネシア ルピアは ルピア当たりのデータ 当資料の掲載内容について 当資料に掲載している表やグラフは 信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト アセットマネジメントが作成しています 当資料に掲載している見通しは レポート作成時点における三井住友トラスト アセットマネジメントの見通しであり 将来の運用成果を保証するものではありません 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください /5
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