- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

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静岡県自殺対策行動計画

第 1 部 施策編 4

 

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を


技術流出防止指針公表用.PDF

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平成23年9月29日WG後修正

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資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

第2節 茨木市の現況

三鷹市健康福祉総合計画2022

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

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計画の今後の方向性

1.【鑑】「生活困窮者自立支援制度と自殺対策施策との連携について」の一部改正について

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座間市における事件の再発防止策について 平成 29 年 12 月 19 日 座間市における事件の再発防止に関する関係閣僚会議 平成 29 年 10 月に座間市で発覚した9 名の方々が亡くなられた事件は 犯罪史に残る極めて残忍で凶悪な事件である 現在 警察において捜査中であるが 加害者が 若者が日常的


社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定


01 【北海道】

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藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

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2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

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児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

生活困窮者支援事業について 平成 28 年 11 月 14 日市長定例記者会見資料 2 さまざまな悩みを抱える生活困窮者 仕事はしたいけど 今日食べるものもないな 実施住居確保給付金必須事業安定的に就職活動を行うことができるよう, 有期で家賃相当額を支給 借金の返済 子どもの将来が心配だな 高知市生

アクションプランの構成について

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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地域子育て支援拠点事業について

第 2 節キャリア コンサルティングの理解 (4) キャリア コンサルタントの能力 Ⅰ キャリア コンサルティングの社会的意義に対する理解 1 社会 経済的動向とキャリア形成支援の必要性の認識 2 キャリア コンサルティングの役割の理解 3 キャリア コンサルティングを担う者の活動範囲と義務 ( 活

整整合合 本計画は 第三次宜野湾市総合計画 ( 案 ) に則するものとして位置づけられます また 第 2 次宜野湾市男女共同参画計画 や他の関連する計画との整合性をもったものとして定めています 一方 本計画には母子の健康確保を盛り込むことが定められていることから 宜野湾市母子保健計画 は本計画に包含

平成20年度内部評価実施結果報告書《本編》

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計画の基本的な考え方 〇 〇本計画でのスポーツ〇 〇 スポーツをより身近なものとし スポーツの果たす多様な役割を踏まえて 本計画におけるスポーツを位置づけます 競技スポーツやレクリエーション活動だけでなく 健康づくりのためのウォーキング ハイキング 気分転換の散歩や軽い運動 サイクリング キャンプ活

PowerPoint プレゼンテーション

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

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地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

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施策吊

柱1 みんなで支え合う地域づくり

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

資料3

1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について


千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

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1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

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11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

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健康づくり推進協議会での質疑応答 意見交換 特定健診 がん検診の受診状況について ( 資料 1) 古賀市として 受診率アップの取組はどのようなことを行っているのか 個別に市民に対する電話での受診勧奨 出前講座を活用した受診勧奨や けん しん割という健診受診後にメリットがあることや 窓口に来庁された市

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

Ⅰ 男女平等の意識づくりと制度・慣習の見直し

事業内容

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き


1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

第 1 章計画策定にあたって 1 計画策定の趣旨 用語説明 6 終戦直後のベビーブーム期には 4.32 だったわが国の合計特殊出生率は, その後低下を続け, 15 年には 1.29 と戦後最低の水準を更新しました こうした出生率の低下は, 先進国共通 の現象ですが, 先進諸国の中でも, アメリカ,

持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

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地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります

平成18年度標準調査票

表紙

検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

Transcription:

船橋市自殺対策計画 概要版 ~ 誰も自殺に追い込まれることのない生きる道をつなぐ船橋市 ~ ( 案 ) 船橋市 平成 31(2019) 年 3 月

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

Ⅰ 計画策定の趣旨等 <1 計画策定の趣旨 > 国においては 平成 18(2006) 年に 自殺対策基本法 を制定するとともに 平成 19(2007) 年には 自殺総合対策大綱 を策定し 取組を推進してきました 平成 24(2012) 年に見直された自殺総合対策大綱においては 自殺はその多くが追い込まれた末の死 自殺はその多くが防ぐことのできる社会的な問題 自殺を考えている人は何らかのサインを発していることが多い という 自殺に対する新たな基本的認識が示されました また 平成 28(2016) 年には自殺対策基本法の改正により 市区町村に 自殺対策計画の策定 が義務付けられました さらに 平成 29(2017) 年には自殺総合対策大綱の見直しが行われ 自殺総合対策の基本理念として 誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指す ことが掲げられました 船橋市においては 平成 22(2010) 年より 自殺対策連絡会議 を開催し 自殺の実態把握や関係団体との活動情報交換 自殺防止の啓発 広報等 自殺対策を総合的に推進してきましたが 自殺対策基本法の改正を受けて 船橋市自殺対策計画 を策定することとなりました この計画により 生きることの包括的な支援や関連施策との有機的な連携 関係者の役割の明確化などを図り 誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指します <2 計画の位置付け> 自殺対策基本法や自殺総合対策大綱 第 2 次千葉県自殺対策推進計画等を踏まえ 本市の基本計画である 船橋市総合計画 との整合性を図り またその関連計画である 第 3 次船橋市地域福祉計画 ふなばし健やかプラン21( 第 2 次 ) 等の計画との連携を図る計画とします 自殺対策基本法 自殺総合対策大綱 船橋市総合計画 ~ 生き生きとしたふれあいの都市 ふなばし ~ 1

<3 計画の期間 > 平成 31(2019) 年度から平成 35(2023) 年度までの 5 年間とします <4 計画の数値目標 > 国の自殺総合対策大綱及び第 2 次千葉県自殺対策推進計画では 10 年後の自殺死亡率を現状より 30% 以上減少させることを目標としています 本市においても 10 年後に自殺死亡率を 30% 以上減少させるため 当計画での目標を下記のとおりとします 現状値目標値 (5 年後 ) 長期目標 (10 年後 ) 目標 平成 27(2015)~ 平成 29(2017) 年 平均値 2020~2022 年 平均値 2025~2027 年 平均値 自殺死亡率 (10 万人対 ) 13.4 11.4 9.4 自殺死亡率は単年ではバラつきがあるため 3 か年の平均値を指標としています 資料 : 地域における自殺の基礎資料 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 市の自殺者数 死亡率の推移等の現状や これまでの自殺対策の取組内容等を記載し ています ( 人口 10 万対 ) 30 船橋市 千葉県 全国の自殺死亡率の推移 ( 全体 ) 25.6 24.7 24.1 25 20 15 23.5 20.6 22.9 18.6 23.4 21.3 20.2 21.8 20.3 22.2 19.6 21.1 19.6 18.6 19.6 18.6 16.6 16.4 17.0 16.3 16.5 15.6 10 平成 21 年 (2009) 22 年 (2010) 23 年 (2011) 24 年 (2012) 25 年 (2013) 26 年 (2014) 27 年 (2015) 11.0 28 年 (2016) 12.8 29 年 (2017) 船橋市千葉県全国 資料 : 厚生労働省 地域における自殺の基礎資料 ( 自殺日 住居地ベース ) 船橋市の自殺者数の推移は 減少傾向となっており 全国や千葉県より低い傾向にあ ります 2

Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 <1 基本方針 > 誰も自殺に追い込まれることのない生きる道をつなぐ船橋市 <2 施策の体系 > <3 基本施策 > 基本方針基本施策施策内容 : 重点施策 1 地域における ネットワークの 強化 自殺対策が最大限その効果を発揮させるため 関係団体とのネットワークの拡充 連携強化を図ります 1 自殺対策連絡会議等の開催 生きる道をつなぐ船橋市 誰も自殺に追い込まれることのない 2 自殺対策を支える人材の育成 3 住民への啓発と周知 4 生きることの促進要因への支援 5 ライフコースに応じた支援 悩みや生活上の困難を抱える人に対しての 気づき のた めの人材育成の方策を充実させます 1 様々な職種を対象とする研修 2 一般住民を対象とする研修 3 学校教育 社会教育に関わる人への研修 危機に陥った場合には誰かに援助を求めることが適当であるということが共通認識となるように 普及啓発を行います 1 リーフレット 啓発グッズ等の作成と活用 2 市民向け講演会 イベント等の開催 3 メディアを活用した啓発 生きることの促進要因 を増やすため つながる体制づくり 自殺未遂者への支援等に取り組みます 1 相談支援の充実とつながる体制づくり 2 居場所づくり活動 3 自殺未遂者等への支援 4 遺された人への支援 変化していくライフコースに合わせた支援に取り組みます 1 子ども 若者への支援 2 子育て世代への支援 3 働き世代への支援 4 高齢者への支援 阻害要因 : 過労 生活困窮 育児や介護疲れ いじめや孤立な等促進要因 : 自己肯定感 信頼できる人間関係 危機回避能力等 3

<4 生きる支援関連施策 > 庁内各課で実施する生きる支援関連施策 (165 事業 ( 再掲含む )) 及び関連団体 (21 団体 ) の取り組みを掲げています <5 基本施策ごとの > 基本施策 現状 ( 基準年 ) 目標 ( 評価年 ) 地域におけるネットワークの強化 自殺対策連絡会議等を中心としたネットワークの関 係機関 団体数の増加 21 50 ゲートキーパー研修の市役所全職員受講未実施実施 自殺対策を支える人材の育成 関係団体及び市民を対象としたゲートキーパー研修 数の増加 年 2 回 年 4 回 教職員を対象としたゲートキーパー研修の実施未実施年 1 回 住民への啓発と周知 自殺予防週間や自殺対策強化月間での取組 啓発機会の拡大自殺対策に関連する健康講座やメンタルヘルス講座等の講座開催数の増加 年 2 回 年 5 回 年 5 回 年 10 回 つながる体制づくり構築のための検討会議等の開催年 0 回年 3 回 本気で自殺したいと考えたことがある人のうち 心の 健康に関する専門家や悩みの元となる分野の専門家 に相談した人の増加 ( 市民意識調査より ) 16.3% 30.0% 以上 生きることの促進要因への支援 居場所づくり事業 団体数の充実 10 15 自殺企図者等の支援にかかる医療連携体制構築に向けた研修や意見交換会の開催数の増加 年 1 回 年 2 回 これまでの人生のなかで 本気で自殺したいと考えたことがある人の減少 ( 市民意識調査より ) 自分の気持ちを理解してくれる人がいると思う人の増加 ( 市民意識調査より ) 19.1% 71.8% 16.0% 以下 80.0% 以上 SOS の出し方教育の実施未実施実施 ライフコースに応じた支援 悩みを抱えたり 友達が困ったりしているのを見かけた時に SOS を出すことができる信頼できる大人がいる中高生の増加 ( 市民意識調査より ) 58.7% 80.0% 以上 自分にはよいところがあると思う中高生の増加 ( 市民意識調査より ) 72.1% 80.0% 以上 基準年は平成 30(2018) 年度 11 月確認時点 評価年は平成 35(2023) 年度 ゲートキーパー : 自殺の危険を示すサインに気づき 適切な対応 ( 悩んでいる人に気づき 声をかけ 話を聞いて 必要な支援につなげ 見守る ) を図ることができる人のこと 4

~ 主な新規実施 拡充内容について ~ 方法 自殺対策連絡会議等を中心としたネットワークの関係機関 団体数の増加自殺対策に関連する機関 団体を洗い出し 各機関 団体の役割を明確化 共有化した上で 相互の連携 協働の仕組みを構築し 適切な支援へとつなげられるようなネットワークづくりを行います 方法 方法 自殺予防週間や自殺対策強化月間での取組 啓発機会の拡大リーフレットや啓発用グッズ等を作成し 自殺予防週間 自殺対策月間等での啓発活動の強化と様々なイベントで活用することで啓発機会の拡大を図ります 方法 ゲートキーパー研修の市役所全職員受講相談等の各種窓口業務や 税金 保険料の徴収業務などに携わる職員は市民の暮らしにおける様々な分野の 生きる支援 を行っていることから 段階的に市職員向け研修を実施し 5 年後までに全職員の受講を目指します (e- ラーニング研修も検討 ) SOS の出し方教育の実施児童生徒及び学生に対し 社会において直面する可能性のある様々な困難 ストレスへの対処方法を身に付けるための教育 (SOS の出し方に関する教育 ) の実施に向けた体制づくりを推進します 5

Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 <1 自殺対策の推進体制 > (1) 船橋市自殺対策連絡会議 (2) 船橋市自殺対策庁内連絡会議 (3) 船橋市自殺対策庁内連絡会議作業部会 推進体制 <2 進捗状況の管理及び評価 > 本計画の施策を着実に展開するため 船橋市自殺対策連絡会議において 施策の実施状況や目標の達成状況等を報告することにより 計画の進捗管理及び施策の見直しなどを行い 計画の推進を図ります Plan ( 計画 ) 自殺対策連絡会議庁内連絡会議作業部会具体的な推進方法について検討 自殺対策連絡会議 課題や取組みの見直し Act ( 見直し ) Do ( 推進 ) それぞれの活動主体 活動の実施 施策の実施 Check ( 点検 評価 ) 自殺対策連絡会議庁内連絡会議作業部会 活動内容や数値目標の現状値を毎年確認 必要に応じて庁内作業部会にて進捗の確認 自殺対策連絡会議にて評価 6