有価証券は 1 社の 源泉徴収口座 に集約しておけば安心です SMBC 日興証券株式会社 本資料では 源泉徴収ありの特定口座 を 便宜上 源泉徴収口座 と表記しております 本資料では 税率等の表記において 便宜上 復興特別所得税は省略しております 同族会社が発行する社債 や 私募投信 等は 本資料の対象外です ( 注 ) 本資料の内容は一般的なご説明であり 個別の状況にあてはまらない場合もございます 保険料計算等の詳細につきましては 各自治体でご確認ください ( 給与所得者など 勤務先の健康保険に加入されている方は 上場株式等 公社債等の所得を申告しても 保険料への影響はありません ) ( 作成日 :2015 年 9 月 )
源泉徴収口座 のメリット 1 ~ 譲渡益 償還益の確定申告不要 ~ 2016 年から 公社債や公募公社債投信等 ( 以下 公社債等 ) の譲渡 ( 償還 ) 益はすべて課税対象とされ 原則 確定申告が必要となります 源泉徴収ありの特定口座 ( 以下 源泉徴収口座 ) を利用すれば 上場株式等や公社債等の譲渡 ( 償還 ) 益について 確定申告することなく納税手続きを済ませることができます 当年分の譲渡益等を繰越損失と通算する場合や 他口座と通算する場合などは 確定申告が必要です 2016 年以後 上場株式等および公社債等の譲渡 ( 償還 ) 益の取扱い 原則 確定申告が必要ですが 特定口座 源泉徴収あり ( 源泉徴収口座 ) 確定申告不要 源泉徴収 ( 天引き ) による納税 上場株式等の 譲渡益 源泉徴収なし 確定申告必要 特定口座年間取引報告書 を使って簡易な手続きの確定申告で納税 公社債等の 譲渡 ( 償還 ) 益 一般口座 確定申告必要 投資家自身で所得金額を計算確定申告によって納税 上場株式等 公社債等の譲渡 ( 償還 ) 益に対する税率は 20% です ( 注 ) 申告をしなくてよい給与所得者や年金受給者が 源泉徴収口座 を選択し その譲渡 ( 償還 ) 益が 20 万円以下の場合 源泉徴収により課税されます 1
源泉徴収口座 のメリット 2 ~ 口座内で自動的な通算が可能 ~ 2016 年から 公社債等の利子等 と 上場株式等 公社債等の譲渡 ( 償還 ) 損 との通算が可能になりますが 原則 確定申告が必要となります 源泉徴収口座 を利用すれば 利子等と譲渡 ( 償還 ) 損の通算 も 確定申告することなく自動的に行うことができます 当年分の利子等を繰越損失と通算する場合や 他口座と通算する場合などは 確定申告が必要です 2016 年以後 源泉徴収口座 における 自動的な通算のしくみ 源泉徴収口座 における 1 年間の取引例 原則 確定申告が必要ですが 上場株式等 公社債等の利子 配当等通算1 月 12 月 50 万円 * 源泉徴収 10 万円 50 万円 * 源泉徴収 10 万円 100 万円 50 万円 * 源泉徴収 10 万円 翌年初 150 万円 * 源泉徴収 30 万円通算 100 万円 上場株式等 公社債等の譲渡 ( 償還 ) 損 利子 配当等に対する源泉徴収税率は 20% です 2
源泉徴収口座 のメリット 3 ~ 国民健康保険料や配偶者控除等への ~ 上場株式等や公社債等の所得を確定申告すると 国民健康保険料や配偶者控除 医療費の自己負担率等に影響する可能性があります 源泉徴収口座 は 確定申告不要( P1~P2) であるため 国民健康保険料等に影響しません ただし 源泉徴収口座 であっても 確定申告をした場合は 国民健康保険料等に影響する可能性があります 国民健康保険料等への影響 当年分の利子や譲渡益等を繰越損失と通算する場合や 他口座と通算する場合などは 確定申告が必要です 確定申告の要否 ( P1~P2) 国民健康保険料 配偶者控除 扶養控除 医療費の自己負担率 (70 歳以上の方 ) 源泉徴収あり ( 源泉徴収口座 ) 不要 特定口座 源泉徴収なし 必要 増額する可能性あり 適用がなくなる可能性あり 3 割になる可能性あり 一般口座 必要 増額する可能性あり 適用がなくなる可能性あり 3 割になる可能性あり 特定口座 源泉徴収あり ( 源泉徴収口座 ) 確定申告した場合 増額する可能性あり 適用がなくなる可能性あり 3 割になる可能性あり ( 注 ) 上場株式等や公社債等の所得を申告しても 損益金額の大小等により 結果的に国民健康保険料等に影響を及ぼさない場合もあります ( P8) 3
有価証券は 1 社の 源泉徴収口座 に集約しておけば安心です 複数の金融機関で 源泉徴収口座 を利用している場合は 口座間の通算のために確定申告が必要となるため 1 国民健康保険料等に影響する可能性があります 国民健康保険料等への影響をおさえるには すべての有価証券を 1 社の 源泉徴収口座 に集約しておけば安心です 2 1 複数の 源泉徴収口座 を利用していても すべての口座がプラスであるケースなど 確定申告の必要がない場合もあります 2 当年分の譲渡益等を繰越損失と通算する場合等は確定申告が必要となるため 国民健康保険料等に影響する可能性があります ( P8) 2016 年以後 証券の 源泉徴収口座 利子 配当等 150 万円 確定申告が必要! 証券の 源泉徴収口座 上場株式の譲渡損 100 万円 これらの所得を申告すると 申告所得額が 50 万円増通算国民健康保険料等が増額する可能性 配偶者控除等の適用がなくなる可能性 70 歳以上の方は医療費の自己負担率が 3 割になる可能性 これらの影響をおさえるには 証券の 源泉徴収口座 利子 配当等 150 万円 通口座内で算自動的に通算! 上場株式の譲渡損 100 万円 ( 注 ) 上場株式等や公社債等の所得を申告しても 損益金額の大小等により 結果的に国民健康保険料等に影響を及ぼさない場合もあります ( P8) 4
ケーススタディ ~A 子さん (73 歳 / 専業主婦 ) の場合 ~ 以降のケーススタディで 国民健康保険料 配偶者控除 医療費の自己負担率への影響の違いを確認しましょう ケース 1: 複数の 源泉徴収口座 を利用した場合 ( P6) ケース 2:1 社の 源泉徴収口座 に集約した場合 ( P7) ケーススタディ A 子さんの状況 ( 外債 上場株式を売却する前 ) A 子さん (73 歳 / 専業主婦 ) 東京都 23 区内在住 夫 ( 世帯主 ) とともに国民健康保険に加入 夫は A 子さんを対象に配偶者控除の適用あり 1 ( 老人控除対象配偶者 ) 医療費の自己負担率は 1 割 1 A 子さんには年金収入があるが 公的年金等控除額 (120 万円 ) に満たない金額であるため所得は生じない A 子さんは 70 歳以上であるため 老人控除対象配偶者 となる なお 夫の課税所得 ( 所得税 ) は配偶者控除を適用した場合 200 万円とする A 子さんが 外債と上場株式を 2016 年に 源泉徴収口座 で売却すると A 子さんの保有資産 いずれも 2016 年に売却して損益を通算する予定 外債 ( 含み益 500 万円 ) 上場株式 ( 含み損 300 万円 ) 外債の譲渡益 500 万円 ケース 1 ( P6) ケース 2 ( P7) 通算上場株式の譲渡損 300 万円 証券 証券 影響はどう違う? 証券に集約! 2 A 子さんの所得控除が余っている場合 ケース 1 の還付額は 60 万円より多くなります 5
ケーススタディ ~ ケース 1: 複数の 源泉徴収口座 を利用した場合 ~ 複数の 源泉徴収口座 を利用した場合 国民健康保険料 夫の配偶者控除 医療費の自己負担割合すべてに影響してしまいます ケース 1 A 子さんの状況 ( 外債 上場株式を売却する前 ) 証券 A 子さん (73 歳 / 専業主婦 ) 東京都 23 区内在住 夫 ( 世帯主 ) とともに国民健康保険に加入 夫は A 子さんを対象に配偶者控除の適用あり ( 老人控除対象配偶者 ) 医療費の自己負担率は 1 割 外債 上場株式を 2016 年に売却 申告した結果 証券の 源泉徴収口座 外債の譲渡益 500 万円 証券通算これらの所得を申告すると 国民健康保険料が増額! 夫の配偶者控除適用がなくなる! 医療費の自己負担率が 3 割に! 確定申告が必要 証券の 源泉徴収口座 上場株式の譲渡損 300 万円 申告所得額が 200 万円増 東京都 23 区内の場合 年間約 14 万円増額! 上記試算は便宜上 2015 年 6 月現在の料率等を基にしております A 子さんの場合 介護保険料 ( P8) も増額します 年間約 8.6 万円夫の税金が増額! 確定申告による負担増 約 22.6 万円 (+ 医療費の増加 ) 自己負担額が 3 倍に! 6
ケーススタディ ~ ケース 2:1 社の 源泉徴収口座 に集約した場合 ~ 有価証券を 1 社の 源泉徴収口座 に集約しておけば 確定申告の必要がなく 国民健康保険料等への影響はありません ケース 2 A 子さんの状況 ( 外債 上場株式を売却する前 ) 証券に集約! A 子さん (73 歳 / 専業主婦 ) 東京都 23 区内在住 夫 ( 世帯主 ) とともに国民健康保険に加入 夫は A 子さんを対象に配偶者控除の適用あり ( 老人控除対象配偶者 ) 医療費の自己負担率は 1 割 外債 上場株式を 2016 年に売却 申告しなくて済んだため 証券の 源泉徴収口座 外債の譲渡益 500 万円 確定申告不要! 通算確定申告不要! 上場株式の譲渡損 300 万円 国民健康保険料の増額なし! これまで通り夫の配偶者控除適用あり! ( 夫の税金の増額なし ) 負担増 ゼロ ( 医療費の増加もなし ) 医療費のかかる高齢者にとってメリット大! ケース 2 では 介護保険料の増額もありません ( P8) 7
(配偶得者総合課税の税率控控除除など)所計所得金所得金額得金額(A ご参考 上場株式等 公社債等の所得を確定申告した際の影響 確定申告した金額の大小のパターン 影響する となっていても 所得控除等により所得金額が増えない場合や 保険料の上限額に達している場合など 影響しないこともあります 繰越控除適用のために 上場株式等 公社債等の譲渡 ( 償還 ) 損のみを申告した場合は 下記所得控除等に影響を及ぼしません 同年分の譲渡 ( 償還 ) 損との損益通算 繰越損との損益通算 1 譲渡 ( 償還 ) 益利子 配当等 同年分の譲渡 ( 償還 ) 損 2 譲渡 ( 償還 ) 益利子 配当等 > 同年分の譲渡 ( 償還 ) 損 3 譲渡 ( 償還 ) 益利子 配当等 繰越損 4 譲渡 ( 償還 ) 益利子 配当等 > 繰越損 所得控除 保険料 申告の影響影響する する 影響しない しない 備考 上図 1 上図 2 上図 3 上図 4 対象となる方要件 配偶者控除 しない する する する 専業主婦の方など 控除の要件 : 扶養控除 しない する する する 家族の扶養親族 合計所得金額 ( 下図 A) が38 万円以下 国民健康保険料しないするしないする 74 歳以下の年金受給者の方など 総所得金額等 ( 下図 B) をもとに世帯で計算 後期高齢者医療保険料しないするしないする 75 歳以上の方全員総所得金額等 ( 下図 B) をもとに計算 介護保険料 ( 第 1 号被保険者 ) しないするするする 65 歳以上の方全員 医療費医療費の自己負担率しないするしないする 70 歳以上の方全員 ( 及び 65 歳以上の障害のある方で一定の場合 ) 所得段階により保険料が決まる ( 合計所得金額 下図 A などにより判定 ) 課税所得金額 ( 下図 C) 等により判定 合ここで繰越損と通算 所得税等の計算の流れ( イメージ ) 申告すると ここで同年分の損と通算 総合課税扱いの所得 ( 年金など ) 譲渡 ( 償還 ) 益譲渡 ( 償還 ) 益同年分の利子 配当等通算利子 配当等譲渡 ( 償還 ) 損 譲渡 ( 償還 ) 益利子 配当等通算繰越損)総等(B)課税所額(C)税額の計算 その方の 申告分離課税の税率 (20%) 8
金融商品取引法第 37 条 ( 広告等の規制 ) にかかる留意事項 本資料は 法制度 / 税務 自社株評価 相続 / 事業承継 株主対策 / 資本政策 オファリング M&A/IPO 年金 / 保険等の諸制度に関する紹介や解説 また これに関連するスキーム等の紹介や解説 及びその効果等に関する説明 検証等を行ったものであり 金融商品の取引その他の取引の勧誘を目的とした金融商品に関する説明資料ではありません 記載の内容に従って お客様が実際にお取引をされた場合や実務を遂行された場合の手数料 報酬 費用 その他対価はお客様のご負担となります なお SMBC 日興証券株式会社 ( 以下 弊社 といいます ) がご案内する商品等へのご投資には 各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります 例えば 店舗における国内の金融商品取引所に上場する株式等 ( 売買単位未満株式を除く ) の場合は約定代金に対して最大 1.242%( ただし 最低手数料 5,400 円 ) の委託手数料をお支払いいただきます 投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等 ( 直接的費用として 最大 4.32% の申込手数料 最大 4.5% の換金手数料又は信託財産留保額 間接的費用として 最大年率 5.61% の信託報酬 ( 又は運用管理費用 ) 及びその他の費用等 ) をお支払いいただきます 債券 株式等を募集 売出し等又は相対取引により購入する場合は 購入対価のみをお支払いいただきます ( 債券の場合 購入対価に別途 経過利息をお支払いいただく場合があります ) また 外貨建ての商品の場合 円貨と外貨を交換 又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとします 上記手数料等のうち 消費税が課せられるものについては 消費税分を含む料率又は金額を記載しております 本資料は 弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成されていますが 明示 黙示に関わらず内容の正確性あるいは完全性について保証するものではありません また 別段の表示のない限り その作成時点において施行されている法令に基づき作成したものであり 将来 法令の解釈が変更されたり 制度の改正や新たな法令の施行等がなされる可能性もございます さらに 本資料に記載の内容は 一般的な事項を記載したものに過ぎないため お客様を取り巻くすべての状況に適合してその効果等が発揮されるものではありません このため 本資料に記載の内容に従って お客様が実際に取引をされた場合や実務を遂行された場合 その期待される効果等が得られないリスクもございます なお 金融商品の取引その他の取引を行っていただく場合には 株式相場 金利水準 為替相場 不動産相場 商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況 ( 財務 経営状況を含む ) の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ ( 元本欠損リスク ) 又は元本を超過する損失を生ずるおそれ ( 元本超過損リスク ) があります なお 信用取引又はデリバティブ取引等 ( 以下 デリバティブ取引等 といいます ) を行う場合は デリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額 ( 以下 委託保証金等の額 といいます ) を上回る場合があると共に 対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ ( 元本超過損リスク ) があります また 店頭デリバティブ取引については 弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります 上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよくお読みください なお 目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします また 実際の取引等をご検討の際には 個別の提案書等をご覧いただいた上で 今後の制度改正の動きに加え 具体的な実務動向や法解釈の動き 及びお客様の個別の状況等に十分ご留意いただき 所轄の税務署や 弁護士 公認会計士 税理士等の専門家にご相談の上 お客様の最終判断をもって行っていただきますよう お願い申し上げます 商号等 : SMBC 日興証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 2251 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 (2014 年 12 月 1 日現在 )