モバイル端末普及動向調査 スマートフォン タブレット 電子書籍端末等の 将来予測およびユーザーニーズ分析 2011 年 7 月
目次 調査の目的調査結果のサマリ本調査におけるモバイル端末の定義 1. モバイル端末の市場動向モバイル端末全体の市場動向モバイル PC の市場動向ネットブックの市場動向タブレット型コンピュータの市場動向スマートフォンの市場動向 参考 携帯電話とスマートフォンの出荷台数推移電子書籍専用端末の市場規模 参考 モバイル端末全体の市場動向 ( 端末別台数 ) 参考 モバイル端末全体の市場動向 ( 端末別シェア ) 参考 モバイル端末全体の個人 法人別台数 2. モバイル端末別コンテンツ市場規模モバイル端末向けコンテンツの全体市場動向映像配信の市場動向音楽配信の市場動向ゲームの市場動向電子書籍の市場動向その他のコンテンツの市場動向 参考 モバイル端末向けコンテンツ別市場規模 3. モバイル端末のユーザー動向アンケート調査概要アンケート調査対象属性 (1) アンケート調査対象属性 (2) 現在所有しているモバイル端末 ( 男女別 ) 現在所有しているモバイル端末 ( 地域別 ) 現在所有しているモバイル端末 ( 年齢層別 ) 外出先での用途 ( 全体 ) 外出先での用途 ( モバイル端末別 ) 今後所持したいモバイル端末の台数今後所持したいモバイル端末種類の組み合わせ ( 携帯電話 +1 台の場合 ) モバイル端末の選択基準 本調査についてのお問い合わせ先 2 3 8 9 10 12 14 16 18 20 21 23 24 25 27 28 30 32 34 36 38 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 51 52 55 57-1 -
調査の目的 調査の目的 昨今 従来型の携帯電話からスマートフォンへの買い替えの動きが加速している 2010 年度のスマートフォン出荷台数は 850 万台となり 2009 年度の 4 倍と大きく台数を伸ばした また 現在は往時の勢いはないものの 2008 年度から 2009 年度にかけて市場が爆発したネットブックや ipad のヒットにより急速に市場が立ち上がったタブレット型コンピュータなど 外出先で個人がコンピュータを利用するユーザーニーズは急激に拡大している 本調査は この 外出先で利用するコンピュータ を モバイル端末 と定義し この市場動向の推移を予測するとともに ユーザーはこのモバイル端末を利用して何をしたいのか どんな組み合わせのモバイル端末を持ち歩きたいのかなど ユーザーニーズを把握することで モバイル端末の普及動向を俯瞰するために必要なデータを作成することを目的としたものである 上記で定義したモバイル端末市場について 端末の出荷台数という視点 モバイルコンテンツの流通金額という視点 モバイル端末ユーザーに対するアンケートという視点でレポートとしてまとめた 本調査レポートが 貴社 ( 貴殿 ) の事業推進のための指針となり 有効活用していただければ幸いである 2011 年 7 月 5 日 株式会社 ICT 総研 -2 -
調査結果のサマリ 1 30% のコンシューマが 携帯 ( スマホ )+1 台 のモバイル端末利用を希望 40% のコンシューマが スマートフォンへの乗り換えを希望 携帯( スマホ )+1 台 として利用したいモバイル端末は モバイルノートPC モバイル端末市場は2015 年度に2,900 万台規模に (2010 年度比 2.9 倍 ) 本調査は 株式会社 ICT 総研 ( 東京都千代田区 代表者 国府田昌史 ) がモバイル端末普及動向に関する調査結果をまとめたものである この調査は 2011 年 6 月上旬に実施した全国のインターネットユーザー 1,000 人への web アンケート調査に加え モバイル端末関連企業への取材結果をまとめて分析したものである なお 本調査におけるモバイル端末の定義は 持ち運びが容易で 外出先でインターネットに接続して利用できるコンピュータ とする 具体的には 以下を指す モバイルノート PC ネットブック タブレット型コンピュータ スマートフォン 電子書籍専用端末 ただし 従来型の携帯電話や据え置き型のノート PC ゲーム機は含まないものとする 次ページより 調査結果の要旨を列挙する -3 -
調査結果のサマリ 2 30% のコンシューマが +1 台 のモバイル端末利用を希望 コンシューマ 1,000 人への web アンケートの結果 以外にモバイル端末を現在所持しているユーザーはわずか 8.2% と少数である だが 今後 1 年以内に 以外にモバイル端末を持ちたい と希望する回答者は 38.6% に達する この中で 最も多い回答は + モバイル端末 1 台 となっており 30% のコンシューマが +1 台 のモバイル端末利用を希望している ここから モバイル端末を持ちたいと希望しているユーザーは多いものの 現時点ではまだ普及は途上であることが読み取れる 40% のコンシューマが スマートフォンへの乗り換えを希望 では 今後 1 年以内に持ち歩きたいモバイル端末とは何なのか 1 台のみで十分である とした回答者の回答結果を見ると その 1 台はスマートフォンである とする回答が 39.6% 約 4 割の回答者が スマートフォンへの乗り換えを希望しており モバイルノート PC やタブレット型コンピュータなどのモバイル端末を別途利用することは希望していないものの スマートフォンを持ち歩き パソコン代わりに利用することを意図していることが推察できる +1 台 として利用したいモバイル端末は モバイルノート PC +1 台 として利用したいモバイル端末は モバイルノート PC が 26.6% ネットブックが 20.6% タブレット型コンピュータが 20.3% であり モバイルノート PC がトップという結果となった モバイルノート PC の方がネットブックやタブレット型コンピュータと比べると価格も高いが スペックも高いためにできることも多い点が強みとなっていると考えられる 2008 年度から 2009 年度にかけてのネットブックの出荷台数の爆発的増加 2010 年度から続くタブレット型コンピュータの隆盛という潮流があるにもかかわらず モバイルノート PC への支持の底堅さを示した格好だ -4 -
調査結果のサマリ 3 モバイル端末市場は 2015 年度に 2,900 万台規模に (2010 年度比 2.9 倍 ) ICT 総研が調査した結果 出荷台数ベースでのモバイル端末市場規模は 2009 年度が 395 万台であったのに対し 2010 年度は 1,085 万台 そしてこれが 2015 年度には 2,928 万台にまで達すると見ている 2015 年度の 2,928 万台は 2010 年度比 2.9 倍の大幅増加となる この伸びを牽引するのがスマートフォンの伸びである スマートフォンの出荷台数は 2010 年度 850 万台であったものが 2015 年度には 2,020 万台まで伸びると見る また タブレット型コンピュータの伸びも著しい 2010 年度は 75 万台と モバイルノート PC と同程度の出荷台数であったが その後順調に台数を伸ばしていき 2015 年度には 550 万台と 2010 年度比 7 倍の伸びを見せるものと予測する 今までは 外出先でモバイルノート PC を頻繁に利用する人々を モバイラー と呼び 一般コンシューマとは縁遠い存在であったという側面も否めない だが ネットブック タブレット PC 電子書籍専用端末など用途に合わせて機器の選択肢が広がり また WiMAX や LTE などモバイルブロードバンドのインフラ環境も整備されるにつれ 一般コンシューマが気軽に モバイラー になれる環境が整ってきている モバイル端末の今後のさらなる普及のためには スマートフォンやタブレット型コンピュータの法人利用など 新たなニーズを浸透させていく必要があろう -5 -
調査結果のサマリ 4 表 1. モバイル端末を何台持ち歩きたいのか? あなたが現在所有しているモバイル端末の台数は? ( 単一回答 ) あなたが今後 1 年以内に持ち歩きたいと思っているモバイル端末の台数は? ( 単一回答 ) * を含んだ台数をお答えください ( 回答者数 n = 1,000) ( コンシューマ回答者のみ ) 100.0% 91.8% 現在の所有台数 今後持ち歩きたい台数 80.0% 60.0% 61.4% 40.0% 30.1% 20.0% 0.0% 1 台のみ 6.5% +1 台 6.9% 1.1% 0.6% +2 台 1.6% +3 台以上 表 2. その組み合わせは? あなたが今後 1 年以内に持ち歩きたいと思っているモバイル端末の組み合わせは? ( 複数回答 ) 1 台のみ意向者 ( 回答者数 n = 614) ( コンシューマ回答者のみ ) 39.6% 従来型携帯電話 スマートフォン 60.4% + 1 台意向者 ( 回答者数 n = 301) ( コンシューマ回答者のみ ) 従来型携帯電話 + ( スマートフォン ) 30.0% 26.6% モバイルノートパソコン 20.6% 20.0% 20.3% ネットブックタブレット型コンピュータ 10.0% 4.3% 電子書籍専用端末 0.0% -6 -