平成 26 年度全国学力 学習状況調査和光市教育委員会調査結果概要 教科に関する調査結果 < 小学校概要 > 平均正答率 ( 単位 %) 教科 和光市 埼玉県 全国 国語 A 72.8 72.5 72.9 国語 B 54.4 55.5 55.5 算数 A 79.1 76.9 78.1 算数 B 61.8 57.8 58.2 国語では主に知識に関する A 問題及び主に活用に関する B 問題ともに ほぼ全国平均並みの正答率となっている おおむね基礎的 基本的な知識及び技能 活用する力の育成が図られていることがうかがえるが 学習指導のさらなる改善と充実が必要である 算数では 主に知識に関する A 問題及び主に活用に関する B 問題ともに 全国及び県の平均を上回っている このことから 基礎的 基本的な知識及び技能の定着が図られていること 活用する力の習得が図られていることがうかがえる < 小学校国語 A> 平均正答率 ( 単位 %) 話すこと 聞くこと 68.5 71.2 72.4 書くこと 74.0 72.5 72.2 読むこと 70.8 69.8 68.5 73.5 73.1 73.7 国語 A では 書くこと と 読むこと について 全国及び県平均を上回っている 話すこと 聞くこと と では 全国平均を下回っている 設問 2 の故事成語の意味と使い方を理解する力に課題が見られる 言葉について意味を覚えるだけでなく 日常生活のどのような場面で使われるのかを考える学習を充実していく必要がある < 小学校国語 B> 平均正答率 ( 単位 %) 話すこと 聞くこと 54.3 52.7 51.2 書くこと 31.7 34.3 34.4 読むこと 54.5 56.7 57.3 66.1 68.9 69.8
国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自分の考えを書く力や 二つの詩を比べて読み 表現の工夫を捉える力に課題がある 表現の工夫や詩の捉え方を観点にしてそれぞれの詩の特徴 ( 共通点 相違点 ) を理解し これらを基に 自分の考えを明確にして伝え合う学習活動を充実していく必要がある < 小学校算数 A> 平均正答率 ( 単位 %) 数と計算 83.3 81.3 81.8 量と測定 77.7 73.5 74.8 図形 71.9 70.0 71.8 数量関係 80.3 79.1 81.3 算数 A では 数と計算 と 量と測定 と 図形 について 全国及び県平均を上回っている 数量関係 については 県平均を上回っているものの 全国平均は下回っている 設問 7 の立体図形とその見取り図の辺や面のつながりや位置関係の理解については 身についてきている 設問 5 の円周の長さを 直径の長さを用いて求める問題では 課題がある 作業的 体験的な活動を通して 直径と円周の長さの関係等を実感を伴って理解できる学習活動を充実していく必要がある < 小学校算数 B> 平均正答率 ( 単位 %) 数と計算 64.5 60.5 61.3 量と測定 61.1 56.8 56.5 図形 68.8 66.1 65.7 数量関係 59.9 55.9 56.2 算数 B では 四つの領域すべてにおいて 全国及び県平均を上回っている このことから 活用する力の育成が図られていることがうかがえる 特に 量と測定 と 数量関係 などの学習の充実が図られているものと思われる 設問 2 の全体と部分の関係を示すために用いるグラフの選択や 設問 3 の示された情報を基に 条件に合う時間を求める問題で 理解が進んでいる
教科に関する調査結果 < 中学校概要 > 平均正答率 ( 単位 %) 教科 和光市 埼玉県 全国 国語 A 77.9 79.4 79.4 国語 B 48.9 51.5 51.0 数学 A 66.4 66.2 67.4 数学 B 56.6 59.3 59.8 国語と数学について 主に知識に関する A 問題及び主に活用に関する B 問題ともに 全国及び県の平均をやや下回っている 基礎的 基本的な知識及び技能の育成は おおむね図られていることがうかがえるが 活用する力の育成については 今後の指導において さらに改善と充実を図っていく必要がある < 中学校国語 A> 平均正答率 ( 単位 %) 話すこと 聞くこと 71.8 72.9 72.3 書くこと 80.7 84.1 83.4 読むこと 82.8 83.9 82.9 76.8 78.0 78.7 国語 A では 読むこと は 全国平均並みの正答率であるが 他の領域は全国平均を少し下回っている 設問 8 の文脈に即して漢字を正しく書いたり 設問 6 の話し合いの方向を捉えて司会の役割を果たす問題では 力が身についてきている 設問 8 の歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して読む問題などでは 課題がある 基礎的 基本的な知識及び技能の確実な定着を図っていく必要がある < 中学校国語 B> 平均正答率 ( 単位 %) 話すこと 聞くこと この領域に関する問題は出題されなかった 書くこと 37.3 41.7 41.0 読むこと 47.0 49.9 49.2 52.3 56.7 56.8 国語 B では 三つの領域すべてで 全国平均を下回っている 設問 3 の落語に登場する人物の言動の意味を考え その姿を想像したり 落語に表れているものの見方や考え方について 根拠を明確にして 自分の考えを書く問題に課題がある 知識や技能を活用する力をさらに育成していく必要がある
< 中学校数学 A> 平均正答率 ( 単位 %) 数と式 77.7 76.4 77.4 図形 64.5 65.6 66.4 関数 57.4 56.4 58.0 資料の活用 56.4 56.5 59.1 数学 A では 数と式 領域において 全国及び県平均を上回っている 関数 領域において 全国平均より下回っているが 県平均より上回っている その他二つの領域については 全国及び県平均を下回っている 設問 1 の指数を含む正の数と負の数の計算や 設問 10 の比例の関係を式に表す問題では 力が身についてきている 設問 5 の円柱と円錐の体積や 設問 10 の反比例や設問 11 の一次関数に関する問題などでは 課題がある < 中学校数学 B> 平均正答率 ( 単位 %) 数と式 53.7 54.8 56.9 図形 55.0 58.9 58.6 関数 62.1 64.0 64.4 資料の活用 51.1 54.9 55.9 数学 B では 四つの領域すべてで 全国平均を下回っている 設問 1 の事象を理想化 単純化し その結果を数学的に解決する問題や 設問 2 の与えられた説明の筋道を読み取り 式を適切に変形する問題などに課題がある 基礎的 基本的な知識や技能を効果的に活用する能力を育むための学習指導の充実を図っていく必要がある
児童質問紙調査 ( 抜粋 肯定的な項目 2 項目の合計 ) 平均正答率 ( 単位 %) 質問事項和光市埼玉県全国 1 朝食を毎日食べている 97.4 97.2 96.0 2 家で 自分で計画を立てて勉強をしている 64.7 65.1 61.0 3 家で 学校の宿題をしている 98.1 97.5 96.5 4 学校のきまりを守っている 92.4 93.1 90.5 5 人の気持ちが分かる人間になりたいと思う 96.2 95.6 94.4 6 国語の勉強は好きだ 56.0 61.0 59.2 7 国語の授業で学習したことは 将来 社会に出たときに役に立つと思う 88.7 90.2 87.4 8 算数の勉強は好きだ 66.6 66.1 66.1 算数の授業で学習したことは 将来 社会に出たと 9 10 きに役に立つと思う 93.3 91.3 89.0 学級みんなで協力して何かをやり遂げ うれしかったことがありますか 91.8 88.7 86.5 11 家で 学校の授業の予習をしていますか 49.5 48.8 43.2 12 13 学校の授業時間以外に 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間 勉強をしますか ( 学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む ) 2 時間以上の児童の割合 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間テレビゲーム ( コンピュータゲーム 携帯式のゲーム 携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間も含む ) をしますか 2 時間以上の児童の割合 29.3 27.1 25.8 25.6 29.0 30.3 家で 自分で計画を立てて勉強している について 当てはまる どちらかといえば当てはまる の合計が 64.7% であり 全国平均を上回っている 自ら計画を立てて学習することは 家庭学習の習慣化や学習意欲の向上にもつながることから 引き続き各学校や家庭で取り組みを充実していく必要がある 学校のきまりを守っている について 当てはまる どちらかといえば当てはまる の合計が 92.4% であり 全国平均を上回っている 引き続き 規範意識の育成に努める必要がある 人の気持ちが分かる人間になりたいと思う について 当てはまる どちらかといえば当てはまる の合計が 96.2% であり 全国平均を上回っている 今後も相手を思いやる気持ちを各学校や家庭で育んでいく必要がある 学校の授業時間以外に 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間 勉強をしますか ( 学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む ) については 2 時間以上の児童の割合が 全国及び県平均を上回っている 小学校は 算数 A,B で平均正答率が全国を上回っていることから 家庭学習による知識 技能の定着に関する効果は大きいと思われる 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間 テレビゲーム ( コンピュータゲーム 携帯式のゲーム 携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含む ) をしますか については 2 時間以上の児童の割合が 全国や県平均を下回っている しかし 中学校では 2 時間以上と回答した生徒の割合は 37.0% で全国平均を上回り 小学校と中学校との差が 12.7 ポイントになっている
生徒質問紙調査 ( 抜粋 肯定的な項目 2 項目の合計 ) 平均正答率 ( 単位 %) 質問事項 和光市 埼玉県 全国 1 朝食を毎日食べている 94.5 94.5 93.5 2 家で 自分で計画を立てて勉強をしている 46.7 47.7 46.6 3 家で 学校の宿題をしている 83.0 85.8 88.2 4 学校の規則を守っている 90.2 93.7 93.0 5 人の気持ちが分かる人間になりたいと思う 92.6 95.7 95.3 6 国語の勉強は好きだ 49.0 57.2 58.2 7 国語の授業で学習したことは 将来 社会に出たときに役に立つと思う 77.0 85.6 82.5 8 数学の勉強は好きだ 58.1 56.7 56.6 数学の授業で学習したことは 将来 社会に出たと 9 きに役に立つと思う 65.9 73.2 71.4 10 将来の夢や目標を持っている 66.1 72.0 71.4 11 12 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間携帯電話やスマートフォンで通話やメール インターネットをしますか ( 携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間を除く ) 2 時間以上の生徒の割合 (13) 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間テレビゲーム ( コンピュータゲーム 携帯式のゲーム 携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間も含む ) をしますか 2 時間以上の生徒の割合 (12) 37.0 34.4 32.7 38.3 33.6 35.4 13 学校の授業時間以外に 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間 勉強しますか ( 学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む ) 2 時間以上の生徒の割合 (14) 29.2 38.7 35.1 14 自分には よいところがあると思う 57.1 66.6 67.1 15 家で 学校の授業の予習をしている 39.4 38.0 34.2 家で 自分で計画を立てて勉強をしているか 家で 学校の授業の予習をしていますか について している どちらかといえばしている の合計が全国平均を上回っている 自ら計画を立てて学習することや予習をすることは 家庭学習の習慣化や学習意欲の向上にもつながることから 引き続き各学校や家庭で取組を充実していく必要がある 数学の勉強は好きだ について 当てはまる どちらかといえば当てはまる の合計が全国及び県平均を上回っている一方 国語の勉強は好きだ については 全国及び県平均を下回っている 引き続き 学習への興味や関心 意欲を育んでいく必要がある 将来の夢や目標を持っていますか 自分には よいところがあると思いますか について 当てはまる どちらかといえば当てはまる の合計が全国及び県平均を下回っている 将来の夢を育み 目標に向かって前向きな態度を育てられるよう 学校 家庭 地域で取組を充実させていく必要がある 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間携帯電話やスマートフォンで通話やメール インターネットをしますか ( 携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間を除く ) について 2 時間以上と回答した生徒の割合が全国及び県平均を上回っていることから 携帯電話やスマートフォンの適切な利用について 学校と家庭が連携を図って取り組んでいく必要がある 学校の授業時間以外に 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) 1 日当たりどれくらいの時間 勉強しますか ( 学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む ) については 2 時間以上と回答した生徒の割合が全国及び県平均を下回っている また 家で 学校の宿題をしている について している どちらかといえばしている の合計が 83.0% であり 全国及び県平均を下回っている このことから 家庭と連携して さらに家庭学習の習慣化を図っていく必要がある
和光市教育委員会としての改善方策 計画的な学校訪問の機会を生かし 各学校の課題を踏まえて 指導主事による学習指導や生徒指導の充実を図る 教育委員会が委嘱を行っている各小 中学校の研究に対して さらなる支援や指導の充実を図る 和光市小学校少人数学級推進教員 や 和光市小 中学校学力向上支援教員 等の配置により ティームティーチングや少人数指導等による学習指導の充実を図り 個に応じたきめ細やかな教育を推進する 小 中学校の教員の研修機会の充実を図り 教員の授業力をさらに向上させて 児童生徒の確かな学力を育んでいく 和光市学校生活支援員 や 和光市発達支援相談員 等の配置により これからも児童生徒の個別のニーズに応じた指導 支援を行っていく 小 中学校の教員のカウンセリング ( 教育相談 ) スキルをさらに向上させて 児童生徒にきめ細かな学習指導や教育相談等を行うことで 自尊感情や規範意識等を高め 児童生徒の学校生活への満足度を高めていく 学校応援団や学校支援ボランティアなどを効果的に活用し 学校と家庭と地域が相互に連携を図り それぞれの教育力のさらなる向上を図ることにより 学校の教育活動の質を高めていく