Graduate School of Policy and Management, Doshisha University 139 地域包括支援センター職員の専門性と実用的スキルに関する考察 あらまし 2000 2005 2012 1. はじめに 1989 1 2 3 2000 4 1 1990 1999 10 300 10 1994 2 1987 3 4 79 85
140 245 2005 65 5 2010 4,065 29.7 69.1 6 2004 2015 7 2009 8 30 2025 9 2010 24 2. 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性 5 140 66 6 2003 2004 21 7 2012 2008 2009 UFJ 2009 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/h0522-1.html 2010 http://www.murc.jp/politics_c1/care/index.html 2011/8/1 8 2012 2011 9
141 1987 2006 MSW 10 medical social worker 11 2007 MSW 1929 12 MSW 1989 2002 11 29 MSW MSW 2006 13 2. 2 地域包括支援センターの職種配置 2. 2. 1 3 職種の配置と包括的支援事業 14 10 11 19 12 MSW MSW 13 2006 14 115 45
田中 142 八州夫 第 32 回社会保障審議会介護保部会資料 2010 年9月 17 日開催 1 地域包括支援センターの職員配置とそのおもな業務 図1 地域包括支援センターの職員配置とそのおもな業務 (第 32 回社会保障審議会介護保部会資料 2010 年 9 月 17 日開催) 継続的ケアマネジメントとは ケアマネジャー の質の向上を目的としたケアマネジャーに対す る指導 助言及びネットワークづくりを指す これらを総称して包括的支援事業 15 といい 地 域包括支援センターの中心的業務である この包括的支援事業の他に 介護予防支援業 務 16 要支援者のケアプラン作成と管理業務 があり 認定者数の増加にともない 業務量が 増大している 2. 2. 2 資格試験科目からみた3職種 地域包括支援センターの職種配置の妥当性を 検証するひとつの方法として それぞれの職種 の資格試験科目の分析を試みる 保健師は看護師資格を基礎資格とした国家資 15 16 格であり 看護師資格に加えて地域看護学 疫 学 保健統計及び保健福祉行政論の試験が課せ られる 地域看護学は 地域全体を一つの単位 として着目し 地域住民の疾病の予防 健康水 準の維持と増進を目的としている 地域社会に おける 高齢者 障がい者 精神 身体 知的 難病患者 妊産婦 新生児 乳幼児など多様な 問題をかかえる人及びその家族を対象とする学 問分野である また保健福祉行政論は公衆衛生 地域保健福祉活動 健康増進 疾病予防を学問 分野としている 保健師は 看護師の対象領域 である個々の人に対するケアに加えて 多種多 様の人で構成される地域社会をひとつの単位と してとらえ そこにある課題を抽出し 保健衛 生の観点から総合的なケアを行っていく職種で ある 2010 年度国家試験の合格率は 86.3 と 介護予防ケアマネジメント 介護保険法第 115 条の 44 第1項第2号 総合相談支援事業 法第 115 条の 44 第1項第3号 権利擁護事 業 法第 115 条の 44 第1項第4号 包括的 継続的ケアマネジメント 法第 115 条の 44 第1項第5号 を包括的支援事業という 第 115 条の 44 第1項 介護保険法第 115 条の 20
143 1987 17 2010 27.5 18 19 2. 2. 3 業務マニュアル示されている 4 つの視点 20 17 18 900 2010 20.5 19 140 68 20 2010
144 田中 八州夫 第 32 回社会保障審議会介護保部会資料 2010 年9月 17 日開催 図 2 厚生労働省社会保障審議会介護保険部会資料 (2010 年 9 月 17 日開催) 図2 地域包括ケアシステムの構築 齢に伴う心身の変化に応じたサービスの提供を 行う 継続性 を確保しつつ 予防性 を視 野に入れた業務を行うためには 本論 4.1 で述 べる法律知識に基づいた法的な判断力 経験に 基づいた企画 交渉 運営能力が必要となって くると思われる 地域包括支援センター業務に 関する研修体系の整備と 事例を経験すること で得られる実用的スキルの修得が重要になって くる 3 域包括支援センターの総合相談の 地 重要性 3. 1 早 期発見 早期対応による予防施策 の要 改正介護保険法の基本コンセプトである 介 護予防 は さまざまな解釈がなされうるが その意味するところは 高齢者が要介護状態に ならないように予防し また要介護状態の悪化 を防止するということである 疾病予防と介護 予防を比較すると 疾病は治癒の可能性がある のに対し 要介護状態は本質的に不可逆である 疾病は予防を重要視し早期発見 早期治療に努 めてきたが 本質的に不可逆である介護におい ては さらに一層の早期発見 早期対応に努め ることが重要である そこで必要になってくるのが 早期発見 早 期対応の窓口となる地域包括支援センターの存 在であり その地域包括支援センターの業務の うち特に重要であると思われる 総合相談 の 充実である 地域包括支援センターの行う総合 相談 総合的な支援 は 介護保険法第 115 条 の 44 第1項第3号に次のように規定されてい る ① 被保険者の心身の状況 その居宅における 生活の実態その他の必要な実情の把握 ② 保健医療 公衆衛生 社会福祉その他の関 連施策に関する総合的な情報の提供 関係 機関との連絡調整 ③ その他の被保険者の保健医療の向上及び福
145 表 1 京都市内の地域包括支援センターの年間相談件数 2006 2007 2008 2009 246,322 253,367 214,512 235,007 21 2010 22 2009 7,079,520 1,700 61 23 3. 2 ミクロレベルとマクロレベルの 2 つの視点 115 44 21 2011 65 17 22 44-45 http://www.murc.jp/politics_c1/care/index.html 2011/8/1 23 2008
146 4. 地域包括支援センター職員に求められる資質 スキル 4. 1 必要とされる知識分野の出現 4. 1. 1 法律知識 法的判断力 Legal Mind 4. 1. 2 企画力 交渉力 運営力
147 S S 24 25 4. 2 医療専門職との専門性の比較 1999 2009 26 2010 2007 27 24 30 25 http://www.kyoto-np.co.jp/info/syakai/hitorijanaiyo/101130.html 2011/8/11 26 27 1994 1995 31
148 2009 4. 3 プロフェション 1992 28 29 30 28 2010 356-357 29 2006 30
149 5. 地域包括支援センターの現状と課題 5. 1 保健師 看護師問題 2005 31 32 33 34 35 31 44.4 46.3 32 2011 71 33 2009 3133 2518 281 465 315 354 34 18 10 18 1018001 35 15
150 5. 2 変化する雇用形態 5. 2. 1 直営から委託へ の問題点 1990 New Public Management NPM NPM 1999 NPM 2010 NPM 36 PFI 37 Private Finance Initiative 2003 94 84 2010 4,065 29.7 69.1 38 39 40 41 42 36 37 PFI 38 2009 31.5 67.3 39 115 46 40 1580 41 953 55 1436 70 775 35 42 2011
151 5. 2. 2 公務員の削減と専門職の確保 43 44 3 5. 2. 3 採用基準と身分保障 45 43 1970 2007 2011 44 2009 10 26 S 45 2,000 50
152 6. 地域包括支援センターの今後の課題 6. 1 経験年数の重要性と人材育成のための研修プログラムの整備 6. 2 福祉専門職の今後について 2011 11 Long-term Care 46 4. 1 46 2011 48-51
153 参考文献 2010 2006 35-46 57 2007 15-22 2007-15 2010 NHK 2010 1999 2011 1992 2006 2005 2003 2010 2011 48-51 2008 2010 2010 2004 2008 2009 2009 237-248 UFJ 2009 2010 23 1999 33-48 2007 2007