目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

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施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

1. 行政運営の改革 町の現況と課題 厳しい財政事情や町民ニーズの複雑 多様化が進むなか 限られた行政経営資源 ( 人材 財源 情報 ) のもとで 町民が満足できるサービスを効率的 効果的に提供していくことが求められています 本町では 第 5 次松伏町行政改革大綱 に基づき協働によるまちづくりや 暮

瑞穂市行政改革大綱

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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美里町行政改革大綱(仮称)(中間報告案)

Microsoft Word - 第4次計画

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

三沢市行政経営推進プラン

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口


次期行財政改革プラン ( 仮称 ) の策定に向けて H 第 2 回行財政改革推進委員会 Ⅰ これまでの取組 Ⅱ 地方を取り巻く情勢 Ⅲ 中津市の行財政運営の課題 Ⅳ 基本方針と基本目標

4-(1)-ウ①

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

H28秋_24地方税財源

2014(平成26)年度 予算編成方針について

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道州制基本法案(骨子)

第2次

2007財政健全化判断比率を公表いたします

PowerPoint プレゼンテーション

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

総括的事項について 推進プラン全体に関するもの (2 件 ) 1 行政改革の推進プランであるにもかかわらず コスト削減に関する推進項目やプログラムが少ないのではないか 本市では 過去数次にわたる行政改革のプラン実施において 取り組む必要があると考えられる取組については 可能な限り取り組んできたところ

PowerPoint プレゼンテーション

4 合併を選択した理由 合併を選択した理由は 直面する財政危機への対応よりも 将来に向けた行政体制の充実 強化や行政サービスの維持 向上 合併を選択した理由 地方分権時代にふさわしい基礎自治体としての行政体制の充実 強化を図るため 20 市町村 効率的 効果的な行財政運営により 行政サービスを維持

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

資料3

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地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

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内部統制ガイドラインについて 資料

0-1表紙

西条市行政改革大綱

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

Microsoft Word - PPPPFI手法導入における優先的検討に係る指針

3 4

平成18年度標準調査票

平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月


墨田区 PPP/PFI 手法導入 優先的検討指針 平成 30 年 1 月 墨田区 - 1 -

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

そのためには 市が 厳しい行財政環境のなかでまちづくりをリードできる総合力を備える べく 行財政運営のあり方を根本から見直し 新しい時代にふさわしい市政の仕組みづくり をめざした自己革新に挑戦していくことが強く求められている 2. 今後の行財政改革の基本的な考え方 2-1. 行財政改革大綱の見直し

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平成 29 年度以降導入を検討するもの トップランナー方式の導入について 2 検討対象業務 基準財政需要額の算定項目都道府県分市町村分 図書館管理 その他の教育費 その他の教育費 博物館管理 その他の教育費 - 公民館管理 - その他の教育費 児童館 児童遊園管理 - 社会福祉費 青少年教育施設管理

. 当年度目標取組み事項及びその内容関連施策 ( 総合計画 ) 基本政策行政改革の推進 中期行財政運営方針に基づき 計画的に行財政運営基盤の充実強化を図るため 平成 年度行財政運営方針を 8 月に策定します ( 公民連携セクションの設置 働き方見直しの推 事務事業の見直しについては 見直しに向けた取

普通財産の売却及び利活用の基本方針

計画書

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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01 【北海道】

地域子育て支援拠点事業について

目 次 第 1. さらなる改革の必要性 1 1. これまでの取組み 1 (1) 第 1 次行政改革大綱 ( 昭和 60 年 9 月策定 ) 1 (2) 第 2 次行財政改革大綱 ( 平成 10 年 2 月策定 ) 1 (3) 第 3 次行政改革大綱 ( 平成 18 年 3 月策定 ) 2 2. 行政

1 地域主権改革 Q1-6 市町村の人口規模はどのぐらいが適正かについて どういう議論があるのですか A1-6. 市町村の適正な人口規模について 大阪府自治制度研究会 においては 次のような検証 とりまとめがされています 検証 効率的な行政運営 備えるべき組織体制 望ましい行政サービス提供の 3 つ

3. さいたま市議会の議決すべき事件等に関する条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は さいたま市議会基本条例 ( 平成 21 年さいたま市条例第 55 号 ) 第 25 条の規定の趣旨にのっとり 市行政における基本的な計画の策定等を地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 96 条第

11

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

新定員管理計画目次 Ⅰ 区を取り巻く状況 1ヘ ーシ 1 職員数 定員管理の推移 1 2 年齢別職員構成 2 3 国 他自治体 豊島区の状況等 3 1) 国の動向 3 2) 都の動向 3 3) 特別区の動向 3 4) 豊島区の状況 3 5) 豊島区の課題 4 Ⅱ 基本的な考え方 5ヘ ーシ 1 方針

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

2. 各検討課題に関する論点 (1) 費用対効果評価の活用方法 費用対効果評価の活用方法について これまでの保険給付の考え方等の観点も含め どう考 えるか (2) 対象品目の選定基準 1 費用対効果評価の対象とする品目の範囲 選択基準 医療保険財政への影響度等の観点から 対象となる品目の要件をどう設

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

スライド 1

スライド 1

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

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第 5 次下仁田町行財政改革大綱 平成 29 年 3 月 下仁田町

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4) 財政運営健全化の推進 5 (5) 地域協働の推進 6 3 章行財政改革の推進 6 1 実施計画の作成 6 2 推進状況の公表 7 3 進捗体制 7

1 章策定の趣旨 1 これまでの経緯本町では 平成 8 年 11 月に 第 1 次下仁田町行政改革大綱 を策定し 町の行財政改革の指針としました その後 平成 22 年 6 月に策定された 第 4 次下仁田町行財政改革大綱 を含め3 度にわたり行財政改革大綱を策定し 行政運営の効率化 財政の健全化に向けて取り組んできました 第 4 次下仁田町行財政改革大綱 では 簡素で効率的な行財政運営 持続可能な自治体運営の確保 対話と共感による開かれた町政の推進 を基本方針に掲げ 町営施設への指定管理者制度の導入 定員管理適正化計画に基づく職員数の抑制 効率的な事務事業を目指した機構改革等各種施策に取り組んできました 2 さらなる行財政改革の必要性平成 27 年国勢調査における本町の人口は7,564 人となり 65 歳以上の人口割合が45.5% 14 歳以下の割合が6.2% であったが 国立社会保障 人口問題研究所が公表した 日本の地域別将来推計人口 1 ( 平成 25 年 3 月推計 ) によると 平成 47 年の本町人口は 4,518 人に大幅減少し 6 5 歳以上の割合が56.7% と増加する一方 14 歳以下の割合が4.3% と減少するとともに15 歳から64 歳までの生産年齢人口も48.4% から39. 0% へと減少するなど少子高齢化がさらに進行することが予想されます こうした人口構造の変化は 税収の減少や地域活力の低下を招くとともに 民生費等の増加など財政運営に大きな影響を及ぼすことが予想されます このような中 国では 経済財政運営と改革の基本方針 2015 を定め 平成 26 年に まち ひと しごと創生法 2 を施行しました これを受け本町でも 下仁田町まち ひと しごと創生総合戦略 を策定し 人口減少への歯止め 東京 1 地域別将来推計人口国立社会保障 人口問題研究所が 将来の人口を都道府県別 市区町村別に求めることを目的とし 平成 22(2010) 年の国勢調査を基に 平成 52(2040) 年までの 30 年間について 5 年ごとに将来人口を推計したものです 2 まち ひと しごと創生法 2014 年 12 月に施行され 人口減少や東京圏への人口集中を食い止め 地方を活性化するための基本理念を定めた法律で 地方自治体に 地方版総合戦略 をつくるよう求めています 1

一極集中の是正 地域経済の活性化に向け 様々な角度から取り組みを実施しております また 基本方針 2015では 歳出の効率化を推進する観点から 歳出効率化に向けた業務改革で他団体のモデルとなるようなものを地方交付税 3 の基準財政需要額の算定に反映する取組 ( トップランナー方式 4 ) も推進しており 今後も厳しい財政状況が続くと見込まれることから 自主財源の確保や経費削減を図り 持続可能な行政運営を行っていくため 第 5 次下仁田町行財政改革大綱 を策定し さらなる改革を進めていくこととします 2 章行財政改革の基本的な考え方 1 推進期間 平成 29 年度から平成 33 年度までの 5 か年間とします 2 基本方針行財政改革の推進にあたっては これまで町が進めてきた行財政改革を念頭に置きながら 最少の経費で最大の効果を生み出す ことを基本とし 簡素で効率的な行政運営を目指し改革を進めます また 地方交付税においてトップランナー方式の検討対象とされている全ての業務について検討を行います 3 重点項目 改革に取り組む基本方針に基づき 住民満足度を向上させるため 次のとお り 5 つの重点項目を定めます 3 地方交付税国税のうち所得税 法人税 酒税 消費税及びたばこ税のそれぞれ一定割合の額を総額とし 地方公共団体が等しくその行うべき事務を遂行することができるよう一定の基準により国が交付する税をいいます 4 トップランナー方式基本方針 2015 に基づき 地方交付税の基準財政需要額の算定基礎となる 単位費用 について 合理化が進んだ自治体の経費水準に反映させる方式です 2

(1) 事務 事業の効率化の推進限られた財源の中で 新たな行政課題や多様化する住民ニーズに対応するため 全ての事務事業について再度検討し 廃止 見直しを行うとともに 住民ニーズに即応した事務処理と分かりやすい組織づくりの観点に立って簡素化された組織機構を目指します また 高度化する情報処理技術や通信技術を有効活用することで 情報提供の充実や行政手続の電子化を推し進め 業務の効率化と行政サービスの向上を目指します 1 事務 事業の再編 整理 統合 廃止既存の事務事業のさらなる見直しを実施し 事務の効率化を図ります その見直しの手法として行政評価制度 5 について研究し 必要と認められた場合には 導入に向けた取り組みを推進していきます 2 組織 機構の見直し 行政需要に的確に対応できるよう 効率的な業務執行体制を構築するた め随時 組織 機構の見直しを行います 3 情報化の推進 セキュリティの向上行政手続きの電子化によりさらなる効率化を図るとともに 情報管理体制を強化し 情報の取り扱いに関する職員一人ひとりの危機管理意識を高め 情報セキュリティの向上を図ります 4 地方公営企業 6 の経営健全化地方公営企業が将来にわたって安定的に事業を継続していくための長期的な計画である 経営戦略 を策定し 効率的な投資 財政計画により 経営基盤を強化し 健全な企業経営を維持するよう努めます また 更なる経 5 行政評価制度政策 施策 事務事業について 一定の基準 指標をもって評価を行い その成果を判定し 行政活動に反映させようとする制度です 6 地方公営企業上水道 ガス事業 下水道事業 電気事業 交通事業など地方公共団体が企業として経営する事業の総称です 3

営の健全化に取り組むため 民間委託の導入を検討します (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進急 に変化する社会経済情勢を勘案しながら 最小の職員数で最大の行政効果を上げるため 効果的な職員配置と定員の適正化を図ります また 人材育成基本方針に基づき 効率的な職務の遂行が計れるよう 職員個々の資質向上や能力開発に努めます 1 定員管理の適正化 新規事業や業務量の変化に柔軟に対応し 住民サービスの低下を招かぬ よう業務量に見合った適正な職員配置に努めます 2 人材育成の充実 人材育成基本方針を推進し 計画的な各種職員研修の実施により職員能力 と資質の向上を図ります 3 人事評価制度の推進 業務目標の設定と人事評価制度の一体的運用により 職員の勤労意欲の 高揚と公務能率の向上を図ります (3) 民間活力の活用行政サービスを最も効果的 効率的に提供する観点から 民間の専門知識や優れた事業運営能力などを活用することにより サービスの向上が見込まれる分野については 公共性の確保に配慮しつつ 指定管理者制度への移行や民間活力を積極的に活用するとともに サービス水準や内容のチェックなど 行政としての責任を確実に果たすことに留意します 1 指定管理者制度 7 の活用 これまでも 公の施設の指定管理者制度の活用には 積極的に取り組ん 7 指定管理者制度 公の施設 の管理に関する権限を 条例の定める手続に沿い議決を経て指定された者に委任して行わせる制度です 4

できましたが 公共施設等総合管理計画も踏まえつつ 既に指定管理者制 度を導入している施設も含め その管理のあり方について検証を行い よ り効果的 効率的な運営に向けて検討を進めます 2 民間委託等の推進事務事業全般にわたり 民間委託等の推進の観点から改めて総点検を実施するとともに 職務内容が民間と同種又は類似した業務にあっては重点的に点検し 限られた人員を有効に活用するために 積極的に民間機能を活用します (4) 財政運営健全化の推進今後も厳しい財政環境が予想されるため 持続可能な財政運営の構築を目指し 歳入歳出全般にわたる改革を継続し 効率的な自治体経営を行っていきます また 公営企業等への財政負担比率についても検討を進め 施策の重点化や創意工夫により財政の健全化を図ります 1 経費の見直し 事務事業の執行にあたり経費負担等のあり方について 点検を行います 2 自主財源確保定住支援策により定住化を促進し町税の増収を図るとともに ふるさと応援寄付金制度 8 のさらなる充実を推し進めます また 各種補助金や負担金 使用料等について点検し 自主財源の確保に努めます 3 公共施設の適正配置と管理 公共施設等総合管理計画 9 に基づき 公共財産等の利活用や売却も視野に 8 ふるさと応援寄付金制度ふるさと納税制度は 出身地や応援したい地方公共団体に寄付することで ふるさとを元気づけ 応援できる制度です 9 公共施設等総合管理計画地方公共団体が所有する公共施設等の全体の状況を把握し その取り巻く現況及び将来の見通しを分析し これを踏まえた公共施設等の管理の基本的な方針を定めることを内容とする計画です 5

入れた有効活用を検討し 適正な管理を図ります (5) 地域協働 10 の推進住民と行政が公共サービスを担う重要な主体であるという認識を相互に共有し 協働により多くの住民が行政運営に参画することにより 自治の基本ともいえる自己決定 自己責任を基調とする住民が主体となった新たな仕組みづくりを目指します 1 住民参画の推進活力と魅力あふれた地域社会を築くため 住民の声を政策形成過程に活かすとともに 住民が施策 事業の実施に積極的に参画できる環境作りに努め 住民が主役のまちづくり を進めます 2 住民と行政の協働の推進住民の知恵と活力を地域に活かすため 自助 互助 公助の考え方を基本に 住民が自己の責任において分担すべき範囲 住民の自主的活動に委ねるべき範囲及び行政が分担すべき範囲を明確にし 協働によるまちづくりを進めます 3 章行財政改革の推進 1 実施計画の作成第 5 次下仁田町行財政改革大綱に定めた基本方針を実現するために 実施計画である 第 5 次下仁田町行財政改革実施計画 を策定します また 実施計 11 画策定にあたっては パブリック コメント制度を活用し 広く住民の方々から意見を求め 提出された意見等を考慮しながら計画策定にあたります 10 地域協働一定の地域を前提として そこの存在する住民が参画して 当該地域が必要とする公共サービスの提供を行政と協力して行うことをいいます 11 パブリック コメント制度計画等の策定過程で その案を示し 広く住民等から意見等を募集し 寄せられた意見等に対して行政の考えを公表し 案の修正を含めた検討を行う制度です 6

2 進捗状況の公表 毎年度 実施計画の進捗状況を町ホームページや広報などを通じて 広く住 民の方々に公表していきます 3 推進体制行財政改革を着実に推進するため 下仁田町行財政改革推進本部 及び 下仁田町行財政改革推進専門部会 を設置し 実施計画の進行管理 評価 見直し等を適宜行うとともに 計画の変更にあたってもパブリック コメント制度を活用し広く住民の方々から意見を求めます 7