住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

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第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税)

給水管 給湯管又は排水管の維持管理又は更新の容易性を高める工事 木造 鉄骨 RC イ 給水管又は給湯管を維持管理上有効な位置に取り替える工事 ロ 排水管を維持管理上又は更新上有効なもの及び位置に取り替える工事 ハ 給水管 給湯管又は排水管の主要接合部等を点検し又は排水管を清掃するための開 口を床 壁

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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投資型減得税E 長期優良住宅化 ローン型減J 住宅ローン減税 固定資産税制の組み合わせ 所得税投資型減税ローン型減税 J A B C D E F G H I 住宅長期優良長期優良ローン耐震バリアフリー省エネ同居対応住宅化バリアフリー省エネ同居対応住宅化減税 A 耐震 Bバリアフリー C 省エネ 税D

1 も と しく りたい の リフォームの の の み わせ 1 リフォームの の 2 の み わせ 住宅 行 要件 満 場合 税 優遇 受 優遇 受 税 種類 次 の ~ 覧 所得税 月 日 月 日 年間 生 個人 所得 課税 税金 ( 国税 ) 要件 満 行 場合 所得税額 控除 受 住宅 所得

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編 不動産取得税の特例措編


住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

1 リフォームの減税制度所得税の控除 ( 投資型減税 ) 3. 所得税の控除 ⑴ 投資型減税リフォームのための借入金の有無にかかわらずご利用できます マンション共用部分の改修工事を行う場合は 全体工事費用のうち申請者が負担した費用の額も控除対象となります A. 耐震リフォームの投資型減税 耐震改修促

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住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

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各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

所得税の控除 ( 投資型減税 ) 3. 所得税の控除 ⑴ 投資型減税リフォームのためのローンの借入れの有無にかかわらずご利用できます マンション共用部分の改修工事を行う場合は 全体工事費用のうち申請者が負担した費用の額も控除対象となります A. 耐震リフォームの投資型減税 耐震改修促進税制 1. 現

やさしい税金教室

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の

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フォームの減税制フォームの減税制度 解説 税制の組み合わせ/ 解説 減税制度利用の流れ減税制度1の控除 20 リリ減税制度 1 制度の併用例減税制度のには 耐震 バリアフリー 省エネ 同居対併用例最大応 長期優良住宅化等のリフォームがあります それぞれ適用要件を満の控除たす改修工事を行った場合 の控

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工事証明交付手数料 改修種別工事要件現地調査 省エネリフォーム バリアフリーリフォーム 1 住戸あたりの手数料 ( 税抜き ) 特記事項 21,000 円証明に係る書類審査 証明書発行と送付窓改修工事のみ要 38,000 円 ( 基本 ) 証明に係る現地での検査と書類審査 証明要 ( 他検査同時 )

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Microsoft Word - No.23_住宅財形の払出し要件.doc

住宅借入金等特別控除の入力編

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

住宅借入金等特別控除の入力編

Ⅰ リフォームの減税制度所得税の控除 ( 投資型減税 ) 3. 所得税の控除 ⑴ 投資型減税リフォームのためのローンの借入れの有無にかかわらずご利用できます マンション共用部分の改修工事を行う場合は 全体工事費用のうち申請者が負担した費用の額も控除対象となります A. 耐震リフォームの投資型減税 耐

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

Taro-町耐震改修助成要綱 j

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図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

上記工事が行われ 認定長期優良宅に該当することとなった場合長期優良宅建築等計画の認定主体長期優良宅建築等計画の認定番号 第 号 長期優良宅建築等計画の認定年月日 平成 年 月 日 上記の工事が租税特別措置法若しくは租税特別措置法施行令に規定する工事に該当すること又は上記の工事が地方税法若しくは地方税

所得税確定申告セミナー

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

1. 概要 所得税 贈与税 1 ー 1. 増改築等の減税制度 増改築等のリフォームを対象とした税の優遇措置 増改築等のリフォームを対象とした税の優遇措置には 次の制度があります ❶ 所得税額の控除増改築等のリフォームを対象とした所得税額の控除には 住宅ローン控除制度 があります ❷ 贈与税の非課税措

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

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所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

補助の対象者 ( 申請者 ) 市内に自らが所有し 居住する住宅を改修する方 現在はまだ居住していないけれど 市内に所有している住宅を改修して居住する方 市税の滞納がない方に限ります 補助の対象となる住宅 バリアフリー改修工事の場合 一戸建ての住宅 併用住宅 ( 住宅部分 ) 長屋 共同住宅 ( 専有

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

第2 質疑応答

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6 第 1 号工事 第 1 号工事の改築とはどのような工 事ですか? 7 第 1 号工事 屋根の重ね張りに関しては住宅 ローン減税の対象となりますか? 8 第 1 号工事 ローンを使ったリフォームで外壁へ の遮熱塗料の再塗装をしましたが 対象工事となりますか? 9 第 1 号工事 バルコニーの防水工

2 住宅の取得等に係る税額控除の判定表住宅の新築や購入をされた方は 1 を 住宅の増改築等をされた方は 2 をご覧いただき 対象となる税額控除 をご確認ください なお 複数の税額控除から1つを選択できる場合がありますが いずれの税額控除が有利となるかは 毎年の所得金額や借入金等の年末残高などによって

SBIAQ確認検査業務手数料規定

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財団法人 神奈川県建築安全協会

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知 方 ~ 4 前半部分では についてマンガに沿って解説します 詳 知 方 後半部分では について詳しく解説します 支援制度等 相談 方 裏表紙に を掲載しています もっと詳しく知りたい方は ~ リフォームの流れとポイント 4 マンガ リフォームに役立つQ&A Q

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

木造住宅耐震診断費の補助 申込み期限 1 月 3 1 日 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのもの

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

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の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

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2. ポイント交換までの手続きの流れ 工事の実施 工事完了 対象となる工事の期間は平成 23 年 11 月 21 日 ~ 平成 24 年 10 月 31 日に着手 たものです ポイントの発行対象工事を含む工事全体の着手 ポイントの発行 交換申請は工事完了後になります 即時交換の場合は 追加工事も完了

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目次 住宅リフォームの減税制度の概要 P.004 Ⅰ. 耐震リフォーム編 P.009 Ⅱ. バリアフリーリフォーム編 P.037 Ⅲ. 省エネリフォーム編 P.081 Ⅳ. 同居対応リフォーム編 P.137 Ⅴ. 長期優良住宅化リフォーム編 P.177 Ⅵ. 住宅ローン減税編 P.223 Ⅶ. 贈与税の非課税措置編 P.245 Ⅷ. 登録免許税の特例措置編 P.263 Ⅸ. 不動産取得税の特例措置編 P.279 この税制の手引きは 本編 証明書記載例 告示編 通達編の三部作で構成されています 証明書は告示編に記載されています 本手引きの内容に関する訂正事項や 関係法令等の改正に伴う内容の変更については 当協議会のホームページに掲載します http://www.j-reform.com/zeisei/ よりよい住宅リフォームを促進するために リフォームを行った消費者等を対象とした税の優遇措置が設けられています これらは主に住宅の性能が向上するリフォームなどを行った場合に所定の申告手続きをすることで 税金が軽減される制度です 税の優遇措置の適用を受けるためには 要件を満たしていることを証明することが必要となりますが 一般的には建築士事務所登録をしている事務所に所属する建築士が 適用の対象となる工事や住宅等であることを確認して工事完了後に所定の証明書を発行する仕組みとなっています したがって建築士の方々には リフォームの設計 施工のノウハウのみならず本手引きでリフォームに係る税の優遇措置について理解を深めていただき リフォームを行う消費者に対して制度を活用したリフォームのアドバイスや 証明書の発行業務に役立てていただければ幸いです 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会 003

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固定資産税の減額 3. 贈与税の非課税措置 4. 登録免許税の特例措置 5. 不動産取得税の特例措置 減税制度とリフォームの種類 リフォームの種類 減税制度 1. 所得税の控除 2. 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 固定資産税の減額 減税制度の併用減税制度の併用の可否は以下のとおりです 所得税の控除と固定資産税の減額は併用できる 所得税の控除 :1 各減税制度 ( 投資型減税 ローン型減税 住宅ローン減税 ) は併用できないが 各減税制度内の各リフォームは併用できる 2 投資型の耐震リフォームは 全ての減税制度 全てのリフォームと併用できる 固定資産税の減額 :1 バリアフリーリフォームと省エネリフォームは併用できる 2 耐震リフォームは バリアフリー 省エネリフォームのどちらとも併用できない 補助金等の交付を受けるリフォームにおいても 減税制度の適用は可能です 3. 贈与税の非課税措置 4. 登録免許税の特例措置 5. 不動産取得税の特例措置 1 耐震 1 2 バリアフリー 3 省エネ 4 同居対応 2-2 2 2 5 長期優良住宅化 3 3 3 3 6 増改築等 (1~4 を除く ) 減税制度により対象となるリフォームが異なります - 1-1 一定のバリアフリー 省エネ 同居対応リフォームまたは長期優良住宅化リフォームと併せて行う場合に限ります 2 1 号工事 3 号工事に該当する場合に限ります 3 1 号工事 3 号工事 4 号工事 6 号工事に該当する場合に限ります 各減税制度の概要 1. 所得税の控除適用期限 : 平成 33 年 12 月 31 日まで 所得税の控除には 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税の 3 制度があります 適用要件を満たすリフォームを行った場合 税務署へ確定申告手続きをすることで控除を受けられます 減税制度 概要 1 リフォームローン要件控除期間控除額 1 投資型減税ローンの有無によらない 1 年標準的な工事費用相当額の 10% 2 ローン型減税 5 年以上の償還期間 5 年性能向上リフォーム 2 の費用 2% 及び年末ローン残高の 1% 3 住宅ローン減税 10 年以上の償還期間 10 年年末ローン残高の 1% 1 補助金等の交付を受けた場合は 標準的な工事費用相当額や工事費から補助金等の額を除きます 2 ここでは バリアフリー 省エネ 同居対応 長期優良住宅化リフォームをいいます 004

1 投資型減税 ローン利用の有無によらない 控除期間 :1 年 控除額 : 標準的な工事費用相当額の 10% 耐震リフォーム最大控除額 25 万円詳細は P.009 対象工事 現行の耐震基準に適合する耐震改修工事 主な要件 a. 自ら居住する住宅 b. 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築された住宅 ( 改修工事前は現行の耐震基準に適合しない住宅 ) バリアフリーリフォーム最大控除額 20 万円詳細は P.037 対象工事 1. 次の1 8のいずれかに該当するバリアフリー改修工事 1 通路等の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室改良 4 便所改良 5 手すりの取付け 6 段差の解消 7 出入口の戸の改良 8 滑りにくい床材への取換え 2. 標準的な工事費用相当額から補助金等を除いた額が50 万円超 主な要件 a. 次の1 4のいずれかが自ら所有し 居住する住宅 150 歳以上の者 2 要介護または要支援の認定を受けている者 3 障がい者 465 歳以上の親族又は23に該当する親族と同居している者 b. 改修工事後の床面積 50m2以上 省エネリフォーム最大控除額 25 万円 /35 万円 1 詳細は P.081 対象工事 1. 右の1 または 1と合わせて行う 234の改修工事のいずれか 2. 省エネ改修部位が全て平成 28 年度省エネ基準相当に適合すること 3. 標準的な工事費用相当額から補助金等を除いた額が50 万円超 主な要件 a. 自ら所有し居住する住宅 b. 改修工事後の床面積 50m2以上 1. 太陽光発電設備設置工事を実施した場合 2. 改修工事後 住宅性能評価書等により一定の省エネ性能が証明される場合は 全居室の全窓 を改修する必要はない 改修工事後の種類 1 全居室の全窓の断熱工事 2 2 床 / 天井 / 壁の断熱工事 3 太陽光発電設備設置工事 4 高効率空調機 / 高効率給湯器 / 太陽熱利用システム設置工事 同居対応リフォーム最大控除額 25 万円詳細は P.137 対象工事 1. 次の1 4のいずれかの増設工事 1 調理室 2 浴室 3 便所 4 玄関 2. 改修工事後 その者の居住用部分に 調理室 浴室 便所 玄関のいずれか2 以上の室がそれぞれ複数あること 3. 標準的な工事費用相当額から補助金等を除いた額が50 万円超 主な要件 a. 自ら所有し居住する住宅 b. 改修工事後の床面積 50m2以上 長期優良住宅化リフォーム最大控除額 25 万円 1 /50 万円 2 詳細は P.177 対象工事 1. 次の1 11のいずれかに該当する耐久性向上改修工事 1 小屋裏の換気性を高める工事 2 小屋裏の状態を確認するための点検口を天井等に取付ける工事 3 外壁を通気構造等とする工事 4 浴室または脱衣室の防水性を高める工事 5 土台の防腐または防蟻のための工事 6 外壁の軸組等に防腐または防蟻処理をする工事 7 床下の防湿性を高める工事 8 床下の状態を確認するための点検口を床に取付ける工事 9 雨どいを軒または外壁に取付ける工事 10 地盤の防蟻のために行う工事 11 給水管 給湯管または排水管の維持管理または更新の容易性を高める工事 2. 一定の耐震改修または省エネ改修工事と併せて行うこと 3. 耐震改修 省エネ改修 耐久性向上改修工事の各々について 標準的な工事費用相当額から補助金等を除いた額が50 万円超 4. 増改築による長期優良住宅の認定を受けていること 主な要件 a. 自ら所有し居住する住宅 b. 改修工事後の床面積 50m2以上 1. 耐震または省エネ+ 耐久性向上改修工事を実施した場合 2. 耐震 + 省エネ+ 耐久性向上改修工事を実施した場合 005

住宅リフォームの減税制度の概要 2 ローン型減税 ローン利用 (5 年以上の償還期間 ) 控除期間 :5 年 控除額 :性能向上リフォーム 工事費用の 2%+ 年末ローン残高の 1% バリアフリー 省エネ 同居対応 長期優良住宅化リフォーム バリアフリーリフォーム最大控除額 62.5 万円詳細は P.037 対象工事 1. [ 投資型減税のバリアフリーリフォーム ] の 1 の改修工事と同じ 2. バリアフリー改修工事費用から補助金等除いた額が 50 万円超 ( 税込 ) 主な要件 [ 投資型減税のバリアフリーリフォーム ] と同じ 省エネリフォーム最大控除額 62.5 万円詳細は P.081 対象工事 1. 右の 1 または 1 と合わせて行う 2 の改修工事のいずれか 2. 省エネ改修部位が全て平成 28 年度省エネ基準相当に新たに適合すること 3. 改修工事後の住宅全体の断熱等性能等級が現状から一段階相当以上上がり 断熱等級 4 になること 4. 省エネ改修工事費用から補助金等を除いた額が 50 万円超 ( 税込 ) 改修工事後の種類 1 全居室の窓全部の断熱工事 1 2 床 / 天井 / 壁の断熱工事 1. 工事後 住宅性能評価書等により一定の省エネ性能が証明される場合は 全居室の全窓 を改修する必要はない 主な要件 [ 投資型減税の省エネリフォーム ] と同じ 同居対応リフォーム最大控除額 62.5 万円詳細は P.137 対象工事 1. [ 投資型減税の同居対応リフォーム ] の1の増設工事と同じ 2. 改修工事後 その者の居住用部分に 調理室 浴室 便所 玄関のいずれか2 以上の室がそれぞれ複数あること 3. 同居対応改修工事費用から補助金等を除いた額が50 万円超 ( 税込 ) 主な要件 [ 投資型減税の同居対応リフォーム ] と同じ 長期優良住宅化リフォーム最大控除額 62.5 万円詳細は P.177 対象工事 1. [ 投資型減税の長期優良住宅化リフォーム ] の 1 の耐久性向上改修工事と同じ 2. 一定の省エネ改修工事と併せて行うこと 3. 省エネ改修 耐久性向上改修工事の工事費用から補助金等を除いた額が各々 50 万円超 ( 税込 ) 4. 増改築による長期優良住宅の認定を受けていること 主な要件 [ 投資型減税の長期優良住宅化リフォーム ] と同じ 3 住宅ローン減税 ローン利用 (10 年以上の償還期間 ) 控除期間 :10 年 控除額 : 増改築等工事費用相当年末ローン残高の 1% 詳細は P.223 対象工事 1. 次の1 6のいずれかに該当する改修工事 1 増築 改築 建築基準法に規定する大規模の修繕又は模様替え 2マンション等の区分所有部分の床 階段 壁の過半について行う修繕又は模様替え 3 居室 調理室 浴室 便所 洗面所 納戸 玄関 廊下の一室の床又は壁全部について行う修繕又は模様替え 4 現行の耐震基準に適合させるための耐震改修工事 5 一定のバリアフリー改修工事 6 一定の省エネ改修工事 2. 対象となる改修工事費用から補助金等を除いた金額が100 万円超 ( 税込 ) 主な要件 a. 自ら所有し居住する住宅 b. 改修工事後の床面積が 50 m2以上 006

2. 固定資産税の減額工事完了期限 : 平成 32 年 3 月 31 日まで 工事完了後 3 ヶ月以内に市区町村に申告すると 家屋の固定資産税の減額を 1 年度分受けられます 耐震リフォーム軽減額 1/2 詳細は P.009 対象工事 1. 現行の耐震基準に適合する耐震改修工事 2. 耐震改修工事費が50 万円超 ( 税込 ) 主な要件 昭和 57 年 1 月 1 日以前から所在する住宅 バリアフリーリフォーム軽減率 1/3 詳細は P.037 対象工事 1. [ 所得税 投資型減税のバリアフリーリフォーム ] の 1 の改修工事と同じ 2. バリアフリー改修工事費から補助金を除いた金額が 50 万円超 ( 税込 ) 主な要件 a. 次の1 3のいずれかが居住する住宅 165 歳以上の者 2 要介護または要支援認定を受けている者 3 障害者 b. 改修工事後の床面積 50m2以上 280m2以下 省エネリフォーム軽減率 1/3 詳細は P.081 対象工事 1. 窓の断熱工事 または窓の断熱工事とあわせて行う床 / 天井 / 壁の断熱工事 2. 省エネ改修部位が全て平成 28 年度基準に新たに適合すること 3. 省エネ改修工事費から補助金等を除いた金額が50 万円超 ( 税込 ) 主な要件 a. 平成 20 年 1 月 1 日以前から所在する住宅 b. 改修工事後の床面積 50m2以上 280m2以下 長期優良住宅化リフォーム軽減率 2/3 詳細は P.177 対象工事 1. 一定の耐震改修または一定の熱損失防止改修工事を行っていること 2. 上の改修工事費用から補助金を引いた金額が 50 万円超 ( 税込 ) 3. 増改築による長期優良住宅の認定を受けていること 主な要件 改修工事後の床面積 50 m2以上 280 m2以下 3. 贈与税の非課税措置適用期限 : 平成 33 年 12 月 31 まで詳細は P.245 満 20 歳以上の個人が親や祖父母等から住宅取得等資金 ( 新築 取得 増改築等のための金銭 ) を贈与により受けた場合 一定金額までの贈与につき贈与税が非課税となります 対象工事 1. [ 所得税 住宅ローン減税 ] の1の対象工事と同じ 2. 給排水管又は雨水の侵入を防止する部分の修繕 模様替え 3. 質の高い住宅の基準に適合させるための修繕 模様替え 4. 対象となる工事費用が100 万円超 主な要件 自ら所有し居住する住宅 / 改修工事後の床面積が50m2以上 240m2以下 4. 登録免許税の特例措置適用期限 : 平成 32 年 3 月 31 日まで詳細は P.263 個人が宅地建物取引業者により一定の質の向上を図るための改修工事が行なわれた既存住宅を購入し 居住した場合には 取得後 1 年以内に登記を受けるものに限り 家屋の所有権移転登記に対する登録免許税の税率が 0.1%( 一般住宅 0.3%) に軽減されます 5. 不動産取得税の特例措置適用期限 : 平成 31 年 3 月 31 日まで詳細は P.279 宅地建物取引業者が既存住宅を買取り 住宅性能の一定の向上を図るための改修工事を行なった後 住宅を個人の自己居住用住宅として譲渡する場合 宅地建物取引業者による住宅の取得に課される不動産取得税が減額されます さらに平成 30 年 4 月 1 日からは 一定の場合 は当該住宅の敷地に課される不動産取得税も減額されます 対象住宅が 安心 R 住宅 である場合 又は既存住宅売買瑕疵担保責任保険に加入する場合 007

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