MONEX 個人投資家サーベイ 2018年3月調査

Similar documents
MONEX 個人投資家サーベイ 2016年2月調査

調査結果の要約 1. グローバル調査結果調査対象 : 日本 中国 ( ) の個人投資家 (1-1) 世界の株式市場見通し DI ( 注 ) は 3 地域そろって大幅上昇 各地域の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の世界の株式市場に対する見通しを尋ねたところ 各地域とも前回調査 (17 年 5 月 ~6

(2) 円安を予想する割合が大幅に増加 [ 参照 : 別紙レポート 5 ページグラフ 3] 今後 3 ヶ月程度の米ドル / 円相場の見通しについて 円安になる と回答した個人投資家の割合が 51% と 前回調査時の 32% から大きく高まりました 米国の年内追加利上げの可能性がかなり高まってきたとみ

MONEX 個人投資家サーベイ 2016 年8 月調査

MONEX 個人投資家サーベイ 2016年1月調査

MONEXグローバル個人投資家サーベイ

MONEX 個人投資家サーベイ 2015年11月調査

MONEX 個人投資家サーベイ 2017年3月調査

MONEX グローバル投資家サーベイ 2016年12月調査

個人投資家サーベイ_2014年11月

平成 28 年 12 月 15 日 各位 マネックス証券株式会社代表取締役社長勝屋敏彦 TradeStation Securities, Inc. John Bartleman, President Monex Boom Securities (H.K.) Limited Nick Tang, CO

マネックス証券トレードステーションセミナー

PowerPoint プレゼンテーション

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

マネックス証券トレードステーションセミナー

第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

PowerPoint プレゼンテーション

グローバル・マクロ・ウォッチ

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

nichigingaiyo

Invesco Premia Plus Fund

PowerPoint プレゼンテーション

別 前年同期比増減率 単位 : 社 % 繊維製品 パルプ 紙 化学 石油 石炭 黒転

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

トレードステーション チャート分析使いこなしガイド

Microsoft PowerPoint - Pictet_Market_Flash_ (直近の下落).pptx

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

米労働市場は直近の回復基調に変化なし ~FRB出口政策への影響は限定的~

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

グローバル・マクロ・ウォッチ

< C48D FAC8C5E8A B E786C736D>

グローバル・マクロ・ウォッチ

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

別 前年同期比増減率 単位 : 社 % 母集売上高経常利益純利益集計団 18/3 期従来 19/3 期 18/3 期従来 19/3 期 18/3 期従来 19/3 期社数社数実績予想予想実績予想予想実績予想予想 繊維製品

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

金融テーマ解説

ストラテジーレポート

2017 年 11 月 14 日 各位 マネックスグループ株式会社代表執行役社長 CEO 松本大 ( コード番号 8698 東証第一部 ) 子会社 ( マネックス証券株式会社 ) の株式売買手数料に関するお知らせ ~ 国内株式信用取引 取引毎手数料コース の手数料が業界最安水準に ~ 当社の子会社で


< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

新・米国株取引サービスおよび手数料改定のお知らせ

日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版

2. 基準価額の主な下落要因及び今後の見通し本レポートに記載のファンドに関する要因及び今後の見通しは以下の通りです 本日の国内株式市場は 前日の軟調な米株式市場の推移を受けて大きく下落し 日経平均株価は 前日比 1,010 円 45 銭安 ( 同 5.01% 安 ) の 19,155 円 74 銭で

< C48D FAC8C5E8A B E786C736D>

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F F696E74202D2090E695A C815B C838B A837E B5F959F896990E690B62E >

取引高について 2006 年の日経 225mini の開始以降 取引高は増加傾向 ( 単位 ) 300,000, ,000, ,000,000 日経 225mini 日経 225 先物 150,000, ,000,000 50,000,

一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

ストラテジーレポート

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

HIGHLIGHTS 2018 年の資金流入額は 3 年ぶりに 4 兆円超えも 株式相場低迷で年後半は失速 2019 年 1 月 31 日 Vol 年の ETF を除く追加型株式投信の純設定額が +4.1 兆円と 2017 年を上回り 3 年ぶりの高水準 タイプ別で見ると外国株式型が

< F838B815B E786C736D>

< F E93FA967B905690B F83702E786C736D>

Microsoft PowerPoint - GAB V3 月次報告書 

スライド 1

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

店頭FXの情報サービスを活用しよう!

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

平成10年7月8日

< C48D FAC8C5E8A B E786C736D>

<4D F736F F D F C F91E A8E91904D91F582CC817582C282DD82BD82C44E CE8FDB8FA C789C182CC82A8926D82E782B92E646F63>

証券市場から見た消費税引上げを巡る論点

Microsoft Word - 20_2

R-Style_タイトル

< F E92868FAC8C5E90AC92B78A B B838B816A2E786C736D>

2. 株式市場の主な下落要因及び今後の見通し 本日の国内株式市場は 前日の米株式市場が急落したことを受けて大きく下落 日経平均株価 225 種は 前日比 915 円 18 銭安 ( 同 3.89% 安 ) の 22,590 円 86 銭で取引を終了しました 10 日の米株式市場では 朝方から売りが先

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

G7ハイブリッド販売用PDF.indd

PowerPoint プレゼンテーション

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

untitled

<4D F736F F D208B4D8BE091AE938A8E9182C98AD682B782E992B28DB88CB48D D4C95F189DB816A2E646F63>

改訂履歴 更新日ページ内容 2013 年 12 月 10 日初版作成 2013 年 12 月 11 日訂正 P3 約常時 約定時 に訂正 2013 年 12 月 11 日 訂正 P11 投信注文時に 現物買注文中またはIPO 購入申込済みの場合のエラーメッセージ訂正 NISA 預りが存在しています

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

アルゴリズムで判定!ロボアドバイザーが提案する2018年の資産運用

PowerPoint プレゼンテーション

< F A505893FA8C6F C982A282AA82BD81698FA082CC88ED A2E786C736D>

Microsoft Word - 15_2

第一の変額年金フェアウェイ災害 3 割加算型変額年金保険運用状況一覧 特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 12 月 ) ライフサイクル30 型 組入 :DIAMライフサイクル ファンドVA1( 安定型 ) 騰落率基準価額 ライ

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

マイナス金利付き量的 質 的金融緩和と日本経済 内閣府経済社会総合研究所主任研究員 京都大学経済学研究科特任准教授 敦賀貴之 この講演に含まれる内容や意見は講演者個人のものであり 内閣府の見解を表すものではありません

スライド 1

外国人投資家の買いで上昇する日本株市場 部門別売買状況 年との比較

< F838B815B E786C736D>

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

< F E836A C E8BC68C6F89638ED E786C736D>

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

第一の変額年金フェアウェイ災害 3 割加算型変額年金保険運用状況一覧 特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 10 月 ) ライフサイクル30 型 組入 :DIAMライフサイクル ファンドVA1( 安定型 ) 騰落率基準価額 ライ

スイングトレードセミナー資料

Transcription:

MONEX 個人投資家サーベイ 18 年 3 月調査 個人投資家の皆様の相場環境等に対する意識調査のため 18 年 3 月 2 日より 3 月 5 日までマネックス証券に口座をお持ちのお客様向けにアンケートを実施しました 回答いただいた皆様のご協力に感謝いたします 誠にありがとうございました 今回 定例調査である個人投資家の相場観の調査に加え 2 月の相場急変動時の投資方針について個人投資家の行動および仮想通貨について特別調査を行いました ( 当社ウェブサイトへの掲載日は 18 年 3 月 15 日です ) MONEX 個人投資家サーベイ は 個人投資家の相場環境に対する意識調査としてアンケートを行い その調査結果をまとめたものです 09 年 10 月に第 1 回サーベイを行い 09 年 11 月より 16 年 3 月までは月次で 16 年 4 月より 16 年 12 月までは隔月 17 年 3 月以降は四半期毎に調査結果を公表します また 11 年 6 月より グループ企業であるトレードステーション証券 ( 米国 ) マネックス BOOM 証 券 ( 香港 ) の個人投資家の皆様にも 調査結果を MONEX グローバル個人投資家サーベイ として年 2 回提供しております - 1 -

調査結果 特別調査 ~2 月の相場急変時の投資方針について~ 1-1. 相場急変時 個人投資家はどのように行動したのか 18 年 2 月に世界的に株価が大きく下落した際の投資方針の変更や投資行動について尋ねました 株価の大幅下落にもかかわらず 投資方針を変更していない という回答が約 75% を占め 投資方針を変更した と回答した個人投資家は約 25% でした 投資方針を変更した投資家のうちリスク資産への投資を増やした投資家は約 37% 減らした投資家は約 63% となりました また 相場急変時にマネックス証券が発行するアナリスト レポートを読んだかどうかを尋ねたところ 読んだ と回答した個人投資家が約 44% 読んでいない と回答した個人投資家が約 56% と読んでいない投資家が多くなりました 最も読まれたレポートはチーフ ストラテジストの広木隆の執筆レポートでした 株価の大幅下落にもかかわらず 大多数の個人投資家が投資方針を変えず 冷静に判断していることが分かります また 投資方針を変更した投資家の半数以上は 相場急変を受けリスク資産への投資を減らしました グラフ 1-1:2 月上旬の世界的な株価の大幅下落を受け 投資方針を変更したか? グラフ 1-2: どのような投資方針に変更したか 24.8% 36.9% 63.1% 75.2% 投資方針を変更した 投資方針を変更していない リスク資産への投資金額を増やしたリスク資産への投資金額を減らした ( グラフ 1 1 にて 投資方針を変更した と 187 名の回答 ) グラフ 1-3:2 月上旬の世界的な株価の大幅下落の際に マネックス証券のアナリストが発行したレポートを読んだか? グラフ 1-4: 読んだレポートはどれですか?( 複数回答可 ) チーフ ストラテジスト広木隆の各種レポート 302 44.2% チーフ アナリスト大槻奈那の各種レポート 131 55.8% シニア マーケット アナリスト金山敏之の 投資のヒント 88 マーケット アナリスト益嶋裕の 銘柄フォーカス 61 はい いいえ 0 50 100 150 0 250 300 350-2 -

1-2. 仮想通貨への投資と興味 仮想通貨に投資している個人投資家の割合は 8.4% と前回調査 (17 年 11 月 ~17 年 12 月 実施 ) の 4.9% から高まり これまでの調査の中で最も高い比率となりました 各種の仮想通貨が一時的に大幅に値上がりし メディアでの報道が大きく増えたことが仮想 通貨に投資する個人投資家の割合を増加させた可能性があると考えています グラフ 1-5: 仮想通貨について 8.4% 1803 22.9% 67.8% 0.9% 1712 4.9% 31.5% 61.0% 2.5% 1706 3.0% 34.9% 59.7% 2.4% 0% % 40% 60% 80% 100% 仮想通貨に既に投資している仮想通貨に興味があるが まだ投資していない仮想通貨に興味がない仮想通貨を知らなかった 定例調査 ~ 個人投資家の相場観について ~ 2-1. 日本 米国 中国の DI ( ) 今後 3 ヶ月程度の各国 ( 日本 米国 中国 ) の株式市場に対する個人投資家の見通しは 前回調査から日本株 DI( ) が 16 ポイント低下 米国株 DI が 41 ポイント低下 中国株 DI が 4 ポイント低下と各 DI が揃って低下しました 日本株 DI:17( 今回 18 年 3 月 ) 前回比-16 ポイント 33( 前回 17 年 12 月 ) 米国株 DI:5( 今回 18 年 3 月 ) 前回比-41 ポイント 46( 前回 17 年 12 月 ) 中国株 DI:-13( 今回 18 年 3 月 ) 前回比-4 ポイント -9( 前回 17 年 12 月 ) 米国株が急落したことに加えて FRB( 米連邦準備制度理事会 ) が着実に利上げを実施する方針を示しているほか トランプ米大統領が鉄鋼やアルミの関税を大幅に高める方針を示すなど米国経済を巡る不透明感が高まったことが特に米国株 DI を引き下げた要因として考えています - 3 -

グラフ 2-1: 今後 3 ヶ月程度の株価予想 グラフ 2-2: 日経平均株価 ( 終値 ) と日本株 DI の推移 80 80 60 60 40 40 00-33 46-9 17 5-13 40-40 日本株 DI 60-60 米国株 DI 中国株 DI -80 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 ( 円 ) 80 26,000 日本株 DI 70 日経平均終値 24,000 60 22,000 50,000 40 18,000 33 30 16,000 14,000 17 10 12,000 0 10,000-10 8,000 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 ( )DI:DI とは 相場が 上昇すると思う と回答した割合 (%) から 下落すると思う と回答した割合 (%) を引いたポイントです DI がプラスとは 上昇すると思う と回答した割合が高く DI がマイナスとは 下落すると思うと回答した割合が高いことを示します 2-2. 魅力を感じる業種について 個人投資家が魅力を感じている業種 1 位は前回調査から引き続き テクノロジー となりました 2 位の 医薬品 3 位の 通信 4 位の 機械 はいずれも前回調査と順位は変わっていません 投資家の選好に大きな変化は出ていないようです グラフ 2-3: 業種別魅力度ランキング ( 日本の個人投資家 ) ( 順位 ) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 13/9 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/8 17/3 17/9 18/3 テクノロジー 医薬品通信機械 自動車商社 不動産 小売 銀行 石油関連 電力 ガス 海運 鉄鋼 - 4 -

3. 為替市場について 今後 3 ヶ月程度の米ドル / 円相場の見通しについて 円高になると思う と回答した個人投資家の割合が 44% と 前回調査の 32% から大幅に高まりました 円安になると思う 33%(18 年 3 月 ) 前回比-5% 38%(17 年 12 月 ) 変わらないと思う 23%(18 年 3 月 ) 前回比-7% 30%(17 年 12 月 ) 円高になると思う 44%(18 年 3 月 ) 前回比 +12% 32%(17 年 12 月 ) 1 ドル 105 円台まで円高が進行するなかで黒田日銀総裁が金融緩和の出口を検討する時期について言及するなどしたこともあり 円高を予想する割合が高まったとみられます グラフ 3: 今後 3 ヶ月程度の米ドル / 円相場予想 ( 日本の個人投資家 ) 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% % 44% 38% 32% 33% 30% 23% 10% 0% 13/9 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 円安になると思う変わらないと思う円高になると思う 4. 日本株取引について 今後 3 ヶ月程度の日本株への投資意欲について 売買頻度 および 投資金額 の DI は前回調査から低下しました 一方で 保有銘柄数 の DI は横ばいでした 日本株売買頻度の DI 24(18 年 3 月 ) 前回比-12 ポイント 36(17 年 12 月 ) 日本株投資金額の DI 19(18 年 3 月 ) 前回比-2 ポイント 21(17 年 12 月 ) 日本株保有銘柄数の DI 12(18 年 3 月 ) 前回比 ±0 ポイント 12(17 年 12 月 ) いずれの DI も二桁のプラスを維持していますが 足元の市況悪化を受け全体として日本株への投資マインドもやや悪化したと考えられそうです - 5 -

1 0 0 8 0 6 0 4 0 2 0 0 グラフ 4-1: 今後 3 ヶ月の投資意欲について グラフ 4-2: 今後 3 ヶ月の投資意欲について 50 25,000 50 日本株売買頻度の DI 40 30 36 24 23,000 21,000 19,000 17,000 15,000 40 30 10 日本株投資金額の DI 日本株保有銘柄数の DI 36 24 21 19 12 12 10 売買頻度のDI 13,000 日経平均終値 0 11,000 13/9 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 0 10 13/9 14/3 14/9 15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 5. 注目するトピックス 今回の調査では 米国の 金利動向 と 政治 外交 に対する注目が前回調査から大きく高まりました 米国のインフレ期待が高まるなか長期金利が 3% に迫る上昇を見せたこと またトランプ米大統領が鉄鋼やアルミに対して大幅な関税の引き上げ意向を示したことなどからこれらのトピックスへの注目が高まったとみられます グラフ 5-1: 注目するトピック グラフ 5-2: 注目するトピック ( 前回調査からの変化 ) 日本米国欧州 中国 ( 香港含む ) 新興国 ( 中国除く ) 日本米国欧州 中国 ( 香港含む ) 新興国 ( 中国除く ) 企業業績 88.6% 49.6% 13.9% 12.2% 8.2% マクロ経済 62.7% 65.0% 22.8% 24.9% 15.0% 為替動向 71.4% 68.4%.2% 7.0% 9.5% 金利動向 47.3% 79.7% 17.2% 5.7% 7.2% 金融政策 64.9% 69.6% 26.5% 13.0% 5.8% 政治 外交 58.6% 74.9% 31.3% 45.9% 18.2% 企業業績 1.1 3.5 0.0-1.5-0.8 マクロ経済 4.8 3.0 1.4 1.8-0.7 為替動向 3.5 5.5-0.5 0.2 0.0 金利動向 -2.6 10.4-2.4-0.5 0.6 金融政策 5.7 2.4-0.7-1.9-1.5 政治 外交 -1.4 7.9-1.0 2.2-3.2 単位 : ポイント (point) ( 数字は各地域で当該選択肢にチェックを入れた回答者の割合 ) 高 低 - 6 -

6. 日 米中央銀行の金融政策について 6-1. 日本銀行の金融政策について 日本銀行が次に金融政策を変更する場合の方向性について 追加緩和 を予想する個人投資 家の割合が 29.7% と前回調査の 21.5% から高まりました 一方で 引き締め方向 を予想する 個人投資家の割合は 35.9% と前回調査の 44.6% から低下しました ドル円が 105 円台まで円高に振れ企業業績の悪化などが懸念されるなか 日銀が追加緩和に動くのではと予想する投資家が増えたようです グラフ 6-1: 日本銀行の今後の金融政策の方向性について 1803 29.7% 35.9% 34.4% 1801 21.5% 44.6% 33.9% 0% % 40% 60% 80% 100% 追加緩和する方向引き締める方向わからない 6-2. 米連邦準備理事会 (FRB) の金融政策について 米連邦準備理事会 (FRB) が今年利上げを行う回数について 3 回 と回答した割合が約 35% と最も多くなりました 2 回 との回答と合わせると約 70% に達しています 米国経済が堅調に推移していることを受け FRB が年内に複数回の利上げに動くと考えている個人投資家が多いようです グラフ 6-2:FRB は今年計何回利上げを行うと思いますか? 8.6% 4.0% 18.0% 35.1% 34.2% 0 回 1 回 2 回 3 回 4 回以上 - 7 -

総括 ( マネックス証券マーケット アナリスト益嶋裕 ) 米国のインフレ加速期待やそれに伴う金融引き締めの加速懸念がきっかけとなり 18 年 2 月は世界的に株価が大幅な調整基調となりました 昨年秋頃から米国で大型減税の実施期待が高まり米国株はほぼ一本調子で上昇していたほか 日本株も衆議院総選挙の実施がきっかけとなり米国株の上昇も重なって大きく上昇していました 今回の株価調整はこれらの大幅上昇の反動という面も大きいと考えています 今回の急落を受け多くの個人投資家がご不安な気持ちを持たれたと思います そういった不安解消の一助になればと マネックス証券ではちょうど米国出張中であった代表取締役社長の松本大が現地の市場関係者から得た生の情報を元に現地で動画収録を行ったり チーフ ストラテジストの広木隆を始めとしたアナリスト陣が緊急レポートを発行したりといったタイムリーな情報発信に努めました 今回の調査でそういったレポートを読んだかどうかも尋ねたところ 読んだ と回答した方の割合は 4 割強でした もっと多くのお客様にお読みいただけるよう情報発信を強化するとともに レポートの質的向上にも努めてまいります 今月も貴重な時間を割いて個人投資家サーベイにご協力を賜り誠にありがとうございました 本調査結果が皆様の投資の一助となれば幸いです 18 年 3 月 5 日執筆 - 8 -

調査の概要と回答者の属性 調査方式 : インターネット調査 調査対象 : マネックス証券に口座を保有している個人投資家 回答数 : 754 調査期間 : 18 年 3 月 2 日 ~3 月 5 日 性別 男性 女性 85.3% 14.7% 年齢 未成年 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳超 金融資産 500 万未満 売買頻度 0.3% 1.6% 10.3% 28.0% 28.6%.6% 10.6% 500 万 ~1000 万 1000 万 ~00 万 00 万 ~5000 万 5000 万 ~1 億 1 億以上 18.7% 18.3% 18.8% 25.2% 12.9% 6.1% デイトレ週に数回月に数回数ヶ月に 1 回それより少ない 5.0% 14.5% 33.0% 27.5%.0% 株式投資のご経験 1 年未満 1 年 ~5 年 5 年 ~10 年 10 年以上 4.1% 16.7% 17.0% 62.2% 本情報は当社が実施したアンケートに基づいて作成したものです 本情報は売買のタイミング等を反映したものではなく また示唆するものではありません 当社は記載した銘柄の取引を推奨し 勧誘するものではありません 当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません 銘柄選択や売買タイミングなどの投資にかかる最終決定は お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします 金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 165 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 - 9 -