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5 回目グラフ作成ライブラリ mlib の使い方 グラフ関数 clf, Set_figure, Aspect_ratio Plot1d, Plot1d_int, Plotxy Axis_xcap, Axis_ycap, Grid_on, Legend Text_draw

フィギュアウインドウの生成 フィギュアウインドウ グラフィックウインドウ内にあるグラフ作成用の仮想ウインドウで一つのフィギュアウインドウには一つのグラフを描くことができる Plot 関数等は指定したフィギュアウインドウに表示される void Set_figure(int i1,int i2,int n) グラフィックウインドウをi1,i2で構成されるマトリクス内のnで指定されるフィギュアウインドウ番号の位置に現在のフィギュアウインドウを作成する i1,i2を変更するときは Clf(2) で画面を全消去する i1 i2 1 2 3 4 5 6 Set_figure(2,3,5) カレントのフィギュアウインドウ番号はglobal 変数のiID_Cfwが保持 初めて指定したときはフィギュアウインドウの最大最小値がクリアされる 二回目以降に指定したときは前に指定した同じフィギュアウインドウの設定値が用いられるため 最大値最小値の値は記憶されている 一度指定したフィギュアウインドウに違う軸を持つ図を描画する場合はClf(1) で一旦図や軸の情報を消去して 再指定する必要がある

フィギュアウインドウの消去 void Clf(int clflug) フィギュアウインドウの消去を行う 1 現在のフィギュアウインドウの枠だけ描画 ( 消去はしない ) clflug 0 現在のフィギュアウインドウの枠を描画し 枠内を消去 軸情報は残される 1 現在のフィギュアウインドウを軸のラベルも含めて消去 最大最小の軸情報もクリア 2 グラフィックウインドウ全体を消去 全てのフィギュアウインドウの最大最小の軸情報もクリア void Aspect_ratio(double ax, double ay) フィギュアウインドウのサイズを ( 幅 : 高さ )=(ax:ay) で表される比率に変更する プロット関数より前に指定する必要がある 標準ではグラフィックウインドウのサイズをSet_figure 関数で決まるウインドウ個数に従って均等に割り振られる この関数より 標準サイズの縦横サイズを超えない範囲で指定した比率にサイズを定める

フィギュアウインドウの軸設定 void Axis_xcap(double min,double max, char *label) void Axis_ycap(double min,double max, char *label) x 軸 (y 軸 ) の最小 最大値の設定 数値ラベル キャプションを表示する min : x 軸 (y 軸 ) の最小値 max : x 軸 (y 軸 ) の最大値 label : x 軸 (y 軸 ) キャプションの文字列 (100 文字以内 ) の先頭アドレス 数値ラベルは min から max の間の適当な数値を自動的に計算して描画する y 軸の数値ラベルはプロット関数等で自動的に生成される しかし 軸スケールがあらかじめ決まっているときはプロット関数より先にこの関数を呼び出して指定しておく X 軸は自動描画されないため Axis_xcapで指定する必要がある 未定のときはmin=max=0を指定すれば キャプションのみを描画する このときはどこで呼び出しても良い

グラフ作成関数 (1) void Plot1d(double *yn,int n) 指定されているフィギュアウインドウに double 型配列 yn[] のグラフを描画 色 線の種類は Plot_pen() で指定 Axis_ycap( ) で軸の最大最小が指定されていないときは 自動的に配列内の最大値最小値を探し y 軸を設定 描画する yn :double 型の配列 n : 表示する配列の最大要素 表示したい配列の要素数が定義された要素数を超えると 無意味なデータが表示されるため注意が必要 n が定義よりも小さければ問題ない Clf(1) もしくは Clf(2) 関数で図のクリアをしなければ 同じウインドウに複数 (<20) のグラフを描画できる

グラフ作成関数 (2) void Plot1d_int(int *yn, int n) 現在 Set_figure( ) で指定されているフィギュアウインドウに整数型配列 yn のグラフを描画 色 線の種類は Plot_pen( ) で指定 Axis_ycap( ) で軸の最大最小が指定されていないときは 自動的に配列内の最大値最小値を探し y 軸を設定 描画する yn : 整数型の配列 n : 表示する配列の最大要素 表示したい配列の要素数が定義された要素数を超えると 無意味なデータが表示されるため注意が必要 n が定義よりも小さければ問題ない Clf(1) もしくは Clf(2) 関数で図のクリアをしなければ 同じウインドウに複数 (<20) のグラフを描画できる

グラフ作成関数 (3) void Plotxy(double *xn, double *yn, int n) 指定されているフィギュアウインドウに double 型配列 xn を x 軸 double 型配列 yn を y 軸に対応させたグラフを描画 対数グラフ等 x 軸が線形でない場合に利用 色 線の種類は Plot_pen() で指定 Axis_ycap( ), Axis_xcap( ) で軸の最大最小が指定されていないときは 自動的に配列内の最大値最小値を探し x,y 軸を設定 描画する xn, yn :double の配列 n : 表示する配列の最大要素 表示したい配列の要素数が定義された要素数を超えると 無意味なデータが表示されるため注意が必要 n が定義よりも小さければ問題ない Clf(1) もしくは Clf(2) 関数で図のクリアをしなければ 同じウインドウに複数 (<20) のグラフを描画できる

void Grid_on(int grflug) グラフ装飾関数 (1) 図に基準線 ( グリッドライン ) を描画する 数値ラベルの値のある座標に直線を引く軸の最大最小を決めた (Plot() 関数 Axis_ycap(), Axis_xcap()) 後に指定する 0 : y 軸の0レベルのみを引く grflug 1 : y 軸のみグリッドライン描画 2 : x 軸のみグリッドライン描画 3 : x 軸 y 軸両方にグリッドライン描画 void Legend(char* text, int posflug) 一つのフィギュアウインドウ内にプロット関数等で重ね書きされたグラフの数だけ凡例を表示する 凡例 textは line1 line2 line3 のように表記する 線の名前の区切り文字は である posflug 0 : 枠外右下に表示 1 : 枠内左上に表示 2 : 枠内右上に表示 3 : 枠内左下に表示 4 : 枠内右下に表示

グラフ装飾関数 (2) void Text_draw(double x, double y, char* text); textで指定された文字を表示する 表示位置の座標はフィギュアウインドウの各軸の値を基準グラフのタイトル 凡例に表記できない情報等の記述に使用できる フォントの変更 (def.h 内に定義された global 変数を変更する これらの変数はプログラム内で変更しても以後のフィギュアウインドウの表示に反映される ) フォントの指定 TCHAR 型文字列 Used_Font 例 lstrcpy(used_font,text( MS GOTHIC )); ゴシック体に 使用可能フォント TIMES, MS GOTHIC, MS PGOTHIC, MS MINCHO, MS PMINCHO, TAHOMA, SYLFAEN, CENTURY, RAGE ITALIC, SCRIPT MT BOLD フォントサイズの指定 LONG 型変数 Used_Font_Size イタリック BYTE 型変数 Italic_Font_Flug を 1 にする 0 で普通体

演習 8 8-1.Sinc 関数 sin / を 5 5 の範囲で表示せよ X 軸 y 軸のラベルも表示すること 8-2. 加えて赤色, 点線で 1/ を重ね書きし 関数名を凡例で示せ 注意フィギュアウインドウが 1 個であっても Set_figure(1,1,1) で必ず設定 注意 sin / は計算機内では 0 で Inf. なので 0 のとき 0 とする 注意フォントを大きくした方が見やすいが 大きくすると図の左マージンが取れないので def.h の mergin_l を大きくする

演習 9 9-1. 2*2 のフィギュアウインドウを作成し 4 番に cos / を 1 4 の範囲で横軸を 縦軸を として表示せよ 9-2. さらに 1 番に sin / を 1 4 の範囲で縦軸を 横軸を として表示せよ 9-3. さらに 3 番に縦軸を 横軸を の関数としてグリッド線とともに表示せよ ただし アスペクト比を 1:1 とする