JBMIA フォーラムパネル展示資料 静脈物流委員会 回収機交換システムの概要と歩み 2013 年 6 月 14 日 ビジネス機械 情報システム産業協会静脈物流委員会
回収機交換システムの背景と目的 背景 JBMIA として高度循環型社会形成への貢献 その一分野を担う静脈物流の構築に取り組む 回収機交換システムの目的 経済的 社会的コストの抑制 使用済み機回収率の向上 適正処理の促進 静脈物流の効率改善 環境課題への対応 CO2 削減 循環型社会形成への貢献リユース リサイクルの促進 JBMIA 静脈物流委員会 回収機交換システムの構築と運営 2
回収機交換システム構築前 メーカーが使用済み製品を回収した後の処理手続きにはたいへんな苦労を伴っていました また 自社機の回収率を上げるのには限界がありました A 社機 B 社機のリプレース 下取ったもののどこに運んだらいいのか判らない B 社機 A 社機のリプレース いつ持込んだら受入れてくれるのか 処理機が集まらない回収率が低いのでは A 社の処理施設 B 社の処理施設 そこで JBMIA の静脈物流委員会は 回収された使用済み複写機を集めて交換し速やかにメーカーに引き渡すシステムを作り上げました それは次頁のような仕組みで運営され 参加各社が回収 再資源化を進めるのに大きな効果を上げています 3
回収機交換システム構築後 各県には JBMIA 共同の 回収デポ が設置されています 参加会社によっては下取った他社機を回収デポへ持込む事により 自動的に 交換センター まで共同輸送され該当メーカーに返却されます 一連の業務は日本通運 ( 株 ) 及びリコーロジスティクス ( 株 ) が実行し 各種の情報は情報インフラ Jr-Links により一括管理されています 回収機交換フロー概要 A 社物流拠点各社物流手段 B 社物流拠点 C 社物流拠点 各県回収デポ 県 下取った他社機自社便 共同輸送 交換センター 共同輸送 or 各社物流手段交換の実施各メーカーへ返却 参加各社のリユースリサイクル再資源化工程へ この仕組みにより 使用済み機器が速やかに製造企業の管理下に集まり リユース リサイクルが促進されています 4
回収機交換システムがもたらした効果 製造メーカーに戻すことによるリユース リサイクルの促進 回収機を集約し 製造者の手に委ねられる事により 様々な形でのリユース リサイクルの促進に繋がっています 営業現場での対応工数の減少 他社が回収した下取機について 返還交渉等の煩雑な個別対応が販売現場で行われてきましたが 交換センターの活用により これらの個別対応工数は不要となりました 静脈物流コストの低減 個別輸送の頃と比べると 各共同輸送や集約しての再資源化施設へ 収集運搬により 物流コストは大幅に削減されました 物流 CO2 の削減 個別輸送の頃と比べると 各共同輸送や集約しての再資源化施設へ 収集運搬により 物流 CO2 は大幅に削減されました 回収台数の把握 Jr-Links( 後述 ) の集計機能により 地区別 メーカー別の回収台数の把握 集計が容易になりました 5
静脈物流共同輸送ルートマップ 第 1 次プロジェクト展開地区 (1998.08~1999.03) 第 2 次プロジェクト展開地区 (1999.04~2000.03) 第 3 次プロジェクト展開地区 (2000.04~2001.03) 札幌 第 4 次プロジェクト展開地区 (2001.04~2002.03) 盛岡 注 北海道は広域で物量が少ないため常設のデポは設置せず指定場所からのピックアップ方式を採用した 上記は主たるピックアップポイントを指す 仙台 仙台 金沢 福岡 写真は東京交換センターです 各社製品毎に仕分され 一時保管します ( 平均保管日数 8.5 日 ) 那覇 広島 大阪 注 沖縄は福岡までの輸送費が高額である為 特別デポとして沖縄で交換を実現 共同再資源化 東京名古屋凡例交換センター 9 箇所回収デポ 35 箇所主たるピックアップポイント 6
回収機交換センター交換実績 2011 年 7 月交換機器累計台数 100 万台を突破 120000 100000 福岡広島大阪名古屋東京仙台 交換実績推移 106,404 97,326 2012 年 12 月末現在累計 1,137,284 台の交換実績 1200 109,111 107,067 104,015 98,220 95,523 97,626 1000 91,042 交換台数 ( 台 / 年 ) 80000 60000 40000 盛岡札幌累計 50,496 63,580 79,314 800 600 400 交換累計 ( 千台 ) 27,162 20000 10,398 200 0 99 年 00 年 01 年 02 年 03 年 04 年 05 年 06 年 07 年 08 年 09 年 10 年 11 年 12 年 0 7
回収機交換システム参加企業 2013 年 4 月 1 日現在 10 社参加 (JBMIA 静脈物流委員会参加企業 ) 複写機参加企業 (8 社 ) デジタル印刷機参加企業 (2 社 ) キヤノンマーケティングジャパン ( 株 ) ( 株 ) デュプロ 京セラドキュメントソリューションズ ( 株 ) 理想科学工業 ( 株 ) コニカミノルタ ( 株 ) シャープビジネスソリューションズ ( 株 ) 東芝テック ( 株 ) 富士ゼロックス ( 株 ) パナソニックシステムネットワークス ( 株 ) リコージャパン 上記に加えて村田機械 ( 株 ) が準備整い次第 参加することが決まっており 参加企業は計 11 社となる予定 8
静脈物流委員会および回収機交換システムの歩み 1998 年 7 月日本事務機械工業会 (JBMA) 政策委員会にて 静脈物流プロジェクト委員会 設立を決定 1999 年東京交換センターを設立 回収機交換システムトライアルを開始 以降 東京地区の複写機を対象として交換システムを本格稼動 2000 年近畿地区 北海道地区 中部地区の導入展開の実施 2001 年中四国地区 九州 沖縄地区 東北地区へ展開し 全国導入を完了 2002 年情報システム Jr-Links を共同開発 運用を開始 2003 年静脈物流委員会として独立沖縄共同再資源化を開始 2004 年東北地区回収における輸送共同化の実施 2007 年デジタル印刷機メーカー 交換システム参加 2008 年木質パレット処理共同化 ( 東京地区 大阪地区 ) の実施 2011 年累計交換台数 100 万台突破 2012 年盛岡交換センター設立 2013 年金沢交換センター設立村田機械 が交換システムに参加 9
交換業務を支える情報インフラ Jr-Links 下記システムで情報一元化を実現 回収デポ 日本通運 ( 株 ) リンク社 JBMIA 参加各社 回収デポ 交換センター 回収デポ 日通 アプリケーションサーバー Jr-Links ヘルプデスク Web サーバー 認証 サーバー サーバー 管理データ 管理データ 交換センター システム運用マスターデータ管理トラブル対応ユーザー問合せ対応等 企業コード + 認証番号でデータを切り分け サーバー 管理データ 各メーカーでは交換センター及びデポの在庫状況がリアルタイムに把握できるようになり 事前引き取り準備も容易にできるようになりました また持ち込みの手続きも低減できました 10
Jr-Links 画面例 ( イメージ ) <Jr-Links メニュー画面 > < 持込情報入力画面 > < 引取情報一覧画面 > 11
回収機交換システム運用管理 基本ルールを運営規約で明確化 参加企業の責務 参加企業の担当者 日常の業務仕様 不明な事は ヘルプデスクで対応 静脈物流委員会にて状況確認と課題対応 改善課題等は委員会にて審議 交換センター業務確認会の実施にて管理状況のチェック現場での課題抽出と対応 < 担当者インタビュー > < チェックリストによる確認 > < 帳票保管状況の確認 > < 入庫状況の確認 > < 在庫 保管状況の確認 > < 在庫 保管状況の確認 > 12
今後の展開 より効率的な交換システムへ 新たな要求 各社環境にかけるコストの圧縮 迅速な資源の輸送 環境負荷 (CO2) の更なる削減 静脈物流委員会の今後の取り組み課題 共同物流領域の拡大による 積載効率向上 総輸送距離の短縮 回収デポ 交換センターの再配置 共同再資源化の可能性の検討 13
ご視聴ありがとうございました 14