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と判断した場合は 直ちに部品の取替又は修理を行うなど故障予防対策を講じること (10) 受託者は 作業日を監督職員と事前協議の上決定して実施することとし 作業終了後は作業日誌 保守点検報告書等を作成し 監督職員に提出し確認を受けること なお 保守作業員は 業務に精通した経験豊かな人材とする (11)

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

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第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

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★「昇降機の法定検査に関する技術資料」9版

目次 1. 警告表示 及び諸注意など 3 頁 1-1 警告表示マークの定義 1-2 用語の定義 1-3 諸注意 1-4 専門技術者へのお願い 2. 所有者 運行管理者の方へ 4 頁 3. 保守 点検の留意事項 4 頁 4. 保守点検用具 及び保守 点検装置 6 頁 4-1 保守点検用具 4-2 保守

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屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

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非常時のための設備 乗降ロビー 制御装置 かご内に設ける制御装置 ( 車いす使用者が利用しやすい位置及びその他の位置に制御装置を設ける場合にあっては 当該その他の位置に設けるものに限る ) に 停電等の非常の場合に外部の対応の状況を表示する聴覚障害者に配慮した装置を設けること 乗降ロビーは 高低差が

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杉並区保守点検業務委託標準仕様書 ( 昇降機設備用 ) 平成 29 年版 杉並区 1

付記 1 平成 16 年 8 月全面改訂同年 9 月 1 日より施行 付記 2 平成 18 年 1 月一部改訂同年 4 月 1 日より施行 付記 3 平成 19 年 11 月一部改訂平成 20 年 4 月 1 日より施行 付記 4 平成 20 年 12 月一部改訂平成 21 年 4 月 1 日より施行 付記 5 平成 21 年 12 月一部改訂平成 22 年 4 月 1 日より施行 付記 6 平成 26 年 1 月一部改訂平成 26 年 4 月 1 日より施行 付記 7 平成 27 年 1 月一部改訂平成 27 年 4 月 1 日より施行 付記 8 平成 27 年 12 月一部改訂平成 28 年 4 月 1 日より施行 2

目次 1 一般共通事項 1-1. 適用 1 1-2. 共通仕様書 1 1-3. 業務目的 1 1-4. 用語の定義 1 2 エレベーター 3 2-1. 適用 3 2-2. 修理 取替えの範囲 3 2-3. 故障時等の対応 9 2-4. 点検共通事項 9 2-5. ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) 10 2-6. ロープ式エレベーター ( リレー制御 ) 10 2-7. 機械室なしエレベーター 21 2-8. 非常用エレベーター 31 2-9. 油圧エレベーター 42 3 小荷物専用昇降機 43 3-1. 適用 43 3-2. 修理 取替えの範囲 43 3-3. 故障時等の対応 45 3-4. 小荷物専用昇降機 45 3

1 一般共通事項 1-1. 適用本保守点検業務委託標準仕様書は 杉並区が管理する建築物等の昇降機設備等の保守点検業務に適用す 1-2. 共通仕様書この標準仕様書に記載なき事項は 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 建築保全業務共通仕様書( 平成 25 年版 ) ( 以下 共通仕様書 という ) によ 建築保全業務共通仕様書 ( 平成 25 年版 ) は ( 財 ) 建築保全センター発行 1-3. 業務目的本業務は 昇降機設備について専門的見地から 点検又は測定等により劣化及び不具合の状況を把握し 保守等の措置を適切に講ずることにより 所定の機能を維持し 事故 故障等の未然の防止に資することを目的とす 1-4. 用語の定語の定義本仕様において用いる用語の定義は 次のとおりとす (1) POG(Parts Oil Greaseの略 ) 契約 とは 定期的な保守 ( 機器 装置の清掃 注油 調整 消耗品の補充 交換等を行うこと ) 及び定期的な点検 ( 機器 装置の損傷 変形 摩耗 腐食 発生音等に関する異常 不具合の有無を調査し 保守及びその他の措置が必要かの判断を行うこと ) のみを行い 劣化した部品の取替えや修理等を含まない契約方式をいう (2) フルメンテナンス(FM) 契約 とは POG 契約の内容に加え 点検結果に基づく合理的な判断のもと 劣化した部品の取替えや修理等を含む契約方式をいう (3) 遠隔監視 とは 保守会社の監視センター等が 通信回線等を利用してエレベーターの異常や不具合の有無を常時監視することをいう また 万一エレベーター内に人が閉じ込められた場合に インターホン等により当該監視センターと通話できることも含む (4) 遠隔点検 とは 遠隔監視 に加え 保守会社の監視センター等が 正常なエレベーター運転のために必要とされる箇所を対象に 通信回路等を利用してエレベーターの運行状態や各機器の動作状況の正常 異常を点検することをいう (5) マイコン制御 のエレベーターとは 運行制御等にマイクロコンピューターを使用しているものをいう 1

(6) リレー制御 のエレベーターとは マイコン制御 のエレベーター以外のものをいう (7) 高稼働 のエレベーターとは 当該エレベーターの起動回数が24,000 回 / 月以上 または 走行時間が100H/ 月以上のいずれかの場合をいう (8) 精密調査 とは ある部位の一部又は全部に劣化現象がある場合に 当該部位について行うべき修理若しくは部品交換又は更新の判断が 通常の点検によっては困難であるため さらに詳細に行う必要のある調査又は診断をいう 2

2. エレベーター 2-1. 適用 (a) 建築基準法 及びこれに基づく地方条例 昇降機の維持及び運行の管理に関する指針 ( 平成 5 年 6 月 30 日住防発第 17 号 ) 人事院規則 10-4 並びにJISA 4302 ( 昇降機検査標準 ) に定めるところによ (b) 建築基準法第 12 条 4 項 労働安全衛生法及びクレーン等安全規則に基づく点検が必要な場合は 当該法令の定めるところによまた 性能検査に立ち会うものとし 検査の申請料の負担 テストウェートの手配は特記によ (c) 本仕様は 次のエレベーターには適用しない (1) エレベーターの種類斜行エレベーター ホームエレベーター パンタグラフ式エレベーター べースメントタイプエレベーター サイドマシンタイプエレベーター 段差解消機 いす式階段昇降機 (2) 特殊用途防滴 防塵 防爆等 用途上又は構造上特殊なエレベーター (3) 特殊環境高温 低温 多湿 塩害 ガス害 屋外等 特殊な環境に設置されたエレベーター 2-2. 修理 取替えの範囲 (a) 修理 取替えの範囲は 次によ (1) 修理 取替え及び交換等の範囲は エレベーターを通常使用する場合に生ずる摩耗及び損傷に限 (2) 発注者及び使用者の不注意 不適当な使用及び管理等 受注者の責によらない事由によって生じた修理 取替え 交換等は除く (3) 表 2.5.1から表 2.8.1 備考欄に 印を記した精密調査又は修理等は除く (b) 修理 取替え及び交換等を行う項目は 表 2.2.1において エレベーターの仕様 及び 保守契約の種別 の欄に を記したものとすただし 保守契約の種別に係わらず 次の事項は除く 1 表 2.2.1の項目以外の修理 取替え及び交換等 2 巻上機の一式取替え ギヤケース取替え 3 電動機の一式取替え フレーム取替え 4 制御盤等の一式取替え キャビネット取替え 5 油圧エレベーターの油タンク 圧力配管 プランジャー及びシリンダー取替え 6 意匠部品 ( かご かご 乗場操作盤 表示器 かご床タイル 内装シート か 3

区分ロープ式油圧式 FM 契約 POG 契約機械室ごの戸 敷居 乗場戸 三方枠 ) の塗装 メッキ直し 清掃又は取替え 7 遮煙構造の部材取替え (c)(a) 及び (b) の該当項目に係る修理 取替え及び交換等に伴う費用は受注者が負担す (d) 受注者は エレベーターの保守に必要な純正部品又はこれと同等の部品の十分なストックと 安定供給を行うものとす (e) 本規定による作業によって発生する撤去品及び残材は 受注者の負担で引取るものとし 速やかに搬出す 表 2.2.1 修理 取替えの範囲 修理の対象 ( 装置名 ) 修理又は取替え項目 エレベーターの仕様 保守契約の種別 変圧器取替え 定電圧電源装置取替え NF ブレーカ取替え 制御盤 受電盤 バッテリー取替え リレー取替え コンデンサー類取替え 電磁接触器接点 ( リード線含む ) 取替え ヒューズ類取替え 半導体 プリント基板取替え インバータ コンバータ取替え 抵抗管取替え 整流器取替え 電動機 電動機巻線絶縁処理 各軸受ベアリング取替え エンコーダ取替え 回転機カーボンブラシ取替え 軸受グリスアップ 巻上機 ギヤ歯当り調整 ギヤ取替え 各軸受ベアリング取替え 綱単溝修正及び取替え ギヤ油取替え 4

巻上機 補充用ギヤ油 オイルシール取替え 軸受グリスアップ 防振ゴム取替え 階床選択機 ( 注 ) 稼動 固定接触子取替え 移動ケーブル取替え 歯車ユニット取替え かご連結スチールテープ ( チェーン ) 取 替え マグネットコイル取替え 先行モータ取替え 電磁ブレーキ ブレーキシュー ( ライニング ) 取替え ブレーキ分解手入れ オーバーホール マグネットコイル取替え ブレーキプランジャー コア ガイド取 替え 軸 軸受取替え ブレーキ. スイッチ取替え ブレーキアーム取替え 調速機 軸受ベアリング取替え 軸受グリスアップ 調速機本体取替え スイッチ取替え 油圧機器 ポンプ修理 バルブ取替え 電磁コイル取替え ユニットOリング取替え ストレーナ取替え パッキン取替え 高圧ゴムホース取替え ( 注 ) 作動油取替え 補充用作動油 作動油冷却装置取替え ( 注 ) 配管継ぎ手ラバーリング取替え 駆動ベルト取替え 5

かご6 ご上外部への連絡装置 インターホンバッテリー取替え 停電灯装置 停電灯バッテリー取替え 停電灯ランプ取替え 操作盤 操作盤スイッチ類取替え 操作盤ランプ取替え 階床表示 階床表示ランプ取替え かご戸 ドアハンガー ローラ取替え 連結ロープ チェーン取替え ドアレール取替え 乗場戸との連結装置取替え ドアシュー取替え 戸閉め安全装置 アーム ( レバー ) 取替え ( セフティシュ ケーブル取替え ー ) スイッチ取替え マグネット取替え 光電装置 ( 注 ) 受光部 投光部取替え ユニット取替え 照明 イルミネーションランプ取替え かご内照明ランプ取替え かご枠 防振ゴム取替え はかり装置 スイッチ取替え 戸の開閉装置 ドアモータ 整流子取替え 軸受 ( ベアリング ) 取替え エンコーダ取替え はかり装置取替え か駆動ベルト チェーン取替え スイッチ取替え 歯車ユニット取替え ギヤオイル取替え 補充用ギヤ油 かご上機器 ガイドシュー ローラ取替え 位置検出 着床装置取替え かご上照明ランプ取替え 給油器取替え

給油器補充用油 乗場降路 ピット給油器補充用油 つり合いおもりガイドシュー ローラ取替え 給油器取替え 階床表示階床表示ランプ取替え 昇乗場の戸 ハンガーローラ取替え ドアレール取替え 連結ロープ チェーン取替え ドアインターロックスイッチ取替え ドアクローザー取替え かご戸との連結装置取替え 乗場ボタン 押ボタンスイッチ取替え 押ボタンランプ取替え かご おもり吊り かご吊り車ベアリング取替え 車 ( 注 ) おもり吊り車ベアリング取替え 網車取替え 軸受グリスアップ 主ロープ 主ロープ切り誌め 主ロープ取替え 調速機ロープ 調速機ロープ切詰め 調速機ロープ取替え つり合いロープ つり含いロープ ( 鎖 ) 切詰め 鎖 ( 注 ) つり合いロープ ( 鎖 ) 取替え 非常止め装置ロー 非常止め装置ロープ取替え プ ( 注 ) 移動ケーブル 移動ケーブル取替え 昇降路 ピット内 エンコーダ取替え 機器 リミットスイッチ取替え 調速機 ( 注 ) 軸受ベアリング取替え 軸受グリスアップ 調速機本体取替え スイッチ取替え テンションプーリ 軸受テンションプーリベアリング取替え ( 注 ) 軸受グリスアップ 7

ピット点検用照明ランプ取替え 付加装置()プランジャー シリンダー プランジャー シリンダー グランド部ダストシール取替え グランド部パッキン取替え プランジャープーリベアリング取替え ( 注 ) 軸受グリスアップ ( 注 ) かご下機器 かご下ガイドシュー ローラ取替え かご下プーリベアリング取替え ( 注 ) 軸受グリスアップ ( 注 ) 緩衝器 油入り緩衝器油取替え ( 注 ) 油入り緩衝器油補充 ( 注 ) 注地震時管制運転装 感知器取替え 置 停電時自動着床装 リレー取替え 置 バッテリー取替え 火災時管制運転装 リレー取替え 置 自家発管制運転装 リレー取替え 置 監視盤 表示ランプ取替え オートアナウンス 本体取替え 装置 バッテリー取替え 故障自動通報シス 本体取替え テム バッテリー取替え マルチビームドア 本体取替え センサー 超音波ドアセンサ 本体取替え ー かご内防犯カメラ カメラ本体取替え録画装置取替え かご内クーラー フィルター取替え冷媒補充 取替え ( 注 ) 当該装置がある場合に限 8

2-3. 故障時等の対応受注者は 24 時間出動体制を整え 不時の故障や事故に対し 最善の手段で対処すなお 故障 災害等により エレベーターに閉じこめ又は機能停止が生じた場合は 施設管理者等からの連絡を受け 可能な限り速やかに復旧措置を講じるよう努めるものとす 2-4. 点検共通事項 (a) エレベーターの点検項目及び点検内容は 表 2.4.1(a) によ表 2.4.1(a) エレベーターの種類と点検項目及び点検内容エレベーターの種類点検項目及び点検内容ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) 表 2.5.1 ロープ式エレベーター ( リレー制御 ) 表 2.6.1 機械室なしエレベーター表 2.7.1 油圧式エレベーター表 2.9.1 (b) 建築基準法に規定する非常用エレベーターに該当する場合は 表 2.5.1 又は表 2.6.1に加え 表 2.8.1を適用す (c) 表 2.5.1から表 2.9.1の点検周期は 現地で直接 専門技術者が点検する場合を示す (d) 遠隔監視を適用する場合は 特記によ (e) 遠隔点検を適用する場合は 特記によなお 装置による点検箇所及び点検項目は 表 2.4.1(b) によ表 2.4.1(b) 遠隔点検箇所及び点検項目 遠隔点検箇所点検項目 室内又は制御盤内の温度良否 機械室 主開閉器 受電盤 制御盤 起動盤 信号盤の作動の良否 電磁ブレーキの異常の有無 電動機の作動の良否 加速 減速の良否並びに着床段差及び異常振動の有無 かごの戸のスイッチの作動の良否 かご内 戸の開閉装置の状態の良否 外部への連絡装置 ( 電話回線を使用している場合は回線 ) の異常の有無 かご内の操作盤の作動の良否 乗場の戸の開閉状態及び開閉時間の良否 かご周り 昇降路 着床装置の作動の良否 乗場ボタンの作動の良否 ドアインターロックスイッチ作動の良否 9

2-5. ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) (a) ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) の点検項目及び点検内容は 表 2.5.1 によ (b) 周期 A 又は周期 Bの適用は 特記によなお 適用は表単位で同一の周期とす (1) 周期 A: 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受ける場合 若しくは (2) 以外の場合 (2) 周期 B: 遠隔点検により現地の点検頻度を軽減する場合 (c) 備考欄の ( ) 内は 次の条件にあるエレベーターにおける当該点検内容の点検周期を示し 適用は特記によ (1) ( 高稼働 ): 高稼働運転を行うエレベーター (2) ( 人事院 ): 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受けるエレベーター ((b) (1) に加えて適用する ) 表 2.5.1 ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) 点検項目 点検内容 周期 A 周期 B 備考 1. 機械室 a. 機械室への通行 1 機械室への通行及び出入りに支障がないことを確認す 2 出入口扉の施錠の良否を確認す b. 室内環境 1 室内清掃及びエレベーターの機能上又は保全の実施 上支障のないことを確認す 2 室内又は制御盤の温度の良否を点検す 3 手巻きハンドルの設置の有無を点検す 4 エレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す c. 主開閉器 受 1 作動の良否を点検す 電盤 制御盤 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の有無を 起動盤 信号盤 点検す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を確認 す 電動機主回路 制御回路 信号回路 照明回路 4 主開閉器の操作及び作動の良否を点検す 10

5 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す ( 高稼働 ) 6 制御盤内の清掃を実施す 7 プリント板汚れ及び冷却ファンの回転状態の異常の 有無を点検す d. 巻上機 1 潤滑状態の良否及び油漏れの有無を点検す 2 歯当りの良否を点検す 3 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 4 綱車のひび割れ ロープ溝の摩耗及びロープスリッ プの有無を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す e. 電磁ブレーキ 1 スリップの異常の有無を点検す 2 ブレーキシュー アーム及びプランジャーの作動の 良否を点検す 3 プランジャーストロークを点検し その良否を確認 す 4 ブレーキスイッチ接点の脱落 荒損及び摩耗の有無 を点検す 5 ブレーキライニングの摩耗の有無を点検す 6 制動力をチェックし その良否を確認す f. そらせ車 1 ロープ溝の摩耗の有無及び取付け状態の良否を点検 す 2 回転状態の異常の有無を点検す 3 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す g. 電動機 1 作動の良否を点検す 2 異常音 異常振動及び異常温度の有無を点検す 3 電動機エンコーダ パイロットゼネレータ回転状態 の異常の有無を点検す 11

4 電動機用冷却ファンの回転状態の異常の有無 作動 の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) h. かご側調速機 1 異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定し そ の値が基準値に適合していることを確認す 4 エンコーダの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) i. つり合いおも 1 異常音及び異常振動の有無を点検す り側調速機 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定し そ の値が基準値に適合していることを確認す 4 エンコーダの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) j. 機器の耐震対 地震その他の振動による移動 転倒及び主索外れ防 措置不良 策 止装置の良否を点検す の場合の修 理 k. 主索の緩み検 作動の良否を点検す 出装置 l. かご速度検出器 1 取付け状態の良否を点検す 2 正しく機能していることを確認す m. 昇降路との貫 主索及びガバナロープが機械室床の貫通部分と接触 通部分 していないことを確認す 2. かご a. 運行状態 加速 減速の良否並びに着床段差及び異常振動の有 12

無を点検す b. かご室の周壁 摩耗 さび及び腐食による劣化の有無を点検す 天井及び床 c. かごの戸及び 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 敷居 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す d. かごの戸ハン 1 取付け状態の良否を点検す ガーローラ 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であることを確 認す e. かごの戸連動ロー 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破断 プ及びチェーン 摩耗並びに取付け状態の良否を点検す f. ドアレール 1 取付け状態め良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す g. かごの戸のス 1 取付け状態の良否を点検す イッチ 2 作動の良否を点検す h. 戸閉め安全装置 1 戸の反転動作機能の良否を点検す 2 ケーブルの取付け状態及び損傷の有無を点検す i. かご操作盤 1 作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す j. がご内位置表 球切れの有無を点検す 示灯 k. 外部への連絡 1 呼出し及び通話の良否を点検す 装置 2 装置の異常の有無を点検す 3 電話回線を使用している場合は 電話回線の異常の - 有無を点検す 13

l. 照明 1 球切れ及びちらつきの有無を点検す 2 照明カバーの取付け状態の良否及び汚れの有無を点 検す m. 換気扇及びフ 1 回転状態の作動の良否を点検す ァン 2 ルーバーの汚れの有無を点検す n. 停止スイッチ 作動の良否を点検す o. 注意銘板の表 用途 積載質量 ( 又は積載量 ) 及び最大定員の表示 表示が適 示 の適否を点検す 用でない場 合の交換 p. 停電灯装置 1 点灯状態の良否を点検す 2 基準照度を基準時間以上保持できる状態のバッテリ ーであることを確認す q. 各階強制停止 作動の良否を点検す 装置 r. かご床先と昇 出入口の床先とかごの床先との水平距離及びかご床 異常があ 降路壁の水平距 先と昇降路壁 ( 乗用又は寝台用のエレベーターに限 る場合の 離 ) との水平距離が規定値内にあることを確認す 精密調査 及び修理 s. 光電装置 作動の良否を点検す t. 側部救出口 施錠及びスイッチの作動の良否を点検す u. 専用操作盤 1 取付け状態の良否を点検す 車いす兼用の 2 作動の良否を点検す 場合に限 v. 鏡 手すり 取付け状態の良否を点検す 調整不能 車いす兼用 の場合の の場合に限 修理 w. 床合せ補正装 着床面を基準として規定値内の位置において補正す 置 ることができることを確認す 14

3. かごの周囲 昇 降路 a. かごの上部の 汚れの有無を点検す 外観 b. 非常救出口 1 かご外部からの開閉の良否を点検す 2 救出口スイッチを作動させた場合にエレベーターが 停止することを確認す c. 戸の開閉装置 1 戸の開閉状態及び開閉時間の良否を点検す 2 開閉機構の取付け状態の良否を点検す 3 軸受の異常音及び異常温度の有無を点検す 4 駆動チェーン ベルトのテンション及び伸びの異常 の有無を点検す 5 電動機コンミュテータ カーボンブラシの荒損及び 摩耗の有無を点検す 6 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す 7 ギヤーオイル グリースの漏れ及び劣化の状態を点 検す 8 各スイッチ接点の摩耗の有無を点検す 9 制御抵抗管の状態を点検す d. リタイアリン 取付け状態及び作動の良否並びに摩耗の有無を点検 グカム す e. かご上安全ス 作動の良否を点検す イッチ及び運 転装置 f. かごつり車及 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す びおもりのつ り車 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり輸受部への給油を実施す 15

g. ガイドシュー 取付け状態の良否及び摩耗の有無を点検す 又はローラー ガイド h. 主索及び調速 1 摩耗及びさびの有無を点検す ( 人事院 ) 機ロープ 2 破断の有無を点検す 3 取付け状態の良否並びにダブルナット及び割ピンの 劣化の有無を点検す 4 すべての主索が ほぼ均等な張力であることを点検 す i. ガイドレール 1 取付け状態の良否を点検す 及びブラケッ 2 さび 変形及び摩耗の有無を点検す ト j. はかり装置 作動した場合に警報を発し かつ 戸が閉まらない ことを確認す k. つり合いおも 取付け状態の良否を点検す り l. つり合いおも 1 取付け状態の良否を点検す りの非常止め 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す 装置 m. 上部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 ) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事院 ) イッチ n. 誘導板及びリ 取付け状態の良否を点検す ミットスイッ チ o. 中間つなぎ箱 1 ケーブルの取付け状態の良否を点検す 及び配管 2 昇降機に直接関係のない配管配線がないことを確認 す q. 着床装置 作動の良否を点検す 16

r. 給油器 1 給油機能の状態を点検す 2 油量の適否を点検す s. 終端階強制減 作動の良否を点検す 速装置 t. 昇降路 1 各出入口敷居下部の保護板の取付け状態の良否を点 検す 2 エレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す エレベー ターに係 る設備以 外のもの がある場 合の撤去 3 昇降路のき裂 損傷及び汚れの有無を点検す き裂又は 損傷があ る場合の 精密調査 4 地震その他の振動でかご及びロープが昇降路内の 接触の恐 壁 機器と接触しない措置が施されていることを確 れがある 認す 場合の修 理 4. 乗場 a. 乗場ボタン 1 乗場呼びの作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す b. 位置表示灯 表示灯の球切れの有無を点検す c. 非常解錠装置 解錠に支障がないことを確認す d. 乗場の戸及び 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 17

敷居 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す e. ドアインター 1 作動の良否を点検す ロックスイッ 2 取付け状態の良否を点検す チ f. ドアクローザ ドア閉端で自動的に閉じる機能に異常がないことを 確認す g. 乗場の戸ハン 1 取付け状態及び作動の良否を点検す ガーローラ 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であることを確 認す h. 乗場の戸連動 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破断 ロープ及びチ 摩耗並びに取付け状態の良否を点検す ェーン i. ドアレール 1 取付け状態の良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す j. 光電装置 作動の良否を点検す 5. ピット a. 環境状況 1 漏水の有無を点検す 漏水があ る場合の 精密調査 及び修理 2 汚れ及びエレベーターに係る設備以外のものの有無 汚れ又は を点検す エレベー ターに係 る設備以 外のもの が有る場 合の清掃 18

又は撤去 b. 保守用停止ス 作動の良否を点検す イッチ c. 非常止め装置 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 ) 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す d. 非常止めロー さび 捩戻り 変形及び劣化の有無並びに巻取りの プ 良否を点検す e. 緩衝器 1 取付け状態の良否を点検す 2 スプリング又はプランジャーのさびの有無を点検す 3 油入式の場合は 作動油の油量の適否を点検す f. ガバナロープ 1 走行中に 異常音の有無を確認す 用及びその他 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す の張り車 3 ピット床面との隙間の適否を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す g. 移動ケーブル 1 かごの運行時に 揺れ及び捩れに異常のないことを 確認す 2 取付け状態の良否並びに損傷及び劣化の有無を点検 す h. 下部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 ) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事院 ) イッチ i. つり合いロ 取付け状態の良否並びにさび 摩耗 破断及び劣化 ープ ( 鎖 ) 及 の有無を点検す び取付部 j. つり合いお かごが最上階に着床している時のつり合いおもりと 19

もり底部隙間 緩衝器との距離及びかごが最下階に着床している時の かごと緩衝器との距離が規定値にあることを確認す k. タイダウン 取付け状態の良否を点検す セーフティ l. 耐震対策 地震その他の振動で かごがピット内の機器と接触 接触の恐 しない措置が施されていることを確認す れがある 場合の修 理 6. 付加装置 a. 中央監視盤 1 表示灯の球切れの有無を点検す 2 スイッチの作動の良否を点検す 3 連絡装置の呼出し及び通話機能に異常がないことを 確認す b. 地震時管制運 作動の良否を点検す 転装置 c. 火災時管制運 作動の良否を点検す 転装置 d. 自家発管制運 作動の良否を点検す 転装置 e. 停電時救出運 1 作動の良否を点検す 転装置 2 バッテリー液に不足がないことを確認す f. ピット冠水時 作動の良否を点検す 管制運転装置 g. 閉じ込め時リ 作動の良否を点検す スタート運転 装置 20

h. 長尺物振れ管 作動の良否を点検す 制運転装置 i. 緊急地震速報 作動の良否を点検す 連動運転装置 j. 自動診断仮復 作動の良否を点検す 旧運転装置 k. オートアナウ 作動の良否を点検す ンス装置 l. 遠隔監視装置 作動の良否を点検す m. 超音波ドア 作動の良否を点検す セフティ n. マルチビーム 作動の良否を点検す ドアセフティ o. 乗場戸遮煙構 遮煙構造の機能を確認す 造 p. 戸開走行保護 戸開走行保護装置 (UCMP) の点検をす 装置 7. 群管理運転装置 a. 運行状態 運行の異常の有無を点検す b. 制御盤 信号 1 作動の良否を点検す 盤 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の有無を 点検す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を確認 す 制御回路 信号回路 21

4 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す 5 制御盤内の清掃を実施す 6 冷却ファンの回転の良否を点検す 7 管理時計の作動の良否を点検す 2-6. ロープ式エレベーター ( リレー制御 ) (a) ロープ式エレベーター ( リレー制御 ) の点検項目及び点検内容は 表 2.6.1によ (b) 備考欄の ( ) 内は 次の条件にあるエレベーターにおける当該点検内容の点検周期を示し 適用は特記によ (1) ( 高稼働 ): 高稼働運転を行うエレベーター (2) ( 人事院 ): 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受けるエレベーター (b)(1) に加えて適用する ) 表 2.6.1 ロープ式エレベーター ( リレー制御 ) 点検項目 点検内容 周期 A 備考 1. 機械室 a. 機械室への通行 1 機械室への通行及び出入りに支障がないことを確認す 2 出入口扉の施錠の良否を確認す b. 室内環境 1 室内清掃及びエレベーターの機能上又は保全の実施上支障のないことを確認す 2 室内又は制御盤の温度の良否を点検す 3 手巻きハンドルの設置の有無を点検す 4エレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す c. 主開閉器 受 電盤 制御盤 起動盤 信号盤 1 作動の良否を点検す 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の有無を点検す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を確認す 電動機主回路 制御回路 信号回路 照明回路 4 主開閉器の操作及び作動の良否を点検す 5 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す ( 高稼働 ) 22

6 制御盤内の清掃を実施す 7 プリント板汚れ及び冷却ファンの回転状態の異常の有無を点 検す d. 階床選択機 1スチールテープ等と機械室床の貫通部分とが接触していないことを確認す 2 作動の良否を点検す 3 固定 可動接触子の摩耗の有無を点検す 4 補正装置カムの摩耗の有無を点検す 5 各スイッチ接点の摩耗の有無を点検す 6 先行モーターの作動の良否を点検す 7スチールテープ切断スイッチの作動の良否を点検す 8 減速器ギヤ歯当りの良否を点検す 9 駆動チェーンのテンション及び伸びの異常の有無を点検す 10 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す 11 移動ケーブルの取付け状態の良否 損傷等の有無を点検す e. 巻上機 1 潤滑状態の良否及び油漏れの有無を点検す 2 歯当りの良否を点検す 3 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 4 綱車のひび割れ ロープ溝の摩耗及びロープスリップの有無を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す f. 電磁ブレーキ 1スリップの異常の有無を点検す 2ブレーキシュー アーム及びプランジャーの作動の良否を点検す 3プランジャーストロークを点検し その良否を確認す 4ブレーキスイッチ接点の脱落 荒損及び摩耗の有無を点検す 5ブレーキライニングの摩耗の有無を点検す 6 制動力をチェックし その良否を確認す ( 高稼働 ) ( 高稼働 ) ( 高稼働 ) ( 高稼働 ) g. そらせ車 1 ロープ溝の摩耗の有無及び取付け状態の良否を点検す 2 回転状態の異常の有無を点検す 23

3 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す h. 電動機 電動 1 作動の良否を点検す 発電機 2 異常音 異常振動及び異常温度の有無を点検す 3 電動機スリップリング コンミュテータ カーボンブラシの ( 高稼働 ) 荒損及び摩耗の有無を点検す 4 電動機エンコーダ パイロットゼネレータ回転状態の異常の 有無を点検す 5 電動機用冷却ファンの回転状態の異常の有無 作動の良否を 点検す 6 発電機コンミュテータ カーボンブラシの荒損及び摩耗の有 ( 高稼働 ) 無を点検す 7 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) i. かご側調速機 1 異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定し その値が基 準値に適合していることを確認す 4 エンコーダの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) j. つり合いおも 1 異常音及び異常振動の有無を点検す り側調速機 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定し その値が基 準値に適合していることを確認す 4 エンコーダの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) k. 機器の耐震対 地震その他の振動による移動 転倒及び主索外れ防止装置の 措置不良の 策 良否を点検す 場合の修理 l. 主索の緩み検 作動の良否を点検す 出装置 m. かご速度検出 1 取付け状態の良否を点検す 器 2 正しく機能していることを確認す 24

n. 昇降路との貫 通部分 主索及びガバナロープが機械室床の貫通部分と接触していな いことを確認す 2. かご a. 運行状態 加速 減速の良否並びに着床段差及び異常振動の有無を点検 す b. かご室の周壁 天井及び床 摩耗 さび及び腐食による劣化の有無を点検す c. かごの戸及び 敷居 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す d. かごの戸ハン ガーローラ 1 取付け状態の良否を点検す 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であることを確認す e. かごの戸連動ロー プ及びチェーン 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破断 摩耗並び に取付け状態の良否を点検す f. ドアレール 1 取付け状態め良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す g. かごの戸のス イッチ 1 取付け状態の良否を点検す 2 作動の良否を点検す h. 戸閉め安全装置 1 戸の反転動作機能の良否を点検す 2 ケーブルの取付け状態及び損傷の有無を点検す i. かご操作盤 1 作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す j. がご内位置表 示灯 球切れの有無を点検す 25

k. 外部への連絡 1 呼出し及び通話の良否を点検す 装置 2 装置の異常の有無を点検す l. 照明 1 球切れ及びちらつきの有無を点検す 2 照明カバーの取付け状態の良否及び汚れの有無を点検す m. 換気扇及びフ 1 回転状態の作動の良否を点検す ァン 2 ルーバーの汚れの有無を点検す n. 停止スイッチ 作動の良否を点検す o. 注意銘板の表 用途 積載質量 ( 又は積載量 ) 及び最大定員の表示の適否を 表示が適用 示 点検す でない場合の 交換 p. 停電灯装置 1 点灯状態の良否を点検す 2 基準照度を基準時間以上保持できる状態のバッテリーである ことを確認す q. 各階強制停止 作動の良否を点検す 装置 r. かご床先と昇 出入口の床先とかごの床先との水平距離及びかご床先と昇降 異常がある 降路壁の水平距 路壁 ( 乗用又は寝台用のエレベーターに限 ) との水平距離 場合の精密 離 が規定値内にあることを確認す 調査及び修 理 s. 光電装置 作動の良否を点検す t. 側部救出口 施錠及びスイッチの作動の良否を点検す u. 専用操作盤 1 取付け状態の良否を点検す 車いす兼用の 2 作動の良否を点検す 場合に限 v. 鏡 手すり 取付け状態の良否を点検す 調整不能の 車いす兼用 場合の修理 の場合に限 w. 床合せ補正装 着床面を基準として規定値内の位置において補正することが 26

置 できることを確認す 3. かごの周囲 昇降路 a. かごの上部の外観 汚れの有無を点検す b. 非常救出口 1 かご外部からの開閉の良否を点検す 2 救出口スイッチを作動させた場合にエレベーターが停止する ことを確認す c. 戸の開閉装置 1 戸の開閉状態及び開閉時間の良否を点検す 2 開閉機構の取付け状態の良否を点検す 3 軸受の異常音及び異常温度の有無を点検す 4 駆動チェーン ベルトのテンション及び伸びの異常の有無を点検す 5 電動機コンミュテータ カーボンブラシの荒損及び摩耗の有無を点検す 6 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す 7ギヤーオイル グリースの漏れ及び劣化の状態を点検す 8 各スイッチ接点の摩耗の有無を点検す 9 制御抵抗管の状態を点検す d. リタイアリン グカム 取付け状態及び作動の良否並びに摩耗の有無を点検す e. かご上安全ス イッチ及び運 転装置 作動の良否を点検す f. 階床選択機ス チールテープ 1 切断検出スイッチの作動の良否を点検す 2 スチールテープのき裂の有無を点検す g. かごつり車及 びおもりのつ り車 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 27

4 各すべり軸受又は転がり輸受部への給油を実施す h. ガイドシュー 取付け状態の良否及び摩耗の有無を点検す 又はローラー ガイド i. 主索及び調速 1 摩耗及びさびの有無を点検す ( 人事員 :) 機ロープ 2 破断の有無を点検す 3 取付け状態の良否並びにダブルナット及び割ピンの劣化の有 無を点検す 4 すべての主索が ほぼ均等な張力であることを点検す j. ガイドレール 1 取付け状態の良否を点検す 及びブラケッ 2 さび 変形及び摩耗の有無を点検す ト k. はかり装置 作動した場合に警報を発し かつ 戸が閉まらないことを確 認す l. つり合いおも 取付け状態の良否を点検す り m. つり合いおも 1 取付け状態の良否を点検す りの非常止め 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す 装置 n. 上部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ルリミットス 2 作動の良否を点検す イッチ o. 誘導板及びリ 取付け状態の良否を点検す ミットスイッ チ p. 中間つなぎ箱 1 ケーブルの取付け状態の良否を点検す 及び配管 2 昇降機に直接関係のない配管配線がないことを確認す 28

q. 着床装置 作動の良否を点検す r. 給油器 1 給油機能の状態を点検す 2 油量の適否を点検す s. 終端階強制減 速装置 作動の良否を点検す t. 昇降路 1 各出入口敷居下部の保護板の取付け状態の良否を点検す 2 エレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す エレベーターに係る設備以外のものがある場合の撤去 3 昇降路のき裂 損傷及び汚れの有無を点検す き裂又は損傷がある場合の精密調査 4 地震その他の振動でかご及びロープが昇降路内の壁 機器と 接触しない措置が施されていることを確認す 接触の恐れ がある場合 の修理 4. 乗場 a. 乗場ボタン 1 乗場呼びの作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す b. 位置表示灯 表示灯の球切れの有無を点検す c. 非常解錠装置 d. 乗場の戸及び 敷居 解錠に支障がないことを確認す 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検す 29

3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す e. ドアインター 1 作動の良否を点検す ロックスイッ 2 取付け状態の良否を点検す チ f. ドアクローザ ドア閉端で自動的に閉じる機能に異常がないことを確認す g. 乗場の戸ハン ガーローラ 1 取付け状態及び作動の良否を点検す 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であることを確認す h. 乗場の戸連動 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破断 摩耗並び ロープ及びチ に取付け状態の良否を点検す ェーン i. ドアレール 1 取付け状態の良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す j. 光電装置 作動の良否を点検す 5. ピット a. 環境状況 1 漏水の有無を点検す 漏水がある 場合の精密 調査及び修 理 2 汚れ及びエレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す 汚れ又はエ レベーター に係る設備 以外のもの が有る場合 の清掃又は 撤去 30

b. 保守用停止ス 作動の良否を点検す イッチ c. 非常止め装置 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事員 :) 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す d. 非常止めロー さび 捩戻り 変形及び劣化の有無並びに巻取りの良否を点 プ 検す e. 緩衝器 1 取付け状態の良否を点検す 2 スプリング又はプランジャーのさびの有無を点検す 3 油入式の場合は 作動油の油量の適否を点検す f. ガバナロープ 1 走行中に 異常音の有無を確認す 用及びその他 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す の張り車 3 ピット床面との隙間の適否を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す g. 移動ケーブル 1 かごの運行時に 揺れ及び捩れに異常のないことを確認す 2 取付け状態の良否並びに損傷及び劣化の有無を点検す h. 下部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事員 :) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事員 :) イッチ i. つり合いロ 取付け状態の良否並びにさび 摩耗 破断及び劣化の有無を ープ ( 鎖 ) 及 点検す び取付部 j. つり合いお かごが最上階に着床している時のつり合いおもりと緩衝器と もり底部隙間 の距離及びかごが最下階に着床している時のかごと緩衝器との 距離が規定値にあることを確認す k. タイダウン 取付け状態の良否を点検す セーフティ l. 耐震対策 地震その他の振動で かごがピット内の機器と接触しない措 接触の恐れ 31

置が施されていることを確認す がある場合の 修理 ) 6. 付加装置 a. 中央監視盤 1 表示灯の球切れの有無を点検す 2スイッチの作動の良否を点検す 3 連絡装置の呼出し及び通話機能に異常がないことを確認す b. 地震時管制運 転装置 作動の良否を点検す c. 火災時管制運 転装置 作動の良否を点検す d. 自家発管制運 転装置 作動の良否を点検す e. 停電時救出運 転装置 1 作動の良否を点検す 2 バッテリー液に不足がないことを確認す f. ピット冠水時 管制運転装置 作動の良否を点検す g. 閉じ込め時リ スタート運転 装置 作動の良否を点検す h. 長尺物振れ管 制運転装置 作動の良否を点検す i. 緊急地震速報 連動運転装置 作動の良否を点検す j. 自動診断仮復 旧運転装置 作動の良否を点検す 32

k. オートアナウ ンス装置 作動の良否を点検す l. 遠隔監視装置 作動の良否を点検す m. 超音波ドア セフティ 作動の良否を点検す n. マルチビーム ドアセフティ 作動の良否を点検す o. 乗場戸遮煙構 造 遮煙構造の機能を確認す p. 戸開走行保護 装置 戸開走行保護装置 (UCMP) の点検をす 7. 群管理運転装置 a. 運行状態 運行の異常の有無を点検す b. 制御盤 信号 盤 1 作動の良否を点検す 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の有無を点検す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を確認す 制御回路 信号回路 4 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す 5 制御盤内の清掃を実施す 6 冷却ファンの回転の良否を点検す 7 管理時計の作動の良否を点検す 33

2-7. 機械室なしエレベーター (a) 機械室なしエレベーターの点検項目及び点検内容は 表 2.7.1によ (b) 周期 A 又は周期 Bの適用は 特記によ (1) 周期 A: 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受ける場合 若しくは (2) 以外の場合 (2) 周期 B: 遠隔点検により現地の点検頻度を軽減する場合 (c) 備考欄の ( ) 内は 次の条件にあるエレベーターにおける当該点検内容の点検周期を示し 適用は特記によ (1) ( 高稼働 ): 高稼働運転を行うエレベーター (2) ( 人事院 ): 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受けるエレベーター ((b) (1) に加えて適用する ) 表 2.7.1 機械室なしエレベーター 点検項目 点検内容 周期 A 周期 B 備考 1. 機器類 a. 主開閉器 受電盤 制御盤 起動盤 信号盤 1 作動の良否を点検す 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の有無を点検す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を確認 す 電動機主回路 制御回路 信号回路 照明回路 4 主開閉器の操作及び作動の良否を点検す 5 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す ( 高稼働 ) 6 制御盤内の清掃を実施す 7プリント板汚れ及び冷却ファンの回転状態の異常の 有無を点検す b. 制御盤カバー スイッチの作動の良否を点検す スイッチ c. 巻上機 1 潤滑状態の良否及び油漏れの有無を点検す 2 歯当りの良否を点検す 3 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 4 綱車のひび割れ ロープ溝の摩耗及びロープスリッ 34

プの有無を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す d. 電磁ブレーキ 1 スリップの異常の有無を点検す 2 ブレーキシュー アーム及びプランジャーの作動の 良否を点検す 3 プランジャーストロークを点検し その良否を確認 ( 高稼働 ) す 4 ブレーキスイッチ接点の脱落 荒損及び摩耗の有無 ( 高稼働 ) を点検す 5 ブレーキライニングの摩耗の有無を点検す ( 高稼働 ) 6 制動力をチェックし その良否を確認す ( 高稼働 ) e. 電動機 1 作動の良否を点検す 2 異常音 異常振動及び異常温度の有無を点検す 3 電動機エンコーダ パイロットゼネレータ回転状態 の異常の有無を点検す 4 電動機用冷却ファンの作動の良否を点検す 3Y 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) f. かご側調速機 1 異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定し そ の値が基準値に適合していることを確認す 4 エンコーダの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) g. つり合いおも 1 異常音及び異常振動の有無を点検す り側調速機 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定し そ の値が基準値に適合していることを確認す 4 エンコーダの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す ( 高稼働 ) 35

h. 機器の耐震対 地震その他の振動による移動 転倒及び主索外れ防止 措置不良 策 装置の良否を点検す の場合の 修理 i. かご速度検出 1 取付け状態の良否を点検す 器 2 正しく機能していることを確認す 2. かご a. 運行状態 加速 減速の良否並びに着床段差及び異常振動の有 無を点検す b. かご室の周壁 摩耗 さび及び腐食による劣化の有無を点検す 天井及び床 c. かごの戸及び 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 敷居 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す d. かごの戸ハン 1 取付け状態の良否を点検す ガーローラ 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であることを確 認す e. かごの戸連動ロー 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破断 プ及びチェーン 摩耗並びに取付け状態の良否を点検す f. ドアレール 1 取付け状態め良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す g. かごの戸のス 1 取付け状態の良否を点検す イッチ 2 作動の良否を点検す h. 戸閉め安全装置 1 戸の反転動作機能の良否を点検す 2 ケーブルの取付け状態及び損傷の有無を点検す 36

i. かご操作盤 1 作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す j. がご内位置表 球切れの有無を点検す 示灯 k. 外部への連絡 1 呼出し及び通話の良否を点検す 装置 2 装置の異常の有無を点検す 3 電話回線を使用している場合は 電話回線の異常の - 有無を点検す l. 照明 1 球切れ及びちらつきの有無を点検す 2 照明カバーの取付け状態の良否及び汚れの有無を点 検す m. 換気扇及びフ 1 回転状態の作動の良否を点検す ァン 2 ルーバーの汚れの有無を点検す n. 停止スイッチ 作動の良否を点検す o. 注意銘板の表 用途 積載質量 ( 又は積載量 ) 及び最大定員の表示 表示が適 示 の適否を点検す 用でない場 合の交換 p. 停電灯装置 1 点灯状態の良否を点検す 2 基準照度を基準時間以上保持できる状態のバッテリ ーであることを確認す q. 各階強制停止 作動の良否を点検す 装置 r. かご床先と昇 出入口の床先とかごの床先との水平距離及びかご床 異常があ 降路壁の水平距 先と昇降路壁 ( 乗用又は寝台用のエレベーターに限 る場合の 離 ) との水平距離が規定値内にあることを確認す 精密調査 及び修理 s. 光電装置 作動の良否を点検す 37

t. 側部救出口 施錠及びスイッチの作動の良否を点検す u. 専用操作盤 1 取付け状態の良否を点検す 車いす兼用の 2 作動の良否を点検す 場合に限 v. 鏡 手すり 取付け状態の良否を点検す 調整不能 車いす兼用 の場合の の場合に限 修理 w. 床合せ補正装 着床面を基準として規定値内の位置において補正す 置 ることができることを確認す 3. かごの周囲 昇 降路 a. かごの上部の 汚れの有無を点検す 外観 b. 非常救出口 1 かご外部からの開閉の良否を点検す 2 救出口スイッチを作動させた場合にエレベーターが 停止することを確認す c. 戸の開閉装置 1 戸の開閉状態及び開閉時間の良否を点検す 2 開閉機構の取付け状態の良否を点検す 3 軸受の異常音及び異常温度の有無を点検す 4 駆動チェーン ベルトのテンション及び伸びの異常 の有無を点検す 5 電動機コンミュテータ カーボンブラシの荒損及び 摩耗の有無を点検す 6 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す 7 ギヤーオイル グリースの漏れ及び劣化の状態を点 検す 8 各スイッチ接点の摩耗の有無を点検す 9 制御抵抗管の状態を点検す d. かご上安全ス 作動の良否を点検す イッチ及び運 38

転装置 e. おもりのつり 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 車 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり輸受部への給油を実施す f. ガイドシュー 取付け状態の良否及び摩耗の有無を点検す 又はローラー ガイド g. 主索及び調速 1 摩耗及びさびの有無を点検す ( 人事院 :) 機ロープ 2 破断の有無を点検する 3 取付け状態の良否並びにダブルナット及び割ピンの 劣化の有無を点検す 4 すべての主索が ほぼ均等な張力であることを点検 す h. 主索の緩み検 作動の良否を点検す 出装置 i. ガイドレール 1 取付け状態の良否を点検す 及びブラケッ 2 さび 変形及び摩耗の有無を点検す ト j. はかり装置 作動した場合に警報を発し かつ 戸が閉まらないこ とを確認す k. つり合いおも 取付け状態の良否を点検す り l. つり合いお 1 取付け状態の良否を点検す もりの非常止 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す め装置 39

m. 上部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 :) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事院 :) イッチ n. 頂部安全距離 1 取付け状態の良否を点検す 確保スイッチ 2 作動させた場合に 頂部安全距離が規定値以上確保 できることを確認す o. 頂部綱車 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及び亀裂の有無を点検す 4 各すべり軸受け又は転がり軸受部への給油を実施す p. 誘導板及びリ 取付け状態の良否を点検す ミットスイッ チ q. 中間つなぎ 1 ケーブルの取付け状態の良否を点検す 箱及び配管 2 昇降機に直接関係のない配管配線がないことを確認 す r. 着床装置 作動の良否を点検す s. 給油器 1 給油機能の状態を点検す 2 油量の適否を点検す t. 終端階強制 作動の良否を点検す 減速装置 u. 昇降路 1 各出入口敷居下部の保護板の取付け状態の良否を点 検す 2 エレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す エレベー ターに係 る設備以 40

外のもの がある場 合の撤去 3 昇降路のき裂 損傷及び汚れの有無を点検す き裂又は 損傷があ る場合の 精密調査 4 地震その他の振動でかご及びロープが昇降路内の 接触の恐 壁 機器と接触しない措置が施されていることを確 れがある 認す 場合の修 理 4. 乗場 a. 乗場ボタン 1 乗場呼びの作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す b. 位置表示灯 表示灯の球切れの有無を点検す c. 非常解錠装置 解錠に支障がないことを確認す d. 乗場の戸及び 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 敷居 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す e. ドアインター 1 作動の良否を点検す ロックスイッ 2 取付け状態の良否を点検す チ f. ドアクローザ ドア閉端で自動的に閉じる機能に異常がないことを 確認す g. 乗場の戸ハン 1 取付け状態及び作動の良否を点検す ガーローラ 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であることを確 認す 41

h. 乗場の戸連動 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破断 ロープ及びチ 摩耗並びに取付け状態の良否を点検す ェーン i. ドアレール 1 取付け状態の良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す j. 光電装置 作動の良否を点検す k. ブレーキ開 機能の良否を点検す 放装置 5. ピット a. 環境状況 1 漏水の有無を点検す 漏水があ る場合の 精密調査 及び修理 ) 2 汚れ及びエレベーターに係る設備以外のものの有無 汚れ又は を点検す エレベー ターに係 る設備以 外のもの が有る場 合の清掃 又は撤去 b. 保守用停止ス 作動の良否を点検す イッチ c. 非常止め装置 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 :) 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す d. かご下綱車 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 42

3 取付け状態の良否及び亀裂の有無を点検す 4 各すべり軸受け又は転がり軸受部への給油を実施す e. 緩衝器 1 取付け状態の良否を点検す 2 スプリング又はプランジャーのさびの有無を点検す 3 油入式の場合は 作動油の油量の適否を点検す f. ガバナロープ 1 走行中に 異常音の有無を確認す 用及びその他 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す の張り車 3 ピット床面との隙間の適否を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す g. 移動ケーブル 1 かごの運行時に 揺れ及び捩れに異常のないことを 確認す 2 取付け状態の良否並びに損傷及び劣化の有無を点検 す h. 下部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 :) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事院 :) イッチ i. 底部安全距 1 取付け状態の良否を点検す 離確保スイッ 2 作動させた場合に 底部安全距離が規定値以上確保 チ できることを確認す j. かご下降防 機能の良否を点検す 止装置 k. ピット冠水 作動の良否を点検す スイッチ l. つり合いロ 取付け状態の良否及びさび 摩耗 破断 劣化の有無 ープ ( 鎖 ) 及 を点検す 43

び取付部 m. つり合いお かごが最上階に着床している時のつり合いおもりと緩 もり底部隙間 衝器との距離及びかごが最下階に着床している時のか ごと緩衝器との距離が規定値にあることを確認す n. 耐震対策 地震その他の振動で かごがピット内の機器と接触 接触の恐 しない措置が施されていることを確認す れがある 場合の修 理 6. 付加装置 表 2.5.1 ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) 6. 付加装置の当該事項によ 7. 群管理運転装置 表 2.5.1 ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) 7. 群管理運転装置の当該事項によ 44

2-8. 非常用エレベーター非常用エレベーターの点検項目及び点検内容は 表 2.5.1 又は表 2.6.1 のほか 表 2.8.1 によ 表 2.8.1 非常用エレベーター 点検項目 点検内容 周期 備考 1. かご呼戻装置 非常用運転時は 他のエレベーターの影響を受けないこ とを確認す 2. 一次 消防運 非常用運転時は 他のエレベーターの影響を受けないこ 転 とを確認す 3. 非常標識 表 表示及び点灯の良否を点検す 示灯 4. 予備電源 異常の有無を点検す 異常がある場合の精密調査 5. かご上の電気設備 1かご上の電気設備の水除けカバー 水抜孔等の取付けの良否を点検す 水がある場合の除去又は精密調査 6. ピット 2 電線管 ボックス等の内部の水の有無を点検す 水がある場合の除去又は精密調査 a. ピット内の 最下階床面以下に設けられているスイッチ類が 消防運転 スイッチ類 時に確実に切り離されることを確認す b. 環境状態 ピット内には 水に浮くものがないことを確認す 7. 中央監視室 a. 中央監視盤 スイッチ作動及び表示灯の点灯の良否を点検す b. 中央監視室 呼出し及び通話機能に異常がないことを確認す との連絡装置 45

2-9. 油圧式エレベーター (a) ロープ式エレベーター ( マイコン制御 ) の点検項目及び点検内容は 表 2.9.1 によ (b) 周期 A 又は周期 Bの適用は 特記によ (1) 周期 A: 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受ける場合 若しくは (2) 以外の場合 (2) 周期 B: 遠隔点検により現地の点検頻度を軽減する場合 (c) 備考欄の ( ) 内は 次の条件にあるエレベーターにおける当該点検内容の点検周期を示し 適用は特記によ (1) ( 高稼働 ): 高稼働運転を行うエレベーター (2) ( 人事院 ): 人事院規則又は労働安全衛生法の適用を受けるエレベーター ((b) (1) に加えて適用する ) 表 2.9.1 油圧エレベーター 点検項目 点検内容 周期 A 周期 B 備考 1. 機械室 a. 機械室への通行 1 機械室への通行及び出入りに支障がないことを確認す 2 出入口扉の施錠の良否を確認す b. 室内環境 1 室内清掃及びエレベーターの機能上又は保全 の実施上支 障のないことを確認す 2 室内又は制御盤内の温度の良否を点検す 3 エレベーターに係る設備以外のものの有無を 確認す c. 消火器等 1 出入口付近に消火器又は消火砂が設けられて いることを確認す 2 火気厳禁の表示の有無を確認す 表示が適当でない場合は交換 d. 主開閉器 受 1 作動の良否を点検す 電盤 制御盤 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の 起動盤 信号盤 有無を点検す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を 46

確認す 電動機主回路 制御回路 信号回路 照明回路 4 主開閉器の操作及び作動の良否を点検す 5 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す ( 高稼働 :) 6 制御盤内の清掃を実施す 7 プリント板の汚れ及び冷却ファンの回転状態 の異常の有無を点験す e. 電動機 1 作動の良否を点検す 2 異常音 異常振動及び異常温度の有無を点検す 3 電動機エンコーダ及びパイロットゼネレータ の作動の良否を点検す 4 電動機用冷却ファンの作動の良否を点検す 5 各すべり軸受又は転がり輔受部への給油を実 施す f. パワーユニッ 1 圧力計の指示値が正常であることを確認す ト 2 ポンプの油漏れ及び異常音 異常振動等の有無 を点検す 3 駆動ベルトの張力の良否を点検す 4 油圧タンク油量の適否及び油漏れの有無を点 検す 5 油圧タンク内油の汚れの有無及び油温の適否を点検す 6 油圧タンクの取付け状態の良否を点検す 汚れが著しい場合の油交換 7 安全弁の作動の良否を点検す 8 逆止弁の作動の良否を点検す 9 手動下降弁の作動の良否を点検す 10 油フィルターの汚れの有無を点検す 11 電磁バルブの作動の良否を点検す 12 オイルクーラー用冷却ファンの回転状態及び 冷却効果の異常の有無を点検す 13 水冷クーラー用冷却水量の適否を点検す 47

14 油圧流量コントロールモーターの作動の良否 を点検す 15 油圧流量コントロール装置カムスイッチ接点 の摩耗の有無を点検す g. 圧力配管 1 油漏れの有無及び継手部の接続の良否を点検 す 2 圧力配管の固定状態を点検す h. 高圧ゴムホー 油漏れの有無及び継手部の接続の良否を点検 ス す i. 空転防止装置 規定の時間内に確実に作動することを確認す j. 機器の耐震対 策 地震その他の振動による移動 転倒及び主索外れ防止装置の良否を点検す 措置不良の場合の修理 2. かご a. 運行状態 加速 減速の良否並びに着床段差及び異常振動 の有無を点検す b. かご室の周 摩耗 さび及び腐食による劣化の有無を点検す 壁 天井及び床 c. かごの戸及び 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 敷居 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検 す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す d. かごの戸ハン 1 取付け状態及び作動の良否を点検す ガーローラ 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であるこ とを確認す e. かごの戸連動 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破 ロープ及びチ 断 摩耗並びに取付け状態の良否を点検す 48

ェーン f. ドアレール 1 取付け状態の良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す g. かごの戸のス 1 取付け状態の良否を点検す イッチ 2 作動の良否を点検す h. 戸閉め安全装 1 戸の反転動作機能の良否を点検す 置 2 ケーブルの取付け状態及び損傷の有無を点検 す i. かご操作盤 1 作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す j. かご内位置表 球切れの有無を点検す 示灯 k. 外部への連絡 1 呼出し及び通話の良否を点検す 装置 2 装置の異常の有無を点検す 3 電話回線を使用している場合は 電話回線の異 - 常の有無を点検す l. 照明 1 球切れ及びちらつきの有無を点検す 2 照明カバーの取付け状態の良否及び汚れの有 無を点検す m. 換気扇及びフ 1 回転状態の作動の良否を点検す ァン 2 ルーバーの汚れの有無を点検す n. 停止スイッチ 作動の良否を点検す o. 注意銘板の表 示 用途 積載質量 ( 又は積載量 ) 及び最大定員の 表示の適否を点検す 表示が適用でない場合の交換 49

p. 停電灯装置 1 点灯状態の良否を点検す 2 基準照度を基準時間以上保持できる状態のバ ッテリーであることを確認す q. 各階強制停止 作動の良否を点検す 装置 r. かご床先と昇 降路壁の水平 距離 出入口の床先とかごの床先との水平距離及びかご床先と昇降路壁 ( 乗用又は寝台用のエレベーターに限 ) との水平距離が規定値内にあることを確認す 異常がある場合の精密調査及び修理 s. 光電装置 作動の良否を点検す t. 専用操作盤 1 取付け状態の良否を点検す 車いす兼用の 2 作動の良否を点検す 場合に限 u. 鏡 手すり 車いす兼用の 取付け状態の良否を点検す 調整不能の場合の修理 場合に限 v. 床合せ補正装 着床面を基準として規定値内の位置において 置 補正することができることを確認す w. ドアゾーン行 作動の良否を点検す 過ぎ制限装置 3. かごの周囲 昇 降路 a. かごの上部の 汚れの有無を点検す 外観 b. 非常救出口 1 かご外部からの開閉の良否を点検す 2 救出口スイッチを作動させた場合にエレベー ターが停止することを確認す 50

c. 戸の開閉装置 1 戸の開閉状態及び開閉時間の良否を点検す 2 開閉機構の取付け状態の良否を点検す 3 軸受の異常音及び異常温度の有無を点検す 4 駆動チェーン ベルトのテンション及び伸びの 異常の有無を点検す 5 電動機コンミュテータ カーボンブラシの荒損 及び摩耗の有無を点検す 6 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実 施す 7 ギヤーオイル グリースの漏れ及び劣化の状態 を点検す 8 各スイッチ接点の摩耗の有無を点検す 9 制御抵抗管の状態を点検す d. リタイアリン 取付け状態及び作動の良否並びに摩耗の有無 グカム を点検す e. かご上安全ス 作動の良否を点検す イッチ及び運 転装置 f. ガイドシュー 取付け状態の良否及び磨耗の有無を点検す 又はローラー ガイド g. 主索及び調速 1 摩耗及びさびの有無を点検す ( 人事院 :) 機ロープ 2 破断の有無を点検す 3 取付け状態の良否並びにダブルナット及び割 ピンの劣化の有無を点検す 4 すべての主索が ほぼ均等な張力であることを 点検す h. 主索の緩み検 作動の良否を点検す 出装置 51

i. ガイドレール 1 取付け状態の良否を点検す 及びブラケッ 2 さび 変形及び摩耗の有無を点検す ト j. はかり装置 作動した場合に警報を発し かつ戸が閉まらな いことを確認す k. 上部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 :) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事院 :) イッチ l. 頂部安全距離 1 取付け状態の良否を点検す 確保スイッチ 2 作動させた場合に 頂部安全距離が規定値以上 確保できることを確認す m. 頂部綱車 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を 点検す 2 ロープ講の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実 施す n. 誘導板及びリ 取付け状態の良否を点検す ミットスイッ チ o. 中間つなぎ箱 1 ケーブルの取付け状態の良否を点検す 及び配管 2 昇降機に直接関係のない配管配線がないこと を確認す p. 着床装置 作動の良否を点検す q. 給油器 1 給油機能の状態を点検す 2 油量の適否を点検す 52

r. 油圧シリンダ 1 取付けの良否並びに油漏れ さび 損傷等の劣 ー及びプラン 化の有無を点検す ジャー 間接式 2 グランド部汚れ及び油戻しホースの取付け状 に限 態の良否を点検す s. プランジャー 1 作動の良否を点検す 離脱防止装置 2 かごを最上階より微速で上昇させ プランジャ 間接式に限 ーが離脱防止装置で停止したとき 頂部すき間 が規定値以上であることを確認す 3 プランジャーリミットスイッチの作動の良否 を点検す t. プランジャー 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を 頂部綱車 間接 点検す 式に限 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実 施す u. 昇降路 1 各出入口敷居下部の保護板の取付け状態の良 否を点検す 2エレベーターに係る設備以外のものの有無を点検す エレペーターに係る設備以外のものが有る場合の撤去 3 昇降路のき裂 損傷及び汚れの有無を点検す き裂又は損傷がある場合の精密調査 4 地震その他の振動でかご及びロープが昇降路内の壁 機器と接触しない措置が施されていることを確認す 接触の恐れがある場合の修理 4. 乗場 a. 乗場ボタン 1 乗場呼びの作動の良否を点検す 53

2 取付け状態の良否を点検す b. 位置表示灯 表示灯の球切れの有無を点検す c. 非常解錠装置 解錠に支障がないことを確認す d. 乗場の戸及び 1 ドアシュー及び敷居溝の摩耗の有無を点検す 敷居 2 取付け状態の良否及び戸の隙間の適否を点検 す 3 ビジョンガラスの汚れの有無を点検す e. ドアインター 1 作動の良否を点検す ロックスイッ 2 取付け状態の良否を点検す チ f. ドアクローザ ドア閉端で自動的に閉じる機能に異常がない ことを確認す g. 乗場の戸ハン 1 取付け状態及び作動の良否を点検す ガーローラ 2 ハンガーのおどり止めの状態が適切であるこ とを確認す h. 乗場の戸連動 連動ロープ チェーンのテンション状態及び破 ロープ及びチ 断 摩耗並びに取付け状態の良否を点検す ェーン i. ドアレール 1 取付け状態の良否を点検す 2 摩耗及びさびの有無を点検す j. 光電装置など 作動の良否を点検す 5. ピット a. 環境状況 1 漏水の有無を点検す 漏水がある場合の精密調査及び修 54

2 汚れ及びエレベーターに係る設備以外のもの の有無を点検す 理 汚れ又はエレベーターに係る設備以外のものが有る場合の清掃又は撤去 b. 保守用停止ス 作動の良否を点検す イッチ c. 非常止め装置 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 :) 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認 す d. かご下綱車 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を 点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実 施す e. 緩衝器 1 取付け状態の良否を点検す 2 スプリングのさびの有無を点検す f. かごと緩衝器 かごが最下階に着床しているときのかごと緩 との距離 衝器との距離が 下降定格速度に応じ 基準内で あることを確認す g. 油圧シリンダ 1 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す ー 直接式に限 2 グランド部汚れ及び油戻しホースの取付け状 態の良否を点検す h. 油圧シリンダ 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を ー下鋼車 間接 点検す 式に限 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実 55

施す i. 油戻し装置 1 油漏れの有無及び作動の良否を点検す 2 油フィルターの汚れの有無を点検す j. ガバナロープ 1 走行中に 異常音の有無を点検す 用及びその他 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す の張り車 3 ピット床面との隙間の適否を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実 施す k. かご側調速機 1 異常音及び異常振動の有無を点検す 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す 3 過速スイッチ及びキャッチの作動速度を測定 し その値が基準値に適合していることを確認 す 4 間接式の場合は エンコーダの回転状態の異常 の有無を点検す 5 間接式の場合は 各すべり軸受又は転がり軸受 部への給油を実施す l. かご速度検出 1 取付け状態の良否を点検す 器 2 正しく機能していることを確認す m. 移動ケーブル 1 かごの運行時に 揺れ及び捩れに異常のないこ とを確認す 2 取付け状態の良否並びに損傷及び劣化の有無 を点検す n. 下部ファイナ 1 取付け状態の良否を点検す ( 人事院 :) ルリミットス 2 作動の良否を点検す ( 人事院 :) イッチ o. 底部安全距離 1 取付け状態の良否を点検す 確保スイッチ 2 作動させた場合に 頂部安全距離が規定値以上 56

確保できることを確認す p. 耐震対策 地震その他の振動で かごがピット内の機器と 接触しない措置が施されていることを確認す 接触の恐れがある場合の修理 ( ) 6. 付加装置 表 2.5.1 ロープ式エレベーター ( マイコン制 御 ) 6. 付加装置の当該事項によ 7. 群管理運転装置 表 2.5.1 ロープ式エレベーター ( マイコン制 御 ) 7. 群管理運転装置の当該事項によ 3. 小荷物専用昇降機 3-1. 適用 (a) 建築基準法 及びこれに基づく地方条例 昇降機の維持及び運行の管理に関する指針 ( 平成 5 年 6 月 30 日住防発第 17 号 ) 並びに JIS A 4302( 昇降機検査標準 ) に定めるところによ (b) 本仕様は 次の小荷物専用昇降機には適用しない (1) 小荷物専用昇降機の機種自動開閉装置が付いている 速度 30m/minを超える 積載量 200kgを超える等の用途上又は構造上特殊な小荷物専用昇降機 (2) 特殊用途防滴 防塵 防爆等 用途上又は構造上特殊な小荷物専用昇降機 (3) 特殊環境高温 低温 多湿 塩害 ガス害 屋外等 特殊な環境に設置した小荷物専用昇降機 3-2. 修理 取替えの範囲 (a) 修理 取替え及び交換の範囲は 次によ (1) 修理 取替え及び交換の範囲は 小荷物専用昇降機を通常使用する場合に生ずる摩耗及び損傷に限 (2) 発注者 使用者の不注意 不適当な使用 管理その他の受注者の責によらない事由によって生じた修理又は取替えは含まない (3) 表 3.4.1の備考欄に を記した精密調査 修理等は除く 57

区分機械室ブレーキ分解手入れ オーバーホール かごスイッチ取替え かご上(b) 修理 取替えの項目は 表 3.2.1 の保守契約の種別の欄に を記したものとすただし 保守契約の種別に係わらず 次の取替えは除く 1 表 3.2.1の項目以外 2 巻上機の一式取替え ギヤケース取替え 3 電動機の一式取替え フレーム取替え 4 制御盤等の一式取替え キャビネット取替え 5 意匠部品 ( かご かご 乗場操作盤 表示器 かご床タイル 内装シート かごの戸 敷居 乗場戸 三方枠 ) の塗装 メッキ直し 取替え又は清掃 (c)(a) 及び (b) の該当項目に係る修理 取替えに伴う費用は 受注者が負担す (d) 受注者は 小荷物専用昇降機の保守に必要な純正部品又はこれと同等の部品の十分なストックと 安定供給を行うものとす (e) 本規定による作業によって発生する撤去品及び残材は 受注者の負担で引取るものとし 速やかに搬出す 表 3.2.1 修理 取替えの範囲 保守契約の種 修理の対象 修理又は取替え項目 別 ( 装置名 ) FM PCG 契約 契約 制御盤 リレー取替え ヒューズ類取替え 電動機 電動機巻線絶縁処理 各軸受ベアリング取替え 巻上機 ギヤ歯当り調整 各軸受ベアリング取替え 綱車取替え ギヤ油取替え オイルシール取替え 電磁ブレーキ ライニング取替え かご戸駆動ロープ取替え ( 注 ) 戸の開閉装置駆動モータベアリング取替え ( 注 ) スイッチ取替え ( 注 ) 58

ガイドシューガイドシュー取替え 出し入れ口戸廻り 駆動ロープ取替え ドアインターロックスイッチ取替え 操作盤押ボタン 押ボタンスイッチ取替え かご位置表示ランプ ( 発光ダイオード除く ) 取替え 昇降路 ピットかご おもり吊り車かご吊り車ベアリング取替え ( 注 ) おもり吊り車ベアリング取替え ( 注 ) 主ロープ主ロープ切詰め 取替え 移動ケーブル移動ケーブル取替え ( 注 ) かご下機器かご下ガイドシュー取替え その他補充用油脂類 ( ギヤ油 マシン油 グリ一ス類 ) 注 ) 当該装置がある場合に限 3-3. 故障時等の対応受注者は 24 時間出動体制を整え 不時の故障や事故に対し 最善の手段で対処す 3-4. 小荷物専用昇降機小荷物専用昇降機の点検項目及び点検内容 周期は 表 3.4.1によるものとし 点検周期は専門技術者が現地で直接実施する点検の周期とす 表 3.4.1 小荷物専用昇降機 点検項目 点検内容 周期 備考 1. 機械室 a. 機械室への通行 1 機械室への通行及び出入り 点検口の開閉に支障がないことを確認す 2 出入口扉及び点検口の施錠の良否を確認す b. 室内環境 1 室内の清掃及び小荷物専用昇降機の機能上又は保全の実施上支障のないことを確認す 2 室内又は制御盤温度の良否を点検す 3 小荷物専用昇降機に係る設備以外のものの有無を確認す c. 主開閉器 受 電盤 制御盤 1 作動の良否を点検す 2 端子の緩み及びヒューズエレメントの異常の有無を点検 59

す 3 次に示す回路の絶縁抵抗を測定し その良否を確認す 電動機主回路 制御回路 信号回路 4 主開閉器の操作及び作動の良否を点検す 5 電磁接触器の接点摩耗の有無を点検す 6 制御盤内清掃を実施す 7プリント板汚れ 冷却ファンの回転状態の異常の有無を点検す d. 巻上機 1 減速歯車の潤滑状態の良否及び油漏れの有無を点検す 2 歯当りの良否を点検す 3 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 4 綱車のひび割れ ロープ溝の摩耗及びローブスリップの有無を点検す 5 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す g. 電磁ブレー キ 1スリップの異常の有無を点検す 2ブレーキシュー アーム及びプランジャーの作動の良否を点検す 3プランジャーストロークを点検し その良否を確認す 4ブレーキスイッチの接点の脱落 荒損及び摩耗の有無を点検す 5ブレーキライニングの摩耗の有無を点検す f. そらせ車 1ロープ溝の摩耗の有無及び取付け状態の良否を点検す 2 回転状態の異常の有無を点検す 3 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す g. 電動機 1 作動の良否を点検す 2 異常音 異常振動及び異常温度の有無を点検す 3 電動機エンコーダ パイロットゼネレータ回転状態の異常の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す 60

h. 主索の緩み 作動の良否を点検す 検出装置 2. かご a. 運行状態 着床段差及び異常音の有無を点検す b. かご室の周壁 天井及び床 変形 摩耗 腐食等の有無を点検す 劣化がある場合の修理又は交換 c. かごの戸 ロ 1 戸 枠の摩耗 変形 さび等の有無及び取付け状態の良 ープ及びレー 否を点検す ル 2 戸の開閉状態の良否を点検す 3 レールの給油及び摩耗状態の良否を点検す 4 連動ロープのテンション状態及び破断 摩耗及び取付け 状態の良否を点検す 5 ドアプーリの磨耗及び取付け状態の良否を点検す d. かごの戸スイ 1 作動の良否を点検す ッチ 2 取付け状態の良否を点検す e. 安全棒 安全棒機構 スイッチの作動状態の良否を点検す 調整不能の場合の修理又は部分交換 f. 注意銘版の表示 搭乗禁止 積載量の標識の有無及び汚れの有無 表示が 明瞭であることを確認す 汚れがある場合又は表示が 明瞭でな い場合の 清掃又は 交換 ( ) g.2 方向同時開 作動の良否を点検す 放警告装置 61

h. ガイドシュ 取付け状態の良否及び摩耗の有無を点検す ー 3. 各階出入口 a. 各階出入口 の戸及び枠 1 戸 枠の摩耗 変形 さび等の有無及び取付け状態の良否を点検す 劣化がある場合又は取付け不良の場合の交換 2 戸の開閉状態の良否を点検す 3 レールの給油及び摩耗状態の良否を点検す 4 連動ロープのテンション状態及び破断 摩耗並びに取付 け状態の良否を点検す 5 ドアプーリの摩耗及び取付け状態の良否を点検す 6 ドア用バランスウェード ストッパーの取付け状態の良 否を点検す b. 操作盤 1 作動の良否を点検す 2 取付け状態の良否を点検す c. 走行停止ボ 作動の良否を点検す タン スイッチ d. 位置表示灯 表示灯の球切れの有無を点検す e. 信号装置 呼出し及び通話状態の良否を点検す インターホ ン f. ドアインタ 1 作動の良否を点検す ーロックスイ 2 取付け状態の良否を点検す ッチ g. 錠外し装置 作動の良否を点検す h. 注意銘板の 搭乗禁止 積載量の標識の有無及び汚れの有無及びに表 汚れがあ 62

表示 i. 戸開放防止 示が明瞭であることを確認す 作動の良否を点検す る場合又は表示が明瞭でない場合の清掃又は交換 ( ) ブザー 4. かごの周囲及 び昇降路 a. 保守用停止 作動の良否を点検す スイッチ b. かごの上部 汚れの有無を点検す汚れがあれば清掃す の外観 c. かごつり車 1 回転時に軸受の異常音及び異常振動の有無を点検す 及びおもりの 2 ロープ溝の摩耗の有無を点検す つり車 3 取付け状態の良否及びき裂の有無を点検す 4 各すべり軸受又は転がり軸受部への給油を実施す d. ガイドシュ 取付け状態の良否及び摩耗の有無を点検す ー e. 主索 1 破断 摩耗及びさびの有無を点検し 基準に適合してい ることを確認す 2 取付け状態の良否及びダブルナット並びに割ピンの劣化 の有無を点検す 3 すべての主索が ほぼ均等な張力であることを点検す f. ガイドレー 1 取付け状態の良否を点検す ル及びブラケ 2 さび 変形及び摩耗の有無を点検す ット g. つり合いお 取付け状態の良否を点検す もり 63

h. つり合いお 1 取付け状態の良否を点検す もりの非常止 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す め装置 i. 上部リミッ 1 取付け状態の良否を点検す トスイッチ 2 作動の良否を点検す j. 誘導板及び 取付け状態の良否を点検す リミットスイ ッチ k. 中間つなぎ 1 ケーブルの取付け状態の良否を点検す 箱及び配管 2 昇降機に直接関係のない配管配線がないことを確認す l. 着床装置 作動の良否を点検す m. 給油器 1 給油機能の状態を点検す 2 油量の適否を点検す n. 昇降路 1 小荷物専用昇降機に係る設備以外のものの有無を点検す 2 昇降路のき裂及び損傷 汚れの有無を点検す 3 頂部すき間が少なく かごが障害物に接触しないことを き裂又は損傷がある場合の精密調査 確認す 5. ピット a. 環境状況 1 漏水の有無を点検す 漏水がある場合の精密調査及び修理 2 汚れ及び小荷物専用昇降機に係る設備以外のものの有無 を点検す 汚れ又は小荷物専用昇降機に係わる 64

設備以外のものが有る場合の清掃又は撤去 b. 保守用停止 スイッチ 作動の良否を点検す c. 非常止め装 置 1 取付け状態の良否を点検す 2 非常止めの試験を行い 異常のないことを確認す d. つり合いお もり底部すき 間 最上階に停止時すき間に余裕があることを確認す e. 緩衝器 1 取付け状態の良否を点検す 2 スプリングのさびの有無を点検す f. 移動ケーブ ル 1 かごの運行時に 揺れ及び捩れに異常のないことを確認 す 2 取付け状態の良否及び損傷 劣化の有無を点検す g. 下部リミッ トスイッチ 1 取付け状態の良否を点検す 2 作動の良否を点検す 65