スマート ロジスティクス研究会 企画提案書 株式会社三菱総合研究所社会システム研究本部
背景 1. 物流を取り巻く環境の変化 高度な SCM の発展に伴う物流品質の向上に対するニーズ 地球温暖化対策を始めとした環境意識の高まり FTA/EPA 等によるリージョナル化の進展 情報技術の進展 ( バーコード RFID インターネット等 ) セキュリティ向上に対する社会的要請 2. 我が国及び我が国企業が置かれている環境の変化 人口減少 / 高齢社会の到来 内需の低迷 / 地域間経済格差の拡大 国内生産コストの上昇 国際企業間競争の激化 中国やインド等 新興国 (BRICs) 企業の台頭に伴う世界経済の重心の移動 1
問題意識 荷主企業のニーズに対して 個別には対応しているものの サプライ チェーンの全体に対応ができていないのではないか 地球温暖化対策として 物流事業者個々では取り組みが進んでいるものの 荷主企業が構築しているサプライ チェーン全体に対して 一貫した対応ができていないのではないか 変化している都市システム 1 1 と物流システムが 社会ニーズ 2 2 に対応できていないのではないか アジア域内の準国内物流化という動向のもと 荷主企業のサプライ チェーンにおけるリードタイムの短縮 3 3 の取り組みに対して対応仕切れていないのではないか 生活密着型の物流ニーズに対し 必要となる物流品質等について充分な準備がなされていないのではないか 1 例 : コンビニエンスストアの増加など 2 例 : 地球温暖化対策 渋滞削減 交通事故削減など 3 在庫の圧縮 トランジットタイムの短縮など 2
スマート ロジスティクスとは (1) スマート ロジスティクス の高度化を図ること 顧客の戦略(例顧客 ( 荷主等 ) の 戦略 を支援するために 最新技術の活用により物流に係る情報伝達の円滑化や迅速化 情報管理 分析の高度化を図ること 物流コスト 物流時間の最適化 CO2 を始めとした環境負荷の低減 )各種手続きの円滑化貨物のセキュリティ セーフティの向上 個々の物流企業内にとどまらず サプライチェーンを構成する 物流の見える化 を進めることにより サプライチェーン群の物流コスト 物流時間の最適化を可能とする 収集したデータの分析により より効率的な配送計画や施設立地計画を立案し 物流コスト 物流時間の最適化を可能となる 個々の物流企業内にとどまらず サプライチェーンを構成する物流企業全般の環境負荷量を一貫して把握することにより 環境負荷の低減を可能とする また 都市の共同配送など サービスの受け手側における環境負荷低廉化に向けた取り組みに合致するようなロジスティクスの体型を構築可能とする 輸出入を始めとした各種手続きにおける申請書作成の省力化だけではなく 荷主企業 - 物流事業者間 物流事業者 - 物流事業者間での情報伝達の円滑化を可能とする トレーサビリティの向上を図り貨物の安全確認を行ったり 電子シール等を導入することにより 輸送中の危険物の混入等を防いだり 輸送における貨物のセキュリティ セーフティを向上させる 3
スマートロジスティクスとは (2) スマート ロジスティクススマート ロジスティクス 地球環境に優しく 効率的な貨物輸送を実現するための物流マネジメント技術 荷主企業もしくは物流会社等が 1 社単独では構築できない SCM 全体を包含するような物流マネジメント技術 貨物に係る各種情報のDB 貨物や車両の位置管理 貨物や車両の最適配置 最適輸送 スマート物流インフラ 地球環境に優しく 効率的な貨物輸送を実現するための物流関連インフラ ITS スマートコンテナターミナル スマート倉庫 スマート物流資材 地球環境に優しく 効率的な貨物輸送を実施するための個別技術 スマート トラック / スマート カー / スマート シップ / スマート トレイン スマートコンテナ スマート パレット 輸送時間 輸送コスト 輸送時環境負荷等の最適化 モーダルシフト / 共同物流 GPS を活用した配車管理 RFID を活用したパレット管理等ス 地球環境に優しい輸送機器 車両のリアルタイム位置管理ができる輸送機器 ( 例 : 電気自動車 貨物新幹線等 ) リアルタイム位置管理ができるコンテナ ドアの開封の有無がわかるコンテナ 温度変化や衝撃等の記録ができるコンテナ リアルタイム位置管理ができるパレット 温度変化や衝撃等の記録ができるパレット 4
研究会の主旨 研究会の主旨 国を含めた関係機関への提言研 将来の物流像をもとに そこにおける問題点 課題 ニーズ等を検討 将来の物流像におけるスマート ロジスティクスの役割の検討を行い スマート ロジスティクス実現のための要素技術 統合技術の検討 スマート ロジスティクス実現に向けた問題点 課題 解決方策の検討 国を含めた関係機関への提言 企業間のネットワークの構築 5
会員企業の参加のメリット 参加のメリット 今後 生じうる社会システムやそこにおける物流像について 意見交換を通じて新たな知見の蓄積が可能 国内とともに ドイツを始めとした欧州における スマート ロジスティクス に係る最新情報やアジア ( 中国 インド等 ) における物流に係る最新情報を収集可能 未知の領域が多い スマート ロジスティクス に対して これまでの自らの知見 ノウハウとともに 荷主企業や他社とともに 新たなビジネスモデルの構築が可能に係るビジネスモデルの実現に向けた提言が可能参 我が国政府関係者に対して スマート ロジスティクス に係るビジネスモデルの実現に向けた提言が可能 6
スケジュール及び研究会のテーマ ( 案 ) 回セミナー第 1 回 (10 月 ) 第 2 回 (1 月 ) テーマ 基調講演 東京海洋大学副学長苦瀬博仁教授スマート ロジスティクス - 社会と生活のための新たな視点 - 環境問題の解決策としてのスマートロジスティクスのあり方 欧州や東アジアにおけるスマートロジスティクスの現状と課題の把握 (5 月 ) ( ドイツフォーラム ) 第 3 回 (6~7 月 ) 都市内物流の円滑化 高度化に向けた課題の把握とりまとめ 7
研究テーマ ( 案 ) ーマ1テーマ 環境問題の解決策としてのスマートロジスティクス 物流を取り巻く 環境問題への対策 について 今後の我が国における政策動向や 物流 に及ぼす可能性を研究する また 荷主企業が取り組むSCMの視点からみた地球温暖化対策のあり方とその一端を担う物流のあり方について研究する テ 欧州や東アジア等におけるスマートロジスティクス 環境問題に着目した際 環境先進国であるドイツを中心とした欧州における取り組みについて研究をする また 近年 急速な経済成長を遂げている東アジアにおける スマート ロジスティクス の適用可能性について研究する 2 都市内物流におけるスマートロジスティクス テーマ3 輸送頻度がきわめて高いコンビニエンスストアや宅配便等の物流に対し 都市側のインフラが充分に整っていないところが多い このような物流に対し 一部の都市では 共同配送 を要請し 道路混雑の緩和 渋滞削減とともに 環境問題対策を実現しようとしている 本テーマでは このような都市側のニーズとともに 都市側のニーズを実現するためのツールに関する研究を行う 8
研究会の方式 期間 費用 成果品 (1) マルチクライアント方式 弊社が研究テーマおよび研究内容に関して企画提案書をつくり 研究参加者の皆様からいただいた参加費用をファンドとして研究成果を共有化するプロジェクト方式 (2) 研究期間 2010 年 10 月 1 日 ~2011 年 9 月 30 日までの12ヶ月間 (3) 研究参加費用 1 社 10 万円 ( 消費税別 ) 本参加費用により 3 回開催される研究会には 各回 1 社あたり2 名が出席可能 100% 子会社との共同参加については 事務局まで要相談 (4) 成果物最終報告書 2 部 9
問い合わせ先等 スマート ロジスティクス研究会のお申し込みを希望される方は 会則を記した申込書を印刷の上 必要事項をご記入 捺印の上 郵送にて事務局にお送りいただければ幸いです なお 弊社ホームページにも 8/26 付ニュースリリースとして掲載しておりますので そちらもご覧ください ニュースリリース http://www.mri.co.jp/news/press/2010/2021406_1395.html 問い合わせ先株式会社三菱総合研究所 (http://www.mri.co.jp/) 100-8141 東京都千代田区大手町二丁目 3 番 6 号 研究会の申込み等に関するお問い合わせ先 社会公共部門統括室亀井則夫 E-mail:smlog-info@mri.co.jp / 電話 :03-3277-0705 研究会の内容に関するお問い合わせ先 社会システム研究本部加藤二朗 森浩 E-mail:smartlogistics@mri.co.jp / 電話 :03-3277-0704 10