周波数再編アクションプラン(平成26年10月改定版)(案)意見書

Similar documents
<4D F736F F F696E74202D208EFC A6D95DB939982C98AD682B782E988D38CA98F9182CC8E518D6C8E9197BF5F E707074>

電波に関する問題意識(原座長提出資料)

資料 3 第 4 世代移動通信システムに関する 公開ヒアリング資料 2014 年 1 月 23 日 Copyright 2014 eaccess Ltd. All rights reserved

平成25年度電波の利用状況調査の評価について

資料 5-4 APT 無線通信フォーラム (AWF) における 700MHz 帯の利用に関する検討状況 総務省

帯電話加入数携帯電話加入者数の推移 年 9 月末現在加入数 ( 人口普及率 ) 携帯電話: 約 13,930 万加入 (108.8%) 第 3 世代携帯電話 (3G): 約 10,730 万加入 (83.8%) 3.9 世代携帯電話 (LTE): 約 3,200 万加入 (25.0%)

<4D F736F F D E474E90DA91B197BF8B7982D190DA91B1838B815B838B82C98C5782E9915B927582C991CE82B782E988D38CA9205F325F2E646F63>

報道資料

資料1-2 5GHz帯無線LANの周波数拡張に係る技術的条件の検討開始

スライド 1

特定基地局の開設計画に係る認定申請の受付結果について 1 第 4 世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定申請を 本年 9 月 26 日 ( 金 ) から同年 10 月 27 日 ( 月 ) までの間 受け付けたところ 3 件の申請がありました < 申請者 (50 音順 )> 株

簡易無線のデジタル化と利用拡大 従来の簡易無線局 アナログ式 音声通信が利用主体 データ伝送や高度利用等のニーズの多様化等の需要の増加や周波数の逼迫が懸念 運送業 工事現場等で利用 400MHz 帯簡易無線局にデジタル方式を導入 多様なニーズに対応 データ伝送システム データ伝送速度の向上により新た

携帯電話等加入数の推移 1 百万 ) 年 9 月末現在加入数 ( 人口普及率 ) 携帯電話及びBWA 合計 ( グループ内取引調整後 ): 約 15,509 万加入 (121.0%) 携帯電話及びBWA 合計 ( 単純合算 ): 約 17,911 万加入 (139.

上り :75Mbps ( 帯域 20MHz 4 4MIMO の場合 ) 上り :5.7Mbps 2013 年 7 月現在 GSMA の発表によれば世界 75 か国 194 の事業者で導入されている LTE システムの多くは 上り回線と下り回線を別の周波数とした FDD 方式であるが 上り回線と下り回

< 目次 > 1 LTE-Advanced の高度化について 2 5G に向けた取組状況について 3 < 参考 >5G(28GHz 帯 ) の共用検討について

「2

意見書 平成 27 年 2 月 16 日 情報通信行政 郵政行政審議会 電気通信事業部会長 殿 郵便番号 ( ふりがな ) おおさかしきたくなかのしま 3 ちょうめ 3 ばん 23 ごう 住所大阪市北区中之島 3 丁目 3 番 23 号 ( ふりがな ) かぶしきがいしゃけい おぷ

<4D F736F F F696E74202D F B8817A93648AC E096BE8E9197BF E >

PowerPoint プレゼンテーション

2 電波政策ビジョン懇談会 の開催( 平成 26 年 1 月 ~12 月 ) 無線通信の更なる高度化へのニーズと期待が高まる中で 進展する技術を活用しつつ有限希少な電波を最適な形で有効利用できる制度 政策を整えることにより 電波の公平かつ能率的な利用の確保を図る重要性が益々高まっている状況を踏まえ

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

となります 地上デジタル放送の受信者に混乱を与えることなく円滑に受信障害を防止し解消するためには 以下のような対策への万全の備えと実施体制が必要と考えます (1) 障害の防止に向け受信障害が予測される地域に対しては事前の周知を実施したうえであらかじめ事前対策を行うこと また 障害の申告先の周知を徹底

Microsoft Word - 02 報道資料本文.doc

Microsoft Word [参考資料SIG-Ⅰ-4-1] (2in1_我が国の電波の使用状況_rev.doc

規格会議の結果

資料 2-1 VHF 帯での利用を計画する 具体的システムの提案について 平成 30 年 12 月 21 日 ( 株 )NTT ドコモ 2018 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.

(1) 3.5GHz 帯への第 4 世代システム導入理由と想定するシステムについて (2) 今後の周波数割当等に向けた提言 2014 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved. 1

CONTENTS 1 移動通信市場の動向 ( 契約者数 トラフィック状況 等 ) 2 LTE-Advancedに関する国際標準化動向 等 3 将来のLTE-Advancedサービスの展望 4 LTE-Advanced 高度化への要望 1

資料 4-1 海外における特定ラジオマイク等の使用実態及び動向調査結果 ( 中間報告案 ) 技術検討部会 1

(1000 字を超える長文のため 以下に主な意見趣旨を抜粋 ) 150MHz 帯生体検知通報システムについて 山岳救助用を含めて 142.5~ MHz と ~146.99MHz としたらどうか 登山者検知通報システムについては時間的なチャネル共用が可能のため 当該システムにお

電波法関係審査基準 ( 平成 13 年 1 月 6 日総務省訓令第 67 号 ) の一部を改正する訓令案新旧対照表 ( 下線部は変更箇所を示す ) 改正案 現行 別紙 2 ( 第 5 条関係 ) 無線局の目的別審査基準 別紙 2 ( 第 5 条関係 ) 無線局の目的別審査基準 第 1 ( 略 ) 第

資料 12-5 新世代モバイル通信システム委員会技術検討作業班説明資料 BWA 高度化 (WiMAX R3.0) 及び定期検査の要望について 2019 年 3 月 27 日 UQ コミュニケーションズ株式会社 Copyright UQ Communications Inc. 1

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

5G の基本コンセプト 1 1 5Gは 有無線が一体となって 超高速 多数同時接続 超低遅延といった様々な要求条件に対応することが可能な優れた柔軟性を持つ あらゆる利用シナリオでユーザが満足できるエンド ツー エンドの品質を提供 必ずしも全ての要求条件に対応するネットワークを整備する必要はなく ユー

<4D F736F F F696E74202D E9197BF362D FA91978E968BC CC8CBB8FF393992E707074>

( 参考 ) 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務の概要 業務概要対象施設の要件助成額実施見込み実施期間 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち NHK の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において N H

Microsoft Word - 04 【別添】基本的方針案v5.docx

1 2.4GHz 帯周波数の使用状況 概要 国際分配 ( 第三地域 ) の概要 固定 移動 移動衛星 ( ) 無線標定 無線測位衛星 ( ) 固定移動無線標定アマチュア 固定移動無線標定 固定固定衛星 ( ) 移動 移動衛星 ( ) 固定固定衛星 ( ) 移動 放送衛星 固定移動 放送衛星 航空移動

UWB(Ultra Wide Band: 超広帯域 ) 無線システムについて UWB 無線システムの概要 UWB 無線システムとは : 非常に広い帯域幅にわたって電力を拡散させて 数百 Mbps 規模の高速通信を可能とする無線システム 電力 (W/MHz)

我が国の電波の使用状況 ( 整理基準 ) (1) 本資料は 電波法において 電波 と定義されている 3000GHz 以下の電波について 我が国における周波数帯ごとの使用状況を図示したものです (2) 各周波数帯において複数の用途がある場合は 代表的なものを記載しています また 多段になっているものは

東工大PPTフォーム(ロゴのみ)左下

「フレッツ・テレビ」及び「スカパー!プレミアムサービス光」の商用ネットワークを用いた4K映像伝送の成功について

920MHz 帯 RFID の屋外利用等に関する技術的条件 調査検討報告書概要 2017 年 10 月 19 日 電気興業株式会社

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

801ZT オンラインマニュアル

2018年1月1日以降に公示されたの電波法関係主要告示等

2017 電波産業調査統計

資料 1-2 電波利用の現状と動向 平成 22 年 5 月 総務省総合通信基盤局

資料 AD 1-9 IoT に向けた emtc の 制度整備について 2016/11/29 UQ コミュニケーションズ Copyright UQ Communications Inc. All Rights Reserved 1

資料 19-3 J:COM サービスの IPv6 アドレス対応状況について 2012 年 5 月 30 日 株式会社ジュピターテレコム

【資料1-4】電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」周知啓発用資料について

電波の監視等に必要な経費 2 施策の概要 電波の発射源を探査するための電波監視施設を整備し 消防無線 航空 海上無線 携帯電話など重要無線通信への妨害対策をはじめとする不法無線局の取締りを実施 重要無線通信妨害に係る申告受付は 24 時間対応体制を整備し その迅速な排除に取り組んでいる 重要無線通信

携帯電話等契約数の推移と移動通信トラヒックの増加 1 我が国の移動通信システム ( 携帯電話及び広帯域移動無線アクセスシステム (BWA)) の契約数は 平成 30 年 6 月末時点で約 1 億 7,225 万に達している 背景にはスマートフォン等の普及があり これらのデバイスによる動画像伝送等の利

平成 30 年 12 月 21 日 衛星基幹放送の新規参入等に係る放送法関係審査基準の一部を改正する訓令案についての意見募集 総務省は 衛星基幹放送業務の認定に係る公募の実施に向け 放送法関係審査基準 ( 平成 23 年 6 月 29 日総務省訓令第 30 号 ) の一部を改正する訓令案を作成しまし

ic3_lo_p29-58_0109.indd

背景 オフィスや家庭での無線 LAN 利用に加えて スマートフォンの普及に伴い空港 駅や競技場 イベント会場におけるモバイルデータ オフロードが増えています さらに モノがインターネットにつながる IoT *2 (Internet of Things) などの進展によって 無線 LAN の通信量 (

別添 1 第 4 世代移動通信システムの普及のための周波数の割当てに関する意見募集 に対して提出された意見と総務省の考え方 ( 意見募集期間 : 平成 29 年 11 月 18 日 ( 土 )~ 同年 12 月 18 日 ( 月 )) 意見提出 18 件 ( 法人 9 件 個人 9 件 ) No.

Microsoft PowerPoint - 資料81-700_900移2-2(NTTドコモプレゼン資料)

150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4

平成30年基幹放送局の再免許の実施

PowerPoint プレゼンテーション

意見書 平成 27 年 3 月 3 日 情報通信行政 郵政行政審議会 電気通信事業部会長殿 郵便番号 ( ふりがな ) 住 氏 所 ( ふりがな ) 名 電話番号 とうきょうと東京都 すみだくよこあみちょうめばんごう墨田区横網 2 丁目 6 番 2 号 かぶしきがいしゃ ZIP T

2019 年 1 月 18 日 インド共和国アーメダバード市における 日本で規格化され世界標準規格でもある UHF 帯 V2X 通信技術を応用した緊急車両優先システムの実証実験 の実施について 株式会社ゼロ サム 株式会社トヨタ IT 開発センター 0. サマリー 〇株式会社ゼロ サムと株式会社トヨ

<4D F736F F D A91D196B390FC4C414E82CC8EFC CF8D5882C98AD682B782E9834B E63494C52E646F63>

動電話端末 の定義を追加 IP 移動電話端末が具備すべき機能として 基本的機能 ( 発信 応答 終了 ) 自動再発信の機能 送信タイミング 位置登録制御 緊急通報機能等について規定を整備 ( 移動電話端末とほぼ同様の項目 ) (2)IP 移動電話端末に係る新たな技術基準適合認定の整備 ( 諮問対象外

資料2-3 要求条件案.doc

内容 1.10 年後のワイヤレスブロードバンドの姿 2. 新たな無線通信システム導入のための電波有効利用技術の研究開発の方向性 3. 今後取り組むべき研究開発 ( 例 ) 4. まとめ 2

1 目次 2 背景 目的 指針 設備 整備基準 対策 保守 大会終了後 進捗状況の把握およびフォローアップ / 7

<4D F736F F F696E74202D205B30312D30335D E838B B C DEC8BC694C791E688EA89F15F735847

技術検討作業班ヒアリング資料 資料 12-1 技術検討作業班における 主な議題について 2019 年 3 月 27 日 株式会社 NTT ドコモ Copyright 2019 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.

sxgp 方式の拡張提案について 2019 年 5 月 30 日 XGP Forum

我が国の電波の使用状況 ( 整理基準 ) (1) 本資料は 電波法において 電波 と定義されている 3000GHz 以下の電波について 我が国における周波数帯ごとの使用状況を図示したものです (2) 各周波数帯において複数の用途がある場合は 代表的なものを記載しています また 多段になっているものは

調査研究の概要 報告書第 Ⅱ 編 (3 頁 ~) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2

航空無線航行システム (DME) 干渉検討イメージ DME:Distance Measuring Equipment( 距離測定装置 ) 960MHz から 1,215MHz までの周波数の電波を使用し 航空機において 当該航空機から地表の定点までの見通し距離を測定するための設備 SSR:Secon

PowerPoint プレゼンテーション

(Microsoft Word -

Microsoft Word - 【プレス】 _ミツウロコ・京セラ・NEC_IoT協業_Final-2.docx

本日のご説明内容 1 1. で目指す世界 2. の標準化動向 3. 商用に向けた取り組み

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF C826D E82CC8CBB8BB582C689DB91E82E >

<4D F736F F F696E74202D2091E F EF8B5A8F708CF097AC89EF8E9197BF E9E91E382CC C A2E707074>

15群(○○○)-8編

イー アクセス株式会社 (9427) 2012 年 3 月期第 2 四半期決算説明資料 (2011 年 4 月 ~ 2011 年 9 月 ) 2011 年 11 月 4 日

CONTENTS 1. 放送 と モバイル の違い 2. モバイルデータトラヒックの現状と推移予測 3. スマホによる動画視聴の現状 4. トラヒック急増への対応状況 5. 5G で目指す世界 6. モバイルによる4K/8K 動画同時配信の実現性 7. 5G における4K/8K 動画サービスのイメー

4-(1)-ウ①

WRC-19 における高周波数帯 ( GHz) での携帯電話周波数の確保に向けて 株式会社 NTT ドコモ 無線アクセス開発部担当部長 あたらし新 ひろゆき博行 1. はじめに 国際電気通信連合 (ITU:International Telecommunication Union) の

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

資料 4-6 放送を巡る諸課題に関する検討会 放送用周波数の活用方策に関する検討分科会 ( 第 4 回 ) 平成 31 年 3 月 1 日 V-High 帯域の諸外国における利用動向 一般財団法人 マルチメディア振興センター Foundation for MultiMedia Communicati

1. 業務用無線の主な利用分野 業務用無線の主な利用分野 150MHz 260MHz 及び 400MHz 帯 ( 自営系陸上移動通信 ) 公共業務国民の安全や人命 財産の保護 ( 保全 ): 警察 消防 / 救急 防災 電気 ガス 水道 鉄道 道路 ( ライフライン ) など 一般業務 各種業務専用

電波利用料技術試験事務に関する評価検討会議事次第

日本の電気通信機器の技術基準について

訪日外国人のICT利活用の 環境整備に向けた取組の加速化

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

<4D F736F F F696E74202D DC58F4994C5816A82732B825195D78BAD89EF95F18D908F9182CC8A E >

Microsoft Word - 13 地域イントラ.doc

<4D F736F F D A835E838A F8B7982D18AC48DB85F20534F A68CEB8E9A E9A8F4390B38DCF2

別紙 2 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 27 年 7 月 6 日 2. 認定事業者名 WAKUWAKU JAPAN 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標スカパー JSAT グループ ( 以下 スカパ

<4D F736F F F696E74202D2091E FCD91BD8F6489BB82C691BD8F E835A83582E >

報道関係者各位 2014 年 10 月 24 日 iphone6/6 Plus による RBB TODAY SPEED TEST 分析レポート 17 万件以上のデータを分析!iPhone 6/6 Plus 発売 1 ヵ月後 初の大規模調査では KDDI(au) が全国 7 地方 7 大都市で 1 位

送信信号合成モジュール開発資料

不必要な電波 ( 不要電波 ) をできる限り低減させるため 平成 17 年に無線設備のスプリアス発射の強度について 許容値の改正が行われました 詳細は 総務省の電波利用ホームページをご覧下さい

Transcription:

平成 26 年 9 月 25 日 総務省総合通信基盤局 電波部電波政策課御中 郵便番号 105-7317 住 氏 所 名 とうきょうとみなとくひがししんばし 東京都港区東新橋一丁目 9 番 1 号 かぶしきがいしゃ ソフトバンクモバイル株式会社 だいひょうとりしまりやくしゃちょうけんしーいーおー代表取締役社長兼 C E O そん孫 まさよし正義 郵便番号 105-7316 住 氏 所 名 とうきょうとみなとくひがししんばし 東京都港区東新橋一丁目 9 番 1 号 かぶしきがいしゃ ソフトバンクテレコム株式会社 だいひょうとりしまりやくしゃちょう しーいーおー 代表取締役社長兼 C E O そん孫 まさよし正義 郵便番号 105-7304 住 氏 所 名 とうきょうとみなとくひがししんばし 東京都港区東新橋一丁目 9 番 1 号 びーびーかぶしきがいしゃ ソフトバンク BB株式会社 だいひょうとりしまりやくしゃちょうけんしーいーおー代表取締役社長兼 C E O そん孫 まさよし正義 当該意見募集に関しまして 今回このような意見募集の機会を設けていただいたことに 厚く御礼申し上げます 周波数再編アクションプラン ( 平成 26 年 10 月改定版 )( 案 ) に関し 別紙 1 2 のとおり意見を提出します 尚 問い合わせ等は 下記連絡先で対応致しますので 宜しくお願い致します ( 連絡先 ) 1

別紙 1 意見書 1. 移動通信システムの周波数はひっ迫対策が必要であり 国際標準バンド (3GPP 等 ) と協調しつつ新たな周波数資源を開放するため 以下の方法による割当てを積極的に検討いただくことを要望する (1) FDD 方式において 上下の周波数配置が非対称となる場合でも周波数割当てを可能とする (2) TDD 方式により 10MHz 幅以上の未利用帯域があれば周波数割当てを可能とする (3) 他システムとの周波数共用を前提とした割当て 移動通信システムの周波数は 今後トラヒック量の激増が見込まれ 更なる移動通信用周波数の確保等の逼迫対策が必要であると考えます 国際標準バンド (3GPP 等 ) と協調することはユーザー利便向上 通信機器の開発等の観点から重要であり 新たな周波数資源を開放するため FDD 方式において 上下の周波数配置が非対称となる場合でも周波数割当てを可能とすること TDD 方式により 10MHz 幅以上の未利用帯域があれば周波数割当てを可能とすること 他システムとの周波数共用を前提とした割当てを積極的に検討していただくことを要望致します 2. 第 4 世代移動通信システムの割当てが予定されている 3400~3600MHz 帯のうち 3400 ~3480MHz の早期割当てを検討していただくことを要望する また 既存無線局は速や かに周波数移行が完了する対策を実施するべきである 第 4 世代移動通信システムは 平成 26 年中に 120MHz 幅を携帯電話事業者に割り当てるとされていますが 残りの 80MHz 幅 (3400~3480MHz) につきましても早期割当てを検討していただくことを要望致します 第 4 世代移動通信システムの割当てが予定されている 3400~3600MHz のうち 3400-3456MHz 帯については 電波の利用状況調査の評価結果にもある通り 音声 STL/TTL/TSL 音声 FPU 及び放送監視制御が使用しており 今回の周波数再編アクションプラン ( 平成 26 年 10 月改定版 ) において最長で平成 34 年 11 月 30 日までに周波数移行することとしていますが 当該免許人の 35.7% がいまだ移行 代替 廃止の計画を有しておらず 周波数移行が進んでいない状況にあります この周波数移行を進めるために 音声 STL/TTL/TSL 音声 FPU 及び放送監視制御は移行 2

先周波数が既に確保されているので 現在の免許の再免許を認めず 且つ新たな免許の交付を停止する等の措置を講じるべきであると考えます これら無線局免許の有効期間は電波法第十三条で定められている通り 5 年であることを考慮し 速やかに周波数移行が完了する対策を実施するべきであると考えます 3.2.3GHz 帯は国際標準バンド (3GPP Band40) であるため携帯無線通信システム用途 とするべきであり また電波政策ビジョン懇談会で示されたように既存システム ( 公共 業務 FPU 等 ) との共用等による割当ての検討を要望する 欧州の 2.3GHz 帯は 既存無線システムと共用するため 使用頻度が少ない場合や使用される場所が限定される場合に別の目的の電波利用を許容する仕組みとして LSA(Licensed Shared Access) ASA(Authorized Shared Access) の導入が検討されています 電波政策ビジョン懇談会 (2014 年 9 月 8 日 ) において 2.3GHz 帯は移動通信システムでの使用の可能性があり既存無線システムと周波数共用検討が必要となる周波数帯に挙げられたように 我が国においても 2.3GHz 帯は既存システム ( 公共業務 FPU 等 ) との共用等による携帯無線通信システム用途への割当てを検討いただくことを要望致します 前述の通り 移動通信トラヒック量の激増が見込まれ 更なる移動通信用周波数の確保等の逼迫対策が必要です この逼迫対策のために 既存の放送用周波数の縮小も例外とせずに 将来的に更なる周波数再編が必須であると考えます これに対応するためにも 1GHz 帯以上の周波数は重要であり 特に 2.3GHz 帯は アジア ( 中国 香港 韓国 マレーシア インド シンガポール ) オセアニア( オーストラリア ニュージーランド ) 米国 カナダ等多数の国で BWA 等の移動通信用途に割当てられており国際標準バンド (3GPP Band40) であることを考慮し アジアで我が国が移動通信をリードしていくためにも 我が国は 2.3GHz 帯を携帯無線通信システム用途とするべきであると考えます 4.1.7GHz 帯は国際標準バンド (3GPP Band3) であるため 携帯無線通信システム用として既に確保されている 10MHz 幅 (1744.9~1749.9MHz/1839.9~1844.9MHz) 以外に上下非対称の周波数配置等柔軟な周波数開放について検討するべきである また 開放に当たっては 電波政策ビジョン懇談会で示されたように既存システム ( 国が使用している公共業務 ) との共用等も含めて検討することを要望する 我が国では 最近の総務省の情報通信統計データベースによると 移動通信事業者 6 社の 移動通信トラヒック量は年間 2 倍 ~1.6 倍程度の伸び率を示しており 今後トラヒック量の 激増が見込まれ 更なる移動通信用周波数の確保等の逼迫対策が必要と考えます 3

1.7GHz 帯で国が使用している周波数 (1710~1744.9MHz 及び 1784.9~1839.9MHz) は 国際標準バンド (3GPP Band3) であることから この周波数は携帯無線通信システムへ利用拡大するべきであると考えます 韓国では 昨夏 当該 1.7GHz 帯において 国が使用している周波数の一部を携帯無線通信システムへ利用拡大しました この携帯無線通信システム周波数は 上りと下りが非対称の周波数幅で インターネットや動画の閲覧等利便性が高い下りの周波数がまとまっている柔軟な周波数配置となっています ( 別紙 2ご参照 ) この方式は我が国においても適用できる可能性があるため 携帯無線通信システム用として既に確保されている 10MHz 幅 (1744.9 ~1749.9MHz/1839.9~1844.9MHz) 以外に上下非対称の周波数配置等柔軟な周波数開放について検討するべきであると考えます また 電波政策ビジョン懇談会 (2014 年 9 月 8 日 ) において 1.7GHz 帯は 携帯無線通信システムでの使用の可能性があり既存無線システムと周波数共用検討が必要となる周波数帯に挙げられており この帯域において LSA ASA 等の導入による他システムと携帯無線通信システムの共用の可能性も示唆されています 従って 1.7GHz 帯携帯無線通信システム用として既に確保されている 10MHz 幅 (1744.9 ~ 1749.9MHz/1839.9~ 1844.9MHz) に加えて 国が使用している周波数 ( 1710 ~ 1744.9MHz 及び 1784.9~1839.9MHz) についても既存システム ( 国が使用している公共業務 ) との共用等も含めて携帯無線通信システム用途への開放を検討していただくことを要望致します 5.1.7GHz 帯携帯無線通信システムは 前回の周波数再編アクションプランでは記載されていた 新たな 5MHz 2 の確保及び東名阪以外の 20MHz 2 の周波数拡大に向けた制度整備に関する記述が今回削除されているが 通常の周波数割当てプロセスに則って割り当てるべきである 1.7GHz 帯携帯無線通信システムは 前回の周波数再編アクションプラン ( 平成 25 年 10 月改定版 ) では新たな 5MHz 2 の確保及び東名阪以外の 20MHz 2 の周波数拡大に向けた制度整備が記載されていたのに対し 今回の周波数再編アクションプランではこの新たな周波数確保について削除されています 新たな 1.7GHz 帯携帯無線通信システムの割当てにあたっては 携帯電話事業者間の公正競争環境の確保が必要であるため 通常の周波数割当てプロセス ( 特定基地局の開設に関する指針案の意見募集 開設計画の認定の申請受付 審査 認定 ) に則って割り当てるべきであるであると考えます 6. 地域 BWA については 既存の地域 BWA 事業者に十分配慮しつつ 地域 BWA システ 4

ムの高度化等に係る制度整備の効果の見極めを 3 か月程度で実施し 地域 BWA の新規 参入が進まず また MVNO としての事業展開の拡大が見込まれる場合には 所要の経 過期間を含めて 2014 年度末までに全国バンド化するべきである 地域 BWA 帯域は 電波政策ビジョン懇談会中間とりまとめで示されたように 利用されていない地域については一市町村単位とした割当てを見直して全国バンド化を検討するべきであると考えます 現在 地域 BWA 制度導入から6 年が経過している中で多くの市町村で地域 BWA の有償による電気通信役務を提供していない状況です これは 市町村単位の事業参入には 技術面 採算面等において事業目途が立たず サービスにおいても過半の事業者が当初計画どおり実施が困難な状況となっている為です 市町村単位での事業採算性 ( 設備投資や エンジニアの確保等 ) は 今後 地域の活性化への大きな問題です 過去の経緯を踏まえ 全国バンド事業者による MVNO 方式等 新たな方式を導入することが周波数の有効利用の観点からも必要と考えます この状況を鑑み 既存の地域 BWA 事業者に十分配慮しつつ 地域 BWA システムの高度化等に係る制度整備の効果の見極めを 3 か月程度で実施し 地域 BWA の新規参入が進まず また MVNO としての事業展開の拡大が見込まれる場合には 所要の経過期間を含めて 2014 年度末までに全国バンド化することを要望致します 尚 地域 BWA の免許申請に必要となる内容は 全国事業者が相当数開設する特定基地局における開設計画とほぼ同等な内容であり 一般的に全国事業者の特定基地局における開設計画の認定申請期間は 1 ヶ月以上とされ ( ) 概ね 40 日程度です また 全国事業者の全国一括申請に対して地域 BWA 帯域は市区町村レベルであり 規模等を考慮すれば上記スケジュールで十分であり また利用されていない地域の周波数有効利用の観点から早期全国バンド化するべきであると考えます 電波法第 27 条の 13 より 7.5GHz 帯無線 LAN 用周波数の拡張は 欧米の周波数配置と合わせて 5350~5470MHz 及び 5725~5925MHz とするべきである 5GHz 帯無線 LAN は 電波政策ビジョン懇談会資料によると平成 21 年度 ~ 平成 23 年度の累計出荷台数が約 4900 万台となる等爆発的に伸びています また 5GHz 帯無線 LAN は平成 32 年の東京オリンピック パラリンピックをも見据えた将来における新たな利用ニーズも予想され チャネルの帯域幅の拡大 (40MHz 幅を 80MHz 幅 160MHz 幅へ拡大 ) し伝送速度の理論値を最大約 4 倍とする等高速化を図り 国際動向を踏まえた周波数の拡張 (5350 ~5470MHz/5725~5850MHz) が見込まれています 5

欧米においては 無線 LAN の拡張が 5350~5470MHz 及び 5850~5925MHz を予定しているため 国際協調のために我が国もこれに合わせて 5GHz 帯無線 LAN 用周波数は 5350~ 5470MHz 及び 5725~5925MHz とするべきであると考えます 尚 5850~5925MHz は 3.4GHz 帯 FPU の移行先 (5850~5925MHz 又は 6870~ 7125MHz) の一部ですが この 5GHz 帯無線 LAN の国際的な周波数配置及び今後の需要を優先し 3.4GHz 帯 FPU の移行先は 6870~7125MHz のみとすることを要望致します 8.700MHz 帯 ITS は 国際協調し 5.8GHz 帯へ移行するべきである 700MHz 帯 ITS は 国際協調し 5.8GHz 帯へ移行するべきであると考えます D2D (Device-to-Device) 通信は 3GPP Release12 にて標準化予定であり 今後車車間通信用途を含めて規格化される見込みでもあることから 700MHz 帯 ITS の利用帯域について 再検討の余地があると考えます その際 ITS 移行により空いた周波数は 移動通信の国際標準バンドである Band28 であるため移動通信用途とし 下り周波数のサプリメントバンド利用が望ましいと考えます 9. 地上テレビジョン放送帯域は 国際的動向を踏まえて更に圧縮して 52CH から 42CH(650MHz) 以下に再リパックし 空いた周波数は 他のひっ迫したシステムへの割 当て等周波数の有効利用を行うべきである 米国では テレビ放送帯域のリパックにより 120MHz 幅 (572MHz~608MHz 及び 614 ~698MHz) を移動通信用途へ開放することが見込まれています また WRC-15 に向けて GSMA では UHF 帯 (470~694MHz) を移動通信事業者が広帯域利用 (80~120MHz 幅 ) することを推奨し その他にもカナダ 英国 スウェーデン等でも同様に UHF 帯 (470~ 694MHz または 470~698MHz) を移動通信用途での利用を推奨しています このように 地上テレビジョン放送のデジタル化等で空いた周波数を移動通信用途へ利用することが世界的に進められており 国際ローミングやグローバル端末の観点から我が国においても移動通信用途への利用が望ましいため 地上テレビジョン放送 (470~710MHz) の周波数開放を検討するべきであると考えます 具体的には 地上テレビジョン放送は限られた周波数を有効活用できる SFN の利点を最大限活かし この放送帯域を更に圧縮して 52CH から 42CH(650MHz) 以下に再リパックし 空いた 10CH 分の周波数 (650~710MHz) を他のひっ迫したシステムへ割り当てる等 周波数の有効利用を行うべきであると考えます その際 空いた周波数はホワイトスペース等他の用途と共用するのではなく 単独の用途として利用するべきであると考えます 6

10.VHF-High 帯の公共ブロードバンド移動無線システムは 電気通信事業者が全国単位の 免許を取得して国 地方公共団へ MVNO を行い 全国同一のシステムでより効率的な周 波数の利用を可能とするべきである VHF-High 帯 (170~202.5MHz) の公共ブロードバンド移動無線システム (200MHz 帯広帯域移動無線通信システム ) は 同じ周波数帯において防災機関や地方公共団体等が別々に異なる技術方式を用いるよりも 電気通信事業者が全国単位の免許を取得して全国ネットワークを整備し安定的にシステムが稼動する役割を担い 地方公共団体等の防災機関等がこのネットワークを利用することによって 全国を同一のシステムでより効率的な周波数の利用を可能とするべきであると考えます この帯域は地上テレビジョン放送のデジタル化で空いた貴重な周波数であり この 32.5MHz 幅を有効活用にするには 周波数有効利用の観点から 国 地方公共団体等の他に電気通信事業者等も割当て可能となる免許方針を策定していただくことを要望致します また VHF-High 帯の公共ブロードバンド移動無線システムの技術基準は 新たな技術方式等が開発された場合は 技術の進歩に合わせ柔軟に追加で導入していただくことを要望致します 例えば TDD システムにおいては 数年前は WiMAX が世界的な主流でしたが 現状は TD-LTE に移行している状況であり TD-LTE をこの帯域に導入できる技術条件を策定するべきであると考えます 11. 400MHz 帯簡易無線局は ITU が IMT 帯域 (450-470MHz) に指定する国際標準バン ドであることから 350MHz 帯へ移行するべきである 400MHz 帯簡易無線局が使用する周波数 (465.0375~465.15MHz 468.55~468.85MHz 及び 467~467.4MHz) は 国際電気通信連合 (ITU) が IMT 帯域 (450-470MHz) に指定する国際標準バンドであることから 将来における移動通信用周波数の逼迫を考慮し 400MHz 帯簡易無線局が使用する周波数は移動通信用周波数として割当てをするべきであると考えます 前述の通り 移動通信トラヒック量の激増が見込まれ 更なる移動通信用周波数の確保等の逼迫対策が必要です この逼迫対策のためには 400MHz 帯簡易無線局の移行も例外ではないと考えます 900MHz 帯を使用するパーソナル無線がピーク時に 2MHz 幅で約 100 万局が収容されていたことを考慮すると 400MHz 帯を使用する約 49 万局の簡易無線局は 350MHz 帯を使用する簡易無線局へ移行が可能であると考えます 7

12. 平成 32 年の東京オリンピックの会場地域等を電波特区に指定し 海外で携帯電話に使 用されている周波数 (1.7GHz 帯 2.3GHz 帯 ) 及び今後使用が見込まれる周波数 (3.7GHz 帯 ) の有効活用を検討するべき 平成 32 年の東京オリンピックでは 多数の海外からの訪問客に対して 遅滞なく通信環境を行う環境を整える必要があるため 海外で携帯電話に使用されている周波数及び今後使用が見込まれる周波数について 特区 ( オリンピックエリア ) を指定し 当該特区内において周波数を開放していただくことを要望致します 英国オリンピックでは 開催期間中のトラヒック増大に備えて軍事用途の周波数が一時的に開放されました 我が国においても 2020 年の国際標準バンドである 1.7GHz 帯 (Band3 の一部である 35MHz 2 上り 1710~1785MHz 下り 1805~1880MHz) 2.3GHz 帯 (Band40 の 100MHz 幅 上下 2300~2400MHz) 3.7GHz 帯 (Band43 の 200MHz 幅 上下 3600~3800MHz) を移動通信用途に使用できるよう周波数の有効活用を検討するべきであると考えます 以上 8

別紙 2 以上 9