資料 1 五智公園自然環境保全地域 の概要 ( 案 ) 1 自然環境保全地域の名称 五智公園自然環境保全地域 2 自然環境保全地域に含まれる土地の区域 五智公園一帯約 22 ヘクタール 3 自然環境保全地域の指定の理由 五智公園は 上越市街地の北西部に位置する日本海に近い里山を利用した公園である 公園内の丘陵地は主にコナラ ミズナラ林からなる雑木林や 乾燥した尾根筋のアカマツ林が広がり それらの中に池や 抽水植物 湿生植物が生育する湿地が点在するなど 起伏に富んだ地形と多様な環境に生育する植物が観察できるほか 数種の希少種の生育が確認されている また これらの環境に依存した希少な昆虫類や鳥類が多数生息していることから 動植物の生息 生育する自然環境を保全するために自然環境保全地域としての指定を行う 4 保全計画の名称 五智公園自然環境保全地域保全計画
五智公園自然環境保全地域区域図 資料 2 凡例自然環境保全地域 公園区域
資料 3 五智公園自然環境保全地域保全計画 ( 案 ) 1 自然環境の保全に関する基本的事項保全すべき自然環境の特質市民の憩いの場の一つである五智公園は 交通公園を起点に遊歩道が整備されている また 池や芝生広場などの施設も充実し 家族連れや子どもたちのグループが多く集まる総合公園である 一方で アカマツやコナラが優占した林が広がる丘陵地の森林をそのままいかした公園でもあり 池や 抽水植物 湿生植物が生育する湿地 コナラ ミズナラ林を中心とした雑木林 乾燥した尾根筋のアカマツ林など 多様な地形や環境条件下に生育する植物を観察することができるほか これらの中には希少種の生育が確認されている また これらの環境に依存した希少な昆虫類や鳥類が多数生息しており 昆虫類では マダラナニワトンボなどの貴重な種をはじめ トンボ チョウ 甲虫類など 樹林 林縁部 水辺などのそれぞれの環境に適応した種が生息している 鳥類では 雑木林で季節に応じた渡鳥が見られ また 水辺には様々なカモ類やサギ類が見られるほか 猛禽類が上空を旋回する姿や 松の梢に止まる姿も見られる これらの動植物の生息 生育する自然環境を保全するために自然環境保全地域としての指定を行う 1
2 自然環境の保全のための措置に関する事項五智公園として整備されている一帯を 自然環境保全地域に指定し 上越市自然環境保全条例第 8 条第 1 項に規定する行為について規制する また 保全のための措置を次のとおり定める (1) 来場者等への周知 1 植物の踏み荒らしの防止 2 植物の採取 動物の捕獲の防止 3 観察方法 注意事項 マナーの周知 (2) 持続的な手入れによる森林保全 1 森林の手入れの実施 森林の荒廃を防ぎ 林床植生の生育環境の保全を図る 2 管理作業による植生の損傷の防止 希少動植物の生育 生息環境の保全への配慮を求める 作業の場所 時期 方法などについての配慮を求める 希少動植物の生育 生息情報の収集を行い 管理者と共有し 作業の配慮に反映する 除間伐作業等の際に重機を使用する場合に配慮を求める 3 自然環境の保全のための施設に関する事項 保全地域の入口などに自然環境保全地域を明記した看板を設置する 2
当日配布資料1 五智公園 民有地箇所図 0 50 1:5,500 100 凡 例 m 200!!! 公園区域 民有地
上越市自然環境保全条例 概要版 多くの生きものや わたしたちを育む豊かな自然を守り 回復 再生するため制定しました 目次 1 自然環境の現状と保全の考え方 2ページ 2 保全が必要な地域や野生動植物の指定 2~3ページ 3 指定された地域などで制限される行為と許可申請 3ページ 4 指定された地域以外の土地で行う開発行為の届出 4ページ 5 私たち一人ひとりができる自然環境保全 4ページ 上越市 1
自然環境の現状と保全の考え方 1 上越市の自然環境の現状と問題点 上越市は豊かな自然環境に恵まれ 多くの野生動植物が生息 生育しています レッドデータブックにいがた ( 新潟県 : 平成 12 年度 ) によると 上越地域の野生動植物で絶滅が懸念される種は434 種とされています しかし 里山等の荒廃に伴う生態系への影響が深刻になっている 開発行為について 自然環境への適切な配慮が十分ではない 希少な野生動植物が 盗掘により被害を受けている などの問題により このままでは希少な野生動植物やそれらの生息 生育する豊かな自然環境が失われる恐れがあることから 市では自然環境の保全を総合的に進める 上越市自然環境保全条例 を平成 20 年 4 月 1 日に施行しました 2 条例の基本的な考え方 市は自然環境の保全に関する基本的な考え方など ( 自然環境保全基本方針 ) を定め これに基づき 適切に自然環境が保全されるようにします ここで言う 自然環境の保全 とは 人と自然が共生できるよう 野生動植物 生態系その他の自然環境を維持し 回復し 及び再生すること を指します 保全が必要な地域や野生動植物の指定 良好な自然環境が残されている地域を 自然環境保全地域 に 特に 保護が必要な野生動植物を 保護野生動植物 に指定することで 開発 行為や捕獲等の行為を規制し 必要な保全を行います 1 自然環境保全地域と保護野生動植物 (1) 区分 保全が必要な地域や 保護が必要な種を次のとおり定めます 保自全然地環域境 区分自然環境保全地区野生動植物保全地区保護野生動植物 概要 山地 河川 池沼 海岸等で良好な自然環境または特異な地質の現象が残されている地域希少な野生動植物の生息又は生育のために 自然環境の保全が必要な地域捕獲や採取 損傷などの恐れがある 特に保護が必要な希少な野生動植物 指定の基本的な考え方は 自然環境保全基本方針 で定めます 自然環境保全地域 保護野生動植物 を指定する際に 保全方法を定めた 保全計画 を決定します 2
(2) 自然環境保全地域等の指定の基本的な流れ 指定にあたっては次のとおり 多くの方々の意見を聞き 検討のうえ決定します 市 長 自然環境保全地域等及び保全計画の案の検討 案の告示 と縦覧 検討 1 自然環境保全 地域等の指定 2 保全計画の決定 ( 市民提案 ) ( 意見聴取 ( 意見聴取 ( 意見聴取 ) ( 意見聴取 ) 調整) 検討) 国等関係 自然環境保全 市民団体等 行政機関 推進委員会 地域住民等 市民等 2 市民等との協働による保全の推進 市民提案制度 地域の自然環境は それぞれの地域の皆さんの手で保全されてきました また自然環境は地域の財産であり 市民の生活や文化に深く関係することなどから 自然環境保全地域等の指定等について市民団体等 ( 主に市民により組織された団体 市内の事業者 ) が提案できることとしました (1) 自然環境保全地域等の提案市民団体等は 自然環境保全地域と保護野生動植物の指定等について 市長に提案することができます 市長は提案内容が適切と認めた場合 指定等の検討を行います (2) 自然環境保全市民活動計画の認定市民団体等が作成する 自然環境保全地域における自然環境の保全活動 または 保護野生動植物の保護に寄与する活動について 市長は審査のうえ 自然環境保全市民活動計画 ( 以下 市民活動計画 ) に認定し 支援を行います 申請前に あらかじめご相談ください 指定された地域などで制限される行為と許可申請 自然環境保全地域で行う開発行為などや 保護野生動植物の捕獲や採取などの行為を行う場合 行為に着 手する 60 日前 までに市長に申請する必要があります 申請前に ご相談 ご照会ください 1 申請が必要な主な行為 建築物の新築 改築 増築 宅地の造成 土地の開墾 鉱物の掘採 土石の採取 水面の埋立て 干拓 木竹の伐採 自然環境保全地域 捕獲 採取 殺傷 損傷 保護野生動植物 2 申請を必要としない主な行為 地権者が行う日常的な行為 ( 森林の保育のための下刈り 間伐 危険な木竹の伐採等 ) や 軽易な行為 災害のために必要な応急措置として行う行為 認定された市民活動計画に基づく行為などは 申請は不要です 3
指定された地域以外の土地で行う開発行為の届出 自然環境保全地域に指定された地域以外の土地にも 希少な野生動植物の生息 生育が確認される可能性があるなど それぞれの地域に特有の生態系を守る必要があります このことから一定規模の開発行為について 届出をいただき 保全が必要な場合 助言等を行います 1 届出が必要な開発行為 次の 2 つの条件 (A 及び B) のどちらにも該当する場合 行為に着手する日の 60 日前まで に 届出 が必要です A 対象地域 1 現況が山林若しくは原野である または 2 海岸線から 100 メートル以内の区域の土地である 2 上記 1 に該当する行為のうち 届出が不要な行為 次のいずれかに該当する行為は 届出が不要です B 対象行為 1 面積が 0.1 ヘクタール以上 2 ヘクタール未満の土地で行う宅地の造成 または 2 面積が 0.1 ヘクタール以上 5 ヘクタール未満の土地で行う鉱物の掘採または土石の採取 次の地域で行う行為 都市計画法に規定する用途地域 国定公園 県立自然公園 県自然環境保全地域など 次の手続きに該当する行為 上越市大規模開発行為の適正化に関する条例 に規定する手続きを経て行う行為 環境影響評価法 又は 新潟県環境影響評価条例 に規定する手続きを経て行う行為 3 上記 1 より規模の大きな開発行為 2 ヘクタール以上の土地で行う 宅地造成 5 ヘクタール以上の土地で行う 鉱物の掘採または土石の 採取 は新潟県自然環境保全条例に基づく届出が必要です 私たち一人ひとりができる自然環境保全 自然環境のために できることからはじめてみましょう 渡り鳥などを観察するときは おどろかさない ~ 二度と来なくなることも ~ むやみにエサを与えない ~ 自力で生きる姿を見守ろう ~ 昆虫や植物を観察するときは 採らないで見よう もとの場所に戻そう ~ みんなが採ったら なくなって ( 絶滅して ) しまうよ!~ 共通のルールやマナー ごみは持ち帰る ~ 来たときより美しく ~ 決まった道以外歩かない ~ 小さな傷が大きな傷に ~ 飼育は責任を持って最後まで ~ 勝手に放さないで ~ 上越市自治 市民環境部環境保全課 電話 :025-526-5111( 内線 1551) 943-8601 新潟県上越市木田 1 丁目 1-3 FAX:025-526-6184 E-mail:kankyo@city.joetsu.lg.jp 4