第 10 節移動タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準 第 1 移動タンク貯蔵所の共通基準 移動タンク貯蔵所の共通基準は 危険物令第 15 条の定めによるほか 次のとおりと する 1 車両の形式 ( 危険物令第 2 条第 6 号 第 15 条 ) (1) 単一車形式の移動タンク貯蔵所単一の車

Similar documents
第 1 節承認基準等 第 1 危険物仮貯蔵 仮取扱承認申請に関する承認基準 ( 法第 10 条第 1 項ただし書 ) 1 仮貯蔵等の承認基準 ( タンクコンテナを除く ) (1) 危険物の仮貯蔵等を承認できる場所の位置は 危険物令第 9 条第 1 項第 1 号に掲げる製造所の位置の例によること (2

第 39 既設の地下貯蔵タンクに対する流出事故防止対策等に係る運用 ( 平成 22 年 7 月 8 日消防危第 144 号 平成 22 年 7 月 23 日消防危第 158 号 平成 24 年 3 月 30 日消防危第 92 号 平成 23 年 2 月 16 日消指第 468 号 ( 平成 24 年

第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

仮貯蔵 仮取扱い実施計画書 ( ドラム缶等による燃料の貯蔵及び取扱い ) 保有空地の周囲にロープを張り ( バリケードを立て ) 空地を確保する 第 5 種消火設備を 3 本設置する 保有空地 確保する 高温になることを避けるため 通気性を確保した日除けを設置 工場東側空地約 360 m2 通風 換

移動タンク貯蔵所 単一車形式 被けん引車形式 積載式以外積載式積載式以外積載式 ( 政令第 15 条第 1 項 第 3 項 第 4 項 第 5 項 ) ( 政令第 15 条第 2 項 第 4 項 第 5 項 ) ( 政令第 15 条第 1 項 第 3 項 第 4 項 第 5 項 ) ( 政令第 15

基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

<4D F736F F D2091E E838D BB95A88FC189CE90DD94F52E646F63>

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

( 給油取扱所関係 ) 問危険物の規制に関する政令 ( 昭和 34 年政令第 306 号 以下 政令 という ) 第 17 条第 3 項第 6 号に規定する自家用の給油取扱所 ( 以下 自家用給油取扱所 という ) にあっては 危険物の規制に関する規則 ( 昭和 34 年総理府令第 55 号 ) 第

危険物関係検査等手数料一覧表 ( 姫路市消防事務手数料徴収条例別表 ( 第 2 条関係 )) 項区分手数料の額 (1) 法第 10 条第 1 項ただし書の規定に基づく指定数量以上の危険物を仮に貯 5,400 円 蔵し 又は取り扱う場合の承認の申請に係る審査 (2) ア法第 11 条第 1 項前 段の

様式第1号

別添 別添 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 地下貯蔵タンクの砕石基礎による施工方法に関する指針 本指針は 危険物の規制に関する政令 ( 以下 政令 という ) 第 13 条に掲げる地下タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準のうち 当該二重殻タンクが堅固な基礎の上に固定され

第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

法令 練習問題1

別添 平成 23 年 3 月 17 日 消防庁 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 東北地方太平洋沖地震の被害は甚大であり 被災地におけるガソリン 軽油及び灯油等の燃料が不足しています 政府においてもガソリン等の燃料の迅速な運搬及び移送に努めており 被

める製品でトリブチルスズ化合物が使用されているものの環境汚染防止措置に関し公表する技術上の指針本指針は 第二種特定化学物質であるトリブチルスズ=メタクリラート ビス ( トリブチルスズ ) =フマラート トリブチルスズ=フルオリド ビス ( トリブチルスズ )=2,3 ジブロモスクシナート トリブチ

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

資料5 消防法における漏洩防止に関する措置について

一般取扱所の基準(危険政令第19条)

<4D F736F F D2091E6328FCD208DD08A5182CC94AD90B681458A6791E A834982CC93578A4A2E646F63>

CP-V 真空用ドレン回収ポンプ 型式選定チャート ( 流入水頭 1m 時 ) 低揚程タイプ < 最大揚程約 14m> 高揚程タイプ < 最大揚程約 20m> 1. 実際には流入水頭 対象装置 運転条件などにより決定されます 詳細はお問い合わせください 吸引ドレン量 ( 流入水頭 1m 以外の数値に

A: 中心光度の 98% の光度となるレンズ 部分 B: 直接光が図面上入射するレンズ部分 照明部の大きさとは 別に定めるもののほか 自動車の前方又は後方に向けて照射又は表示する灯火器又は指示装置にあっては車両中心面に直角な鉛直面への投影面積とし 自動車の側方に向けて照射又は表示する灯火又は指示装置

(Microsoft Word - \207V10\215\\\221\242\212\356\217\200P44-52.doc)

Microsoft Word - 細則本文(H25.6.1~)

2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (


日整連第  -   号

( 平成 6 年自治省令第 30 号 ) 平成 6 年省令危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令 ( 平成 17 年総務省令第 3 号 ) 平成 17 年省令危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示 ( 昭和 49 年自治省告示第 99 号 ) 告示 記 第 1 危険物施設の地震対策

tokskho

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

[問 99] 法別表に掲げる各類の危険物の性質、品名について、次のうち誤っているのはどれか

条の55の2 第 3 項 ) ( イ ) 焼入れ作業等の一般取扱所で指定数量の倍数が 10 未満のもの ( 危規則第 28 条の56 第 3 項 ) ( ウ ) ボイラー等で危険物を消費する一般取扱所で指定数量の倍数が 10 未満のもの ( 危規則第 28 条の57 第 3 項及び第 4 項 ) (

Microsoft Word - h1ki14.htm

< 解説 > 医療用ガスボンベ誤認防止のため ガス種の確認は医薬品ラベルによる確認を最重要と捉えその励行を推奨し 特に誤認の多い医療用小型ガスボンベに焦点を当て 識別性の高い医薬品ラベルの指針を制定する また医療ガス安全管理委員会の役割を強化し 医療ガスを安全に取扱うための医療ガス教育を更に充実させ

- 2 - 改正後改正前(登録申請書に添付すべき書類)(登録申請書に添付すべき書類)第一条(略)第一条(略)一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる書類書類規則第三条第一号一~五(略)規則第三条第一号一~五(略)の一類倉庫

軽自動車税 ( 種別割 ) 減免に関する取扱基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この基準は 船橋市市税条例第 89 条及び第 90 条の規定に基づき 軽自動車税 ( 種別割 ) の減免の取り扱いに関し 必要な事項を定める ( 公益のために直接専用するものの範囲 ) 第 2 条条例第 89 条第 1 項第

消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

湯河原町訓令第  号

実用発電用原子炉の設置 運転等に関する規則 ( 抜粋 ) ( 昭和 53 年 最終改正 : 平成 25 年 )( 通商産業省令 ) ( 工場又は事業所において行われる廃棄 ) 第九十条法第四十三条の三の二十二第一項の規定により 発電用原子炉設置者は 発電用原子炉施設を設置した工場又は事業所において行

仮取扱いを行う場合は その形態に応じた安全対策や必要な資機材等の準備方法の具体的な実施計画 事務手続きについて事前に消防本部予防課危険物係と協議 ( 以下 事前協議 という ) したうえで震災時等の危険物仮貯蔵又は仮取扱い実施計画書 ( 様式第 1 号 以下 実施計画書 という ) を作成し 消防本

高圧ガス(第576号),P48-53

法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

また 震災時等においては 避難所の非常用電源 暖房設備等への円滑な燃料供給を図ることが 防災対策として重要と考えられることや 地方公共団体の防災部局が危険物の仮貯蔵 仮取扱いの申請者となる場合もあることから 本通知に留意し 必要に応じて実施計画を策定していただきますようお願いいたします また 都道府

IM-P Rev.1 AB Issue FV 型フラッシュ タンク取扱説明書 1. 製品仕様 2. 設置 3. 始動前 4. 運転 5. 保守

高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温 30 日 30 日容器以外 )(500リットルを超えるもの) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく容器検査 ( 超低温容器以外 )(500 リットル以下のもの ) 高圧ガス保安法第 44 条第 1 項に基づく指定容器検査機関の

2004年3月**日

0611_8.xdw

配慮事項 1 鉛の使用量 ( バッテリーに使用されているものを除く ) が可能な限り削減されていること 2 資源有効利用促進法の判断の基準を踏まえ 製品の長寿命化及び省資源化又は部品の再使用若しくは材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること 特に 希少金属類の減量化や再生利用のための設計上

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

< BE291CC89B78C C8C88B38C768F88979D81408EC0926E8A6D944695F18D908F A816A>

第4 基準の特例について

0 平方メートルまでの部分について別表 ( ウ ) 欄により算定した自転車駐車場の規模に 店舗面積が5,000 平方メートルを超える部分について同表 ( ウ ) 欄により算定した自転車駐車場の規模に2 分の1を乗じて得た規模を加えて算定するものとする 2 前条第 1 項第 2 号に掲げる施設で 各用

第 2 節 危険物製造所の設置 変更許可時における法第 11 条第 2 項の基準 第 1 趣旨 適用範囲 基準 添付書類 1 趣旨この基準は 法第 11 条第 2 項に基づく許可に関するもののうち 設置者自ら取り扱う物質や製造過程の危険性などについて十分に把握し その対策を行うことにより 公共の安全

構造明細

Microsoft Word - 表紙

1

新納入仕様書.xls

特定駐車場用泡消火設備

第 3 章危険物規制審査基準 1 第 3 章及び第 4 章における法令名等については 以下のとおりとする (1) 消防法 ( 昭和 23 年法律第 186 号 ) は 以下 法 という (2) 消防法施行令 ( 昭和 36 年政令第 37 号 ) は 以下 令 という (3) 消防法施行規則 ( 昭

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

大型建設機械の輸送に係る規制について

高圧ガス(第577号),P44-49

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

㆚ㆮ仌ㆮㇳㅼㅛ朕挰.xlsx

第 8 章 受水槽以下の装置 受水槽式給水方式による受水槽以下の装置については 法では給水装置に含まれない しかし 水質汚濁防止 十分な水量の確保 将来の維持管理を適正かつ容易にするために必要な事項を定める 受水槽以下の装置の設計及び施工は 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 )

危険物審査指針

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

第 6 節屋外タンク貯蔵所の基準 1 保安距離 ( 危険物令第 11 条第 1 項第 1 号 ) 保安距離の算定は 屋外貯蔵タンクの側板からとする 2 敷地内距離の特例 ( 危険物令第 11 条第 1 項第 1 号の2) 危険物令第 11 条第 1 項第 1 号の2ただし書に規定する敷地内距離の特例

< F31332D31362E E8E8CB18CF68EA EA959489FC>

整理ページ番号 1 P.1 他 2 P.1-P.2 ご意見全般について 法律 政令 省令等について 公布年や公布番号等がカッコ書きされているものもあれば記載のないものもあるので いずれかに統一することが望ましいです 例 :P b) P 注 1.1 注 1) b) 2) 中間貯

<4D F736F F F696E74202D20816D8EFC926D8E9197BF816E C90BF8ED28CFC82AF816A368C8E8E7B8D FC8F438A F8D5

42 青森県核燃料物質等取扱税条例 ( 課税の根拠 ) 第 1 条地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 4 条第 3 項の規定に基づき この条例の定めるところにより 核燃料物質等取扱税を課する ( 用語の意義 ) 第 2 条この条例において 次の各号に掲げる用語の

(6) 集団回収第 57 条の2 第 3 項に規定するリサイクル推進団体による再利用を目的として集団回収対象物 ( 再利用が可能な家庭廃棄物のうち 規則で定める廃棄物をいう 以下同じ ) を回収する活動をいう ( 処理 ) 第 19 条 2 3 前 2 項に規定する一般廃棄物の処理の基準は 規則で定

東近江行政組合危険物規制規則

条例解説6~11条

<4D F736F F D E817A899E977095D22D979A97F082C882B >

大阪市再開発地区計画にかかる

危険物施設簡易タンク移動タンク給油取扱所屋内貯蔵所屋外タンク屋内タンク屋外貯蔵所地下タンク販売取扱所一般取扱所合小小造計計計所 第 Ⅱ 編一般災害予防計画 第 3 章第 7 節二次災害の防止体制整備計画 4) 車両火災の予防 5) 危険物施設における自主防災組織の育成 現況 本市における危険物 高圧

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

<4D F736F F D208E52979C8CA C78E F88979D8BC68ED E882C98C5782E98E9696B18F88979D977697CC2E646F63>

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

新旧対照表 (1/15)

資料  

284 ホース チューブチューブ アメゴムチューブ

危険物審査指針

Microsoft Word - 02_第1章.docx

自動車登録番号車台番号軽自動車動車被災自動車等の買換えに係る自動車重量税免税届出書 ( 東日本大震災用 ) 次葉 1 使用していた被災自動車等の情報 使用者の氏名又は名称 被災自動車等の台数 (1) ( 登録自動車欄及び軽自動車欄の合計台数 ) 台 被災自動車等に係る自動車登録番号又は車両番号及び車

<4D F736F F D208CA795F18D868A4F338C8E333193FA8FF097E12E646F63>

<4D F736F F D2089DD95A88EA993AE8ED4895E91978E968BC68ED282AA8E968BC697708EA993AE8ED482CC895E935D8ED282C991CE82B582C48D7382A48E7793B

〔工種別編〕

- 2 - 号標及びこれ を 国土交通省令で定める位置は 自動車の前面及び後面であつて 自動車登録番号標 に 表示は 自動車の運行中自動車登録番号が判読できるように 自動車登録番号標を自動車の前面及び後面の見やすい位置に確実に取り付けることによつて行うもの を 識別に支障が生じないものとして告示で定

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

第14 火災通報装置

Microsoft Word - 増改築の取扱い

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

Microsoft Word - 【通達】健康増進法の一部を改正する法律の公布について(健発0725第1号)

0380_IB pdf

LoadingArms_J

Transcription:

第 10 節移動タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準 第 1 移動タンク貯蔵所の共通基準 移動タンク貯蔵所の共通基準は 危険物令第 15 条の定めによるほか 次のとおりと する 1 車両の形式 ( 危険物令第 2 条第 6 号 第 15 条 ) (1) 単一車形式の移動タンク貯蔵所単一の車両に固定されたタンクにおいて危険物を貯蔵し 又は取り扱う貯蔵所 (2) 被けん引車形式の移動タンク貯蔵所前車軸を有しない被けん引式車両 ( 以下 セミトレーラ という ) に固定されたタンクにおいて危険物を貯蔵し 又は取り扱う貯蔵所で 当該セミトレーラの一部がけん引自動車 ( 以下 トラクタ という ) に載せられ かつ 当該セミトレーラ及びその積載物の重量の相当部分が トラクタによってささえられる構造のもの (3) 積載式の移動タンク貯蔵所移動貯蔵タンクを車両等に積み替えるための構造を有し 危険物を貯蔵した状態で移動貯蔵タンクの積み替えを意図した移動タンク貯蔵所で 次の2 形式に区分される ア単一車形式単一車両及び移動貯蔵タンクにより構成されている イ被けん引車形式セミトレーラ及び移動貯蔵タンク ( タンクコンテナなど ) により構成されている 1 移動タンク貯蔵所の区分等移動タンク貯蔵所単一車形式積載式以外積載式被けん引車形式積載式以外積載式 2 灯油専用の移動タンク貯蔵所 ( トラックの荷台の上に貯蔵タンクを積載しているもの ) のタンクの固定方法として Uボルトで4ヶ所以上をシャーシフレーム等へ固定するものは 積載式以外の移動タンク貯蔵所として認められる ( 昭和 45 年 10 月 2 日消防予第 198 号質疑 平成元年 7 月 4 日消防危第 64 号質疑 ) - 266 -

(4) 単一車形式で積載式以外の移動タンク貯蔵所の例 例 1 例 2 (5) 被けん引車形式で積載式以外の移動タンク貯蔵所の例 例 1 例 2 (6) 単一車形式で積載式の移動タンク貯蔵所の例 例 1 例 2-267 -

(7) 被けん引車形式で積載式の移動タンク貯蔵所の例 ( タンクコンテナ式 ) (8) 移動タンク貯蔵所として認められない例 例 1 例 2 例 3 例 4 例 5-268 -

例 6 例 7 2 許可の範囲 (1) 単一車形式の移動タンク貯蔵所車両及び移動貯蔵タンクを一体として許可範囲とする (2) 被けん引車形式の移動タンク貯蔵所セミトレーラー及び移動貯蔵タンクを一体として許可範囲とする (3) 積載式の移動タンク貯蔵所車両又はセミトレーラー及び同時に積載することができる移動貯蔵タンク ( 以下 元タンク という ) 及び積み替えるための移動貯蔵タンク ( 以下 交換タンク という ) を許可範囲とする 参考同一のタンク室に品名 品目の異なるものを交互に積載する場合は 化学反応等危険性が増大するおそれがある積載は認められない ただし タンク室 配管等をクリーニングする等安全な措置を講じた場合は この限りでない 3 常置場所 ( 危険物令第 15 条第 1 項第 1 号 ) 常置場所については 危険物令第 15 条第 1 項第 1 号の定めによるほか 次のとおりとする (1) 屋外の常置場所については 次のとおりとする ア移動タンク貯蔵所の周囲には 0.5m 以上の空地を保有するよう指導する イ常置場所は 常時火気を使用する箇所より十分な距離をとるよう指導する ウ常置場所においては 移動タンク貯蔵所を 空 の状態で駐車すること ただし 危険物取扱者が常時監視でき かつ 危険物の保安の確保をはかることができる場合についてはこの限りではない - 269 -

(2) 屋内の常置場所については 次のとおりとする ア屋内の常置場所は 原則として直接道路面に移動タンク貯蔵所の出入口が面した階とすること イその他の基準については (1) の屋外の常置場所の例によること 4 構造 設備等の基準 ( 危険物令第 15 条第 1 項第 2 号から同条第 4 項 ) 移動タンク貯蔵所の構造 設備等の技術上の基準については 危険物令第 15 条及び昭和 48 年 3 月 12 日消防予第 45 号 移動タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準に関する指針について の定めによるほか 次のとおりとする (1) 危険物令第 15 条第 1 項第 8 号に規定する さびどめのための塗装 については ステンレス鋼 亜鉛メッキ鋼等十分な防食効果のある材質のタンクの場合 塗装を行わなくても差し支えない (2) 危険物令第 15 条第 1 項第 14 号及び第 16 号に規定する 静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物 とは 第 6 節 ( 屋外タンク貯蔵所の位置 構造及び設備の技術上の基準 )15(9) アに掲げる危険物とすること 5 標識等 ( 危険物令第 15 条第 1 項第 17 号 危険物規則第 17 条第 2 項 第 24 条の5 第 4 項第 4 号 ) 移動タンク貯蔵所に掲げる標識 表示等については 危険物令第 15 条第 1 項第 17 号 危険物規則第 17 条第 2 項及び第 24の5 第 4 項第 4 号の定めによるほか 次によること (1) 危険物規則第 17 条第 2 項に規定する 車両の前後の見やすい箇所 については 被けん引式移動タンク貯蔵所 ( 被けん引式積載式移動タンク貯蔵所を含む ) のトラクタの前部も含むこと (2) 標識の文字の大きさは 標識の大きさに応じたものとすること 標識の文字の大きさは図 3-10-1の表のとおりとする 標識の大きさ 文字の大きさ 300mm平方 250mm平方以上 350mm平方 275mm平方以上 400mm平方 300mm平方以上 地は黒色 文字は黄色 ( 反射性を有するもの ) 図 3-10-1 危険物規則第 17 条第 2 項の標識の例 - 270 -

(3) 積載式移動タンク貯蔵所の移動貯蔵タンクについては 次によること ア危険物規則第 24の5 第 4 項第 4 号に規定する 表示 については 次によること ( 国際輸送用積載式移動タンク貯蔵所を除く ) ( ア ) 表示は左横書きとすること ( イ ) 第 1 字句は 消 第 2 字句は 横浜 第 3 字句は 設置許可年及び許可番号 とすること ( ウ ) 1の移動貯蔵タンクで 2 以上の移動タンク貯蔵所の移動貯蔵タンクとして危険物の貯蔵に供するものについては いずれか1つの移動タンク貯蔵所の移動貯蔵タンクとして 当該表示があれば足りる 地は白色 文字は黒色図 3-10-2 危険物規則第 24 条の5 第 4 項第 4 号の表示の例 イ危険物令第 15 条第 1 項第 17 号に規定する 危険物の類 品名及び最大数量を表示する設備 及び危険物規則第 24の5 第 4 項第 4 号に規定する 表示 については 移動貯蔵タンクごとに 当該設備及び表示を掲げること ( 室 ) 第 4 類 1 第 1 石油類 ( ガソリン ) 4KL 2 第 2 石油類 ( 灯 油 ) 4KL 3 第 2 石油類 ( 軽 油 ) 4KL 最大数量 12KL 図 3-10-3 危険物令第 15 条第 1 項第 17 号の表示設備の例 参考 危険物規則第 40 条の5の2 第 1 項に規定する 詰め替え を行う場 合は 第 4 章第 24 移動タンク貯蔵所から容器に詰め替える場合の 注油速度 によること - 271 -

第 2 特殊な移動タンク貯蔵所 構造及び設備が特殊な移動タンク貯蔵所については 第 1( 移動タンク貯蔵所の共 通基準 )4 の定めによるほか 次のとおりとする 1 バキューム方式の移動タンク貯蔵所 ( 昭和 52 年 3 月 31 日消防危第 59 号 ) バキューム方式 ( 当該移動貯蔵タンクに危険物を積載する場合は 減圧装置 ( 真空ポンプ ) により吸引し 圧送又は自然流下により危険物を取り出す方法 ) により吸排出を行い 危険物を貯蔵し又は取り扱う施設より廃油を回収し 油処理工場へ搬送する産業廃棄物処理車は 次により移動タンク貯蔵所として規制すること (1) 積載できる危険物は 引火点 70 度以上の廃油に限ること (2) 許可申請書には 次の事項を記載すること ア貯蔵所の区分欄には 移動タンク貯蔵所 ( バキューム方式 ) と記載すること イ危険場所以外で使用する旨を その他必要な事項 欄に記入すること (3) 減圧装置の配管及び配管の継手は 金属製のものであること ただし 緩衝用継手は耐圧 耐油のゴム製及び排気筒の頂部 ( キャップ ) は 合成樹脂製のものを用いることができる (4) 移動貯蔵タンクには 吸上自動閉鎖措置 ( 廃油を当該貯蔵タンクに吸入し 一定量に達すると自動的に弁が閉鎖し 廃油がそれ以上当該タンクに流入しない構造のもの ) を設けるもとし かつ 当該吸上自動閉鎖装置が作動した場合に その旨を知らせる設備 ( 音響 ランプの点滅等 ) を容易に覚知できる位置に設けること (5) 完成検査時には 減圧装置及び吸上自動装置の機能試験を行うこと (6) ホースの先端には 石等の固形物が混入しないように網等を設けること 2 タンク内にスチーム配管等を設ける移動タンク貯蔵所 ( 昭和 52 年 3 月 15 日消防危第 37 号 ) タンク内にスチーム配管等を設ける移動タンク貯蔵所については 当該配管等について危険物令第 9 条第 1 項第 21 号イの水圧試験の例により 水圧試験を行うこと 3 最大容量が20キロリットルを超える移動タンク貯蔵所 (1) タンク本体の最後部は 車両の後部緩衝装置 ( バンパー ) から300ミリメートル以上離れていること (2) タンク本体の最外側は 車両からはみ出さないこと - 272 -

最大容量が 20kl を超える移動タンク貯蔵所のタンクの位置 図 3-10-4 4 ボトムローディング注入方式の設備を有する移動タンク貯蔵所 ( 昭和 57 年 2 月 5 日消防危第 15 号 ) (1) タンク上部に可燃性蒸気回収装置 ( 集合管に限る ) が設けられてること (2) タンク内上部には 一定量になった場合に 一般取扱所ヘポンプ停止信号を発することのできる液面センサー及び信号用接続装置を設けること (3) 配管を底弁毎に独立の配管とするとともに 配管に外部から直接衝撃を与えないように保護枠を設けること (4) 配管はタンクの水圧試験と同圧力で水圧試験を実施すること 5 胴板を延長した被けん引式移動タンク貯蔵所 ( 平成 7 年 1 月 12 日消防危第 3 号 平成 18 年 9 月 9 日消防危第 191 号 ) (1) 延長した胴板部に人が出入りできる点検用マンホールを設けること (2) 延長した胴板部の上下に各 1 箇所以上の通気口を設けること (3) 延長した胴板部に滞水することのないよう水抜口を設けること - 273 -