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4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

Yonago Medical Center Magazine ARCUS #20 May 2018

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094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

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Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に

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1)表紙14年v0

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

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平成19年度消化器内科後期研修プログラム

がん登録実務について

2/11 部血管造影 291 件などである 胃癌の治療には外科的切除が選択されることが多い しかし リンパ節転移の危険性がほとんどないとされる分化型の粘膜内癌に対しては 積極的に内視鏡的粘膜切除術 (EMR) を行ってきた 近年 大きな病変でも一括切除が可能で 術後の病理学的診断が確実な内視鏡的粘膜

1. ウイルス性肝炎とは ウイルス性肝炎とは 肝炎ウイルスに感染して 肝臓の細胞が壊れていく病気です ウイルスの中で特に肝臓に感染して肝臓の病気を起こすウイルスを肝炎ウイルスとよび 主な肝炎ウイルスには A 型 B 型 C 型 D 型 E 型の 5 種類があります これらのウイルスに感染すると肝細胞

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平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

胃がんの内視鏡的治療 ( 切除 ) とは胃カメラを使ってがんを切除する方法です. 消化器内科 胃がん 治癒 胃がん切除

cstage,, CQ1-5 cstage a CQ2-1,9 CQ4-1 cstage b CQ5-1 CQ4-2~6 CQ5-2~4 CQ2-2~9 CQ3-1~4 CQ6-1~4 CQ4-7 cstage JPS 6 図 2 膵癌治療アルゴリズム 表 1 勧告の強さの分類 A B C1 C2

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or


「肝がん研究の推進及び肝がん患者等への支援のための最適な仕組みの構築を目指した研究」 成果報告

スライド 1

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

を世に打ち出し 拡大内視鏡の手法を用いた腫瘍性疾患の診断を基に多大な業績を収めており 常に世界のフロントランナーとして活躍しています そして2014 年 WEO(World Endoscopy Organization: 世界消化器内視鏡学会 ) より国際的優良施設 (WEO Centers of

B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

肝臓がんの治療

患者さんへの説明書

消化性潰瘍(扉ページ)

情報提供の例

外来在宅化学療法の実際

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1. 理念 住友別子病院内科専門研修施設群は 技術修得が不可欠な消化器 循環器の分野に特化して内科専門医の資格や内科専門医に必要な知識を身につけながら専攻医 1 年目から希望分野 ( 消化器 循環器 あるいは両方 ) にて技術修得の研修を行います 住友別子 住友別子 済生会今治 西条中央 HITO

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお


外科領域の専門医共通 領域講習の開催一覧 (2018 年 5 月現在 ) ( 現行制度下の外科専門医更新の研修実績としては 一律 1 回あたり 3 単位を算定します ) 開催日 主催学会 講習会名称 開催地 種別 単位 2016 年 4 月 14 日日本外科学会 特別企画 外科医に求められる医療安全

消化管疾患の治療にも, 肝胆膵疾患の治療にも, 多種の薬剤が使用される. これらの薬剤のなかには強力で有効性も高いが副作用が大きく, 場合によっては死に至る重篤な副作用を発症する薬剤もあり, 専門医が十分に検討を重ねた後に使用されている. 抗癌剤やインターフェロン製剤, 抗体製剤などがこのなかに含ま

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

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大腸ESD/EMRガイドライン 第56巻04号1598頁

虎ノ門医学セミナー

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

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( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

背景日本消化器内視鏡学会は 消化器内視鏡に関連した偶発症を 1983 年から 5 年毎に全国的に調査し これまでに 5 回の発表を行ってきた 5 回目の調査は 2003 年から 2007 年まで行われ その結果は 2010 年に本学会誌に公表されている 本研究は 全国調査を継続して行う目的で 200

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解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

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日本消化器内視鏡学会専門医研修カリキュラム 総論 1. 消化器内視鏡専門医としての研修目標 1) 消化器内視鏡医としてのプロフェッショナリズム A A 2) どのような専門医であるべきか A A 3) 消化器内視鏡専門医として心得ておくべきこと 1 消化器内視鏡医の倫理 患者の人権 A A 2 説明

スライド 1

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肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝

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佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

大阪市がん診療ネットワーク協議会がん登録部会 平成 30 年度大阪市二次医療圏全国がん登録実務者研修会 肝臓がん 大阪市立大学大学院肝胆膵外科学久保正二 平成 31 年 2 月 27 日大阪市立大学医学部附属病院

どく拡張する ( 中毒性巨大結腸症 ) こともあります. このような場合には緊急に手術が必要です. また 大腸癌になった場合にも手術が必要になります. 内科的治療が効きにくい難治例や重症例の場合にも 内科的治療のバランスの点から手術を選択することがあります. 手術の方法は 大腸全摘ですが 肛門を残す

消化器病市民向け

Fri. アダカラム治療が解明してきた CMV 感染の機序 講演 1 潰瘍性大腸炎における CMV 再活性化と GMA の役割 サイトメガロウイルス ( C M V ) 感染は潰瘍性大腸炎 ( U C) の増悪因子であり ステロイドがウイルスの再活性化を促進することが知られている

藤田学園第3回市民公開講座テキスト

血漿エクソソーム由来microRNAを用いたグリオブラストーマ診断バイオマーカーの探索 [全文の要約]

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

地域公開講演会 2007.3.24

新 消化器内視鏡専門医制度 専門医研修カリキュラム について 研修カリキュラムは新 消化器内視鏡専門医が修得する消化器内視鏡全分野の研修内容を網羅したものとなっている 消化器内視鏡分野は日々発展を遂げており 専門化 多様化しているため 消化器内視鏡領域をすべて理解し 達成することは不可能と思われる

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式

32 臨床研究 高松赤十字病院紀要 Vol. 4:32-37,2016 汎用型ワークステーション ( 肝臓解析 ) を応用した TACE 塞栓領域予測と腫瘍栄養血管の自動抽出に関する検討 1) 高松赤十字病院放射線科部 2) 消化器内科 1) 1) 1) 2) 2) 須和大輔, 坂東誠, 安部一成,

かった また患者の黒色便が消失したこともあり, 微小な病変が凝固因子製剤の補充により改善した可能性があると考え今回はこれ以上の追加精査は行わず, 再度増悪時にダブルバルーン内視鏡などを考慮する方針とし, 患者は 1 月 14 日に名大病院を退院した 患者は退院後も定期的に名大病院血液内科外来を受診し

Microsoft Word - 03 大腸がんパス(H30.6更新).doc

H26大腸がん

肝疾患に関する留意事項 以下は 肝疾患に罹患した労働者に対して治療と職業生活の両立支援を行うにあたって ガイド ラインの内容に加えて 特に留意すべき事項をまとめたものである 1. 肝疾患に関する基礎情報 (1) 肝疾患の発生状況肝臓は 身体に必要な様々な物質をつくり 不要になったり 有害であったりす


付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC


4 受付番号 157 申請者 : リハビリテーション科 同種造血幹細胞移植患者の移植前栄養状態と移植前後の身体機能に関する後方視的検 討 平成 30 年 11 月 20 日 ~ 平成 30 年 12 月 6 日 文書審査により 承認 とした 5 受付番号 158 申請者 : 麻酔科 気管挿管刺激に対

肝疾患の症状と所見 平成 23 年 9 月 1 日 ( 木 ) 1 時限 講義担当者 : 田守昭博 ( 肝胆膵病態内科 ) 肝疾患にみられる問診 理学的所見および症候から肝疾患の鑑別診断の進め方を理解す る 1. 肝疾患における全

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

臨床の実際 - 消化器内科編 - 本年度 ( 平成 28 年度 ) は当科の体制にも変更があり 個人的な感想としてはスクランブル体制といった感じで始まりました 近隣の先生方にはご心配ご不便をお掛けしたこととと思いまして 本年度の当科 ( 胆膵 消化管診療 ) の治療成績を一部まとめてみました ERC

3. 本事業の詳細 3.1. 運営形態手術 治療に関する情報の登録は, 本事業に参加する施設の診療科でおこなわれます. 登録されたデータは一般社団法人 National Clinical Database ( 以下,NCD) 図 1 参照 がとりまとめます.NCD は下記の学会 専門医制度と連携して

会場セッション演題番号時間司会 座長 審査員 第 1 会場 ( フォレストホール 1 2) 第 2 会場 ( 第 7 会議室 ) 第 3 会場 ( 第 5 6 会議室 ) 特別企画 I( 初期 ) W1-01~10 9:20-10 : 30 福島県立医科大学消化器内科学講座 大平弘正 東北医科薬科大

大腸癌術前化学療法後切除標本を用いた免疫チェックポイント分子及び癌関連遺伝子異常のプロファイリングの研究 

3. 胃がんの診断について胃透視や上部消化管内視鏡検査により病変を検出するとともに病変の範囲や深さを詳細に観察し 内視鏡検査で採取します生検標本を病理組織学的に診断します 拡大内視鏡検査によりさらに詳細に観察したり 超音波内視鏡検査により病変の深さを観察します また 腹部超音波検査や CT 検査など

1. 背景 NAFLD は非飲酒者 ( エタノール換算で男性一日 30g 女性で 20g 以下 ) で肝炎ウイルス感染など他の要因がなく 肝臓に脂肪が蓄積する病気の総称であり 国内に約 1,000~1,500 万人の患者が存在すると推定されています NAFLD には良性の経過をたどる単純性脂肪肝と

医療連携ノートとは 手術などの治療を行った病院とかかりつけ医が協力して ( 医療連携 ) 専門的医療と総合的な診療を適切に提供するために使用する患者さん用のノートです 安全で質の高い医療を切れ目なく提供するため 専門医が協力して新潟県共通のものを作成しました 医療連携ノートの内容 1 患者さんの病状

基礎知識 1. 肝臓について 肝臓は腹部の右上にあり 成人で 800~1,200g と体内最大の臓器です ( 図 1) 肝臓の主な役割は 食事から吸収した栄養分を取り込んで体に必要な成分に変えることや 体内でつくられた有害物質や体外から摂取された有害物質を解毒し 排出することです また 脂肪の消化を

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )

したことによると考えられています 4. ピロリ菌の検査法ピロリ菌の検査法にはいくつかの種類があり 内視鏡を使うものとそうでないものに大きく分けられます 前者は 内視鏡を使って胃の組織を採取し それを材料にしてピロリ菌の有無を調べます 胃粘膜組織を顕微鏡で見てピロリ菌を探す方法 ( 鏡検法 ) 先に述

図1 消化器の構成 れます薬やアルコールの代謝も肝臓で行 物質は肝臓で無毒化され 尿や便に排泄さ などが合成されます身体にとって有害な 役割を演じています ンなどです膵臓は血糖値の調節に重要な げるインスリンや血糖値を上げるグルカゴ 糞便中に出ていくのは約 リットルです 腸に進み 大腸でそのほとんど

EBウイルス関連胃癌の分子生物学的・病理学的検討


IgG4 関連疾患 IgG4 関連疾患診断基準 IgG4 関連疾患 厚生労働省 IgG4 関連疾患に関する調査研究 班 ポケットブック版にてご覧いただけます. お問い合わせフォーム IgG4 関連疾患の診断は基本的には,

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消化器内科学講座 光学医療診療部准教授 消化器内科医局長 廣岡芳樹 宮原良二

消化器内科領域は臓器数が多い 消化管 食道 胃 十二指腸 小腸 大腸 胆膵 胆道 膵臓 肝臓

習得する専門的手技も多く しかも年々増加している 胃 X 線 腹部 US 検査 注腸 X 線 血管造影 上部 ( 拡大 ) 内視鏡 下部 ( 拡大 ) 内視鏡 内視鏡 (ERCP) 超音波内視鏡 (EUS) 超音波内視鏡下穿刺生検 (EUS FNA) 治療 イレウス管 SB チューブ 内視鏡的止血術 胃瘻 胆道ドレナージ PEIT, RFA ポリペク TACE 胆道結石除去術 EUS-FNA EMR, ESD 易 難 LECS( 腹腔鏡内視鏡合同手術 )

消化器内科医局 1) 消化器内科学 : 教授 ( 選考中 ) 講師 5 助教 8 非常勤講師 1 医員 大学院生 38 2) 光学医療診療部 : 准教授 1 助教 3 医員 2 3) 化学療法部 : 講師 1 医員 1 消化管研究室 廣岡准教授 上部消化管グループ 下部消化管グループ 胆膵グループ 肝臓研究室

2018 年 1 月新しい内視鏡室 ( 光学医療診療部 ) 開設

各専門グループの特徴 上部消化管グループ 下部消化管グループ 胆膵グループ 肝臓グループ

各専門グループより 上部消化管グループ 下部消化管グループ 胆膵グループ 肝臓グループ

上部消化管の基本は胃カメラ

微小な早期食道癌

上部消化管の多彩な検査 治療手技 拡大内視鏡超音波内視鏡 ESD EUS-FNA バルーン拡張 拡大内視鏡超音波内視鏡 ESD EUS-FNA LECS 拡大内視鏡超音波内視鏡 ESD EMR EUS-FNA

胃 ESD の手順 針状メスでマーキング 局注 針状メスでプレカット IT-2 で粘膜切開 粘膜下層への局注 IT-2 で粘膜下層剥離 全周切開 一括切除

SMT に対する EUS-FNA H.E. c-kit CD34

EUS-FNA や ESD も奥が深い

上部消化管グループの 1 週間 8:30~13:00 13:00~18:00 18:00~ Mon EGD, EUS, etc. Conference( 臨床 ) Tue EGD, EUS, etc. ESD, etc. Wed EGD, EUS, UGI, etc. ESD, etc. Conference( 研究 ) Thu Fri EGD, EUS, etc. ESD, etc.

上部消化管 G の主な研究テーマ 1)GIST の病態解明を目指した分子生物学的研究消化管間葉系腫瘍 (GIST) の遺伝子解析について既知の遺伝子のみならず網羅的遺伝子解析を行い 臨床的な悪性度や予後などに影響する分子マーカーの同定を目指した研究を行っています 2) 超高周波超音波細径プローブを用いた上部消化管腫瘍の深達度診断新規開発中の超高周波超音波細径プローブ ( 以下 超高周波プローブ ) を用いた研究を行っている 超音波は周波数が高いほど画像分解能が向上するため 従来の超音波プローブ (5-20MHz が一般的に使用されている ) と比べて 消化管表層に限局する早期消化管癌 ( 胃癌 食道癌 大腸癌など ) の深達度診断がより容易かつ正確になることが期待できます 本研究では 上部消化管腫瘍の内視鏡切除もしくは外科的切除検体に対して超高周波プローブで描出を行い 得られた画像と病理学的所見を対比することで 超高周波プローブによる深達度診断能及び臨床応用の可能性について検討を行っています 3) 上部消化管疾患と腸内細菌叢の相関上部消化管疾患と腸内細菌叢の相関について解析しています 特に H.pylori 除菌治療における腸内細菌叢の変化について研究しています 4) 消化管における全焦点内視鏡画像生成 解析の有用性に関する研究内視鏡検査における焦点深度の浅さ, 観察範囲の狭さに起因する診断能の低下を克服するべく, 観察対象のすべてに焦点が合った全焦点画像の生成を可能にする技術の開発を医工連携の一環として目指し 臨床診療における全焦点内視鏡画像の有用性を示すことを目標に研究をしています 5) 消化管粘膜下腫瘍に対する直視型超音波内視鏡を用いた粘膜切開下生検の有用性に関する検討上部消化管粘膜下腫瘍に対する直視型超音波内視鏡を用いた粘膜切開下生検の有用性を検討しています 6) 消化管疾患に対する CAD の研究および開発消化管疾患の医用画像に対して コンピュータによる病変の自動検出 自動診断の研究および開発を行っています

各専門グループより 上部消化管グループ 下部消化管グループ 胆膵グループ 肝臓グループ

下部消化管領域 ( 小腸 大腸 ) 小腸大腸疾患に対する治療の進化 1. 小腸病変 2. クローン病潰瘍性大腸炎 生物学的製剤の登場 3. 早期大腸癌 ポリペクトミー EMR( 内視鏡的粘膜切除術 ) カプセル内視鏡 バルーン内視鏡 止血 導入 ESD( 内視鏡的粘膜下層剥離術 ) 劇的に改善した 狭窄拡張

読影ネットワーク 全患者が同じ医療 読影センター 読影専門メンバー CE data 結果 治療 拠点病院出血 結果 結果 CE data 治療 拠点病院 クリニック一般病院一般病院 治療 クリニック 検査ができる 拠点病院 拠点病院 クリニック 出血 クリニック 依頼 クリニック一般病院クリニック 出血 一般病院一般病院 検査ができない クリニック

各地区の拠点病院 東海中央病院江南厚生病院セントラル病院山下病院一宮市立市民病院上飯田第一病院 名古屋大学部附属病院ブラザー記念病院 小牧市民病岐阜社会保険病院院陶生病院刈谷豊田総合病院東海病院豊田厚生病院トヨタ記念病院八千代病院中野胃腸科病院 海南病院 国立医療センター名城病院名鉄病院 大同病院 名古屋掖済会病院 岡崎市民病院 市立半田病院 豊橋市民病院

下部消化管 G の主な研究テーマ 1) 粘膜生検材料を用いた消化管生物学的マーカーの探索的研究様々な消化器疾患で消化管における Niemann-Pick C1-Like 1 などの消化管生物学的マーカーの頻度 分布を調べることで 消化器疾患の特徴を明らかにする研究を行っています 2) 術後再建腸管に対してのダブルバルーン内視鏡を用いた逆行性胆膵管造影検査における二酸化炭素送気の有用性についての前向き探索的研究術後再建腸管での逆行性胆膵管造影検査において 二酸化炭素送気の有用性を明らかにする研究を行っています 3) 潰瘍性大腸炎における大腸腫瘍の臨床像と内視鏡所見の解析潰瘍性大腸炎の患者においては一般大腸腫瘍による大腸癌と炎症性の大腸癌の発生を認めます 両者は治療方針が異なるため正確な鑑別が重要となります 当院で腫瘍性病変に対して治療を行った UC 患者の臨床像 内視鏡所見の解析を行い 一般大腸腫瘍と炎症性腫瘍の鑑別となる特徴について研究を行っています 4) ダブルバルーン小腸内視鏡検査におけるデクスメデトミジンの有用性の検討ダブルバルーン小腸内視鏡検査は口径の大きなオーバーチューブを使用して内視鏡を深部に挿入する検査法で 患者さんにとって負担がかかる検査です そのため検査時に鎮静が必要ですが この研究でデクスメデトミジンを用いた新たな鎮静法の有用性を検討しています 5) 原因不明消化管出血におけるダブルバルーン内視鏡の必要性予測スコアに関する前向き観察研究原因不明消化管出血患者におけるダブルバルーン内視鏡の必要性を予測するスコアを臨床情報とカプセル内視鏡所見を基に作成し その有用性を前向きに調査しています 6) 大腸内視鏡の挿入性に関する研究大腸腫瘍の精査 治療に 内視鏡検査は必須です 内視鏡技術が発達した現在も検査が困難な場合もあり その因子について研究しています 7) クローン病における小腸内視鏡所見と便中マーカー値の変動に関する探索的研究クローン病における内視鏡所見と便中カルプロテクチン値の変動について その有用性を検討しています 8) 間質形成に関与する蛋白質の癌間質マーカーとしての臨床応用に関する観察研究血清中ないし腫瘍における間質形成に関する蛋白質の検討を行っています 9) 大腸ポリープにおける従来法と Cold polypectomy の有用性に関する探索的並行群間ランダム化比較試験 Cold polypectomy は 熱凝固を用いる従来法に比べ 処置時間が短く 遅発性出血や腸管穿孔などの合併症が少ないとの報告がありますが 本邦ではまだ普及していません 本研究は 熱凝固を用いない cold polypectomy の安全性 有用性を 従来法と比較検討する前向きランダム化比較試験です

各専門グループより 上部消化管グループ 下部消化管グループ 胆膵グループ 肝臓グループ

超音波内視鏡検査 (EUS) 膵管

EUS 診断の最先端 造影 EUS EUS エラストグラフィー 血流を評価 硬さを評価

EUS-FNA( 超音波内視鏡下穿刺生検 )

手術不能局所進行膵癌に対する免疫細胞 局注療法の研究

チーフ 川嶋講師 廣岡准教授 胆管 私達はこの辺 左図 と 内視鏡 ERCP EUS 超音波に魅せら れた 気合と体力 と知性 で明日を拓きたい と思うマニア集団です 胆嚢 膵臓

各専門グループより 上部消化管グループ 下部消化管グループ 胆膵グループ 肝臓グループ

肝臓グループ 主に肝炎 肝硬変 肝癌の診断と治療を担当しています 肝癌の診断には画像検査が重要です 通常の腹部エコー検査に加え 精査としての造影エコー検査 血管造影検査 血管造影下 CT 検査も担当し 正確な診断を心がけています

肝細胞癌 4 ソラフェニブ 1 肝切除 2 局所療法 3TAE (PEIT,RFA,PMCT) 肝癌の治療に関しては ラジオ波焼灼術 (RFA) 肝動脈化学塞栓術 (TACE) 分子標的治療薬 ( ソラフェニブ ) 肝動注リザーバー化学療法 (HAIC) を担当し 安全で確実な治療を行っています

CT 画像によるナビゲーションを用いて確実で安全な RFA 治療 ( 肝癌 )

肝臓研究室の主な研究テーマ 1) ウイルス性肝炎における病態の解明 i) C 型肝炎ウイルス (HCV) 現在当院を中心として インターフェロン (IFN) ベース治療 および新たなフリー Direct Acting Antiviral(DAA) 併用治療に関しての多施設共同研究を施行 治療効果 安全性 治療効果に関与する因子の探索的検討を施行しています 特に我々は現在までにIFNベース治療とIL28B 宿主遺伝子多型 HCV core 領域 NS5A 領域と病態 および治療効果について明らかにしてきました 現在 IFNフリー治療においてもこれらの検討 およびウイルス消失による免疫反応の動態解析も行っています ii) B 型肝炎ウイルス (HBV) HCVと比較して複雑な生活環を持つHBVにおいてはC 型肝炎と比較して根治療法の開発が困難とされています 我々は現在 臨床的寛解状態と考えられるHBs 抗原消失とHBV core 領域との関係 また現在標準治療として使用されている核酸アナログ製剤で血中 HBV-DNA 陰性化を得られている症例において 血清マーカー (HBs 抗原 HBコア関連抗原 ) の値と病態との関係 また発癌に関与する因子の検討などを行っています 2) 肝癌の新たな治療法についての解析肝癌患者に対する治療として ラジオ波焼灼療法 (RFA) の新たなデバイスにおける有効性 安全性の検討 経カテーテル的肝動脈化学塞栓術 (TACE) の治療標準化に向けての前向き検討 また 進行肝細胞癌における分子標的薬 (Sorafenib) について多施設共同研究として その有効性 安全性の検討 ならびに治療効果に関与する因子の探索的検討を行っています 3) 急性肝不全動物モデルにおける炎症と再生の相関肝不全に対して直接肝再生を促す確立された方法がない現状で 我々はそれを解決する方策の有力な候補の一つとして 口腔外科との共同研究で歯髄由来の幹細胞培養上清を用い それを急性肝不全モデル動物に投与することで効果を示すことを明らかにしてきました 現在その培養上清中に強い効果を示す因子を同定し その抗炎症作用 肝再生促進作用について検討し 肝再生には強力な抗炎症との相関が不可欠であることを見出すべく検討を進めています

名古屋大学消化器内科医局に 入局するメリット 臨床能力を磨く 専門医の取得 ( 消化器病学会 肝臓病学会 内視鏡学会など ) 科学的な思考方法を習得 消化器内科学 の研究 信頼できる人脈消化器内科診療は チーム医療 他科 ( 消化器外科 耳鼻咽喉科 放射線科など ) との連携も必須

消化器内科学教室の医局員 (60 名 )

消化器内科同門会 消化器内科同門会員数 709 名 新規入局者 平成 29 年度 14 名 平成 28 年度 17 名 平成 27 年度 16 名 消化器内科同門会総会 消化器内科新入局者

入局後の進路 ( 新専門医制度次第ですが ) 2 年間 3~5 年目 5~7 年目 6~10 年目 10 年目 ~ 入局 基礎研究 初期研修 後期研修 大学院入学 帰局前赴任 臨床研究 勤務医 研究者勤務医開業医 各研修病院に勤務する消化器内科指導医から基本 - 専門的手技を学ぶ 消化器関連の専門医資格を取得 高度な専門的手技を学ぶ臨床 / 基礎的研究に取り組む

消化器内科レジデントセミナー年 2 回開催 (3 月第 1 土曜日 9 月第 1 土曜日 )

消化器内科入局窓口 消化器内科医局長室宮原良二 052-744-2166 myhr@med.nagoya-u.ac.jp