第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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4. 施工者とは 当該工事の受注者をいう ( 品質証明者 ) 5. 品質証明者とは 一定の資格及び実務経験を有し 施工者と品質証明業務について契約した組織又は個人で 以下の要件に該当しないものをいう 1 組織においては 以下のいずれかに該当する者 (1) 当該工事の施工者 (2) 当該工事の施工者と

                            技管第  号

受注者のための 初めての施工プロセスを通じた検査と出来高部分払い H22.6 Version

発注者支援業務(工事監督支援業務)のポイント

土木工事書類スリム化ガイドの発行にあたり 関東地方整備局では 平成 20 年度の 土木工事書類作成マニュアル 策定を契機に 工事書類の簡素化に努めています また 平成 27 年度より 工事書類の提出方法を事前協議で明確にすることで 紙媒体の提出に加えて電子データを提出する二重提出の防止に向けて取り組

1

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土木工事に係る設計 調査等業務委託における管理技術者及び照査技術者等の資格要件 別紙 2 1. 管理技術者 照査技術者の資格要件 業務の種類管理技術者照査技術者 設計業務 技術士法 ( 昭和 58 年法律第 25 号 ) 第 2 条に規定する技術士 [ 総合技術 監理部門 ( 業務に該当する選択科目

1, H H17 4.2H17

工事施工中における受発注者間の情報共有システム機能要件 (Rev4.0) 平成 26 年 7 月版 ( 国土交通省国土技術政策総合研究所 )( 以下 機能要件 ) ( ただし データ連携機能を除く ) 工事帳票 確認 立会願 段階確認書 工事履行報告書 材料確認願 及び 工事打合せ簿 に

資料 5 論点 2 CMR に求められる善管注意義務等の範囲 論点 3 CM 賠償責任保険制度のあり方 論点 2 CMR に求められる善管注意義務等の範囲 建築事業をベースに CMR の各段階に応じた業務内容 目的ならびに善管注意義務のポイントを整理 CM 契約における債務不履行責任において 善管注

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

プレゼンテーションタイトル

018QMR 品質計画書作成規程161101


Microsoft PowerPoint - 【資料6】業務取り組み

( 業務計画の策定 ) 第 3 条受注者は 本業務を実施するに当たり 管理技術者が行う担当技術者に対する指揮命令等を明示した業務計画書を作成するものとする 2 受注者は 前項により作成した業務計画書を発注者に提出するものとする ( 施行上の義務及び心得 ) 第 4 条受注者は 本業務の実施に当たって

( 対象工事等 ) 第 3 条 (1) 設計業務等は 全件実施とする ただし 建物調査及び工損調査 ( 以下 建物調査等とする ) や現場技術業務委託等については 試行とする (2) 土木工事の写真については 当初設計金額が1,000 万円以上のものは 実施とする また 当初設計金額が1,000 万

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目 次 1 契約関係書類の受注者の表示方法 1 2 再委託の取扱い 2~3 3 管理技術者及び照査技術者の資格 4~5 4 施行成績 の活用 6 5 AGRISについて 7

Microsoft PowerPoint - 【資料-2】(用地部)H30発注版_総合技術説明資料

現場代理人及び主任(監理)技術者の適正な配置等について

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Microsoft Word - H30.06

スライド 1

タイトル


Microsoft PowerPoint - 【資料-2】(用地部)H31総合技術説明資料

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

プレゼンテーションタイトル

工事施工記録写真作成方法 平成 31 年 4 月 名古屋市緑政土木局

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

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Taro-〔別添様式〕「認証取得の活用について(建築)」

工事書類の作成上の留意事項 3 つの原則 ( 監督職員等 施工者共通 ) の徹底 現行ルールの徹底書類の作成を指示しない 受けとらない 提出しないを徹底甲乙対等の立場設計不備に対する補完の書類等の作成を指示しない協議書等については ポイントを絞り簡潔に作成簡素化した書類や不要な書類が提出されても受け

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

平成 24 年度公共 事品質確保技術者更新講習 岡山県の品質確保に向けた取り組みについて 平成 24 年 11 2 岡山県土木部技術管理課杉原誠 郎 1 目次 1. 一般競争入札の拡大等入札契約適正化法施行後の取り組み 2. 総合評価方式の本格導入等品確法に基づく取り組み 3. 低入札価格調査制度及

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

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解体工事業追加に係る経営事項審査制度の改正と経過措置について 業種区分 解体工事 の新設に伴い 解体工事業に係る経営事項審査を新設 法施行後 3 年間 平成 28 年 6 月 日 ~ 平成 3 年 5 月 3 日まで に限り 経営事項審査についても経過措置を規定 解体工事業 に係る経営事項審査の欄を

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社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

1 委託業務監督 検査要領 Ⅲ-1-1

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i-Construction型工事の概要 (素案)

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

様式 - 工監 1 ( 第 18 号様式 ) ( 記号 ) 第 号 平成 年 月 日 ( 受注者 ) ( 工事監督員 ) 様 ( 支出負担行為担当者 ) 印 工事監督員の指定について ( 工事番号 ) 上記建設工事に係る工事監督員を次のとおり指定したので通知します 工事監督員 所 属 職 氏 名 職

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

働き方改革実現に向けた週休二日の取得に関する取組について 直轄工事における週休二日取得の取り組み 施工時期の平準化適正な工期設定 週休二日算定が可能な 工期設定支援システム の導入 工事着手準備期間 後片付け期間の見直し 余裕期間制度の活用週休二日を考慮した間接費の補正 < 週休二日対象工事 > 対

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3. 現地工事実施にかかる許認可業務対象国にて現地工事を実施する場合 現地工事の対象となる土地の所有者の確認 使用の許可や現地工事を管轄する省庁からの許認可の必要の有無を受注者が必ず確認してください 許認可や利用許諾等が必要な場合は それらを取得してから下請負先と契約締結し 現地工事の発注を行うよう

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2 低入札対策の拡充

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

12新旧対照表(工事完成図書の電子納品要領).docx

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

財営第   号

標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

技術者等及び現場代理人の適正配置について

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

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ごみ処理施設(建屋部)建設に係る設計施工監理業務委託共通仕様書

( 評定の修正 ) 第 6 条評定者は 前条の規定により評定の結果を通知した後においてかしが判明したこと等により 当該評定を修正する必要が生じたときは 速やかにこれを修正し 知事等に提出するものとする 2 前条第 2 項の規程は前項の場合において準用する ( 説明の請求 ) 第 7 条前 2 条の規

名取市工事成績調書作成要領 ( 目的 ) 第 1 この要領は 名取市工事検査規程 ( 平成 20 年名取市訓令第 4 号 以下 規程 という ) 第 13 条第 5 項及び名取市請負工事監督規程 ( 平成 20 年名取市訓令第 6 号 ) 第 23 条第 1 項の規定に基づき 工事成績調書の作成に関

KEN026建コン成績評定要領様式.xls

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1 建設業法施行令(昭和三十一年政令第二百七十三号)(抄)(技術検定の方法及び基準)第二十七条の四実地試験は その回の技術検定における学科試験に合格した者及び第二十七条の七の規定により学科試験の全部の免除を受けた者について行うものとする ただし 国土交通省令で定める種目及び級に係る技術検定の実地試験

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マイナンバー制度 実務対応 チェックリスト

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

Microsoft Word - (改正後全文)島根県建設工事関連業務委託低入札対策実施要領(H 施行)

PowerPoint プレゼンテーション

用地補償総合技術業務 における入札参加条件等 2. 業務実績に関する要件 緩和 従来 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 10 ヶ年 の業務実績 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 15 ヶ年 の業務実績 したがって H29 契約案件は平成 14 年度以降に完了し

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

1 / 7 名古屋港管理組合共通仕様書 ( 設計 測量 調査等業務 ) 改定表平成 29 年 7 月 ( 新旧対比表 ) 頁 行又は項目 原 文 改 定 摘 要 10) 総括監督員 とは 主に受注者に対する指示 承諾又は協議及び契約書 設計図書の記載内容に関する確認 10) 総括監督員 とは 主に受

文書管理番号

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

内部統制ガイドラインについて 資料

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(4) 業務履行体制計画書 (5) 手持ち業務の状況及び従事技術者 ( 様式第 2 号 ) (6) 配置予定技術者名簿 ( 様式第 3 号 ) (7) 技術者の専任配置誓約書 ( 様式第 4 号 ) (8) 照査技術者名簿 ( 様式第 5 号 ) (9) 手持機械の状況 ( 測量 に限る )( 様式

国立水俣病総合研究センター 競争的研究費の内部監査実施要領 平成 30 年 3 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この要領は 国立水俣病総合研究センター競争的研究費の適正な運営 管理及び不正防止に関する規程 平成 30 年 4 月 1 日決定 に基づき 国立水俣病総合研究センターにおける競争的研

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宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

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広島県工事中情報共有システム

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第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

第三者による品質証明制度について 制度の概要本制度は 今後の品質確保の方向として 従来 発注者による監督 検査業務や施工者による品質管理として段階的に実施してきた施工管理に代えて 工事実施状況など現場におけ工事実施状況など現場における施工プロセスを臨場により確認することにより 工事の品質確保と発注者 施工者双方の業務の効率化を図ることとし そのために発注者 施工者以外の相当の技術力を有した第三者を活用した施工管理体制の確立を図るものである 制度の目的と効果 品質の確保現行の段階毎 ( 言わば点 ) や抽出による確認から施工プロセス ( 重要な施工段階の実施状況 品質 出来形の全数 ) を臨場により確認する 施工の効率化とキャッシュフローの改善従来 発注者が実施していた監督業務での確認行為が省略されることから 自主的な工程管理が促進されるとともに 検査時の確認行為の簡素化による施工写真の省略や検査書類作成等の負担の軽減 出来高部分払いの促進によるキャッシュフローの改善が図られる 監督 検査業務の効率化発注者にとっては 第三者による品質証明により 従来から実施している監督や検査業務者の相当程度を第三者が行う確認に代えることとなるため 業務の効率化が図られる 2

制度のスキーム 施工者と契約した第三者による品質証明の流れ 試行範囲 行政機関 発注者 ( 承認 ) 6 5 に基づき出来高支払い 資格認定機関 1 資格認定 ( 組織 個人 ) 5 品質証明 調査 報告請求 1 資格者選定又は確認 ( 個人 組織 ) 第三者 ( 個人 組織 ) ( 品質証明者 ) 2 工事請負契約 3 品質証明を依頼 ( 品質証明を規定 証明費用品質証明費計上 ) 4 施工プロセス確認の実施 5 品質証明 施工者 : 契約関係 資格認定機関は 第三者の業務を調査する権限と必要に応じ業務内容の報告の請求権限を有する 試行内容 1 試行では 第三者 ( 品質証明者 ) として 一定の資格 ( 技術士 一級土木等の資格 + 技術者経験 20 年 + 現場経験 ) を有する者とする (1 発注者があらかじめリストアップした者から施工者が選定 2 施工者が選定した者を発注者が確認 ) 2 工事の請負契約時に 品質証明を規定するとともに証明費用を計上する 3 施工者から第三者に品質証明を依頼し 費用を支払う 4 品質証明者は 品質証明チェックシートに基づき施工プロセスの確認を実施する 5 品質証明者は 施工者及び発注者に品質証明を行う 6 発注者は 監督 検査に 5 の証明を活用し 業務の効率化と出来高部分払いの推進を図る 3

制度導入による業務内容 Ⅰ. 現行の体制と業務内容 監督業務 検査業務 施工者 契約の履行の確保 契約内容の確認 契約変更の確認 変更図面の作成 施工体制の把握 提出書類の受理 指示 協議等 円滑な施工の確保 その他 地元調整 関係機関協議 関係機関協議等 評定 委託による補助 施工状況の確認等 ( 立ち会い業務 ) 段階確認 指定材料確認 設計図書の規定による立会い ( 状況把握 ) 施工状況の把握 技術検査 工事実施状況技術検査 出来形 品質 工事実施状況 出来栄え 出来形 評定 品質 出来ばえ 成績評定 給付の完了確認 工事実施状況給付の完了確認 出来形 品質 工事実施状況 破壊検査 修補指示 出来形 品質 破壊検査 合否判等 契約図書に基づき施工 契約書 設計図書 法令遵守 出来形管理 品質管理 写真管理 安全管理 工程管理他一定規模以上の工事で品質証明制度 [ 品質証明員は社内から選任 ] Ⅱ. 施工者と契約した第三者による品質証明の導入 契約の履行の確保 契約内容の確認 契約変更の確認 変更図面の作成 施工体制の把握 提出書類の受理 指示 協議等 円滑な施工の確保 その他 地元調整 関係機関協議等 成績評定 監督業務検査業務品質証明施工者 施工状況の確認等 立ち会い業務は品質証明に代える ( 状況把握 ) 施工状況の把握 技術検査 工事実施状況 出来形 品質 出来ばえ 成績評定 給付の完了確認 品質証明書の確認による検査 破壊検査 合否判定 品質証明 ( 第三者 ) 出来形 品質の確認 工事実施状況 出来形 品質 品質証明 契約図書に基づき施工 契約書 設計図書 法令遵守 出来形管理 品質管理 写真管理 安全管理 工程管理他 一定規模以上の工事で品質証明制度 品質証明制度は廃止( 予定 ) [ 品質証明員は社内から選任 ] 委託による補助 施工者との契約による品質証明 4

第三者の資質について 第三者の役割第三者は 将来的には 現場臨場による品質確認を行い 証明 ( サイン ) のみにより品質証明及び支払いを可能とするものとする ( 当面は チェックシートの項目に基づき確認を行う ) 第三者の資質と地位第三者は 現場臨場により工事の実施状況 品質 出来形など工事目的物の品質を証明することから 工事の施工や品質について相当程度の技術的能力と知見が要求される また 第三者の証明に基づき支払いがなされることから高い倫理観が要求される したがって 第三者は 既存の技術者資格の他 技術者経験と現場の実務経験を要件とし 倫理規定を設け 適正な報酬を確保することで社会的地位を確立することを目指す 第三者の要件: 試行においては 1 資格と 2 実務経験を求める 1 資格要件 : 下記の1~5のいずれかの資格を有すること 1 技術士 ( 建設部門 総合技術監理部門 ( 建設 )) 2 一級土木施工管理技士 3 土木学会 ( 特別上級 上級 1 級 ) 技術者 4 公共工事品質確保技術者 (Ⅰ) 若しくは (Ⅱ) 又は発注者が認めた同等の資格を有する者 5RCCM 又はRCCMと同等の能力を有する者 ( 同等 : ガイドラインに明記 ) 2 実務経験 : 技術者経験が20 年以上 かつ 下記の1~3のいずれかの経験を有すること 1 国土交通省発注工事の監理技術者又は主任技術者 2 国土交通省発注工事の監督支援業務の現場技術員 ( ただし 内業は除く ) 3 国土交通省発注工事の総括監督員 主任監督員又は技術検査官 5

導入に向けて考えられる課題と検証について 導入に向けて考えられる課題 1 第三者を認定する機関 ( 仮称 : 資格認定機関 ) の設置 ( 承認 ) と第三者の認定 2 第三者が実施する品質証明内容の明確化と効率化 3 第三者の技術的能力の確保と第三者の体制 ( 第三者の資格要件 現場での確認体制 ) 4 第三者の独立性の確保 ( 第三者への費用の支払い等 ) 5 第三者の責任について ( 第三者の組織体制と瑕疵対応 ) 課題の検証 ( 試行 ) について 上記の 2~5 について 現段階で考え得る対応案により試行要領等を作成し 2 ヶ年程度 ( 全国 100 件程度 ) の試行期間を設けて 各対応案の検証を行うとともに 試行期間に試行期間に 1 につ いての設置 ( 承認 ) と必要な検討 準備を行い 試行後の導入を目指す 6

試行と導入に向けた検討 準備について 試行について 試行工事 : 一般土木 A,B,C As 舗装 A,B PC 他 試行内容 ( 検証事項 ) 施工 監督 検査業務の効率化とキャッシュフローの改善効果 品質証明チェックシートによる証明事項の明確化 効率化と品質の向上効果 第三者の資格( 既存の技術者資格 + 技術者経験 + 現場経験 ) の妥当性 証明業務における施工関係者の排除 発注者の関与 費用支払いの妥当性の検証 第三者の業務内容の明確化による重大過失の回避 ( 試行時 ) 第三者の体制( 組織 個人 ) について適正の検証 導入に向けた検討と準備 試行期間中に下記の検討と準備を図り 導入を目指すこととする 試行の検証による見直し ( 要領 チェックシート等 ) 第三者の組織体制と現場での証明体制 適正費用の支払いと第三者の責任について 資格認定機関( 仮称 ) の設置 ( 承認 ) と第三者の認定 7