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715 mm mm ) (1) I (2) (3) (4) 45

716 図1 46 溶接接合教室 基礎を学ぶ 橋梁の種類 鷹羽 溶接 接合技術の適用 橋梁と建築鉄骨

717 (5) H S N (6) 3.1 a y a y / 47

718. SM JIS G SS SS P S C Pcm Pcm Pcm=C+Si/ +(Mn+Cr+Cu)/ +Ni/ +Mo/ +V/ + B (%) ) LP HT HT N/mm N/mm BHS BHS ) 3.2 48

719 JIS K JIS K JIS 4.1 I CAD/CAM NC NC 49

720 ) 4.2 (1) ) P P P. (E H/c) S E. (kg/mm ) ( ) c. (cal/g ) H cal/g S mm n n A l (n P l)/(e A) l l Q/t S t Q/t Q/t S t /t. Q/t. Q/t S t. Q/t 50

721 影響を及ぼすためである 道路橋示方書では 基本的に ただし St 収縮量 cm は組立溶接脚長を 4 mm 以上 溶接長さを 80 mm 以上と t 板厚 cm 規定しているが Pcm が 0.22 以下の鋼材を使用する場 Q 溶接入熱量 cal/cm 合は溶接時のわれ感受性が低値であるとして 50 mm の 留意点として 上式はビードオンプレートでの実験式 溶接長さを許容している であるので 縦リブすみ肉溶接の場合は1トーチの溶接 また 組立時の部材密着度については継手部の応力伝 入熱量 Q0 に対して 縦リブ側とフランジ側へ配分される 達が円滑に行われ 継手性能が満足されるように規定さ ことを考慮し フランジ側へは Q0 の 2/3 程度投入される れており すみ肉溶接の部材密着度は 1 mm 以下を満足 として計算することが望ましい しなければならない そのために自動組立装置では 縦 (2) 縦リブ組立 この工程では 例えば 炭酸ガスアーク溶接法8電極自 動組立装置 図7 を使用して 4本程度の縦リブを同 リブをフランジに密着させるために数トンのジャッキが 組み込まれている (3) 縦リブ溶接 時にフランジに能率的に組み立てる 組立溶接サイズは この工程では 炭酸ガスアーク溶接法による多電極自 必要最小限の大きさ 4 mm 以下 になるよう管理して 動溶接装置 図8 を使用して 4本程度の縦リブを同 いる その理由は次工程 本溶接の際に組立溶接サイズ 時にフランジに能率的に溶接している 縦リブの本溶接 が大きいと 本溶接すみ肉ビード形状が良好でなく 悪 はすみ肉溶接サイズが 6 9 mm とあまり大きくないが水 平すみ肉溶接となるので 縦リブ側のアンダーカット や フランジ側のオーバーラップが生じないよう ワイ ヤの狙い位置やワイヤ角度に注意して施工している 曲線桁に対応するため 溶接ヘッドは 上下左右方向 の ならい装置を搭載している ならいの機構は各社導 入装置によって異なるが 接触式または アークセンサ ーである また 縦リブ溶接専用に設計された装置が多 いが 最近では多関節ロボットを 8 10 台搭載した門型 溶接装置も見受けられるようになった 平成14年の道路橋示方書改定により U リブ 板厚 6, 8 mm の部分溶込み溶接については疲労強度確保の観点 図7 フランジパネル縦リブ組立装置 から 溶込み深さが U リブ板厚の 75 以上あることが求 められている (4) 補剛材組立 ウェブに取り付けられる水平 垂直補剛材は 半自動 炭酸ガスアーク溶接法によって施工される場合が多い 補剛材の本溶接のすみ肉溶接サイズが 4 9 mm と比較的 小さく板厚も 14 mm 以下と薄く組立溶接の低温割れの危 惧がないため 組立溶接サイズは必要最小限の大きさ 4 mm 以下 になるよう管理している (5) 補剛材溶接 図9はツイントーチのガスシールドアーク溶接法によ るすみ肉 NC 溶接装置で施工している様子である 一 方 図10に示すように 汎用多関節溶接ロボットを搭載 図8 フランジパネル縦リブ溶接装置 し 橋梁部材のパネル溶接装置としてシステム化したも のを導入しているメーカーもある6) シールドガスは一般的にはその経済性から炭酸ガスを 適用しているメーカーが多いが 一部には 90%Ar 10%CO2 の混合シールドガス等 MIG 溶接 を使用し 比較的大電流 380 A で 高溶着速度が得られる特殊溶 接電源を使用しているメーカーもある これにより低ス パッターで ビード外観が良好で比較的高速度 550 mm/min の溶接を実現している (6) 大組立工程における箱桁組立溶接 この工程では 自動製作ラインを通過した フランジ パネル ウェブパネルを半自動炭酸ガスアーク溶接法を 使用して フランジとウェブ またそれらとダイアフラ 図9 箱桁ウェブパネル補剛材溶接装置 ム 横リブとを大組立する 溶接学会誌 第 78 巻 2009 第 8 号 51

722 図10 ウェブパネル製作用汎用多関節溶接ロボット搭載システム 図11 大組立工程における箱桁溶接 平面的形状のパネルを立体的に組み上げる工程である (7) 大組立工程における箱桁溶接 この工程では 半自動ガスシールドアーク溶接を中心 に フランジとウェブ またそれらとダイアフラム 横リ ブとの溶接を施工している 箱桁組立から箱桁溶接にいたる工程 図11 では狭隘 な箱桁内面の作業が多いため自動溶接やロボット溶接が 適用できないことが現状の大きな課題である 4.3 板桁の組立 溶接 (1) I 桁組立 図12 板桁自動組立装置の一例を紹介する I 桁溶接用ツインタンデムサブマージ アーク溶接装置 板桁のフランジとウェブを自動的にローラーで送り込 み両者を圧着しながら ツイン2セットの電極を有する 4電極ガスシールドアーク溶接装置で連続的に自動 I 組 S 立溶接を施工する装置がある この装置では特に上向き S 脚長 mm すみ肉溶接条件を管理し 溶接脚長とビード形状管理に t フランジ板厚 mm 留意している (2) 板桁首溶接 上式の概念は小脚長ゆえ溶接金属冷却速度が大なる時 板桁のフランジとウェブのすみ肉溶接を橋梁業界で 炭素当量が大なる鋼材 および拡散性水素量が多い被覆 は 首溶接と呼ぶことがある 板桁首溶接装置の一例と アーク溶接施工時の溶接われ等を想定したものであり しては 上下フランジとウェブ接合を ツインタンデム 確保すべき最小すみ肉脚長寸法として提示されている サブマージアーク溶接装置 図12 にて対応しているも のがある 板厚とすみ肉脚長の関係は 昭和 31 年度の鋼道路橋製 作示方書から掲載され 現在の道路橋示方書にも同様に提 示されており 次式を満足するものと規定されている 52 溶接接合教室 基礎を学ぶ 少数板桁構造のフランジ板厚は 部材数が少なく死荷 重応力等を負担するため厚板 50 80 mm となり 道 路橋示方書によると これに対応するすみ肉溶接脚長は 10 13 mm と大きくなる ところが ビード形状等要求品質に合致する大脚長す 鷹羽 溶接 接合技術の適用 橋梁と建築鉄骨

723 mm Pcm Pcm. mm ) (3) 4.4 L/ / 4.5 HTB HTB HTB HTB 53

724 HTB ) 5.1 JIS G SN mm SN A B C A B C SN C SN C P S.. Z (1) TMCP N/mm N/mm TMCP Ceq Pcm (2) 590 N/mm 2 N/mm 54

725 SA Ceq Pcm (3) SN / SN B-FR 5.2 H 5.3 55

726 kj/cm kj/cm ) kj/cm HAZ Mo B 5.4 ), ). ) http://www.kkr.mlit.go.jp/ plan/kannai / /.pdf ) ) No. ( ),. ) No. ( ),. ) KOBE STEEL ENGINEERING REPORTS, ( ),. ) [ ]. ) ) No. ( ), ) - ( ),. 56