Microsoft Word 進行表(事例研究)

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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

居宅介護支援事業者向け説明会

広島県における『地域ケア会議』

利用者基本情報 基本情報 作成担当者 : 相談日年月日 ( ) 来 所 電話 その他 ( ) 初回 再来 ( 前 / ) 本人の現況在宅 入院又は入所中 ( ) フリガナ 本人氏名 男 女 M T S 年月日生 ( ) 歳 Tel ( ) 住 所 Fax ( ) 日常生活 障害高齢者の日常生活自立度

高齢者個人に対する支援の充実+社会基盤の整備1. 地域ケア会議の設置 構築について 地域ケア会議の設置主体 : 地域包括 援センター または市町村 ( 保険者 ) 地域の実情に応じた地域包括ケアシステムを想定した上で その実現のために有効と考えられる地域ケア会議を設置 構築していくことが必要 地域ケ

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

事業内容

1. 地域ケア会議の定義, 法的な位置づけ狛江市 ( 以下 市 ) では, 多様な生活課題を抱えている高齢者が, 地域で安心して自分らしく生活できる環境づくりを進めるため, 介護支援専門員 ( ケアマネジャー ) 等への個別支援や関係機関 団体等の連携体制の構築を通じて, 介護支援専門員等が包括的か

Microsoft Word 栄マネ加算.doc

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リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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サービス担当者会議で検討し 介護支援専門員が判断 決定するものとする 通所系サービス 栄養改善加算について問 31 対象となる 栄養ケア ステーション の範囲はどのようなものか 公益社団法人日本栄養士会又は都道府県栄養士会が設置 運営する 栄養士会栄養ケア ステーション に限るものとする 通所介護

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Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

取扱注意 一次判定結果 3.4 要護 要護認定等基準時間 5.0 分 食事 排泄.0 警告コード 移動清潔保持 第 群第 群第 3 群第 4 群第 5 群 認知機能 状態の安定性の評価結果 6 現在のサービス利用状況 ( なし ) 間接

スライド 1

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( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生


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スライド 1

平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

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各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

区分

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

施設長 副施設長 事務長 施設課長 相談員 入所区分 一般 特例 入所申込日 平成 年 月 日 入所申請受付日 平成 年 月 日 特別養護老人ホームさくら苑入所申請書 特別養護老人ホームさくら苑 施設長 坂本正司 様 入所申込者 - 住所 : 氏名 : 電話番号 : -( )- 入所希望者との続柄

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

居宅介護支援事業所に係る特定事業所集中減算の取り扱いについて

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(別紙1)

軽度者に対する対象外種目の 福祉用具貸与取扱いの手引き 平成 25 年 4 月 綾瀬市福祉部高齢介護課

認知症医療従事者等向け研修事業要領

計画の今後の方向性

介護予防ケアマネジメントについて

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平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ


Microsoft PowerPoint - 9-2桜川市(2)

2コアメンバー会議の開催時期コアメンバー会議は 事実確認調査で得られた情報や相談 通報内容に基づき 緊急性を判断し 緊急性が高いと判断される事例については 早急に開催します 3 協議内容 虐待の事実認定情報の内容により虐待の事実の有無の判断を行います 情報の内容虐待の事実の有無の判断 高齢者の権利を

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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計画相談支援 障がい児相談支援における特定事業所加算に係る基準の遵守状況に関する記録 ( 保存用 ) 平成年月サービス提供分 異動等区分 1 新規 2 継続 3 変更 4 廃止 加算の区分 1 特定事業所加算 (Ⅰ) 2 特定事業所加算 (Ⅱ) 3 特定事業所加算 (Ⅲ) 4 特定事業所加算 (Ⅳ)

ファーストケアチーム 事業実施マニュアル 阿南市保健福祉部福祉事務所 介護 ながいき課 平成 28 年 6 月作成

場に結び付けていきます 利用者のための目標設定がポイント 利用者自身がその生活課題に気付き 状況が改善されたときのイメージをもつことが必要です 利用者が主体的になれるよう支援します 非現実的な目標ではなく 実現可能で具体的な目標設定を行ない 利用者が実際に行動に移せるよう支援します 一定期間取り組ん

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資料編

至誠特別養護老人ホーム入所申込みにあたって

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

この面に介護保険被保険者証の写しを貼付してください 様式 1 裏面

< 集計分析結果 > ( 単純集計版 ) 在宅介護実態調査の集計結果 ~ 第 7 期介護保険事業計画の策定に向けて ~ 平成 29 年 9 月 <5 万人以上 10 万人未満 >

様式 1 裏面 写しを貼付してください この面に介護保険被保険者証の

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揖斐川町デイサービスセンター運営規程

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

平成 26 年度版 第三者評価結果概要版 ( 居宅介護支援 ) 基本情報 法人名 社会福祉法人多摩同胞会 事業所名 泉苑居宅介護支援センター 所在地 東京都府中市武蔵台 1 丁目 10 番 4 号 連絡先 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など )

Q7: 判定様式には80% を超えるサービスのみ記載するのですか? それとも 80% を超える超えないに関わらず 居宅サービス計画に位置づけたサービスはすべて記載するのですか? A7: 80% を超える超えないに関わらず 居宅サービス計画に位置づけたサービスについて すべて記載してください Q8:

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

Microsoft PowerPoint 訪問サービス事業所向け研修会資料

介護福祉施設サービス


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平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

揖斐川町在宅介護支援センター運営規程

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訪問介護標準契約書案

点検項目点検事項点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味

Microsoft Word - 04 Ⅳ章 doc

, 地域包括支援センターの組織と人材 2. 1 福祉専門職の歴史と特性

介護老人保健施設 契約書

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標準契約書

伊丹市における地域ケア会議マニュアル

西和賀町 高齢者実態調査結果報告書 平成 29 年 3 月 岩手県西和賀町

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

Transcription:

北海道地域包括支援センター等職員研修 1 日目 15:00~18:00(180 分 ) 事例研究 ( 地域ケア会議 ) - 49 -

- 50 -

地域ケア会議とケアプランからの展開演習 ( 事例検討 ) 地域ケア会議は主に 5 つの機能 これらの機能は相互に関係し合い 循環しています 各機能が効果的に関連し合うよう 市町村の実情に応じて 参加者や設置範囲の異なる地域ケア会議やその他の会議を組み合わせることが 市町村に求められています

個別課題の解決機能 個別ケースについて 多機関 多職種が多様な視点から検討を行うことにより 住民の問題解決を支援するとともに そのプロセスを通して地域包括支援センター職員や介護支援専門員等の問題解決力向上を図り 支援の質を高める機能です この会議では サービス担当者以外に必要な参加者を招集し 個別事例の課題だけでなく 個別事例から地域課題を把握し ネットワーク構築など次のステップにつなげることが大切です 会議で取り上げる個別ケース ( 例 ) 1 サービス未利用で支援を要する高齢者等への対応 2 周辺住民や支援者が困っている事例 3 支援のための資源や環境整備が必要な事例 4 高齢者の心身の健康や権利が侵害されている事例 5 保険者から見てサービス提供内容に課題がある事例 6 地域課題に関する事例 等 在宅医療 看取りに関することや高齢者虐待 孤独死事例から支援の振り返りといった サービス担当者会議で解決できないケースが対象となります

地域包括支援ネットワーク構築機能 医療 介護サービス事業者等 地域の関係機関との相互の連携を高める機能です 自治会長 ( 町内会長 ) や民生委員等 地域にあるネットワークや取組を把握する必要もあります 個別ケース検討を通して 個別課題や地域課題を解決するために必要な関係機関の役割が明らかになるとともに 課題解決に向けて関係機関が具体的に連携を行うことによって 連携が強まり 個別課題解決機能が高まる実践へとつながります 地域課題発見機能 個別ケースの検討において 地域の共通課題を見出すことに念頭を置き 個別の背景にある解決すべき地域課題を明らかにする機能です 発見された課題に対して 解決策 改善策を検討するプロセスの中で 関係機関の取組と役割が明らかになるとともに どのような公的サービスやインフォーマルサービス等が必要かを検討することが 地域づくりや政策形成等 次のステップにつながっていきます

地域づくり 資源開発機能 インフォーマルサービスや地域の見守りネットワーク等 住民との役割分担を図りながら 地域に必要な資源を開発していく機能です 個別課題の検討の過程で 地域で不足する資源や仕組みがあれば創出する必要があります 政策形成機能 市町村による地域に必要な施策や事業の立案 実施につなげる機能であり 広義には道や国への政策の提言までを含む機能です 明らかになった地域課題を集約 整理し 必要な基盤整備 関係団体との調整等の行政機能を発揮します

地域ケア会議の運営 (1) 設置主体地域包括支援センター または市町村 ( 保険者 ) 市町村は地域の実情に応じた地域包括ケアシステムを想定したうえで その実現に向けて有効だと考えられる地域ケア会議を 地域包括支援センターとともに設置および構築していく必要があります (2) コーディネート機能地域包括ケアシステムを推進する出発点となる個別ケース検討が重要であることから 個別ケースの支援内容検討会議の質を向上させ なおかつ効率的に検討するために事前準備や事後整理をすることも必要です 地域包括支援センターは 個別ケースの検討を通して 地域課題の抽出 地域課題の提出という一連の流れを円滑に行うことが必要となります 市町村は 地域包括支援センターからの提言を受けて 地域課題解決のための会議を主催する必要があります 情報共有のための様式の活用 ( 例 ) 1 地域ケア会議事前準備シート ( 別紙様式 p7) 目的を明確にし 参集範囲や役割分担などを考えます 2 地域ケア会議アセスメントシート ( 別紙様式 p11) 個別ケースの検討を行う場合 事例提供者の負担を軽減すること と同時に 会議参加者全員が共通認識を持てる よう理解しやすい資料であることが必要です ケアプラン等で十分理解が得られるような場合は 事例提供者の負担を考えて 既にある資料を活用する方法もあります 3 生活行為評価票 における現状評価と予後予測の整理票 ( 別紙様式 p13) 利用者の生活機能について主観的な評価を行い 課題解決の優先度を考え 介護予防サービスの提供によって向上が期待される生活課題を明らかにし 関係者と共有します 4 地域ケア会議の記録 ( 個別課題用 ) ( 別紙様式 p15) 個別ケースの検討を通して把握された地域課題が 地域づくり 資源開発など地域課題を検討する会議へつながるよう整理します また 同市町村内の複数箇所の地域包括支援センターで出された地域課題を集約するためには 個別課題解決の会議で統一した会議記録の様式を使用することも有効と考えます 5 地域ケア会議実施報告書 ( 別紙様式 p17) 5 つの機能を意識した会議開催であることと 会議内容を関係者が共有できるよう整理します

個人情報の取り扱いについて 個人情報に対しては 適切な対応をとる必要がありますが 個人情報を気にするあまり 関係者間での情報共有が満足に図れなくなると 支援内容の検討はもとより 支援が円滑に運ばなくなることが懸念されます このことから 市町村によって個人保護条例の定めがあるため 地域ケア会議における個人情報の取り扱いは 市町村が基本的な方針を設定し 関係者で共有することが必要です また 会議参加にあたり 誓約書によって個人情報を守るという方法もあります ( 様式参考例 p18 19 を参照 ) なお 地域ケア会議における個人情報の提供は 本人 家族の同意に基づいて提供することもできますが 本人の同意がなくても提供できる場合があります 本人同意がなくても提供できる例 1 法令に基づく場合高齢者虐待等 生命または身体に重大な危険が生じている場合は 発見者に通報の義務があります 2 本人の利益を守ることが優先される場合 ( 緊急時 ) 生命や財産等に危機があるが 重度の認知症などで本人の同意を得ることが困難な場合 3 個別の条例による場合各市町村の個人情報保護条例で示されているとき ( 例 : 災害時要援護者支援や認知症高齢者 一人暮らし高齢者支援のために平時から民生委員と名簿を共有するなど )

地域ケア会議における個人情報保護に関する介護保険法の改正 (27 年 4 月 1 日施行 ) 介護保険法の秘密保持の規定が改正 115 条 48( 会議 ) 第 115 条の48 市町村は 第百十五条の四十五第二項第三号に掲げる事業の効果的な実施のために 介護支援専門員 保健医療及び福祉に関する専門的知識を有する者 民生委員その他の関係者 関係機関及び関係団体により構成される会議を置くように努めなければならない 5 会議の事務に従事する者又は従事していた者は 正当な理由がなく 会議の事務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない 205 条 2( 罰則 ) 第 115 条の 48 第 5 項の規定に違反した者は 一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する 会議の構成員に書いてもらう 誓約書 は ガイドラインの誓約書のひな形 (18 ページ ) などを使用 既存会議の活用について 地域ケア会議の 5 つの機能すべてをひとつの会議に盛り込むのではなく 既存の会議でいずれかの機能を果たしている場合は その会議を活用し 充実させていくことができます 会議の開催自体を目的化せず 既存の会議において 5 つの機能を意識した検討を行うことで 有意義なものになると考えられます

会議体の分類 1 個別面接 2 サービス担当者会議 3 地域ケア個別会議 4 地域ケア会議 5 福祉計画策定会議 6 老人福祉計画 障がい福祉計画 実務レベル 政策レベル ケア会議で学ぶケアマネジメントの本質 ( 中央法規 ) 一部抜粋 修正 サービス担当者会議との相違点 地域ケア会議 ( 個別ケース検討 ) 項目サービス担当者会議 地域包括支援センターまたは市町村開催主体介護支援専門員 ( 契約が前提 ) ケース当事者への支援内容の検討 地域包括支援ネットワーク構築 自立支援に資するケアマネジメントの支援 地域課題の把握など 目的 利用者の状況等に関する情報共有 サービス内容の検討および調整など サービス担当者会議で解決困難な課題等を多職種で検討例 : サービス未利用で支援を要する高齢者等への対応 支援者が困っている事例 高齢者の心身の健康や権利が侵害されている事例等 内容 サービス利用者の状況等に関する情報の担当者との共有 当該居宅サービス計画原案の内容に関する専門的見地からの意見聴取

事例検討会との相違点 援助者の実践力向上を主目的とする場合は 研修の意味合いが強くなるため 地域ケア会議とは異なります 逆に 地域ケア会議と同じ目的および機能を果たしているものであれば 名称にかかわらず地域ケア会議として整理することができます 高齢者虐待対応の 個別ケース会議 との相違点 高齢者虐待防止法に基づき開催される会議は 高齢者虐待対応の方針検討 支援計画の策定をするために必要なメンバーで構成される会議です 虐待対応に必要とされる地域のネットワークづくり 虐待対応における地域の問題 課題の把握やその解決方法の検討などは 地域ケア会議によって行うことができます

地域包括支援センター運営協議会との相違点 地域包括支援センターの業務に関する評価を行い センターの適切 公正かつ中立な運営の確保を目指すことを目的としていますが 地域づくり 資源開発や政策形成等の地域ケア会議の目的や機能に合致する内容の検討を行う場合には 地域ケア会議に置き換えられます 研修会との相違点 支援者の技術向上を目標として開催される研修会などについて 研修そのものについては地域ケア会議とは位置づけられません 個別事例の積み重ねを通じて 支援者の資質が地域課題として取り上げられ その対策として研修会を開催するといった決定までのプロセスは地域ケア会議に該当しますので 研修会そのものは地域ケア会議以外の事業として整理する必要があります

その他の会議との相違点 顔の見える関係づくりのみを目的としたネットワーク会議や懇談会といったものは 地域ケア会議とは異なります しかしながら 関係性を構築することのみを目的とせず 個別支援においての連携強化や 地域の基盤整備を目指すための顔合わせといった 具体的な目標に向かうなかでの一環として開催される場合は 地域ケア会議として位置づけることも可能です 地域ケア個別会議

ケースの選定の流れ 国マニュアル 43 総合相談受付 ( スクーニンク ) 介護予防 CM 業務 総合相談支援業務 権利擁護業務 包括的 継続的 CM 支援業務 地域包括支援センターの業務の一環として地域ケア会議の必要性を判断した場合 個別ケースの検討を行う地域ケア会議 ケアマネ支援としての個別支援と地域支援について ケアマネ支援としての個別地域ケア会議は ケアマネが課題や困難性を感じている部分に焦点をあて支持的に行うことが望ましく 当該ケアマネと個別地域ケア会議で対応することの合意を得た上で ケアプラン等を事前に受領するなど 最適な支援を行えるよう課題の仮説やその解決のため 会議のデザインを考えていく また 同じ事例からその地域課題の抽出や検討を行っていくが ケアマネの求めている課題解決とは別次元のものであるので 配慮して対応していく必要がある

会議参加者 ( 個別ケース ) 個別ケースの検討を行う地域ケア会議では 次のような構成員が考えられる 会議の目的を達成するために最適な参加者を選ぶ ケースの当事者や家族 主催者 ( 市町村や地域包括支援センター ) 事例提供者 介護支援専門員 介護サービス事業者 保健医療関係者 民生委員 住民組織など 国マニュアル 50 地域ケア会議で使用される資料 アセスメントシート 家族図 エコマップ 時系列整理 フェイスシート 生活機能評価表 課題整理表 ( 仮 ) など 国マニュアル 52

会議の流れ 司会 記録 1ケース概要を共用する 2 課題の明確化と対応の検討 3 明確な役割分担 4モニタリング 5 決定事項の確認 国マニュアル 55-58 終了後の運び 1 記録作成 管理 2 事例提供者へのサポート 3 モニタリング 4 フィードバック 国マニュアル 60

地域ケア個別会議のイメージと今日の演習 CM 支援 ( 個別支援 ) ネットワーク構築 CMの処遇個別課題の解決困難支援地域課題の発見 蓄積 地域ケア個別会議 CM と協労した 地域課題抽出 ネットワーク構築 支援の新しい気づき 地域課題発見共有 地域づくり 資源開発 CP 指導 給付適正化 地域支援事業等で実施ち 地域課題と政策形成のイメージ 地域課題 地域ケア個別会議で抽出 政策形成機能としての地域ケア会議 地域づくり 資源開発機能 地域課題 地域課題 地域ケア個別会議で抽出 地域ケア個別会議で抽出

個別ケースの検討を行う地域ケア会議の注意点 1 実践力を高める会議とすること ケアマネ等の実践を批判するものではない 利用者の抱える課題に向けた対応を検討 ケアマネ等の気づきによる実行 振り返り 2 本人不在の地域ケア会議の限界を認識すること あくまでもケアマネ等の支援者を介した情報 国マニュアル 60 地域課題の検討を行う地域ケア会議 1 インフォーマルサービスや地域の見守りネットワーク等の地域に必要と考えられる資源を開発する 地域づくり 社会開発機能 2 地域に必要な取り組みを明らかにして 施策や政策を立案 提言していく 政策形成機能 個別ケースの検討を積み重ね 地域に不足している資源やサービス 連携が不充分な職種や機関 深刻化が予測される地域の課題等が明らかになる 国マニュアル 60

北海道の支援方針 各総合振興局では 各市町村の地域包括支援センターの行う地域ケア会議を支援 1 個別ケース会議を行う地域ケア会議の運営に係る助言及び支援 2 地域課題を検討する地域ケア会議の機能充実に係る助言及び支援

事例研究 ( 地域ケア会議 ) 演習のすすめ方 地域ケア会議の目的 1 P さんの 実態把握や課題解決のための地域支援ネットワークの構築 を行うために 地域ケア会議 を活用したケアマネ支援を行う 困難事例を抱えるケアマネに対し 仮説に基づき計画させた個別地域ケア会議の中で他職種と一緒に課題分析を行うことにより 連携体制の構築や新たな視点などに結びつける 1 事例に関する課題分析 ( 個人ワーク )(30 分 ) 北海道の 地域ケア会議 ガイドラインの書式 地域ケア会議アセスメントシート ( 例 ) と 生活行為評価票 における現状評価と予後予測の整理票 を用いて課題分析をします 2 グループワーク 1 地域包括支援センター内でのスクーニング 課題抽出 合意形 成 (25 分 ) 作業 1 課題の抽出 ( メンバーから出された課題が誰の課題なのか 優先順位 ) をします 模造紙と付箋を用意しますので それを活用して効果的な協議をすすめてください 地域包括内の会議として それぞれのアセスメントに基づき討議をすすめます 本演習においては P さん事例から 地域ケア会議 を活用して P さんへの支援がより課題にそった効果的なものとなるよう ケアマネ支援をすることを前提で協議することとします まずは グループ内をセンターとみたてセンター内にてスクーニングと合意形成にむけ 情報を共有し整理してください センター長役が司会 書記 発表の役割分担をしてください 3 グループワーク 2 ケアプランへの反映の検討 (25 分 ) 作業 2 地域ケア会議をどのような視点で開催し 当該ケアマネを支援するのかについて検討しますグループワーク 1 の課題抽出に基づき 現状のプランに不足している視点について話し合い 今回の 地域ケア会議 での支援方針を検討します ( 自立支援 権利擁護 健康管理 医療連携 地域連携等の視点 ステップを追った支援の必要性など ) 4 グループワーク 3 地域ケア会議事前準備シート (20 分 ) 作業 3 効果的な 地域ケア会議 を運営するために作戦を考えます 召集メンバーの選定 参加メンバーの声掛け 根回し 会場の設定 開催の時間帯 ( 開会時間 終了時間 ) 必要資料 書類の検討など ケアマネへの配慮等 5 地域ケア個別会議 から 個別課題解決機能 と 地域課題発見機能 も展開させる演習ですので 地域ケア会議事前準備シート も2 枚準備します 例えば 会議の目的 や 開催の頻度 などが異なってきます また 1 回の会議で一度に個別課題の解決と地域課題の発見を行う方法や メンバーなどを変えるなどして 2 度行う ( 同じ日 別の日 ) 方法も考えられます - 69 -

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事例サマリーシート 基本情報検討したいポイント事例の要点 氏名: P 年齢: 82 歳 性別: 男性 住所地: A 町 要介護度: 要介護 1 居住状態: 自宅 認定の有効期限: 平成 26 年 5 月 1 日 ~ 平成 27 年 4 月 30 日 寝たきり度: A1 認知症程度: Ⅱb 本人の自立に資する支援について 軽度認症の夫と身体状況が悪化しつつある妻との生活における予後予測について A 町在住 妻 80 歳 要支援 2 であるが風呂 トイレ手すり工事以外サービス未利用 妻は 脊柱管狭窄症 両変形性膝関節症 帯状疱疹後遺症による強度の神経痛 うつ傾向と医師の意見 妻は日常家事動作に負担感を感じ始めている 妻は同じ話を繰りかえす夫との会話にストレスを感じている 本人は認知症の告知を受けているが 物忘れに関する会話になると不機嫌になる ( 障害受容? 病識?) 20 年前に立てた家に住む ( 老夫婦世帯 ) 長男 次男は道外居住 ( 年数回里帰り ) 夫は元教員で 全道を転勤で点々とした 妻は家庭にいるべきと考えていた 妻の負担軽減のため 配食弁当やヘルパー支援を提案したが 出来合いのおかずは嫌だ ( 夫 ) 家に他人が来て掃除をするのは気が乗らない ( 妻 ) 夫の症状は短期記憶だけで メモがあれば買い物にいくことはできるが それ以外の家事はこれまでの経験としてなく 妻まかせ 町内会の役員などもしていたため 人望もあるが 認知症のことは地域には伝えていない 車を停めた場所を忘れてしまい 発見まで数日かかった事件から息子に車を取り上げられた これまでの二人の交通手段であったため 大きく行動の制限となっている 夫が最近 夜になると興奮することがあるらしい 精神科の医師からの提案で週 2 回のデイサービスを開始したが休みがちで月 1-2 回程度 なぜ デイサービスに行かなければ 本人としては納得できていない そのため 運動不足を補う目的にして運動特化型デイを選択している デイサービスに行くと 同じ日の利用者と楽しそうに会話し 運動もきちんとこなしている 服薬管理は妻 ケアマネとしては 夫の認知症の進行 もしくはそれより早く 妻の ADL の低下が懸念され その場合には 現状のままでは生活はなりたたなくなるだろうと心配している < 添付書類 > 1 ケアプラン 2 アセスメント 3 主治医意見書 - 71 -

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基本情報 ( フェイスシート ) 利用者氏名 P 男昭和 7 年 月 日性別生年月日 ( 82 歳 ) 住 所 A 町 電話番号 主 訴 相談内容 妻より相談 夫がアルツハイマー型認知症と診断され 医師からデイサービスの利用をすすめられた 生活歴 家族状況 生活歴 B 県 C 市生まれ 定年まで教員として 全道を転勤してまわった 定年後に家を建てこの地域の町内会会長や B 県人会の世話役 習字教室などを行う 妻と車で全国を回るのが趣味だった 認知症発症まで毎週のようにゴルフや打ちっぱなしに行っていた 家族状況 : 男性 : 女性 * 数字は年齢 長男 次男とも本州在住 経過 病歴等 主治医 病 歴 平成 19 年アルツハイマー型認知症 平成 22 年胆管結石 A 病院田中医師 ( ホームドクター ) B 精神科木村医師 日常生活自立度 障害高齢者の日常生活自立度 A1 認知症高齢者の日常生活自立度 Ⅱb 認定情報 要介護 1 平成 26 年 5 月 1 日 ~ 平成 27 年 4 月 30 日 課題分析 更新のためのアセスメント ( アセスメント ) 理由 利用者の被保険者情報 厚生年金 高齢者医療制度通所介護 いるサービス 家屋状況現在利用して キッチン浴室トイレ 2 階へ 居間 玄関 脱衣 洗濯器 寝室 仏間 - 73 -

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課題分析 ( アセスメント ) 概要 課題分析標準項目 状 態 健康状態 ADL アルツハイマー型認知症対応薬投与短期記憶障害のみで推移 / 最近夜に怒りやすい血圧等問題なし 全て自立 IADL 認知 コミュニケーション能力 社会との関わり 簡単な買い物は妻の代わりに行くことができる それ以外は 生活歴として行ってこず 本人はできるというが不明 ひとりでのバス利用は不安であるため乗らない 短期記憶の著しい低下 視力 聴力は問題なし 同じ話を繰り返すが 楽しく会話する 古くから居住している 町内会の役員をしていた 認知症であることは 地域の誰にも伝えていない 排尿 排便じょく瘡 皮膚の問題口腔衛生食事摂取行動障害介護力 問題なし 問題なし 昨年半年間 歯科に通い治療を済ませている 問題なし 問題なし 現段階では妻のみ 今後妻の身体状況の悪化が懸念される 居住環境 古くからの住宅街 近くにスーパーある 妻のために 浴槽 トイレにてすりあり 特別な状況 - 75 -

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主治医意見書 記入日 平成 26 年 4 月 12 日 ( ふりがな ) 男 - 申請者 P 明 大 昭 7 年〇月 日生 (82 歳 ) 女 連絡先 ( ) 上記の申請者に関する意見は以下の通りです 主治医として 本意見書が介護サービス計画作成に利用されることに 同意する 同意しない 医師氏名 田中太郎 医療機関名 A 病院 ( もの忘れ外来 ) 電話 (111)1234 医療機関所在地 D 市 FAX (111)1231 (1) 最終診察日 (2) 意見書作成回数 平成 26 年 4 月 1 日 初回 2 回目以上 (3) 他科受診の有無 有 無 ( 有の場合 ) 内科 精神科 外科 整形外科 脳神経外科 皮膚科 泌尿器科 婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 リハヒ リテーション科 歯科 その他 ( ) 1. 傷病に関する意見 (1) 診断名 ( 特定疾病または生活機能低下の直接の原因となっている傷病名については1. に記入 ) 及び発症年月日 1. アルツハイマー型認知症発症年月日 ( 昭和 平成 19 年月日頃 ) 2. 3. 発症年月日 ( 昭和 平成年月日頃 ) 発症年月日 ( 昭和 平成年月日頃 ) (2) 症状としての安定性 安定 不安定 不明 ( 不安定 とした場合 具体的な状況を記入) (3) 生活機能低下の直接の原因となっている傷病または特定疾病の経過及び投薬内容を含む治療内容 最近( 概ね6カ月以内 ) 介護に影響のあったもの及び特定疾病についてはその診断の根拠等について記入 平成 19 年頃から 物忘れが目立つようになってきた 次第に進行し 平成 21 年には 数分前のことを忘れるようになり 平成 21 年当科物忘れ外来を外来初診した 各検査にて アルツハイマー型認知症と診断され 以後通院している 2. 特別な医療 ( 過去 14 日間以内に受けた医療のすべてにチェック ) 処置内容 点滴の管理 中心静脈栄養 透析 ストーマの処置 酸素療法 レスピレーター 気管切開の処置 疼痛の看護 経管栄養 特別な対応 モニター測定 ( 血圧 心拍 酸素飽和度等 ) 褥瘡の処置 失禁への対応 カテーテル ( コンドームカテーテル 留置カテーテル等 ) 3. 心身の状態に関する意見 (1) 日常生活の自立度等について 障害高齢者の日常生活自立度( 寝たきり度 ) 自立 J1 J2 A1 A2 B1 B2 C1 C2 認知症高齢者の日常生活自立度 自立 Ⅰ Ⅱa Ⅱb Ⅲa Ⅲb Ⅳ M (2) 認知症の中核症状 ( 認知症以外の疾患で同様の症状を認める場合を含む ) 短期記憶 問題なし 問題あり 日常の意思決定を行うための認知能力 自立 いくらか困難 見守りが必要 判断できない 自分の意思の伝達能力 伝えられる いくらか困難 具体的要求に限られる 伝えられない (3) 認知症の周辺状況 ( 該当する項目全てチェック ): 認知症以外の疾患で同様の症状を認める場合を含む ) 無 有 幻視 幻聴 妄想 昼夜逆転 暴言 暴行 介護への抵抗 徘徊 火の不始末 不潔行為 異食行動 性的問題行動 その他 ( ) (4) その他の精神 神経症状 無 有 症状名: 専門医受診の有無 有 ( 精神科 - 77-

(5) 身体の状態利き腕 ( 右 左 ) 身長 = cm 体重 = kg( 過去 6カ月の体重変化 増加 維持 減少 ) 四肢欠損 ( 部位 : ) 麻痺 右上肢 ( 程度 : 軽 中 重 ) 左上肢 ( 程度 : 軽 中 重 ) 右下肢 ( 程度 : 軽 中 重 ) 左下肢 ( 程度 : 軽 中 重 ) その他 ( 部位 : 程度 : 軽 中 重 ) 筋力の低下 ( 部位 : 両下肢 程度 : 軽 中 重 ) 関節の拘縮 ( 部位 : 左上肢 ( 肩 肘 手関節 ) 左下肢( 足関節 ) 程度 : 軽 中 重 ) 関節の痛み ( 部位 : 程度 : 軽 中 重 ) 失調 不随意運動 上肢 右 左 下肢 右 左 体幹 右 左 褥瘡 ( 部位 : 程度 : 軽 中 重 ) その他の皮膚疾患 ( 部位 : 程度 : 軽 中 重 ) 4 生活機能とサービスに関する意見 (1) 移動屋外歩行 自立 介助があればしている していない 車いすの使用 用いていない 主に自分で操作している 主に他人が操作している 歩行補助具 装具の使用 ( 複数選択可 ) 用いていない 屋外で使用 屋内で使用 (2) 栄養 食生活 食事行為 自立ないし何とか自分で食べられる 全面介助 現在の栄養状態 良好 不良 栄養 食生活上の留意点 ( 偏食に注意 ) (3) 現在あるかまたは今後発生の可能性の高い状態とその対処方針 尿失禁 転倒 骨折 移動能力の低下 褥瘡 心肺機能の低下 閉じこもり 意欲低下 徘徊 低栄養 摂食 嚥下機能低下 脱水 易感染性 がん等による疼痛 その他 ( ) 対処方針 ( 移動時見守り 声掛け 水分摂取量の管理 ) (4) サービス利用により生活機能の維持 改善の見通し 期待できる 期待できない 不明 (5) 医学的管理の必要性 ( 特に必要性の高いものには下線を引いて下さい 予防給付により提供されるサービスを含みます ) 訪問診療 訪問看護 看護職員の訪問による相談 支援 訪問歯科診療 訪問薬剤管理指導 訪問リハビリテーション 短期入所療養介護 訪問歯科衛生指導 訪問栄養食事指導 通所リハビリテーション その他の医療系サービス ( ) (6) サービス提供時における医学的観点からの留意事項 血圧 特になし あり ( ) 移動 特になし あり ( ) 摂食 特になし あり ( 偏食に注意 ) 運動 特になし あり ( 痛みの範囲内 ) 嚥下 特になし あり ( ) その他( ) (7) 感染症の有無 ( 有の場合は具体的に記入して下さい ) 無 有 ( ) 不明 5 特記すべき事項要介護認定及び介護サービス計画作成時に必要な医学的なご意見等を記載して下さい なお 専門医等に別途意見を求めた場合はその内容 結果も記載して下さい ( 情報提供書や身体障害者申請診断書の写し等を添付して頂いても結構です ) MMSE 平成 23 年 22/30 点 (20-26 点軽度 ) 認知症が少しずつ進行している 食事内容を忘れるようになった ときに数分前のことを忘れる 自発性が低下してきている 時に感情の起伏があり 来院を拒否したり 怒り出して家出したことがあるが最近はない - 78 -

第 1 表 居宅サービス計画書 (1) 作成年月日平成 26 年 4 月 26 日 初回 紹介 継続利用者名 P 様生年月日昭和 7 年 月 日住所 A 町 居宅サービス計画作成者氏名大石内蔵助居宅介護支援事業者 事業所名及び所在地 ケアプランセンター A 町 居宅サービス計画作成 ( 変更 ) 日平成 26 年 4 月 26 日初回居宅サービス計画作成日平成 20 年 12 月 1 日認定日平成 26 年 4 月 20 日認定の有効期間平成 26 年 5 月 1 日 ~ 平成 27 年 4 月 30 日 認定済 申請中 要介護状態区分要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5 利用者及び家族の 生活に対する意向 本人 今の筋力を維持していきたい 介護認定審査会の意見及び サービスの種類の指定 特になし 総合的な援助の 方 針 運動や多くの人との交流を通じて今の筋力の維持のお手伝いをしていきます 緊急連絡先 :( 長男の勤務先 ) - ( 内線 ) 生活援助中心型の 算定理由 1. 一人暮らし 2. 家族等が障害 疾病等 3. その他 ( ) 居宅サービス計画について説明を受け 内容に同意致しました 平成 26 年 4 月 26 日 P 印 - 79 -

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第 2 表 利用者名 P 様居宅サービス計画書 (2) 作成年月日平成 26 年 4 月 26 日 生活全般の解決すべき課題 ( ニーズ ) 筋力の維持をしていき たい 目標援助内容長期目標期間短期目標期間サービス内容 1 サービス種別 2 頻度期間 1 今の筋力が維 持でき 買い物が続 けられる 平成 26 年 5 月 1 日 ~27 年 10 月 30 日 1 皆勤賞をめざす 2 定期的に受診できる 3 薬をきちんと飲むこ とができる 4 自宅運動をする 平成 26 年 5 月 1 日 ~ 26 年 7 月 30 日 定期的な受診 治療 内服指導 健康チェック 保険診療 A 病院 B 精神科 4 週 1 回 平成 26 年 5 月 1 日 ~ 平成 27 年 4 月 30 日 健康チェック 通所介護 ( 半日 C デイサービス週 2 回平成 26 年 運動能力の評価 訓練 運動特化 ) 5 月 1 日 ~ 自宅運動の指導 平成 27 年 4 月 30 日 - 81 -

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