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日本内科学会雑誌第98巻第4号

防災情報のページ

企業経営動向調査0908

公表内容 2 本機関は業務規程第 22 条に基づき 需要想定の前提となる経済指標として 以下の項目の見通しを策定し 公表します ( 全国の経済見通しの策定 ) 第 22 条本機関は 需要想定の前提となる人口 国内総生産 (GDP) 鉱工業生産指数 (IIP) その他の経済指標について 当年度を含む

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( 鉱工業 ) 自動車 : 震災により東北地域の自動車部品メーカーが被害を受け 自動車生産は全国で縮小 停止していたが 現在 生産可能な車種から 操業スピードを調整しつつ再開する等の動きが出てきている 当面は 部品供給の状況にあわせた生産が行われる見通し (4 電気機械 ( 半導体 電子部品等 ):

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日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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Ł\”ƒ-2005

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日本内科学会雑誌第102巻第4号

別紙2

【No

はじめに 我が国の建設投資は 社会経済活動 市場動向等に与える影響は極めて大きい このため 国土交通省では 国内建設市場の規模とその構造を明らかにすることを目的とし 昭和 35 年度から毎年度 建設投資推計及び建設投資見通しを作成し 建設投資見通し として公表している 作成の方法と留意点 建設投資推

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タイトル

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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第1章

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平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

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質問1

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本資料は 様々な世帯類型ごとに公的サービスによる受益と一定の負担の関係について その傾向を概括的に見るために 試行的に簡易に計算した結果である 例えば 下記の通り 負担 に含まれていない税等もある こうしたことから ここでの計算結果から得られる ネット受益 ( 受益 - 負担 ) の数値については

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EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

H28秋_24地方税財源

鳩山政権の経済政策の効果

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

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一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

平成28年度国民経済計算 年次推計 (支出側系列等)

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「東日本大震災関連倒産」(発生から4年)の内訳と今後の見通し

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目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

イクル成分 のみから 需要側の動きの 仮置き値 の作成を行う これにより 次 QE から 2 次 QE への改定幅を縮小させることが期待される 本改善策は 22 年 4-6 月期 次 QE から導入する 本改善策の効果について 一定の仮定をおいて試算を行ったところ 民間企業設備の 2 年 7-9 月

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

2018年4-6月期2次速報値 時系列表1

断水戸数 ( 万戸 ) 00 総断水戸数断水発生事業体数 東日本大震災 万戸 264 事業体 阪神 淡路大震災 26.6 万戸 7 市町村 事業体 ( 市町村 ) 数 < 東日本大震災 > 4 月 7 日 4 月 日 4

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つのシナリオにおける社会保障給付費の超長期見通し ( マクロ ) (GDP 比 %) 年金 医療 介護の社会保障給付費合計 現行制度に即して社会保障給付の将来を推計 生産性 ( 実質賃金 ) 人口の規模や構成によって将来像 (1 人当たりや GDP 比 ) が違ってくる


( 参考 ) と直近四半期末の資産構成割合について 乖離許容幅 資産構成割合 ( 平成 27(2015) 年 12 月末 ) 国内債券 35% ±10% 37.76% 国内株式 25% ±9% 23.35% 外国債券 15% ±4% 13.50% 外国株式 25% ±8% 22.82% 短期資産 -

1. 社会福祉法人経営動向調査 ( 平成 30 年 ) の概要 目的 社会福祉法人と特別養護老人ホームの現場の実感を調査し 運営実態を明らかにすることで 社会福祉法人の経営や社会福祉政策の適切な運営に寄与する 対象 回答状況 対 象 特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人 489 法人 (WAM

平成17年3月24日

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Transcription:

月例経済報告等に関する関係閣僚会議震災対応特別会合資料 - 東北地方太平洋沖地震のマクロ経済的影響の分析 - 平成 年 月 日内閣府

東北地方太平洋沖地震のマクロ経済的影響 : 分析の枠組 () 対象地域と期間 対象地域 : 北海道 青森県 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 千葉県 期間 : 0 年度 ~0 年度 () ストック ( 社会資本 住宅 民間企業設備 ) への影響 直接的被害 被災地域のストック毀損額推計 ( 被害状況を踏まえ市町村ごとに推計 ) 建築物 社会インフラ ( 道路 港湾 空港等 ) 等 () フロー (GDP) への影響 間接的被害及びストックの再建 A B C 被災地における影響 民間企業設備の毀損による生産の減少被災地以外における影響 サプライチェーンを通じた影響 電力供給の制約がもたらす影響ストックの再建 毀損ストックを数年間かけて再構築することの影響

ストック ( 社会資本 住宅 民間企業設備 ) への影響 ( 種々の前提を置いた上でのイメージ ) 直接的被害 被災地 岩手県宮城県福島県 津波被災地域 非津波被災地域北海道 青森県茨城県 千葉県 前提 ストック内訳 損壊率 x ケース 損壊率 x ケース ストック内訳 損壊率 y 両ケース共通 ストック合計 損壊率 z 両ケース共通 結果 ケース 被災地全域の毀損額約 6 兆円 ( 被災地全域のストック総額 ( 推計 ) 約 75 兆円 ) このうち岩手県 宮城県 福島県の被災地の毀損額約 兆円 ( 県のストック総額 ( 推計 ) 約 70 兆円 ) ストック内訳 建築物 ( 住宅 民間企業設備 ( 除電気 ガス 水道 ) 等 ) 電気 ガス 水道 社会インフラ ( 道路 港湾 空港等 ) その他 ( 都市公園等 ) 損壊率損壊率 x 阪神淡路大震災の 倍程度の損壊率損壊率 x 損壊率 x を基本とし 建築物については津波の被害を特に大きいと想定損壊率 y 阪神淡路大震災と同程度の損壊率損壊率 z 震度に応じた損壊率 ( 損壊率 x, yはストック種別に異なる ) 注 : データは 都道府県別経済財政モデル用データベース ( 内閣府 009) による ケース 被災地全域の毀損額約 5 兆円 ( 被災地全域のストック総額 ( 推計 ) 約 75 兆円 ) このうち岩手県 宮城県 福島県の被災地の毀損額約 兆円 ( 県のストック総額 ( 推計 ) 約 70 兆円 ) ( 参考 ) 阪神淡路大震災における被災地の毀損額約 9.6 兆円 ( 国土庁推計 ) 約 9.9 兆円 ( 兵庫県推計 ) ( 兵庫県のストック総額 ( 推計 ) 約 6 兆円 )

被災地域における影響 民間企業設備の毀損による生産減 結 果 地震発生前 地震発生後 ストックの毀損 地震発生前の民間企業設備 ( 全国 ),00 兆円程度 生産基盤 ( 民間企業設備 ) 地震による民間企業設備の毀損額 民間企業設備全体に占める割合 9~6 兆円程度 ~ % 程度 生産量 生産の動向 後出のストック再建による生産の回復 資本分配率資本係数 民間企業設備の毀損による生産減 GDP 減少額 ( 年間 ) ~ 兆円程度 0 時間

サプライチェーンを通じた影響 被災 7 道県生産 < 地震前 > 中間財 中間財 < 地震後 > 地震による生産減 他地域生産 前提と結果 被災地からの中間財供給の減少額 0 年度前半の被災地域のGDP 減少額 ( ~ 兆円程度 ) を元に算出 他地域の生産減によるGDP 減少額は0 年度前半に 兆円程度 ( 注 ) 実際には被災地の生産減に伴う他地域の代替生産が生じうるが ここでは考慮していない ( 注 ) 計算においては 地域別産業連関表における東北地方と他地域の関係を用いた 被災 7 道県生産 中間財 中間財 他地域生産 具体例東北の自動車部品工場が被災 この影響で 他地域の自動車工場の生産がストップ

電力供給の制約による影響 < これまでの状況 > 地震以降の電力需給 ( ピーク時 : 万 kw) / /5 /6 /7 /8 想定需要,00,700,800,800,000 供給力,00,00,00,50,00 ( 注 ) 想定需要は 東京電力が前日に公表した値 実際の需要は停電 節電などにより供給力を下回った 計画停電等を通じたGDPの減少 年度前半 後半 年度 年度 α α β γ 不確実性が高く 各経済主体の対応如何により影響が左右されることから 具体的な値の算出は困難 < 対応 > 企業 : 稼働調整の実施 自家発電 域外拠点の活用 オフィス内の節電 在宅勤務 鉄鋼 A 社 化学 B 社 飲食 C 社 運輸 D 社 家計 : 家庭内の節電 稼働調整 域外工場での代替生産を検討 工場の電力を自家発電で対応 店舗節電 深夜営業中断 本部社員の在宅勤務推奨 臨時ダイヤ編成 駅舎内節電 自動改札機の一部停止 電力会社 : 安定供給に向け 早急 最大限の対策を講じる

ストック再建の影響 考え方 前提 結 果 < 考え方 > 震災により毀損したストックを再建するため 数年の間に集中的に投資 ( 民間及び公的固定資本形成 ) が行われると考えられる これによる経済へのプラスの影響を計算 < 前提 > 阪神 淡路大震災後の兵庫県における純固定資本形成の累積額が 震災後約 年間で同県の毀損ストック額 ( 約 0 兆円 ) を超えたことを踏まえ 今回も毀損ストック額が 年間で取り戻されると仮定 年度間の配分についても兵庫県の事例を利用した ケース 毀損ストック額約 6 兆円 ケース 毀損ストック額約 5 兆円 これだけの規模の投資が 0~0 年度の 年間に実施されると仮定 震災後の兵庫県の事例では 年目が投資額のピーク ケース ( 毀損ストック約 6 兆円 ) 0 年度 5 兆円 ( 前半 兆円後半 兆円 ) 0 年度 6 兆円 0 年度 5 兆円 ケース ( 毀損ストック約 5 兆円 ) 0 年度 7¾ 兆円 ( 前半 兆円後半 5 兆円 ) 0 年度 9½ 兆円 0 年度 7¾ 兆円 ここでは地震発生後 年程度で毀損ストックを再建するシナリオを想定しているが 5 年程度で再建するシナリオでは 0 年度前半 ½~½ 兆円 同後半 ½~¾ 兆円 0 年度 ¾~7½ 兆円 0 年度 ½~5¾ 兆円というパターンが一例として考えられる 阪神 淡路大震災の事例 兵庫県の例では 震災後の 年間に集中的に投資が行われている その結果 年間で毀損ストック額約 0 兆円を上回る純投資を実現

東北地方太平洋沖地震のマクロ経済的影響 ( 種々の前提を置いた上でのイメージ ) 本表は 東北地方太平洋沖地震の主要なマクロ経済的影響についてのイメージを得るため 種々の前提を置いた上で 内閣府の責任で作成したものである ここでの対象範囲は 原則として ストックの毀損及びそれを起点とした実体経済面における影響を中心に 現時点で定量化可能なものとしている 数値については 相当の幅をもってみる必要がある また マクロ経済的なイメージであるため 被災地域における個別の事情が十分に反映できているわけではない点に留意する必要がある ( 実質 GDPベース 兆円程度 ) 0 年度前半後半 0 年度 0 年度 ストック 被災地域におけるストック ( 社会資本 住宅 民間企業設備 ) の毀損額 6~5 兆円程度 被災地域における影響 民間企業設備の毀損による生産減 ¼ ~ ½ ¼ ~ ½ ¼ ~ ¼ ¼ ~ ¼ 被災地域以外における影響 サプライチェーンを通じた生産減 ¼ ~ ¼ ( 注 ) フロー 被災地域以外における影響 ( 注 ) 電力供給の制約による生産減 α α β γ ストック再建 ( 年で再建するシナリオ ) の影響 ( 注 ) 総固定資本形成に見合う生産増 ~ ~ 5 6 ~ 9½ 5 ~ 7¾ フロー合計 ½ ~ ¾ ~ ¼ ¾ ~ 8¼ ¾ ~ 6½ -α -α -β -γ 実質 GDP 比 ( 年率 %) ~ ~ ½ ¾ ~ ½ ½ ~ ½ -a -a -b -c ( 注 ) 上表の値は 東北地方太平洋沖地震が発生しなかった場合の実質 GDP をベースラインとして そこからのかい離を示している ただし 実質 GDP 比の算出に当たっては 便宜上 00 年度の実質 GDP( 政府経済見通し ( 本年 月閣議決定 ) の実績見込み額 ) を分母として用いている ( 注 ) 他の事業者からの供給による代替がない場合 ( 注 ) なお 民間の試算によれば か月間ないし 月末までの東京電力管区の電力供給削減による生産への影響は年率 0.~ 0.5% 程度との結果が多い ただし こうした結果については 幅をもってみる必要がある上 今後の対応によってその影響が小さくなることが期待される ( 注 ) ここでは地震発生後 年程度で毀損ストックを再建するシナリオを想定しているが 5 年程度で再建するシナリオでは 0 年度前半 ½~½ 兆円 同後半 ½~ ¾ 兆円 0 年度 ¾~7½ 兆円 0 年度 ½~5¾ 兆円というパターンが一例として考えられる