<4D F736F F F696E74202D A8E518D6C8E9197BF E95FB90E096BE89EF816A>

Similar documents
ドーハ ラウンド交渉とは 農業 鉱工業 サービスの自由化のみならず 貿易円滑化 アンチダンピング等のルールの策定 強化も含んだ 包括的な貿易交渉 2001 年にカタールのドーハで交渉が開始されたことから ドーハ ラウンドという 貿易を通じた途上国の開発が最重要課題の一つ 主な交渉分野 ( 下線は農林

<4D F736F F D FC816A E97708CEA8F E096BE89EF816A E646F63>

TPP 農林水産物市場アクセス交渉の結果 1 米 : (1) 米及び米粉等の国家貿易品目 1 現行の国家貿易制度を維持するとともに 枠外税率 ( 米の場合 341 円 /kg) を維持 2 米国 豪州に SBS 方式の国別枠を設定 米国 :5 万 t( 当初 3 年維持 ) 7 万 t(13 年目以

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

スライド 1

農林水産品の合意の概要 品目 合意の概要 米 除外 ( 米国枠は設けない )( 注 1) 小麦 TPP と同内容でマークアップ ( 政府が輸入する際に徴収している差益 ) を 45% 削減 ( 現行の国家貿易制度 枠外税率 (55 円 /kg) を維持 ) TPP と同内容の米国枠 (2019 年度

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

1 我が国の農産物輸入等の動向 (1) 概観 ( 海外依存を高めた我が国の食料供給 ) 我が国の農産物輸入は 2000 年を100として 1960 年の15.7から2015 年には165.3まで 金額ベースで10.5 倍と大幅に増加している 多様な食生活が実現される中 需要が拡大した畜産物や油脂類の

サービス交渉 DDA のサービス交渉が停滞する中 2012 年 12 月 21 の有志国が今までの FTA 等で達成した水準を基に新協定 ( 新サービス貿易協定 :Trade in Services Agreement) を作成する交渉を開始することで合意 日 米 EU 諾 豪 加 香港 パナマ コ

71 平成 27 年度の SBS 米の輸入入札状況 ( 単位 : 実トン ) 全体 丸米 砕米 入札回数輸入予定数量応札数量落札数量輸入予定数量応札数量落札数量輸入予定数量応札数量落札数量 第 1 回 (27 年 9 月 16 日 ) 4, ,000 2, ,000 2

インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

今後の EPA 戦略について 国境措置のあり方について 平成 19 年 4 月 11 日農林水産省

Microsoft PowerPoint - ishida_handout

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

品目別の現状と克服すべき課題 食料 農業 農村基本計画 ( 平成 22 年 3 月閣議決定 ) をもとに整理

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

農林水産省試算の方法 ( 手順 ) (1) 試算対象品目の選定関税率 10% 以上 国内生産額 10 億円以上 ( 米 麦など 19 品目 ) (2) 国産品の分類内外価格差 品質格差の観点から 輸入品と競合する国産品と競合しない国産品に二分 (3) 試算の方法 1 競合する国産品は 輸入品に置き換

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF>

ドーハ ラウンド交渉の一分野である貿易円滑化については 平成 26 年 11 月のWTO 一般理事会において 貿易円滑化協定に関する改正議定書 が採択され 今後 3 分の2 以上の加盟国が受諾した時点で本協定は発効することになりました 各 WTO 加盟国がこの協定を実施することにより 貿易規則の透明

アメリカ2008年農業法-議会の立場と政権の立場-

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

Vol

農産物関税を撤廃した場合の必要財政支出額(試算)

内容 貿易自由化の背景 農産物貿易の特徴 TPP 大筋合意の概要 日本農業の特徴と対応

ニュースリリース


食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

平成 21 年 4 月 10 日 平成 21 年 10 月 1 日訂正国際部国際政策課 農林水産物輸出入概況 2008 年 ( 平成 20 年 ) 確定値 本資料は財務省が発表している 貿易統計 を基に 我が国の農林水産物輸出入状況を取りまとめたものであり 本年 3 月 24 日に公表した統計表 (

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135

PowerPoint プレゼンテーション

政策目標 5-2: 多角的自由貿易体制の維持 強化及び経済連携の推進並びに税関分野における貿易円滑化の推進 1. 政策目標の内容自由貿易の推進は我が国の対外経済政策の柱であり 力強い経済成長を実現するためには 自由貿易体制を強化し 諸外国の活力を我が国の成長に取り込む必要があるというのが 政府全体と

関税率の種類について 関税とは 輸入品に課せられる税 のことで 我が国の関税には国定税率 ( 基本税率 暫定税率 特恵税率 ) 及び協定税率 (WTO 協定税率 EPA 税率 ) がある 関税の種類 国定税率 基本税率 暫定税率 特恵税率 事情に変更がない限り長期間適用される税率 ( 関税定率法 )

東アジア経済統合と農業問題

ITI

目次 1 分析モデルを用いた世界の超長期食料需給予測システムにおけるベースライン予測の前提条件 1 2 世界の超長期食料需給予測システムの構造 2 3 食料供給モデルの構造 3 (1) 土地利用選択モデルの階層構造 4 (2) 単収モデルの構造 4 4 食料需要構造モデルの構造 5 5 国際貿易モデ

EU共通農業政策の変遷と価格・収入支持水準の設定

アジア近隣 5 カ国における牛乳乳製品の輸入動向 資料 5-2 各国とも輸入額全体に占める脱脂粉乳及び全脂粉乳の割合が高い 高付加価値商品の販売が見込めるチーズ 育児用粉乳等についても各国で一定の割合を輸入 中国の輸入市場は規模が大きく 最近伸びているが割合の小さい LL 牛乳 (2.6%) 市場で

TPP11 協定 (CPTPP) の概要目次 協定の発効要件 税率差 : 国別譲許における税率適用国決定ルール 国別セーフガード その他 国別関税割当 牛肉の適用税率 ( 日豪 EPA 税率との比較 ) 輸入後のTPP 特恵税率の要求 環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定 Comp

ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

1 海外原料の酒が増える? TPP に参加することで農産物の関税が撤廃された場合 日本の酒類 特に清酒は原料となる米の調達先の変化という形で直接的な影響が考えられます 図表 1に示したとおり米 大麦 小麦などには高率の関税がかかっています ビールや麦焼酎で使う大麦や麦芽は 関税割当制度や SBS 制

TBT( 貿易の技術的障害 ) 貿易救済 ( セーフガード措置等 ) 政府調達 も高いレベルの措置を導入 維持できるとされている ) 個別品目の輸入解禁や輸入条件の変更について, 従来よりTPP 交渉参加国より要請されてきた案件が, 交渉参加のための条件とされ, あるいはTPP 協定に付随する約束を

2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

3 所得水準向上に伴う畜産物需要の増加と それを通じた飼育用作物需要量の増加経済発展によって年間所得が 2000 ドルを超えると 穀物の直接消費から間接消費に変わる つまりは 動物性たんぱく質の消費が増え 資料としての穀物消費が増大するのである cf) 中国の大豆輸入傾向 1999 年 300 万ト

特集 平成 30 年分成田空港貿易概況 ( 速報 ) 平成 31 年 1 月 23 日 ( 水 ) 東京税関 本資料における 2018 年 の数値は速報値 本資料における 伸率 とは前年との比較によるもの 本資料における対中国の貿易額には対香港及び対マカオの貿易額を含む

1 関税法上の用語の定義 輸入 外国貨物を本邦に引き取ること輸出 内国貨物を外国に向けて送り出すこと 外国貨物 1 輸出の許可を受けた貨物 2 外国から本邦に到着した貨物 ( 外国の船舶により公海で採捕された水産物を含む ) で輸入が許可される前のもの内国貨物 1 本邦にある貨物で外国貨物でないもの

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

目次 1. はじめに 2. 原産地基準 3. 原産地証明制度 4. 税関での手続き 本パンフレットは 税関での適正な手続きを行っていただくために 原産地規則についての基礎的な理解を深めていただくことを目的として作成したものです 理解しやすさの観点から 法令の用語と異なる用語を使用した部分 全てのEP


韓国: FTA 国内対策

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc

H26とりまとめ公表(生産計画認定面積)

Microsoft Word 米国貿易政策、WTO,FTA,TPP 服部(改).doc

国際農業 食料レター 年月 ( 182) 全国農業協同組合中央会 今月の話題 TPP 交渉における乳製品をめぐる状況 国際農業 食料レターのバックナンバーは 下記 インターネットホームページをご覧ください < 国際農業 食料レター に関する問い合わせ先:JA 全中農政部 WTO EP

1. 経済効果分析について 2015 年 10 月 5 日に大筋合意した環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定が発効した場合に 我が国のマクロ経済に与える経済効果を分析 2013 年の政府統一試算と同様 一般的な経済モデルである GTAP( 最新版 ) を使用 2013 年当時は 関税撤廃 (

Microsoft Word - ⑤付属資料.docx

Microsoft PowerPoint - 兵庫5.29シンポ.ppt [互換モード]

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

~ メディケア食品 原料原産地情報の公開 ~ マルハニチロ株式会社では 東京都消費生活条例の規定により メディケア食品に使用している主な原材料の産地についてホームページでご案内しております 商品の主な原材料である 魚介類 肉類 野菜 果実類 等 また商品の名前として使用している原材料 ( 副原料 調

財務省貿易統計

財務省貿易統計

- 目次 - 1. 品目ごとの農林水産物の影響 < 農産物 > 小麦 大麦 砂糖 でん粉 小豆 いんげん 落花生 オレンジ りんご パインアップル トマト加工品 茶 こんにゃくいも < 畜産物 > 牛肉 豚肉 牛乳乳製品 鶏肉 鶏卵


Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

The Sanwa Bank Limited

財務省貿易統計

財務省貿易統計

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化


平成 28 年 3 月 25 日公表平成 25 年度 農業 食料関連産業の経済計算 - 農業 食料関連産業の国内生産額は 97.6 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果の概要 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 25 年度における農業 食料関連産業の国内生産額は 97 兆 5,777 億円

農林水産物の生産額への影響について ( 試算 ) 1. 試算方法 (1) 試算対象品目関税率 10% 以上かつ国内生産額 10 億円以上の品目である以下の19 品目の農産物 14 品目の林水産物とした 農産物 (19 品目 ): 米 小麦 大麦 砂糖 でん粉 牛肉 豚肉 牛乳乳製品 小豆 いんげん

交渉結果については 現行の糖価調整制度を維持する一方で 加糖調製品について発効初年度約 6.2 万トン 11 年目で約 9.6 万トンの関税割当枠を設けることとなりました 糖価調整制度を現行通り維持したことから 国内で生産されるサトウキビ てん菜への影響は特段見込みがたい一方で 加糖調製品についての

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

別冊 HAL だより TPP 協定の概要と対策 堀越孝良 平成 28 年 6 月 一般財団法人北海道農業企業化研究所

目 次 Ⅰ 今回の一部改正の背景と改正前の原料原産地表示制度 1 1 改正の背景 1 2 改正前の原料原産地表示制度 1 Ⅱ 新たな原料原産地表示制度 1 1 食品表示基準別表第 15 追加品目と変更点 1 2 表示の対象と表示方法 2 3 新たな表示方法 3 (1) 又は表示 (2) 大括り表示

> P12 > P19 > P32 > P36 > P40 > P44 > P48 > P60

1. 経済連携協定 (EPA) 自由貿易協定 (FTA) とは 自由貿易協定 (FTA:Free Trade Agreement) 特定の国や地域の間で 物品の関 税やサービス貿易の障壁等を削減 撤廃することを目的とする協定 経 済連携協定の主要な内容の一つ 経済連携協定 (EPA:Economic

財務省貿易統計

財務省貿易統計

財務省貿易統計

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

財務省貿易統計

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

年社会 経済のうごき食料 農業 農村の動向と主要な施策の流れ 食料 農業 農村基本計画 の策定 00 中山間地域等直接支払制度導入 00 農地法改正 ( 農業生産法人の一形態として株式会社を位置付け ) 国際化の進展と食料 農業 農村基本法の制定 米穀同時多発テロ発生 0

財務省貿易統計

財務省貿易統計

Microsoft PowerPoint - パワーポイント資料.ppt

財務省貿易統計

経営所得安定対策の見直し

及び必要性 低税率を適用して需要者に安価な輸入品の供給を確保する一方 一定数量を超えた輸入分については高税率を適用することにより 国内の皮革産業及び革靴産業の保護を目的としている 2 政策目的達成時期我が国皮革産業及び革靴産業が構造改善を行い アジア諸国からの低価格品及び欧州からの高価格品と対抗しう

特集 平成 2 5 年 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 2012 年の世界の金需要は 4,405 トン 2012 年に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 2006 年から 2010 年の平均年間金産出量は 10 トン足らずですが 200

論点 3 消費者にとって分かりやすい 遺伝子組換え 及び 遺伝子組換え不分別 表示の検討 1

目次 1 EPA/FTA とは 1 2 EPA( 経済連携協定 ) の現状 2~4 3 世界における EPA/FTA をめぐる状況 5 4 TPP について 6~9 5 日 EU EPA について 10~12 6 交渉中の各 EPA 等について 13~24 7 交渉中断中の各 EPA 等について 2

1 アンチ ダンピング措置の新規調査開始件数の推移 AD 調査開始件数は 1 貿易自由化が進展した時と 2 景気後退の時に増加する傾向がある 世界金融危機時に増加した後しばらく下降傾向であったが 近年は再び増加傾向 世界的には 2 日に 1 件以上の割合で調査が開始されている

基本的な表示事項

サービスパンフレットについて

現地調査(パラグアイ・ウルグアイ)結果について

Transcription:

参考資料

要品より大きい拡大重交渉分野 論点 一般品目 WTO 農業交渉の主な構図 米国 途上国 より高い削減率 (75%) 以上 交渉の構図 ( 改訂議長テキスト ) 最高階層の削減率 66~73% 削減 平均削減率先進国 :54% 削減 ( 重要品目の削減率も計算に含む ) 改訂箇所は下線付き太字で記載 EC 日本 G10 より低い削減率 ( 1) 市場 アクセス 上限関税 数 米国 途上国 設定例外は代償 ( その品目の関税割当拡大 ) が必要 設定しない 100% 超の高関税品目が一定以上 (4% 以上 ) 残る場合には関税割当の追加拡大 途上国 有税品目または全品目の 4~6% ( 条件付き 代償あり より少なく で8% も可 ) ( 有税品目がベース ) ( 米 ECは全品目の4~5% で一致?) 日本 G10 設定しない代償も不可 日本 G10 より多く ( 全品目の 10%) 低関税輸入枠の拡大 米国 途上国 関税削減率枠の拡大幅 ( 一般品目 ( 国内消費量との比較 ) ベース ) 1/3 4~6% 1/2 3.5~5.5% 2/3 3~5% EC 日本 G10 より小さい拡大 国内支持 米国の水準 目 1 EC は昨年 9 月からの集中的議論の中で 条件付きながら 関税削減率 70% まで可能と言及 EC 日本 途上国 150 億ドル以下 130~164 億ドル 米国 (66~73% 削減 ) 170 億ドル以上 ( 2) 2 米国は昨年 9 月からの集中的議論の中で 条件付きながら 国内支持の削減について議長案の幅で議論する用意がある旨発言 1

先進国EU G10 上国 WTO 農業交渉の主要国 グループ 輸入国 ( 食料輸入国グループ ) 農業の多面的機能を重視 日本 スイス ノルウェー韓国 ケアンズ グループ ( 食料輸出国グループ ) ( 有力途上国グループ ) G20 中国 インド G33 ( 途上国の特別扱いに関心が高いグループ ) インドネシア トルコ 途米国 カナダ 豪州 ブラジル 輸出国 2

我が国の農産物貿易を取り巻く状況 我が国は 世界最大の食料純輸入国であり 食料自給率は 40% と主要先進国の中で最低水準 (1) 主要国の農産物輸出入額 (2004 年 ) 日本イギリスドイツ中国 EU インド米国豪州ブラジル 415 508 781 599 輸入額 ( 億ドル ) 414 280 51 45 36 輸出額 ( 億ドル ) 19 212 392 234 741 71 639 209 272 ( 純輸入額 ) (396 億ドル ) (202 億ドル ) (116 億ドル ) (46 億ドル ) (40 億ドル ) (-20 億ドル ) (-40 億ドル ) (-164 億ドル ) (-236 億ドル ) (2) 我が国及び諸外国の食料自給率 穀物自給率 (%) 150 100 50 0 237 韓国スイスイタリアイギリスドイツフランスアメリカカナダオーストラリア 145 各国の食料自給率 (2003 年度 ) 128 122 84 70 62 49 47 40 日本 (%) 100 86 80 73 60 62 40 日本の食料自給率の推移 食料自給率 ( 生産額ベース ) 食料自給率 ( カロリーベース ) 20 穀物自給率 28 ( 飼料用を含む 重量ベース ) 0 1965 75 85 95 20053 69 40

いろいろな食べ物の関税 小麦食料自給率 :13% 関税 :55 円 / kg ( ただし 574 万トン分 ( 現在の全消費量の 92%) は低関税枠で輸入 ) 牛肉食料自給率 :43% 関税 :38.5% 果物食料自給率 :39% りんごの関税 :17% メロン いちごの関税率 6% 野菜食料自給率 :79% きゅうり キャベツ トマトの関税 :3% 玉ねぎの関税 :8% 魚食料自給率 :59% まぐろ さけの関税 :3.5% 魚については農業交渉とは別に議論されています ごはん ( 米 ) 食料自給率 :94% 関税 :341 円 / kg ( 別に 76 万 7 千トン分 ( 現在の全消費量の 8.2%) は低関税枠で輸入 ) 大豆 ( 納豆 みそ 豆腐の原料 ) 食料自給率 5% 関税 :0% 食料自給率のデータは平成 18 年度 4

関税交渉の流れ 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 足かけ 8 年 <UR 交渉 > UR 実施期間 (6 年間 ) 平均 36% 最低 15% 削減ドーハ実施期間 (5 年間 ) 日本提案農業交渉開始交渉妥結?枠組み合意ドーハ閣僚会議議長案改訂議長案ダンケル事務局長が最終合意案提示ブレアハウス合意(米 EC合意)マラケシュ閣僚会議(交渉終結宣言)実質妥結< ドーハ交渉 > 足かけ 8 年プンタ デル エステ宣言(ラウンド開始)階層方式平均 54% 削減 5

従価税換算値による階層区分ごとのタリフライン数タ主な品目階層の日本の農産物の関税構造 ( タリフライン数 1,332) 関税率 20% 以下の品目が全品目の71.5%(953)( うち無税品目は23.9%(319)) である一方 関税率 100% 超の高関税品目が9.4%(125) 関税率 200% 超が7.6%(101) を占める 634 59 (47.6%) リフライ319 0 ン(23.9%) 数(割合)225 34 (16.9%) 内の数字は従量税の品目数 20 19 (1.5%) 9 9 (0.7%) 24 24 (1.8%) 101 101 (7.6%) 各0% 0 超 ~20% 以下 20 超 ~50% 以下 50 超 ~75% 以下 75 超 ~100% 以下 100 超 ~200% 以下 200% 超 コーヒー綿たばこ 野菜鶏肉 牛肉バナナ 清酒 とうもろこし ( コーンスターチ 製造用 ) 豚肉 ( 分岐点価格以下 ) コメ乳製品砂糖 6

我が国の 200% を超える高関税品目の例 国土条件などにより 外国と国内で特に価格差が大きいコメ 小麦 乳製品一部の品目は 高関税となっている これは 前回のウルグアイラウンド交渉合意を踏まえ 内外価格差に基づいて従来の国境措置が関税化されたもの 800% 341 円 /kg ( 精米 :778%) ( 玄米 :568%) 119 円 /kg タピオカでん粉 (583%) 600% 400% 55 円 /kg (252%) 39 円 /kg (256%) 21.3%+ 396 円 /kg (218%) 29.8%+ 985 円 /kg (360%) 354 円 /kg 小豆 (403%) 71.8 円 /kg (305%) 200% 0% コメ小麦大麦脱脂粉乳バターでん粉雑豆粗糖 7

UR での扱い ドーハでの扱い 国内支持分野における議論 ( 改訂議長テキストの内容 : 主に先進国の場合 ) 注 ) 国内支持 : 農業生産者のために行われる助成のこと 特定の農産品に対して行われる補助金と農業生産者一般のために行われる補助金 ( 研究開発 基盤整備 ) のほか 価格支持 ( 価格保証 ) を含む 貿易歪曲的国内支持全体 特段の規律はない個々の区分の削減とは別に全体額を削減 ( 米国は [66]~[73]% 日本は[71]~[79]% 削減 ) 性格 UR での扱い ドーハでの扱い 性格 UR での扱い ドーハでの扱い 黄の政策 (AMS) 最も貿易歪曲的な国内支持 ( デミニミス 青 緑以外 ) 市場価格支持 不足払い デミニミス 農業生産額の 5% 以下の国内助成 ( 生産全体に大きな影響は与えないという位置付け ) 削減対象外 各国の 1986-88 年の実績を 20% 削減 UR 以上の大幅削減 ( 米国は [60]% 日本は [70]% 削減 ) 品目別の上限設定 ( 原則 95-00 年の平均 ) [50]~[60]% 以上の削減 性格 青の政策 直接支払いのうち 特定の要件を満たすもの ( 黄 と 緑 の中間段階との位置付け ) URでの扱い生産制限の下での直接支払いは削減対象外 ドーハでの扱い 生産を義務付けない直接支払い ( 新青の政策 ) を青の政策として追加 全体の上限を設定 ( 農業総生産額の2.5%) 品目別の上限を設定旧青 :95-00 年の平均新青 : 青の政策全体の上限を法的に定められた品目別比率で按分 (1~2 割の猶予 ) 性格 緑の政策 貿易歪曲性がないか最小限 試験研究 基盤整備 ( 農業協定に要件が詳細に列挙されている ) UR での扱い 削減対象外 ドーハでの扱い 削減対象外 ( 現行の枠組を基本的に維持 ) 8

最も貿易歪曲的な補助金 ( 黄 の政策 ) について 我が国は 農政改革により 既に 約束水準 の 15% まで削減 他の政策についても利用額は米国 EU より少額 農業総産出額 2000 年約束水準 AMS 実績 87,136 39,729 6,078 7% ( 億円 ) 約束水準の 15% (85% 削減 ) 260,120 21,056 14,260 5% 約束水準の 68% (32% 削減 ) 40,428 12% 日本 (2004) 米国 (2005) EU (2003) < 日本 米国及び EU における国内支持の実績値 ( 億円 )> 各国の国内支持の水準 350,064 87,925 日本 (2004 年 ) 米国 (2005 年 ) EU(2003 年 ) 黄の政策 (AMS) 6,078 14,260 40,428 デミニミス 412 6,591 2,558 青の政策 678 0 32,444 緑の政策 20,986 79,170 28,899 約束水準の 46% (54% 削減 ) 合計 28,154 32.3% 100,021 38.5% 104,329 29.8% 注 : 内の数値は農業総産出額に占める割合 WTO 通報に基づく 9