平成21年12月11日(金)9:00~

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東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

東京都市計画用途地域の変更 ( 東京都決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する ( 中野区分 ) 種類面積容積率建ぺい率 第一種低層住居専用地域 第 二 種 低層住居 専用地域 /10 15/10 4/10 5/10 外壁の後退距離の限度 建築物の敷

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

最高限度1 制限の緩和 (1) この規定の適用による隣地との関係等による緩和に関する措置は 次の各号に定めるところによる ただし イの規定については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築物の各部分の高さの最高限度 ( 以下 斜線型高さ制限 という ) が定められている場合において その高さを

高度地区計画書

東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 2 建築物の各部分の高さは 当該部分から前面道路の反対側の境界線又は隣地境界線までの真北方向の水 資料 5 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種 類 面積 建築物の高さの最高限度又は最低限度 備考 約 ha 建築物の各部分の高さ (

1 制の緩和 1 この規定の適用による隣地との関係等による緩和に関する措置は 次の各号に定めるとこ ろによる ただし イの規定については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築 物の各部分のさの 以下 斜線型さ制 という が定められている場合に おいて そのさを算定するときにる ア北側の前面道

阪神間都市計画新住宅市街地開発事業の変更(兵庫県決定)

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

上野原市規則第××号

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

第種高度地区第 5 共通事項 尼崎市高度地区運用基準 ( 解説及び運用 ) (1) 建築物が複数の高度地区にわたる場合における建築物の各部分の高さは それぞれの部分の規定を適用する (2) パイプ等の見通しのきくバルコニー等の手すりの高さの算定については 建築基準法第 56 条第 1 項の取扱いと同

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

大阪市再開発地区計画にかかる

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日影許可諮問(熊野小学校)

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

建築基準法施行規則第10条の2第1号

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(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

第2章

( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項の規定に基づく一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度等の運用について 建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項及び法第 86 条の2 第 1 項の規定に基づく認定の運用は 平成 11 年 4 月 28 日付け建設省住街発第 48 号局長通達による

絶対高さ制限を定める高度地区についてのQ&A

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建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

旧(現行)

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

中央区建築物の解体工事の事前周知に関する指導要綱

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(★ 方針・基準)


区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

一団地認定の職権取消し手続きの明確化について < 参考 > 建築基準法第 86 条 ( 一団地認定 ) の実績件数 2,200 ( 件 ) 年度別 ( 住宅系のみ ) S29 年度 ~H26 年度 実績件数合計 16,250 件 用途 合計 ( 件 ) 全体 17,764 住宅系用途 16,250

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

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習志野市一団地の総合的設計制度認定基準 第 1 目的この基準は 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 86 条第 1 項又は第 86 条の2 第 1 項 ( 第 86 条第 1 項に係る部分に限る 以下同じ ) の規定による認定に関し必要な事項を定め 一団地の総合的設計制度の適用により良好な市街

都市計画図 外神田二・三丁目地区(PDF)

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の基準 ( 包括同意基準 ) 平成 30 年 9 月 28 日 加古川市都市計画部建築指導課

1 敷地規模敷地面積は 長崎市建築基準法施行細則 ( 昭和 46 年長崎市規則第 10 号 ) 第 7 条の 3の規定により表 1に掲げる数値以上であること 表 1- 敷地面積地域敷地面積の規模 ( m2 ) ⑴ 第一種低層住居専用地域又は第二種低層 1,000 住居専用地域 ⑵ 第一種中高層住居専

線路敷 河川道路敷地道路久留米市建築確認申請の手引き (2016 年版 ) 制限の緩和等 ( 公園 水面 線路敷 道路 等 )(2/4) 関係条文法第 2 条第 1 項第六号 令第 20 条第 2 項 法第 42 条第 2 項 法第 53 条第 3 項第二号 市細則 17 条 令第 134 条 令第

□高度地区見直し案

(案)

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新千里西町B団地地区地区計画

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容積率の割増しは 公開空地の面積の敷地面積に対する割合及び建築物の敷地面積に応じて行うものとするが 環境負荷の低減に配慮した建築物 ( 1) やバリアフリーに配慮した建築物 ( 2) については 必要な床面積に相当する容積率を割り増すことができる 1 都市の低炭素化の促進に関する法律 による認定を受

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

緑ヶ丘地地計画 ( 前項つづき ) 地 計 画 地施設の設置及び規模 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地名称の分建築物の用途の制限 緑地広場歩道状空地行政センター地 ( A) 面積約 2,000 m2 計画図表示のとおり 面積約 150 m2 計画図表示のとおり 幅員 2m 延長約 290m

金沢都市計画地区計画の変更

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平方・中野久木物流施設地区

許可及び認定申請等

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地区整備計画書地区整備計画建築物等に関する事項地区の区分 地区の名称地区の面積 建築物等の用途の制限 建築物の敷地面積の最低限度 建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合の最高限度建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の最高限度 壁面の位置の制限 独立住宅地区 A 約 21.9 ha (1) 長屋

都市計画法による市街化調整区域等における開発許可等の基準に関する条例

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

改正包括同意基準参考図

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第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

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公津西地区地区計画運用基準

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などについては連たんの戸数に含めることはできません また 建築物の敷地相互の間隔とは 相互の敷地端からの直線距離です (2) 本市では 昭和 46 年 3 月 15 日から市内を市街化区域と市街化調整区域に区分する 線引き を行っています ( 法第 3 3 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積

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日本橋・東京駅前地区

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

市街化調整区域における都市計画法第 34 条第 12 号の規定による開発許可等の基準に関する条例 の審査基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は 市街化調整区域における都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 34 条第 12 号の規定による開発許可の基準及び都市計

( 法第 33 条第 4 項の条例で定める建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 3 条法 34 条第 8 号の3に規定する開発行為を行う場合における建築物の敷地面積の最低限度は, 法第 33 条第 4 項の規定に基づき,250 平方メートルとする ただし, 市長が良好な住居等の環境の形成又は保持のため

予定建築物等以外の建築等の制限 法 42 条 立地基準編第 5 章 (P127~P131) 法第 42 条で規定されている 予定建築物等以外の建築等の制限 については 次のとおりとする 1 趣旨開発許可処分は 将来その開発区域に建築又は建設される建築物又は特定工作物がそれぞれの許可基準に適合する場合

3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

住宅地区 A 約 41.1 ha (1) 長屋 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) (2) 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 建基法 という ) 別表第 2( い ) 項第 3 号に掲げる共同住宅 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) 寄宿舎又は下宿 (3) 建基法別表第

Microsoft Word - 別添資料

根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2

目 次 平方北部物流施設地区地区計画計画書 1P 平方北部物流施設地区地区計画計画図 3P 平方北部物流施設地区地区計画 地区整備計画 の内容の解説 4P (1) 建築物等の用途の制限 5P (2) 建築物の敷地面積の最低限度 6P (3) 建築物等の高さの最高限度 6P (4) 壁面の位置の制限

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

Transcription:

多摩都市計画高度地区の変更 ( 多摩市決定 ) 平成 22 年 11 月 29 日多摩市告示第 605 号 絶対高さ制限に関する解説 平成 23 年 11 月 都市環境部都市計画課

目 次 1. 制限の緩和 1 2. 既存不適格建築物等の特例 2 (1) 既存建築物等で本規定に適合しない場合の適用除外 2 (2) 既存不適格建築物等の建替え特例 2~3 3. 地区計画等の区域内の特例 3 4. 敷地規模に応じた特例 4~9 緩和基準 A 5~6 緩和基準 B 7~8 敷地が高さ制限の異なる区域にまたがる場合の基準 8~9 5. 許可による特例 10~11 (1) 斜線型高さ制限 10 (2) 絶対高さ制限 10~11

多摩都市計画高度地区 ( 多摩市決定 ) に関する解説 平成 22 年 11 月 29 日 ( 多摩市告示第 605 号 ) に都市計画変更した高度地区 ( 絶対高さ制限の 導入 ) の変更内容は 次のとおり 1. 制限の緩和 計画書 この規定の適用による緩和に関する措置は 次の各号に定めるところによる (1) 隣地との関係等による緩和に関する措置は 次に定めるところによる ただし イの規定 については 北側の前面道路又は隣地との関係についての建築物の各部分の高さの最高限度 ( 以下 斜線型高さ制限 という ) が定められている場合において その高さを算定する ときに限る ア北側の前面道路の反対側に水面 線路敷その他これらに類するもの ( 以下 水面等 と いう ) がある場合又は敷地の北側の隣地境界線に接して水面等がある場合においては 当該前面道路の反対側の境界線又は当該水面等に接する隣地境界線は 当該水面等の幅の 2 分の 1 だけ外側にあるものとみなす イ敷地の地盤面が北側の隣地 ( 北側に前面道路がある場合においては 当該前面道路の反 対側の隣接地をいう 以下同じ ) の地盤面 ( 隣地に建築物がない場合においては 当該 隣地の平均地表面をいう 以下同じ ) より 1 メートル以上低い場合においては 当該敷 地の地盤面は 当該高低差から 1 メートルを減じたものの 2 分の 1 だけ高い位置にあるも のとみなす 変更なし 従前からの規定であり 変更なし 計画書 (2) 一の敷地とみなすこと等による緩和の措置は 次に定めるところによる ア建築物の敷地又は建築物の敷地以外の土地で二以上のものが一団地を形成している場 合において 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 基準法 という ) 第 86 条第 1 項及び第 3 項 ( 同法第 86 条の 2 第 8 項においてこれらの規定を準用する場合を含む ) の 規定により一又は二以上の構えを成す建築物の一の敷地とみなす当該一団地については 当該一団地を当該一又は二以上の構えを成す建築物の一の敷地とみなす イ一定の一団の土地の区域について 基準法第 86 条第 2 項及び第 4 項 ( 同法第 86 条の 2 第 8 項においてこれらの規定を準用する場合を含む ) の規定により 当該区域内に現に 存することとなる各建築物の一の敷地とみなす当該一定の一団の土地の区域については 当該一定の一団の土地の区域をこれら建築物の一の敷地とみなす 追加 平成 16 年 6 月 2 日の建築基準法の改正により 一団地内の一の建築物に対する制限の特例 が追加され 防災空間等と建築物の敷地から形成される一団地を一の敷地とみなし 特例対象 規定を適用することが可能となったことから 変更する - 1 -

2. 既存不適格建築物等の特例 計画書 (1) 既存建築物等で本規定に適合しない場合の適用除外 この規定の適用の際に 現に存する建築物又は現に建築 修繕若しくは模様替えの工事 中の建築物が当該規定に適合しない部分を有する場合においては 当該建築物の部分に対 しては 当該規定は適用しない 変更なし 従前からの規定であり 変更なし この規定の適用の際に 現に存する建築物又は現に建築工事中の建築物について 斜線型高さ 制限及び絶対高さ制限について適合しない部分を有する場合には 現状を認めるもの ただし 建替え時には 斜線型高さ制限は適合させる必要があり 絶対高さ制限は次の (2) の条件を満たす場合には現状の高さまで認める 計画書 (2) 既存不適格建築物等の建替え特例 この規定による建築物の高さの最高限度から斜線型高さ制限を除いた建築物の高さの 限度 ( 以下 絶対高さ制限 という ) を定める都市計画を告示する日において 現に存 する建築物又は現に建築の工事中の建築物のうち その高さが絶対高さ制限を超えるもの ( 絶対高さ制限に係る規定に適合するに至った建築物を除く ) に関し 指定した高さに 適合させること あるいは敷地規模に応じた特例の基準に適合させることが困難で 次の アからエまでのいずれにも該当すると市長が認めたものについては 当該建築物に係る絶 対高さ制限においてその高さを算定するときに限り この規定は適用しない ア建て替え後の建築物の敷地面積は 現に存する建築物又は建築の工事中の建築物の敷 地面積を下回らないこと ただし 基準法第 86 条の 9 第 1 項各号に掲げる事業の施行 により変更が生じた場合は この限りでない イ建て替え後の建築物の高さは 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の高 さを超えないこと ウ建て替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の形状及び規模は 現に存 する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の形 状及び規模と同程度であること エ建て替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の用途は 現に存する建築 物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の用途と同じ であること 追加 告示日において 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物のうち その高さが絶 対高さ制限を超える部分を有する建築物を建替えする場合 指定した高さに適合させるこ と あるいは敷地規模に応じた特例の基準に適合させることが難しいときは アからエの いずれにも該当する場合には 1 回に限り その高さまでの建替えを認める 建築の工事中とは 根切り工事を開始した時を言う 計画書 4 行目の括弧書き ( 絶対高さ制限に係る規定に適合するに至った建築物を除く ) は 絶対高さの都市計画変更後に減築して 絶対高さ制限に適合となった場合には 建替 え特例の規定を適用しないというもの - 2 -

この規定の ア基準法第 86 条の 9 第 1 項各号に掲げる事業の施行により変更が生じた場合は この限りでない は 例えば都市計画道路整備などによって敷地面積が減った場合には 減った後の敷地面積で良いものとする この建て替え特例の ウ絶対高さ制限を超える部分の形状及び規模は同程度とすること で 同程度とは 多摩市が定める認定基準で次のように規定している < 多摩都市計画高度地区 ( 多摩市決定 ) に係る認定基準 以下 認定基準 > 2 認定による特例 ⑴ 既存不適格建築物等の建替えの特例 計画書第 2 項第 2 号ウに規定する形状及び規模と同程度であることとは 原則と して次のアからウまでのいずれにも該当するものとする ア建て替え後の建築物の絶対高さ制限を超える部分の水平投影面積の合計が 現に存す る建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える部分の水平投影面積 の合計を超えないこと イ建て替え後の建築物の絶対高さ制限を超える部分の見付面積の合計は 現に存する建 築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える部分の見付面積の合計を超 えないこと ウ建て替え後の建築物の絶対高さ制限を超える部分の床面積の合計が 現に存する建築 物又は現に建築の工事中の建築物の同面積を超えないこと イメージ図 3. 地区計画等の区域内の特例 計画書 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 12 条の 5 第 2 項第 3 号に規定する地区計画等の 地区整備計画で 建築物の高さの最高限度が定められている区域内の建築物については 絶 対高さ制限に関する規定は適用しない 追加 今回の絶対高さ制限の指定は 多摩市にふさわしい街並みを形成し 地域の生活環境を保 全していくため 全市域を対象としたもの 一方 地区計画等は 地区整備計画区域の権利 者の合意を得て 地域の特性や現状を踏まえたきめ細かい制限値を定めた ( 今後定める ) も のである したがって この特例では 地区計画等で定められた数値を絶対高さ制限として 適用する ただし 斜線型高さ制限は 従来どおり超えることは出来ない 地区計画等とは 防災街区整備地区計画 沿道地区計画 集落地区計画が含まれる ( 高さの 最高限度が定められる制度 ) - 3 -

4. 敷地規模に応じた特例 計画書 一定の規模を有した敷地において 周辺環境に対し一定の配慮が図られているものと市長 が認めたものについては 次の表に掲げる基準の範囲内で 当該建築物に係る絶対高さ制限 を緩和することができる 表 1 緩和基準 A ( 省略 ) 表 2 緩和基準 B ( 省略 ) この場合において 市長は建築物の高さの限度が 35m を超える緩和を認めるときは あら かじめ市長の諮問機関に意見を聴くものとする 追加 一定の規模を有した敷地において 周辺環境に対し一定の配慮が図られていると認めた建築 物は 計画書の表 1 2 にあるとおり 段階的に絶対高さ制限を緩和する 建築基準法第 86 条の認定区域にある場合には 敷地規模は認定区域を一敷地とみなす なお 35m を超える緩和では あらかじめ市長の諮問機関に意見を聴くものとする 計画書の 周辺環境に対し一定の配慮が図られているもの は 認定基準で定めている 敷地規模が 5,000 m2以上ある場合には 緩和基準 B を使うことも可 < 認定基準 > 2 認定による特例 ⑵ 敷地規模に応じた特例 ア計画書第 4 項に規定する周辺環境に対し一定の配慮が図られているものは 適用を 受ける同項に規定する緩和基準 A 又は緩和基準 B に応じて 次の ( ア ) 又は ( イ ) の 基準に適合するものとする ただし 基準法第 86 条第 1 項及び第 3 項又は第 86 条 第 2 項及び第 4 項の規定により一の敷地とみなした一団地又は一団の土地の区域にお いては この規定の適用の際に現に存する建築物又は建築物の部分については この 限りでない 解説 認定を受けるときは 敷地規模によって 緩和基準 A 又は緩和基準 B に応じて認定基準を すべて満たすこと 建築基準法第 86 条第 1 項及び第 3 項又は第 86 条第 2 項及び第 4 項の規定により一の敷 地とみなした一団地又は一団地の土地の区域では 区域全体で基準を満たす必要がありま す ただし 計画建物以外の現に存する建築物又は建築物の部分については 直ちに適用 を受けないが 建替えの際に基準を満たす必要がある - 4 -

< 認定基準 > ( ア ) 緩和基準 A a 多摩市街づくり条例の規定遵守多摩市街づくり条例 ( 平成 18 年多摩市条例第 30 号 ) の規定を遵守して建築される建築物であること b 前面道路の幅員及び接道長建築物の敷地は 幅員 6m 以上の道路に 当該敷地境界線の長さの合計の1/6 以上が接すること ただし 当該建築物の用途 規模 位置及び構造に応じ 交通上 安全上及び防災上支障がないと認められる場合は この限りでない c 外壁の後退距離建築物の外壁又はこれに代わる柱の面から隣地境界線及び道路境界線までの距離は 3m 以上 ( 自転車歩行者専用道路に面する建築物で 建物用途が店舗 事務所及び公共施設の場合は 3 階以上の部分に限る ) とすること ただし 次の (a) から (d) までのいずれかに該当する場合は この限りでない (a) 物置その他これに類する用途に供し 軒の高さが2.3m 以下で かつ床面積の合計が5m2以下であるもの (b) 壁を有しない自転車置場その他これに類する用途に供し 階数が1で床面積の合計が 50m2以下であるもの (c) 地下ピット式の機械式駐車場で 通常は最上段以外がピットに納まっているもの (d) その他周囲の状況等により 環境上支障がないもの d 緑被率及び緑被地の配置敷地内の緑被率は15% 以上とし 敷地境界に面して適切に配置すること ただし 15% を超える部分の配置は この限りではない e 歩道状空地道路 ( 自転車歩行者専用道路を除く ) に面した部分には 原則として 幅員 2m 以上の歩道状空地を確保し 整備すること ただし 次のいずれかに該当する場合は 緑化スペースに置き換えることができる (a) 面した道路 ( 自転車歩行者専用道路を除く ) に既に十分な歩道が設置されている場合 (b) 面した道路 ( 自転車歩行者専用道路を除く ) の車の交通量が少ない場合 f 建築物の分節化建築物は 原則として50m 以下に分節すること g 高さ制限 ( 建築物の各部分の高さ ) 基準法第 56 条第 7 項の規定の適用を受けないこと h 標示板の設置計画書第 4 項の規定による認定を受けた歩道状空地及び緑被地である旨を公衆に標示すること 解説 a 多摩市街づくり条例の規定遵守 多摩市街づくり条例に該当する事業では 条例を遵守して建築される建築物であること 高さ特例の認定にあたっては 多摩市街づくり条例第 53 条の規定による開発事業に関する 協定の締結が必要 b 省略 - 5 -

c 外壁の後退距離建築物の外壁後退距離 ( 有効距離 ) を3m 以上とする ただし 建築物が自転車歩行者専用道路に面した部分の建物用途が店舗 事務所及び公共施設の場合には 3 階以上の部分にこの規定が適用される (c) の地下ピット式の機械駐車場で通常は最上段以外がピットに納まっている場合には 壁面後退距離を3m 以上とする必要はないが 地上に出る部分については 緑化等により周辺環境や景観への配慮 圧迫感の軽減を図る必要こと d 緑被率及び緑被地の配置緑被率は 敷地境界に面して適切に配置したものを算定し 15% 以上とすること ただし 15% を超える部分はこの限りではありません この規定は 周辺環境や景観への配慮 圧迫感の軽減などを目的としています したがって 緑被率に算入できるものは 隣接敷地と外壁との間に配置したもの ( 敷地の外側から確認できるもの ) とします ( 配置イメージ ) 凡例 緑被率に算入する 建築敷地 緑被率に算入 しない 建築物 緑被地 e 歩道状空地道路 ( 自転車歩行者専用道路を除く ) に面して 原則 幅員 2m 以上の歩道状空地を敷地内に整備すること 面した道路に既に2m 以上の歩道が設置されている場合や 車など交通量が少ない場合には 歩道状空地とすべきところを緑化スペースとして整備すること f 建築物の分節化 建築物は 壁面等の色や形状などを工夫し 原則として 50m 以下に分節することで 周辺への圧迫感の低減を図ること ( 建物の分割を義務付けるものではない ) g 高さ制限 ( 建築物の各部分の高さ ) 建築基準法第 56 条第 7 項の規定にある天空率を規定の適用を受けないこと h 標示板の設置歩道状空地 緑被地を記した標示板を設置し通行者などに周知すること なお 設置後も適切に管理すること 高度地区の特例認定 標 示 例 認定番号 多都都第 号平成 年 月 日緑被地歩道状空地 ( 公開 ) マンション管理組合 - 6 -

< 認定基準 > ( イ ) 緩和基準 B a 次の b から e までの規定のほか 緩和基準 A に適合すること b 外壁の後退距離 建築物の外壁又はこれに代わる柱の面から隣地境界線及び道路境界線までの距離は 5m 以上 ( 自転車歩行者専用道路に面する建築物で 建物用途が店舗 事務所及び公 共施設の場合は 3 階以上の部分に限る ) とすること ただし 次の (a) から (d) までのいずれかに該当する場合は この限りでない (a) 物置その他これに類する用途に供し 軒の高さが 2.3m 以下で かつ床面積の合 計が 5 m2以下であるもの (b) 壁を有しない自転車置場その他これに類する用途に供し 階数が 1 で床面積の合 計が 50 m2以下であるもの (c) 地下ピット式の機械式駐車場で 通常は最上段以外がピットに納まっているもの (d) その他周囲の状況等により 環境上支障がないもの c 緑被率及び配置 敷地内の緑被率は 20% 以上とし 敷地境界に面して適切に配置すること ただし 20% を超える部分の配置は この限りではない d 一時駐車スペースの設置 宅配 幼稚園等の送迎車両が 一時駐車できるスペースを敷地内に設けること e 市長の諮問機関の意見聴取 市長は建築物の高さの限度が 35m を超える緩和を認めるときは あらかじめ 多摩 市街づくり条例 ( 平成 18 年多摩市条例第 30 号 ) に基づき設置する多摩市街づくり審 査会に意見を聴くものとする 解説 a 次の b から e までの規定のほか 緩和基準 A に適合すること 緩和基準 A のすべての基準を満たし さらに 外壁の後退距離 緑被率では数値を上乗 せする また d 一時駐車場スペースの設置 と e の市長の諮問機関の意見聴取 を基準とする b 外壁の後退距離建築物の外壁後退距離を5m 以上とし 建築物が自転車歩行者専用道路に面した部分の建物用途が店舗 事務所及び公共施設の場合には 3 階以上の部分についてこの規定を適用する c 緑被率及び配置緑被率は 建物の外側に適切に配置したものを算定し 20% 以上とすること ただし 20% を超える部分はこの限りではない 配置イメージは 緩和基準 Aのdと同じ d 一時駐車スペースの設置当該建築物への宅配 幼稚園等の送迎車両が一時駐車できるスペースを敷地内に設けることで 面する道路での一時駐車を予防する - 7 -

e 市長の諮問機関の意見聴取 建築物の高さの限度が 35m を超える緩和は あらかじめ 多摩市街づくり条例に基づ き設置する多摩市街づくり審査会の意見を聴いた上で 認定する < 認定基準 > イ敷地が高さ制限の異なる区域にまたがる場合の基準 ( ア ) 緩和の上限 建築物の敷地が 絶対高さ制限の異なる区域にまたがる場合は 緩和の上限は それ ぞれの区域の高さ緩和の上限までとする ( イ ) 敷地面積 (a) 建築物の敷地が 第一種低層住居専用地域とまたがる場合は 第一種低層住居専用 地域の部分を除いた敷地の面積が 特例の敷地面積基準に適合すること (b) 建築物の敷地が 絶対高さ制限の指定がない区域とまたがる場合は 建築物の敷地 全体で特例の敷地面積基準に適合すること ( ウ ) その他の基準 建築物の敷地が 第一種低層住居専用地域又は絶対高さ制限の指定のない区域にまた がる場合の敷地面積以外の特例の基準については 建築物の敷地全体で適合すること ただし 建築物の敷地が 絶対高さ制限の指定のない区域にまたがる場合で 絶対高さ 制限の指定のない区域においては 本基準のうち 外壁の後退距離 緑被率 歩道状空 地 一時駐車スペースの設置は除くものとする 解説 建築物の敷地が 絶対高さ制限の異なる区域にまたがる場合は それぞれの制限値が適用 される 以下の凡例 建築敷地 ( 例 ) A 23m 制限区域 B 17m 制限区域 A の敷地では絶対高さ制限 23m B の敷地で は絶対高さ制限 17m がそれぞれ適用される 下記の場合 ( ア ) 緩和の上限建築物の敷地が 絶対高さ制限の異なる区域にまたがる場合は 緩和の上限は それぞれの区域の高さ緩和の上限までとする ( 例 ) A 23m 制限区域 B 17m 制限区域 緩和基準 A の場合 A の敷地では 29m B の敷地では 20m がそれぞれの緩和される高さ の限度となる ( イ ) 敷地面積 (a) 建築物の敷地が 絶対高さ制限が指定されている区域と第一種低層住居専用地域と - 8 -

またがる敷地の場合は 第一種低層住居専用地域を除いた敷地が 特例の敷地面積基 準に適合すること ( 例 ) Aの敷地にのみ特例が適用されるので A A B の敷地において 2,000 m2または 5,000 m2 第一種中高層 第一種低層住居 以上の面積が必要 住居専用地域 専用地域 ( 注 ) 第一種低層住居専用地域は 10mの 23m 制限区域 第 1 種高度地区 高さで制限されている (b) 建築物の敷地が 絶対高さ制限が指定されている区域と指定されていない区域とにま たがる場合には 建築物の敷地全体で特例の敷地面積基準に適合すること ( 例 ) A 第ニ種中高層住居専用地域 23m 制限区域 B 商業地域 高度指定なし 緩和を受けるには A と B の敷地面積の 合計が 2,000 m2以上または 5,000 m2以上 であること ( ウ ) その他の基準 建築敷地が 絶対高さ制限が指定されている区域と第一種低層住居専用地域又は絶対 高さ制限の指定のない区域にまたがる場合には 敷地全体で特例認定基準を満たすこと ( 例 1) 絶対高さ制限が指定されている区域と第一種低層住居専用地域にまたがる場合凡例第一種中高層住居専用地域第一種低層住居専用地域建築敷地 (23m 制限区域 ) ( 第 1 種高度地区 ) 建築物 建築物 緑被地 壁面後退 歩道状空地 ( 例 2) 絶対高さ制限が指定されている区域と指定のない区域にまたがる場合凡例第二種中高層住居専用地域商業地域建築敷地 (23m 制限区域 ) ( 高度指定なし ) 建築物 建築物 緑被地 壁面後退 歩道状空地 - 9 -

5. 許可による特例 計画書 (1) 次のアからウまでの一に該当する建築物 ( 絶対高さ制限を超える建築物は除く ) で特定 行政庁 ( 当該建築物に関する建築基準法上の事務について権限を有する特定行政庁をいう 以下同じ ) が許可したものについては この規定の斜線型高さ制限は適用しない この場合において 特定行政庁は それぞれの規定に基づき許可するときは あらかじめ 建築審査会の同意を得るものとする ア都市計画として決定した一団地の住宅施設に係る建築物で土地利用上適当と認められ るもの イ建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 ) 第 136 条に定める敷地内の空地及び敷地 面積の規模を有する敷地に総合的な設計に基づいて建築される建築物で市街地の環境の整 備改善に資すると認められるもの ウ公益上又は土地利用上やむを得ないもので かつ良好な市街地環境の形成に資すると認 められる建築物 又は周囲の状況等により環境上支障がないと認められる建築物 (2) 公益上又は土地利用上やむを得ないもので かつ良好な市街地環境の形成に資すると認め られる建築物 又は周囲の状況等により環境上支障がないと認められる建築物 ( 絶対高さ制 限を超えない建築物は除く ) で 市長が許可したものについては この規定は適用しない この場合において 市長は 許可するときは あらかじめ市長の諮問機関に意見を聴くも のとする 解説 (1) の規定は 従前からの規定であり 変更なし アからウまでのいずれかに該当し 斜線型高さ制限を超える建築物の許可は 特定行政 庁である東京都多摩建築指導事務所が行います (2) の規定を追加公益上又は土地利用上 絶対高さ制限を超える建築物としなければならない やむを得ない理由があり かつ良好な市街地環境の形成に資すると認められるもの 又は周囲の状況等により環境上支障がないと認められるものは あらかじめ多摩市街づくり条例に基づき設置する多摩市街づくり審査会に意見を聴いたうえで 許可します < 認定基準 > 1 市長が許可したものに係る許可の基準 ⑴ 市長の許可は 次に掲げるアからウまでに規定する要件をすべて満たすときにこれを 行うものとする この場合において 当該建築物にかかる絶対高さ制限においてその高 さを算定するときに限り 当該絶対高さ制限は適用しない ア施設の機能的な性質上等で 指定された高さの範囲内で計画することが困難である こと イ絶対高さ制限を緩和する建築物の高さに応じて 多摩都市計画高度地区 ( 多摩市決 定 ) の認定に関する基準 ( 平成 22 年 11 月 29 日付市長決定 ) 第 2 項第 2 号ア又は イに規定する緩和基準に適合する建築物と同程度の整備がなされていること ウその他市長が許可することについて 支障がないと認めたものであること ⑵ 市長の諮問意見の聴取 市長は 許可するときは あらかじめ 多摩市街づくり条例 ( 平成 18 年多摩市条例 第 30 号 ) に基づき設置する多摩市街づくり審査会に意見を聴くものとする - 10 -

解説 本規定は 絶対高さ制限は適用しないとするもので 斜線型高さ制限は超えることはでき ません 許可にあっては 以下の要件をすべて満たす必要があります ア指定された絶対高さの範囲内で計画することが困難である理由がある イ緩和する建築物の高さに応じて 敷地規模に応じた特例の緩和基準と同程度の整備が なされている ウ許可することに支障がないと認めたもの 以上 - 11 -