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Transcription:

ImPACT 推進会議説明資料 超薄膜化 強靭化 しなやかなタフポリマー の実現 PM 伊藤耕三

PM の挑戦と実現した場合のインパクト 自動車を始めとする様々な産業において 高分子材料の活用が急速に進んでいる 電池の大容量化と安全性の両立 車体構造の軽量化と安全性の両立のためには ポリマーの薄膜化 強靭化がきわめて重要 SPring-8 と京コンピュータを駆使して破壊の分子的機構を解明し 新規分子結合 プロセス工学に基づくタフポリマー技術で従来の薄膜化 強靭化の限界を突破する マスターブランド タフポリマー の普及により 自動車を含む産業分野全般を劇的に変革 安全 安心 低環境負荷の社会を実現する 高靱性車体用樹脂 : EV 車軽量化による航続距離 300km ( スチール車体比 2 倍 ) 衝突エネルギー吸収量 150J/kg( スチール車体比 5 倍 ) 現時点でこの性能を満たす熱可塑性樹脂は存在しない 燃料電池電解質膜 : 薄膜化 (5μm) により低加湿 (10%) でもフル加湿 (100%) と同程度のセル電圧 ( コスト削減 耐久性向上 ) 現時点では 25μm 程度 高安全性省エネ自動車 高靱性樹脂ガラス 超軽量タイヤ 大容量 Li 電池 タフポリマー マスターブランドの普及 医療用分離膜逆浸透膜 超薄膜フィルム電子機器用樹脂 安全 安心 低環境負荷の社会の実現

成功へのシナリオと達成目標 非連続イノベーション 我が国の最先端施設と最新の化学を融合し 新規分子結合を既存ポリマーに導入 超薄膜化 強靭化に基づく革新的な高性能を事業化する際の限界を突破する 従来技術を利用した試行錯誤的アプローチでは時間がかかりすぎて不可能なタフネスを飛躍的な開発速度で戦略的 効率的に実現 硬いけど脆い 破壊機構の解明 SPring-8 京コンピュータ 構造解析 分子設計 材料設計の指針 計算科学 成功へのシナリオ 最新の化学短期間での事業化分子結合しなやかなタフネス 世界トップレベルの実験 理論の英知を集結 SPring-8 や京コンピュータを用いてマクロの破壊挙動理論と分子的機構解明とをつなぎ タフネスの本質に迫る これを優れた独自技術と高い技術的受容性を有する我が国の企業へ実行可能な知見として引き渡し タフポリマーを実現する分子設計 材料設計の指針を確立 この指針を新規な分子結合に結びつけることで 戦略的かつ効率的に革新的概念のタフポリマーを実現 さらに 開発されたタフポリマーの産業適用性を自動車メーカーの観点から検証 部材開発プロジェクト間の競合と協調を積極的に図るとともに 破壊機構など共通課題については横断的に取り組む

克服すべき課題と研究開発プログラムの全体構成 1 破壊の分子的機構の解明と破壊理論の創成 : 局所的構造解析 物性評価と大規模シミュレーションの組み合わせにより 破壊機構を分子論的に解明 2 タフポリマーを実現するための分子設計 材料設計の指針の確立 : それぞれの部材の特徴と機能に合わせた指針へブレークダウン 3 分子構造制御の新手法開発 : 上記指針に沿った分子構造制御の実現 4 超薄膜化 強靭化タフポリマーの実現 : 電解質膜など 5 種類の部材における超薄膜化 の実現強靭化 5 システム化 評価 : 新規部材の産業適用性と社会的価値の検証 分子設計 材料設計指針の確立 薄膜化 強靱化の実現 評価及び検証 2 A1: 燃料電池電解質膜 B1:Li 電池セパレータ C1: 車体構造用樹脂 D1: タイヤ E1: 透明樹脂 A2: 燃料電池電解質膜薄膜化 B2:Li 電池セパレータ薄膜化 C2: 車体構造用樹脂強靭化 D2: タイヤ薄ゲージ化 E2: 透明樹脂強靭化 F: システム化 評価 1 3 克服すべき課題 G1: 破壊機構の分子的解明 G2: 分子構造制御の新手法開発 4 G3: 社会的価値の検証 体制の硬直化にともなうリスクを回避するため 企業ニーズにアカデミアが十分的確に対応する体制を常に整備し PM の裁量でプロジェクト及び参加機関の絞り込みや入れ替え 追加など全体構成についての柔軟な変更を実施 5

到達目標 燃料電池電解質膜 Li 電池用セパレータの超薄膜化 車体構造用樹脂 透明樹脂の強靭化及びタイヤの薄ゲージ化を実現 電池や車体構造についてプロトタイプを作製 自動車会社における実証実験でシステムとしての産業適用性を検証 破壊の分子的機構解明とタフポリマーを実現するための分子設計 材料設計の指針を確立 簡便かつ迅速な強度評価標準試験法と様々な環境下での破壊予知 疲労寿命予測法を開発し 高分子部材の長期信頼性を確立 評価手法へ タフポリマーの産業展開 産業競争力の向上 / 新たな雇用の創出 生産検討へ 材料仕様へ Scale up phase Project goal 産業適用性検証 ImPACT 理論を分子 材料創成へ 超薄膜化 強靭化タフポリマー創製 Exploratory phase 創成シーズをプロセスへ Feasibility study phase タフな分子設計 材料設計の指針 Milestone 成功仮説の検証 計測 解析技術実現

実施体制 A から F のプロジェクトは企業がリーダー 各プロジェクトに参加するアカデミアは 横断的共通課題も担当する G プロジェクトの中から PL が必要な機関を選ぶ PM G1: 破壊機構の分子的解明九大 理研 北大 名大 お茶大 他公募 G2: 分結合制御の新手法開発阪大 理研 山形大 東大 他公募 破壊の実験的 理論的研究に関するこれまでの実績とタフポリマーについての独自技術を有し 複数の PL に選ばれた研究機関を選定 それ以外の機関は公募により追加し 選定機関の補完 競合 協調を図る 材料 デバイス化 A: 燃料電池電解質膜旭硝子 B:Li 電池セパレータ三菱樹脂 C: 車体構造用樹脂東レ D: タイヤブリヂストン E: 透明樹脂住友化学 F: システム化 評価日産自動車 G3: 社会的価値の検証公募 競合他社に比べてタフネス以外の部分で独自技術を用いた優位性があり さらに薄膜化 強靭化を実現することで産業的 社会的に大きなインパクトをもたらすことが可能な機関 ImPACT でなければできなかった実施体制!

利害関係に対する選定理由 機関の名称 研究者の氏名 : 東京大学 伊藤耕三 選定理由 自動車を始めとする様々な産業機器において 高分子材料が活用され始めている 飛躍的な性能向上を図るためには 高分子材料自体のタフネス 高靱性 自己修復性のさらなる性能向上が克服すべき技術課題となっている 本プログラムでは この課題を解決するために 様々な高分子の破壊メカニズムの解析などからの知見をもとに 新規タフポリマーの開発 合成技術の確立を目的としている 伊藤 PM を中核にした東京大学の研究グループは 環動高分子を発明し 独自の合成 物性制御の技術開発及びノウハウの確立を行い 同ポリマーの量産 上市を行った実績がある また 開発した環動高分子を高分子材料に添加すると大幅に靱性が向上することを示すことに成功し 環動高分子はタフポリマーを実現する有力な技術であることを明らかにするなど 本研究開発プログラムにおける技術課題を克服するための有力な知見を有しているアカデミアとしては国内唯一の研究グループである 以上より オールジャパンでの研究開発体制を構築するためには 伊藤 PM を中核とした東京大学は 本プログラムには欠くことの出来ない機関である

利益相反のマネジメント方策 利益誘導 利益相反の懸念に対する PM の考え方 対応策 革新的研究開発推進プログラム運用基本方針取扱要領 に定める利益相反の取扱いに従い対応する PM 活動を行う上で利益相反が生じる恐れがある場合には ( 独 ) 科学技術振興内に設置する利益相反マネジメント アドバイザーに助言を得るなどの対応を行う ( 独 ) 科学技術振興機構が定める役職員倫理規程を遵守する