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1. SDS-PAGE 使用機器 AE-6530 型ラピダス ミニスラブ電気泳動槽 AE-8500 型コンスタパワー 3500( 電源装置 ) 使用ゲル 市販品販品あり! E-T12.5L e パジェル ( 既製ゲル : 12.5% 均一ゲル ) サンプル 大腸菌抽出タンパク質 試薬 SDS 処理液 0.5M トリス -HCl(pH6.8),1%SDS,20% グリセリン, 1%2- メルカプトエタノール SDS-PAGE 用緩衝液 25mM トリス,192mM グリシン,0.1%SDS 分子量マーカー 市販品あり! APRO プレステインドマーカー ( 低分子量 ) 市販品あり! タンパク質 概算分子量 βガラクトシダーゼ 114,000 血清アルブミン 84,200 オブアルブミン 47,800 カーボニックアンヒドラーゼ 32,700 トリプシンインヒビター 25,700 リゾチーム 16,800 1 サンプル処理 大腸菌抽出タンパク質を SDS 処理液で希釈 1 分間煮沸 してサンプル溶液としました 2サンプルアプライ両端 中央にプレステインドマーカー 間にサンプルをすべてのレーンに同量アプライしました 同じように2 枚のゲルにサンプルアプライしました 3 電気泳動 ゲル 2 枚 40mA 定電流 (85V ~ 200V),70 分 4 泳動中にメンブレンの湿潤化作業を行います (4 ページ ) 5 泳動終了後 1 枚は CBB 染色 もう一枚はブロッティ ングに使用します 2

1. SDS-PAGE SDS-PAGE の結果 電気泳動が終了したゲルを CBB 染色で検出しました 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 概算分子量 114,000 84,200 47,800 32,700 25,700 16,800 Lane1,7,14 APRO プレステインドマーカー 10uL Lane2-6,8-13 サンプル ( 大腸菌抽出タンパク質 ) 10uL GEL e PAGEL E-T12.5L (Lot No.473T0042) 緩衝液 25mM トリス 192mM グリシン 0.1%SDS 泳動装置 AE-6530 型ラピダス ミニスラブ電気泳動槽泳動条件 40mA 定電流 ( ゲル 2 枚 ) 電圧 85-161V 73 分 関連試薬のご紹介 市販品あり! 既製ゲル e-pagel シリーズ 10 枚 /1 箱 サンプル処理液 AE-1430 EzApply SDS-PAGE 緩衝液 AE-1410 EzRun 分子量マーカー AE-1440 EzStandard セミドライブロッティング試薬 AE-1460 EzBlot 13,800 6,800 4,800 9,800 12,000 3

2 セミドライブロッティング ブロッティング準備 ブロッティング溶液は A/B/C の 3 種類を用意しま した(組成は下記を参照) メンブレン 1 枚 ろ紙 6 枚はゲルサイズに合わせて8.5 9cmにカットし ました メンブレン ろ紙はゲルサイズに合ったものを販売しています メンブレン AE-6665クリアブロット P膜(20枚入り) ろ紙 CB-09Aろ紙(400枚入り) ブロッティング溶液の準備 市販 品あ り ブロッティング溶液A 100ml調製 試薬名 濃度 トリスヒドロキシメチルアミノメタン(Tris) メタノール 蒸留水 300mM 5% 95ml ブロッティング溶液B 100ml調製 試薬名 濃度 トリスヒドロキシメチルアミノメタン(Tris) メタノール 蒸留水 ブロッティング溶液C 100ml調製 試薬名 25mM 5% 95ml 濃度 トリスヒドロキシメチルアミノメタン(Tris) 6-アミノカプロン酸 6-アミノヘキサン酸 メタノール 蒸留水 25mM 40mM 5% 95ml ブロッティング準備(重要) 電気泳動の最中に メンブレンの湿潤作業を行います ①まずはじめに 100% メタノールに 20 30 秒浸します ②続いてタッパーに入れたブロッティング溶液Bに沈めます このまま振とう器で30分以上(メンブレンが水をはじかなくなるまで)振とうします メンブレンが 十分ブロッティング 溶液Bになじまないと 水をはじい てしまいます メンブ レンが 十分 ブ ロッティング 溶液 B に 沈むように 強く 振とう します ③他のタッパーで ろ紙をブロッティング溶液に浸します (A 2 枚, B 1 枚, C 3 枚) 4 メンブレンが 十分ブロッティング 溶液 Bになじんだ 状態は水をはじ きません

2 セミドライブロッティング 泳動終了 ろ紙 メンブレン ゲルの積層 重要 電気泳動が終了した時点で ブロッティング溶液 Bへの湿潤時間が 30 分以上経過してい るように実験を行ってください 余裕を持って 60分湿潤(振とう)しておくと安心です 以下の作業は グローブを着用して行ってください ①ブロッティング溶液Aに浸したろ紙2枚を弓なりに反らしな がらホライズブロットの電極へ積層します このときずれな いように注意して重ねます ②続いて ブロッティング溶液Bに浸したろ紙 1 枚を弓なり に反らしながら①のろ紙の上に積層します ずれないように 注意して重ねます ③十分にブロッティング溶液Bに湿潤したメンブレンを弓なり に反らしながら②のろ紙の上に積層します メンブレンの上 にブロッティング溶液Bを少量たらします ④ゲルをガラスプレートから外し ブロッティング溶液Bに 一瞬浸します すぐに③のメンブレンの上に積層します こ のとき ゲルを置いてからあまり動かさないようにしてくだ さい ⑤ブロッティング溶液Cに浸したろ紙3枚を順番に弓なりに反 らしながら④のゲルの上に積層します ⑥グローブをはめた手の平で全体をつぶすように圧着します ピペットのような棒状の物で圧着するとムラになる原因となります 3 2 押さえる位置は5箇所が基本です 番号順に手のひらで押してください 1 5 4 ピペットでころころすると ムラに なりやすいのでお勧めできません 5

2 セミドライブロッティング 泳動終了 ろ紙 メンブレン ゲルの積層 ⑦一番上のろ紙にブロッティング溶液Cを少量たら します ホライズブロットのふたを閉め 電極板 を静かにろ紙に密着させます このとき 電極板 はそっと乗せるように密着させます (圧をかける と ろ紙のずれなどの原因になります) 電極を 乗せる前にブロッティング 溶液 Cを少量たらします 通電 メンブレンの取り出し ⑧通電条件 単位面積 =1cm2 あたり 2mA 定電流) ゲルサイズ 8.5 9cm 電流量 8.5 9 2 153 153mA 定電流 30 分間 電圧 13V 18V) でブロッティングを行いました はじめ 終わり ⑨メンブレン取り出し ゲルを外すと メンブレンにプレステインドマー カーが転写されているのが確認できます(写真右) また プレステインマーカーがない場合 メンブ レンを斜めから 表面に光を反射させるように見る と タンパク質がブロッティングされている場所が 白く光って確認できます(写真下) プレステインドマーカーがきれいに 転写 されました 光の反射によって ブロッティングされ たタンパク質を目視で確認できます ⑩メンブレンとブロッティング後のゲルを CBB 染色します メンブレンは 5 分程度染色 し メタノール濃度を上げた脱色液で脱色します 脱色後 乾燥保存が可能です 脱色完了 乾燥開始 乾燥初期 6 乾燥後期

2 セミドライブロッティング ブロッティングの結果(CBB染色 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 概算分子量 114,000 84,200 47,800 32,700 25,700 16,800 ブロッティング条件 153mA 定電流(12-18V 30 分間 不連続系転写溶液使用 A 300mM トリス,5%MetOH B 25mM トリス,5%MetOH C 25mM トリス,40mM6- アミノカプロン酸,5%MetOH タンパク質量の多いバンドは多少残って います 本実験では十分量のタンパク質 をアプライしているためゲルに少し残っ てしまったようです ブロッティング後のゲルを CBB染色 7

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