Microsoft Word _5G無線アクセス技術

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Microsoft PowerPoint - ①無線通信システム概要12

世界での接続機能を有するデバイス数の推移予測 様々な業界での IoT への注目 今後出現するアプリケーションやビジネスモデル 標準化やデバイス価格の低下などにより 接続デバイス数は増加すると予測 2022 年には合計 290 億のデバイスがネットワークに接続され そのうち 181 億以上は IoT

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資料 ISDB-T SB 信号から FM 受信機への干渉実験結果 1 実験の目的および方法 実験の目的 90~108MHz 帯のISDB-T SB 信号からFM 放送波への影響について干渉実験を行う 実験方法 FM 放送波を 89.9MHz に ISDB-T SB 信号を 90~10

Microsoft Word _将来NW技術

Microsoft Word - 02__⁄T_ŒÚ”�.doc

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5G の基本コンセプト 1 1 5Gは 有無線が一体となって 超高速 多数同時接続 超低遅延といった様々な要求条件に対応することが可能な優れた柔軟性を持つ あらゆる利用シナリオでユーザが満足できるエンド ツー エンドの品質を提供 必ずしも全ての要求条件に対応するネットワークを整備する必要はなく ユー

まま送信する電気 OSDM-PON ( 図 2 (a)) から検討を始める. つづいて, 光信号を伝送する本来の光 OSDM-PON ( 図 2 (b)) の実現性の検討を行う. 本研究では, 検討の第 1 歩として, 次の条件でシミュレーションにより検討を行う. (1) 各ユーザ速度を 1 Gbp

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資料 2-1 VHF 帯での利用を計画する 具体的システムの提案について 平成 30 年 12 月 21 日 ( 株 )NTT ドコモ 2018 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.

3. 測定方法 測定系統図 測定風景写真

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資料1-2 5GHz帯無線LANの周波数拡張に係る技術的条件の検討開始

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Microsoft PowerPoint - chapter4_2013.ppt [互換モード]

(1) 3.5GHz 帯への第 4 世代システム導入理由と想定するシステムについて (2) 今後の周波数割当等に向けた提言 2014 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved. 1

2020年までの5G導入に向けた標準化動向

CONTENTS 1 移動通信市場の動向 ( 契約者数 トラフィック状況 等 ) 2 LTE-Advancedに関する国際標準化動向 等 3 将来のLTE-Advancedサービスの展望 4 LTE-Advanced 高度化への要望 1

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本日のご説明内容 1 1. で目指す世界 2. の標準化動向 3. 商用に向けた取り組み

背景 オフィスや家庭での無線 LAN 利用に加えて スマートフォンの普及に伴い空港 駅や競技場 イベント会場におけるモバイルデータ オフロードが増えています さらに モノがインターネットにつながる IoT *2 (Internet of Things) などの進展によって 無線 LAN の通信量 (

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局アンテナを用いることで, 通信の信頼性や通信速度の向上を実現する. 下り回線に適用する場合は送信電力の低減を可能とし, 上り回線に適用する場合は端末の消費電力を低減できる. さらに,Massive MIMO では指向性が非常に狭くなるため, 対象とするユーザ以外の干渉を自動的に回避できる効果を有す

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携帯電話等加入数の推移 1 百万 ) 年 9 月末現在加入数 ( 人口普及率 ) 携帯電話及びBWA 合計 ( グループ内取引調整後 ): 約 15,509 万加入 (121.0%) 携帯電話及びBWA 合計 ( 単純合算 ): 約 17,911 万加入 (139.

目次 5G( ミリ波 ) 端末の特徴 地域別 5G 導入周波数 ミリ波導入へのポイント 電波防護に関連する 3GPP 規格概要 周波数帯 帯域幅 最大送信電力 電波防護の観点から Handheld 端末で想定されるアンテナモジュールの数と配置 6GHz 以下とミリ波帯アンテナの配置例 5G で考えら

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帯電話加入数携帯電話加入者数の推移 年 9 月末現在加入数 ( 人口普及率 ) 携帯電話: 約 13,930 万加入 (108.8%) 第 3 世代携帯電話 (3G): 約 10,730 万加入 (83.8%) 3.9 世代携帯電話 (LTE): 約 3,200 万加入 (25.0%)

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ディペンダブルな移動無線システム の構築に向けて 2011 年 12 月 3 日 ソフトバンクテレコム ( 株 ) 弓削哲也

June 27, 2011 Copyright 2011 NTT DOCOMO, Inc. All rights reserved 2 LTE LTE LTE

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地局装置を介して位置情報管理サーバに伝えられ 位置情報として地図上に表示することができます 利用イメージを図 2 に示します 図 2 業務用無線システムの利用イメージ 3. 中継無線システムの開発 (1) 開発の背景中継伝送路を救済する既存の災害対策用無線システムでは 156 Mbit/s または

No43 テレビ放送電波はどんな形?(その1・概説)

( frequency modulation) 変調を用いて構成することができた しかし 各チャネル間の干渉を防ぐため ガードバンドと呼ばれるヌル区間が必要であり このことが利用効率の低下を招いていた また この方式におけるユーザの収容数が加入者の増加予測に対応できないことが早くから認識され 第 2

通信概論2011第2-3週.ppt

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報道資料

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送信信号合成モジュール開発資料

5G が目指す世界 ( 目標性能 ) 世界的にほぼ共通の要求条件が合意されている今後 3GPP, ITU-R にて 評価条件とともに具体的な要求条件を決定 容量 /km 倍 大容量化 高速通信 ユーザ体感スループット 100 倍 ( ピークデータレート 10Gbps 以上 ) 5G 低

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動電話端末 の定義を追加 IP 移動電話端末が具備すべき機能として 基本的機能 ( 発信 応答 終了 ) 自動再発信の機能 送信タイミング 位置登録制御 緊急通報機能等について規定を整備 ( 移動電話端末とほぼ同様の項目 ) (2)IP 移動電話端末に係る新たな技術基準適合認定の整備 ( 諮問対象外

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LTE向け差異化技術の取り組み

Transcription:

18

図2② および高密度にスモール の 周 波 数 利 用 効 率 bps/hz/cell ることができれば 単位面積当りの セルを運用するための技術を組み合 図2① 帯域幅 Hz 図2② 無線通信容量 bps/km² を1,000倍 わせる 図2③ アプローチが考えら 単位面積当りのセル数 cell/km² にできる計算になる 図2の キュー れる これにより 例えばセル当り 図2③ をそれぞれ10倍に向上す ブ の体積に相当 また 無線LAN 5Gにおける代表的な技術 5G OFDMAの拡張 NOMA Massive MIMO 移動通信システムの世代 超高速 超大容量 超低遅延 超多数接続 低消費電力 大容量データ通信 4G LTE/LTE-Advanced 直交分割多元接続 OFDMA MIMO 音声およびデータ通信 3G W-CDMA CDMA 2000など 符号分割多元接続 CDMA 音声およびショートメッセージ 2G GSM PDCなど 時間分割多元接続 TDMA 音声 1G アナログ方式 年代 分割多元接続 FDMA 1990 1980 図1 2000 2010 2020 2030 移動通信システムの進化および各世代における代表的な技術 要求条件 1,000倍の大容量化 ①利用効率の向上 NOMA ④トラフィックのオフロード Wi-Fi Massive MIMO/ ビームフォーミング ③ネットワークの高密度化 信号波形の設計 現在の 容量 無線フレームの設計 t New RAT f ②スペクトラムの拡大 既存の帯 広帯域 LTE スモールセルの高密度配置 高帯 広帯域幅 超広帯域 C/U分離 C-plane U-plane 図2 5G無線アクセス技術の発展方向性 4 IoT さまざまな モノ がインターネッ トやクラウドに接続され 制御 情報通信 される形態の総称 5 利用効率 単位当りに送信可 能な最大情報量 単位はbps/Hz NTT DOCOMOテクニカル ジャーナル Vol. 23 No. 4 19

既存の帯 分離 高い帯 スモールセル マクロセル C-Plane: マクロセルによりモビリティおよび接続性を担保 U-Plane: スモールセルにより高いデータレートを適用し, より柔軟で効率の良いネットワークオペレーションを展開 20

LTE New RAT シンボル長 サブキャリア間隔 LTE のセル固有参照信号 ( 復調とモビリティ測定の双方に使用 ) 時間 サブキャリア間隔拡大 & 広帯域化 LTE との非互換性を許容 データ信号 時間 New RAT のモビリティ測定用参照信号 データ信号 ( ユーザ個別の復調用参照信号を含む ) 21

MBB マクロセル カバレッジ拡張, 伝搬遅延 新しい 高帯 高速移動環境 伝搬チャネル変動 IoT MTC ショートパケット, 非同期アクセス 22

領域の波形を示す め OFDM信号にフィルタを適用す した新たな信号波形によりさまざま る新たな信号波形が検討されている なサービスをサポートすることが有 以下では5Gに向けた新たな信号波形 FBMCは サブキャリア単位で 望視されている そのため 信号波 候補である FBMC Filter Bank フィルタを適用する サブキャリ 形には 高い利用効率 周 Multicarrier UF-OFDM Univer- ア間の直交性を保持するために急 波数 時間領域波形の高い局在性 sal Filtered OFDM F-OFDM Fil- 峻な特性を有するフィルタ 送信信号の帯域外 時間外への広 tered OFDM に関して概説する を適用するが 帯域外輻射 29 は がりの抑圧によるガードバンド低 図8に LTEの下りリンクですでに 他の信号波形と比較して小さい 減 サブキャリア間の高い直交性 導入されている サイクリックプレ 一方で 時間領域では信号波形が 28 フィクス CP Cyclic Prefix 広がるためショートパケット適用 うな他の技術との親和性など が を適用するCP-OFDM および5Gの 時のオーバヘッド増大や遅延時間 要求される この要件を実現するた 新たな信号波形候補の 時間 の増大が懸念される チャネル推定 27 方法やMIMOのよ ①FBMC 帯 3GHz以下 3 6GHz 帯域幅 例 200MHz以下 6 30GHz 30GHz以上 例 200 1,000MHz 例 1,000MHz以上 New RATの信号波形 信号波形の拡張 OFDMベース シングルキャリアなど 可変的な無線パラメータの適用により 幅広い帯をサポート 図7 各帯における候補信号波形の一例 帯域外輻射 電力スペクトル密度 帯域外輻射 CP-OFDM FBMC CP-OFDM FBMC UF-OFDM F-OFDM 信号振幅 OFDM もしくはOFDMをベースと 信号波形の 時間広がり UF-OFDM F-OFDM サブキャリアインデックス 時間 領域波形 時間領域波形 図8 26 マルチパス 送信機から送信された電波 が 建物や地形などの障害物によって反 射 回折し 複数の経路を通じて受信機に 到達する現象 27 チャネル推定 信号が無線チャネルを経由 した際に受けた減衰量および位相回転量な どを推定すること 得られた推定値 チャ ネル情報 は 受信側でMIMOの信号分離 NTT DOCOMOテクニカル ジャーナル Vol. 23 No. 4 各信号波形の時間 波形 やデータ復調およびフィードバックする チャネル情報の算出などに用いられる 28 サイクリックプレフィクス CP OFDM 信号などにおいて マルチパスなどに起因 する前後シンボル間の干渉を抑圧するため に シンボル間に設けられたガードタイム 29 帯域外輻射 通信のために割り当てられた 帯域の外部への電力の放射 23

₁ 24

送信側 UE 1 UE 2 + 送信電力 UE 1 ( セル中央 ) UE 2 ( セル端 ) UE 2 の信号復号およびレプリカ生成 受信電力 - UE 2 の信号レプリカ生成 受信側 UE 1 ₂ ₂ ₁ ₁₁₂ ₁ ₂ ₂ UE 2 の干渉除去 + UE 1 の信号復号 受信電力 復号された UE 1 の信号 ₁ ₂ ₁ ₂ 受信側 UE 2 UE 2 の信号復号受信電力 25

₁ Required SNR of cell center UE セル中央ユーザの BLER が 10-1 を満たす所要 SNR(dB) for achieving BLER of 10-1 (db) 30 25 20 15 10 5 0 OMA(R=2) OMA(R=1) ₁₂ ₁ UE 1 :64QAM(R=0.50) UE 2 :QPSK(R=0.49) R 1 :R 2 =1:1 R 1 :R 2 =2:1 R 1 :R 2 =2:2-5 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 Power セル中央ユーザの多重電力比 ratio of cell center (P UE 1 ) (P 1 ) -5 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 ₁ 26

バンドスケジューリング 47 およ ③伝送実験装置を用いた測定結果 び全帯域を使って行うワイドバン 次に 試作装置を用いた屋内実 を適用し 電波環境における実験結果を示す このような非直交性を用いた新し た場合の結果をそれぞれ示す 結 図11 にNOMA伝送実験装置を い多元接続法は 国外のプロジェク 果より いずれの場合においても 図11 に測定結果を示す 図11 トや国際会議においてキートピック OMAと比較したNOMAゲインが得 に示す通り基地局近傍にUE₁ 基 として扱われており 近年高い注目 られており TM3およびCase 3 地 局 か ら 50m 程 度 離 れ た 地 点 に を集めている[13] 特に国際標準化 を適用した場合では セルスルー UE₂ 図外右奥 を静止させ 2- 団体である3GPPでは 2015年4月 プットで30.6 セル 端 スルー by-2 SU-MIMOを適用した場合の よりLTE Release 13のSI Study プットで34.2 の改善が見られ スループット特性を評価しており Item 49 と し て 検 討 が 開 始 さ れ て NOMAがユーザスループットの 結果よりOFDMAと比較してNOMA いる[14] [15] また ドコモ北京研究 改善に有効であることがわかる 適用により約80 のゲインが得ら 所と NOMAの下りリンクに加えて ドスケジューリング 48 れることが分かる 表1 NOMAのシステムレベル評価結果 2 2 MIMO TM3 Case 1 サブバンドスケジューリン グおよびサブバンドMCS選択 Case 2 サブバンドスケジューリン グおよびワイドバンドMCS選択 Case 3 ワイドバンドスケジューリ ングおよびワイドバンドMCS選択 OMA NOMA ゲイン 21.375 27.053 セル端ユーザスループット 0.472 セルスループット セル端ユーザスループット セルスループット セルスループット セル端ユーザスループット 2 2 MIMO TM4 OMA NOMA ゲイン 26.56 21.97 27.866 26.84 0.633 34.11 0.544 0.777 42.83 21.59 26.29 21.77 22.291 27.499 23.36 0.476 0.62 30.25 0.552 0.769 39.31 19.068 24.894 30.55 19.577 25.515 30.33 0.401 0.538 34.16 0.451 0.649 43.90 BS Antenna BS 図11 47 サブバンドスケジューリング サブバンド 単位での平均チャネル品質指標 CQI Channel Quality Indicator を 基 地 局 へ フィードバックし サブバンド単位で各 ユーザのリソース割当てやMCSを選択を してスケジューリングする方法 48 ワイドバンドスケジューリング 全帯域の 平均CQIを基地局へフィードバックし 各 NTT DOCOMOテクニカル ジャーナル Vol. 23 No. 4 UE1 UE2 NOMA伝送実験装置の外観 屋内実験環境 ユーザが全帯域を使用してユーザをスケ ジューリングする方法 49 SI 仕様作成における課題の検討作業 27

送信コンスタレーション リソース割当て OFDMA NOMA 電力分割分割 (1:1) (2:8) 非直交多重 10MHz OFDMA 20MHz NOMA NOMA vs. OFDMA : ~80% ゲイン 受信スループット 28

29