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たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

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Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

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<5> 指導上の配慮事項 1 生徒の言語活動を充実させる指導 < 言 > 思考力 判断力 表現力の育成 2 体験的な学習 < 体 >や問題解決的な学習 < 問 > 自主的 自発的な学習の促進 3 学習の見通しを立てたりする学習 < 見 > 学習を振り返ったりする学習 < 振 > 4 個に応じた指導の

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

3 生徒の実態について ( 名 ) () 学級集団の実態本学級は, 全体的によく話を聞き, 真剣に学習に取り組む生徒が多い 積極的に発言をする生徒は多くないが, 授業中に感じた疑問のつぶやきなどが, クラス全体に広がり, 全体で課題を共有することができる 多くの生徒は盛り上がる場面と集中する場面のメ

国語科学習指導案

(2) 系統観 小学校社会科 ( 第 6 学年 ) 世界の中の日本の役割について, 我が国と経済や文化などでの面でつながりが深い国の人々の様子などを調査し, 外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であることを考える 中学校社会科 ( 第 1 学年地理的分野 ) 世界

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国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

(2) 各学年の目標 ア 知識 に関する目標 社会生活についての総合的な理解 第 3 学年 身近な地域や市区町村の地理的環境 地域の安全を守るための諸活動や地域 の産業と消費生活の様子 地域の様子の移り変わりについて 人々の生活と の関連を踏まえて理解する 第 4 学年 県の地理的環境の特色 地域の

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効であると考えた また, 環境問題は, 日本を含めた世界全体の課題であり, 持 続可能な開発の大切さについて考えさせる上でも有意義な単元である 研究テーマとの関連 : 教材選択の条件 現在, 日本を含め世界的にも地球温暖化を抑えるなど環境保護の意識が高まっている中で, ブラジルにおける熱帯林が減少し

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項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりす

っていることについて考えさせる必要がある その手立てとして 自然環境や人々の暮らしや産業に関する地理的事象を端的に表すキーワードを書き出し 事象間の関連をウェビングマップに整理 する学習活動を位置付ける また 防災対策が大切であることを考えさせる手立てとして 火山活動に伴う自然災害を取り上げる その

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

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工業教育資料347号

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

以上, 歴史的事象の知識 理解 の段階を基礎とした (1)~(3) の力を踏まえて, 本研究では, 授業ワークシートの工夫や効果的な資料の提示, 個 から グループ を意識した話し合い活動の工夫を通して, 生徒の 歴史的思考力 の育成を目指す世界史授業のあり方について考えた 図 1. 歴史的思考力

教育研究グループ報告書

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

Taro-【HP用】指導案.jtd

海洋教育プログラム 中学校学習指導案例 [1]-1 中学校地理的分野学習指導案 小単元 : 世界と日本の結び付き ( 配当 2 時間 ) グローバル化が進む世界 (1/2) 評価規準の例 * は学習指導要領との関連 指導目標社会的事象への関心 意欲 態度 * 世界的視野から日本と世界との交通 通信網

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

第5学年社会科学習指導案『日本は世界のどこにある?』

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

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平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

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第 2 問 A インターネット上に掲載された料理レシピやその写真から料理の特徴の読み取りや推測を通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉える力や, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 イラストを参考にしながら, ネット上のレシピを読んで, その料理がどのような場合に向いて

1. 日時 日時平成 年 ( 年 ) 月 日 ( ) 時間目 ( 時 分 ~ 時 分 ) 2. 場所 場所 市立 中学校 室 3. 学年 組 人数 学年 組 人数 年 組 名 4. 単元 単元 ( 単元名 ) ( 小単元名 ) 5. 教材観 ( 題材観 ) < 教材観の考え方 > 教科書の該当単元全

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

平成 30 年度 前期選抜学校独自検査 出題のねらい 宮城県仙台東高等学校 指示された図, 表などを含むいろいろな資料が表している事柄を読み取り, 基礎的な知識を問 いながら自分の考えを論理立てて述べさせ, 読解力, 思考力, 判断力, 表現力をみる 第一問 社会 分野からの出題 1 説明文の前後か

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

第○学年 ○○科指導計画

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

社会科学習指導案

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農林水産省より 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) が公表されましたので 富山県の概要について 次のとおりお知らせいたします 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) について ( 農林業経営体調査 富山県分 ) - 農業経営体数が減少する一方 法人化や経営規模の拡大が

基礎 基本の定着 習得すべき基礎 基本について 基本的人権の考え方や個人の尊重, 法の下の平等の原理についての理解 平等権をめぐる現代社会の諸課題とそれらに対する法整備の理解 自由権の種類とその内容の理解 社会権の種類とその内容の理解 参政権と請求権の種類とその内容の理解 公共の福祉と国民の義務の理

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

指導案

政経 311 政治・経済

4.原稿(資料)

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

根拠を基に説明する力を高めたいと考える 3 学習課題なぜ, アフリカの国々は第 1 次産品に頼っているのだろうか 4 単元の目標 (1) アフリカ州について興味 関心を持ち, 学習課題に対して意欲的に取り組むことができる ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) (2) アフリカ州の地域的特色について

Taro-12事例08.jtd

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

Transcription:

社会科 : 地理的分野 2 年生 学習指導要領 (3) 世界と比べて見た日本ア様々な面からとらえた日本 ( ウ ) 資源や産業から見た日本の地域的特色の一部 1 単元 題材の目標 2 生徒について 戦後の日本は工業国 さらに情報大国として発展してきたが その中にあって第一次産業は極めて厳しい状況に置かれている 日本が食糧の多くを海外に依存している現状や 日本の農業が抱える問題点を把握させる また 自然条件や社会条件に応じた様々な生産 販売方法が工夫されていることを理解させる 資源や産業から見た日本の地域的特色 ( 小単元 : 世界と日本の第一次産業 ) 生徒は食糧が輸入されていることは知っているが どれほど多くを海外に依存しているかまでは知らない 身近な食品に関する話題から興味 関心を高め 食糧や農業の問題に意識をもたせたい 生徒のほとんどは都市部で生活しており 第一次産業には漠然としたイメージしかもっていない生徒が多いと考えられるので 資料を基に考察させることで 理解を深める工夫をしたい 生徒はグラフに関する基本的な知識やグラフを読み取る技能はもっている 3 評価規準 社会的な事象への関心 意欲 態度 社会的な思考 判断 資料活用の技能 表現 社会的事象についての知識 理解 日本の第一次産業の概要や主な農水畜産物の生産について関心をもち 現状を踏まえて積極的に追究しようとしている 自然条件や社会条件に照らして日本の第一次産業の特色を考え 社会問題と関連付けて問題点を考察している 主題図や統計資料から日本の第一次産業の特色を読み取ることができ 資料に基づいた自分の考えを分かりやすく表現している 日本の第一次産業の現状やその概要について理解し その基本的な知識を身に付けている 4 学習指導計画 各時間付けたい力学習活動対象とするテキスト 世界の中の日本の第一次産業 (1 時間 ) 世界の食糧生産における日本の第一次産業の特色を理解させる グラフ 地図 統計 写真などの各種資料を正しく読み取り 世界における日本の第一次産業の特色を明らかにし 課題や将来の展望について考える 情報の取り出し 解釈 にぎりずしの材料の輸入先の割合グラフ 漁業種類別生産量の推移のグラフ 日本の主な輸入水産物のグラフ エビの養殖場の写真 エビの輸入と養殖に関する文章 主な国の食糧自給率のグラフ 日本の農業 (1 時間 ) 日本の農業の現状と特色を理解させ その課題について自分の考えをもたせる グラフ 地図 統計 写真などの各種資料を正しく読み取り 自然条件による日本の農業の地域的特色や 社会的条件による促成栽培や 近郊農業について理解する また 農業に新技術を生かす工夫や情報を販売に生かす工夫について考える 情報の取り出し 解釈 熟考 評価 日本の農業地域地図 各農業地域の農業生産の内訳グラフ 日本の果樹栽培地地図 日本の気候区分図 カボチャの生産地グラフ 日本の農業生産物の変化のグラフ 農家人口の推移のグラフ ブランド米の包装紙 ブランド米の Web ページ 野菜の安売りのチラシ 無農薬栽培野菜の宅配パンフレット 1

5 授業計画 世界と日本の第一次産業 (2 時間 ) 時学習内容評価間テキスト 評価規準 評価方法 1 日本は諸外国と比べ食糧自給率が低い実態を理解する にぎりずしの材料の輸入先の割合のグラフ 日本の食糧に関する資料から その国産比率や輸出入の特徴 各産業の変化の様子を読み取り 適切に表現している 技能 表現 発言の確認 学習活動 予想される子どもの反応 にぎりずしの材料の輸入先割合のグラフを読み取り 気付いたことを発表する 日本の食べ物なのに 何でこんなに国内産の比率が低いの? 材料は アジア アフリカ オセアニア 南北アメリカ産と世界中だ! 漁業種類別生産業の推移のグラフ 形態別漁業の盛衰と輸入量の変化を読み取り ワークシートに記入し 発表する 遠洋漁業や沖合漁業は盛んだった時期があったんだ 最近は輸入がすごく増えているね エビの養殖場の写真エビの輸入と養殖に関する文章 主な輸入水産物を読み取り 輸入先の国の養殖に関する事情について考える エビがたくさん輸入されている 養殖のためにマングローブ林が切り開かれてしまったんだ 主な国の食糧自給率のグラフ 主な国の食糧自給率のグラフから 諸外国と日本の食糧自給率の違いを読み取り ワークシートに記入し 気付いたことを発表する オーストラリアやアメリカ合衆国の自給率の高さと日本の低さは正反対 日本はこれで大丈夫なの? 食料自給率が低いことの問題点について考える 日本の第一次産業の課題を考える 日本の第一次産業の概要や主な農水畜産物の生産について関心をもち 現状を踏まえて積極的に追究しようとしている 関心 意欲 態度 提示された資料を活用して 適切に考察している 思考 判断 記述の点検 記述の分析 異常気象などで農業生産が激減したときにはどうなるかを考える ( ワークシートに記述 ) 食料自給率が低いことについて 農業の在り方と関連付けて考える ( ワークシートに記述 ) 2

ストラリアーデン 読解力 スキル指導上の留意点 ( にぎりずしの材料の輸入先の割合グラフ 漁業種類別生産量の推移のグラフ 日本の主な輸入水産物グラフ おもな国の食糧自給率グラフ ) ( エビの養殖場の写真 ) グラフから大まかな傾向を読み取り 一定の視点からその特徴を指摘することができる 写真から撮影者の意図や その表現しようとするものを読み取ることができる 国勢図会 大豆など具体的な農産物を題材として 身近な食材について考えさせるようにする 主な国の食料自給率 230 200 250 150 給率 100 50 オ120 130 91 71 67 本自 90 87 54 74 119 40 0 ーカナダフランスドイツイタリアオランダスペインスウェスイス英国アメリカ日( 農林水産省 世界の食料自給率 より作成 ) http://www.kanbou.maff.go.jp/www/fbs/dat/2-5-2-1.xls 3

学習内容評価時間テキスト評価規準評価方法 2 日本の農業地域の地域分布の特色を理解する 日本の農業地域地図各農業地域の農業生産の内訳 ( 生産農業所得統計グラフ ) 日本の第一次産業の現状やその概要について理解し その基本的な知識を身に付けている 知識 理解 記述の確認 学習活動 予想される子どもの反応 どの地域でどのような農業が盛んであるか地図から読み取り 気付いたことをワークシートに記入する 北海道 関東 南九州に畑作地が多く 十勝平野は畑作 畜産 酪農が盛んだ 農業の気候的条件及び社会的条件について考える 日本の果樹栽培地地図日本の気候区分図 地図やグラフから日本の農業地域に関する情報を適切に読み取り その特色を適切に指摘している 技能 表現 発言の確認 気候や季節と農産物との関係について 果物を例にその特徴を地図から読み取り 気付いたことを発表する リンゴは寒い北の地域が多く ミカンは対照的に温暖な南の地域で栽培されている ブドウと桃は栽培されている地域がそっくりだ カボチャの生産地グラフ ( 東京都中央卸売市場年鑑グラフ ) カボチャがどの季節にどこから出荷されているかを読み取り 気付いたことを発表する 季節によって産地が違う 8~11 月に北海道産が多く 2~5 月はニュージーランドからの輸入 端境期はトンガ メキシコ また 鹿児島 茨城 神奈川からも出荷されている 近郊農業について理解する 日本の農業人口と農業生産物の移り変わりについて理解する 農家人口の推移のグラフ日本の農業生産物の変化のグラフ ( 農林水産省統計表 ) 農産物販売の工夫について考える ブランド米の包装袋ブランド米のWebページ 日本の農業人口の変化 農産物生産の変化のグラフから 気付いたことを発表する 農業人口は激減し高齢化 米の生産が減り 野菜が増加している 米の消費量の減少に伴い 水田の中に転作物が栽培されていることを確認する ブランド米の栽培と販売について 包装袋や Web ページを見て気付いたことを発表する 豊富な水を利用し コシヒカリというブランド米を栽培している 野菜の安売りのチラシ無農薬栽培野菜の宅配パンフレット 農産物に関する複数の資料を比較し 注目した点を明らかにして自分の意見を述べている 思考 判断 記述の分析 農産物販売の情報を比較し 販売促進のための工夫について考える ( 指導上の留意点 に記載した質問に対する回答をワークシートに記述する ) 4

読解力 スキル指導上の留意点 ( 日本の農業地域地図 各農業地域の農業生産の内訳グラフ カボチャの生産地グラフ ) ( 日本の果樹栽培地地図 日本の気候区分図 ) 地図やグラフから大まかな傾向を読み取り 一定の視点からその特徴を指摘することができる テキストから読み取った内容を 他のテキストや既に学習した事柄と照らして解釈することができる 農家人口の推移 20,000 18,000 16,000 女人 14,000 女数(12,000 10,000 千女 8,000 女女女女 6,000 女男 4,000 男男 2,000 男男男男男 0 昭平平和成成6270年年年年人)総務省統計局統計研修所日本統計年鑑 平成12年平成14年平成15年平成16平成17年年度 就業状態別農家人口 ( 昭和 60 年 -- 平成 17 年 ) http://www.stat.go.jp/data/nenkan/zuhyou/y0704000.xls より作成 ( 農家人口の推移のグラフ 日本の農業生産物の変化のグラフ ) 複数の資料から大まかな傾向を読み取り 一定の視点からその関連性を指摘することができる 広告の例 ( ブランド米の包装袋 Web ページ ) 熟考 評価 ( 野菜の安売りのチラシ 無農薬栽培野菜の宅配パンフレット ) 特定の意図をもって発信されたテキストについて テキストに書かれた情報を分析して その発信の意図を解釈することができる 複数のテキストを比較して その違差を明らかにし テキストの違差に関連付けて自分の考えを構築することができる 野菜の販売に関する二つの広告を比較して 野菜を買う必要がある友人に対して あなたならどちらの野菜を買うことをすすめますか? 二つの広告の内容にふれながら あなたの意見を述べてください 二つの広告を比較する際 その表現方法にも注目させる 5

6 本単元の学習と 読解力 本単元では 日本の第一次産業ついて世界的視野から実情をつかみ その課題について考察させる ここでは 統計資料によって日本と世界各国とを比較したり 世界各国との関係を見たりするために 多くのグラフや地図を活用する また 写真や広告などのテキストを用いて考察させ 理解を深める工夫をした 地理的分野では非連続型テキストを活用する学習が多く 非連続型テキストの 読解力 を育成することが 学習内容を理解したり 考察したりする上で不可欠である 本単元の学習で示したグラフには 集合棒グラフ 積み上げ棒グラフ 円グラフ 折れ線グラフ 帯グラフなど様々なグラフがあり それぞれのグラフの表現の特性を理解して情報を読み取る必要がある ここではいずれも正確な数値ではなく グラフに表れた傾向や特徴を読み取る 本単元の 1 時間目では写真の読解を行わせている この単元で示した写真は エビの養殖がマングローブに与えている影響を表現するためのものである 非連続型テキストの写真や絵は 学習の内容によりその細部に注目して情報を取り出したり 全体の様子を読み取ったりする読解が考えられるが ここではさらに 何を表現 ( 説明 ) したい写真なのかという撮影者の意図を読み取らせるようにしたい テキストの作成者の意図を読み取ることは 芸術作品の鑑賞に必要なスキルであるばかりでなく 社会科の学習に限らずクリティカル リーディングをしていく上で重要なポイントである 同様に本単元 2 時間目の最後で提示した広告類も テキストに書かれた内容の読み取り ( 情報の取り出し ) にとどまらず 作成者がテキストを通じて何をアピールしたいのか テキストの読み手にどのように受け取ってほしいのかという意図を読み取りたい ( 解釈 ) 安売りのチラシは低価格であること 有機野菜の広告は安心できる商品であることと味の良さをアピールしたいということをテキストから読み取る テキストの作成者の意図はその表現方法に表れることが多いことから 表現方法の特徴にも注意を向けさせる必要がある ここではチラシのレイアウトや価格の取り消し線などの表現方法にも注目させたい こうしたプロセスを踏まえて 最後に 自分ならどちらを友人にすすめるか? という質問に対して テキストから読み取った情報やテキストの解釈に基づいて熟考 評価し テキストの内容に触れながら自分の意見を述べさせる 自分ならどちらを買うか? という質問にしなかったのは 野菜は嫌いだから などの読解とは無関係な回答が予想されるからである 読解力 を育成する学習指導において 熟考 評価のプロセスを扱うときには 熟考 評価の対象として適切なテキストを選択するとともに 質問のしかたも工夫する必要がある 社会科の学習におけるクリティカル リーディングと 熟考 評価 PISA 調査 ( 読解力 ) の結果分析と改善の方向 ( 文部科学省 平成 17 年 1 月 ) では 評価しながら読む能力の育成に関して 与えられたテキストについて, 主張の信頼性や客観性, 現実的 科学的な知識や情報との対応, 引用や数値の正確性, 論理的な思考の確かさ, 目的や表現様式に応じた表現法の妥当性など, 様々な幅広い観点から評価しながら読む能力を育成することも大切である とし 批判的な読み ( クリティカル リーディング ) を重視する必要性を述べている 社会科の学習においては 読解力 の育成のためばかりでなく 社会科の目標である 諸資料を多面的 多角的に考察し 公民的資質の基礎を養う ためにもクリティカル リーディングの能力を育成していく必要がある PISA 調査では 読解のプロセス 熟考 評価 に分類される問題でクリティカル リーディングを求めている PISA 調査の公開問題で 熟考 評価 のプロセスに分類されたものには 二つの意見のどちらに賛成か テキストの表現やスタイルは適切か テキストを基に理由を説明すること テキストとテキストの関係を評価することなどについて自分の考えを述べることを求めるものがある PISA 調査では 型にはまった正解ではなく テキストの内容に基づいて または テキストの内容に触れながら自分の考えを述べることが求められる 単なる感想でしかない回答やテキストと無関係な回答など 話題がそれてしまったり テキストに基づかない回答は誤答とされる そこで 社会科の学習に限らず 熟考 評価 を行わせるときには 何 ( どのテキスト ) についてどのような回答を求めているのかを明示することが望ましい 本節の指導事例では 育成したい ( 活用する ) 読解力 を 熟考 評価 としたものについては 指導上の留意点 の欄に 質問のしかたの例を示した ( 印 ) ので 参考にしていただきたい 6