<4D F736F F D AA8E528CA794FC8DEC8E7393CB959794ED8A5192B28DB895F18D902E646F63>

Similar documents
<4D F736F F D EF8FE98CA793CB959794ED8A5192B28DB895F18D902E646F63>

<4D F736F F D F6F895F8E7393CB959794ED8A5192B28DB895F18D902E646F63>

1 気象概況 5 月 6 日は日本の上空 5500 メートルにおいて 氷点下 21 度以下の強い寒気が流れ込んだ (9 時の高層天気図 ) 一方 12 時には日本海に低気圧があって 東日本から東北地方の太平洋側を中心に この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ (12 時の天気図 ) さらに

Microsoft Word - 現地調査報告書.doc

<4D F736F F D DB289EA97B38AAA94ED8A5192B28DB895F18D902E646F63>

目 次 1. 概要 2. 突風に関する分析結果 (1) 突風をもたらした現象の種類 (2) 強さ ( 藤田スケール ) (3) 被害範囲 3. 現地調査結果 (1) 被害地域図 (2) 被害状況分布図 (3) 被害写真 (4) 聞き取り資料 4. 気象状況 (1) 気象概況 (2) 天気図及び台 経

Microsoft Word - 平成24年5月6日_現地災害調査報告(Ver.4_8_.docx

<4D F736F F F696E74202D208CBB926E8DD08A5192B28DB891AC95F15F92B68E E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D EAD8E F8DC58F4994C5817A88C990E592AC8CBB926E92B28DB895F18D E >

Microsoft PowerPoint 小松市突風.ppt

Wx Files Vol 年4月4日にさいたま市で発生した突風について

1 概要平成 29 年 9 月 17 日 06 時 55 分頃 延岡市松原町から伊形町にかけて突風が発生し 住家の屋根瓦のめくれや樹木の枝折れなどの被害があった 平成 29 年 9 月 17 日 06 時 15 分頃 日向市財光寺 塩見で突風が発生し ブロック塀の倒壊や住家の屋根瓦のめくれなどの被害

現地災害調査報告 平成 30 年 10 月 4 日に宮崎県の宮崎市及び新富町で発生した 突風について 1 概要 宮崎市島之内付近で発生した突風に関する分析結果 現地調査結果の詳細

<4D F736F F F696E74202D FA DC58F4994C5816A A8E4F8F648CA C A282C882D72E B8CD

Microsoft PowerPoint mu.ppt

1 突風の原因 5 月 3 日 22 時 30 分頃 岡山県岡山市北区東古松 ( ひがしふるまつ ) で突風が発生し 住家のスレート屋根が飛散する被害があった また 5 月 3 日 同区富原 ( とみはら ) で突風が発生し 樹木の枝折れなどの被害があった このため 5 月 4 日 岡山地方気象台は

1 突風の原因 7 月 27 日 12 時 30 分頃 群馬県伊勢崎市三和町 ( さんわちょう ) から西小保方町 ( にしおぼかたちょう ) および伊勢崎市美茂呂町 ( みもろちょう ) から茂呂南町 ( もろみなみちょう ) で突風が発生し トタン屋根のめくれ 細い樹木の幹折れなどの被害が発生し

1 突風の原因 9 月 6 日 20 時 20 分頃に 埼玉県川口市芝中田 ( しばなかだ ) からさいたま市緑区大字大間木 ( おおあざおおまぎ ) で突風が発生し 住家の屋根瓦のめくれなどの被害が発生した このため 7 日 熊谷地方気象台は職員を気象庁機動調査班 (JMA-MOT) として派遣し

2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表)

1 突風の原因 4 月 4 日 15 時 20 分頃 さいたま市桜区宿 ( しゅく ) から中央区上峰 ( うえみね ) にかけて突風が発生し 住家の屋根瓦のめくれなどの被害が発生しました このため 5 日 熊谷地方気象台は職員を気象庁機動調査班 (JMA-MOT) として派遣し 現地調査を実施しま

<4D F736F F F696E74202D20355F8E9197BF C91AA8FEE95F182CC8CBB8FF382C689DB91E85F F E >

1 突風の原因 9 月 30 日 06 時 30 分頃 高知県高知市長浜 ( ながはま ) で突風が発生し 住家の屋根の飛散などの被害があった このため 10 月 1 日 高知地方気象台は 突風をもたらした現象を明らかにするため職員を気象庁機動調査班 (JMA-MOT) として派遣し 現地調査を実施

1 突風の原因 8 月 17 日 15 時 20 分頃に 埼玉県さいたま市岩槻区大字尾ケ崎 ( いわつきくおおあざおがさき ) から越谷市大字野島 ( おおあざのじま ) で突風が発生し 住家の一部損壊や樹木の枝の折損などの被害が発生した このため 18 日 熊谷地方気象台は職員を気象庁機動調査班

<4D F736F F F696E74202D D5C91A25F8AEC815892C3816A AD955C205B8CDD8AB B83685D>

第 1.1 図 写真 1.1 平成 24 年 5 月 6 日に発生した竜巻の被害範囲 つくば市北条地区で被害を受けた住宅等 写真 1.2 つくば市北条地区の竜巻 つくば市在住の方撮影 2

2. 竜巻等の突風による被害と保険適用 1) 建物 動産の被害 竜巻等の突風 ヒョウ 落雷により建物や動産に被害を受けた場合には 一般的な火災保険の補償事由に該当し 補償対象となります 国大協保険では 財産保険 ( 基本補償 ) メニュー 4 ヨット モーターボート総合保険の船体保険特約により補償さ

スライド 1

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

資料6 (気象庁提出資料)

また 台風 18 号が九州から北海道へ縦断した 17 日 18 日は 全国から 41,000 通以上の写真付きのウェザーリポートが寄せられ 各地の被害状況を詳細に把握することができました 記録的大雨となった大分県からは道路の損壊や大規模冠水のリポートが届き 断続的に強い雨が降った岩手県沿岸からは大規

PowerPoint Presentation

< 被害認定フロー ( 地震による被害木造 プレハブ > 第 次調査 ( 外観による判定 一見して住家全部が倒壊 一見して住家の一部の階が全部倒壊 地盤の液状化等により基礎のいずれかの辺が全部破壊 いずれかに いずれにも ( 傾斜による判定 全壊 外壁又は柱の傾斜が/ 以上 ( % 以上 ( 部位

<4D F736F F D E E8C46967B926E906B94ED8A5192B28DB895F18D908F912D96DA8E9F5F8DC58F4994C E C816A E646F6378>

1 気象状況 (1) 概況 2 月 28 日から 3 月 1 日にかけて 低気圧が急速に発達しながら日本海を北東に進んだ このため 福井県内では 2 月 28 日夜から 3 月 1 日夜遅くかけて強風となり 最大風速は 福井で西南西 14.9m/s(1 日 08 時 12 分 ) 敦賀で北西 16.

としてまとめました 準備実験では 試験体の内外に 518 カ所の温度センサー ( 熱電対 ) と 41 カ所の熱流センサー ( 熱流束計 ) を設置して計測を行ったほか ビデオカメラを試験体内に 13 台 試験体外に 9 台設置して火災の様子を観察しました 2.2 準備実験より得られたこと木造 3

資料 -2 空き家実態調査 中間報告

1 突風の原因 8 月 27 日 17 時 40 分頃 群馬県前橋市荒口町 ( あらくちまち ) から東大室町 ( ひがしおおむろまち ) で突風が発生し 住家の屋根瓦のめくれ プレハブ小屋の転倒 農業用ハウスの鋼管の変形などの被害があった このため 8 月 28 日に 前橋地方気象台は突風をもたら

台風経路図 9 月 5 日 09 時温帯低気圧に変わる 9 月 4 日 14 時頃兵庫県神戸市付近に上陸 9 月 4 日 12 時頃徳島県南部に上陸 8 月 28 日 09 時南鳥島近海で台風第 21 号発生 -2-

<4D F736F F D D488A C C93638DC58F4994C5816A2E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

.....u..

この資料は速報値であり 後日の調査で変更されることがあります 時間帯 最大震度別回数 震度 1 以上を観測した回数 弱 5 強 6 弱 6 強 7 回数 累計 4/14 21 時 -24 時 /15 00 時 -24 時 30

資料2 災害拠点病院の震災対策の現状と課題(5/7)

気象庁技術報告第134号表紙#.indd

した 気象庁は その報告を受け 今後は余震確率の公表方法を改めることとしたという 2. 被害状況 被害要因等の分析 (1) 調査方針本委員会は 以下の調査方針で 被害調査と要因分析を行っている 1 極めて大きな地震動が作用し 多数かつ甚大な建築物被害が生じた益城町及びその周辺地域に着目して検討を進め

Microsoft Word - 熊本地震現地調査速報(福島) rev.docx

熊谷地方気象台対象地域埼玉県 平成 26 年 2 月 8 日から 9 日にかけての大雪に関する 埼玉県気象速報 1 資料作成の目的 2 気象の状況 3 警報等の発表状況 4 災害の状況 平成 26 年 2 月 10 日 熊谷地方気象台 この資料は速報として取り急ぎまとめたもので 後日内容の一部訂正や

新築工事 建方施工計画書 平成 年 月 施工者株式会社 建設 現場代理人

宮城県災害時気象資料平成 30 年台風第 24 号による暴風と大雨 ( 平成 30 年 9 月 29 日 ~10 月 1 日 ) 平成 30 年 10 月 3 日仙台管区気象台 < 概況 > 9 月 21 日 21 時にマリアナ諸島で発生した台風第 24 号は 25 日 00 時にはフィリピンの東で

第 41 巻 21 号 大分県農業気象速報令和元年 7 月下旬 大分県大分地方気象台令和元年 8 月 1 日

金沢地方気象台対象地域石川県 平成 30 年台風第 21 号に関する石川県気象速報 目 次 1 気象概況 2 気象の状況 3 気象官署と地域気象観測所の極値更新状況 4 特別警報 警報 注意報 気象情報等の発表状況 5 石川県の被害状況等 6 金沢地方気象台の対応状況等 平成 30 年 9 月 7

平成28年熊本地震八次調査報告(HPアップ版v3)反映

<4D F736F F D20819F ED089EF8D768CA38A8893AE8E9697E18F B95B6817A E30332E DC58F4994C5816A2E646F6378>

平成28年4月 地震・火山月報(防災編)

津地方気象台対象地域 : 三重県 平成 29 年 1 月 14 日から 16 日にかけての大雪に関する三重県気象速報 目次 1 気象の状況 (1) 概況 (2) 地上天気図及び気象衛星赤外画像 (3) レーダーエコー (4) 観測記録 2 特別警報 警報 注意報 府県気象情報の発表状況 3 被害状況

1 突風の原因 8 月 27 日 19 時 40 分頃 東京都練馬区西大泉 ( にしおおいずみ ) から杉並区浜田山 ( はまだやま ) にかけて突風が発生し 広範囲で多数の倒木 ( 根返り 幹折れ ) などの被害があった このため 8 月 28 日及び 29 日に 東京管区気象台は突風をもたらした

専門.indd

平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

<96688DD D815B838B8EC08E7B95F18D908F B A2E786C73>

第 41 巻 13 号 大分県農業気象速報令和元年 5 月上旬 大分県大分地方気象台令和元年 5 月 1 3 日

PowerPoint プレゼンテーション

(00)顕著速報(表紙).xls

(/9) 07 年に発生した地震の概要. 佐賀県の地震活動 07 年に佐賀県で震度 以上を観測した地震は 9 回 (06 年は 85 回 ) でした ( 表 図 3) このうち 震度 3 以上を観測した地震はありませんでした (06 年は 9 回 ) 表 07 年に佐賀県内で震度 以上を観測した地震

Wx Files Vol 年2月14日~15日の南岸低気圧による大雪

<4D F736F F D FBC8D5D8DEC90AC88C4816A8B438FDB91AC95F CC91E5894A2E646F6378>

Microsoft Word - 0_第0章_2012年12月3日_.docx

<4D F736F F D E835E B82CD BD90AC E8C46967B926E906B82C982E682E98DD08A518CA995918BE082CC8E788B8B939982C982C282A282C EA95948EE688B582A282F089FC92E882B582DC82B582BD

自然災害科学 J.JSNDS (2013) 2012 年 5 月 6 日に茨城県つくば市で発生した竜巻災害 山本晴彦 * 山崎俊成 * 山本実則 ** 小林北斗 * 吉越恆 * 岩谷潔 * * 園山芳充 TornadoDisasterOccuredinTsukubaCityofIb

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

気象庁 札幌管区気象台 資料 -6 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 平成 29 年度防災気象情報の改善 5 日先までの 警報級の可能性 について 危険度を色分けした時系列で分かりやすく提供 大雨警報 ( 浸水害 )

<4D F736F F D208DB289EA8CA7926E88E696688DD08C7689E E D E906B814592C A8F4390B38CE32E646F6378>

平成29年7月九州北部豪雨の概要 7月5日から6日にかけて 停滞した梅雨前線に暖かく 湿った空気が流れ込んだ影響等により 線状降水帯 が形成 維持され 同じ場所に猛烈な雨を継続して 降らせたことから 九州北部地方で記録的な大雨と なった 朝倉では 降り始めから10数時間のうちに500ミリを 超える豪

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態

<4D F736F F D BF382CC82B582A882E D58E9E8D E DC58F4994C5816A>

階の施工方法 1 は, スパン表に従って 支点間距離が許容範囲内となるように施工します 2 根太受け金物は 原則的に床梁用を使用します ( 図 10) 釘打ちには 必ず 金物専用の ZN 釘を使用し 横架材へ ZN65 10 本 Ⅰ 形梁へ ZN40 4 本とします 3 火打梁を省略す

平成 28 年 4 月 16 日 01 時 25 分頃の熊本県熊本地方の地震 震度分布図 各地域の震度分布 : 震央 各観測点の震度分布図 ( 震央近傍を拡大 )

<4D F736F F D E C982A882AF82E98E E968D8082D682CC91CE899E82C982C282A282C4>

旧耐震(1981 年 5 月以前 ) 1981 年 5 月に建築基準法が改正され 木造住宅に必要とされている性能が大幅に引き上げられた そのため これ以前の木造住宅においては その性能が現行基準のものと比べて大きく下回っていることがわかっている 新耐震(1981 年 6 月以降 年 5

長野県農業気象速報(旬報) 平成27年9月上旬

3. 安佐南区八木 3 丁目地区における被害概要 (a) 標準地図 (1) に加筆 ) (b) 正射画像 (8/28) 1) 図 2 調査箇所の地図 ( 八木 3 丁目地区 ) 2

<8E7B8D E838A8358C495CA8E86352E786C73>

南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

<4D F736F F F696E74202D B78EF596BD89BB82CC8EE888F882AB C8E86816A F4390B3205B8CDD8AB B83685D>

台風23 集約情報_14_.PDF

Ⅲ 診断判定モデル住宅事例 建物概要 2 階建て木造住宅延べ床面積 53 m2 1 昭和 56 年 6 月以降 2 地盤は普通か良い 3 鉄筋コンクリート基礎 4 屋根は軽い 5 健全である 6 壁量多い 7 筋かいあり 8 壁のバランスが良い 9 建物形状はほぼ整形 10 金物あり 老朽度 診断結

三重県の気象概況 ( 平成 30 年 9 月 ) 表紙 目次気象概況 1P 旬別気象表 2P 気象経過図 5P 気象分布図 8P 資料の説明 9P 情報の閲覧 検索のご案内 10P 津地方気象台 2018 年本資料は津地方気象台ホームページ利用規約 (

< F2D F A5195D2816A2E6A7464>

WxFilesVol 年3月10日関東地方の砂嵐に関して

熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 について 熊本地震における建築物被害の原因を分析するため 国土交通省は建築研究所と連携して 熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 を設置 国土技術政策総合研究所 建築構造基準委員会 ( 委員長 : 久保哲夫東京大学名誉教授 ) と建築研究

写真 1~12に堀之内エリアでの地表地震断層や建物被害の状況を示す 写真 1と2は堀之内エリア西側の道路 ( 南側の県道と北側の農道 ) に現れた地表地震断層の痕跡である ( 文献 2)) いずれも上盤側となる東を向き 堀之内エリアを望む写真である 写真 3は堀之内南側の県道での液状化の痕跡であり

<8D488E968B4C985E8F9195CA8E86342E786C73>

平成 28 年度 支笏湖特有の気象特性に対する 維持管理の検討 札幌開発建設部千歳道路事務所 新保貴広 札幌開発建設部千歳道路事務所 吉田昭幸 札幌開発建設部千歳道路事務所 樋口侯太郎 一般国道 453 号を管理する千歳道路事務所では 支笏湖の越波発生により 度々通行規制を実施している 淡水湖におけ


Microsoft Word - H19中越沖地震(K1朝日向).doc

Microsoft PowerPoint - 【確定】資料3-1_110527(避難者外し).pptx

Microsoft Word - 報告書_公開版.doc

別紙 14 Q A Q A

床倍率表 床倍率表 階 方向 1 階 X 方向 1 階 Y 方向 2 階 X 方向 2 階 Y 方向 床倍率手順 床倍率の条件全ての階 方向 区画において ( 平均存在床倍率 必要床倍率 ) を満たしている必要があります (= 床倍率充足率 ( 平均存在床倍率 / 必要床倍率 ) が 1.00 以上

<4D F736F F D2091E6358FCD31328B438FDB A5182F08ADC82DE816A2E646F6378>

Transcription:

平成 21 年 8 月 4 日 平成 21 年 7 月 19 日岡山県美作市竜巻被害調査報告 国土交通省国土技術政策総合研究所総合技術政策研究センター喜々津仁密独立行政法人建築研究所構造研究グループ奥田泰雄 1. はじめに 平成 21 年 7 月 19 日 19 時過ぎに 岡山県美作市 ( 図 1 中 印 ) で住家の屋根が飛ばされるなどの竜巻被害が発生した 美作市の調査では 人的被害が軽傷者 2 名 住家被害が全壊 2 棟 一部損壊 72 棟となっている (7 月 21 日現在 ) 被害の範囲( 図 5 参照 ) は美作市南部で 吉野川を挟んで東西に約 10km にわたっている 建築物等の被害は 屋根ふき材や小屋組構成部材の飛散 損傷 窓ガラスの破損 軽自動車の移動 ( 約 100m) アスファルト舗装の剥がれ 多数の倒木等の被害が見られた 岡山地方気象台の調査 1) でも 藤田スケール ( 参考資料 2 参照 )F2 の竜巻による被害であるとしている 気象庁の記録 2) によると 岡山県津山市で昭和 58 年と平成 1 年に F2 クラスの竜巻が発生し 平成 3 年には岡山市で F2 のダウンバースト 3) が発生している 国土技術政策総合研究所と建築研究所は 国土交通省住宅局 岡山県 美作市の協力により 7 月 22 日に現地調査を実施した 本報告はこの現地調査の結果を取りまとめたものである 図 1 突風被害発生地 ( 印 ) 1

2. 気象状況 岡山地方気象台の報告 4) によると 日本海にある梅雨前線が 15 時には中国地方まで南下した 梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が入り 発達した積乱雲が次々と岡山県北部に進んだ 19 時から 21 時にかけて美作市では解析雨量で 1 時間 30 ミリ以上の激しい雨 となった ( 図 2,3) 美作市の調べでは 19 時 15 分頃に突風が発生した 気象庁は 19 時 10 分から岡山県に竜巻注意情報 5) を出して 警戒を呼びかけていた 津山特別地域気象観測所 ( 美作市から西約 20km) では 19 時 10 分に瞬間風速 9.7m/s の風と 14mm の降水を記録している 図 2 地上天気図 (7 月 19 日 18 時気象庁 ) 4) 図 3 レーダー画像 (7 月 19 日 19 時 00 分気象庁 ) 4) 2

3. 竜巻被害の概要 竜巻被害が発生した場所は 岡山県の北東部にある美作市 ( 人口約 3.1 万人 ) の南部地域である 吉野川が南北に蛇行し その両岸に細い支流の谷筋が形成され 地形の凹凸が大きい地域であり 平坦な地形ではない ( 図 4) 図 5 は美作市が作成した被害分布 ( 図中赤線で囲まれた部分 ) で 安蘇地区から滝宮地区までの長さ約 10km 幅約 100~200m の範囲である 北西から安蘇地区 下山地区 吉野川 上尾原地区 下尾原地区 尾谷地区 火打谷地区の谷筋沿いに被害が分布し 標高 429m の真木山を越えて図 4 安蘇地区被害状況滝宮地区まで達している 上記の地区の中では 安蘇地区の被害が最も大きく 西向きの風による被害が多い 現時点では これらの被害が一つの竜巻によってもたらさせたかどうかは不明である 表 1 は美作市の調査による 7 月 21 日 17 時現在の被害状況である 人的被害は軽傷者 2 名 ( 破損したガラスによる切り傷 ) 住家被害は全壊 2 棟 一部損壊 72 棟となっている 表 1 突風 ( 竜巻 ) 被害状況 ( 美作市調べ 7 月 21 日 17 時現在 ) 人的被害 軽傷 2 住家被害 全壊 2 一部損壊 72 非住家被害 全壊 5 ( 倉庫等 ) 一部損壊 6 車両被害 全損 11 道路被害 1 安蘇地区 下山地区 吉野川 上尾原地区下尾原地区尾谷地区火打山地区真木山 滝宮地区 5km 図 5 被害分布 ( 美作市作成 ) 3

4. 主な被害状況 4.1 住家等の被害図 6~12 は切妻屋根が飛ばされた住家の被害で 平成 9 年築造の比較的新しい住家である この住家は安蘇地区の T 字路の北西角にあった 図 13 に小屋組伏図と 1 2 階間取図を示す 図 6~10 に示すように 地棟上の小屋束と棟木 母屋の一部が残っており 残りの棟木 母屋および垂木 野地板 瓦等は飛ばされたと考えられる 地棟と小屋束には片面のみかすがいで留め付けてあるが 小屋束の上部と棟木との間にはかすがい等による留め付けの痕跡は認められなかった 母屋と垂木は釘で固定されていたと思われるが 垂木は調査時には残っていなかった 2 階壁面に飛来物の衝突痕が認められ 壁面にある開口部の窓ガラスや引き戸は全て割れるか枠ごと無くなっていた 2 階の天井は北側の部屋だけが抜けており ほかの 2 階の部屋の天井は残されていた また 2 階床も残されていた 棟木 母屋とその下部の構造部材である二重梁 小屋束との緊結 ( 図 13) が十分でなかったために 風圧力による屋根の浮き上がりに対して小屋組がほとんど抵抗せずに 北西側の屋根から浮き上がり風下 ( 南東側 ) に吹き飛ばされたと考えられる 一方 図 6 に示すように 建築物の東面に飛来物の衝突痕や庇の損傷が見られ ダウンバーストのような一方向流では説明できない被害である 1 階南側の引き戸が無くなっており 1 階南側の部屋の天井は垂れ下がっていた 風圧力によって引き戸が外側に外れた際に 室内圧が低下し天井仕上げ材が垂れ下ったと考えられる 図 6 屋根が飛ばされた新聞販売店の東面 ( 美作市撮影 ) 4

図 7 小屋組の状況 図 8 地棟の南側端部 図 9 地棟と小屋束 図 10 地棟と棟木の北側端部 図 11 2 階北側室内の様子 図 12 1 階南側部屋の天井仕上げ材の垂下り 5

垂木 屋根野地は全て飛散 母屋継手のずれ 小屋束引き抜け 羽子板ボルト 妻梁 小屋梁 短ほぞかすがい打ち ( 片面のみ ) 妻壁 妻壁飛散 母屋 地棟 母屋 小屋束転倒 棟木 棟木 短ほぞ 母屋二重梁小屋束 小屋梁又は妻梁 母屋 小屋束転倒 + ほぞ かすがい抜け 小屋梁 - 小屋束間浮き上がり 小屋梁 - 小屋束間浮き上がり + かすがい抜け 母屋 桁 小屋組 壁面に飛来物による衝突痕 幅 185 高さ 100 全面破損 幅 185 高さ 100 全面破損 幅 185 高さ 100 全面破損 幅 185 高さ 100 全面破損 居室 天井仕上げ材の脱落 居室 床面は著しい雨漏り 幅 280 高さ 200 全面破損 ベランダの脱落 トイレ 2 階 幅 185 高さ 100 全面破損? 幅 185 高さ 100 全面破損? 開口 引き戸外れ 未調査 作業スペース 開口 引き戸外れ 天井仕上げ材の垂下り 1 階 幅 185 高さ 100? 全面破損 図 13 小屋組伏図と 1 2 階間取図 6

図 14~19 に 安蘇地区の T 字路の東側にあった寄棟屋根を有する住家の被害状況を示す 図 14 の手前の水田に飛ばされた軽乗用車は 奥の新聞販売店 ( 図 6) の横に停めてあったものが約 100m 飛ばされたとのことである ( 矢印 ) この住家も屋根を吹き飛ばされているが 小屋組がかなり壊れており 屋根の浮き上がりに対して小屋組の構成部材が抵抗した形跡が見られる ( 図 15) また 2 階の屋根全体が飛ばされたのに対し 1 階の庇は瓦のズレや損傷等があるものの 大きな被害は見られなかった この住家の屋根は被災翌日に仮設の棟木 小屋束 垂木等が作られ ブルーシートで覆われていた 図 16,17 は天井裏から小屋組の状況を撮ったもので 赤丸で囲まれた小屋束等は被災時のものである 図 17 の小屋束の上下はかすがいで固定されており 上部のかすがいが弾けたように開いている 図 18 は 1 階の天井で 隅角部が上方に持ち上げられている 図 19 は 2 階の軒天井の脱落で 屋根が飛ばされたことにより脱落したとも考えられる 図 6 の新聞販売店 図 14 屋根が飛ばされた住家 ( 平成 8 年築 ) と水田に飛ばされた軽自動車 ( 美作市撮影 ) 図 15 屋根が飛ばされた住家 ( 美作市撮影 ) 7

図 16 屋根が飛ばされた住家の小屋組の状況 図 17 小屋束の状況 図 18 住家の 1 階室内の天井図 19 軒天井の脱落 図 20, 21 も安蘇地区での比較的新しい住家の屋根ふき材の被害である 図 20 はプレハブ住宅の屋根ふき材が一部損傷を受けているが 飛散物の衝突によると考えられる 2 階の窓ガラスも飛散物の衝突によって破損しており 壁面にも衝突痕が見られた 図 21 は 風圧力によって屋根瓦が捲れ上がり上方に移動したものである 屋根端部の屋根瓦は緊結されていたために残っており 1 階部分の屋根瓦は少しずれている程度でほとんど損傷を受けていない 台風では強風の継続時間が長いために このように屋根瓦が途中でまとまって残ることなく飛散する場合が多いが 突風では継続時間が非常に短いために 瓦がばらばらに飛散する前に突風が止んだものと考えられる 図 22 は茅ぶき屋根を覆った金属製のふき材が剥離した事例で 手前の瓦屋根は無被害である 金属製のふき材と下地材の老朽化によって耐力が低下していたものと考えられる 図 23 の事例は 倉庫のシャッターが風圧力により室外から室内側に押されて レールから外れている 8

図 20 プレハブ住宅の屋根の損傷 ( 美作市撮影 ) 図 21 2 階屋根瓦の移動 ( 美作市撮影 ) 図 22 老朽化した金属製の屋根ふき材の剥離 図 23 シャッターの外れ 4.2 その他の被害図 24~29 に住家以外の被害を示す 図 24 は安蘇地区での被害で 道路のアスファルト舗装が剥がれて移動したとのことである また図 6 の住家の側溝のコンクリート蓋が数 10m も飛ばされたとのことである 図 25 は山肌の倒木で 被災地の各所で点在して見られた 国道沿いの倒木により道路が通行止めになったとのことである 図 28 は車両被害で 美作市の調べによると安蘇地区 7 車両 下山地区 4 車両の被害があった 図 29 は被災翌日に撮影された写真で 安蘇地区の道路傍に片付けられた瓦等の飛散物である 安蘇地区の T 字路周辺では 被災直後はこれらの飛散物で道路が通行できない状況であった とのことである 9

図 24 アスファルト舗装の剥離と移動 ( 美作市撮影 ) 図 25 倒木 ( 火打谷地区 ) 図 26 道路ミラーの曲がり ( 美作市撮影 ) 図 27 折損した電柱の補強 ( 右側の柱 ) 図 28 転倒した軽乗用車 ( 美作市撮影 ) 図 29 瓦等の飛散物 ( 安蘇地区美作市撮影 ) 10

5. 災害発生直後の行政対応 7 月 19 日 19 時 20 分頃に市職員から災害発生情報が入り 美作市は 20 時に災害対策本部を設置して 被害状況の確認を行った 飛散物等による断線で竜巻の直後に一時約 180 世帯が停電したが 20 日 14 時には復旧した 幹線道路である国道号 374 号と県道 382 号が飛散物と倒木により通行止めとなり 20 日午後には解除された 翌日 7 月 20 日に市職員が住家等の被害調査を実施し 表 1 の被害統計をまとめた 7 月 22 日から建築士による再調査を実施した 内閣府の被害認定基準は平成 21 年 6 月に改正 7) されているが 今回の調査は旧基準 6) による調査とのことである また 美作市は 7 月 22 日に被災世帯に見舞金 ( 全壊世帯 :10 万円 一部損壊世帯 5 万年 ) を送り 住家補修のための無利子融資 ( 市が利子分を負担 ) 等の検討を行っている さらに住家補修費等のために最大 300 万円の特別支援案を検討している 6. まとめ 国土技術政策総合研究所と建築研究所は 国土交通省住宅局 岡山県 美作市の協力により 7 月 22 日に竜巻被害を受けた建築物等の現地調査を実施した 西方向の風向きによる被害が多く 被害が帯状の地域に約 10km にわたって点在している 尾根ではなく谷底や山肌での倒木が見られ 地形の影響も考えられる 屋根が飛ばされた 2 軒の住家は 小屋組等の損傷状況に違いがあり 風圧力による屋根の浮き上がりに対する抵抗状況を示していると考えられる 謝辞本調査を実施するにあたり 被災直後にもかかわらず 岡山県美作市の皆様には現地被害調査にご協力いただいた また 岡山県ほか関係各位にもご協力をいただいた 記して感謝の意を表したい 参考文献 1. 岡山地方気象台 : 平成 21 年 7 月 19 日に岡山県美作市で発生した突風について 2009.7.20 http://www.osaka-jma.go.jp/okayama/20090719toppu/20090719chosa_sokuho1.pdf 2. 気象庁 : 竜巻等突風データベース都府県支庁別の事例一覧 岡山県 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/list/66.html 3. 突風と建築物被害について ( 豆知識 ) http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/activities/other/disaster/kaze/2008mame/index.pd f 4. 岡山地方気象台 : 平成 21 年 7 月 19 日に岡山県美作市で発生した突風について 2009.7.20 http://www.osaka-jma.go.jp/okayama/20090719toppu/20090719kishousokuhou1.pdf 5. 気象庁 : 竜巻注意情報 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/tatsumaki.html 6. 内閣府 : 災害に係る住家の被害認定基準 2001 7. 内閣府 : 被害の実態に即した適切な住家被害認定の運用確保方策に関する検討会資料 2009.6 http://www.bousai.go.jp/hou/jyukyo/03/kento03.html 11

参考資料 1 1990 年以降の我が国の主な竜巻の被害概要と建築研究所 国土技術政策総合研究所による調査報告 1990.12 茂原竜巻 ( 千葉県茂原市 富津市ほか ) F3(70-92m/s) 被害の長さ 5km: 幅最大 1km 死者 0 名 重傷者 7 名 軽傷者 72 名全壊 85 棟 半壊 176 棟 一部損壊 1843 棟 ( 千葉県 ) ( 建築研究所による調査報告 ) http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/publications/data/78.htm 1999.9 豊橋竜巻 ( 愛知県豊橋市 豊川市ほか ) F3(70-92m/s) 被害の長さ 19km: 幅最大 550m 死者 1 名 重傷者 14 名 軽傷者 400 名全壊 40 棟 半壊 309 棟 一部損壊 1980 棟 ( 豊橋市 ) 2002.7 境町竜巻 ( 群馬県境町 埼玉県深谷市 ) F2(50-69m/s) 被害の長さ 5km: 幅最大 100m 死者 0 名 重傷者 1 名 軽傷者 11 名全壊 7 棟 半壊 31 棟 ( 境町 深谷市 ) ( 建築研究所による調査報告 ) http://www.kenken.go.jp/japanese/research/str/list/topics/tatsumaki/index.pdf 2004.6 佐賀竜巻 ( 佐賀県佐賀市 鳥栖市ほか ) F2(50-69m/s) 被害の長さ 8km: 幅最大 300m 死者 0 名 重傷者 0 名 軽傷者 15 名 全壊 13 棟 半壊 34 棟 一部損壊 322 棟 ( 佐賀市 鳥栖市ほか ) ( 建築研究所 国土技術政策総合研究所による調査報告 ) http://www.kenken.go.jp/japanese/research/str/list/topics/saga-tatsumaki/inde x.pdf 2006.9 延岡竜巻 ( 宮崎県延岡市 ) F2(50-69m/s) 被害の長さ 7.5km: 幅最大 250m 死者 3 名 重傷者 3 名 軽傷者 140 名全壊 71 棟 半壊 317 棟 一部損壊 599 棟 ( 建築研究所による調査報告 ) http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/activities/other/disaster/kaze/2006 taifu13/2006taifu13.pdf 2006.11 佐呂間竜巻 ( 北海道佐呂間町 ) F3(70-92m/s) 被害の長さ約 1.4km: 幅約 100m~300m 死者 9 名 重傷者 6 名 軽傷者 25 名全壊 7 棟 半壊 7 棟 一部損壊 25 棟 ( 建築研究所による調査報告 ) http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/activities/other/disaster/kaze/2006 saroma/2006saroma.pdf 12

参考資料 2 藤田スケール (F0~F12)( 気象科学辞典より ) 竜巻 トルネード ダウンバースト等の風速を建築物や構造物の被害状況から簡便に推定するために シカゴ大学の藤田哲也により 1971 年に考案された 各スケールの風速の下限値 V は V=6.3(F+2) 1.5 [m/s] で F1 はビュフォートの風力階級の第 12 段階 F12 は音速に等しくなるように定めた 1/4 マイル ( 約 400m) の風程で評価された平均風速で示されている 階級風速被害状況 F0 F1 17~32m/s テレビアンテナなどの弱い構造物が倒れる 小枝が折れ 根の浅い木 ( 約 15 秒間の平均風速 ) が傾くことがある 非住家が壊れるかもしれない 屋根瓦が飛び ガラス窓が割れる ビニールハウスの被害甚大 根の 33~49m/s 弱い木は倒れ 強い木の幹が折れたりする 走っている自動車が横風 ( 約 10 秒間の平均風速 ) を受けると 道から吹き落とされる F2 F3 F4 F5 50~69m/s ( 約 7 秒間の平均風速 ) 70~92m/s ( 約 5 秒間の平均風速 ) 93~116 m/s ( 約 4 秒間の平均風速 ) [ 荒廃的被害 ] 117~142 m/s ( 約 3 秒間の平均風速 ) [ 信じられない被害 ] 住家の屋根がはぎとられ 弱い非住家は倒壊する 大木が倒れたり ねじ切られる 自動車が道から吹き飛ばされ 汽車が脱線することもある 壁が押し倒され住家が倒壊する 非住家はバラバラになって飛散し 鉄骨づくりでもつぶれる 汽車は転覆し 自動車が持ち上げられて飛ばされる 森林の大木でも 大半折れるか倒れるかし また引抜かれることもある 住屋バラバラになって辺りに飛散し 弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう 鉄骨づくりでもペシャンコ 列車が吹き飛ばされ 自動車は何十 m も空中飛行する 1t 以上もある物体が降ってきて 危険この上もない 住家は跡形もなく吹き飛ばされるし 立木の皮がはぎとられてしまったりする 自動車 列車などがもち上げられて飛行し とんでもないところまで飛ばされる 数 t もある物体がどこからともなく降ってくる 13