東大阪市産業連関表の作成と地域経済構造分析

2017 年 3 月 26 日平成 28 年度東大阪市地域研究活動実績報告会東大阪市本庁舎 18 階大会議室 東大阪市産業連関表の作成と 地域経済構造分析 近畿大学経済学部 河上 哲 名古屋市立大学経済学部 山田恵里 中京大学経済学部 山田光男

自己紹介 富山県富山市生まれ 筑波大学第三学群社会工学類 ( 学士 ) 筑波大学大学院社会工学研究科 ( 修士 博士 ) 三重大学人文学部 近畿大学経済学部都市政策論 フィールドワーク等を担当 専門分野 : 都市経済学 地域経済学 交通経済学 計量経済学 現在 奈良県生駒市在住

研究報告の構成 1. 研究の背景と目的 2. 地域経済を捉える視点 3. 産業連関表の活用 4. 大阪府地域間産業連関表の作成 5. 東大阪市の経済構造分析 6. 観光消費に伴う波及効果分析 ( 試算 ) 7. まとめと今後の展望

日本経済の閉塞感 1. 研究の背景と目的 人口減少 少子高齢化 1 人当たり GDP ランキング 第 3 位 (1993 年 ) 第 26 位 (2015 年 ) ( アメリカ ヨーロッパ主要国より下位 ) 出典 :IMF 統計 出典 : 総務省統計局 国税調査 及び国立社会保障 人口問題研究所による将来推計

まち が消える!? 1. 研究の背景と目的 出生率の低下 (2014 年で 1.43) 東京への一極集中 2040 年までに 896 の自治体 ( 全体の 49.8%) が消滅!? その内 523 の自治体 (29.1%) は消滅する可能性が大! ( 日本創成会議による試算 ) 消滅可能性都市 : 2010~40 年までの間に 20~39 歳の女性人口 が 5 割以上に減少する市区町村

関西圏の消滅可能性都市 1. 研究の背景と目的 消滅可能性都市の数 京都府 : 13(50%) 大阪府 : 14(33%) 兵庫県 : 21(63%) 奈良県 : 26(67%) 和歌山県 :23(77%) 東大阪市の将来推計人口 2010 年 2040 年変化率 総人口 ( 人 ) 509,533 376,272-26.2% 若年女性人口 ( 人 ) 62,004 31,281-49.6% 出典 : 日本創成会議による試算 出典 : 日本経済新聞社人口減少地図

地域経済統計活用の社会的要請 1. 研究の背景と目的 石破茂地方創生 国家戦略特別区域担当大臣 ( 当時 ) KKO( 勘 経験 思い込み ) から脱却したエビデンスをベースにした政策の立案 RESAS: 地域経済分析システム ビッグデータを活用した地域経済の見える化システム ( まち ひと しごと創生本部 ) 東大阪市まち ひと しごと創生総合戦略 ( 平成 28 年 3 月 9 月策定 ) 1 産業振興により雇用を提供する モノづくり企業支援 2 人を呼び込む流れをつくる 観光まちづくり 3 若い世代の結婚 出産 子育ての希望をかなえる 結婚 出産 子育て支援 4 時代に合った地域をつくる 地域分権制度 都市型コンパクトシティ

研究の目的 1. 研究の背景と目的 1. 東大阪市を含む大阪府地域間産業連関表の作成 地域内 地域間における財 サービス及びマネーの流れを定量的に把握する地域経済の基礎統計 東大阪市とその他大阪府内 9 地域 190 産業部門からなる地域間表 2. 東大阪市の地域経済構造分析 基盤産業の把握 経済循環構造の把握 交易構造の把握 3. 東大阪市の観光消費に伴う地域経済波及効果分析 ( 試算 )

マクロ経済活動の把握 2. 地域経済を捉える視点 国民経済計算 (SNA) 体系における三面等価 地域経済統計も SNA 体系に準拠して作成 産業 生産 政府サービス 民間非営利サービス GDP( 国内総生産 ) 2015 年度名目 :500.5 兆円 分配 支出 雇用者所得 営業余剰 間接税 - 補助金 固定資本減耗 民間消費 政府消費 総固定資本形成 輸出 - 輸入

地域経済の特徴 2. 地域経済を捉える視点 一国マクロ経済と地域経済 共通点国民経済計算体系準拠して経済活動が計測 相違点 1 規模が小 (Small) 稀少資源 ( モノ ヒト カネ ) が少ないバラエティに富んだ産業構造になりえず 2 開放性が大 (Open) 交易 移動が頻繁経済的相互依存度が大きい

視点 1: 比較優位の把握 地域経済を捉える 3 つの視点 地域がどのような産業を基盤としているのか? 視点 2: 循環構造の把握 地域内や地域間でモノ ヒト カネがどのように循環しているのか? 視点 3: 集積効果の把握 1+1=3 を生み出すための地域振興策は? 2. 地域経済を捉える視点

視点 1: 比較優位の把握 2. 地域経済を捉える視点 地域には 得意 な産業と 不得意 な産業が存在得意な産業に生産を集中 ( 特化 ) して輸出 移出すれば 不得意な産業の財 サービスを輸入 移入すれば より大きな所得を生み出せる! Q. 何を基準に得意 不得意を判断? A. No.1( 絶対優位 ) にならなくてもいい地域の中で得意なもの ( 比較優位 ) を磨けば地域 他地域のために 地域 都市には比較優位の条件が備わっている例 : 天然資源 港湾 空港 水 歴史的観光資源熟練労働者 制度的要因 ( 経済特区など ) 出典 : 東大阪市ウェブサイト

視点 2: 循環構造の把握 2. 地域経済を捉える視点 モノ ヒト カネの循環 原材料 資材 部品 地域内で調達 ( 地域生産波及効果 ) 地域外から調達 ( 生産の 漏出 ) 労働力や機械設備 地域内で調達 ( 地域所得効果 ) 地域外から調達 ( 所得の 漏出 ) 中間財や生産要素を域外に頼ると生産 所得の波及効果が小さく 比較優位を見極めたうえで経済の循環構造を高める必要性 鎖国型 ( 自給自足型 ) 経済とは異なることに注意 比較劣位なものは輸入 移入すればよい

視点 3: 集積効果の把握 2. 地域経済を捉える視点 人口減少社会と人手不足 生産性向上が地域の課題 規模の経済 大きいことはいいことだ 生産規模が大きくなるほど平均費用低下 企業城下町の形成 大規模工場の誘致 ( 地域施策としての限界か?) 集積の経済 三人寄れば文殊の知恵 近年の産業クラスター計画や企業立地促進法など 1 地域特化の経済 同じ業種の企業が特定地域に集中立地 例 : 自動車 電機の系列企業 地場産業 ( 鯖江 西陣地区 瀬戸 ) 2 都市化の経済 異なる業種の企業が特定地域に集中立地既存の産業分類を越えた知識の交流とイノベーションの創出

産業連関表とは 3. 産業連関表の活用 生産活動 1 を通じる諸産業間の生産技術的な連結関係を正面にうちだし この関係を 支出面の需要構成 2 と分配面の所得形成 3 に結びつけて 国民経済の構造を経済循環の姿というかたちの面と その波及の動きというはたらきの面との 両面からとらえる ( 宮沢健一 (1975)) 国民経済計算の根幹となる統計表 約 5 年に 1 回の頻度で全国表が作成 ( 最新は平成 23 年 ) 全国表をベースに都道府県表が作成いくつかの政令指定都市でも作成 基本的に市町村表は作成されず 近年は市町村レベルの産業連関表を作成 公表する自治体も例 : 岐阜市 新居浜市 朝来市 美作市など

投入(購入産業連関表の構造 3. 産業連関表の活用 産業連関表の基本形 (1 地域 3 産業部門の例 ) 産出 ( 販売 ) 中間需要 最終需要 移輸入 域内 第 1 次産業第 2 次産業第 3 次産業域内最終需要移輸出第 1 次産業支出面中間)第 2 次産業投 生産面 ( 控除 ) 総産出額 入 第 3 次産業 粗付加価値額 域内総投入額 分配面 経済の循環構造 ( 三面等価 ) を一つの表に体系的に表示

産業連関分析の応用 3. 産業連関表の活用 産業連関表を使ってどんな分析ができるのか? 経済構造分析 = 経済のかたちを分析 1 生産活動の特化の程度 2 既存の最終需要 ( 消費 投資 移輸出 ) に伴う生産 所得の誘発額その過程における移輸入の誘発額 比較優位 集積効果を把握 循環構造 漏出効果の把握 経済波及効果分析 = 経済のはたらきを分析 風が吹けば桶屋が儲かる 例 : ラグビーワールドカップ開催の経済波及効果おおさか東線開通に伴う経済波及効果インバウンド需要に伴う経済波及効果

大阪府地域間産業連関表の概要 1. 対象年 : 平成 23 年 2. 対象地域 : 東大阪市を含む大阪府内 9 地域 4. 大阪府地域間産業連関表の作成 府内 9 地域の地域間交易が記録された地域間産業連関表 1 2 3 4 5 7 8 9 大阪市地域 北摂地域 三島地域 北河内地域 中河内地域 南河内地域 泉北地域 泉南地域 大 阪 市豊 中 市吹 田 市守 口 市八 尾 市富 田 林 市堺 市岸 和 田 市 池 田 市高 槻 市枚 方 市柏 原 市河内長野市泉 大 津 市貝 塚 市 箕 面 市茨 木 市寝 屋 川 市 6 松 原 市和 泉 市泉 佐 野 市 豊 能 町摂 津 市大 東 市東 大 阪市羽 曳 野 市高 石 市泉 南 市 能 勢 町島 本 町門 真 市 藤 井 寺 市忠 岡 町阪 南 市 四 條 畷 市 大阪狭山市 熊 取 町 交 野 市 太 子 町 田 尻 町 河 南 町 岬 町 千早赤阪村 3. 対象産業部門 :190 部門 ( 別紙参照 )

大阪府地域間産業連関表の作成手法 平成 23 年大阪府産業連関表を作成の基本表に設定 4. 大阪府地域間産業連関表の作成 各種既存統計 ( 農林業センサス 経済センサス 商業統計など ) を活用して大阪府表の値を府内 9 地域に按分 ( ノンサーベイ手法 ) 府内 9 地域間の地域間交易は 各 9 地域の府内への総供給と府内からの総需要 ( 万有引力の質量 ) に比例し 各 9 地域間の距離に反比例するグラビティ モデルを活用して推計 地域間産業連関表作成のメリット 東大阪市に生じた最終需要 生産波及効果 漏出効果 大阪市に生じた最終需要 生産波及効果 漏出効果 ( 東大阪市にとっては生産波及効果 ) 東大阪市大阪市 フィードバック効果 1 他地域からのフィードバック効果が算出可能 大阪市東大阪市 フィードバック効果 2 他地域の最終需要による経済波及効果が算出可能

大阪府地域間産業連関表のひな形 4. 大阪府地域間産業連関表の作成 大阪市北摂地域三島地域北河内地域中河内地域中間投入東大阪市南河内地域泉北地域泉南地域府外 ( 輸移入 ) 付加価値額総生産額 ( 総投入額 ) 中間需要 大阪市北摂地域三島地域北河内地域中河内地域東大阪市南河内地域泉北地域泉南地域大阪市北摂地域三島地域北河内地域中河内地域東大阪市南河内地域泉北地域泉南地域府外 ( 輸移出 ) 最終需要 生産額 ( 総産出額 ) : 地域内の中間財 最終財の取引 : 大阪府内他地域間の中間財 最終財の取引 : 大阪府外地域 ( 他都道府県 海外 ) との中間財 最終財の取引

大阪市の産業構造 5. 東大阪市の経済構造分析 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 特化度 ) ( 生産額割合 ) 市内生産額割合特化係数 ( 対大阪府 ) 商業 金融 保険 情報通信 対事業所サービスで特化の程度が大 平成 23 年大阪府地域間産業連関表をもとに作成特化係数 = 各市町村における全生産額に占める各産業の生産額の割合大阪府における全生産額に占める各産業の生産額の割合特化の程度 : 1 より大? 1 より小?

東大阪市の産業構造 5. 東大阪市の経済構造分析 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 特化度 ) ( 生産額割合 ) 市内生産額割合特化係数 ( 対大阪府 ) パルプ 紙 木製品 プラスチック ゴム 金属製品 生産用機械 輸送機械など製造業を中心に特化の程度が大 不動産 運輸 教育 研究 医療 福祉などのサービス業でも特化の程度が大 平成 23 年大阪府地域間産業連関表をもとに作成

東大阪市の経済循環構造 5. 東大阪市の経済構造分析 中間投入 262,423 粗付加価値 1,590,973 ( 単位 :100 万円 ) 財の投入 66,349 サービスの投入 196,074 雇用者所得 838,283 営業余剰 293,256 資本減耗引当 330,654 その他 128,780 中間投入率 14.2% 粗付加価値率 85.8% 市内生産額 1,853,396 財の生産 463,185 市内生産額 66.5% サービスの生産 1,390,211 輸移入 33.5% 輸移入 934,946 府外 540,691 府内他地域 394,255 総供給 2,788,342 総需要 2,788,342 中間需要 9.4% 最終需要 90.6% 最終需要 2,525,919 市内最終需要 28.2% 市内最終需要 713,246 消費投資 625,931 87,315 輸移出 71.8% 輸移出 1,812,673 府外 1,131,265 府内他地域 681,408 平成 23 年大阪府地域間産業連関表をもとに作成

大阪市のスカイライン図 5. 東大阪市の経済構造分析平成 23 年大阪府地域間産業連関表をもとに作成農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明自給率輸移入率 100 150 200 250 300 350 400 50% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 市内需要輸移出自給率輸移入市内生産スカイライン図の見方市内総生産額に占める各産業の生産額の割合

東大阪市のスカイライン図 5. 東大阪市の経済構造分析平成 23 年大阪府地域間産業連関表をもとに作成農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明自給率輸移入率 100% 150% 200% 250% 300% 350% 400% 450% 500% 50% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 市内需要輸移出自給率輸移入市内生産スカイライン図の見方市内総生産額に占める各産業の生産額の割合

直接効果のシナリオ ( 石切劔箭神社でのヒアリング 来場者アンケート ( 平成 26 年 ) をもとに ) 石切劔箭神社での観光消費 6. 観光消費に伴う波及効果分析 飲食代 :1,160 円 ( 石切商店街の飲食店での消費を想定 ) 土産代 :562 円 ( 煎餅 お守り おみくじを想定 ) 商店街 MAP 印刷代 :87,800 円 (16 ページ 1 万部の配布を想定 ) 年間来訪者 : 推定 100 万人 ( 日帰りを想定 ) 分類コード 統合大分類 (37 部門 ) 直接効果 11 飲食料品 325,217,735 39 その他の製造工業製品 102,062,164 51 商業 114,141,011 57 運輸 郵便 29,359,090 67 対個人サービス直接効果計 1,160,000,000 1,730,780,000

東大阪市への経済波及効果 6. 観光消費に伴う波及効果分析 0 20 40 60 80 100 120 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 東大阪市地域経済波及効果 : 18 億 8,648 万円うち直接効果 : 17 億 3,078 万円うち間接波及効果 : 1 億 5,570 万円平成 23 年大阪府地域間産業連関表をもとに試算

大阪府他市町村への経済波及効果 (1) 6. 観光消費に伴う波及効果分析 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 三島地域 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 大阪市地域 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 北摂地域 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 北河内地域大阪市への経済波及効果 : 2 億 1,204 万円北摂地域への経済波及効果 : 812 万円北河内地域への経済波及効果 : 2,892 万円三島地域への経済波及効果 : 3,405 万円

0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 南河内地域 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 泉南地域 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 泉北地域 0 1 2 3 4 5 6 7 農林水産業鉱業飲食料品繊維製品パルプ 紙 木製品化学製品石油 石炭製品プラスチック ゴム窯業 土石製品鉄鋼非鉄金属金属製品はん用機械生産用機械業務用機械電子部品電気機械情報 通信機器輸送機械その他の製造工業製品建設電力 ガス 熱供給水道廃棄物処理商業金融 保険不動産運輸 郵便情報通信公務教育 研究医療 福祉その他の非営利団体サービス対事業所サービス対個人サービス事務用品分類不明( 千万円 ) 中河内地域大阪府他市町村への経済波及効果 (2) 6. 観光消費に伴う波及効果分析中河内地域への経済波及効果 : 1,636 万円南河内地域への経済波及効果 : 1,513 万円泉南地域への経済波及効果 : 1,375 万円泉北地域への経済波及効果 : 4,158 万円

研究のまとめ 7. まとめと今後の展望 大阪府 9 地域間 190 産業部門産業連関表の作成 地域内 大阪府内における経済循環構造 大阪府内他地域や大阪府外地域 ( 他都道府県 海外 ) との域際交易構造が定量的に把握可能 東大阪市の地域経済構造分析や経済波及効果分析に有用 東大阪市から大阪府内他地域への漏出効果 ( 及びそれに伴う東大阪市へのフィードバック効果 ) が分析可能 大阪府内他地域で生じる最終需要の東大阪市への経済波及効果が分析可能 より広域的な視点からの施策評価に有用 例 :2025 年国際博覧会開催及び統合型リゾート開発に伴う経済波及効果関西国際空港第 2ターミナルビル開業に伴う経済波及効果北大阪バイオクラスター形成に伴う経済波及効果南河内ワインクラスター形成に伴う経済波及効果

今後の展望 7. まとめと今後の展望 大阪府地域間産業連関表の精緻化 府内他地域との域際交易に着目したより詳細な地域経済構造分析 東大阪市への来訪者がもたらす経済波及効果分析の本格実施 経済波及効果分析に対応したアンケート調査の実施と直接効果の設定 ( 東大阪市外も含む ) その他施策に関する分析可能性の検討 ご清聴ありがとうございました 連絡先 : 近畿大学経済学部河上哲 tekawaka@kindai.ac.jp