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第 3 章 研究方法 3.1 研究のデザイン本研究では 処理されたデータが数字ではない その上 本研究に処理されることは言葉や物事の実際の状況である そのために使用される研究方法は定性的記述法 (Qualitative Descriptive) である (Sudaryanto, 1992: 62). 記述する方法では研究者がデータ分類によって データに関する特徴を挙げられる それに そのデータの性質的及びほかのデータとの関係に関することを判断する しかし データその独自をありのままのデータとして扱わないが 科学的な判断を生かして分析を行う 記述的な研究というのはデータのその自然的な性質に関する記述である それに関して Djajasudarma(2006: 17) は教科書 脚本 面接書 手書き 現場 ビデオテープ 写真 漫画 個人資料などから収集できると述べた 3.2 本研究のデータ本研究のデータは 16 曲の演歌の歌詞におけるメタファーである 演歌におけるメタファーを含む表現は言語の構造的及び機能的に研究の対象として使用できる 39

演歌 メタファーに関して研究を行う理由としては まず データの合理的に関することである 演歌は日本の伝統的な歌であり 人間の人生や愛情 悲しみ ふるさとに関する思い出などを巡って語る それゆえ 演歌の歌詞における表現は日本の社会に使用される表現だと考えられる 3.3 研究法本研究に採用されるメソッド及び技法は Sudaryanto (1993: 22-27) が提唱した語用論的分別力 (pragmatic competence in dividing) に基づいて合わせる技法及び関連要素の対比という技法を採用する この技法の目的は 含意及び指示的な意味の対比の意味を明らかにすることである 本研究に採用するメソッドは定性的記述法である 本研究に使用されるデータは 16 曲の演歌の歌詞である 研究の対象になるのは演歌の歌詞であり 特に メタファーを含む表現である 本研究のサンプルはメタファーを含む語句や文である データ収集は読書 - 記録という技法を使い 文献資料も参考する 読書 - 記録技法では収集されたデータからメタファーを焦点して詳しく記録する 一方 文献資料では メタファーや語用論に関する資料を読んで データに必要なことを求める 3.3.1 データ収集本論におけるデータ収集は次のような方法で行われる : a) 収集法 : インターネット (www.youtube.com) から演歌のビデオを www.keepvid.com というウェブサイトを経由してダウンロードする 40

さらに 歌詞をビデオから文字化にし メタファーを含む文を収集 する したがって メタファーの形 語用論的のメッセージ及びそ のメッセージを表現するメタファーの記号を収集する b) 観察 : 演歌の歌詞におけるメタファーの形に観察をし 記号を付ける (coding) c) 分類 : 記号を付けられた文をメタファーであるか慣用句であるかを 判定して区別する d) 確認 : 収集されたデータはメタファーの条件を満たしたかというこ とを確認するために 日本語母語話者や専門家と相談する データ収集法には記号付け (coding) 作業がある 記号付けは収集されたデータを集めるために必要である この段階では メタファーを含む文に赤い色を付けることにする 記号付けをしてから 収集されたデータを記号に基づいてデータ区別をする (Alwasilah, 2006: 159-160) 3.3.2 データ処理データ処理はデータを収集される方法から始まる データを収集する作業は 研究に採用されるデータを集めるための系統的なプロセスがあり 標準的な作業である Miles&Huberman (1984: 20) によると 定性的言語分析ではデータ収集 データの削減 データの提示 まとめを引くという作業が含んでいる その作業に関しては次の図の通りに行われる 41

データ収集 データ提示 データ削減 データ確認 まとめ 画像 4: Miles&Huberman (1984: 15) が提唱した言語のデータ分析 本研究に処理されるデータは演歌におけるメタファーの形 語用論的な メッセージ及びそのメッセージを支えるメタファーの記号である そのデ ータを次のような方法で処理される a. データ収集 データを収集する作業の最初の段階は幾つかの種類の演歌の歌詞を観察することである 演歌の歌詞に対する観察は 研究するテーマに適切なデータを見つけ出すのに行われる 決定した演歌におけるデータは 別紙に記録する データ記録には 著者は演歌における歌詞に使用される言語の使い方を観察する役目がある この作業では 指摘された演歌のビデオを文字化にし テーマに適切なデータが見つけ出したら別紙に記録する さらに データの分類及び分析の作業が流暢にいけるように 語用論的なメッセージ メタファーの記号を記述される 42

b. データ確認 データ確認は正確なデータを手に入れるように必要な手段である Sunarto (2001:50-51) が提唱したように データの確認は次のような方法 で行われる 1) 材料の確認 材料の確認というのは データとして処理される材料の正確さ デ ータとしての条件を満たしたかという確認である 2) インフォーマントの確認 この方法は データの正確さを判定する日本語の母語話者や日本語 の専門家の適切性の確認である 3) 理論的確認 この方法は研究の結果の信頼性を決めるために採用される 4) メッソドの確認 このような確認の方法は 本研究に採用される研究の方法を確認す るために使用される 本研究に採用されるデータ確認の方法は材料の確認である このようなデータ確認では 研究に処理されるデータを確認すること上 評価をし 日本語の母語話者や日本語の専門家及び指導教官と処理されるデータに関して相談する データ確認はデータを収集する作業からデータ分析の作業まで行われ 分析作業でのデータ確認の段階では処理されるデータは本研究の質問に答えられるかに関する標識だとみなされる 43

5) データの削減 データの削減は収集されたデータを再選択のプロセスを表す この作業では データを焦点したり 区別したり 不必要なものを削除したり 再整理したりすることであり それぞれの作業の次第では 研究の結果が焦点できるようになり まとめを絞れることに導かれる 6) データ提示 この段階での作業はデータを分析して 研究の結果に重要な情報になるように成立する作業である データ提示に関して 橋内 (1999:19) は 談話分析法は二つの方法で行われると述べた それは構造的から機能的に分析し あるいは機能的から構造的に分析することである 構造的データ分析は構造や意味を研究する言語学の分野でアプローチする 次は 機能的に関する分析である 機能的分析は (Leech, 1991:11) が述べたように 社会的語用論のアプローチを採用し分析を行う 構造的アプローチはデータをいくつかの要素で構造され それぞれ独自の要素が意味を持っている 語用論的言語学というのは言語の規則 特に 演歌における語用論的のメッセージに焦点する 本研究に応用されることは 非言語のデータを分析するように応用される つまり 演歌の歌詞における語用論的なメッセージに関することを焦点する 7) 結論 分析の作業では 全てサイクリカルアプローチ (cyclical approach) が使 用される つまり 結果を明らかにすることに集中できるように 分析し 44

たデータを再び観察することである これは研究のテーマに適切さを理解 したり 確認したりするために行われる 3.3.3 用例分析法本研究に採用される帰納的分析である Djajasudarma (2006: 14) によると帰納的分析法は言語学的理論の基盤において 収集されたデータから研究に記述的に採用される基礎理論へ行くという制度がある 帰納的分析法は研究者が従う理論でデータ分析及び分類する 本研究における帰納的分析法では 収集された部分に基づいての趣旨を作成して 区別をするという方法で実施される 理論の構成は下から上に進み つまり 区別されたデータは全体的にひとつであること (the whole unified) であり それぞれをあわせて理論を構成する 使用される分析法は記述的分析法である この技法で次のことをする (1) 演歌の歌詞に収集されたメタファーを文字化されて提示する (2) 演歌の歌詞におけるメタファーの種類を決定する (3) 表現における内容 意味を明らかにする (4) tenor( 主題 ) 及び vihicle( 媒体 ) を提示し 感情の性質を明らかにするために tenor 及び vihicle の距離を提示する必要がある データ分析から次のように明らかになった : (1) 演歌の歌詞におけるメタファーは統語的のメタファー 一般的のメタファー 人間の解釈に基づくメタファーと三つに分けられる (2) 演歌の歌詞におけるメタファーは全て tenor 及び vihicle を含むとは限らず tenor しか表さないメタファー 45

隠れるメタファー (submerged) とも呼ばれ vihicle を表すメタファーは暗示 のメタファー (implisit) と呼ばれる Tenor 及び vihicle の距離を見れば 演歌の歌詞におけるメタファーは意味論の要素とのかなりの距離があるため 感情的な要素が高いと判定できる (3) 表現されるメタファーは機能的に意味を増やす目的があり 創造的なことを具体的に明確させたり 物事を通常より誇張法で表現したり 言語を美化させたりすることである 前述の通り 本研究に採用されるデータは演歌の歌詞であり それにおける語用論的のメッセージ メタファーのタイプ及びメタファーの記号を明らかにする本研究ではデータを分析するために Reflektif-Introspektif という方法を採用される 本研究ではメタファーに関する記述があるという理由でこの分析法を採用する Reflektif-Introspektif の分析法では 研究者が演歌の歌の内容に巻き込まれ 同時に話し手と聞き手としての立場で演歌の歌詞におけるメタファーの表現を解釈しなければならない それは (Sudaryanto, 1993: 118 121) が述べたように 演歌の歌詞における語用論的のメッセージに対する適切な解釈が作り出せるように 研究者は研究対象にする言語に対する能力を持っていると期待される Reflektif-Introspektif 分析法とともに 本研究では Millroy が提唱した 実験的 (Experimental) 分析法も採用される (Alwasilah, 2006: 71) 本モデルには日本語の母語話者もデータ分析の作業に巻き込み 母語話者からは言語における実際の状況及び言語使いの種類という情報求める これは前述のように データ確認のためにも必要である 実験的分析法のプロセスは次の通りである 46

会話モデル ( 文法 ) 研究者 データ 言語 インフォーマント 画像 7: 実験的な分析法 (Milroy, 1987: 4, 引用 :Alwasilah 2006: 71) 上記の実験的分析モデルを生かして 収集されたデータを下記の段階のよ うにデータ分析を行う 1. 演歌の歌詞におけるメタファーを分析する データ分析には歌詞をテー マに基づいて内容におけるメタファー及び語用論的のメッセージに対 する解釈を行う 2. 分析の間違いや解釈の誤解がないように データの確認として日本語の 母語話者及び専門家と相談する 3. 日本人の心を表す演歌の歌詞におけるメタファー及び語用論的のメッ セージを記述する 4. データ分析の結果をまとめる 5. データ分析の結果を提示する 47