平成 22 年 11 月 12 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 :03-5253-8111 ( 内線 :30-214) 直通 :03-5253-8375 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は 土地市場の動向に大きな影響を及ぼすと考えられる主要な企業を対象として 土地取引などに関する短期的な意向を把握 整理し 簡潔で分かりやすい 先行指標 の作成 提供を目的としている 調査対象は 上場企業及び資本金 10 億円以上の非上場企業であり 半期 ( 各年 9 月時点 ) ごとに調査を行っている (*) 平成 21 年 調査まで 調査名を 土地投資動向調査 としておりましたが 実物取引を伴わない不動産投資が拡大してきている現状を踏まえ 調査対象を明確化する観点から 平成 21 年 調査より調査名を 土地取引動向調査 と改めました 2. 調査結果概要 (1) 回答企業の 現在の土地取引状況の判断 は いずれの地域でも 活発である が前回調査に続き極めて低い水準となったが 不活発である が減少したことから DI( 活発である - 不活発である ) は上昇した また 1 年後の土地取引状況の判断 の DI( 活発である - 不活発である ) は 東京とにおいて前回調査に引き続いて上昇し 大阪では下落した (2) 本社所在地の 現在の地価水準の判断 は 東京とにおいて 適正である が増加し 大阪では 低い が増加した 1 年後の地価水準の判断 は いずれの地域においても 横ばい が増加し 東京では 上昇が見込まれる も増加した 1 年後の地価水準の判断 のDI( 上昇が見込まれる - 下落が見込まれる ) は 東京とにおいて前回調査に引き続いて上昇し 大阪では下落した (3) 今後 1 年間における土地の購入 売却意向 については 物件所在地別 業種別ともに大きな変化は見られないものの 物件所在地別のDI( 購入 - 売却 ) は 前回調査と比べていずれの地域においても上昇した (4) 今後 1 年間における自社利用の土地 建物の増加 減少意向 については 物件所在地別では 前回調査と比べてDI( 増加 - 減少 ) は東京と大阪において上昇し 2 年ぶりにプラスとなった 業種別では 前回調査と比べて製造業 非製造業ともに上昇した 1
3. 調査結果 (1) 土地取引状況についての判断 現在の土地取引状況の判断 が 活発である との回答は いずれの地域においても前回調査に続いて極めて低い水準にとどまったが 若干増加した また いずれの地域においても 不活発である との回答が減少した ( 図表 1) この結果 DI( 活発である - 不活発である ) は いずれの地域においても上昇した 1 年後の土地取引状況の判断 は いずれの地域においても 活発である との回答が若干減少した 不活発である との回答は 東京とにおいて減少したが 大阪では増加した ( 図表 2) この結果 DI( 活発である - 不活発である ) は 東京とにおいて前回調査に引き続いて上昇し 大阪では下落した ( 図表 3) 図表 1 現在の土地取引状況の判断 ( 本社所在地別 ) 27.5% 58.3% 14.2% 40.2% 51.4% 8.5% 45.0% 48.9% 6.0% 50.6% 44.8% 4.6% 46.6% 46.7% 6.8% 20.1% 63.2% 16.7% 2.7% 38.6% 58.7% 0.7% 19.5% 79.8% 0.8% 2.0% 29.6% 28.8% 69.6% 69.2% 2.5% 41.6% 55.9% 18.7% 54.2% 27.1% 28.5% 58.5% 13.0% 39.5% 51.1% 9.4% 46.3% 44.1% 9.6% 44.7% 48.1% 7.2% 11.9% 66.3% 21.9% 1.5% 30.9% 67.6% 0.0% 1.0% 16.5% 20.5% 83.5% 78.5% 0.0% 2.4% 31.9% 31.3% 68.1% 66.3% 11.6% 51.6% 36.8% 18.1% 57.5% 24.4% 20.0% 60.8% 19.2% 22.8% 58.3% 18.9% 22.0% 59.3% 18.7% 11.2% 62.2% 26.6% 1.4% 41.8% 56.8% 0.8% 1.0% 0.5% 1.4% 25.3% 26.0% 29.7% 33.1% 74.0% 73.0% 69.9% 65.5% 0% 60% 70% 80% 90% 100% 活発であるどちらでもない不活発である 注 : 各地域に本社を持つ企業に対して 一般論として土地取引の状況に対する判断をきいたもの 2
図表 2 1 年後の土地取引状況の判断 ( 本社所在地別 ) 3.0% 2.5% 4.3% 6.4% 5.6% 13.3% 34.4% 44.3% 49.3% 50.9% 38.6% 32.5% 29.7% 45.6% 48.1% 52.5% 60.4% 53.4% 50.3% 46.6% 45.2% 54.0% 64.4% 67.8% 50.1% 45.5% 41.9% 26.3% 12.2% 5.3% 4.1% 4.0% 7.5% 1.5% 0.7% 2.4% 5.3% 11.9% 21.1% 40.0% 49.1% 45.2% 38.9% 30.9% 25.9% 32.2% 47.8% 46.1% 51.3% 58.7% 54.0% 45.7% 50.5% 55.8% 67.6% 73.4% 65.4% 46.9% 51.0% 36.9% 20.2% 6.0% 5.2% 4.3% 5.3% 16.1% 56.4% 27.6% 1.4% 0.6% 1.3% 1.8% 1.6% 8.9% 26.2% 28.6% 27.2% 23.0% 32.5% 31.1% 39.1% 41.5% 43.0% 63.2% 56.5% 58.5% 59.1% 61.6% 66.0% 68.3% 59.6% 56.7% 55.4% 27.8% 17.4% 1 13.6% 15.4% 0% 60% 70% 80% 90% 100% 活発であるどちらでもない不活発である 図表 3 土地取引状況の判断に関する DI( 本社所在地別 ) 60 40 20 0-20 ( 現在 ) ( 現在 ) ( 現在 ) (1 年後 ) (1 年後 ) (1 年後 ) -40-60 -80-100 平成 17 年 平成 18 年 平成 18 年 平成 19 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 22 年 ( 注 )DI=( 活発 )-( 不活発 ) の割合 単位はポイント 3
(2) 地価水準についての判断本社所在地における 現在の地価水準の判断 については 東京とにおいて 適正である が増加し 大阪では 低い が増加した ( 図表 4) 1 年後の地価水準の判断 については いずれの地域においても 横ばい が増加し 東京では 上昇が見込まれる も増加した ( 図表 5) DI( 上昇が見込まれる - 下落が見込まれる ) は 東京とにおいて前回調査に引き続いて上昇し 大阪では下落した ( 図表 6) 図表 4 現在の地価水準の判断 ( 本社所在地別 ) 41.7% 45.1% 13.3% 41.4% 48.3% 10.3% 44.9% 46.6% 8.5% 50.3% 44.0% 5.8% 60.0% 34.1% 5.9% 57.0% 39.0% 3.9% 58.7% 36.2% 5.2% 50.6% 36.2% 13.2% 43.3% 37.9% 18.8% 40.6% 37.2% 22.2% 36.8% 43.8% 19.4% 19.6% 49.1% 31.3% 18.5% 56.0% 25.5% 25.4% 50.9% 23.7% 29.8% 51.1% 19.1% 30.6% 51.7% 17.7% 25.8% 52.2% 22.0% 27.9% 45.6% 26.5% 23.4% 39.4% 37.2% 24.1% 38.4% 37.4% 15.0% 46.9% 38.1% 14.3% 42.4% 43.3% 20.5% 50.8% 28.7% 16.7% 58.0% 25.3% 17.9% 57.9% 24.1% 20.3% 54.0% 25.8% 20.7% 57.2% 22.2% 22.2% 56.1% 21.7% 21.9% 53.4% 24.7% 21.6% 48.5% 29.9% 19.6% 47.4% 33.0% 15.4% 49.1% 35.5% 15.1% 50.3% 34.6% 0% 60% 70% 80% 90% 100% 高い適正である低い 注 : 各地域に本社を持つ企業に対して 本社所在地における地価水準に対する判断をきいたもの 4
図表 5 1 年後の地価水準の判断 ( 本社所在地別 ) 43.2% 53.0% 3.8% 58.4% 39.7% 2.0% 66.5% 32.3% 1.2% 66.0% 32.6% 1.4% 57.7% 39.4% 25.6% 56.7% 17.7% 7.0% 49.2% 43.8% 2.1% 40.4% 57.5% 7.6% 60.2% 32.2% 8.0% 65.9% 26.1% 10.9% 69.9% 19.2% 2 65.0% 12.1% 39.5% 53.5% 7.0% 58.8% 39.5% 1.7% 47.8% 48.4% 3.8% 51.0% 46.2% 23.8% 59.4% 16.9% 38.2% 58.8% 1.4% 41.7% 56.8% 3.4% 56.9% 39.7% 5.3% 61.9% 32.7% 64.4% 32.7% 12.7% 65.2% 22.1% 18.2% 67.8% 14.0% 25.7% 64.6% 9.7% 28.7% 61.1% 10.2% 26.0% 64.1% 9.8% 14.4% 70.3% 15.2% 5.0% 52.0% 43.0% 2.3% 42.8% 54.9% 2.4% 2.3% 2.2% 57.6% 59.3% 61.3% 40.0% 38.4% 36.5% 0% 60% 70% 80% 90% 100% 上昇が見込まれる横ばい下落が見込まれる 図表 6 1 年後の地価水準の判断に関する DI( 本社所在地別 ) 80 60 40 (1 年後 ) (1 年後 ) (1 年後 ) 20 0-20 -40-60 -80 平成 17 年 平成 18 年 平成 18 年 平成 19 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 22 年 ( 注 )DI=( 上昇 )-( 下落 ) の割合 単位はポイント 5
全体H17/9H19/9H20/3H20/9H21/9H22/3H22/9H21/9H22/9京都23区内非製造業造業(3) 土地の購入 売却の意向 今後 1 年間における土地の購入 売却意向 については 物件所在地別 業種別ともに大きな変化は見られないものの 物件所在地別のDI( 購入 - 売却 ) は 前回調査と比べていずれの地域においても上昇した 業種別のDIは 製造業はほぼ横ばいとなったが 非製造業では上昇した 図表 7 今後 1 年間における土地の購入意向と売却意向 ( 物件所在地別 ) 0% 東4.8 4.9 5.2 5.5 6.0 6.0 6.9 5.5 5.5 H18/3H18/9H19/36.1 6.7 5.7 6.5 7.0 5.4 6.5 5.1 H21/36.8 5.7 3.8 4.9 4.4 H17/9H18/3H18/9H19/3H19/93.0 2.6 2.93.3 5.1 3.93.5 4.3 3.7 4.3 4.6 5.0 2.8 5.2 2.4 5.3 2.5 4.63.9 2.0 4.2 3.4 H20/3H20/9H21/3H21/9H22/3H22/925.9 24.422.5 H17/9H18/3H18/912.4 14.1 14.1 14.5 15.0 13.9 19.6 16.6 H19/323.7 24.6 23.3 H19/9H20/326.2 H20/932.0 H21/39.6 10.010.3 20.2 20.9 20.2 H22/3H17/914.4 15.416.1 27.8 25.924.8 H18/3H18/916.2 16.6 16.5 22.2 26.3 25.924.4 H19/3H19/9H20/329.2 H20/919.7 34.3 H21/311.9 12.4 12.4 H21/922.3 23.2 22.3 H22/3H22/購入売却 DI 9( 業種別 ) 0% 製10.9 29.7 H17/910.8 27.5 H18/312.9 22.8 H18/912.8 26.7 H19/313.5 23.8 H19/913.6 22.3 H20/313.7 18.6 H20/910.2 28.0 H21/37.5 24.6 H21/96.9 22.1 H22/39.2 24.5 H22/915.9 27.1 H17/917.6 25.5 H18/317.7 25.8 H18/917.7 26.3 H19/318.0 26.9 H19/917.6 25.3 H20/325.5 33.3 H20/923.0 H21/313.8 36.3 21.3 H21/914.0 22.9 H22/3購入売却 DI 913.2 H22/20.7 注 1: 購入意向 売却意向の数値は 土地の購入意向が ある と回答した企業 土地の売却意向が ある と回答した企業の全有効回答数 ( 業種別の意向については 各業種における全有効回答数 ) に対する割合 注 2: 物件所在地別の意向については 企業に対して地域に関する複数回答を認めているので 全体は必ずしも各地域の合計とはならない 6
H20/9H19/9H22/京都23区内非製造業造業(4) 自社利用の土地 建物の増加 減少の意向 今後 1 年間における自社利用の土地 建物の増加 減少意向 については 物件所在地別 DI( 増加 - 減少 ) は 前回調査と比べて東京と大阪において上昇し 2 年ぶりにプラスに転じた一方で においては減少した 業種別のDIは 前回調査と比べて製造業 非製造業ともに上昇した 図表 8 今後 1 年間における自社利用の土地 建物の増加意向と減少意向 ( 物件所在地別 ) 0% 東7.8 7.8 8.2 8.4 H17/9H18/3H18/99.3 10.3 10.0 10.0 10.5 8.5 11.9 H19/3H19/98.7 8.0 H20/38.9 9.5 10.9 9.7 9.8 6.1 H20/9H21/3H21/95.0 8.4 H22/37.6 H22/95.1 5.0 5.0 5.0 4.3 H17/9H18/3H18/95.1 6.1 6.3 H19/34.7 5.7 5.1 5.4 4.3 4.8 H19/9H20/34.4 5.9 4.0 4.9 12.1 H21/35.7 H21/93.7 19.2 H22/3H22/918.2 19.1 H17/9H18/317.7 18.720.2 19.6 20.4 17.9 18.6 20.1 18.2 H18/9H19/3H19/919.9 26.0 H20/3H20/918.9 16.4 H21/322.6 11.5 26.3 22.1 20.8 H21/9H22/311.2 16.1 23.8 25.2 24.0 24.325.2 全体H22/9H17/9H18/324.1 24.7 22.9 24.1 24.0 22.8 H18/9H19/324.5 H20/332.8 H20/924.8 21.9 20.0 21.5 30.2 31.9 27.7 25.525.0 H21/3H21/9H22/3増加減少 DI 9( 業種別 ) 18.6 19.5 17.4 18.2 18.2 20.6 21.2 12.2 14.0 13.6 18.1 26.1 27.8 27.0 27.0 28.5 26.3 37.2 29.9 25.3 22.0 23.0 増加 減少 DI 0% 製 3.2 22.9 20.7 23.8 21.7 19.7 19.9 26.3 27.9 25.9 25.8 24.7 25.7 23.9 24.4 25.1 24.1 34.1 34.1 27.7 24.7 24.5 H17/992 H18/3H18/9H19/3H19/9H20/3H20/9H21/3H21/9H22/3H22/9H17/9H18/3H18/9H19/3H19/9H20/3H20/9H21/3H21/9H22/3H22/注 1: 自社で利用する土地 建物の増減意向については 次のとおりである 他社への販売 賃貸目的や投資目的は除く 建物のみの利用も含む ( 賃貸ビルにテナントとして入居する場合なども該当する ) 購入 売却に限らず 賃借する または 賃借をやめる 場合も含む注 2: 増加意向 減少意向の数値は 土地 建物利用の増加意向が ある と回答した企業 土地 建物利用の減少意向が ある と回答した企業の全有効回答数 ( 業種別の意向については 各業種における全有効回答数 ) に対する割合 7
4. 調査実施状況 (1) 調査期間 対象企業 調査対象は 上場企業及び資本金 10 億円以上の非上場企業であり 半期 ( 各年 時点 ) ごとに調査を行っている 図表 9 調査期間 対象企業 調査回 平成 22 年 調査 対象企業 上場企業 3,666 社非上場企業 ( 資本金 10 億円以上 )3,500 社計 7,166 社 (2) 有効回答数 有効回答率回答率は下表のとおりである 図表 10 有効回答数 回答率 配布数 有効回答数 有効回答率 上場企業 3,666 社 967 社 26.4% 平成 22 年 調査 非上場企業 3,500 社 1,283 社 36.7% 合 計 7,166 社 2,250 社 31.4% アンケート調査票の構成 Q1. 最近の土地を取り巻く状況の判断 (1) 現在の土地取引の状況 ( 活発 不活発 どちらでもない ) (2) 今後 (1 年後 ) の土地取引の状況 ( 活発 不活発 どちらでもない ) (3) 現在の本社所在地の地価水準 ( 高い 低い 適正 ) (4) 今後 (1 年後 ) の本社所在地の地価動向 ( 上昇 下落 横ばい ) Q2. 現在の土地所有の状況 ( ある ない ) Q3. 土地の購入 売却の意向 ( 地域別の意向 用途 ) および土地の購入 売却の実績 ( 地域別の意向 用途 ) Q4. 土地 建物の自社利用の意向 ( 地域別の意向 用途 ) および土地 建物の自社利用の実績 ( 地域別の意向 用途 ) 8