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訪日外国人消費動向調査 1 韓国 訪日外客数 7,140,165 2,456,165 人 ( 前年比 増 シェア ) 1 人当たり旅行支出 80,529 71,795円 / 人 平均泊数 泊 旅行消費額 5,126 1,978 ( 億円シェア (

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住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

概要 今回の分析のポイント 訪日外国人旅行者の 61. が 訪日回数 2 回目以上のリピーター リピーターの割合は ほぼ横ばいで推移しているが リピーター数は大きく増加 観光 レジャー目的の訪日外国人旅行者のリピーターの国籍別構成比では 韓国 ( 3) 台湾 (2) 中国 () 香港 () の順に多

摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008

JNTO

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2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

1.鑑 九州の入国者数の推移Ver.2

台湾144 香港 来日回数 5 回目以上 が他の国 地域と比較して多い (42.9%) 同行者 家族 親族 が他の国 地域と比較して多い (38.7%) 観光 レジャー 目的での来訪が多い(79.1%) パッケージツアー での来訪が多い(46.0%) 旅行会社で申し込んだ 割合が他の国 地域と比較し


1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

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関西の観光統計について ~2018 年 1 月 ( 確定値 ) 及び 2 月 ( 速報値 )~ ( 万人泊 ) 法務省出入国管理統計及び観光庁の宿泊統計調査に基づき 1 月分の近畿運輸局管内 (2 府 4 県 ) の集計結果を取りまとめました 2018 年 1 月の関西への外国人入国者数 ( 確定値

鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

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1 万人泊で前年同期比は.6% 増 新潟県が 873 万人泊で同.6% 増 長野県が 1,567 万人泊で同 1.1% 増 富山県が 37 万人泊で同 4.8% 増 石川県が 713 万人泊で同.% 減であった なお 全国は 41,796 万人泊で同 1.1% 増であった () 1~1 月の管内の外

2. 本市の上期観光入込客数について平成 27 年度上期観光入込客数は 総数 377,300 人で 前年の 351,600 人より 25,700 人 7.3% の増となった その内訳として 道内客が 84,900 人で 前年の 94,200 人より 9,300 人 9.9% の減 道外客が 292,

参考資料 瀬戸内エリアの観光関連指標 ( 未定稿 ) 1. 来訪意向度について 2. 観光入込客数について 3. 延宿泊者数について 4. 観光消費額について 一部データ集計中 データ分析中のため未定稿 年 7 月 1 日公表

「北海道における外国人観光客の消費動向と今後の誘致の課題」

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訪日外国人消費動向調査

お知らせ 平成 27 年 2 月 2 日 公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー 平成 26 年 12 月外国人客宿泊状況調査 の発表について ( 公財 ) 京都文化交流コンベンションビューローでは 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成

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訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 平成 29 年年次報告書 JAPAN TOURISM AGENCY

1. 延べ宿泊者数 宿泊旅行統計調査 ( 平成 28 年 年間値 ( 確定値 )) 平成 2 9 年 6 月 3 0 日観光庁 延べ宿泊者数 ( 全体 ) は 4 億 9,249 万人泊 ( 前年比 -2.3%) であった 日本人延べ宿泊者数は 4 億 2,310 万人泊 ( 前年比 -3.5%)

訪日数 JNTO 日本政府観光局統計より〇 2 月の訪日外客数 138 万 7,000 人 ( 前年同月 157.6%) 〇中国が月間過去最高 史上初単月で 35 万 9 千人 (359,100 人前年同月 259.8%) 〇東アジア ( 中国 台湾 韓国 香港 ) だけで構成比が約 8 割 ( 前

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目 次 1 平成 23 年の観光動向 1 2 観光統計総括表 2 3 観光客数 観光消費額の推移 3 4 月別観光客数 4 5 個人客 団体客の推移 5 6 宿泊客 日帰り客の推移 6 7 交通機関別観光客数の推移 7 8 外国人宿泊者数の推移 8 9 国 地域別外国人宿泊者数 9 10 コンベンシ

訪日外国人消費動向調査1

2. 平成 29 年奈良市の観光の状況 (1) 全国の概況観光庁の 旅行 観光消費動向調査 によると 平成 29 年の国内宿泊旅行者数は 3 億 2,346 万人で前年比 0.7% 減 国内日帰り旅行者数は 3 億 2,373 万人で前年比 2.6% 増となりました 景気回復が続く中 旅行者数は全体

平成29年 国別外国人旅行者行動特性調査 結果概要

となっている イタリアとロシアでの意向が特に強いが 欧米エリアでは全体的に強い傾向にある 国や地域によって 興味 関心は異なる 例えば ご当地 ラーメン に関心が高いのはフィリピン 世界遺産 はイタリア 城 城址 はロシア 和牛 は香港など 日本の地方への関心は アジアだけではなく欧米エリアにも拡大

N ews Release 主な市場の動向 ( 対前年同月比 :2016 年 12 月との比較 対前年比 :2016 年間との比較 ) 韓国 対前年同月比 +31.3% 対前年比 +58.4% LCC の新規就航や増便等により個人旅行を中心に引き続き増加 対前年同月比 対前年比ともに大幅な伸びとなっ

1. を利用する訪日観光客の特徴 ~20 代の利用が多く 初訪日でもを利用 ~ウェブサイトでの個別手配が大半 手配はより早め ~ 旅行支出は 利用観光客に比べ低い傾向

長崎市観光統計について 観光客数長崎市への観光客数は 長崎市が地理的に西の端に位置することに鑑み 長崎市を通過して他都市へ移動する者が少ないと推測し 交通機関別の入込客数に基づき作成している 長崎市への入込交通機関として 鉄道 自動車 船舶及び長崎空港に到着する航空機を加え 各交通機関別の入込客数を

N ews Release 2016 年 12 月及び 2016 年年間の主な市場の動向 1 韓国 ( 対前年同月比 +28.8% 対前年比 +14.2%) 熊本地震発生後 熊本 大分を中心に九州全域で旅行のキャンセルが発生するなど 一時 大きく減少したものの 九州向け格安旅行商品の販売や 昨年 9

5. 観光マップ < 国内 > 目的地分析 From-to 分析 ( 宿泊者 ) 宿泊施設 < 外国人 > 外国人訪問分析 外国人滞在分析 外国人メッシュ 外国人入出国空港分析 外国人移動相

平成22年 年次報告書

明日の日本を支える観光ビジョン 概要新たな目標値訪日外国人旅行者数 2020 年 : 4,000 万人 2030 年 : 6,000 万人 訪日外国人旅行消費額 (2015 年の約 2 倍 ) (2015 年の約 3 倍 ) 2020 年 : 8 兆円 2030 年 : 15 兆円 地方部での外国人

平成 30 年 12 月 19 日特集東京税関 2012 年から輸出金額 数量ともに増加中! 2017 年の輸出金額は 2012 年の 2 倍以上に増加! 2017 年の輸出金額 数量ともに東京税関管内が全国税関で 1 位 はじめに クリスマスパーティーや年末年始 みなさんお菓子を食べる機会がこれか

訪日外国人旅行者数の推移 2015 年 9 月の訪日外国人旅行者数は 9 月として過去最高となる 万人 ( 前年比 46.7% 増 ) 1~9 月の合計では 1,448.8 万人 ( 前年比 48.8% 増 ) となった 10 月 9 日時点で 1500 万人を超えたことを確認しており

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電通、「ジャパンブランド調査2019」を実施

台湾 香港では日本語で検索する人のほうが多い? まず 今回調査していく中で 特に台湾 香港でみられた傾向は 繁体字よりも日本語で検索されて いる観光地が多いことです 以下に日本語での月間検索数 ( 年間平均 ) が多い観光地をまとめました 軍艦島 に関しては 台湾で有名な旅行サイト 雄獅旅遊( ライ

[ 海外修学旅行 ( 公私立高等学校 ) ] 地方 九 州 都道府県 公立高等学校 私立高等学校 対象 実施状況 対象 実施状況 校数 生徒数 校数 件数 生徒数 実施率参加率 校数 生徒数 校数 件数 生徒数 実施率参加率 校数 件数 生徒数 福岡 7 6, , ,

(1) 沖縄観光のこれまでの推移 ( 入域観光客数 ) 55 万 9 千人 ( 昭和 47 年度 ) 717 万人 ( 平成 26 年度 12.8 倍 ) ( 観光収入 ) 324 億円 ( 昭和 47 年度 ) 5,342 億円 ( 平成 26 年度 16.5 倍 ) ( 万人 ) 800 観光入

(2) 近年の訪日外国人数増加の背景近隣アジア諸国からの観光客が急増 リピーターも順調に拡大訪日外国人数は 12 年から 15 年にかけて 1,138 万人増加したが うち 9 割はアジアからの訪日客増加である 国籍別では 東アジアからの増加が際立っており 中国 (+358 万人 ) 台湾(+222

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

外部環境の好転に加えて 23 年以降の ビジット ジャパン キャンペーンに代表される政府 民間を挙げた訪日旅行客増加への取り組みがある 3 累次にわたるビザ ( 査証 ) 要件の緩和 ( 図表 5) により訪日のハードルが下がっている他 4 外国人旅行客向けに消費税を免税できる免税店制度の拡大 (

平成23年 年次報告書

[ 海外修学旅行実施状況 ( 公私立高等学校 ) ] Ⅱ 調査結果の概要. 海外修学旅行の実施状況 () 全国の動向〇実施校数 旅行件数 参加生徒数全てにおいて昨年度を上回った ( 校 7 件 7,87 人増 ) 全国で8 校 ( 公立 7 校 私立 67 校 ) が実施し,9 人 ( 公立 6,6

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PowerPoint プレゼンテーション

別紙3 平成25年度 国別外国人旅行者行動特性調査

北海道観光の基礎データ ( 観光入込客数 ) 観光入込客数のうち 約 9 割が道内客 道外客は 1 割 外国人観光客は 1.2% 平成 23 年度の観光入込客数は 4,612 万人となった ( 前年度比 90.0%) 平成 23 年 3 月の東日本大震災等の影響による国内外の観光需要の落ち込みが大き

外国人の国内ホテル宿泊動向-2013年の年間外国人延べ宿泊者数3千万人超へ

消費を比較している. パッケージツアーや同伴者数等の基本的な旅行属性に応じて消費額の傾向が異なることを指摘しているが, その消費がどの程度の経済的効果をもたらすかの検討はなされていない. 上記の既存研究を整理しながら本研究は,1) 国籍の違いによる観光消費の差に着目した考察,2) 大規模災害前後の観

平成 23 年航空輸送統計 ( 暦年 ) の概況について 平成 2 4 年 3 月 2 8 日国土交通省総合政策局情報政策本部情報政策課交通統計室担当 : 川口 (28742) ( 要旨 ) 1. 国内定期航空輸送実績 平成 23 年 (1 月 ~12 月 ) における国内定期航空輸送の旅客数は 7

平成 27(2015) 年エイズ発生動向 概要 厚生労働省エイズ動向委員会エイズ動向委員会は 3 ヶ月ごとに委員会を開催し 都道府県等からの報告に基づき日本国内の患者発生動向を把握し公表している 本稿では 平成 27(2015) 年 1 年間の発生動向の概要を報告する 2015 年に報告された HI

1.インバウンドの動向・トレンドについて_糸魚川.pdf


平成28年版高齢社会白書(概要版)

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( 本稿のポイント ) 関西の実質輸出は スマホ市場や新興国経済の減速を背景に このところ横ばい圏内の動きとなっているが そうした中でも 食料品及び直接消費財や非耐久消費財は大幅に増加しているほか 耐久消費財も堅調に推移している 消費財の実質輸出が伸びている背景としては 海外の個人消費が相対的に堅調

News Release 2015 年 12 月 16 日 関西国際空港 大阪国際空港 2015 年 ( 平成 27 年 )11 月運営概況 ( 速報値 ) 関西国際空港発着回数 総発着回数 国際線発着回数 11 月として過去最高を記録 1~11 月の総発着回数累計 国際線発着回数累計は暦年過去最高

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

平成 30 年訪日外客数 出国日本人数 2018 Visitor Arrivals & Japanese Overseas Travelers 日本政府観光局 (JNTO) Japan National Tourism Organization(JNTO) 訪日外客数 Visitor Arrival

共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

図 3. 新規 HIV 感染者報告数の国籍別 性別年次推移 図 4. 新規 AIDS 患者報告数の国籍別 性別年次推移 (2) 感染経路 1 HIV 感染者 2016 年の HIV 感染者報告例の感染経路で 異性間の性的接触による感染が 170 件 (16.8%) 同性間の性的接触による感染が 73

インバウンド:「爆買い」その後

山梨県富士山世界遺産センター(仮称)整備検討委員会 資料

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経済トレンド

2017 電波産業調査統計

平成28年10-12月期 報告書

平成 27 年版観光白書の構成 観光白書は観光立国推進基本法第 8 条に基づき毎年国会に提出 以下の四部で構成 第 1 章世界の観光の動向第 2 章日本の観光の動向 第 Ⅰ 部平成 26 年観光の動向 お 第 Ⅱ 部 ( テーマ章 ) 拡大するインバウンド消費と変貌する産業 地域 近年のインバウンド


レビューの雛型(ワード)

とって逆風になると思われた しかし 上述のように 訪日外国人客の伸び率は堅調に推移した その背景として まず LCCなどによる航空路線数やクルーズ船寄港数の増加 2 が挙げられる 図表 2 で 空港別の入国者数をみると 215 年以降 関西空港やその他 ( 羽田 成田 関西以外の空港 ) からの入国

統計トピックスNo.120 我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで―

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Microsoft Word - 5 個別調査資料

2018 年 10 月 15 日日本政策金融公庫総合研究所 訪日旅行に関するアンケート 結果の概要 Ⅰ 調査目的と実施要領 Ⅱ 調査結果 1 旅行手配方法 2 宿泊数 宿泊施設 3 訪問した都道府県 4 旅行目的 5 情報収集の手段 6 旅行支出額 7 旅行の満足度 8 再訪日の意向 9 まとめ <

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ITI-stat91

( 広島県観光の現状 ) 広島県は 2つの世界遺産や豊かな自然 魅力ある文化 食を有し 国際平和都市 広島として世界的に知名度も高い こうした中 毎年 関東や近畿などから多くの旅行者が訪れており 外国人旅行者からの人気も高い また 修学旅行の定番の目的地のひとつともなっており 広島県は 観光面におい

清涼飲料の輸出

表1

~ あめちゃんの輸出 平成 31 年 2 月 20 日大阪税関調査部関西から愛を込めて~ 調査統計課 2018( 平成 30) 年のキャンディの輸出は 全国の輸出数量 金額が過去最高! 経済圏別の輸出シェアは近畿圏が第 1 位! 近畿圏の輸出額は過去最高! 過去最高は 1988 年以降の比較 3 月

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14_(参考資料5)経済波及効果・サイクリング客数等の基礎的なデータ収集_180317(セット)

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

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第Ⅱ編訪日外国人旅行70 Ⅱ-1 訪日外国人の旅行動向 1 2015 年の訪日旅行の概況中国人観光客急増で訪日外客数が 1.5 倍に拡大旅行消費額 3 兆 4,771 億円と過去最高 (1) 訪日外客数の動向 日本政府観光局 (JNTO) によると 15 年の訪日外客数は 1,974 万人 ( 前年比 47.1% 増 ) となった ( 図 Ⅱ-1-1) 人数 伸び率とも過去最高を記録するとともに 4 5 年ぶりに日本人出国者数 ( 日本人の海外旅行者数 ) を上回った 日本政府が14 年時点で 2 0 年の到達目標として提示していた 2, 0 0 0 万人に迫る水準を前倒しで達成したことになる 15 年において訪日外客数が大きく増加した要因を分析すると 出発国 地域 ( 以下 出発国 ) 別では中国の寄与度が圧倒的に大きい ( 表 Ⅱ-1-1) 中国発クルーズ船の寄港数が大幅に増加した他 中国資本の航空会社による新規路線参入が増え出発地が多様化した 中国に次いで訪日外客数の伸びへの寄与度が高い出発国は韓国や台湾であり 前年に引き続き近隣アジアからの訪日外 表 Ⅱ-1-1 2015 年における訪日外客数と訪日外国人旅行消費額 客数の増加が市場拡大を牽引 加えて 近隣アジア以外の主要出発国においても ロシアを除き全ての国で訪日外客数が前年を上回った L C C( 格安航空会社 ) の路線拡大 燃油サーチャージの値下がりによる航空運賃の低下 継続する円安基調がもたらした訪日旅行の割安感 ビザ発給要件の緩和 消費税免税制度の拡充などが 訪日外客数の伸びを後押ししたものと見られる 図 Ⅱ-1-1 訪日外客数の推移 3,500 47.1 60 3,000 26.8 34.4 29.4 40 2,500 9.0 13.8 24.0 20 2,000 0.0 1,974 0 1,500 1,341-20 -18.7-27.8 1,036 1,000 835 835 861 836-40 733 679 622 500 0-60 -80 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015( 年 ) 訪日外客数 ( 左軸 ) 前年比 ( 右軸 ) 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 訪日外客数 1 人当たり訪日外国人訪日外客数旅行支出旅行消費額 ( 万人 ) 2015 年シェア 前年比 寄与度 ( 円 / 人 ) 前年比 ( 億円 ) シェア 前年比 寄与度 訪日外国人全体 19,737,409 100.0 47.1 47.1 176,167 16.5 34,771 100.0 71.5 71.5 韓国 4,002,095 20.3 45.3 9.3 75,169 0.9 3,008 8.7 43.9 4.5 台湾 3,677,075 18.6 29.9 6.3 141,620 13.1 5,207 15.0 46.9 8.2 香港 1,524,292 7.7 64.6 4.5 172,356 16.5 2,627 7.6 91.8 6.2 中国 4,993,689 25.3 107.3 19.3 283,842 22.5 14,174 40.8 153.9 42.4 タイ 796,731 4.0 21.2 1.0 150,679 3.2 1,201 3.5 25.0 1.2 シンガポール 308,783 1.6 35.5 0.6 187,383 20.3 579 1.7 62.9 1.1 マレーシア 305,447 1.5 22.4 0.4 150,423 3.4 459 1.3 26.6 0.5 インドネシア 205,083 1.0 29.2 0.3 147,149 22.7 302 0.9 58.6 0.5 フィリピン 268,361 1.4 45.7 0.6 126,567 20.2 340 1.0 75.1 0.7 ベトナム 185,395 0.9 49.2 0.5 194,840 18.0 361 1.0 22.3 0.3 インド 103,084 0.5 17.2 0.1 148,340 11.5 153 0.4 3.8 0.0 英国 258,488 1.3 17.5 0.3 210,681 12.5 545 1.6 32.2 0.7 ドイツ 162,580 0.8 15.9 0.2 171,031 15.0 278 0.8 33.3 0.3 フランス 214,228 1.1 20.0 0.3 209,333 7.5 448 1.3 29.0 0.5 イタリア 103,198 0.5 28.1 0.2 202,077-209 0.6 - - スペイン 77,186 0.4 27.5 0.1 227,288-175 0.5 - - ロシア 54,365 0.3 15.2 0.1 182,484 9.5 99 0.3 23.2 0.1 米国 1,033,258 5.2 15.9 1.1 175,554 6.2 1,814 5.2 23.0 1.7 カナダ 231,390 1.2 26.5 0.4 170,696 0.1 395 1.1 26.6 0.4 オーストラリア 376,075 1.9 24.3 0.5 231,349 1.5 870 2.5 26.2 0.9 856,606 4.3 25.6 1.3 178,179-1,526 4.4-1.5 ( 注 ) 訪日外国人旅行消費額の イタリア スペイン の寄与度は に含まれる 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 訪日外客数 観光庁 訪日外国人消費動向調査 上位 3カ国 地域

1 訪日外国人の旅行動向 (3) 旅行支出の動向 観光庁 訪日外国人消費動向調査 によると ここ 5 年間は観光 レジャー目的の訪日外国人の割合が増える傾向にあり 1 5 年は同割合がおよそ 7 割となった なお 訪日外客数全体が大幅に増加しており ビジネス目的客も人数ベースでは増加している 訪日経験回数は 13 年に尖閣諸島国有化 (12 年 ) の影響で中国発の団体ツアーが減少したために 1 回目の割合が減少したが その後は 1 回目の割合が増加傾向にある なお 2 回目以上の訪日リピーターも人数ベースでは増加している 15 年では1 回目の人数が対前年 6 割増に対し 訪日リピーターは同 4 割増と推計される 旅行手配方法では 12 年以降 パッケージ利用率が増加傾向にあり 1 5 年は 4 割近くを占めた 観光庁 訪日外国人消費動向調査 によると 15 年の訪日外国人旅行消費額は 3 兆 4,771 億円 ( 前年比 71.5% 増 ) であり 過去最高を記録した 訪日外客数の大幅な増加に加え 1 人当たり旅行支出も 17.62 万円 ( 同 16.5% 増 ) と過去最高の伸びを示した ( 図 Ⅱ-1-3) 旅行支出増加の要因を費目別に分析すると 主因はの増加にある ( 図 Ⅱ-1-4) 13 年から続く円安基調に加え 消費税免税制度の拡充が後押しとなり 中国からの旅行者を中心にが増加した の1 人当たり費目別支出額を推計すると 新たに消費税免税対象となった消耗品のうち化粧品 医薬品等が大きく増加 電気製品や服 かばん 靴の支出額も増加している ( 図 Ⅱ-1-5) 第Ⅱ編訪日外国(2) 客層の変化 ( 図 Ⅱ-1-2) 人旅行図 Ⅱ-1-2 訪日外国人の客層変化 図 Ⅱ-1-3 訪日外国人旅行消費額の推移 主な来訪目的 0 20 40 60 80 100 ( 億円 ) ( 万円 / 人 ) 50,000 20 17.62 2011 年 2012 年 2013 年 50.0 49.0 54.6 30.6 33.2 30.2 19.4 17.8 15.2 40,000 30,000 20,000 10,000 13.34 13.08 12.98 11,490 8,135 10,846 13.67 14,167 15.12 20,278 34,771 16 12 8 4 2014 年 61.2 25.1 13.7 0 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 0 2015 年 69.5 19.6 10.9 訪日外国人旅行消費額 ( 左軸 ) 1 人当たり旅行支出 ( 右軸 ) 訪日経験回数 2011 年 0 20 40 60 80 100 35.5 観光 レジャービジネス 15.5 21.2 7.8 20.0 図 Ⅱ-1-4 費目別に見る訪日外国人 1 人当たり旅行支出 ( 万円 / 人 ) 0 5 10 15 20 0.34 2012 年 2013 年 36.9 35.2 15.3 17.0 21.3 22.3 7.3 7.7 19.3 17.8 2013 年 2014 年 4.60 4.55 2.80 3.21 1.43 1.63 4.47 0.35 5.33 0.04 0.06 2014 年 37.6 16.4 21.4 7.8 16.7 2015 年 4.55 3.25 0.54 1.86 7.37 0.05 2015 年 41.3 17.0 20.8 7.2 13.8 娯楽サービス費 旅行手配方法 1 回目 2 回目 3~5 回目 6~9 回目 10 回以上 0 20 40 60 80 100 図 Ⅱ-1-5 費目別に見る訪日外国人 1 人当たり 2011 年 29.4 70.6 ( 千円 / 人 ) 0 20 40 60 80 2012 年 28.1 71.9 2013 年 12 5 3 9 10 6 2013 年 2014 年 30.4 69.6 34.1 65.9 2014 年 12 6 5 13 12 6 2015 年 37.9 62.1 2015 年 13 8 8 23 15 6 パッケージ利用 個別手配 食品 飲料カメラ 時計電気製品化粧品 医薬品等服 かばん 靴 観光庁 訪日外国人消費動向調査 をもとに ( 公財 ) 日本交通公社作成 旅行年報 2016 71

第Ⅱ編訪日外国人旅行72 (4) 日本人海外旅行との対比本人の海外旅行者数を上回る結果となった ( 図 Ⅱ-1-6) なお 15 年は 外国人の訪日旅行 ( インバウンド旅行 ) が日本人の訪日外客数が日本人出国者数を超過したのは 1970 年 ( 日本人海外旅行 ( アウトバウンド旅行 ) を人数 国際収支ともに上回るの海外旅行が自由化された 1964 年の6 年後 ) 以来である という 特筆すべき年であった 人の動きだけでなく 経済取引の面でも同様の動きが見られ過去 10 年の旅行者数の推移を見ると 日本人の海外旅行者た 財務省 日本銀行 国際収支統計 によると 10 年前の 06 数に相当する 日本人出国者数 ( 法務省 出入国管理統計 ) 年では 旅行支払がおよそ 3 兆円に対して旅行受取がおよそ 1 は1,500~2,000 万人の間で推移しており 12 年以降は減少基兆円と3 倍の開きがあったが 14 年には両者ともおよそ 2 兆円と調であることが分かる 一方で 訪日外国人旅行者数に相当すなり 翌 15 年には旅行受取が前年の 1.5 倍に拡大して旅行支払る 訪日外客数 (JNTO) は11 年を底に増加基調となった そを上回った ( 図 Ⅱ-1-7) れでも前年 14 年には両者の間に 350 万人近くの差があったが ( 川口明子 ) 1 5 年は訪日外客数が例年にない伸び率を記録したことで 日図 Ⅱ-1-6 訪日外客数および日本人出国者数の推移 ( 万人 ) 3,000 訪日外客数 ( インバウンド ) 日本人出国者数 ( アウトバウンド ) 2,500 1,974 2,000 1,849 1,753 1,729 1,664 1,699 1,747 1,690 1,599 1,621 1,545 1,500 1,341 1,036 1,000 835 835 861 836 733 679 622 500 0 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年資料 : 法務省 出入国管理統計 日本政府観光局 (JNTO) 訪日外客数 図 Ⅱ-1-7 国際収支における旅行受取および支払の推移 ( 億円 ) 40,000 31,256 31,189 30,240 30,000 28,818 24,461 23,529 21,716 22,247 21,312 20,419 19,334 20,000 19,974 14,767 10,991 11,185 11,586 11,630 9,849 9,642 10,000 8,752 旅行受取 ( インバウンド ) 旅行支払 ( アウトバウンド ) 0 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年資料 : 財務省 日本銀行 国際収支統計

中国 65.3 81.2 3 94.2 3 100.0 3 100.6 2 141.3 2 104.3 3 142.5 3 131.4 3 240.9 1 499.4 307.7 107.3 41.2 東南アジアジ中国 283,842 50,116 42,307 21,908 6,308 161,973 1,230 14,174 東南アジベトナム 194,840 50,360 41,368 21,889 5,642 75,164 416 361 欧米 その1 訪日外国人の旅行動向 2 市場別に見る訪日旅行動向訪日中国人が倍増 爆買い 現象に注目集まる西日本宿泊者数の伸び率高く西高東低の様相 (1) 国籍 地域別に見る訪日旅行動向国籍 地域別に訪日外客数の動向を見ると 15 年は主要 20 カ国 地域のうちロシアを除く全てで前年を上回り 過去最高を記録した ( 表 Ⅱ-1-2) 特に伸びが顕著なのは中国で 241 万人から 4 9 9 万人へと倍増した 最も訪日客が多い国籍 地域は 1 3 年までは韓国 1 4 年は台湾であったが 1 5 年は中国となり 2 位の韓国と約 1 0 0 万人の差をつけた 訪日客の多い中国 韓国 が 一方で東南アジアの成長も著しく 特に 1 4 年 9 月に数次ビザの発給要件が緩和となったフィリピンとベトナムではそれぞれ 4 5. 7 % 4 9. 2 % の大幅な増加となっている 日本滞在中の旅行支出を国籍 地域別に見ると 最も高い国は中国の 28.4 万円で そのうちは 16.2 万円と他の主要国 地域に比べ突出して高い 最も低い国は韓国の 7. 5 万円で 費目別に見ても全体的に低い 泊数の長い欧米各国は宿泊費やが高い傾向にある 冬にスキーを楽しむ人の多いオーストラリアは 娯楽サービス費が 1. 4 万円と 他の主要国 地域に比べて高い ( 表 Ⅱ-1-3) 第Ⅱ編訪日外国3カ国で訪日外客数全体のおよそ 3 分の2を占める人旅行台湾の上位 Ⅱ-1-2 訪日外客数の推移 ( 国籍 地域別 ) ( 単位 : 万人 ) ( 単位 :%) 訪日外客数全体 672.8 733.4 834.7 835.1 679.0 861.1 621.9 835.8 1036.4 1341.3 1973.7 1171.4 47.1 28.2 東アジ2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 上期 2015/ 2014 年比 16 上期 / 15 上期比 ア香港 29.9 35.2 43.2 55.0 45.0 50.9 36.5 48.2 74.6 92.6 152.4 86.8 64.6 25.5 韓国 1 174.7 1 211.7 1 260.1 1 238.2 1 158.7 1 244.0 1 165.8 1 204.3 1 245.6 2 275.5 2 400.2 238.3 45.3 31.0 台湾 2 127.5 2 130.9 2 138.5 2 139.0 2 102.4 3 126.8 3 99.4 2 146.6 2 221.1 1 283.0 3 367.7 215.6 29.9 20.3 アフィリピン 14.0 9.6 9.0 8.2 7.1 7.7 6.3 8.5 10.8 18.4 26.8 18.1 45.7 30.9 タイ 12.0 12.6 16.7 19.2 17.8 21.5 14.5 26.1 45.4 65.8 79.7 48.6 21.2 14.7 マレーシア 7.8 8.6 10.1 10.6 9.0 11.5 8.2 13.0 17.7 25.0 30.5 18.4 22.4 37.3 シンガポール 9.4 11.6 15.2 16.8 14.5 18.1 11.1 14.2 18.9 22.8 30.9 16.1 35.5 23.9 インドネシア 5.9 6.0 6.4 6.7 6.4 8.1 6.2 10.1 13.7 15.9 20.5 12.8 29.2 32.0 欧他ドイツ 11.8 11.5 12.5 12.6 11.1 12.4 8.1 10.9 12.2 14.0 16.3 8.9 15.9 15.1 インド 5.9 6.3 6.8 6.7 5.9 6.7 5.9 6.9 7.5 8.8 10.3 6.4 17.2 24.8 米国 3 82.2 3 81.7 81.6 76.8 70.0 72.7 56.6 71.7 79.9 89.2 103.3 61.1 15.9 20.6 ベトナム 2.2 2.6 3.2 3.5 3.4 4.2 4.1 5.5 8.4 12.4 18.5 12.3 49.2 30.2 カナダ 15.0 15.7 16.6 16.8 15.3 15.3 10.1 13.5 15.3 18.3 23.1 12.8 26.5 14.7 英国 22.2 21.6 22.2 20.7 18.1 18.4 14.0 17.4 19.2 22.0 25.8 14.5 17.5 19.3 フランス 11.1 11.8 13.8 14.8 14.1 15.1 9.5 13.0 15.5 17.9 21.4 12.3 20.0 21.3 ロシア 6.4 6.1 6.4 6.6 4.7 5.1 3.4 5.0 6.1 6.4 5.4 2.5 15.2 0.5 オーストラリア 20.6 19.5 22.3 24.2 21.2 22.6 16.3 20.6 24.5 30.3 37.6 23.3 24.3 23.0 49.0 49.3 56.0 58.6 53.8 58.7 41.5 57.7 68.7 82.3 103.7 46.6 26.0 2.1 ( 注 )123は各年で旅行者数が多い国 地域の順位を示す 米 その表 Ⅱ-1-3 費目別に見る訪日外国人 1 人当たり旅行支出と旅行消費額 ( 国籍 地域別 2015 年 ) ( 単位 : 円 / 人 ) ( 単位 : 億円 ) 全国籍 地域 176,167 45,465 32,528 18,634 5,359 73,662 518 34,771 東旅行支出 娯楽サービス費 訪日外国人旅行消費額 ア香港 172,356 42,165 35,439 17,203 4,752 72,145 652 2,627 韓国 75,169 22,495 18,203 8,421 3,306 22,195 549 3,008 台湾 141,620 36,048 25,794 15,286 4,965 59,500 28 5,207 アインドネシア 147,149 50,840 27,734 24,327 3,889 40,338 20 302 タイ 150,679 41,653 28,751 20,363 5,817 53,694 400 1,201 シンガポール 187,383 63,677 38,761 20,524 3,968 60,415 39 579 マレーシア 150,423 44,737 32,477 17,506 6,242 49,454 7 459 フィリピン 126,567 36,403 27,379 14,510 5,411 42,809 55 340 他ロシア 182,484 59,267 34,689 24,538 8,193 54,270 1,527 99 インド 148,340 58,847 36,729 19,080 2,266 31,255 162 153 英国 210,681 97,220 46,367 29,667 6,188 31,239 0 545 ドイツ 171,031 69,160 35,072 34,755 7,783 24,262 0 278 フランス 209,333 84,677 41,704 36,968 9,169 36,760 55 448 米国 175,554 74,017 40,889 25,465 5,883 29,247 53 1,814 カナダ 170,696 60,886 36,387 31,107 8,652 33,635 30 395 オーストラリア 231,349 91,177 52,927 36,338 14,079 36,605 224 870 旅行年報 2016 73

第Ⅱ編訪日外国人旅74 1 韓国韓国人出国者数は年々増加傾向にあり 15 年の出国率は 38.1% に上る ( 表 Ⅱ-1-7) 方面別で見ると 14 年は中国を訪れる韓国人旅行者数が最も多く 日本は 2 位であった 13 年から 14 年にかけては 日本や中国などの東アジアに加え ベトナム シンガポール マレーシア インドネシアへの訪問者数も増加している ( 表 Ⅱ-1-5) 訪日韓国人旅行者の平均泊数は 5.2 泊と主要国 地域の中で最も短い 平均泊数は近年減少傾向にあり 15 年は前年に比べ 0.8 泊短縮した 訪日目的は観光レジャー比率が増加傾向にあり 15 年は前年に比べ 10.4ポイント増加し 72.7% となった 行一方 訪日経験回数が 2 回目以上のリピーター率は減少し 67.5% となった ( 表 Ⅱ-1-4) 訪日韓国人旅行者の1 人当たり旅行支出は主要国 地域中最も低い 7. 5 万円である 短期滞在が多いためであるが も 2.2 万円と他の主要国 地域と比べて低い ( 図 Ⅱ-1-8) 購入率が高い商品は菓子類で 8 割近くが購入しているが 購入者単価は 5,600 円程度とそれほど高くはない ( 表 Ⅱ-1-6) 表 Ⅱ-1-4 訪日韓国人の旅行動向 訪日韓国人旅行者数 ( 万人 ) 275.5 400.2 124.7 平均泊数 ( 泊 ) 6.0 5.2 0.9 観光レジャー比率 62.3% 72.7% 10.4% リピーター率 71.9% 67.5% 4.4% ツアー利用率 *1 27.2% 25.8% 1.4% 表 Ⅱ-1-7 韓国基本情報 図 Ⅱ-1-8 訪日韓国人の 1 人当たりの旅行支出 表 Ⅱ-1-5 アジア各国 地域への韓国人訪問者数 ( 単位 : 万人 ) 訪問先 基準 2010 2011 2012 2013 2014 中国 NFV 407.6 418.5 407.0 396.9 418.2 日本 NFV 244.0 165.8 204.3 245.6 275.5 香港 RFV 89.1 102.1 107.8 108.4 125.1 フィリピン RFT 74.1 92.5 103.1 116.6 117.5 タイ NFT 80.5 100.6 116.4 129.5 111.7 ベトナム RFV 49.6 53.6 70.1 74.9 84.8 シンガポール RFV 36.1 41.5 44.5 47.2 53.7 台湾 RFV 21.7 24.3 25.9 35.1 52.8 カンボジア RFT 29.0 34.3 41.1 43.5 42.4 マレーシア NFV 26.4 26.3 28.4 27.5 38.5 インドネシア RFT 27.5 30.6 31.2 32.5 37.0 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 日本の国際観光統計 (2014) ( 注 )[N] 国籍別統計 [R] 居住地別統計 / [F] 国境到着者数 /[V] 日帰りを含む旅行者数 [T] 宿泊を伴った旅行者数 表 Ⅱ-1-6 費目別購入率および購入者単価 ( 韓国 2015 年 ) 購入率順位 費目 購入率 購入者単価 ( 円 ) 1 位 菓子類 78.4 5,568 2 位 食料品 飲料 酒 たばこ 57.9 6,291 3 位 医薬品 健康グッズ トイレタリー 35.5 8,413 4 位 化粧品 香水 31.3 9,036 5 位 服 ( 和服以外 ) かばん 靴 24.5 17,312 6 位 マンガ アニメ キャラクター関連商品 12.1 8,493 7 位 8.7 14,899 8 位 和服 ( 着物 ) 民芸品 5.4 5,346 9 位 書籍 絵葉書 CD DVD 5.1 6,297 10 位 電気製品 3.8 21,011 11 位 カメラ ビデオカメラ 時計 2.7 29,433 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2020 1 人口 ( 万人 )*1 4,814 4,941 4,978 5,000 5,022 5,042 5,063 5,084 5,167 2 韓国人出国者数 ( 万人 )*2 1,008 1,249 1,269 1,374 1,485 1,608 1,931 - - 3 出国率 (2 1) 20.9 25.3 25.5 27.5 29.6 31.9 38.1 - - 4 訪日韓国人旅行者数 ( 万人 )*3 174.7 244.0 165.8 204.3 245.6 275.5 400.2 - - 5 出国者に占める訪日旅行者比率 (4 2) 17.3 19.5 13.1 14.9 16.5 17.1 20.7 - - 6 為替レート (100 円 / ウォン )*1 10.8 7.6 7.2 7.1 8.9 10.0 10.7 9.4-7GDP 成長率 *1 3.9 6.5 3.7 2.3 2.9 3.3 2.6 2.7 3.1 81 人当たり GDP( 米ドル )*1 18,658 22,151 24,156 24,454 25,998 27,970 27,195 25,990 30,317 9 中間所得層 (5,000~35,000 米ドル ) 比率 *4 87.9 87.0 84.0 83.6 - - - - - 10 高所得層 (35,000 米ドル以上 ) 比率 *4 33.8 35.4 41.0 41.7 - - - - - ( 注 1) 斜体は推計値 ( 注 2)6 為替レートの 2015 年の数値は 2015 年 1~6 月の平均値資料 :IMF(*1) KTO(*2) JNTO(*3) Euromonitor(*4) 2015 2014 0 20,000 40,000 60,000 80,000( 円 ) 22,495 24,820 18,203 19,147 8,421 9,112 娯楽サービス費 3,306 22,195 20,137 549 娯楽サービス費 2,371 265 75,169 75,852

1 訪日外国人の旅行動向 2 台湾台湾人出国者数は増加傾向が続いており 15 年は1,318 万人となった 人口は大きく増加していないものの出国率が増加傾向にあり 15 年の出国率は 56.1% と高い 出国者に占める訪日旅行者比率も増加傾向にあり 15 年は27.9% と他の主要国 地域と比較して高い ( 表 Ⅱ-1-11) 2014 年までの方面別旅行先の第 1 位は中国であったが 日本を訪れる台湾人旅行者数の増加に伴い 2015 年は380 万人と 中国を抜いて第 1 位となった ( 表 Ⅱ-1-10) 15 年の訪日台湾人旅行者の観光レジャー比率は 83.3% と前年より 2. 0ポイント増加している 訪日 2 回目以上のリピーター比率は79.3% と前年よりわずかに増加した 旅行形態を見ると 台湾人旅行者はツアー利用率が高い傾向にあり 15 年も半数超をツアー利用が占める ( 表 Ⅱ-1-8) 訪日台湾人旅行者の 1 人当たりの旅行支出は 前年より 1.6 万円増の 14. 2 万円となった 特にの増加が大きく 前年より 1.3 万円増となった ( 図 Ⅱ-1-9) 表 Ⅱ-1-8 訪日台湾人の旅行動向 訪日台湾人旅行者数 ( 万人 ) 283.0 367.7 84.7 平均泊数 ( 泊 ) 6.8 6.4 0.4 観光レジャー比率 81.3% 83.3% 1.9% リピーター率 76.7% 79.3% 2.6% ツアー利用率 *1 54.1% 56.5% 2.4% 表 Ⅱ-1-10 方面別台湾人旅行者数 のうち 購入率が最も高いのは医薬品 健康グッズ トイレタリーで 菓子類よりも多く購入されている ( 表 Ⅱ-1-9) 図 Ⅱ-1-9 訪日台湾人の 1 人当たりの旅行支出 2015 2014 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000( 円 ) 36,048 37,021 25,794 25,267 15,286 12,568 娯楽サービス費 4,965 娯楽サービス費 3,598 46,501 59,500 292 28 125,248 141,620 表 Ⅱ-1-9 費目別購入率および購入者単価 ( 台湾 2015 年 ) 購入率順位 費目 購入率 購入者単価 ( 円 ) 1 位医薬品 健康グッズ トイレタリー 73.9 19,092 2 位菓子類 67.5 9,363 3 位食料品 飲料 酒 たばこ 63.3 9,654 4 位服 ( 和服以外 ) かばん 靴 47.1 28,782 5 位化粧品 香水 39.4 16,331 6 位電気製品 25.5 30,891 7 位書籍 絵葉書 CD DVD 12.6 4,884 8 位マンガ アニメ キャラクター関連商品 11.0 10,389 9 位和服 ( 着物 ) 民芸品 8.3 13,121 10 位カメラ ビデオカメラ 時計 7.1 35,373 11 位 3.9 28,300 第Ⅱ編訪日外国人旅行国 地域 2011 2012 2013 2014 2015 人数 ( 万人 ) 前年比 国 地域 人数 ( 万人 ) 前年比 国 地域 人数 ( 万人 ) 前年比 国 地域 人数 ( 万人 ) 前年比 国 地域 人数 ( 万人 ) 前年比 1 位 中国 284.7 17.4 中国 313.9 10.3 中国 307.2 2.1 中国 326.7 6.3 日本 379.8 27.8 2 位 香港 215.7 6.6 香港 202.1 6.3 日本 234.6 50.4 日本 297.2 26.7 中国 340.4 4.2 3 位 日本 113.6 17.5 日本 156.0 37.3 香港 203.9 0.9 香港 201.8 1.0 香港 200.8 0.5 4 位 マカオ 58.8 12.0 韓国 53.3 25.9 韓国 51.9 2.7 韓国 62.7 20.9 タイ 60.0 43.0 5 位 韓国 42.3 4.5 マカオ 52.7 10.3 マカオ 51.5 2.3 マカオ 49.3 4.2 マカオ 52.7 6.9 ( 注 ) 出発地側の発表データであり 到着地側が公表している各国の到着者数とは一致しない 資料 : 台湾交通部観光局 表 Ⅱ-1-11 台湾基本情報 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2020 1 人口 ( 万人 )*1 2,277 2,316 2,323 2,332 2,337 2,343 2,349 2,355 2,379 2 台湾人出国者数 ( 万人 )*2 821 942 958 1,024 1,105 1,184 1,318 - - 3 出国率 (2 1) 36.0 40.6 41.3 43.9 47.3 50.5 56.1 - - 4 訪日台湾人旅行者数 ( 万人 )*3 127.5 126.8 99.4 146.6 221.1 283.0 367.7 - - 5 出国者に占める訪日旅行者比率 (4 2) 15.5 13.5 10.4 14.3 20.0 23.9 27.9 - - 6 為替レート ( 円 / 台湾ドル )*1,*4 3.4 2.8 2.7 2.7 3.3 3.5 3.8 3.4-7GDP 成長率 *1 5.4 10.6 3.8 2.1 2.2 3.9 0.7 1.5 2.8 81 人当たり GDP( 米ドル )*1 16,503 19,262 20,912 21,270 21,888 22,619 22,288 21,607 24,632 9 中間所得層比率 *5 81.4 79.0 74.3 73.9 - - - - - 10 高所得層比率 *5 41.4 45.3 51.5 52.0 - - - - - ( 注 1) 斜体は推計値 ( 注 2)6 為替レートの 2015 年の数値は 2015 年 1~6 月の平均値資料 :IMF(*1) 台湾交通部観光局 (*2) JNTO(*3) FRB(*4) Euromonitor(*5) 旅行年報 2016 75

第Ⅱ編訪日外国人旅76 3 香港香港人出国者の大半は中国訪問者であるが 近年は減少傾向にある 一方 台湾や日本 シンガポール 韓国への訪問者が増加している ( 表 Ⅱ-1-13) 訪日香港人旅行者数は順調に増加しており 15 年は過去最高の152.4 万人に上った ( 表 Ⅱ-1-1 2 ) 訪日香港人旅行者の特徴は 観光レジャー比率とリピーター比率が高いことである 訪日 2 回目以上のリピーター率は主要国 地域の中で最も高く 15 年は81.9% を占めた ( 表 Ⅱ-1-12) 訪日香港人旅行者の 1 人当たりの旅行支出は17. 2 万円で 前年比 16.5% 増となった ( 図 Ⅱ-1-10) 14 年と比較しての行増加が目立つ は 7. 2 万円で 主要国 地域の中では中国に次いで 2 番目に高い のうち 菓子類に次いで服 かばん 靴の購入率が 2 番目に高く 61. 2% に上る ( 表 Ⅱ-1-14) 表 Ⅱ-1-12 訪日香港人の旅行動向 訪日香港人旅行者数 ( 万人 ) 92.6 152.4 59.8 平均泊数 ( 泊 ) 5.7 5.9 0.2 観光レジャー比率 88.5% 87.9% 0.6% リピーター率 82.2% 81.9% 0.3% ツアー利用率 *1 51.7% 41.8% 9.9% 表 Ⅱ-1-15 香港基本情報 図 Ⅱ-1-10 訪日香港人の 1 人当たりの旅行支出 表 Ⅱ-1-13 アジア各国 地域への香港人訪問者数 ( 単位 : 万人 ) 訪問先 基準 2010 2011 2012 2013 2014 中国 NFV 7,932.2 7,935.8 7,871.3 7,688.5 7,613.2 台湾 RFV 79.4 81.8 101.6 118.3 137.6 日本 NFV 50.9 36.5 48.2 74.6 92.6 シンガポール RFV 38.8 46.4 47.2 54.0 63.1 韓国 NFV 22.9 28.1 36.0 40.0 55.8 タイ NFT 31.6 41.2 47.4 58.8 48.4 フィリピン RFT 13.4 11.2 11.9 12.6 - インドネシア RFT 7.8 8.7 9.1 8.7 11.2 ベトナム RFV - - 1.4 1.0 1.5 カンボジア RFT 0.4 0.5 0.8 0.9 1.0 マレーシア NFV - - - - - 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 日本の国際観光統計 (2014) ( 注 )[N] 国籍別統計 [R] 居住地別統計 / [F] 国境到着者数 /[V] 日帰りを含む旅行者数 [T] 宿泊を伴った旅行者数 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2020 1 人口 ( 万人 )*1 684 705 711 718 722 727 731 736 754 2 香港人出国者数 ( 万人 )*2 7,230 8,444 8,482 8,528 8,596 - - - - 3 出国率 (2 1) 1057.3 1197.4 1192.6 1188.0 1190.3 - - - - 4 訪日香港人旅行者数 ( 万人 )*3 29.9 50.9 36.5 48.2 74.6 92.6 152.4 - - 5 出国者に占める訪日旅行者比率 (4 2) 0.4 0.6 0.4 0.6 0.9 - - - - 6 為替レート ( 円 / 香港ドル )*1,*4 14.2 11.3 10.2 10.3 12.6 13.6 15.6 14.4-7GDP 成長率 *1 7.4 6.8 4.8 1.7 3.1 2.6 2.4 2.2 3.0 81 人当たり GDP( 米ドル )*1 26,554 32,421 34,941 36,589 38,170 40,079 42,390 43,828 51,747 9 中間所得層 (5,000~35,000 米ドル ) 比率 *5 59.0 51.7 47.8 45.6 - - - - - 10 高所得層 (35,000 米ドル以上 ) 比率 *5 58.2 64.7 68.1 69.7 - - - - - 資料 :IMF(*1) UNWTO(*2) JNTO(*3) FRB(*4) Euromonitor(*5) ( 注 1) 斜体は推計値 ( 注 2)2 香港人出国者数は日帰りを含んでいない ( 注 3)6 為替レートの 2015 年の数値は 2015 年 1~6 月の平均値 2015 2014 0 50,000 100,000 150,000 200,000( 円 ) 42,165 45,937 35,439 31,747 17,203 15,361 娯楽サービス費 4,752 娯楽サービス費 3,181 51,584 72,145 148 652 147,958 172,356 表 Ⅱ-1-14 費目別購入率および購入者単価 ( 香港 2015 年 ) 購入率順位 費目 購入率 購入者単価 ( 円 ) 1 位 菓子類 63.7 9,632 2 位 服 ( 和服以外 ) かばん 靴 61.2 33,847 3 位 医薬品 健康グッズ トイレタリー 60.6 15,744 4 位 食料品 飲料 酒 たばこ 58.8 10,751 5 位 化粧品 香水 46.4 21,152 6 位 書籍 絵葉書 CD DVD 14.5 4,241 7 位 マンガ アニメ キャラクター関連商品 14.2 13,423 8 位 電気製品 13.9 22,649 9 位 和服 ( 着物 ) 民芸品 12.2 11,117 10 位 カメラ ビデオカメラ 時計 10.0 109,249 11 位 4.6 36,269

1 訪日外国人の旅行動向 4 中国 図 Ⅱ-1-11 訪日中国人の 1 人当たりの旅行支出 中国人出国者数は増加傾向にあり 1 4 年に 1 億人を突破した ( 表 Ⅱ-1-19) アジア各国 地域の中では香港への訪問者が最も多く 日本は 5 位である ( 表 Ⅱ-1-17) 訪日中国人旅行者数も 15 年は前年から倍増の 499.4 万人となり 主要国 地域の中でトップとなった 15 年は前年に比べて 訪日客数の増加とともに観光レジャー比率とツアー利用率の増加 リピーター比率の減少が見られた 訪日中国人旅行者数の大幅な増加は 初めて訪日するツアー利用客が牽引したものと見られる 一方 平均泊数は前年から5.9 泊減の12.7 泊となった 観光レジャー客が増加したことに加え 業務目的客の平均泊数が減少したことによる ( 表 Ⅱ-1-16) 15 年の訪日中国人旅行者の1 人当たり旅行支出は 主要国 地域中トップの 2 8. 4 万円に上る 前年比 2 2. 5 % の増加で 費目別に見ると全ての費目で増加しており 特にの伸びが目立つ は 16.2 万円と主要国 地域の中では際立って高く いわゆる 爆買い が行われていたことを示している ( 図 Ⅱ -1-11) のうち 購入率が高いのは化粧品 香水である 次いで菓子類 医薬品 健康グッズ トイレタリーと続く 購入者単価は全体的に高いが カメラ ビデオカメラ 時計は 8. 9 万円と特に高い ( 表 Ⅱ-1-18) 2015 2014 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000( 円 ) 50,166 44,661 42,307 15,668 39,483 21,908 娯楽サービス費 6,308 娯楽サービス費 2,812 127,443 161,973 1,687 1,230 231,753 283,842 表 Ⅱ-1-17 アジア各国 地域への中国人訪問者数 ( 単位 : 万人 ) 訪問先 基準 2010 2011 2012 2013 2014 香港 RFV 2,268.4 2,810.0 3,491.1 4,074.5 4,724.8 韓国 NFV 187.5 222.0 283.7 432.7 612.7 タイ NFV 112.2 172.1 278.7 463.7 462.4 台湾 RFV 163.1 178.4 258.6 287.5 398.7 日本 NFV 141.3 104.3 142.5 131.4 240.9 ベトナム RFV 90.5 141.7 142.9 190.8 194.7 シンガポール RFV 117.1 157.8 203.4 227.0 172.2 マレーシア NFV 113.0 125.1 155.9 179.1 161.3 インドネシア RFV 46.9 57.4 68.7 80.7 92.7 カンボジア RFV 17.8 24.7 33.4 46.3 56.0 フィリピン RFV 18.7 24.3 25.1 42.6 39.5 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 日本の国際観光統計 (2014) ( 注 )[N] 国籍別統計 [R] 居住地別統計 / [F] 国境到着者数 /[V] 日帰りを含む旅行者数 [T] 宿泊を伴った旅行者数 第Ⅱ編訪日外国人旅行表 Ⅱ-1-18 費目別購入率および購入者単価 ( 中国 2015 年 ) 購入率順位 費目 購入率 購入者単価 ( 円 ) 1 位化粧品 香水 73.8 47,191 表 Ⅱ-1-16 訪日中国人の旅行動向 2 位 菓子類 69.9 13,302 3 位 医薬品 健康グッズ トイレタリー 69.6 39,479 訪日中国人旅行者数 ( 万人 ) 240.9 499.4 258.5 4 位 食料品 飲料 酒 たばこ 58.8 16,464 5 位 服 ( 和服以外 ) かばん 靴 49.1 66,160 6 位 電気製品 40.7 57,266 平均泊数 ( 泊 ) 18.6 12.7 5.9 7 位カメラ ビデオカメラ 時計 24.8 88,717 観光レジャー比率 55.1% 72.3% 17.2% リピーター率 44.2% 37.0% 7.2% ツアー利用率 *1 44.1% 57.4% 13.3% 8 位 マンガ アニメ キャラクター関連商品 14.3 13,577 9 位 書籍 絵葉書 CD DVD 11.2 7,969 10 位 和服 ( 着物 ) 民芸品 9.5 24,130 11 位 4.0 111,411 表 Ⅱ-1-19 中国基本情報 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2020 1 人口 ( 万人 )*1 130,756 134,091 134,735 135,404 136,072 136,782 137,462 138,145 140,913 2 中国人出国者数 ( 万人 )*2 3,055 5,739 7,025 8,318 9,819 11,664 - - - 3 出国率 (2 1) 2.3 4.3 5.2 6.1 7.2 8.5 - - 0.0 4 訪日中国人旅行者数 ( 万人 )*3 65.3 141.3 104.3 142.5 131.4 240.9 499.4 - - 5 出国者に占める訪日旅行者比率 (4 2) 2.1 2.5 1.5 1.7 1.3 2.1 - - - 6 為替レート ( 円 / 人民元 )*1 13.5 13.0 12.3 12.6 15.8 17.2 19.5 17.1-7GDP 成長率 *1 11.3 10.6 9.5 7.7 7.7 7.3 6.9 6.5 6.0 81 人当たり GDP( 米ドル )*1 1,752 4,478 5,523 6,256 6,995 7,626 7,990 8,240 11,457 9 中間所得層 (5,000~35,000 米ドル ) 比率 *4 17.2 49.8 57.4 61.7 - - - - - 10 高所得層 (35,000 米ドル以上 ) 比率 *4 0.5 2.5 3.5 4.3 - - - - - ( 注 1) 斜体は推計値 6 為替レートの 2015 年の数値は 2015 年 1 6 月の平均値 資料 :IMF(*1) 中国国家旅游局 (*2) JNTO(*3) Euromonitor(*4) 旅行年報 2016 77

第Ⅱ編訪日外国人旅78 5タイ 1 5 年の訪日タイ人旅行者数は 7 9. 7 万人で 前年に比べ 1 3. 9 万人増加した ( 表 Ⅱ-1-20) 14 年における前年からの増加幅は 2 0. 4 万人であったため 増加のペースは昨年よりやや鈍化しているといえる 14 年におけるタイ人出国者のうち最も訪問者数の多い国 地域はマレーシアで 2 番目が日本であった 13 年までは日本より中国や香港への訪問者が多かったが 14 年は逆転している ( 表 Ⅱ-1-21) 15 年は 訪日タイ人旅行者のうちリピーターが増加している 訪日 2 回目以上のリピーター率は前年に比べ 4.9ポイント増の行6 3. 6 % となった 一方 昨年は伸びていた観光レジャー比率は 前年からほぼ横ばいの 68.0% であった ( 表 Ⅱ-1-20) 訪日タイ人旅行者の1 人当たりの旅行支出は15.1 万円で 14 年よりやや増加した 費目別に見ると やが増加し が減少している ( 図 Ⅱ-1-12) のうち人気の費目は菓子類で 購入率が 71. 0% と高い ( 表 Ⅱ-1-22) 表 Ⅱ-1-20 訪日タイ人の旅行動向 訪日タイ人旅行者数 ( 万人 ) 65.8 79.7 13.9 平均泊数 ( 泊 ) 11.5 11.1 0.4 観光レジャー比率 67.9% 68.0% 0.1% リピーター率 58.7% 63.6% 4.9% ツアー利用率 *1 31.8% 31.5% 0.4% 表 Ⅱ-1-23 タイ基本情報 図 Ⅱ-1-12 訪日タイ人の 1 人当たりの旅行支出 表 Ⅱ-1-21 アジア各国 地域へのタイ人訪問者数 ( 単位 : 万人 ) 訪問先 基準 2010 2011 2012 2013 2014 マレーシア NFV 145.9 144.2 126.3 115.6 129.9 日本 NFV 21.5 14.5 26.1 45.4 65.8 中国 NFV 63.6 60.8 64.8 65.2 61.3 シンガポール RFV 43.0 47.3 47.8 49.7 50.7 香港 RFV 45.0 48.0 50.2 53.5 48.5 韓国 NFV 26.1 30.9 38.7 37.3 46.7 カンボジア RFT 9.6 11.7 20.1 22.1 27.9 ベトナム RFV 22.3 18.2 22.6 26.9 24.7 インドネシア RFT 12.4 14.2 15.0 10.1 13.7 台湾 RFV 9.3 10.3 9.8 10.4 10.5 フィリピン RFT 3.7 3.8 4.1 4.8 - 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 日本の国際観光統計 (2014) ( 注 )[N] 国籍別統計 [R] 居住地別統計 /[F] 国境到着者数 / [V] 日帰りを含む旅行者数 [T] 宿泊を伴った旅行者数 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2020 1 人口 ( 万人 )*1 6,515 6,734 6,764 6,796 6,830 6,866 6,884 6,898 6,931 2 タイ人出国者数 ( 万人 )*2 305 545 540 572 - - - - - 3 出国率 (2 1) 4.7 8.1 8.0 8.4 - - - - - 4 訪日タイ人旅行者数 ( 万人 )*2 12.0 21.5 14.5 26.1 45.4 65.8 79.7 - - 5 出国者に占める訪日旅行者比率 (4 2) 3.9 3.9 2.7 4.6 - - - - - 6 為替レート ( 円 / バーツ )*1 2.7 2.8 2.6 2.6 3.2 3.3 3.5 3.2-7GDP 成長率 *1 4.2 7.5 0.8 7.2 2.7 0.8 2.8 3.0 3.1 81 人当たり GDP( 米ドル )*1 2,906 5,063 5,479 5,846 6,148 5,889 5,742 5,940 6,992 9 中間所得層 (5,000~35,000 米ドル ) 比率 *3 41.2 63.4 66.4 68.2 - - - - - 10 高所得層 (35,000 米ドル以上 ) 比率 *3 1.3 3.2 3.6 3.9 - - - - - ( 注 1) 斜体は推計値 ( 注 2)2 タイ人出国者数は日帰りを含んでいない ( 注 2)6 為替レートの 2015 年の数値は 2015 年 1~6 月の平均値資料 :IMF(*1) JNTO(*2) Euromonitor(*3) 2015 2014 0 50,000 100,000 150,000 200,000( 円 ) 41,653 40,803 28,751 28,358 20,363 14,899 娯楽サービス費 5,817 53,694 娯楽サービス費 5,494 56,133 400 341 150,679 146,029 表 Ⅱ-1-22 費目別購入率および購入者単価 ( タイ 2015 年 ) 購入率順位 費目 購入率 購入者単価 ( 円 ) 1 位 菓子類 71.0 13,558 2 位 化粧品 香水 51.9 21,092 3 位 食料品 飲料 酒 たばこ 49.3 15,343 4 位 服 ( 和服以外 ) かばん 靴 43.7 26,835 5 位 医薬品 健康グッズ トイレタリー 19.1 13,161 6 位 カメラ ビデオカメラ 時計 15.8 31,464 7 位 和服 ( 着物 ) 民芸品 11.3 18,584 8 位 マンガ アニメ キャラクター関連商品 11.2 11,174 9 位 10.2 32,411 10 位 電気製品 9.6 19,613 11 位 書籍 絵葉書 CD DVD 5.3 11,120

1 訪日外国人の旅行動向 6 米国米国人出国者数は 08 年のリーマン ショック以降減少が続いていたが 近年は出国率 出国者数ともに増加傾向にある ( 表 Ⅱ-1-26) 方面別旅行先ではメキシコとカナダが10 年以降トップの座を占めている アジアでは中国がトップで 次いでインド 日本の順で多い 近年はフィリピンへの人気も高まっている ( 表 Ⅱ-1-25) 訪日米国人旅行者数は増加傾向にあり 15 年は103.3 万人と過去最高を記録した わずかではあるが 出国者に占める訪日旅行者比率も増加し続けている ( 表 Ⅱ-1-26) 米国はもともと業務目的客が多かったが 近年は観光レジャー比率が高まっており 15 年は35.1% となった ( 表 Ⅱ-1-24) 15 年の訪日米国人旅行者 1 人当たりの旅行支出は 17.6 万円で 14 年より増加した ( 図 Ⅱ-1-13) 旅行支出の中ではの占める比率が高く が他の国籍 地域に比べ低い傾向にある 表 Ⅱ-1-24 訪日米国人の旅行動向 訪日米国人旅行者数 ( 万人 ) 89.2 103.3 14.2 平均泊数 ( 泊 ) 13.8 14.7 1.0 観光レジャー比率 31.9% 35.1% 3.1% リピーター率 56.0% 56.6% 0.7% ツアー利用率 *1 9.7% 7.7% 2.0% 図 Ⅱ-1-13 訪日米国人の 1 人当たりの旅行支出 2015 2014 0 50,000 100,000 150,000 200,000( 円 ) 74,017 71,783 娯楽サービス費 5,883 53 40,889 42,343 25,465 24,481 29,247 娯楽サービス費 3,564 306 22,905 175,554 165,381 第Ⅱ編訪日外国人旅行表 Ⅱ-1-25 方面別米国人旅行者数全体 2010 2011 2012 2013 2014 人数前年比人数前年比人数前年比人数前年比人数前年比国 地域国 地域国 地域国 地域国 地域 メキシコ 1 位 ( 空路のみ ) 538.0 2 1 メキシコ位 ( 空路のみ ) 553.7 3 1 メキシコ位 ( 空路のみ ) 577.2 4 1 メキシコ位 ( 空路のみ ) 621.9 8 1 メキシコ位 693.1 ( 空路のみ ) 11 カナダ 2 位 ( 空路のみ ) 346.5 6 2 カナダ位 ( 空路のみ ) 345.1 0 2 カナダ位 ( 空路のみ ) 359.6 4 2 カナダ位 ( 空路のみ ) 322.1 5 2 カナダ位 ( 空路のみ ) 341.0 6 3 位 英国 236.6 13 3 位 英国 240.5 2 3 位 英国 253.7 5 3 位 英国 264.0 4 3 位 英国 283.2 7 4 位 ドミニカ共和国 179.6 23 4 位フランス 175.6 1 4 位 ドミニカ共和国 225.2 34 4 位フランス 200.2 1 4 位 ドミニカ共和国 270.9 - フランスイタリア 7 5 位 173.9 9 5 位イタリア 170.2 2 5 位フランス 202.4 15 5 位 179.9 5 位フランス 212.4 6 イタリアジャマイカ 19 10 位日本 119.7 21 17 位日本 59.5 50 12 位日本 85.5 44 11 位日本 81.2 5 14 位日本 80.0 1 アジア 2010 2011 2012 2013 2014 人数前年比人数前年比人数前年比人数前年比人数前年比国 地域国 地域国 地域国 地域国 地域 1 位 中国 125.4 6 1 位 中国 110.8 12 1 位 中国 114.0 3 1 位 中国 113.2 1 1 位 中国 113.9 1 2 位 日本 119.7 21 2 位 インド 94.6 23 2 位 インド 94.1 1 2 位 インド 104.5 11 2 位 インド 107.7 3 3 位 インド 77.0 27 3 位 香港 67.6 5 3 位 日本 85.5 44 3 位 日本 81.2 5 3 位 日本 80.0 1 4 位 香港 71.3 10 4 位 日本 59.5 50 4 位 香港 62.7 7 4 位 韓国 58.0 7 4 位 フィリピン 70.8 22 5 位 韓国 59.9 10 5 位 台湾 0 51.3 フィリピン 39 5 位 フィリピン 59.9 17 5 位 フィリピン 58.0 3 5 位 韓国 52.3 10 ( 注 ) 出発地側の発表データであり 到着地側が公表している各国の到着者数とは一致しない 資料 :U.S. Department of Commerce, International Trade Administration, National Travel & Tourism Office 表 Ⅱ-1-26 米国基本情報 2005 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2020 1 人口 ( 万人 )*1 29,612 30,976 31,207 31,439 31,670 31,913 32,160 32,433 33,568 2 米国人出国者数 ( 万人 )*2 3,837 3,735 3,601 3,787 3,900 4,112 4,442 - - 3 出国率 (2 1) 13.0 12.1 11.5 12.0 12.3 12.9 13.8 - - 4 訪日米国人旅行者数 ( 万人 )*3 82.2 72.7 56.6 71.7 79.9 89.2 103.3 - - 5 出国者に占める訪日旅行者比率 (4 2) 2.1 1.9 1.6 1.9 2.0 2.2 2.3 - - 6 為替レート ( 円 / 米ドル )*1 110.2 87.8 79.8 79.8 97.7 105.6 121.1 111.6-7GDP 成長率 *1 3.3 2.5 1.6 2.2 1.5 2.4 2.4 2.4 2.0 81 人当たり GDP( 米ドル )*1 44,218 48,310 49,726 51,385 52,615 54,360 55,805 57,220 65,161 9 中間所得層 (5,000~35,000 米ドル ) 比率 *4 44.3 39.0 38.7 37.9 - - - - - 10 高所得層 (35,000 米ドル以上 ) 比率 *4 69.6 73.8 73.9 74.5 - - - - - ( 注 1) 斜体は推計値 ( 注 2)2 米国人出国者数はメキシコやカナダへの陸路による出国者数を除いた数値 ( 注 3)6 為替レートの 2015 年の数値は2015 年 1-6 月の平均値 資料 :IMF(*1) U.S. Department of Commerce, International Trade Administration (*2) JNTO(*3) Euromonitor(*4) 旅行年報 2016 79

第Ⅱ編訪日外国人旅80 7 注目市場の動向 ~ 欧州今回は新たな開拓市場として欧州の主要 5 カ国 ( 英国 ドイツ フランス イタリア スペイン ) に着目する 最も訪日客が多いのは英国で 15 年は25.8 万人が訪れている 次いでフランス ドイツ イタリア スペインの順となっており いずれも増加傾向にある しかし 出国者に占める訪日旅行者比率は低く 1% 未満となっている ( 表 Ⅱ-1-27) もともと 欧州からの訪日客はビジネス目的が多かったが 英国 ドイツ フランスでは 1 5 年の観光レジャー比率が前年より増加している 一方 訪日 2 回目以上のリピーター比率は減少しており 15 年は初めて訪れる観光客が増加したと見られる 平行均泊数は 1 0 泊以上と 東アジアからの訪日客に比べて長い傾向がある ( 表 Ⅱ-1-27) 欧州からの観光客で特徴的なのは ツアーなどを使用しない個別手配客の地方周遊が多い点である 15 年の観光レジャー目的客の平均訪問都道府県数は スペインで 4.6と最も多く 次いでイタリアが 4. 4 ドイツとフランスが 4. 2 英国が 3. 9 と多い 周遊のため 日本全国か もしくは国内の決まったエリアの JR 線や一部の私鉄を使用できる JAPAN RAIL PASS ( 以降 JRパス ) の使用も多く 観光レジャー目的客の JRパス購入率はスペインで 7 割 フランスとイタリアで 5 割 英国とドイツで 4 割程度である ( 表 Ⅱ-1-28) 観光レジャー目的客の都道府県別訪問率は 大都市圏 ( 東京都 神奈川県 千葉県 京都府 大阪府 ) を除くと広島県や奈良県 岐阜県 兵庫県 山梨県で高い傾向にある この他 英国では長野県 イタリアとスペインでは石川県も上位 10 位以内にランクインしている ( 表 Ⅱ-1-2 9) 表 Ⅱ-1-28 欧州主要 5 カ国の平均訪問都道府県数と JR パス購入率 (2015 年 観光レジャー目的客 ) 英国ドイツフランスイタリアスペイン 平均訪問都道府県数 3.9 4.2 4.2 4.4 4.6 JR パスの購入率 42.7 39.1 48.9 47.8 69.7 表 Ⅱ-1-27 欧州主要 5 カ国の旅行動向 英国 出国者数 ( 万人 ) 5,779.3 6,008.2 228.9 訪日英国人旅行者数 ( 万人 ) 22.0 25.8 3.8 出国者に占める訪日旅行者比率 0.4% 0.4% 0.0 平均泊数 ( 泊 ) 15.0 12.8 2.2 観光レジャー比率 36.5% 42.6% 6.1% リピーター率 55.1% 47.0% 8.1% ドイツ 出国者数 ( 万人 ) 7,510.0 - - 訪日ドイツ人旅行者数 ( 万人 ) 14.0 16.3 2.2 出国者に占める訪日旅行者比率 0.2% - - 平均泊数 ( 泊 ) 12.3 12.1 0.2 観光レジャー比率 26.2% 37.2% 11.0% リピーター率 59.0% 57.7% 1.3% フランス 出国者数 ( 万人 ) 2,643.0 - - 訪日フランス人旅行者数 ( 万人 ) 17.9 21.4 3.6 出国者に占める訪日旅行者比率 0.7% - - 平均泊数 ( 泊 ) 15.6 14.8 0.8 観光レジャー比率 49.4% 56.3% 7.0% リピーター率 50.6% 46.2% 4.4% イタリア 出国者数 ( 万人 ) 2,779.8 - - 訪日イタリア人旅行者数 ( 万人 ) 8.1 10.3 2.2 出国者に占める訪日旅行者比率 0.3% - - 平均泊数 ( 泊 ) - 13.8 - 観光レジャー比率 - 51.5% - リピーター率 - 39.1% - スペイン 出国者数 ( 万人 ) 1,124.6 - - 訪日スペイン人旅行者数 ( 万人 ) 6.1 7.7 1.6 出国者に占める訪日旅行者比率 0.5% - - 平均泊数 ( 泊 ) - 15.4 - 観光レジャー比率 - 66.6% - リピーター率 - 27.2% - 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 訪日外客数 日本の国際観光統計 (2014) 観光庁 訪日外国人消費動向調査 表 Ⅱ-1-29 欧州主要 5 カ国の都道府県別訪問率 (2015 年 観光レジャー目的客 ) ( 単位 :%) 英国ドイツフランスイタリアスペイン 1 位東京都 94.1 東京都 87.9 東京都 90.7 東京都 91.4 東京都 94.3 2 位千葉県 77.1 京都府 56.8 千葉県 68.5 千葉県 82.2 千葉県 77.5 3 位京都府 55.3 千葉県 56.7 京都府 64.9 京都府 72.6 京都府 74.2 4 位大阪府 27.8 大阪府 42.7 大阪府 43.8 大阪府 45.0 大阪府 53.3 5 位広島県 21.5 広島県 27.2 広島県 21.9 広島県 29.0 広島県 29.3 6 位神奈川県 18.8 神奈川県 16.3 神奈川県 21.0 奈良県 21.0 神奈川県 24.9 7 位長野県 13.0 奈良県 11.1 奈良県 14.7 石川県 14.5 岐阜県 20.2 8 位奈良県 8.9 兵庫県 10.1 岐阜県 12.2 岐阜県 14.3 奈良県 16.5 9 位山梨県 6.6 山梨県 8.7 山梨県 7.9 神奈川県 11.6 石川県 11.2 10 位愛知県 6.5 岐阜県 8.3 兵庫県 7.4 栃木県 8.6 兵庫県 8.8

1 訪日外国人の旅行動向 法務省 出入国管理統計 によると 15 年に入国した外国人数は1,969 万人 ( 前年比 39.1% 増 ) であった 入国港の所在地別に見ると 全ての地域で増加しており 特に中部や近畿 四国地方では前年比 5 割増を超える高い伸びを示した ( 表 Ⅱ -1-30) 観光庁 宿泊旅行統計調査 によると 15 年における外国人延べ宿泊者数 ( 従業員数 10 人以上の宿泊施設を利用した外国人に限る ) は前年比 4 割増の 6, 0 5 1 万人泊で 1 4 年に引き続き高い伸びを記録した ( 表 Ⅱ-1-3 1) 着地別に見ると 全ての地域で前年比プラスとなっており 特に中部や中国 九州地方で伸び率が 6 ~ 7 割増と高い 一方 従来から延べ宿泊者数の多い関東地方は 3 1. 4 % 増にとどまった また 延べ宿泊者数の多い 3 都府の中では 大阪府の伸び率が 4 5. 3 % と高く これに比べ東京都の伸び率は 28.4% と低い 地方部における前年からの伸び率は全体的に高いが 延べ宿泊者数の実数は地域によって大きな差があり 東北地方は 5 3 万人泊 四国地方は 3 6 万人泊と依然少ない 観光庁 訪日外国人消費動向調査 によると 訪日外国人の訪問地における 1 人当たりの旅行中支出 ( パッケージツアー参加費に含まれるなどの滞在費は含まない ) は 関東が 9.0 万円と最も高く 次いで北海道 (7.1 万円 ) 沖縄 (5.5 万円 ) の順となっている また 延べ宿泊者数の多い 3 都府の中では東京都が 8. 2 万円と高く 京都府が 2. 2 万円と低い ( 表 Ⅱ-1-32) 訪日外国人の多い近隣アジアの 1 人当たりの旅行中支出を国籍 地域別に見ると どの地域においても中国が高い傾向にある 中でも関東地方では13. 3 万円と特に高く 主にによるものと見られる ( 川村竜之介 ) 表 Ⅱ-1-31 着地別外国人延べ宿泊者数 ( 単位 : 万人泊 ) 2014 年 2015 年 実数構成比前年比実数構成比前年比 日本全国 4,207 100.0% 34.7% 6,051 100.0% 43.8% 北海道 371 8.8% 31.3% 541 8.9% 46.1% 東北 35 0.8% 22.7% 53 0.9% 48.4% 関東 1,781 42.3% 33.1% 2,341 38.7% 31.4% 北陸信越 108 2.6% 19.8% 155 2.6% 43.5% 中部 285 6.8% 34.8% 491 8.1% 72.4% 近畿 1,015 24.1% 39.4% 1,487 24.6% 46.5% 中国 59 1.4% 28.9% 100 1.6% 67.7% 四国 24 0.6% 39.1% 36 0.6% 50.5% 九州 306 7.3% 28.0% 504 8.3% 64.4% 沖縄 223 5.3% 56.0% 344 5.7% 54.6% ( 以下再掲 ) 東京都 1,252 29.8% 32.5% 1,608 26.6% 28.4% 大阪府 595 14.2% 46.1% 865 14.3% 45.3% 京都府 295 7.0% 24.7% 409 6.8% 38.8% 資料 : 観光庁 宿泊旅行統計調査 をもとに ( 公財 ) 日本交通公社作成 ( 注 1) 従業員数 10 人以上の宿泊施設を利用した外国人に限る ( 注 2) 日本在住の外国人も一部含まれている可能性がある ( 注 3) 地方区分は国土交通省地方運輸局の管轄都道府県に基づく 第Ⅱ編訪日外国(2) 目的地別に見る訪日旅行動向人旅行表 Ⅱ-1-30 入国港の所在地別に見る外国人入国者数 ( 単位 : 千人 ) 表 Ⅱ-1-32 訪問地別に見る訪日外国人 1 人当たり 旅行中支出 (2015 年 ) ( 単位 : 万円 / 人 ) 2014 年 2015 年 国籍 地域 全国籍 地域 実数構成比前年比実数構成比前年比 日本全国 14,150 100.0% 25.7% 19,688 100.0% 39.1% 北海道 839 5.9% 32.8% 1,155 5.9% 37.7% 東北 54 0.4% 4.3% 72 0.4% 32.1% 関東 6,730 47.6% 20.3% 8,666 44.0% 28.8% 北陸信越 117 0.8% 14.8% 142 0.7% 21.7% 中部 773 5.5% 24.9% 1,180 6.0% 52.7% 近畿 3,202 22.6% 35.7% 5,053 25.7% 57.8% 中国 154 1.1% 12.0% 217 1.1% 41.1% 四国 44 0.3% 36.9% 68 0.3% 52.6% 九州 1,477 10.4% 21.5% 2,045 10.4% 38.4% 沖縄 759 5.4% 60.9% 1,092 5.5% 43.7% ( 以下再掲 ) 成田空港 4,932 34.9% 15.7% 6,118 31.1% 24.1% 関西空港 3,170 22.4% 36.5% 5,008 25.4% 58.0% 羽田空港 1,752 12.4% 35.5% 2,486 12.6% 41.9% 資料 : 法務省 出入国管理統計 をもとに ( 公財 ) 日本交通公社作成 ( 注 1) 法務省の正規入国者数の定義は 日本政府観光局 (JNTO) の訪日外客数と異なる ( 注 2) 地方区分は国土交通省地方運輸局の管轄都道府県に基づく 訪問地 韓国台湾香港中国 北海道 7.1 5.0 6.9 10.3 10.1 関東 9.0 6.6 8.6 11.0 13.3 北陸信越 3.2 2.6 2.3 2.6 3.3 中部 3.2 3.6 3.4 6.0 2.7 近畿 4.7 3.9 3.9 5.8 6.0 九州 5.0 4.4 7.5 11.0 11.3 沖縄 5.5 3.7 4.9 5.8 10.6 ( 以下再掲 ) 東京都 8.2 5.7 7.4 10.2 11.5 大阪府 3.5 3.2 3.0 4.5 4.8 京都府 2.2 1.0 1.2 1.5 1.9 ともとに ( 公財 ) 日本交通公社作成 ( 注 1) 訪問地における 1 人当たり旅行中支出の平均値である パッケージツアー参加費に含まれるなどの滞在費は含まない ( 注 2) 地方区分は国土交通省地方運輸局の管轄都道府県に基づく ( 注 3) 東北 中国 四国はサンプル数が少ないため割愛 旅行年報 2016 81

第Ⅱ編訪日外国人旅行82 世界全体 674 809 950 1,134 1,186 100.0 4.6 4.2 4.6 到3 世界の国際観光動向世界の国際観光客到着数は前年比 4.6% 増中国マネーが世界の観光収入に貢献 (1) インバウンド ( 到着地側 ) の動向 国連世界観光機関 (UNWTO) Tourism Highlights によると 1 5 年における全世界の国際観光客到着数 ( I n t e r national tourism arrivals) は11 億 8,600 万人回 ( 前年比 4.6% 増 ) となり 過去最高を記録した ( 表 Ⅱ-1-33) ここ 10 年間の国際観光客到着数の推移を見ると リーマン ショック ( 0 8 年 ) の影響で一時的に減少したが 全体的には増加基調にある 10 年前と比較すると 1 5 年の同値はおよそ 1. 5 倍に拡大している アジア太平洋地域への国際観光客到着数は 2 億 7,920 万人回 ( 前年比 5. 6 % 増 ) となり 世界全体の 2 3. 5 % を占めた アジア 表 Ⅱ-1-33 世界の国際観光客到着数 ( 到着地域別 ) 着地太平洋地域の中で最も国際観光客到着数が大きいエリアは北東アジアであり 世界全体の 1 2. 0 % を占める 一方 1 5 年は東南アジアの伸び率が前年比 7. 6% 増と同エリアで最も高くなり シェアを拡大した 国際観光客到着数を到着国 地域別に見ると フランス 米国 スペイン 中国 イタリアの順で大きい ( 表 Ⅱ-1-3 4 ) 1 5 年は日本の国際観光客到着数が前年比 47.1% 増と大きく伸び 韓国や台湾を上回った 国際観光収入 (International tourism receipts) では 米国 中国 スペイン フランス 英国の順で高い ( 表 Ⅱ-1-3 5) 6 位のタイが前年比 2 2. 0 % 増 ( 自国通貨ベース ) と大きく伸びたが 日本と同様 消費単価の高い中国人観光客の増加がその要因と見られる 一方 マカオは前年比 2 6. 5 % 減と大幅に減少 中国政府が汚職摘発を強化したことでマカオでのカジノ収入が減少したと一部メディアで報じられている 国際観光客到着数 ( 百万人回 ) 前年比 シェア 2000 2005 2010 2014 2015 13/12 14/13 15/14 域オセアニア 9.6 10.9 11.4 13.3 14.2 1.2 4.6 6.1 7.4 ヨーロッパ 386.6 453.2 489.4 580.2 607.6 51.2 4.8 2.3 4.7 アジア太平洋 110.4 154.0 205.5 264.3 279.2 23.5 6.9 5.7 5.6 北東アジア 58.3 85.9 111.5 136.3 142.1 12.0 3.4 7.3 4.3 東南アジア 36.3 49.0 70.5 97.3 104.6 8.8 11.3 3.0 7.6 南アジア 6.1 8.2 12.1 17.5 18.3 1.5 12.1 9.6 4.4 アメリカ 128.2 133.3 150.2 181.9 192.6 16.2 3.0 8.5 5.9 アフリカ 26.2 34.8 50.4 55.3 53.5 4.5 4.4 1.1 3.3 中東 22.4 33.7 54.7 52.4 53.3 4.5 2.9 6.7 1.7 ( 注 )2015 年は暫定値 資料 :UNWTO Tourism Highlights 表 Ⅱ-1-34 国際観光客到着数ランキング ( 到着国 地域別 ) 国際観光客到着数 順位 到着国 ( 百万人回 ) 前年比 到着数地域調査方法 2014 2015 14/13 15/14 1 位 フランス 83.7 84.5 0.1 0.9 TF 2 位 米国 75.0 77.5 7.2 3.3 TF 3 位 スペイン 64.9 68.2 7.0 5.0 TF 4 位 中国 55.6 56.9 0.1 2.3 TF 5 位 イタリア 48.6 50.7 1.8 4.4 TF 6 位 トルコ 39.8-5.3 - TF 7 位 ドイツ 33.0 35.0 4.6 6.0 TCE 8 位 英国 32.6 34.4 5.0 5.6 TF 9 位 メキシコ 29.3 32.1 21.5 9.4 TF 10 位 ロシア 29.8 31.3 5.3 5.0 TF (11 位以下の主な北東アジアの国 地域 ) 香港 27.8 26.7 8.2 3.9 TF 日本 13.4 19.7 29.4 47.1 VF 韓国 14.2 13.2 16.6 6.8 VF 台湾 9.9 10.4 23.6 5.3 VF ( 注 )2015 年は暫定値 資料 :UNWTO Tourism Highlights TF: 国境での調査 ( 日帰りを除く ) TCE: 公共的観光施設での調査 VF: 国境での調査 ( 日帰りを含む ) 表 Ⅱ-1-35 国際観光収入ランキング ( 到着国 地域別 ) (10 億国際観光収入観光客到着数(百万人)国際観光収入(自国通貨)(USドル到着国 地域1人当たりUSドル)前年比順位1 位米国 191.3 204.5 7.8 6.9 77.5 2,638 2 位中国 105.4 114.1-9.8 56.9 2,006 3 位スペイン 65.1 56.5 3.9 4.0 68.2 828 4 位フランス 58.1 45.9 2.8 5.4 84.5 544 5 位英国 46.5 45.5 6.2 5.2 34.4 1,321 6 位タイ 38.4 44.6 2.7 22.0 29.9 1,493 7 位イタリア 45.5 39.4 3.6 3.8 50.7 777 8 位ドイツ 43.3 36.9 4.9 1.9 35.0 1,055 9 位香港 38.4 36.2 1.5 5.8 26.7 1,357 10 位マカオ 42.6 31.3 1.1 26.5 14.3 2,188 ( 注 )2015 年は暫定値資料 :UNWTO Tourism Highlights )2014 2015 14/13 15/14 2015

(2) アウトバウンド ( 出発地側 ) の動向人旅行発地1 訪日外国人の旅行動向 ここでは 世界の国際観光市場の動向を出発地別に概観 する 到着地域別と同様 出発地域別でも国際観光客到着数が 多い地域はヨーロッパであり 世界全体の半数を占める 次い で国際観光客到着数の大きいアジア太平洋地域は 伸び率が 他の地域に比べ高い状況が続いており シェアの拡大を続けて いる ( 表 Ⅱ-1-36) 国際観光支出 (International tourism expenditure) の総 額を出発国 地域別に見ると 前年に引き続き中国が 2, 9 2 2 億 U S ドルと最も高く 2 位の米国と圧倒的な差をつけた 世界全体 に占めるシェアは 2 3. 2 % という大きさであり 世界の国際観光 収入への貢献度は極めて高い 伸び率も自国通貨ベースで前 年比 26.2% 増であり 拡大の勢いも衰えていない ( 表 Ⅱ-1-37) ( 川口明子 ) 第Ⅱ編訪日外国表 Ⅱ-1-36 世界の国際観光客到着数 ( 出発地域別 ) 世界全体 674 809 950 1,134 1,186 100.0 4.6 4.2 4.6 出出発地域別国際観光客到着数 ( 百万人回 ) 前年比 シェア 2000 2005 2010 2014 2015 13/12 14/13 15/14 域アフリカ 14.9 19.3 28.3 34.4 35.4 3.0 2.3 7.3 2.9 ヨーロッパ 390.3 452.3 497.0 571.7 594.1 50.1 4.1 2.0 3.9 アジア太平洋 114.1 152.8 205.9 271.6 289.5 24.4 7.0 7.1 6.6 アメリカ 130.6 136.5 156.0 188.8 199.4 16.8 3.1 7.4 5.6 中東 12.8 21.4 33.3 36.8 36.3 3.1 11.1 4.9 1.6 不明 11.1 26.7 29.8 30.8 31.5 2.7 - - - ( 注 )2015 年は暫定値資料 :UNWTO Tourism Highlights 表 Ⅱ-1-37 国際観光支出ランキング ( 出発国 地域別 ) 順位 到着国 地域 国際観光支出 (10 億 US ドル ) 前年比 ( 自国通貨 ) シェア 出発数 ( 百万人回 ) 到着数調査方法 2014 2015 14/13 15/14 2015 2015 1 位 中国 234.7 292.2-26.2 23.2 127.9 2,285 2 位 米国 105.5 112.9 7.6 7.0 9.0 73.5 1,536 3 位 ドイツ 93.3 77.5 2.1 0.6 6.2 - - 4 位 英国 62.6 63.3 3.5 8.9 5.0 64.2 986 5 位 フランス 48.7 38.4 15.4 5.6 3.0 - - 6 位 ロシア 50.4 34.9 13.7 10.0 2.8 36.8 948 7 位 カナダ 33.8 29.4 3.3 0.6 2.3 32.3 910 8 位 韓国 23.2 25.0 3.0 15.6 2.0 19.3 1,295 9 位 イタリア 28.8 24.4 6.9 1.4 1.9 27.5 887 10 位 オーストラリア 26.4 23.5 1.3 6.9 1.9 9.5 2,474 ( 注 )2015 年は暫定値 資料 :UNWTO Tourism Highlights 旅行年報 2016 83