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10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医


2009年8月17日

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脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

内科学 ( 腎臓 リウマチ膠原病内科学 -Nephrology & Rheumatology-) Ⅰ 教育の基本方針腎臓は他臓器の影響を受けやすい臓器で 全身疾患においても症状を現すことが多いが 一方 リウマチ膠原病は全身疾患であり 腎を始め多彩な臓器病変を呈する その意味では腎臓病とリウマチ膠原病

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

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別様式診断書 呼吸器の機能障害の状況及び所見 の所見欄に記載された内容は適宜省略してよいが 現状の固定 永続性の認定の参考となる治療内容等についても具体的に記載すること (4) 総合所見 について経過及び現症から障害認定に必要な事項 特に換気の機能 動脈血ガス値 活動能力の程度を明記し 併せて 障害

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呼吸器内科 初期臨床研修 研修目標呼吸器疾患に対し適切な初期対応ができるよう, 基本的診療能力を身につけることを目標とする. すなわち,Common disease の診断を適切に行い, 治療方針の立案ができることや, 他科でも役立つ知識 技術 ( 胸部 X 線の読影, 動脈血ガスの採取 解析など

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2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

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平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

「             」  説明および同意書

学会名 : 日本免疫不全症研究会 アンケート 1 1. アンケート 2 に回答する疾患名 (1) X 連鎖無 γ グロブリン血症 (2) 慢性肉芽腫症 2. 移行期医療に取り組むしくみあり :1 年に1 回の幹事会で 毎年 discussion している また 地区ごとの地方会で 内科の先生方にいか

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク

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平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

知っておきたい関節リウマチの検査 : 中央検査部医師松村洋子 そもそも 膠原病って何? 本来であれば自分を守ってくれるはずの免疫が 自分自身を攻撃するようになり 体のあちこちに炎 症を引き起こす病気の総称です 全身のあらゆる臓器に存在する血管や結合組織 ( 結合組織 : 体内の組織と組織 器官と器官

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症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

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CCU で扱っている疾患としては 心筋梗塞を含む冠動脈疾患 重症心不全 致死性不整脈 大動脈疾患 肺血栓塞栓症 劇症型心筋炎など あらゆる循環器救急疾患に 24 時間対応できる体制を整えており 内訳としては ( 図 2) に示すように心筋梗塞を含む冠動脈疾患 急性大動脈解離を含む血管疾患 心不全など

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

. 週間スケジュール 月火水木金 午前 読影病棟業務血管造影読影読影 午後 読影病棟カンファレンス月 回キャンサーボード 回診勉強会核医学読影放射線治療医局会. 研修医の事前準備 放射線科教科書の予習 7. 研修指導体制 研修責任者 : 上谷 雅孝 指導医 : コメディカル : 坂本一郎 森川実 末

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330 先天性気管狭窄症 / 先天性声門下狭窄症 概要 1. 概要気道は上気道 ( 鼻咽頭腔から喉頭 ) と下気道 ( 気管 気管支 ) に大別される 指定難病の対象となるものは声門下腔や気管に先天的な狭窄や閉塞症状を来す疾患で その中でも先天性気管狭窄症や先天性声門下狭窄症が代表的な疾病である 多

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呼吸器内科学 臨床感染症学 呼吸器内科学 1 臨床実習の概要 実際症例に即して医療情報を捉え その情報を合理的に組み立てて診断に到達する方法を学ぶ その中から必要な検査法の適応 検査結果の読み取り方から 各検査結果の総合的把握により診断と病状は決定され 医療方針が明らかになってくる まず臨床において

臨床研修の目標の概要 歯科医師として好ましい態度 習慣を身に付け 頻度の高い歯科治療処置を確実に実施できるようになり 生涯にわたりより広範囲の歯科医療について知識 技能を習得する態度を養い 生涯研修の第一歩とすることである 社会に貢献し 国民の健康増進に寄与する歯科医となるよう以下を目標とする 1

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疫学研究の病院HPによる情報公開 様式の作成について

に 真菌の菌体成分を検出する血清診断法が利用されます 血清 βグルカン検査は 真菌の細胞壁の構成成分である 1,3-β-D-グルカンを検出する検査です ( 図 1) カンジダ属やアスペルギルス属 ニューモシスチスの細胞壁にはβグルカンが豊富に含まれており 血液検査でそれらの真菌症をスクリーニングする

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2 4 診断推論講座 各論 腹痛 1 腹痛の主な原因 表 1 症例 70 2 numeric rating scale NRS mmHg X 2 重篤な血管性疾患 表

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2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

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検討結果は 参考資料 3-3 Ⅱ 本検討会での検討事項等 MOCA の特殊健康診断に関し 下記の事項について検討等を行う 特殊健康診断の項目について 1 業務従事者健診の項目 2 配転後健診の項目 1 現行の特化則で規定されている MOCA の健診項目には 膀胱がんに関する項 目が含まれておらず ま

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炎症 免疫系門クラスター 143 科目クラスター炎症 免疫系クラスター 授業科目名免疫 アレルギー学 実習 専担当者名 責任者廣川誠 分担者植木 重治, 大杉義征 単位数 1 単位 ( 選択 ) 開講時間帯 18:00~21:00 中央検査部カンファレンスルーム 1. 免疫 アレルギー学総論, 細胞

70 例程度 デング熱は最近増加傾向ではあるものの 例程度で推移しています それでは実際に日本人渡航者が帰国後に診断される疾患はどのようなものが多いのでしょうか 私がこれまでに報告したデータによれば日本人渡航者 345 名のうち頻度が高かった疾患は感染性腸炎を中心とした消化器疾患が

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

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第1 総 括 的 事 項

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卒後臨床研修を始めるにあたって

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Transcription:

呼吸器 アレルギー 膠原病内科学 責任者 : 前門戸任教授 教育成果 ( アウトカム ): 呼吸器 アレルギー性疾患 膠原病 心身症を有する患者の心身両面における症状と日常生活上の障害を理解するとともに これらの疾患の適切な診断を行うために 医療面接 基本的診察手技及び検査法について実践的知識を身につける 加えて 疾患の病態を把握し 患者や家族と話し合い 適切な社会的及び身体的治療目標に到達するように包括的な治療方法の作成を修得する ( ディプロマポリシー :1,2,4,6,8,9) 行動目標 (SBOs): 外来実習 1. 呼吸器 アレルギー性疾患 膠原病 心身症の診断 治療についての実践的知識を身につけるため 担当医指導のもとに患者に接し 対話 ( 医療面接 ) の中から診断上必要な主訴 現病歴 既往歴などを聴取し 患者に関する医療情報を指導医に簡潔に説明できる 2. 身体所見の基本的な項目とその意味を十分理解し 実習時に基本的な手技を施行し 異常所見を体験して修得する 3. 外来患者の疾患の診断に必要な情報の収集 検査法 ( 胸部 X 線 CT 血液検査 スパイロメトリー 気管支鏡検査 ) の意義を理解し 個々の所見について理解し 適切な診断に到達できる 4. 医療スタッフとしての自覚を持ち 医師として患者に接する心構えや態度に留意し 患者や家族との円滑で十分なコミュニケーションを取る 5. 以上のことを行うことで臨床医に要求されるスキルを身に付ける 病棟実習 1. 入院中の呼吸器 アレルギー性疾患 膠原病 心身症の患者に接し 円滑なコミュニケーションをはかり 診断 治療に必要な情報 ( 現症 症状の経過 合併症 既往歴 家族歴 職業歴 環境及び行動歴 ) を聴取し 適切に診療録に記載できる 2. 呼吸器 アレルギー性疾患 膠原病 心身症の診断における基本診察の意義を理解し 診察を行うことができる 3. これまで得られた医療情報 身体所見から 鑑別診断を行い 必要な検査を計画できる 4. 検査所見 ( 胸部 X 写真 CT 血液検査 スパイロメトリー 気管支鏡検査 ) を正しく理解して 適切に記載し 診断できる 5. 既知の医療情報 ( ガイドライン等 ) を基に 患者の病態を踏まえて 科学的根拠に基づいて治療方針を決定できる 6. 患者の医療情報 身体所見 検査所見 治療方針 治療上の問題点を指導医 医療スタッフに説明でき 検討会で症例提示できる

7. 担当となる入院患者を毎日回診し 必要な情報の収集し 経時的変化 ( 治療による改善 ) を確認し 指導医に報告し 診療録に適切に記載できる 8. 検査及び治療時の安全確認の考え方を理解することによって 指導医の下で医行為基準に従って必要な処置を実施もしくは介助できる 9. 医療スタッフとしての自覚を持ち 医師として患者に接する心構えや態度に留意し 患者や家族との円滑で十分なコミュニケーションを取る 10. 医師 患者 家族がともに納得できる医療を行うために インフォームド コンセントのための文書作成方法を理解し スチューデント ドクターとして説明に参加できる 鑑別診断 診療行為のため個別的行動目標 1. 主要症候のとらえ方を修得するため 下記の症候を有する当科関連疾患を列挙できる (1) 発熱 (2) チアノーゼ (3) ショック (4) 呼吸困難 (5) 胸痛 (6) 喘鳴 (7) 嗄声 (8) 血痰 結核 (9) 関節痛 (10) 全身倦怠感 2. 基本的疾患 症候群の特徴を修得するため 下記の疾患 ( 病態 ) の特徴的な症候 背景を列挙できる (1) 腫瘍性呼吸器 胸壁 縦隔疾患 (2) 気管支喘息 (3) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 気管支拡張症 (4) 肺炎 胸膜炎 (5) 間質性肺炎 (6) インフルエンザ (7) 肺結核 (8) 慢性呼吸不全 (9) アナフィラキシー (10) 関節リウマチ (11) 皮膚筋炎 (12) 強皮症 (13) 全身性エリテマトーデス 3. 基本的な診断の進め方を修得するため 必修事項にある基本的疾患 症候群については 下記の事項を整理しながら新患患者に対して病歴より診断ができる (1) 主訴は何か (2) どの部位 ( 臓器 ) の病変か

(3) 急性か慢性か (4) 炎症性疾患が存在するかどうか (5) 重症か軽症か (6) 緊急性の有無 (7) 鑑別疾患のうちどれが該当するか (8) 確定診断に必要な検査は何か 4. 呼吸器 アレルギー 膠原病に関連した血液 血清学的検査法を理解し その検査値の意義および正常と異常との区別ができる 5. 呼吸機能検査 血液ガス検査 喀痰塗抹標本鏡検について その目的 検査適応を理解し 判定 評価ができる 6. 胸部エックス線写真 CT MR シンチグラム 肺血管造影などの胸部画像診断について その基本的手技および読影ができる 7. 気管支内視鏡の目的 手技 適応 評価ができる 8. 呼吸不全の定義 酸素療法の適応と意義および慢性呼吸不全の急性増悪 CO 2 ナルコーシスの説明ができる 呼吸器疾患リハビリテーション 在宅酸素療法の適応と評価について説明できる 9. RCU(respiratory care unit) において 人工換気法の種類および特徴を説明できる 気管挿管 気管切開の適応について説明できる 10. 肺癌に必要な診断のための検査方針を立て 検査法の実際 生検 組織標本の検鏡による組織型の決定ができるとともに 臨床病期 ( ステージ ) の決定をし 治療方針が策定できる 11. 膠原病と自己免疫疾患を概説し その種類を列挙できる 12. 心身症 心身医学についてその重要性と具体的な手法を説明できる 医療面接についての実践力を養うため模擬患者に対する面接を行い 学生たち自身による評価を行う 担当した患者における医療面接を通して その成果を発揮することができる 13. 患者や家族への informed consent 癌の告知とその適応 予後不良な患者 および緩和医療 (terminal care における疼痛や精神的ストレスの軽減 ) への実践的対応ができる 14. わかりやすく信頼性があり 客観的な診療録を書くことができる

特に留意すべき注意事項 : 1. 病棟実習では学生専用カルテ ( 実習終了時にレポートとして提出 ) に患者の病歴 身体所見 経時的変化を SOAP 形式で記載する 外来においては新患の病歴 身体所見を取り直接カルテに記載する 学生は指導医と共に一人の医師として患者に対応する訓練を行うので 当科配属前にこれらの技能を十分修得しておくこと 準備が不十分な時は実習に参加できない 2. 外来での実践的な診療について理解を深め より多くの専門外来を体験する目的で 個別に外来診療に参加する外来実習を実施する 希望する外来診察枠をグループで調整後 前日までに各自外来担当医に実習のアポイントを取っておくこと 病棟実習に支障のないようベッドサイド実習の時間帯を調整すること 事前学修内容および事前学修時間 : シラバスに記載されている実習内容を確認し 教科書 レジメを用いて事前学修 ( 予習 復習 ) を行うこと さらに 医療面接 診察など基本的臨床技能実習で修得した手技についても再確認しておくこと 各実習に対する事前学修の時間は最低 30 分を要する 本内容は全実習に対して該当するものとする

第 4 5 学年臨床実習スケジュール [ 呼吸器 アレルギー 膠原病内科学 ] [ 第 1 週 ] 指導医師名 :1 前門戸任教授 2 佐々木信人講師 3 森川直人講師 4 長島広相助教 5 秋山真親助教 6 内海裕助教 7 山下雅大助教指導医師名 :8 守口知助教 9 村田興則助教 10 及川侑芳助教 ( 任期付 ) 11 小林仁客員教授 12 似内郊雄非常勤講師 曜 1 時限 2 時限 3 時限 4 時限 月 オリエンテーション診療録の記載方法 8 胸部 X-P CT の読影 1 胸部 X-P CT の読影 1 症例検討会 [ 病棟 ] 火 チェストカンファランス ベッドサイド実習 外来実習 総回診 ( 呼吸器内科 ) ベッドサイド実習 外来実習 水 [ 東 5 カンファランス ] 10 [ 東 5 カンファランス ] 木 234567891112 234567891112 膠原病実習 金 2

[ 第 2 週 ] 指導医師名 :1 前門戸任教授 2 佐々木信人講師 3 森川直人講師 4 長島広相助教 5 秋山真親助教 6 内海裕助教 7 山下雅大助教指導医師名 :8 守口知助教 9 村田興則助教 10 及川侑芳助教 ( 任期付 ) 11 小林仁客員教授 12 似内郊雄非常勤講師 曜 1 時限 2 時限 3 時限 4 時限 月 ベッドサイド実習 症例検討会 火 10 チェストカンファランス 10 [ 外来 ] 総回診 ( 呼吸器内科 ) [ 病棟 ] 水 [ 東 5 カンファランス ] 10 [ 東 5 カンファランス ] 木 234567891112 234567891112 口頭試問 金 口頭試問 1 口頭試問 5 5

授業に使用する機械 器具と使用目的 使用機器 器具等の名称

使用機器 器具等の名称 成績評価方法臨床実習評価は以下の項目について 100 点満点で評価する ( 評価方法 ) 1. 知識 :15 点 2. 態度 :20 点 3. 技能 :10 点 4. 問題解決能力 :15 点 5. 技能試験 :10 点 6. 指導医評価 :10 点 7. ポートフォリオ :20 点