Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者

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2 抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の議論と今後の予定 平成 21 年に取りまとめられた報告書以降の知見を改めて報告書にまとめ 以下の議論がなされた 平成 21 年以降の非臨床研究及び 10 年に及ぶ疫学研究の科学的な知見を総括し 以下の事実から タミフル服用のみに異常行動と明確な因果関係がある

インフルエンザ定点以外の医療機関用 ( 別記様式 1) インフルエンザに伴う異常な行動に関する調査のお願い インフルエンザ定点以外の医療機関用 インフルエンザ様疾患罹患時及び抗インフルエンザ薬使用時に見られた異常な行動が 医学的にも社会的にも問題になっており 2007 年より調査をお願いしております

( 別添 ) インフルエンザに伴う異常な行動に関する報告基準 ( 報告基準 ) ( 重度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 重度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください ( 軽度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 軽度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください イン

Microsoft Word H26年度岡部研究班協力依頼通知

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別紙 平成 29 年 11 月日 各医療機関御中 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究班 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究に対する協力のお願いについて 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます さて 標記について 昨年度に引き続き 平成

別紙 平成 30 年 11 月日 各医療機関御中 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究班 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究に対する協力のお願いについて 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます さて 標記について 昨年度に引き続き 平成

別紙 平成 25 年 11 月 1 日 各医療機関御中 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究班 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究に対する協力のお願いについて 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます さて 平成 25 年度厚生労働科学研究地球規模保健課

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から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

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(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

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【資料1-4】電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」周知啓発用資料について

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

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資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

3. 定期接種の接種時期について結核の定期接種の対象者については 1 歳に至るまでの間にある者と予防接種法施行令 ( 昭和 23 年政令第 197 号 ) 第 1 条の3に規定されているが 本件に伴い 2に記載した方法を検討してもなお やむを得ず1 歳を超えて接種を行った者に対して定期接種の対象外と

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

4 耐性ウイルス添付文書によれば, タミフルを投与した患者の1.4%( 小児では4.5 %) に耐性ウイルス, つまりタミフルが効かないウイルスが出現しています ( 1) また, 後述のように, 乳幼児の場合は18~33% と報告されています ( 4) 2 タミフルの副作用はタミフルが承認されるまで

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を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

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薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

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(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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【資料1】結核対策について

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

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員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

インフルエンザ

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

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一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

2. 検討 ~ 医療に関する事故の特殊性など (1) 医師等による医療行為における事故 医師等が患者に対してどのような医療行為を施すべきかという判断は 医師等の医学的な専門知識 技能に加え 医師等の経験 患者の体質 その時の患者の容態 使用可能な医療機器等の設備等に基づきなされるものである ( 個別

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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なお,PMDA メディナビでパスワードを設定済の方は, 共通のパスワードとなります (4) 登録完了 ( 図 2 ステップ 3) なお, 登録後, ログイン時は (1) で表示される画面で, ログイン画面へ をクリックし, メー ルアドレス及びパスワードを入力してください 図 1 PMDA メディナ

【押印あり】日本医学会宛

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

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の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

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1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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この薬は 細菌感染症には効果がありません この薬を予防に用いる場合は 原則としてインフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記の人が対象となります 高齢の人 (65 歳以上 ) 慢性心疾患の人 代謝性疾患の人 ( 糖尿病等 ) 腎機能障害の人 この薬は 治療に用い

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( 別紙 1) 一般用医薬品のリスク区分の変更手順について 平成 21 年 5 月 8 日医薬品等安全対策部会 1. 平成 21 年 6 月から薬事法に基づく 一般用医薬品の販売におけるリスク区分が実施されることとなっている また 医薬品等安全対策部会は 薬事法第 36 条の 3 第 3 項の規定に

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III 医療事故情報等分析作業の現況 (2) ガベキサートメシル酸塩の製品平成 21 年 12 月現在薬価収載品目は以下の通りである アガリット静注用 100mg アロデート注射用 100mg アロデート注射用 500mg 注射用エフオーワイ100 注射用エフオーワイ500 ソクシドン注 注射用パナ

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Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者がインフルエンザにかかった時は 異常行動にご注意下さい インフルエンザにかかった時には 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有 ( 注無にかかわらず 異常行動 1) が報告されています ( 参考 4 参照 ) また 因果関係は不明ですが 抗インフルエンザウイルス薬の服用後に 異常行動 ( 注と関連すると考えられる転落死等 2) が報告されています ( 注 1) 急に走り出す 部屋から飛び出そうとする 徘徊するなどの行動 ( 注 2) 平成 21 年 4 月 ~ 平成 29 年 8 月末の8シーズンで計 8 件報告されている ( 参考 3 参照 ) 厚生労働省では 異常行動による転落等のリスクを低減するための具体的な対策を示し 都道府県等を通じて 医療機関等に注意喚起の徹底を依頼しました ( 別添参照 ) インフルエンザにかかった時は 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず 異常行動にご注意下さい < 具体的な対策 > 原則 これまでにも注意喚起を行っている内容小児 未成年者がインフルエンザにかかった時は 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず 少なくとも治療開始後 2 日間は小児 未成年者を一人にしない 小児 未成年者が住居外に飛び出ないための追加の対策 ( 例 ) 新たに示した対策 ( 例 ) (1) 高層階の住居の場合玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う ( 内鍵 補助錠がある場合はその活用を含む ) ベランダに面していない部屋で寝かせる窓に格子のある部屋で寝かせる ( 窓に格子がある部屋がある場合 ) (2) 一戸建ての場合 (1) に加え できる限り1 階で寝かせる 1

薬生安発 1127 第 8 号 平成 29 年 11 月 27 日 都道府県 各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿 特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 抗インフルエンザウイルス薬の使用上の注意に関する注意喚起の徹底について 抗インフルエンザウイルス薬投与後の異常行動の発現につきましては 本年 11 月 9 日に開催された薬事 食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において 新たに得られた情報も踏まえ評価され 引き続き 抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無 種類にかかわらず 異常行動についての注意喚起を徹底することが適当とされました また 異常行動に関連すると考えられる転落死も引き続き報告されており 注意喚起において具体的な説明を行うことの必要性も指摘されたことから 次に掲げる例を参考に 貴管内医療機関等に対して インフルエンザ罹患時の対応についての注意喚起に御協力いただきますよう お願いします ( 具体的な注意喚起の例 ) 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず インフルエンザと診断され治療が開始された後 少なくとも2 日間は 保護者等は小児 未成年者が一人にならないよう配慮することを原則とする旨の説明に加え 次の注意喚起の例が考えられます (1) 高層階の住居においては 例えば 玄関及び全ての窓の施錠を確実に行うこと ( 内鍵 補助錠がある場合はその活用を含む ) ベランダに面していない部屋で療養を行わせること 窓に格子のある部屋がある場合はその部屋で療養を行わせること 等 小児 未成年者が容易に住居外に飛び出ない保護対策を講じることを医療関係者から患者及び保護者に説明すること 2

(2) 一戸建てに住んでいる場合は 例えば (1) の内容のほか 出来る限り 1 階で療養を行わせること なお 厚生労働省ホームページの 平成 29 年度今冬のインフルエンザ総合対策について の 平成 29 年度インフルエンザQ&A で異常行動について別紙のとおり改訂するとともに 関係製造販売業者あて 上記の具体例を含む注意喚起を徹底するよう指示しましたのでお知らせします http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html ( 平成 29 年度今冬のインフルエンザ総合対策について ) http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html ( 平成 29 年度インフルエンザQ&A) 3

( 別紙 ) 厚生労働省の 平成 29 年度インフルエンザ Q&A より抜粋 Q.10: インフルエンザにかかったらどうすればよいのですか? (1) 具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう (2) 安静にして 休養をとりましょう 特に 睡眠を十分にとることが大切です (3) 水分を十分に補給しましょう お茶でもスープでも飲みたいもので結構です (4) 咳やくしゃみ等の症状のある時は 周りの方へうつさないように 不織布製マスクを着用しましょう (5) 人混みや繁華街への外出を控え 無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう また 小児 未成年者では インフルエンザの罹患により 急に走り出す 部屋から飛び出そうとする ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすおそれがあります 自宅で療養する場合 インフルエンザと診断され治療が開始された後 少なくとも 2 日間は 小児 未成年者が一人にならないなどの配慮が必要です (Q15 を参照 ) Q.14: 抗インフルエンザウイルス薬の服用後に 転落死を含む異常行動が報告されていると聞きましたが 薬が原因なのでしょうか? 抗インフルエンザウイルス薬の服用後に異常行動 ( 例 : 急に走り出す 部屋から飛び出そうとする ウロウロするなど ) が報告されています また これらの異常行動の結果 極めてまれですが 転落等による死亡事例も報告されています 2009 年 4 月から 8 件 (2017 年 8 月末現在 ) 抗インフルエンザウイルス薬の服用が異常行動の原因となっているかは不明ですが これまでの調査結果などからは インフルエンザにかかった時には 医薬品を服用していない場合でも 同様の異常行動が現れること 抗インフルエンザウイルス薬の種類に関係なく 異常行動が現れること が報告されています 以上のことから インフルエンザにかかった際は 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず 異常行動に対して注意が必要です ( 具体的注意は Q15 を参照 ) 4

Q.15: 異常行動による転落等の事故を予防するため どのようなことに注意が必要でしょうか? インフルエンザにかかった際は 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず 異常行動が報告されています (Q14 を参照 ) 小児 未成年者がインフルエンザにかかり 自宅で療養する場合は 抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず インフルエンザと診断され治療が開始された後 少なくとも 2 日間は 保護者等は小児 未成年者を一人にしないことを原則として下さい また これに加え 異常行動が発生した場合でも 小児 未成年者が容易に住居外に飛び出ないための対策として 例えば 以下のような対策が考えられます (1) 高層階の住居の場合 玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う ( 内鍵 補助錠がある場合はその活用を含む ) ベランダに面していない部屋で寝かせる 窓に格子のある部屋で寝かせる ( 窓に格子がある部屋がある場合 ) (2) 一戸建ての場合 (1) に加え できる限り 1 階で寝かせる < 異常行動の例 > 突然立ち上がって部屋から出ようとする 興奮状態となり 手を広げて部屋を駆け回り 意味のわからないことを言う 興奮して窓を開けてベランダに出ようとする 自宅から出て外を歩いていて 話しかけても反応しない 人に襲われる感覚を覚え 外に飛び出す 変なことを言い出し 泣きながら部屋の中を動き回る 突然笑い出し 階段を駆け上がろうとする 5

参考 1 主な抗インフルエンザウイルス薬の種類 推定処方患者数等 商品名一般名投与方法 ( 注 ) 推定処方患者数 (2016/2017 年シーズン ) 製造販売業者名 タミフル オセルタミビルリン酸塩 内服 約 313 万人 中外製薬株式会社 リレンザ ザナミビル水和物 吸入 約 197 万人 グラクソ スミスクライン株式会社 ラピアクタ ペラミビル水和物 点滴静注 約 27 万人 塩野義製薬株式会社 イナビル ラニナミビルオクタン酸エステル水和物 吸入 約 475 万人 第一三共株式会社 ( 注 ) 製造販売業者からの報告に基づく推計 6

参考 2 抗インフルエンザウイルス薬に関する安全対策の経緯 平成 19 年 (2007 年 )2 月に タミフルを服用した中学生が自宅マンションから転落死する事例が報道されたことを踏まえ 予防的な安全対策として タミフルの処方の有無にかかわらず 自宅において療養を行う場合 (1) 異常行動の発現のおそれについて説明すること (2) 少なくとも2 日間一人にならないよう配慮すること を患者 家族に説明するよう 医療関係者に注意喚起を行った その後 タミフルの服用後に10 代の患者が2 階から転落して骨折したとする症例が報告されたことから 平成 19 年 (2007 年 )3 月に タミフルの添付文書の 警告 の欄に 10 代の患者にはハイリスク患者と判断される場合を除き 原則として使用を差し控える旨等を追記した ( 以下の枠囲み参照 ) 加えて 製薬企業に対し 緊急安全性情報 を医療機関等に配布し 注意喚起を行うよう指導を行った 警告 ( 抜粋 ) 10 歳以上の未成年の患者においては 因果関係は不明であるものの 本剤の服用後に異常行動を発現し 転落等の事故に至った例が報告されている このため この年代の患者には 合併症 既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては 原則として本剤の使用を差し控えること また 小児 未成年者については 万が一の事故を防止するための予防的な対応として 本剤による治療が開始された後は (1) 異常行動の発現のおそれがあること (2) 自宅において療養を行う場合 少なくとも2 日間 保護者等は小児 未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者 家族に対し説明を行うこと なお インフルエンザ脳症等によっても 同様の症状が現れるとの報告があるので 上記と同様の説明を行うこと また 平成 19 年 (2007 年 )12 月の厚生労働省薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 以下 安全対策調査会 という ) での検討を踏まえ リレンザ等についても 添付文書の 重要な基本的注意 の項に 自宅において療養を行う場合には少なくとも2 日間一人にならないよう配慮することを説明すること等を追記した ( ただし 10 代の患者への使用を原則として差し控える旨の記載は行われていない ) なお 平成 22 年 (2010 年 )1 月 平成 22 年 (2010 年 )9 月にそれぞれ製造販売が承認されたラピアクタ及びイナビルの添付文書の記載は リレンザと同様のものとなっている 7

タミフルの服用と異常行動等との因果関係については 安全対策調査会等におい て 疫学調査等の結果に基づき検討が行われ 平成 21 年 (2009 年 )6 月に報告書 1 が とりまとめられた 同報告書では タミフルと異常行動の因果関係に明確な結論を出すことは困難で あるなどとして タミフルの 10 代への使用差控えを含むそれまでの予防的な対策を 継続することが適当とされた 平成 21 年 (2009 年 ) の検討結果がとりまとめられた後も シーズンごとの異常行 動に関する副作用の報告状況等を安全対策調査会に報告している 1 リン酸オセルタミビル ( タミフル ) について ( 平成 21 年 6 月 16 日薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ) http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/06/s0616-5.html 8

参考 3 抗インフルエンザウイルス薬服用時 の異常行動の報告 ( 平成 21 年 (2009 年 )6 月の報告書取りまとめ以降 ) < 集計方法 > 医薬品医療機器法において 医薬品の製造販売業者 ( 製薬企業 ) は その取り扱う医薬品による副作用による症例を知ったときは 厚生労働大臣に報告することが義務づけられている ( 副作用報告 ) 以下の集計は 各シーズンの副作用報告をまとめたもの なお 副作用報告は 医薬品との因果関係が不明な症例も含めて報告される また 抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の因果関係は不明とされている 2009/2010 シーズン 2010/2011 シーズン 2011/2012 シーズン 2012/2013 シーズン 2013/2014 シーズン 2014/2015 シーズン 異常行動報告数 異常行動報告数 異常行動報告数 異常行動報告数 異常行動報告数 異常行動報告数 全体 うち死亡 全体 うち死亡 全体 うち死亡 全体 うち死亡 全体 うち死亡 全体 うち死亡 タミフル 50 1 16 0 31 0 31 0 23 2 24 0 うち未成年 44 0 15 0 20 0 19 0 17 0 16 0 リレンザ 65 0 8 1 7 0 1 0 5 0 3 0 うち未成年 62 0 8 1 7 0 1 0 4 0 3 0 ラピアクタ未承認未承認 1 0 4 0 3 0 1 0 0 0 うち未成年 - - 1 0 3 0 0 0 1 0 0 0 イナビル未承認未承認 5 0 15 1 2 0 10 0 5 0 うち未成年 - - 4 0 15 1 1 0 8 0 3 0 9

2015/2016 シーズン 2016/2017 シーズン 合計 異常行動報告数 異常行動報告数 異常行動報告数 全体 うち死亡 全体 うち死亡 全体 うち死亡 タミフル 25 0 38 0 238 3 うち未成年 18 0 21 0 170 0 リレンザ 4 1 11 1 104 3 うち未成年 2 1 11 1 98 3 ラピアクタ 0 0 0 0 9 0 うち未成年 0 0 0 0 5 0 イナビル 11 0 5 1 53 2 うち未成年 8 0 5 1 44 2 ( 注 ) シーズンごとに審議会で報告した資料を集計 異常行動の総数については シーズンごとの集計後に報告の取り下げや追加の症状の報告等により 現時点で同様の集計を行った場合の件数と若干異なる可能性がある また シーズンごとの集計対象期間は若干異なる < 各シーズンの集計対象期間 > 2009/2010 シーズン : 平成 21 年 4 月 ~ 平成 22 年 6 月 2010/2011 シーズン : 平成 22 年 7 月 ~ 平成 23 年 9 月 2011/2012 シーズン : 平成 23 年 10 月 ~ 平成 24 年 8 月 2012/2013 シーズン : 平成 24 年 9 月 ~ 平成 25 年 8 月 2013/2014 シーズン : 平成 25 年 9 月 ~ 平成 26 年 8 月 2014/2015 シーズン : 平成 26 年 9 月 ~ 平成 27 年 8 月 2015/2016 シーズン : 平成 27 年 9 月 ~ 平成 28 年 8 月 2016/2017 シーズン : 平成 28 年 9 月 ~ 平成 29 年 8 月 10

インフルエンザ罹患時 の異常行動の報告 (2015/2016 年シーズン 2016/2017 年シーズン ) < 調査方法 > インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究 2 ( 研究代表者 : 川崎市健康安全研究所所長岡部信彦 ) において インフルエンザウイルス薬の服用の有無によらず インフルエンザ様疾患と診断され かつ 重度の異常行動を示した患者 ( 注 ) の報告を医療機関に対して求めている ( 注 ) 飛び降り 急に走り出すなど 制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある行動 < 研究班まとめ ( 概略 )> 抗インフルエンザウイルス薬の種類 使用の有無と異常行動については 特定の関係に限られるものではないと考えられた 異常行動による重大な転帰の発生を抑止するために 抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無に関わらず インフルエンザ発症後の異常行動に関して 注意喚起を行うことが必要であると考えられる 参考 4 2015/2016 年シーズン 2016/2017 年シーズン 2016/2017 n=53 いずれかが不明,7 件,13% 全て服用なし, 3 件, 6% アセトアミノフェンのみ, 3 件, 6% リレンザのみ,4 件,8% その他,3 件,6% イナビル + アセトアミノフェン,9 件,17% リレンザ + アセトアミノフェン,7 件,13% イナビル,9 件,17% タミフルのみ,4 件,8% タミフル + アセトアミノフェン,4 件,8% その他 : ラピアクタ + アセトアミノフェン 3 件, 2 2014/2015 年シーズン以前の報告件数は 平成 29 年 11 月 9 日平成 29 年度第 8 回薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の資料 3-1 を参照 http://www.mhlw.go.jp/file/05-shingikai-11121000-iyakushokuhinkyoku-soumuka/0000184039.pdf 11