乳幼児新規相談者 主訴別内訳

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診断書等の交付について

年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

支援 相談活動 表-1 示 機能 枠組 常 意識 行 日常業務 取 組 現実的 各相談機能 境目 必 明確 沿 動 相談現場 次 段階 分 実施 1)1 次的相談 :1 回 電話 面接 解決 2 次的相談 及 2)2 次的相談 : 面接 複数回実施 問題解決 役割 担 3)3 次的相談 : 支援者

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児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

 

第 4 章施策の展開 1 到達目標障害のある方の自立支援の観点から 地域生活への移行や就労支援などの主要な課題に対応するため 国の基本指針 11 に示された見込量の確保に係る目標事項について 本市における障害福祉計画 ( 第 4 期 ) 期間中の実績等を踏まえ 到達目標 12 を設定します 一覧 (

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

第2節 茨木市の現況

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

H27 年度 子ども 若者総合支援センター エールぎふ 20 歳 18 歳 例 : 学校とセンターとの関係 子ども 若者総合支援センターは 社会の変化による子どもや若者に関する問題の複雑化 多様化に対応するため 平成 26 年 4 月に新設され 本年度で 2 年目となりました 支援を必要とする子ども

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地域子育て支援拠点事業について

学力向上のための取り組み

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平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

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第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

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看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

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平成24年5月17日

(1) 庁内外の関係機関と密に連携を図りつつ必要に応じてひとり親家庭を訪問 1 背景ひとり親家庭からの相談窓口に寄せられる相談件数は増加傾向にある また養育に問題を抱える父母からの相談 父母や子どもが精神的に不安定であるケースに関する相談等 相談内容やその背景も複雑化してきていることから 碧南市では

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

事業内容

計画の今後の方向性

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

1 広島市障害者計画の策定について

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

6 児童福祉法の改正 24 年 4 月には 障害者自立支援法と児童福祉法に分かれていた障がい児 の支援体制を一元化する改正がなされ 市町村が支給決定する障がい児通所支援 と都道府県が支給決定する障がい児入所支援が創設されました 7 障害者虐待防止法の施行 24 年 10 月には 障害者虐待の防止 養

資料 3 全国精神保健福祉センター長会による自殺予防総合対策センターの業務のあり方に関するアンケート調査の結果全国精神保健福祉センター長会会長田邊等 全国精神保健福祉センター長会は 自殺予防総合対策センターの業務の在り方に関する検討チームにて 参考資料として使用されることを目的として 研修 講演 講

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

計画相談支援 障がい児相談支援における特定事業所加算に係る基準の遵守状況に関する記録 ( 保存用 ) 平成年月サービス提供分 異動等区分 1 新規 2 継続 3 変更 4 廃止 加算の区分 1 特定事業所加算 (Ⅰ) 2 特定事業所加算 (Ⅱ) 3 特定事業所加算 (Ⅲ) 4 特定事業所加算 (Ⅳ)

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

那智勝浦町 障害

放課後等デイサービス事業所における自己評価結果 ( 公表 ) 公表 : 平成 31 年 3 月 15 日事業所名運動療育スクール jump 宇部校 環境 体制整備業務改善 1 チェック項目はいいいえ工夫している点 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で 適切である 2 職員の配置数は適切である 3

伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

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第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

I. はじめに 平成 28 年度においては 社会福祉法人制度改革の対応として 1 経営組織のガバナンス 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業に取り組んでいかなければならないと考えています 社会福祉法人は社会から期待される役割を果たすため 積極的な取り組みを進めていくことが必要で

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

完成版1:習志野市発達支援モニタリング調査保護者データ分析報告

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

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目 次 Ⅰ はじめに Ⅱ 相談支援の現状と課題 Ⅱ-1 アーチルの相談から (1) 乳幼児相談 (2) 学齢児相談 (3) 成人相談 Ⅱ-2 創出された社会資源における取り組みから (1) 仙台市自閉症児者相談センター (2) 仙台市第二自閉症児者相談センター (3) 仙台市地域活動推進センター (

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

「障害者福祉施設従事者等による障害者虐待の防止と対応」 について

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

スライド 1

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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第3節 重点的な取り組み

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主な事業 ( 平成 27 年度内容 ) 支援の方向事業名内容 / 対象者 / 対応者 / 実施場所 発達支援健診 総合発達相談 健康づくり推進課 各健康支援課 あそびの教室 健康づくり推進課 各健康支援課 発達障害者支援センターの運営 障害者福祉課 障害児等療育支援事業 障害者福祉課 障害児巡回指導

2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

区(支部)社協会費関係相談記録

2-2 大阪市における主な課題 大阪市の合計特殊出生率は全国と比較してさらに低くなっています 平成 18 年以降 出生数や合計特殊出生率が持ち直し 横ばい傾向にあるものの 総人口に占める年少人口 生産年齢人口の割合は減少しており 少子化への対応が喫緊の課題となっています 加えて 子育て層と考えられる

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

2

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

発達 を支援するということ 発達 とはこどもが学び成長する段階です! * 障害特性のみにとらわれず * 行動のみを変容させることではなく * その背景にある発達要求を知る 発達の領域 = 運動 理解 言語 社会性 対人 生活習慣 2

事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

スライド 1

A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている A-2-(1)-5 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている 評価概要 1 子どもの心身の状態 生活習慣をアセスメントで把握し自立に配慮

第1章 計画の目指すもの

Ⅰ 第 4 期障害福祉計画に係る進捗状況 成果指標放課後等デイサービス事業を利用する児童 生徒の割合 平成 25 年度実績 平成 26 年度実績 平成 27 年度実績 平成 28 年度実績 平成 29 年度目標 11% 28% 39% 48% 61% おもな取組み 施策 1 障害や発達に課題のある子

介護給付費等単位数サービスコードについてサービスコードの構成 : サービス種類 サービス種類コード : サービス種類 居宅介護重度訪問介護同行援護行動援護療養介護生活介護経過的生活介護短期入所重度包括施設入所支援経過的施設入所支援自立訓練 ( 機能訓練 ) 自立訓練 ( 生活訓練 ) 宿泊型自立訓練

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

区(支部)社協会費関係相談記録

申請者の現状 ( 基本情報 ) アセスメント様式 1 作成日 相談支援事業者名 計画作成担当者 1. 利用者の状況 氏名 住所 性別 男 / 女 年齢 [ 持家 借家 GH 入所施設 医療機関 その他 ] 生年月日 電話 携帯 FAX 障がい名疾患名 手 帳 身体 有無申請中総合級詳細 : 視覚聴覚

児童発達支援計画又は放課後等デイサービス計画に沿った適切な支援の実施 〇ニーズ 課題を細かく見ていき それに沿った支援内容を職員間で話し合いを実施している はい ( 人 ) どちらでもない ( 人 ) わからない ( 人 ) 引き続き 子ども達が楽しみながらスキルを付けられるよう支援を工夫していく

家政_08紀要48号_人文&社会 横組

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

2. 身体障がいの状況 (1) 身体障がいの種別 ( 主な障がいの部位 ) 平成 28 年 6 月 30 日現在の身体障害者手帳所持者の身体障がいの種別 ( 主な障がいの部位 ) をみると 肢体不自由が 27,619 人 (53.3%) と全体の過半数を占めて最も多く 次いで 内部障がいが 15,9

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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1. 子育て短期支援事業の概要 根拠法 子育て短期支援事業 は 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の 3 第 3 項に規定する市町村が実施する事業 用語の意味 児童 児童福祉法第 4 条に規定する者をいう 保護者 児童福祉法第 6 条に規定する者をいう

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

案 参考資料 1 健康長寿笑顔のまち 京都推進プラン ( 計画期間 : 平成 30 年 ~34 年度 ) 身体活動 運動分野抜粋案 1

図人権教育を通して育てたい資質 能力 人権教育の指導方法等の在り方について [ 第三次とりまとめ ] をもとに作成 5

Transcription:

アーチル発達障害基礎講座 発達障害児者が地域で安心して生活するために, 支援者ができること 仙台市北部発達相談支援センター 乳幼児支援係長 大橋かほる

アーチルは何をしているところ? ~ アーチルの 3 つの顔 ~ こどもから大人まで発達障害のある ( 心配な ) 方を対象とした相談支援を行っている 仙台市が設置 運営する相談機関 1 児童相談所の一部業務 (18 歳未満 ) 障害児に関する相談 調査 判定 指導 2 知的障害者更生相談所 (18 歳以上 ) 知的障害者に関する専門的相談 指導および関係機関の支援 3 発達障害者支援センター ( 子供 ~ 大人 ) 発達障害に対する専門相談支援 生涯を通じて 2

乳幼児新規相談者主訴別内訳 発達障害の内容と対応について 適切な集団の場が欲しい 落ち着きがない 全体的な発達の遅れ 人との関わりが難しい その他 発達障害を疑い その対応について知りたい相談が多い 事前に発達障害を調べて 0 100 来所する保護者も増えてい 200 300 400 500 る件 3

相談から見える現状と課題 1 乳幼児期 発達障害に関する多種多様な情報が氾濫しており 保護者が不安になって来所される場合も少なくない すでに保育所 幼稚園に所属など地域に活動の場がある新規相談者数が増えている 養育上の課題を抱えた家庭の相談が増えている DV や虐待等 家族背景が複雑に絡んだ相談も増えている 4

学齢児新規相談者主訴別内訳 発達障害なのか学習の遅れ福祉サービスを利用したい家庭での対応を考えたい集団での対応を考えたい運動がぎこちない適切な集団を考えたい落ち着きがない人との関わりが難しい発音 吃音の問題その他 知的障害を伴わない児からの放課後等ディサービス等福祉サービス利用希望も増加傾向 乳幼児相談同様発達障害を疑い その対応について知りたい相談が多い 0 20 40 60 80 100 件 5

相談から見える現状と課題 2 学齢児期 より 障害特性がわかりづらい 新規相談者が増えている 虐待や触法 不登校等問題がいくつも絡み合い 一機関や施設 団体だけでの対応では支援困難なケースも増加している 重度の知的障害を伴う児で自傷やパニック等行動障害を生じるケースもある 知的な遅れのない発達障害児の福祉サービス ( 放課後等ディ ) 利用希望者が増えている 6

成人新規相談者主訴別内訳 発達障害ではないか 福祉サービスの利用について 就労について家庭での対応適切な集団の選択についてその他 知的障害者の福祉サービス ( 就労移行支援等 ) を利用して生活を立て直そうとする相談も多い 自ら発達障害を心配して来所する場合が多い 0 20 40 60 80 100 件 7

相談から見える現状と課題 3 成人期 就労継続困難等から自ら発達障害を疑って来所する新規相談者数が急増している 継続相談者数も増加 とりわけ 20 歳代の相談が急増している ( 地域で相談できる社会資源が不足している ) 重症心身障害児者や行動障害等の住まいの場の確保や支援の担い手の不足 触法 長期引きこもり 家庭内暴力 精神科系疾患併発等課題が複雑に絡み合った対応が困難な相談が増加 8

誰でも地域の中であたり前に暮らしたい しかし 障害があると あたり前 が あたり前 にできない現実がある 本人や家族は あきらめたり 孤立してパワーレスになることも多い そこで 生涯を通して 地域の中で 乳幼児から大人まで一貫して 住んでいる地域や日中活動の場で その人らしく 自分の意思が発信できる 楽しみがある 意欲が持てる認められる, 安心できる場がある, 信頼できる人がいる その人の暮らしを推し量りながらニーズを探る相談支援 個別の相談から把握された全体の課題解決に向けたシステム作り ケアマネジメントの考え方や ICF 障害 制度に関する知識等 9

ケアマネジメントとは ケアマネジメントの考え方 共通の理念 1 本人の願い ( ニーズ ) を中心に支援する 2 チームで統合的な支援する ( 連携 協働 ) 3 エンパワメントを支援する ( 自分で意思を表明できる 自ら問題解決に向かう力を持つ ) 10

1. 本人の願い ( ニーズ ) を中心に支援するために ~ 氷山モデル ~ 目に見える問題 ( 相談の主訴 ) ことばが遅い 指示を覚えられない お友達と遊ばない かんしゃくを起こす こだわりが強いなど 問題の背景要因 家庭環境 教育環境職場環境 健康状態 ( 身体 精神 ) 発達特性発達障害 相互に影響しあっている 11

1. 本人の願い ( ニーズ ) を中心に支援するために 目に見える問題 ( 相談の主訴 ) の背景を探る 発達障害児者支援の基本的考え方 第 2 部へ ニーズ と デマンド ああしてほしい こうしてほしい と口にしたり 表出した要望のこと 将来も含めて本当に必要になってくるもの 客観的に判断された 必要 のこと 12

1. 本人の願い ( ニーズ ) を中心に支援するために 本人の生きづらさ 家族の育てにくさ に着目した支援 本人の生きづらさ 発達支援家族の育てにくさ 子育て支援 支援の開始 診断されてからではなく 早い段階から 生きづらさ の改善を一緒に考えていく 13

1. 本人の願い ( ニーズ ) を中心に支援するために 将来の 自立した生活 を見据えた 本人主体の支援 乳幼児期学齢児期成人期 本人支援 保護者支援 自立 とは 自分の望む生き方を 自分なりに決定し 必要に応じて周りの手助けももらいながら 実現していくこと 認められ 自信が持てる 自分の意思を発信できる 楽しみややりがいがある 信頼できる人がいる 安心できる場がある 14

1. 本人の願い ( ニーズ ) を中心に支援するために 予防的な視点からの支援 障害特性そのものは一生涯続く 苦手なことの克服だけを無理に目指さない 得意な領域を伸ばしていくこと 本人の特性をよく知って関わり 環境調整する 最大の予防は 周囲の理解 15

2 チームで統合的な支援をするために ( 連携 協働 ) 一貫した支援 支援者が代わっても本人の望む生き方が実現できることが大切 本人 家族のニーズ これまでの具体的な支援 次の支援者にきちんと引き継がれていくように *** サポートファイルの活用 *** 16

17 サポートファイルアイル アイル は 私らしく生きたい (Iwill )! を実現するためのファイル 平成 26 年度からは小 中学校でもサポートファイルの活用を行っている アイル作成 活用の例 *** サポートファイルの活用 *** 小学校 幼稚園 保育所 保育園 児童発達支援センター 児童発達支援事業所

2 チームで統合的な支援するために ( 連携 協働 ) 本人 支援者 市民の協働による支援 誰もが本人らしく生きていくことができる社会の実現 のために 自分たちには何ができるか 当事者意識をそれぞれが持ちながら協働していく 18

連携を進めていくうえで (1) 本人のニーズ? 家族の願いは? 背景は? 関わっている機関はどんなところ? 通っている機関での状況や支援方針は? それら関係機関と一緒に考えたいのだが 19

連携を進めていくうえで (2) 連携先が どんな取り組みを行っているのか どんな強みや特色があるのか 逆に苦手なところや課題はどんなところか 関わっている支援者は? 先ずはお互いを知ることから! 20

支援ネットワーク 関係機関 関係機関と共有したいこと 本人 保護者の視点 ニーズ 24 時間の生活 地域の支援者と協力した生活支援 少し先 ( 将来 ) を見据えた支援 関係機関 本人 関係機関 連携 家族アーチル 連携 協働 日中活動の場 本人や家族のニーズや支援の目標を共有し合いながら お互いの立場を尊重し 役割を果たすことを期待しあう 21

3 エンパワメントを支援する 同じ悩みを持つ保護者, 先輩保護者との出会いから 意欲がわいてきた 元気をもらった 保護者のエンパワメント ( 乳幼児期の取り組み ) 初期療育グループ 家族教室 自分一人じゃなかった! 仲間がいた! 将来のことが見えてきた 希望がわいてきた 自分達にもできることがあった! 新たなニーズ グループが終了しても自分達で何かしたい もっと仲間を増やしたい もっと身近にあって気軽に日々の生活の事を相談できる場所があったらいいな 自分達の経験を生かし, 後輩の力になりたい! 保護者による保護者支援のためのシステムへの展開 22

3 エンパワメントを支援する 保護者のエンパワメント ( 乳幼児期の取り組み ) 自分たちのできることをしたい! 保護者 お母さんの部屋 まろん どんぐりころころ 保護者 聴き合い, 伝え合う関係が作られていく 活動の成果として 参加者同士の連帯感リーダーの誕生主体的な行動意見の相違を超えた目的に向かう意欲 利用者の声 自分の苦しみを理解してくれる保護者の存在が嬉しい 部屋に入るとホッとする 担当した保護者の声 自分が必要とされていることを実感した 来てくれるお母さんに応えられるよう仲間と更に話し合いたい 23

3 エンパワメントを支援する 保護者のエンパワメント ( 成人期の取り組み ) 個別支援 集団支援 24 学びとつながり 共感と励まし 生かし ( 自主活動 )

3 エンパワメントを支援する 青年の会 本人のエンパワメント

3 エンパワメントを支援する 本人のエンパワメント 自己評価 ( 自信 ) の向上 地域活動推進センター 2 本人の生活リズムが整い 他の利用者と共に小集団への参加が可能になれば 本人のニーズに基づいた課題を活動に設定 3 活動を通しての達成感や 他者に認められる成功経験によって自己評価の回復や 自己理解の促進 社会参加の意欲向上を図る 1 本人が安心して過ごせる場を提供支援者との関係づくりを進める 社会参加の促進

福祉サービス事業所等 GH CH 相談支援事業所 移行 本人主体 成人期 就労先 学校 本人 家族の声 相談支援事業所 教育委員会 移行 学齢児期 放課後ケア事業所 乳幼児期 保育所幼稚園児童発達支援 C 事業所等 本人 家族 支援者 地域との協働 一貫した支援 26