平成 30 年 3 月 13 日交通政策審議会第 70 回港湾分科会資料 6-4 港湾の中長期政策 PORT 2030 ~ 施策の内容 ( 参考資料 ) ~ 国土交通省港湾局 平成 30 年 3 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and To

Similar documents
資料 3-1 国際コンテナ戦略港湾政策について 平成 30 年 11 月 6 日関税 外国為替等審議会関税分科会国土交通省港湾局

Microsoft PowerPoint - 【資料2-4-1】大阪港0927.pptx

1

Microsoft PowerPoint - 青森港ビジョン概要版(A4版)

目次 1. 大阪港の概要 1 大阪港の概要 大阪港の位置 大阪港の取扱貨物量 外貿コンテナ貨物の取扱状況 大阪港の再編計画 2. 対象事業の概要 5 整備目的 事業の主な経緯 整備対象施設の概要 事後評価に至る経緯 3. 費用対効果分析 7 便益項目の抽出 需要の推計 便益計測 荷主の輸送コストの削



資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局

別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業

茨城港 ( 日立港区 ) の全景 ひ たち 日立港区 茨城港日立港区 茨城県 水戸 常陸那珂港区 大洗港区 計画変更箇所 がいこう 外港地区 第 5 ふ頭地区 ひたちなか 常陸那珂港区 第 3 ふ頭地区 久慈漁港 第 1 ふ頭地区 第 2 ふ頭地区 久慈川 第 4 ふ頭地区 JR 常磐線 H26.3

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C C A91E58DE38D608FDA8DD78E9197BF E B8CDD8AB B83685D>


Microsoft PowerPoint - 最終131209_【事後評価】TS1・(委員会説明用PPT) .pptx

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

untitled

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

資料 4 H24 北陸地域国際物流戦略チーム幹事会 日本海側拠点港における取り組み状況 金沢港 七尾港 平成 25 年 3 月 8 日 石川県

表紙-裏表紙-低

重工業から農林漁業まで 幅広い産業を支えた動力機関発達の歩みを物語る近代化産業遺産群 *

untitled

<4D F736F F F696E74202D20345F8EA993AE895E8D EA997A5895E8D CC8A54944F90DD8C7682C98AD682B782E9834B C982C282A282C42E >

Microsoft Word - ②千葉港長期構想1~2-1

東南アジア航路 韓中航路 日韓航路等において スペース交換 航路の合理化 新航路の共同開設などについて加盟船社同士が協調することで 競争力の回復を図ることを目的としている KSP は 2017 年 11 月の第 1 弾では東南アジア航路で 3 隻 釜山 - 博多 門司航路で 4 隻の撤退 2018

<312D315F BFA98488D918DDB95A897AC B4B816A834A838B83655F967B8FC88F4390B32E786C7378>

東アジアへの視点

(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

Microsoft PowerPoint 資料2-2 横須賀港(修正2).ppt

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

説明用パワーポイント

済州島特別船舶登録制度船舶投資会社

中国の対東南アジア戦略

ガス市場について

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

<4D F736F F F696E74202D E4967B8FA4895E817A8E9F90A291E38C5E82CC81758D9193E08A438FE

<4D F736F F D C83588E9197BF FE394BC8AFA81698A6D92E894C5816A2E646F63>

関経連_事業報告書CS4.indd

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

Microsoft PowerPoint - 06_【資料-1】戦略チームの取組(第16回部会)_0825

Transcription:

平成 30 年 3 月 13 日交通政策審議会第 70 回港湾分科会資料 6-4 港湾の中長期政策 PORT 2030 ~ 施策の内容 ( 参考資料 ) ~ 国土交通省港湾局 平成 30 年 3 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

1. グローバルバリューチェーンを支える海上輸送網の構築 ( 参考 ) ロジスティクスハブの集貨力の強化策 ロジスティクスハブの集貨力を強化するため 周辺の物流施設についても海上輸送や軌道式システムにより円滑に接続 港湾ロジスティクス ハブの形成 周辺の倉庫群 軌道式システムによる円滑な接続 周辺の倉庫群 内港地区の物流施設 屋根付き 自動離着岸システム コンテナ積替施設 内航 外航 コンテナターミナルへ直送 はしけを活用した海上輸送による円滑な接続 臨海部空間における高付加価値産業の立地促進により 新たな雇用を創出し 地域経済に貢献 我が国の高い技術力を活用した加工 修繕等のサービス提供により 集貨 創貨を通じた輸出振興に貢献 1

2. 持続可能で新たな価値を創造する国内物流体系の構築 ( 参考 ) 荷主と運航事業者 物流事業者をつなぐ マッチングシステム 構築 内航輸送の効率性を向上させるため 施設の共同利用の促進や荷主と運航事業者 物流事業者をつなげるマッチングシステムの確立等を通じて 小ロット化する貨物の共同配送を促し 空コンテナ輸送をできるだけ縮小させる 片荷輸送に対応する共同配送のイメージ 上り貨物が多い企業と下り貨物が多い企業をマッチングさせ 片荷輸送の空スペースを効率的に利用 関西国際物流戦略チームによる 荷主と物流事業者をつなぐ マッチングシステム (LOGI-LINK) 都市部 配送センター A 港 下り 上り B 港 地方部 配送センター 小ロット化する小口輸送の共同配送のイメージ メーカー毎に発送 A 港 B 港 A 港 B 港 2

2. 持続可能で新たな価値を創造する国内物流体系の構築 ( 参考 ) 安全で効率的な船舶の離着岸システムの構築 AIS 情報を活用して 将来的には 陸側からの タグボート等の支援船を含めた最適航路の選定 離着岸 港内操船支援 夜間 霧中など視界不良時における 安全な離着岸 港内操船支援の実現も期待される 港湾施設においても 安全な離着岸 港内操船を支援するための自動離着岸システムの導入を検討する必要がある ( 特に 条件の厳しい離島航路を中心に検討 ) 港湾での対応 離着岸 港内操船支援システムの研究 周辺状況 (AIS 情報 気象海象情報 荷役情報等 ) をもとに 最適港内航路選定 離着岸支援 タグボート等の支援船が必要な船舶には 支援船を含めたシステムとして 最適航路選定及び離着岸 港内操船支援 夜間 霧中など視界不良時においても 安全な離着岸 港内操船 入出港 AIS 情報 自動綱外し装置 自動離着岸装置 CAVOTEC 社の自動離着岸装置 ( 真空式 ) TRELLEBORG 社の自動綱外し装置と係船モニター 3

2. 持続可能で新たな価値を創造する国内物流体系の構築 ( 参考 ) Wi-Fi ネットワーク等情報システムを活用した農水産物等の輸出環境の向上 Wi-Fi ネットワーク等の情報システムを駆使したリーファーコンテナの温度モニタリングシステム等の導入を促進することにより 離島を含む地域の農林水産物等の輸出 移出のための港湾機能を強化する Wi-Fi を活用した Remote Container Management (RCM) システム ( マースク社等 ) Wifi やタグの活用 輸送中のコンテナ内の温度や位置情報が陸上からリアルタイムで確認できるため 温度変化が感知された場合は 陸上オフィスから船上の船員に対して直接指示が出せるため コンテナの温度管理機能の故障等による貨物の腐敗などを防ぐことが可能 ( 出典 : Maersk のウェブページより港湾局作成 ) 4

3. 列島のクルーズアイランド化 ( 参考 ) 国際フェリーを活用した航路構築の検討 舞鶴港と韓国浦項港を国際フェリーで結び 日韓の世界遺産を回るツアールート構築の構想がある 地中海やバルト海などでは クルーズ船並みの宿泊施設 免税店 レストラン等を備えた国際フェリーが運航されており 観光地を結ぶだけでなく 移動時間を楽しめるよう機能の充実が図られている 貨物に加えて旅客も誘致することにより 安定した国際フェリー航路を構築する検討も求められる 国際フェリーを活用した日韓の歴史世界遺産ツアー構想 韓国浦項周辺の世界遺産 慶州 ( 仏国寺 ) 欧州における観光フェリーの活用状況 1 フランス イタリア コルシカ サルデーニャ島 ( コルシカフェリー サルデーニャフェリー ) 慶州 ( 石窟庵 ) 国内フェリーによる北海道観光も便利 メガ スメラルダ号 京都 奈良周辺の世界遺産 ( 陸路 ) 約 360km 京都 ( 金閣寺 ) キャビン船内の免税店船内レストラン 2スウェーデン ストックホルム エストニア タリン ( タリンクシリヤライン ) 仁川空港 ( 海路 ) 約 550km ( 陸路 ) 約 200km 関西国際空港 東大寺 ( 奈良 ) ロマンチカ号 : 世界遺産 スイートルーム船内の免税店エリア船内レストラン出典 : 船社ホームページ (https://www.corsica-ferries.co.uk/, http://www.tumlare.co.jp/guide/cruise/tallink-silja-line/info-tsl/ ) 5

4. ブランド価値を生む空間形成 ( 参考 ) 民間開発事業者による内港地区の再開発イメージ 内港地区等の港湾の再開発について 開発の基本方針 官民の役割分担 民間開発事業者の参入要件 地元合意手続等を規則により明確化 水域を含めた港湾空間の一体活用を可能とすることにより民間開発事業者の参入を促進 はしけによりコンテナターミナルへ直送可能な民間物流倉庫 クルーズふ頭 空港へ水上交通により快適に移動可能な民間商業 宿泊施設 水上公園やマリーナ等 魅力ある水辺空間を活用した民間の賑わい交流施設 屋根付き 自動離着岸システム コンテナターミナルへ直送 コンテナ積替施設 水域と陸域の一体利用 クルーズ船ふ頭 空港へ直接接続 全天候型乗降場 水域と陸域の一体利用 水域と陸域の一体利用 専用岸壁の例 はしけを活用したコンテナ輸送の例 水上交通と商業施設が隣接する例 水上交通と宿泊施設が隣接する例 魅力あるマリーナ 水辺のカフェの例 6

6. 港湾 物流活動のグリーン化 ( 参考 ) LNG バンカリング拠点の形成 LNG バンカリング 船舶への LNG( 液化天然ガス ) の燃料供給のこと 2020 年の船舶燃料への規制強化に伴い 船舶の LNG 燃料化が進展することが見込まれている これを契機とし 世界最大の LNG 輸入国である我が国の強みを活かし 港湾に多数立地する既存の LNG 基地を最大限活用し シンガポールとも連携して アジア地域で先駆けて LNG バンカリング ( 船舶への燃料供給 ) 拠点を形成する 建造が進む大型 LNG 燃料船 出典 :CMA-CGM HP MSC Cruises HP 我が国は世界最大の LNG 輸入国 LNG 燃料大型コンテナ船のイメージ (CMA-CGM 社 2020 年 9 隻竣工予定 22,000TEU 型 ) LNG 燃料大型クルーズ船のイメージ (MSC Cruises 社 2022,24 年竣工予定 200,000 GRT 型 ) シンガポールと連携した LNG バンカリング拠点ネットワークの形成 フランス イギリス スペイン 台湾 その他 705 766 962 1423 インド単位 : 万トン 4387 1646 JERA ( 東電 + 中電 ) 2016 年世界 LNG 総輸入量約 2 億 6400 万トン 中国 2504 3206 東京ガス 関西電力 日本その他 韓国 日本 LNG バンカリングを巡るトピックス 日本の調達量年間約 8,300 万トン 日本全体で世界の約 1/3 出典 : 資源エネルギー庁 国際 MOU( 覚書 ) の署名 我が国民間事業者の動き 欧州 LNG 燃料供給船 LNG 燃料船 LNG バンカリングのイメージ 日本 北米 日 シンガポール首脳会談 LNGバンカリング拠点の整備に向けた両国間の協力を推進 LNG バンカリング推進に向けて国土交通省港湾局を含め 7 カ国 8 者の港湾当局間で覚書に署名 平成 29 年 7 月には新たに 3 カ国 3 者が署名 国内における船舶向け LNG 燃料供給事業の検討を開始 既存船舶燃料油では世界最大のバンカリング拠点 ( 世界シェア約 2 割 ) シンガポール 平成 28 年 9 月 28 日日 星首脳会談 平成 28 年 10 月 5 日覚書署名 平成 30 年 1 月 26 日報道発表 太平洋に面しアジアの東側のゲートウェイに位置する我が国に LNG バンカリング拠点を形成することにより 太平洋を航行する船舶等の我が国への寄港増加を図り 港湾の国際競争力を強化する 7