資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

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今年度の算定項目 P2 今年度の算定項目は以下のとおり (1)2016 年度の需要実績等に基づく接続可能量 (2017 年度算定値 ) 風力の接続可能量 (2017 年度算定値 ) 太陽光の接続可能量 (2017 年度算定値 ) (2)2014 年度 ~2016 年度の需要実績等に基づく指定ルール事

報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

Q4. 出力制御を実施した場合 公平に制御されていることは どのように確認出来るのか A. 再エネの出力制御を実施した場合は 電力広域的運営推進機関による妥当性の検証を受けることになっています ( 月単位で 検証を実施 ) なお 九州エリアの離島 ( 壱岐 種子島 徳之島 ) では 既に出力制御を実

2 空 白

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

参考 :SWITCH モデルの概要 SW ITCH モデル は既存の発電所 系統 需要データを基にして 各地域における将来の自然エネルギーの普及 ( 設備容量 ) をシミュレーションし 発電コストや CO 排出量などを計算するモデルです このモデルでは さらに需要と気象の時間変動データから 自然エネ

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

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. 石垣島における電力系統の概要 Copyright The Okinawa Electric Power Company, Incorporated. All Rights Reserved.

第 21 回系統 WG プレゼン資料資料 1 九州本土における再エネ出力制御の実施状況について 年 4 月 2 6 日 九州電力株式会社

説明 年間断面におけるマージンの値 2 間接オークション導入が 2018 年 10 月 1 日からとなったことを踏まえ 10 月以降分のマージンについて間接オークション導入後に適用される送配電等業務指針に基づき設定する 変更後の送配電等業務指針では 実需給断面におけるマージンが必要な場合を除き 原則

説明 年間断面におけるマージンの値 2 間接オークション導入が 2018 年 10 月 1 日からとなったことを踏まえ 10 月以降分のマージンについて間接オークション導入後に適用される送配電等業務指針に基づき設定する 変更後の送配電等業務指針では 実需給断面におけるマージンが必要な場合を除き 原則

申込代行事業者さまへのお知らせについて

本日の議論 2 本日は 6 月に実施する以下の業務における需給バランスの評価における供給予備力の基準について ご議論いただく 供給計画とりまとめ (STEP0, 対象 : 第 1 年度 ~ 第 10 年度 ) 電源入札等の検討開始の要否判断のための需給バランス評価 (STEP1, 対象 : 第 1

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

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資料 1 申込代行事業者さまにご確認 ご対応いただく内容 1. 同封資料の内容について ご確認をお願いいたします 1 今回 当社からご確認させていただく対象は ( 資料 2) 今回確認の対象となる発電所一覧 に記載している発電所です 複数の発電所を申込みいただいた申込代行事業者さまについては ダイレ

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

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接続契約締結先 電源接続案件募集プロセスへの参加の有無 東京電力パワーグリッド株式会社 有 ( エリア名 : 栃木県北部 中部エリア ) 無 工事費負担金 20,000,000 円 ( 税抜き ) 連系工事期間 特定 ( 買取 ) 契約締結先 平成 29 年 9 月 25 日 ~ 平成 31 年 1

エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

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部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

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変更履歴 年月日内容 作成 第 6 章適用時期およびアクセス案件の取り扱い (2) 電源接続案件募集プロセスへの対応について当面の適用方法 ( 補足 ) を追記 章構成を変更 第 2 章前提条件 適用する系統分類を明確化 適用系統に応じた潮流

経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

10kW 以上の太陽光 風力 水力 地熱 バイオマス発電の場合 1. 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 様式第 19 1 経済産業大臣殿 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 (10kW 未満の太陽光発電を除く ) 年 5 月 1 日 ( ふりがな ) とうきょ

本日の内容 2 一般送配電事業者が電源 Ⅰ の公募調達を行うに当たり 広域機関は 一般送配電事業者が募集量を設定する際の基本となる考え方を示す必要がある 217 年度の調整力公募における電源 Ⅰ 必要量の基本的な考え方について改めて整理したので 電源 Ⅰ Ⅰ 必要量の考え方等についてご議論いただきた

長期 ~ 当日断面における予備力確保のイメージ 2 供給予備力 ( 本資料記載部分 ) 需給ハ ランス調整に対応した調整力 原則 小売電気事業者が確保すべき予備力 需要 長期短期 (GC 断面等 ) 連系線期待分 上げ方向 上げ方向 現在はマージン (3%) これまでの 供給予備力 (8~10%)

今回の調査の背景と狙いについて当社では国のエネルギー基本計画の中で ZEH 普及に関する方針が明記された 200 年より 実 邸のエネルギー収支を調査し 結果から見えてくる課題を解決することが ZEH の拡大につなが ると考え PV 搭載住宅のエネルギー収支実邸調査 を実施してきました 205 年

厄 1 No [ 今回確認の対象となる発電所一覧 ] No. 適用ルール ご契約者さま 発電場所所在地 定格出 (kw) 1 新ルール さま 市 町大字 番地 20 2 指定ルール同上同上 10 [ 担当事業所 ]( 出 制御機能付 PCS の仕様確認依頼書

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法改正に関する意見書

検討の進め方 出所 ) 第 4 回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会資料 3( 赤枠削除 ) 217/chousei_sagyokai_4_haifu.html 2 第 11


平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

Ⅰ. 認定制度 1. 認定制度 の現状 2. 認定時期について 3. 認定案件の適正な事業実施に向けて 4. 調達価格の決定時期

2017(平成29)年度第1四半期 決算説明資料

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

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RIETI Highlight Vol.66

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

太陽光発電について 太陽光発電とは シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し 太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電方法 太陽光発電システムは太陽電池モジュールや架台 パワーコンディショナー等からなるシステム品であり 住宅に設置する場合は工事が必要 住宅用では 4kW 程度の出

平成 28 年度までに認定を受けた方の接続の同意を証する書類 新認定制度への移行手続にあたり必要となるもの旧一般電気事業者による買取 ( 高圧 ) 北海道 工事費負担金の額を契約書類に記載している場合 平成 29 年 3 月 31 日以前の接続同意分 1 接続契約成立のお知らせ 1 1をもって接続同

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整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

再生可能エネルギーの自立に向けた取組の加速化 1 FIT 制度の創設当初は 量 の拡大を重視し 固定価格と買取義務に依拠した売電モデルの下で 高コストで大量 多様なプレーヤーが再生可能エネルギー発電事業に参入 世界的に脱炭素化へのモメンタムが高まり 再生可能エネルギーがコスト競争力のある主力電源とな

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南早来変電所大型蓄電システム実証事業

1. 入札制度について (1) 総論 (1-1) 保証金における不可抗力事由の取扱い (1-2) 旧制度下の認定案件の失効状況 (2) バイオマス発電について (2-1) バイオマス液体燃料区分の取扱い ( 新規のバイオマス燃料種の取扱いを含む ) (2-2)2018 年度の入札量 (2-3) 石炭

余白 1

再生可能エネルギー発電と二次電池を導入した地域電力システムのシミュレーションによる設計

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マージンバランス給運用容量4 周波数維持用容量空容量その他需現状と課題 1 現状の北海道本州間連系設備 ( 以下 北本 という ) の運用容量 マージンの考え方 交流連系線における運用容量の考え方と異なり 北本は設備容量を運用容量としている 北本 ( 両方向 : 以下 記載省略 ) では 交流連系線

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安定供給の確保に係る事業者等の役割 1 第 2 段階においてライセンス制が導入された以降も安定供給を維持するためには 各事業者等がそれぞれに課された責務をしっかりと果たしていくことが求められます 特に 小売事業者が果たすべき役割は重要であり 自社顧客の需要に応じた供給力を確保するためのインセンティブ

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総合資源エネルギー調査会省エネルギー 新エネルギー分科会新エネルギー小委員会第 17 回系統ワーキンググループ 資料 5 p1 風力発電遠隔出力制御に係る技術仕様について ( 報告 ) 2018 年 10 月 10 日日本風力発電協会日本小形風力発電協会電気事業連合会

スマートグリッドと電気自動車

( 余 ) 1

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発電単価 [JPY/kWh] 差が大きい ピークシフトによる経済的価値が大きい Time 0 時 23 時 30 分 発電単価 [JPY/kWh] 差が小さい ピークシフトしても経済的価値

既設風力発電事業の採算性(事業者)

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

新電力のシェアの推移 全販売電力量に占める新電力のシェアは 216 年 4 月の全面自由化直後は約 5% だったが 217 年 5 月に 1% を超え 218 年 1 月時点では約 12% となっている 電圧別では 特別高圧 高圧分野 ( 大口需要家向け ) は時期により変動しつつも 全体的には上昇

再生可能エネルギーを活用した新たなサービス

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

2018年度第1四半期 決算説明資料

Microsoft Word - 1.B.2.d. 地熱発電における蒸気の生産に伴う漏出

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200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

<4D F736F F F696E74202D F8D7793FC94CC E F181408E9197BF31312D32816A2E B8CDD8AB B83685D>

1. 補助事業の概要 (1) 事業概要 主な事業者 事業地 ひおき地域エネルギー株式会社 日置市 鹿児島県日置市伊集院町 施設名称 1 コンパクトグリッド 1 2 コンパクトグリッド 2 面的利用エリア面積約 89,054.55m 2 主な再生可能エネルギー 面的利用先 主な導入設備 太陽光 コージ

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目次 1. 実施内容について 背景と目的 2. 海外 P2G 事例 3. FSの中間報告 システム機能概要図 主要設備仕様案 主要設備面積試算と水素量試算 想定スケジュール 技術的要件 送電線 FSにおける今後の検討スケジュール 2017 Toshiba Corporation / Tohoku-E

A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

タイトル

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幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し

3 調査結果 内非住宅向け出荷は前年同期比容量ベースで 82.1 台 3 1 量 図 5 および容量帯別出荷台数 図 6 を見ると 数ベースで 81.9 と減少している 容量帯別出荷容 はじめに 分 分 分および 218 1kW 未満の容量ベースで前年同期比 94.5 台数ベー 年度分の調査結果にお

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資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

1. 再生可能エネルギーの 接続可能量 の算定について 2. 出力制御の見通しについて

1. 再生可能エネルギーの 接続可能量 の算定について

系統 WG のこれまでの経緯 4 2014 年 9 月太陽光発電の大量申し込みにより接続保留問題が発生 10 月 接続可能量 (2014 年度算定値 ) の算定について検討開始 ( 第 1 回系統 WG) 12 月 接続可能量(2014 年度算定値 ) の算定結果の公表( 第 3 回系統 WG) 同月の第 8 回新エネ小委員会で結果報告 2015 年 3 月出力制御見通しを策定 ( 第 5 回系統 WG) 同月の第 10 回新エネ小委員会で出力制御見通しを公表 10 月 接続可能量 (2015 年度算定値 ) の算定について検討開始 ( 第 6 回系統 WG) 11 月 接続可能量(2015 年度算定値 ) の算定結果及び出力制御見通しを公表( 第 7 回系統 WG) 12 月の第 15 回新エネ小委員会で結果報告 2016 年 10 月 接続可能量 (2016 年度算定値 ) の算定について検討開始 ( 第 8 回系統 WG) 11 月 接続可能量(2016 年度算定値 ) の算定結果及び出力制御見通しを公表( 第 9 回系統 WG) 2017 年 1 月の第 17 回新エネ小委員会で結果報告

接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定方法に関する考え方 1 5 E 揚水式水力揚水式水力については 再エネ余剰時に揚水運転を行い 再エネ受け入れのために最大限活用する その際には 以下の 3 点を考慮 1.kW: 再エネの出力 ( 下図の高さ ) に対して 揚水運転が対応可能か 2.kWh: 揚水可能量が 余剰再エネ量 ( 下図の面積 ) に対して十分か 3. 週間運用 : 揚水した水を 夜間等に放水 ( 揚水発電 ) が可能か E 揚水発電 A 需要 F 出力制御 需給バランス断面のイメージ図 F 出力制御年間 30 日 年間 360 時間 ( 太陽光 ) 年間 720 時間 ( 風力 ) までの出力制御による需給調整を織り込み 接続可能量 を算定する E 揚水運転 太陽光 D 風力 C 火力電源( 最低出力 ) B 原子力 地熱 水力等 D 太陽光 風力発電太陽光 風力発電の出力については 合成 2σ 値相当を採用するとともに 発電量が少ない日 ( 曇天 雨天 ) を考慮する 風力発電については JWPA より 風力発電の出力制御の実施における対応方針 において示された部分制御考慮時間により算定する A 需要需要については 2016 年度のエリア需要実績に 余剰買取による太陽光発電の自家消費分を考慮した実需要を用いる また 最低需要については 4 月又は 5 月の休日 (GW を除く ) の晴天日昼間の太陽光発電の出力が大きい時間帯の需要とする B 原子力 地熱 水力等原子力 地熱 水力の出力については 震災前過去 30 年間の設備平均利用率を用いて評価した なお バイオマスについては 過去の実績を用いる また 地熱 小水力 バイオマスについては 導入が見込まれる案件を織り込む C 火力発電火力発電の出力については 再エネ特措法のルールを前提として 安定供給上必要な下限値まで制御又は停止しながら 可能な限り経済的な運用を行うこととする

接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定方法に関する考え方 2 6 年間を通しての 接続可能量 (2017 年度算定値 ) 算定のイメージ 1 太陽光 風力の出力が大きい状況では 火力電源を安定供給に必要な最低出力とする (A) 2 その上で 電気の供給量が需要量を超過する場合 まずは揚水運転を実施し できる限り余剰の再エネ電気を吸収 (B) 3 それでもなお 太陽光 風力の余剰電力が発生する場合は 年間 30 日 年間 360 時間 ( 太陽光 ) 年間 720 時間 ( 風力 ) を上限とする出力制御を実施 (C) 4 1 発電所当たりの再エネ電気の出力制御日数が年間 30 日 年間 360 時間 ( 太陽光 ) 年間 720 時間 ( 風力 ) に達するまで 太陽光発電 風力発電を受入れることとし 接続可能量 を算定 (D) イメージ図 太陽光 風力発電の余剰電力 :(B)+(C) 揚水式水力の揚水運転 :(B) 太陽光 風力の出力制御 :(C) デュレーションカーブ (365 日の13 時需要の年間最大から最小までのグラフ 実際には8,760 時間で分析 ) 需要 万 kw 揚水運転 (B) 出力制御 (C) 3 2 太陽光 風力合成 2σ 出力 (1 日 ) 延べ制御日数 :X 日 ( 例 :90 日 ) 1 (A) 原子力 地熱 水力 火力 ( 最低出力 ) 日数 (365 日 ) (D): 対応する設備容量を 接続可能量 として決定 但し 雨天 曇天は太陽光出力を小さく評価し 区別して制御対象日から除外

接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定方法に関する考え方 3 7 項目 2016 年度算定値 ( 昨年度の系統 WG) 2017 年度算定値 ( 今回の系統 WG) 評価期間算定断面 1 年 (8,760 時間 ) 需要 供給 ( 自然変動 ) 供給 ( ベース ) 需要想定 需要カーブ 風力 太陽光 合成最大出力 (2σ) の発生日 一般水力 原子力 地熱 2015 年度エリア実績 ( 余剰買取による太陽光発電の自家消費分を考慮した実際の需要 ) 2016 年度エリア実績 ( 余剰買取による太陽光発電の自家消費分を考慮した実際の需要 ) 2015 年度発電実績を元に試算 2016 年度発電実績を元に試算 太陽光発電と風力発電の合成出力を月別 太陽光発電と風力発電の合成出力を月別 時間帯別の最大出力で (2σ 評価 ) で評価時間帯別の最大出力で (2σ 評価 ) で評価 一部予測 ( 雨天 曇天の日は 2σ 出力は発生しないと予測 ) 震災前過去 30 年間の設備利用率平均 設備容量 調整池式水力 貯水池式水力については 他の再エネ発電時にはできる限り制御 水力 地熱 バイオマスについては 設備容量に今後の導入見込みを考慮 供給 ( 調整 ) その他 火力 安定的な供給が維持可能な最低出力等まで調整 揚水式水力最大限の活用 ( 発電余力として最大発電機相当を確保 ) 再エネ出力制御 連系線を利用した取引の活用 実績ベースによる 8,760h の需給解析 500kW 未満も含む太陽光発電及び 20kW 以上の風力発電については 年間 30 日 年間 360 時間 ( 太陽光 ) 年間 720 時間 ( 風力 ) を上限として考慮 現行制度下で各社が自主的な取組みとしてコミットできる分は 接続可能量 に含める また 各社の自主的取組を超えるような更なる活用については 拡大策のオプションとして検討 算出された各社の 接続可能量 について 風力発電と太陽光発電の出力想定を需要と連動した 8,760 時間の実績ベースの出力を使用して需給解析を行った場合の出力制御日数 制御量 (kwh) 等を参考として示す

( 参考 1) 昨年度の系統 WG における算定結果 8 太陽光の 2016 年度算定値の算定結果 は 30 日等出力制御枠 30 日等出力制御枠 2016 年度算定値 主な増減要因 北海道東北北陸中国四国九州沖縄 117 万 kw 552 万 kw 110 万 kw 660 万 kw 257 万 kw 817 万 kw 49.5 万 kw 0 万 kw 544 万 kw 91 万 kw 616 万 kw 241 万 kw 795 万 kw 47.0 万 kw 需要減少需要減少需要減少需要減少電源構成需要減少需要増加 風力の 2016 年度算定値の算定結果 算定値北海道東北北陸中国四国九州沖縄 30 日等出力制御枠 36 万 kw 251 万 kw 59 万 kw 109 万 kw 64 万 kw 180 万 kw 18.3 万 kw 2016 年度算定値 主な増減要因 見直さない 見直さない 見直さない 見直さない 見直さない 見直さない 見直さない 0 万 kw 246 万 kw 50 万 kw 0 万 kw 71 万 kw 168 万 kw 17.2 万 kw 需要減少需要減少需要減少需要減少電源構成需要減少需要増加 見直さない 見直さない 見直さない 見直さない 見直す 見直さない 見直さない

( 参考 2)30 日等出力制御枠の見直しの考え方 9 増減要因 ( 対前年度 ) 30 日等出力制御枠 短期的な需要変動 見直さない 各年度算定値 接続申込量が 30 日等出力制御枠 に未達 見直す 参考 30 日等出力制御枠 電源構成の大きな変化 現状 接続申込量 無補償 無制限の出力制御対象 接続申込量が 30 日等出力制御枠 を既に超過 仮に 30 日等出力制御枠 を見直す場合 引き続き無制限 無補償の対象となる事業者に出力制御量がより重くかかるおそれ 事業者間の公平性に問題あり 2016 年度算定値 見直さない 引き続き 無制限 無補償の対象 30 日等出力制御枠 に繰り上げ 指定電気事業者制度の下で接続した太陽光の出力制御量の緩和に活用 ( この方針については 2015 年 3 月の新エネ小委員会で概ね一致 ) 30 日等出力制御枠 を見直さない 全体の出力制御量の緩和に活用 接続済み

2. 出力制御の見通しについて

出力制御の見通しに関する考え方 11 出力制御の見通しの算定に当たっての前提は 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定に用いた前提と同様に置くこととする 出力制御の見通しの策定に当たっては より 実際の導入実績等に即したものにするため 昨年同様 以下の考え方を採用する 8,760 時間の実績ベース方式 による見通しのみ策定 ( 2σ 方式 の見通しは策定しない ) 実際の導入実績等に即した 今後の導入増加量を採用 過去 3 年の年度毎に見通しを算定後 過去 3 年間の平均値を採用 なお 出力制御の見通しは 前提と同様の条件が揃った場合に発生するため 実際に発生する出力制御の時間数等については 電力需要や電源の稼働状況等によって変動することや あくまでも試算値であり電力会社が上限値として保証するものではないことに留意する必要がある 8,760 時間の実績ベース方式 による見通し 算定年度 2014 年度 ~2016 年度 ( 各年度毎に算定後 過去 3 年間の平均値を採用 ) 電力需要 2014 年度 ~2016 年度のエリア実績 太陽光発電 風力発電の供給力 太陽光発電と風力発電の時間帯別の各年度発電実績で評価 供給力 ( ベース ) 震災前過去 30 年間の稼働率平均に 設備容量を乗じて算定 火力発電の供給力 安定供給が維持可能な最低出力 揚水式水力の活用 再エネの余剰電力吸収のため最大限活用 ( 発電余力として最大発電機相当を確保 ) 地域間連系線の活用 安定供給上支障がない範囲で見込める量を最大限活用

( 参考 2) 指定電気事業者の下で追加される太陽光発電と出力制御の見通し (2016 年度 ) 12 北海道 30 日等出力制御枠 最小需要 ( 1) 117 万 kw 300 万 kw 東 北 552 万 kw 779 万 kw 北 陸 110 万 kw 252 万 kw 四 国 257 万 kw 257 万 kw 九 州 817 万 kw 823 万 kw 沖 縄 49.5 万 kw 72 万 kw +20 万 kw 866 時間 (27.4%) +150 万 kw 587 時間 (13.7%) +20 万 kw 273 時間 (11.0%) +20 万 kw 552 時間 (26.5%) +200 万 kw 423 時間 (9.7%) +2.8 万 kw 640 時間 (21.5%) 実績ベースの見通し (2013~2015 年度の実際の需要 日照等を基礎にして試算後 過去 3 年間の平均値 )( 2) +40 万 kw 961 時間 (31.0%) +300 万 kw 1,111 時間 (29.3%) +40 万 kw 307 時間 (13.0%) +40 万 kw 810 時間 (37.0%) +300 万 kw 647 時間 (16.0%) +5.6 万 kw 728 時間 (23.7%) +60 万 kw 1,074 時間 (35.1%) +450 万 kw 1,508 時間 (40.7%) +60 万 kw 358 時間 (15.0%) +60 万 kw 855 時間 (38.6%) +400 万 kw 843 時間 (21.3%) +8.4 万 kw 803 時間 (25.4%) +80 万 kw 1,155 時間 (38.2%) +500 万 kw 1,027 時間 (26.3%) +100 万 kw 1,234 時間 (41.2%) ( ) 内は出力制御率注 ) 各電力の風力は 30 日等出力制御枠を前提 1 昼間最低負荷については 4 月又は 5 月の GW を除く晴れた休日昼間の太陽光発電の出力が大きい時間帯の需要に 余剰買取による太陽光発電の自家消費分を加算しており 2013~2015 年度の平均値である 2 至近の導入状況等を踏まえ 各社が見積もった 30 日等出力制御枠からの追加接続量ごとに 出力制御の見通しを算定

( 参考 3) 指定電気事業者の下で追加される風力発電と出力制御の見通し (2016 年度 ) 13 北海道 30 日等出力制御枠 最小需要 ( 1) 36 万 kw 300 万 kw 東 北 251 万 kw 779 万 kw +40 万 kw 1,450 時間 (13.4%) +50 万 kw 591 時間 (4.9%) ( ) 内は出力制御率注 ) 各電力の太陽光は 30 日等出力制御枠を前提 実績ベースの見通し (2013~2015 年度の実際の需要 日照等を基礎にして試算後 過去 3 年間の平均値 )( 2) +80 万 kw 1,838 時間 (16.6%) +100 万 kw 792 時間 (6.6%) +120 万 kw 2,366 時間 (19.8%) +150 万 kw 993 時間 (9.6%) +160 万 kw 2,919 時間 (23.5%) +200 万 kw 3,521 時間 (27.8%) 1 昼間最低負荷については 4 月又は 5 月の GW を除く晴れた休日昼間の太陽光発電の出力が大きい時間帯の需要に 余剰買取による太陽光発電の自家消費分を加算しており 2013~2015 年度の平均値である 2 至近の導入状況等を踏まえ 各社が見積もった 30 日等出力制御枠からの追加接続量ごとに 出力制御の見通しを算定