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LoRa/ 通信変換器 HLR-RS485 通信仕様書 (Modbus) インターフェース 2019 年 02 月 19 日

改訂履歴 日付改訂者改訂内容 2018/09/14 野村初版 2019/02/19 山下 改訂 1 P12 説明文修正 レジスタ割付修正 P13 キャリアセンス異常エラー追加 承認確認作成

( 3 ) 目次 1 概要... 4 2 基本仕様... 4 3 通信モードについて... 4 4 通信局番について... 5 5 接続構成... 6 6 送受信シーケンス... 9 7 電文の基本構成... 10 8 ファンクションコード... 11 9 メッセージ フレーム構成... 11 10 制限事項... 11 11 レジスタ一覧... 12 12 エラー原因と処理内容... 13

( 4 ) 1 概要本書は 当社の LoRa/ 通信変換器 ( 型式 :HLR-RS485) を 2 台使用して無線の 親局 子局 を構成し 通信回線の一部を無線化する場合の通信仕様及び制限事項について定義するものです 以下 LoRa/ 通信変換器をと記載します 2 基本仕様 インターフェース (Modbus 準拠 ) 通信速度 9600bps,19200bps( 内部設定式 ) 同期方式 調歩同期式 ( 非同期式 ) 通信制御方式 ポーリングセレクション方式 (2 線式半二重モード ) 伝送モード RTU データ形式 スタートビット : 1bit データ長 : 8bit パリティビット : 無 / 偶数 / 奇数 ストップビット : 1bit/2bit 誤り検出 CRC-16(X 16 +X 15 +X 2 +1) 3 通信モードについて には 通信モードの設定があります のボタン操作により設定変更可能です 通信モードには 下記の種類があり 利用形態に応じて利用する全てのに設定を行う必要があります (1) 当社製 IoT ゲートウェイ ( 型式 :HLR-GW-L) と通信するモード LoRa 無線通信 Ethernet( 有線 LAN) パソコン IoT ゲートウェイ (HLR-GW-L) (HLR-RS485) 当社製計測器 (TWPM 等 )

( 5 ) (2) 無線 親局 または無線 子局 として使用するモード 親局 LoRa 無線通信 子局 Modbus 通信親機 ( マスター ) Modbus 通信子機 ( スレーブ ) このモードで使用する場合 マスター側に設置したを 親局 (Parent) スレーブ側に設置したを 子局 (Child) に設定してご使用ください ご使用になる形態により 複数の親局または複数の子局を設置する場合があり 下記の仕様で動作します 1 親局が出力した LoRa 無線の電波は 他の親局は無視します 2 子局が出力した LoRa 無線の電波は 他の子局は無視します 4 通信局番について 一般的な Modbus 対応機器の通信局番は システム内でユニークな局番 ( アドレス ) を設定するだけですが には開始局番と終了局番を設定します 開始局番は自身の通信局番となります は 開始局番 +1~ 終了局番の範囲内の電文を受信したとき その電文を LoRa 無線に変換します を利用する場合 ブロードキャスト通信はご使用になれません ご注意ください 通信局番は 01h~F7h の間で設定します

( 6 ) 5 接続構成 無線 親局 または無線 子局 として使用するモードの場合 次の利用形態があります (1)1 台のを無線親局として用い 1 台のを無線子局として使用する場合親局と子局が 1 対 1 で無線通信を行い 子局と Modbus 通信子機が 1 対多で有線通信を行います 親局 1 LoRa 無線通信 子局 1 Modbus 通信子機 ( スレーブ ) Modbus 通信親機 ( マスター ) 局番設定例 : 開始局番 ( 自局番 ) 親局 1 子局 1 子局 1 に接続する機器 01h 10h 11h~1Fh 終了局番 F7h 1Fh - 上記の設定の場合 親局 1 は Modbus 通信親機から出力された電文の局番をチェックし 開始局番と一致すれば 自らのデータを返信します 開始局番 +1~ 終了局番の範囲内だった場合 LoRa 無線通信を行い 子局からの応答を待ちます 子局 1 は LoRa 通信により受信した電文の局番をチェックし 開始局番と一致すれば 自らのデータを LoRa 通信により返信します 開始局番 +1~ 終了局番の範囲内だった場合 有線通信を行い その応答結果を LoRa 無線通信により親局へ送ります ( 応答なしだった場合も親局へ通知します ) 子局 1 からの応答を親局 1 が受信できた場合は その内容を Modbus 親機へ通知します 子局 1 からの応答を親局 1 が受信できなかった場合は 該当局番のエラーとして 親局 1 は Modbus 通信親機へ通知します

( 7 ) (2)1 台のを無線親局として用い 複数台のを子局として利用する場合親局と子局が1 対多で無線通信を行います 子局 1 親局 1 LoRa 無線通信 子局 2 Modbus 通信子機 ( スレーブ ) 通信 Modbus 通信親機 ( マスター ) 子局 3 局番設定例 : 開始局番 ( 自局番 ) 親局 1 子局 1 子局 1 に接続する機器 子局 2 子局 2 に接続する機器 子局 3 子局 3 に接続する機器 01h 10h 11h~1Fh 20h 21h~2Fh 30h 31h~3Fh 終了局番 F7h 1Fh - 2Fh - 3Fh - 上記の設定の場合 親局 1 は Modbus 通信親機から出力された電文の局番をチェックし 開始局番と一致すれば 自らのデータを返信します 開始局番 +1~ 終了局番の範囲内だった場合 LoRa 無線通信を行い 子局からの応答を待ちます 子局 1~ 3 は LoRa 無線通信により受信した電文の局番をチェックし 開始局番と一致すれば 自らのデータを LoRa 無線通信により返信します 開始局番 +1~ 終了局番の範囲内だった場合 有線通信を行い その応答結果を LoRa 無線通信により親局へ送ります ( 応答なしだった場合も親局へ通知します ) 子局 1~ 3 からの応答を親局 1 が受信できた場合は その内容を Modbus 通信親機へ通知します 子局からの応答を親局 1 が受信できなかった場合 親局 1 は該当局番のエラーを Modbus 通信親機へ出力します

( 8 ) (3) 複数台のを無線親局として用い それぞれに対応した子局を用意する場合 ( 無線が必要な箇所のみ部分的に使用する場合 ) Modbus 通信親機と親局が 1 対多で有線通信を行い 親局と子局が 1 対 1 で無線通信を行います 親局 1 LoRa 無線通信 子局 1 親局 2 子局 2 Modbus 通信子機 ( スレーブ ) Modbus 通信親機 ( マスター ) 親局 3 子局 3 局番設定例 : 親局 1 親局 2 親局 3 開始局番 ( 自局番 ) 11h 21h 31h 終了局番 1Fh 2Fh 3Fh 開始局番 ( 自局番 ) 子局 1 子局 1 に接続する機器 子局 2 子局 2 に接続する機器 子局 3 子局 3 に接続する機器 12h 13h~1Fh 22h 23h~2Fh 32h 33h~3Fh 終了局番 1Fh - 2Fh - 3Fh - 上記の設定の場合 親局 1 が出力した電波は 子局 1~3 の全てが受信しますが 開始局番と終了局番の設定により 子局 1 だけが Modbus 通信子機に対して有線通信を行います 子局 1 が出力した電波は 親局 1~3 の全てが受信しますが 開始局番と終了局番の設定により 親局 1 だけが有線通信を行い Modbus 通信親機へ出力します

( 9 ) 6 送受信シーケンス マスターからの要求電文に対してスレーブが応答電文を返信する形で通信します 要求電文と応答電文 または応答電文と次の要求電文の間には 3.5 文字以上の無通信時間 ( サイレントインターバル ) を設け この間は通信電文を出力しないようにします この他 マスターからの有線通信による要求電文を親局が受け無線通信を開始するまでの間 またはスレーブからの有線通信による応答電文を子局が受け無線通信を開始するまでの間にも 3.5 文字以上の無通信時間 ( サイレントインターバル ) を設け この間は通信電文を出力しないようにします (1) 当社製 IoT ゲートウェイ ( 型式 :HLR-GW-L) と通信する場合 当社製 IoT ゲートウェイ HLR-GW-L HLR-RS485 Modbus 通信子機 ( スレーブ ) 要求電文 ( 無線通信 ) t 要求電文 ( 有線通信 ) 応答電文 ( 有線通信 ) t 応答電文 ( 無線通信 ) 上記図の t の部分が サイレントインターバル帯となります (2) 無線 親局 または無線 子局 として使用する場合 Modbus 通信親機 ( マスター ) HLR-RS485 親局 HLR-RS485 子局 Modbus 通信子機 ( スレーブ ) 要求電文 ( 有線通信 ) t 要求電文 ( 無線通信 ) 要求電文 ( 有線通信 ) 応答電文 ( 有線通信 ) t t 応答電文 ( 有線通信 ) 要求電文 ( 有線通信 ) 応答電文 ( 無線通信 ) t 上記図の t の部分が サイレントインターバル帯となります

( 10 ) 7 電文の基本構成 Start Address Function Data CRC End 無通信時間 8 ビット 8 ビット n * 8 ビット 16 ビット無通信時間 (1)Start および End Modbus RTU モード時のフレームは 3.5 文字分の無通信時間 ( サイレントインターバル ) で始まり 3.5 文字分のサイレントインターバルで終わります (2)Address( アドレスフィールド ) アドレスには 0~247(10 進数 ) が指定されます 255 はブロードキャスト用として使用され スレーブのアドレスには 1~247(10 進数 ) を使用します マスタがスレーブに要求電文を送信する場合には このフィールドにスレーブのアドレスをセットします スレーブがマスタに応答電文を返す場合には スレーブのアドレスをセットします これにより マスタはどのスレーブからの応答であるかを知ることができます を使用する場合 ブロードキャスト通信を行うことはできません (3)Function( ファンクションコード ) ファンクションコードには 1~127(10 進数 ) が指定されます スレーブの種類によって利用可能な値が異なります スレーブはファンクションコードの値によって 指定された機能を実行します 実行後 応答電文を返す場合 要求電文と同じ値を返します エラーが発生した場合は 要求されたファンクションコードの最上位ビット (MSB) に 1 をセットした値を返します (4)Data( データフィールド ) ファンクションに関連したデータを送信する場合に使用します フィールド長は可変で データが無い場合もあります (5)CRC( エラーチェックフィールド ) このフィールドは 16 ビットのデータを二つの 8 ビットデータに分けてセットします CRC(Cyclical Redundancy Check) 演算で計算します 受信側は 受信電文から計算した CRC 値と電文中のエラーチェックフィールドを比較し 一致しない場合は受信した電文を破棄します CRC は Address~Data までが演算対象となります スタート及びストップ パリティビットは演算に含みません また 16 ビットの演算結果を 下位バイト 上位バイトの順で付加してください 具体的な演算方法につきましては Modbus Organization( 下記リンク参照 ) から入手できる仕様書 (MODBUS Protocol Specification) をご確認ください http://www.modbus.org/specs.php

( 11 ) 8 ファンクションコードのデータを読み出す場合 下記のファンクションコードが利用可能です ファンクションコード 03H 要求内容 Read Holding Register に接続した Modbus 通信機器で使用可能なファンクションコードについては 各機器の通信仕様書をご確認ください 9 メッセージ フレーム構成メッセージ フレームの構成は使用するファンクションコードにより異なります ここでは のデータを読み込む場合のメッセージ フレーム構成を記します に接続した Modbus 通信機器のメッセージフレーム構成については 各機器の通信仕様書をご確認ください Read Holding Register(03H) マスタ スレーブ Start Address Function 開始アト レス ( 上位 ) 開始アト レス ( 下位 ) レシ スタ数 ( 上位 ) レシ スタ数 ( 下位 ) CRC ( 下位 ) CRC ( 上位 ) End スレーブ マスタ Start Address Function ハ イト数 テ ータ 1 ( 上位 ) テ ータ 1 ( 下位 ) CRC ( 下位 ) CRC ( 上位 ) End 開始アドレス または アドレス : 読み込む ( または書き込む ) レジスタの先頭アドレスをセットします レジスター数 : 読み込む ( または書き込む ) レジスタ数をセットします バイト数 : データのバイト数 ( レジスタ数 2) をセットします 10 制限事項 (1) レジスタ数の制限は LoRa Private 方式の無線通信を使用します Modbus RTU 規格準拠のデータをパケットに乗せることが可能ですが そのペイロード ( 一度に送信できるデータサイズ ) は 100byte となっております ペイロードの一部領域は のシステム情報も含んでいるため 要求電文または応答電文のレジスタ数は 40 レジスタ以下でご使用ください 40 レジスタ以上のデータを送受信する必要がある場合は 2 回以上の通信に分ける必要があります (2) 応答時間について LoRa 無線通信でエラーが発生した場合 リトライを行います 親局及び子局がリトライを行った後に通信成功した場合 Modbus 通信親機が要求電文を出力してから応答電文を受信完了するまでに最大 12 秒かかる場合があります 上位システムは LoRa 無線にかかる時間を考慮した設計を行ってください

( 12 ) 11 レジスタ一覧本書は データの開始アドレスで表記します 実際の通信電文にそのままセットして伝送してください 開始アドレス = 4301 (10CDh) の場合開始アドレスの上位には 10h 下位には CDh をセットします Read Holding Register(03H) のバージョン情報の確認や 設定値の読み込みに使用します 予備のレジスタに対して読み込みを行った場合 値は不定値です 予備のレジスタの値は使用しないでください 開始アドレス レジスタの内容 データ詳細 3001 予備 3100 予備 3101 デバイスバージョン情報 1 8 バイト文字列 3102 デバイスバージョン情報 2 文字列が 01234567 の場合 3103 デバイスバージョン情報 3 3031h,3233h,3435h,3637h の順に 3104 デバイスバージョン情報 4 セットされます 3105 通信モジュールバージョン情報 1 8 バイト文字列 3106 通信モジュールバージョン情報 2 3107 通信モジュールバージョン情報 3 3108 通信モジュールバージョン情報 4 3109 予備 文字列が 01234567 の場合 3031h,3233h,3435h,3637h の順にセットされます 3119 予備 3120 通信局番 ( 終了局番 ) 3121 通信局番 ( 開始局番 ) 3122 通信速度 1:9600(bps) 2:19200(bps) 3123 パリティビット 0: 無し 1: 奇数 2: 偶数 3124 ストップビット 1:1bit 2:2bit 3122 予備 3127 予備 3128 通信モード 1:IoT ゲートウェイと連動 2: 通信変換器 ( 親局 ) 3: 通信変換器 ( 子局 ) 3129 予備 3202 予備 3203 LoRa 通信 : グループ ID 3220 LoRa 通信 : 送信強度 3221 予備

( 13 ) 12 エラー原因と処理内容 エラー項目 エラー内容 エラーが発生した機器の処理 フレーミングエラー 受信した信号の異常 応答電文は返さず 受信電文を破棄し 受信待ち状態になる オーバーランエラー パリティエラー CRC エラー イリーガルファンクション レジスタアドレスエラー データ値エラー キャリアセンス異常エラー LoRa 無線通信異常 子局側スレーブ機器応答なし 要求電文の CRC とスレーブが計算した CRC が一致しない 未サポートのファンクションコードを受信 要求レジスタアドレスが存在しない データが許容範囲外 または 設定項目データ数と電文のデータ数が一致しない LoRa 無線のキャリアセンスにおいて タイムアウトが発生 ( 他の無線機が電波出力中 ) LoRa 無線通信において 子局の応答がない 子局に接続したスレーブ機器が応答しない エラーコード =0x01 で応答する エラーコード =0x02 で応答する エラーコード =0x03 で応答する エラーコード =0x04 で応答する エラーコード =0x0A で応答する エラーコード =0x0B で応答する Modbus 通信親機側に接続した HLR-RS485( 親局 ) が Modbus 通信親機に対して返します 要求電文 Start Address Function Data CRC End 無通信時間 8 ビット 8 ビット n * 8 ビット 16 ビット無通信時間 +0x80u エラー応答電文 Start Address Error Error Function Code CRC End 無通信時間 8 ビット 8 ビット 8 ビット 16 ビット無通信時間 上記表を参照