株式:マーケット・フォーカス

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

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Transcription:

グローバル分散投資 : 世界小型株 投資情報部岩瀬卓也 長期的に小型株優位が継続へ 成長 米政策 が後押し 世界の株式市場は中長期的に米国や新興国での人口増や技術革新を原動力とした経済の成長持続見通しを背景に 上昇基調を維持する見込み 国 地域別では米国 新興国がけん引役となろう また 規模別では成長性の高さから大型株に対し小型株の優位が続こう MSCIワールド小型株指数構成銘柄 ( 小型企業 ) の利益は2 年比で9 年予想は4. 倍と同大型企業の.6 倍を上回り 株価は 年以降 8 年 8 月末で. 倍と同.9 倍を上回る 小型株は高リスク高リターンの特性を持つが 長期的には 年以降の実績でリスク調整後のリターンが.2と大型株の.24を上回る 保有資産のリスク リターン改善に向け 規模別では小型株の組み入れが有効になると考える 世界経済は米国 新興国を中心に成長加速見通し 規模別では小型株優位が継続へ 世界経済は 年から7 年にかけて年 +.8% のペース ( 物価変動の影響を除いた実質 ) で拡大 国 地域別では新興国が +6.% と高く 先進国では米国が +2.% と日本 +.% 欧州 +.4% を上回る成長となった 株価はこうした経済成長を背景に 年以降でみると8 年 8 月末時点で米国が2.8 倍 新興国が.4 倍と 日本の.4 倍を大きく上回る動きとなっている 8 年 7 月時点の国際通貨基金 (IMF) 予測によると 世界の実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) は8 年に +.9% 9 年に +.9% と7 年 (+.7%) から加速 国 地域別では 米国が8 年に +2.9% 9 年に +2.7% 新興国が各 +4.9% +.% と引き続き全体をけん引する見通し 背景には人口増 IoT( モノのインターネット ) や人工知能 (AI) といった技術革新等の構造要因がある 先行き 米国株 新興国株の優位が続こう 一方 規模別では 成長性の高さから大型株に対し小型株の優位が続いている 年以降で 小型株の株価は. 倍と大型株の.9 倍を上回る 規模別では 先行き大型株に対し小型株の優位が続くものと見込まれる 日 米 新興国の株価推移 4 4 米国 日本新興国 284 2 6 2 4 6 7 8 9 2 4 6 7 8 9 ( 注 ) 日本は配当込みTOPIX 米国はS&P 指数 ( 配当込み ) 新興国は MSCIエマージングマーケット指数出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 6 小型株 大型株 2 4 6 7 8 9 2 4 6 7 8 9 ( 注 ) 大型株 :MSCIワールド大型株指数 小型株:MSCIワールド小 型株指数 トータルリターンベース出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 4 規模別指数の推移 497 94

小型株優位の要因は 成長性 M&A 対象 政策効果 収益 需給で株価押し上げへ 小型株優位の要因として以下の 点が挙げられる 点目は成長性 小型株はそもそも収益規模が小さく 得意分野で新たな需要創出 獲得が進んだ場合 収益拡大率が大型株に比べ大きくなりやすい 2 年以降の売上高 利益の推移をみると 9 年予想で売上高は小型株が. 倍と大型株の.2 倍を上回り 同様に利益も小型株が4. 倍と大型株の.6 倍を上回っている 2 年前に小型企業であったネット小売りの草分け的企業であるアマゾン ドット コムは 過去 2 年で売上高が約 倍 純利益が.2 億ドルの赤字から27 年 2 月期に 億ドルの大幅黒字に転換した 収益拡大を受け時価総額は 億ドル弱から取引時間中一時 兆ドルと約 倍に膨らんだ (2 年 =) 6 4 2 9 規模別指数の 株当たり売上高の推移 ( 年次 :2~29) 大型株小型株 2 4 6 7 8 9 2 ( 注 ) 大型株 :MSCIワールド大型株指数 小型株:MSCIワールド小型株指 数 28 年以降はブルームバーグによる市場予想集計出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 規模別指数の 株当たり利益の推移 ( 年次 :2~29) (2 年 =) 4 4 大型株 4 小型株 2 64 2 4 6 7 8 9 ( 注 ) 大型株 :MSCI ワールド大型株指数 小型株 :MSCI ワールド小型株指数 28 年以降はブルームバーグによる市場予想集計出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 998/6 時点の小型株時価総額上位 銘柄 コード 銘柄名 時価総額 ( 億ドル ) 株価伸び率 998/6 28/6 騰落率 売上高純利益 6 三菱電機 49.6 28.8 62 7 黒転 HES ヘス 49.6.7 269 7 赤大 EMN イーストマン ケミカル 49. 42.7 22 46 LEG レケ ット アント フ ラット 49. 8.6 79 7 8 AZO オートソ ーン 48.8 77.4 2, 26 462 GWW WWク レンシ ャー 48.7 72.8 9 4 46 49 資生堂 48.4 7.7 48 62 AMZN アマソ ン ト ット コム 48.2 8,247.9,24 29,67 黒転 YUM ヤム フ ランス 48.2 22.8,27 2 922 ANAホールテ ィンク ス 47.8 28. 84 黒転 ( 注 ) 銘柄は998/6 時点の日米上場 時価総額 億ドル以下の銘柄のうち上位 銘柄 株価騰落率は現地通貨ベース 28/6 と998/6 の比較 売上高 純利益の伸び率は前 期と2 期前の比較 現地通貨ベース 出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり 投資勧誘を目的としたものではありません 銘柄の選択 投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします また 本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが その正確性 完全 性を保証したものではありません 本資料に示された意見や予測は 資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります 最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください 2 2

2 点目は企業規模が小さいことで買収対象になりやすいこと 27 年 月から8 年 7 月までの世界 M&A 件数のうち 9 割弱が買収金額 2 億ドル以下の小型案件 M&A 件数自体は企業の余剰資金拡大を背景に8 年 ~7 月の累計で2.6 万件 ( 年換算 4. 万件 ) と年間で6 年以降の最高を更新する見通しで 株式需給面から小型株の押し上げ要因となる 世界 M&A 総額および件数の推移 ( 万件 ) ( 年次 :6~28) ( 兆ドル ) 7 7 総額 ( 右目盛 ) 6.6 6 取引件数 ( 左目盛 ) 4.4 4.7. 4. 4 2 2.6 2 6 7 8 9 2 4 6 7 8 ( 注 )28 年は~7 月の累計 ( 参考は同年換算値 ) 参考 出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 点目は政策効果 先進国小型株指数に占める米国比率は約 4% 8 年 - 月期の米法人税率引き下げによる税負担率低下は 米国内売上高比率の高さから小型企業が6.6ポイントと 大型企業の6.ポイントを上回る 米法人税率引き下げによる利益押し上げ効果は8 年 - 月では大企業で6.% 小型企業で6.6% と試算される 米税制改革の効果としては海外利益への課税制度の変更で今後 米国内への資金還流が拡大 2 点目の M&A 増加 需給面から小型株押し上げ を加速させる要因となる可能性がある 4 2 6.8 税制改革前後での税負担率の変化 6.6 ポイント低下 税制改革前 税制改革後 6. ポイント低下 2. 2.2 9. 小型企業大型企業 ( 注 ) 税負担率 = 法人税損益 税引前利益 ( 注 2) 小型企業はS&P 小型株 6 指数構成企業 大型企業はS&P 指数構成企業 ( 注 ) 税制改革前は各企業の4 四半期前 (27 年 - 月期が中心 ) のデータより算出 税制改革後は各企業の直近四半期 (28 年 - 月期が中心 ) のデータより算出出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 米国の海外からの配当 払い戻し金受取額 ( 億ドル ) ( 四半期 :4/~28/) 税制改革により海外, ブッシュ ( 子 ) 政権下でのレパトリ減税からの資金還流が急, 増 28 年 - 月期の米国内での再投資に使われる場合に限り 2, 受取額 ( 季節調整前 ) 還流資金への適用税率を% から.2% に 2, は 前年同期比で約引き下げ 年限定で適用 倍の2,877 億ドルに,, ( 注 ) グラフデータは季節調整済み 出所 : 各種資料より みずほ証券作成 4 6 8 2 4 6 8

小型株は高リスク高リターンも リスク調整後リターン優位 分散投資の対象として注目 年以降 先進国小型株は配当込みのトータルリターンが年平均 +8.9% リスクが7.2% と 大型株の +.6% 4.8% を上回り高リスク高リターン 一方 このリターンをリスクで割ったリスク調整後リターンは小型株で.2と 大型株の.24を上回る 大型株と小型株に均等投資した場合のリスク調整後リターンは.4と大型株のみ保有した場合を上回り 小型株組み入れの有効性がみられる 小型株は分散投資の対象として注目される 分散投資の効果 6 先進国小型株 先進国大型株 + 先進国小型株 4 先進国大型株 日本株 497 94 6 2 4 6 7 8 9 2 4 6 7 8 9 リターン A リスク B リスク調整後リターン (A B) 日本株.7 7.2. 先進国大型株.6 4.8.24 先進国小型株 8.9 7.2.2 先進国大型株 + 先進国小型株 6..6.4 ( 注 ) 日本株 :TOPIX 先進国大型株 :MSCI ワールド大型株指数 先進国小型株 :MSCI ワールド小型株指数 先進国大型株 + 先進国小型株は先進国大型株 先進国小型株に均等投資したもの リバランスは毎月末実施 トータルリターンベース ( 注 2) 上記は過去の情報であり 将来の運用成果等を示唆 保証するものではありません出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 参考 MSCI ワールド小型株指数構成比率上位銘柄 コード 銘柄名 2/8 28/8 時価総額売上高純利益 WCG ウェルケア ヘルス フ ランス * 4 278 4 DXCM テ クスコム * 7 28 69 6 赤小 GRUB ク ラフ ハフ 22 482 7 24 PTC PTC * 8 8 2 6 9 BURL ハ ーリントン ストアース * 4 4 84 28 2 上記 社合計 時価総額 ( 億ドル ) 伸び率 26 64 97 2 26 ( 注 )* の銘柄は当社から勧誘可能ができません 時価総額 売上高 純利益伸び率は 2/8 と 28/8 との比較 売上高は 2 ヵ月売上高 純利益は 2 ヵ月純利益 指数構成比率降順出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 参考 MSCI ワールド大型株指数構成比率上位銘柄 コード 銘柄名 2/8 28/8 時価総額売上高純利益 AAPL アッフ ル 6,4,994 7 4 AMZN アマソ ン ト ット コム 2,99 9,87 9 7 黒転 MSFT マイクロソフト,48 8,64 47 8 6 FB フェイスフ ック 2,2,74 2 6 JPM JP モルカ ン チェース 2,7,8 62 2 2 上記 社合計 時価総額 ( 億ドル ) 伸び率 7, 8,49 2 4 4 ( 注 ) 時価総額 売上高 純利益伸び率は 2/8 と 28/8 との比較 売上高は 2 ヵ月売上高 純利益は 2 ヵ月純利益 指数構成比率降順出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 MSCI エマージングマーケット指数 MSCI ワールド大型株指数 MSCI ワールド小型株指数は MSCI Inc. が公表しているインデックスで 当指数に関する著作権 知的所有権その他一切の権利は MSCI Inc. に属しており また MSCI Inc. は同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています 4

金融商品取引法に係る重要事項 国内株式のリスクリスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります 株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により 投資元本を割り込むことがあり 損失を被ることがあります 国内株式の手数料等諸費用について 国内株式の売買取引には 約定代金に対して最大.4%( 税込み ) 最低 2,7 円 ( 税込み ) の委託手数料をご負担いただきます ただし 売却時に限り 約定代金が 2,7 円未満の場合には 約定代金に 97.2%( 税込み ) を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます 株式を募集等により購入する場合は 購入対価のみをお支払いいただきます 保護預かり口座管理料は無料です 外国株式のリスク 外国株式投資にあたっては 株価変動リスク 発行者の信用リスク 為替変動リスク ( 平価切り下げ等も含む ) 国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込むことがあり 損失を被ることがあります 現地の税法 会計基準 証券取引に関連する法令諸規則の変更により 当該証券の価格に大きな影響を与えることがあります 各国の取引ルールの違いにより 取引開始前にご注文されても 始値で約定されない場合や ご注文内容が当該証券の高値 安値の範囲であっても約定されない場合があります 外国株式において有償増資等が行われた場合は 外国証券取引口座約款の内容に基づき 原則権利を売却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります ただし 権利売却市場が存在しない場合や売却市場があっても当該証券の流動性が低い場合等は 権利売却ができないことがあります また 権利が発生しても本邦投資家が取り扱いできないことがあります 外国株式の銘柄 ( 国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く ) については わが国の金融商品取引法に基づいた発行者開示は行われていません 外国株式の手数料等諸費用について 外国委託取引国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります 現地でかかる手数料および諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので その金額をあらかじめ記載することはできません 詳細は当社の担当者までお問い合わせください 国内取次手数料は 約定代金 万円超の場合 約定代金に対して最大.8%+2,7 円 ( 税込み ) 約定代金, 円超 万円以下の場合 一律,94 円 ( 税込み ) 約定代金, 円以下の場合 約定代金に対して一律.8%( 税込み ) の手数料をご負担いただきます 国内店頭 ( 仕切り ) 取引お客さまの購入単価または売却単価を当社が提示します 購入の場合は 購入対価のみをお支払いいただき 売却の場合も同様に別途手数料はかかりません 国内委託取引当社の国内株式手数料に準じます 約定代金に対して最大.4%( 税込み ) 最低 2,7 円 ( 税込み ) の委託手数料をご負担いただきます ただし 売却時に限り 約定代金が 2,7 円未満の場合には 約定代金に 97.2%( 税込み ) を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます 外国証券取引口座外国証券取引口座を開設されていないお客さまは 外国証券取引口座の開設が必要となります 外国証券取引口座管理料は無料です 外貨建商品等の売買等にあたり 円貨と外貨を交換する際には 外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さま向け資料等をよくお読みください 商号等 : みずほ証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 94 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会広告審査番号 : MG69-892-