工事監理業務委託共通仕様書 建築工事及び設備工事に係る工事監理業務の委託について 奈良県土木部営繕課が発注する業務の処理については 工事監理業務委託契約書 ( 以下 委託契約書 という ) 奈良県土木部建築工事監督要領 ( 平成 年 4 月 日技第 5 号 ( 最終改正 平成 8 年 4 月 日技第 83 号 ))( 以下 工事監督要領 という ) 及び奈良県土木部建築工事監督指針 ( 平成 3 年 4 月 日技第 7 号 ( 最終改正 平成 4 年 0 月 6 日技第 3 号 )) ( 以下 同指針 という ) に定めるもののほか この仕様書の定めるところによる. 一般事項工事監理業務を処理するに当たって 受託者 ( 以下 乙 という ) は 設計図書の内容及び建設工事請負契約書並びに建築基準法その他関係法令の諸規定を掌握し かつ 工事現場における施工及び安全対策等の状況を的確に把握して 施工業者に対し技術上の指導及び助言を行うとともに 適正な指示を与え 工事目的物が委託者 ( 以下 甲 という ) の意図する機能を具備し その使用目的を果たすよう実施しなければならない. 技術者の選任工事監理業務に従事させるため乙が工事現場に派遣する技術者の人員は 工事監理業務委託特記仕様書のとおりとし 委託契約書第 4 条に定める管理技術者及び担当技術者の資格等は 次のとおりとする なお 技術者の状況等から 工事監理業務委託特記仕様書で定められた人員以上とするものを妨げるものではない () 管理技術者は 一級建築士 ( 建築士法 ( 昭和 5 年法律第 0 号 ) 第 条第 項 ) の資格を有し 工事監理の対象となる建築物を監理するのに問題ないと考えられる経験を有する者を選任する なお 管理技術者は 乙の常勤職員とする () 建築工事にかかる担当技術者は 大学の建築系の学科を卒業し 建築設計 工事監理等にかかる5 年以上の経験を有する者 または同等以上の技術力を有する者を選任する (3) 電気設備工事にかかる担当技術者は 大学の電気系の学科を卒業し 建築設備設計 工事監理等にかかる5 年以上の経験を有する者 または同等以上の技術力を有する者を選任する (4) 機械設備工事にかかる担当技術者は 大学の機械系の学科を卒業し 建築設備設計 工事監理等にかかる5 年以上の経験を有する者 または同等以上の技術力を有する者を選任する (5) 監理業務の主たる内容が建築設備の場合 ( 空調設備改修 受変電設備改修等 ) には 管理技術者又は担当技術者のうち いずれかが 建築設備士の資格を有することとする 3. 選任された技術者の監督にかかる役割 前条により選任された技術者のうち 管理技術者は 奈良県土木部建築工事監督要領 に定める主任監督員に 担当技術者は 一般監督員としての役割を果たすものとする - -
4. 調査職員 () 甲は 工事監理業務における調査職員を定め 乙に通知するものとする () 調査職員は 契約図書に定められた範囲内において 指示 承諾 回答 協議等の職務を行うものとする (3) 調査職員の権限は 契約書第 3 条第 項に定める事項とする (4) 調査職員がその権限を行使するときは 書面により行うものとする ただし 緊急を要する場合 調査職員が乙に対し口頭による指示等を行った場合には 乙はその指示に従うものとする 調査職員は その指示等を行った後 7 日以内に書面により乙にその内容を通知するものとする 5. 工事監理業務乙が実施する工事監理業務の内容は 委託契約書 工事監督要領及び同指針及び工事監理業務委託特記仕様書に示された業務区分に応じた各項の各号とする () 設計意図を施工者に正確に伝えるための業務 施工者との打ち合わせ 図面等の作成 3 甲が補助金の申請その他手続きを行うため必要とする設計図書及び工事費積算書等の作成 4 甲が工事内容を変更し または追加工事を行うため必要とする設計図書及び工事費積算書の作成 ただし 設計の内容を著しく変更する必要を生じたものを除く 5 色彩計画の立案 () 施工図等を設計図書に照らして検討及び承諾する業務等 官公署その他関係機関に対する届出書類等の作成 調査職員 施工業者 官公署その他関係機関との打ち合わせ事項の確認 3 施工図の検討 承諾 4 模型 材料及び仕上げ見本の検討及び承諾 5 建築設備の機械器具の検討及び承諾 (3) 工事の確認及び報告 工事出来高計算書及び出来高図面等の作成並びに工事出来高の確認 工事竣工検査 ( 手直し検査を含む ) 及び中間検査 ( 工種別検査を含む ) の実施並びに報告 3 敷地境界決定時における立会 4 甲が行う竣工検査 ( 手直し検査を含む ) 中間検査( 工種別検査を含む ) 及び現場視察等に際しての説明または立会 5 地元住民等利害関係者から工事実施に関する要望及び苦情があった場合 甲に対する報告 (4) 工事監理業務完了手続 各官公署の完了検査等の立会 工事目的物及び引継物品の引き渡しの立会 3 業務完了通知書及び関係図書の提出 (5) 工事費支払審査及び承諾を行う業務 - -
中間支払手続における出来高計算書及び出来形確認 (6) 施工計画を検討し 助言する業務 6. 管理技術者の業務方法等乙の行う監理業務を的確に行うため 委託契約書 工事監督要領及び同指針に定めるもののほか 次のとおりとする () 工程会議の主催 又は 参加工程会議は 原則として毎週 回 曜日を定めて開催するものとし 工程等工事監理に必要な打ち合わせ等を行うものとする 主催 又は 参加の区分は 調査職員の指示による () 管理技術者は 施工業者の提出する工程表を参考に 工事監理業務実施内容 時期等を明示した業務計画書を作成し 調査職員の承諾を受ける (3) 調査職員に対する協議管理技術者は 次の場合においては 調査職員に協議して その承諾または指示を受けなければならない 設計図書に疑義があり または明記されていないものがあるとき 現場の納まり または取り合いの関係で設計図書による施工が困難であり または不都合なとき 3 色彩及び特殊材料等を決定するとき 4 施工業者から提出された工程表を承諾するとき 5 関連工事の調整を行う場合 施工業者の疑義について質問を受け 若しくは意見を求められた場合 その他施工業者に承諾または指示を与える場合で その内容が工事監理上重要と認められるとき (4) 調査職員に対する報告管理技術者は 次の場合においては遅滞なく調査職員に対して その状況及び結果について書面により報告しなければならない ただし 緊急を要する場合は口頭による報告を行い 事後において書面により報告を行うものとする 施工図 原寸図 工作図 承認 ( 承諾 ) 図 設備機器図その他工事を施工するに当たり施工業者が作成する図面等について審査し 承諾を与えたとき 乙の実施にかかる竣工検査 中間検査または使用材料機器等の試験 検査を行ったとき 3 工事請負契約書等において 監督員の立会のうえ施工するものと指定された工事について当該検査に立会したとき 4 建設工事請負契約書第 6 条第 項から第 3 項までの規定に基づき 施工業者の意見の求めに応じたとき 臨機の措置をとった旨の通知を受けたとき若しくは施工業者に対して臨機の措置をとるよう求めたとき 5 施工業者の現場代理人 主任技術者 ( 監理技術者 ) 使用人または労務者について建設工事請負契約書第 条第 項の規定に該当すると認められるものがあるとき 6 調査職員からあらかじめ報告すべきものとして指示された事項 (5) 施工業者に対する指示等管理技術者が施工業者に対して承諾または指示を与える場合は 原則として書面によるものとし その責任の所在を明らかにするため当該書面に管理技術者の押印また - 3 -
はサインを行うものとする ただし 簡易なものについてはこの限りではない なお 施工図 原寸図その他図面により承諾または指示を与える場合は 当該図面にその旨を記載するとともに 管理技術者の押印またはサインを行うものとする また 請負業者の行う下請け業者の選定 材料メーカーの選定について 関与してはならない (6) 未承諾の図面等による施工の禁止工事の施工に当たっては 事務処理を終えた後でなければ施工業者に工事を着手させてはならない ただし 緊急を要する場合は 事後において事務処理を行うものとする (7) 管理技術者が休暇等を取得する場合の措置管理技術者がやむを得ない理由により工事期間中において休暇等を取得する場合は 調査職員及び施工業者にその旨を通知するとともに その所在を明らかにして 緊急時等における連絡が可能なよう措置するものとする (8) 工事現場における安全の確保等管理技術者は 工事現場においては工事にかかる安全を図るため次のことについて請負業者に対し指導及び監督を行うものとする 工事就業者の危険防止等を図るため 労働安全衛生法施行規則その他関係法令を厳守させるとともに 工事材料等の置き場その他工事現場の整頓等を励行させ 常に工事現場の安全衛生の確保に留意させること 工事現場の火災を予防するため 火元責任者を選任させる等火災防止上必要な措置をとらせること 3 建築物等工事目的物のき損防止を図るため 必要な保全措置をとらせること 7. 担当技術者の業務担当技術者の職務は 工事監督要領及び同指針に定めるものとする なお 工事期間中に管理技術者が休暇等を取得している間で 緊急を要するものの処理については 管理技術者の業務を代行するものとする 8. 設計変更等工事施工中 やむを得ず設計変更する場合で 当該変更にかかる部分の設計金額に増減が生じるもの または構造 意匠 若しくは仕上げ等に著しい変更が生じるものについては あらかじめ書面により甲の承諾を得なければならない 9. 再委託 () 委託契約書第 条第 項に定める 指定した部分 とは 工事監理業務等における総合的な企画及び判断並びに業務遂行管理をいい 乙は これを再委託することはできない () コピー ワープロ 印刷 製本 トレース 資料整理等の簡易な業務は 委託契約書第 条第 項に定める 軽微な部分 に該当するものとし 乙がこの部分を第三者に再委託する場合は 甲の承諾を必要としない (3) 乙は () () に規定する業務以外の再委託に当たっては 甲の承諾を得なければならない (4) 乙は 工事監理業務を再委託に付す場合においては 書面により行い 協力者と - 4 -
の関係を明確にしておくとともに 協力者に対し工事監理業務の実施について適切 な指導及び管理のもと工事監理業務を実施しなければならない 0. 書類等の整備乙は 次の書類及び帳簿を工事現場に備え これを整理しなければならない () 業務計画書 () 建設工事請負契約書の写し (3) 設計図書 ( 現場説明書及び現場説明に対する質問回答書を含む ) (4) 施工業者の現場代理人 主任技術者 ( 監理技術者 ) 選任技術者及び担当技術者等の名簿並びに業務分担表 (5) 実施工程表 ( 週間 月間及び工種別工程表を含む ) (6) 施工計画書 ( 工種別施工計画書を含む ) (7) 施工業者の工事日報及び工事月間報告書 (8) 各打ち合わせ記録 (9) 各指示書 承諾書及び報告書の写し (0) 工事施工報告書 () 工事施工記録写真 () 管理技術者及び担当技術者等の名簿 業務分担表並びに出勤簿 (3) その他必要と認められる書類. 提出書類 乙は 次の書類を提出するものとする () 着手時 管理技術者の氏名及び経歴 担当技術者の名簿 () 工事監理時 ( 工事施工中 ) 3 4 4 (3) 完了時 工事月間監理報告書 工事監理記録 管理技術者及び担当技術者等の出勤簿 業務計画書 その他必要と認められる書類 業務完了報告書 管理技術者及び担当技術者等の名簿 業務分担表並びに出勤簿 3 業務記録 ( 監理記録 打合せ記録 指示 承諾書及び報告書の写し ) 4 上記 3 にかかる写真等 ( 抜粋 ) 5 工事完成検査報告書 ( 監督事務処理 05 様式 ) 6 業務完了時の写真 ( 工事完成時の写真 ) 7 その他必要と認められる書類 - 5 -