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Python の基本事項の学習 このラーニングラボでは Python のシンタックス ( 構文 ) スコープ ( 有効範囲 ) 変数 演算子 単純な条件分岐の基本事項を学習します 目標 所要時間 :45 分 Python の基本的なインデントとスコープを理解しよう 変数の割り当て方法と使用方法を学習しよう Python 割り当て演算子と比較演算子を使用してみよう Python 条件分岐を使ってみよう 前提条件 ページ上部のリンク How to Set up Your Own Computer( コンピュータを設定する方法 ) をクリックし 指示にしたがってラボをセットアップしてください サンプルコードを実行するには 使用しているマシンに Python 3 がインストールされている必要があります Git Repo を複製する DevNet イベントで DevNet ラーニングラボ PC を使用している場合は o タスクバー上の Git CMD アイコンをクリックして Git コマンドウィンドウを開くか またはスタートボタンをクリックして 実行バー git cmd と入力して Enter キーを押してください 自分のワークステーションで作業を行っている場合は デスクトップでコマンドターミナルを開きます GitHub から devnet-express-code-samples リポジトリを複製します 次のコマンドを入力します git clone https://github.com/ciscodevnet/devnet-express-code-samples

作成したディレクトリ内で Windows の場合は dir Linux/Mac OS の場合は ls と入力します ディレクトリ devnet-express-code-samples が表示されます ステップ 1:Python のバージョンと対話型シェル Python のバージョンを確認 システムにインストールされている Python のバージョンは簡単に確認できます たとえば Windows オペレーティングシステムの場合は ターミナルウィンドウにアクセスし コマンドプロンプトで python -V と入力してリターンキーを押します お使いのシステムに複数のバージョンの Python または Python 3 がインストールされている場合は オペレーティングシステムに応じて py -3 -V または python3 -V と入力します 詳細については 下の図を参照してください Python のバージョンを確認する例を示します

Python 対話型シェルの使用 Windows では コマンドプロンプトで python と入力してリターンキーを押すだけで Python の対話型シェルを開くことができます 対話型シェルでは コマンドライン上で Python コードを記述して 対話形式で Python のコードを実行していくことができます 終了するには quit() と入力し Enter キーを押します 次に Python 対話型シェルの使用例を示します 実際にやってみよう Python の対話型シェルを使ってみる 1. ターミナルを開きます 2. 利用しているオペレーティングシステムに応じて適切な Python コマンドを入力し バージョンを確認します たとえば Windows の場合は python -V と入力してリターンキーを押します Python 対話型シェルの使用 1. 適切な Python コマンドを入力して 対話型シェルを開始します たとえば Windows の場合は python と入力してリターンキーを押します 2. print("hello World! How are you?") と入力してリターンキーを押します 3. 操作の終了後 対話型シェルを終了するために quit() と入力し Enter キーを押します 次のステップ :Python スクリプトとその実行方法について学習しましょう

ステップ 2:Python スクリプトとその実行方法 このステップでは Python スクリプト およびスクリプトの実行方法について学習しましょう Python スクリプトの記述 Python スクリプトはテキストファイルで 基本的な特徴は次の 2 つだけです 1. スクリプトは Python の構文 文法で決められている書き方で記述していく必要があります たとえば ファイルに print("i'm a Python script!") と記述して保存します 関数 print は Python の組み込み関数で この書き方は Python の構文 文法に従っているため このスクリプトファイルは Python のスクリプトとして成り立っています 詳細は別途示します 2. Python スクリプトのファイルの拡張子は.py にするのが一般的です たとえば スクリプト名を myscript.txt にした場合 スクリプト名が.py で終了しないため このファイルは Python スクリプトにはなりません 自分が Python スクリプトであると主張するには ファイル名を myscript.py に変更するのがよいでしょう Python スクリプトの実行 Python スクリプトは簡単に実行できます たとえば Windows オペレーティングシステムの場合は ターミナルウィンドウのコマンドプロンプトにアクセスし python Python スクリプトの完全名の順に入力し リターンキーを押します Python スクリプトが保存されているディレクトリ以外の場所では スクリプトのあるディレクトリの場所 続けてスクリプトの名前を正確に指定する必要があります Python スクリプトを実行する例を示します

実際にやってみよう Python スクリプトを実行する 1. ターミナルを開き 先に作成したディレクトリ DevNetCode\<your-name> に移動します o 前提条件 セクションでは ソースコードファイルを Git リポジトリからこのディレクトリに複製しました 作成したディレクトリに devnet-express-code-samples サブディレクトリが確認できるはずです このサブディレクトリがない場合は 前提条件のセクションに戻り 手順に従ってディレクトリを作成し Git リポジトリを複製します 2. ディレクトリ module00\00-prep-03-python-primer に移動します ターミナルに cd \DevNetCode\<your-name>\devnet-express-code-samples\module00\00-prep- 03-python-primer と入力しましょう <your-name> はディレクトリに指定した名前です 3. スクリプトを実行するには Python コマンドを入力後 コマンドプロンプトにファイル名を入力して リターンキーを押します o Windows では python hello.py または py -3 hello.py と入力します o Mac OS または Linux では python3 hello.py と入力します 4. プログラムが実行され 以下のような結果になります 次のステップ :Python のスコープ 変数 演算子 単純な条件ステートメントについて学習しましょう

ステップ 3:Python のシンタックス ( 構文 ) スコープ ( 有効範囲 ) 変数 演算子 単純な条件分岐 このステップでは Python のシンタックス ( 構文 ) スコープ ( 有効範囲 ) 変数 そして条件分岐の基本事項を確認しましょう Python の基本 他の言語でコードを記述したことがあれば スコープ ( ステートメントの影響範囲または 変数が存在する有効範囲 ) を定義する範囲が波括弧 {} を使って指定されているのをよく見るでしょう これらの括弧は ステートメントの開始と終了 つまりスコープの定義に使用されます これらの括弧は ステートメントの開始と終了 つまりスコープの定義に使用されます 以下に C 言語の例を示します 波括弧が if 文による条件分岐の開始と終了に使用されています #include <stdio.h> printf("hello World!"); num = 1; if(num < 1){ printf("this is C language and I'm less than 1!"); printf("goodbye Cruel World!"); } Python では スコープの定義に波括弧を使用せず 代わりにインデントを使用します インデントの形式としては スペースまたはタブを使用しますが どちらかを一貫して使用する必要があります 一貫していないと Python のインタプリタでエラーが発生します 次の Python コードを見てください print ("Hello World!") num = 1 if num < 1: print ("I'm less than 1!") print ("Goodbye Cruel World!") Python スクリプトを実行すると Python のインタプリタによってコードが最初から読み込まれ 上から順番に 1 行 1 行処理されていきます 各コードに応じて 処理が実行されるか 今後使用するために情報がメモリ内に保管されます

1. 最初の行では Python のインタプリタはテキスト Hello World! を画面に出力します Print は Python の組み込み関数です ここでは 関数に渡されている Hello World! という文字列を画面に表示するよう指示しています 2. 2 行目では num という変数を作成し 値として 1 を割り当てています この変数の名前は brett でも a でも問題ありません 詳細については 変数の名前付けに関するページ [ 英語 ] を参照してください Python 対話型インタプリは 変数 num の値が 1 であるという情報を保存します 3. 次の行では Python 対話型シェルは変数 num の値が 1 未満かどうかを確認します 演算子には < ( より小さい ) を使用します Python には多様な演算子が用意されていますが 最も一般的に使用するのは比較 割り当て 算術 [ 英語 ] 演算子です この if 文 [ 英語 ] は 条件を確認するための条件文と呼ばれます 条件が真の場合 条件文の下のインデントで区別されたスコープ内部のすべてのコードが実行されます 条件が偽の場合 条件文の下のインデントで区別されたスコープ内部のすべてのコードがスキップされます この場合は 変数 num の値が 1 で 1 未満ではないため 条件文は偽になります シンタックスに関しては if 文はコロンで終了します Python では 条件文 関数 およびループなどの多くはコロンで終了します 詳細は別途示します 4. if 文の下の 2 行はインデントされています このインデントは これらのコードが条件分岐のスコープ内にあることを示しています この条件文は偽であるため この条件分岐のスコープの範囲内にあるこれら 2 つのコードはスキップされます クイズ : 解答は下を参照 解答 1. 上記の Python コードを実行すると 画面に何が出力されるでしょうか それはなぜでしょうか 2. print("goodbye Cruel World!") の行をインデントしない場合 画面に何が出力されるでしょうか それはなぜでしょうか 3. num の値を 0 に変更すると 画面に何が出力されるでしょうか それはなぜでしょうか 1. 画面には Hello World! が出力されます 最初の print 関数呼び出しには 条件分岐はないため 必ず実行されます その後の条件文 if num < 1 は偽なので そのスコープ内のコードはスキップされるため スコープ内の print 関数の呼び出しは実行されません 2. Hello World! Goodbye Cruel World! が出力されます Hello World! は 条件分岐がないため 必ず表示されます Goodbye Cruel World! も同じ理由で出力されます 3. Hello World! I'm less than 1! Goodbye Cruel World! すべてが出力されます Hello World! は 条件分岐がないため 必ず表示されます 条件文 if num < 1 が真になるので この条件分岐のインデントで区別されたスコープ内に含まれるコードも実行されるようになります 実際にやってみよう 1. ターミナルを開き ステップ 1 で作成した DevNetCode\<your-name> という名前のディレクトリに移動します 2. ディレクトリ module00\00-prep-03-python-primer に移動します ターミナルに cd \DevNetCode\<your-name>\devnet-express-code-samples\module00\00- prep-03-python-primer と入力します <your-name> はディレクトリに指定した名前です 3. スクリプトを実行するには Python コマンドを入力後 コマンドプロンプトにファイル名を入力して リターンキーを押します

o Windows では py -3 helloworld.py と入力します または python helloworld.py と入力します o Mac OS または Linux では python3 helloworld.py と入力します 4. 画面に表示される結果を確認しましょう 以下の変更を行い helloworld.py スクリプトを実行しましょう 1. helloworld.py ファイルを開きます たとえば Windows では notepad helloworld.py と入力します 2. クイズの問題 2 で示された変更を行いましょう 3. ファイルを保存します エンコーディングタイプがオプションの場合は UTF-8 を選択します 4. スクリプトを実行しましょう 5. ステップ 1 ~ 4 を繰り返し クイズの問題 3 で示された変更を行いましょう 次のステップ :Python の演算子と条件分岐についてもう少し詳しく学習しましょう

ステップ 4:Python の演算子と条件分岐 このステップでは Python の演算子と条件分岐について もう少し詳しく学習しよう Python の演算子 Python には多くの演算子が用意されています 詳細については Python の基本演算子に関するページ [ 英語 ] を参照してください ここでは 基本である代入演算子と比較演算子に焦点を当てます 代入演算子 代入演算子は等号記号 (=) で 変数に値を代入するために使用されます 値を割り当てて 記憶しておくことができます 記憶されているので 代入された変数を使って あとで 代入した値にアクセスすることができます これまでの演習の中で登場した num = 1 というコードに見覚えがあるでしょう この代入は 新たに作成された変数 num に値 1 を記憶しておいてちょうだいねということを意味します この変数にはその後 別の値を代入することもできます 別の値を代入すると 記憶されている内容は書き換えられていき 最後に代入した値が記憶されていることになります ここで num = 2 を代入すると 前の値が上書きされ num の値は 2 になります これ以外にも 演算子を組み合わせた代入演算子も利用できます たとえば num +=1 では値を追加して結果を代入します このコードは num = num + 1 と同等のコードであるため num の値が 1 の場合は 2(1 + 1 = 2) になります ただしこの演習では ひとまず 単純な代入である = を覚えておきましょう 比較演算子 2 つの値を比較したときの結果は 条件が満たされて真になるか 条件が満たされずに偽になるかの 2 つのみです これらの結果に基づいて 特定のアクションが実行されかどうかが決まります 次に示す比較演算子について考えてみてください この例では 変数 a=1 変数 b=2 と仮定します

ステップ 3 で使用した以下の Python コードについて考えてみましょう 比較を含む条件文 if num < 1: では 小なり演算子 < が使用されており この条件は偽になります この条件はが偽になる理由はお分かりだと思います 変数 num には 1 が割り当てられており 1 は 1 未満ではないためです

print ("Hello World!") num = 1 if num < 1: print ("I'm less than 1!") print ("Goodbye Cruel World!") クイズ : 解答は下を参照 解答 1. 上記の Python コードでは < の代わりにどの比較演算子を使用すると 条件文 if num < ここに演算子を挿入 > 1 が真になりますか 該当するすべての演算子を挙げ その理由を説明してください 2. 変数 num に値 0 が割り当てられている場合 どの比較演算子を使用すると条件文 if num < ここに演算子を挿入 > 1 が偽になりますか 該当するすべての演算子を挙げ その理由を説明してください 1. == >= <= 1 は 1 に等しいので演算子 == は真です 1 は 1 以上なので演算子 >= は真です 1 は 1 以下なので演算子 <= は真です 2. == > >= 0 は 1 に等しくないので演算子 == は偽です 0 は 1 より大きくないので演算子 > は偽です 0 は 1 以上でないので演算子 >= は偽です Python 条件ステートメント これまで説明した例のコードでは 1 つの条件文 if num < 1 を見てきました 最初の例では 変数 num が 1 に等しく 1 は 1 未満ではないため この条件文は偽になります この評価の結果 この条件分岐のインデントで区別されたスコープのコードはスキップされます さて ある条件を満たした際にはある処理を行い その条件を満たさなかった場合に さらに条件を確認して 処理をしたい場合もあるでしょう そして すべての条件を満たさなかった場合に デフォルトの処理を行いたい場合もあるでしょう 次の Python コードを見てください print ("Hello World!") num = 1 if num < 1: print ("I'm less than 1!") print ("Goodbye Cruel World!") elif num == 1: print("i'm equal to 1!") else: print("i'm greater than 1!")

上記のソースコードには 最初の条件を満たさなかった場合に さらにほかの条件を評価するための処理と すべての条件がまったく満たされない場合のデフォルトアクションが追加されています これらの条件分岐では 真と評価された最初の if 文のスコープ内のコードが実行され 残りの条件文内のスコープの範囲内のコードはスキップされます たとえば このケースでは変数 num は 1 に等しく 最初の条件文 if num < 1 は偽になるため 次の文 elif num ==1 が評価されます この条件文は真になるため print("i'm equal to 1!") が実行されます 変数 num に値 2 が割り当てられても 同じ評価パスをたどります 最初の条件文 if num < 1 は偽になるため 次の条件文 elif num ==1 が評価されますが これも偽になります 条件がまったく満たされないため 最後の else 内のインデントで区別されたスコープ内のコードである print("i'm greater than 1!") が実行されます 実際にやってみよう 初めてのプログラムを作成する 1. ターミナルを開き ステップ 1 で作成した DevNetCode\<your-name> という名前のディレクトリに移動します 2. ディレクトリ module00\00-prep-03-python-primer に移動します ターミナルに cd \DevNetCode\<your-name>\devnet-express-code-samples\module00\00- prep-03-python-primer と入力します <your-name> はディレクトリに指定した名前です 3. myworld.py というファイルを作成しましょう 4. 次のことを実行する Python コードを記述しましょう a. 変数に値を割り当てる b. 変数の値によって条件分岐してみよう (if 文の書き方を思い出そう ) c. 条件が真の場合のみ 何か画面に文字列を表示してみよう (if 文が有効なスコープはインデントで区別されている必要がある点に注意しよう ) 5. ファイルを保存し スクリプトを実行し コードを確認してみよう 6. 記述したコードの条件分岐に さらに別の条件文と すべての条件を満たさなかった時のデフォルトの処理を追加し それぞれの条件を満たした際に それぞれ別の文字列を画面に表示するようにしてみよう 実行して結果を確認しましょう 7. 作業が完了したら 自分で記述したコードとファイル myworldsol.py を比較しましょう 次のステップ :Python の文字列連結について学習します

ステップ 5:Python の文字列連結 このステップでは Python の文字列連結方法を学習します Python の文字列の定義 これまでのステップで すでに Python 文字列を引用符で囲み英数字データとして定義しました 引用符は 一重引用符 '' と二重引用符 "" のどちらも使用できます 文字列には エンコーディングに必要なだけ任意の文字を含めることができます ただし この演習では目的どおり基本操作を学習します + 演算子を使用した Python 文字列の連結 エンジニアは 読みやすさや出力を考慮して 多くの場合 Python 文字列やその他のデータ型を連結して変数に割り当てたり 画面に表示したりします Python での文字列の連結 [ 英語 ] 方法はいくつか存在しますが ここではまずプラス (+) 演算子を使用する最も簡単な方法を説明します いくつか例を見てみましょう myvarred= "Red" myvarblue= "Blue" print("roses are Red." + "Violets are Blue.") print("roses are " + myvarred +".Violets are " + myvarblue) mystr ="Roses are Red." + "Violets are Blue." varstr = "Roses are " + myvarred +".Violets are " + myvarblue print(mystr) print(varstr) 上記の例では まず print ステートメント内で 2 つの文字列を連結しています 次に print ステートメント内で変数と文字列を連結しています 最後に 文字列を連結して その結果を変数に割り当て 出力するという少し複雑なタスクを追加しています このように 文字列の連結はシンプルなプロセスです さまざまな文字列や変数を使用してデータを出力していますが 出力結果は次のようになります

では 異なるデータ型を連結してみましょう Python は 連結するデータは文字列データ型であると想定していますが 次の例では文字列と整数を使用します そのため str() という Python の組み込み関数を使用して各整数をラップする必要があります この関数は 整数のようなシンプルなデータ型を文字列に変換します name = "Joe" feet= 6 inches= 2 print("my name is " + name +".I'm " + str(feet) + " feet " + str(inches) + " inches tall.") mystr = "My name is " + name +".I'm " + str(feet) + " feet " + str(inches) + " inches tall." print(mystr) 演算子を使用した Python 文字列の連結 + 演算子を使用すると直感的に Python 文字列を連結できますが 例で紹介したように 文字列以外のデータ型を使用して文字列に変換する必要性も生じます Python では カンマ (,) 演算子を使用すると 演算が print 関数内で行われる場合 文字列を連結し この変換を自動的に行うことができます この新しい演算子を使用する例の最初の数行を確認してみましょう name = "Joe" feet= 6 inches= 2 print("my name is ",name,".i'm ",feet," feet ",inches," inches tall.")

ただしこの連結演算は 変数に割り当てた後に出力しようとすると データは連結されていないため期待通りに動作しません name = "Joe" feet= 6 inches= 2 mystr="my name is ",name,".i'm ",feet," feet ",inches," inches tall." print(mystr) 実際にやってみよう 1. ターミナルを開き ステップ 1 で作成した DevNetCode\<your-name> という名前のディレクトリに移動します 2. ディレクトリ module00\00-prep-03-python-primer に移動します ターミナルに cd \DevNetCode\<your-name>\devnet-express-code-samples\module00\00- prep-03-python-primer と入力します <your-name> はディレクトリに指定した名前です Python スクリプト concat.py の実行と編集 1. スクリプト concat.py を実行してみましょう 2. このファイルを開き str(feet) を feet に変更しましょう スクリプトを保存して実行してみましょう 整数は暗示的に文字列に変換できないという型エラーが発生することでしょう 3. この問題を修正してこのスクリプトを保存し もう一度実行しましょう 4. スクリプトに文字列とさまざまなデータ型を連結するコードをいろいろ書いて遊んでみよう 5. この操作が完了したら 自分で記述したコードと Python スクリプト concat_sol.py を比較してみよう おめでとうございます Python 初級レベル 1 のラボを修了しました