ADS-win ご利用の皆様へ 平成 25 年 2 月 14 日 生活産業研究所株式会社 ADS-win の天空率計算における注意事項 この度 ADS-win の天空率算定時における注意事項を以下の通りまとめましたので ご利用の際にはご 確認くださいますようお願いいたします (ads-lax 及び ADS-LA 共通の内容となっています ) 天空率システム計算実行前の計算条件の確認について ADS-win の天空率計算は 計算対象の領域を予めシステムに認識される必要があり 天空率計算結果 は差分 ( 計画天空率 - 適合天空率 ADS-win では 計 - 適 欄 ) で判断することになります [ 設定 ( 確認 ) 項目 ] 〇適合建築物 斜線制限領域の斜線の影響を受ける平面的な範囲及び高さ〇計画建築物 後退距離の算定や計算に対象となる建築物の部分等〇測定ライン ( 点 ) 天空率算定点 ( 斜線制限範囲による ) の適切な範囲及び配置 上記 3 項目の設定 ( 入力 ) が 複雑な敷地形状や行政及び民間審査機関の判断 指導により その当該 敷地に適した設定 ( 入力 ) を行わないと 設計者 ( ユーザー ) が本来要求する計算結果にはなりません ADS-win では敷地諸条件と計画建物の形状により システムが自動で天空率の計算条件を自動設定する機能を標準で搭載しておりますが システムの判断が本来の計算条件と異なる場合には 直接ユーザー自身で 手動で計算設定を変更する必要があります [ADS-win の操作の流れ ( 天空率 )] 入力 : 当該敷地及び諸条件 建物形状 設定 : 天空率用計算条件の設定 手動 ( ユーザー設定 ) 自動 (ADS-win 自動作成 ) 計算 : 天空率の計算 プロット : 計算結果の出図 そこで ADS-win で実際に天空率の検討をされる際にご確認していただきたい項目を次ページ以降にまとめましたので 作業をされる際はご確認ください また ADS-win で設定 編集をされる際に 上記の [ 設定 ( 確認 ) 項目 ] が敷地形状や道路の接道状況により判断がつかない場合等は 設計早期の段階で事前に審査機関等で協議 ( 確認 ) していただくことをお勧めします 1
以下の確認事項及び設定方法等についてはリファレンスマニュアルの各項目をご覧いただくか 不明な場合は弊社サポートセンターにお問い合わせください 1) 適合建築物の領域分け ( 主に道路斜線 ) 異なる道路幅員が複数接道している場合に 各道路境界線から受ける斜線制限影響区域毎に天空 率算定を行う必要があります ADS-win ではこの領域 ( 区域 ) を自動的に行っています 2
この場合の領域判定は 天空率解析 / 計算条件 設定画面がベースとなっています 1 2 3 天空率解析 / 計算条件 1 2A 処理 2A の回り込み処理の設定を行います 与条件設定 / 道路 交差点 設定画面において設定された交差点状況に応じて設定可能となります (ADS-win では 敷地点を中心とした円弧処理がデフォルトとなっています ) A B デフォルト C 交差点設定が左下の状態になっている場合に 平行 が有効となります A 及び C のケースが多いようです 当該領域で計算結果が厳しい場合は 設定如何で合否に関係してくることもありますので 審査機関等へ事前に確認することをお勧めします 3
2 令 132 条 134 条 2 項処理 ( 道路斜線の場合 ) [ 敷地単位区域分け優先 ]( 斜線制限範囲区分毎 ) 当該敷地全体に対して 各道路境界線のから区分を判断し 各道路境界線単位に領域として作成します ( デフォルトはこの設定となります ) 上図 ( デフォルト ) の 敷地単位区域分け優先 の設定で判断 ( 審査 ) されることが多いようです 次ページの 境界線単位区域分け優先 とは A 道路から受ける領域の B 道路側の区域の取り方 ( 上図 1 の破線の円弧部分 ) が異なってきます 道路境界線内に道路境界のポイントが存在する場合は 同一幅員で区域分けをする もチェックを入れてください ( 適宜 グループ 設定を行う必要があります ) 4
[ 境界線単位区域分け優先 ] 各道路境界線単位で区分を判断し 領域として自動作成します 前ページと異なる部分 5
[ 同一幅員で区域分けをする ] この項目は 敷地単位区域分け優先 の選択時のみチェックが可能と なります 〇設定 ( チェック ) が必要なケース 一方向の道路境界線上に敷地境界点が存在する場合 道路境界線内に道路境界のポイントが存在する場合は 同一幅員で区域分けをする もチェックを入れてください ( 適宜 グループ 設定を行う必要があります ) 接道している幅員が同じ場合 接道している道路幅員が同じ場合は 同一幅員で区域分けをする もチェックを入れてください 6
3 隅切り処理 与条件設定 / 境界線条件 設定画面にて 隅切辺 の設定がある場合 隅切り部分の測定点 の処理方法を設定します 無 延長 垂直 隅切り辺は一切考慮されません挟み込むそれぞれの道路境界線を延長した点を基点として適合建築物を生成 ( デフォルトは この設定 ) 計算対象とは別の道路境界の隅切り端点から 計算対象となる道路境界線に垂直に降ろした点を基点として適合建築物を生成 A B B 鋭角 A C D 鈍角 適合建築物の範囲が JCBA 等のように上図のような天空率算定基準ラインと異なる場合は この限り ではありません 東京方式の場合は 通常 B 又は C での審査となります 7
2) 領域をまとめる ( 共通 ) ADS-win の道路斜線及び隣地斜線における天空率領域は 原則として境界線単位に自動的に判定します この時 複数の領域を一つにして算定 ( 計算 ) しなければならない場合は 天空率解析 / グループ 設定画面にて 複数の領域を一つにまとめる必要があります 天空率解析 / グループ まとめたい領域をこちらに移動させる [ グループ設定時のメッセージ欄 ] まとめたグループ領域は ナンバリングすることで設定管理を行うようにしています 各々のナンバーグル ープ領域毎にパラメータ設定を調整することで斜線領域 ( 適合建築物 ) 範囲と測定点の配置を設定して います まとめる ( グループ化 ) する際のパラメータ 設定後の確認は 天空率計算 や 領域リスト の設定画面で行ってください ( グループ 設 定画面における編集中 ( 編集確定前 ) の破線表示はシステム上の表示であり パラメータ設定内容 によっては確定後の内容と異なる場合があります ) グループ設定時に 異なる幅員等 違う属性の領域が選択されると メッセージ欄 に確認用のメッセージが表示されます メッセージが表示される場合は内容を確認してください 〇端領域の端点処理を [ 延長 ] にセット グループ設定後の適合建築物の両端の処理の設定となります デフォルト 8
〇入隅を円弧 グループ設定時の入隅部分の適合建築物を円弧処理 ( 擂鉢状 ) にします デフォルト 〇総延長 グループ設定後に測定ラインが連続線になる場合 Total の長さ ( 総延長 ) に対して測定点を等間隔に設 定します ( 通常はチェックします ) デフォルト 〇測定点番号を表示 グループ設定後に作成される測定点に対して番号を表示します ( 通常はチェックします チェックが外 れていると 天空率計算 設定画面の測定点 No がブランクとなり 印刷へ反映されません ) 9
[ 測定ライン作成方法 ] グループ設定後の測定ラインの作成方法を選択します ( 例 ) [ 領域 1] [ 領域 2] 1 適合建築物が対象とした境界線 2 適合建築物が接する境界線 B 通常は 適合建築物が接する境界線 ( 上図 2) を選択してください 10
[ 測定ライン両端の処理 ] グループ設定時の測定ラインの両端の処理を設定します 主に両側の隣地境界線が鋭角になっている場合の両端の処理設定となります 1 適合建築物の端で止める 2 外側の境界点まで伸ばす デフォルト 通常は 適合建築物の端で止める ( 上図 1) か 外側の境界点まで伸ばす ( 上図 2) の何れかの 設定となります ( 境界線上適合建築物の端で止める は 通常使用しません ) 11
3) 測定点 ( ライン ) ADS-win における天空率測定点の配置確認は 天空率解析 / 天空率計算 の設定画面で確認できますが 配置が本来あるべき配置と異なる場合は 天空率用図形 / 測定ライン の設定画面にて ユーザー側で任意に調整することができます 測定ラインを任意編集することで 自動生成された適合建築物との関係が無くなりますので ケースによっては適合建築物の編集が必要となることがあります 天空率用図形 / 測定ライン 編集方法天空率は各測定ポイントに対して算定となりますが ADS-win では 線分 ( ライン ) で管理しており ここでは このライン ( 測定ライン ) に対しての編集となります 対象領域を表示させ 表示されている測定ラインの中から調整対象の測定ラインを選択 ( 平面内にて ) 調整します 編集対象の測定ラインが座標で表示されますので 図形編集 用パレットにて各種調整を行います 新規作成及びポイント移動を行う場合は Z の値を確認して下さい 通常移動の場合は Z は 0m になります 調整後は 最大ピッチ を確認してください 最大ピッチ 道路斜線の場合は 接道している道路幅員の 1/2 の数値 4) 適合建築物 ( 斜線検討範囲 ) の任意編集上記の測定ラインの任意編集と同様に 適合建築物 ( 斜線適合範囲 ) の自動設定で本来あるべき範囲になっていない場合は 適合建築物を任意に調整する必要があります 天空率用図形 / ブロックリスト で任意編集が可能となりますが 平面形状を編 集した場合は 編集後に必ず 天空率用図形 / 計画建築物更新 で 更新作業 を行ってください 編集された適合建築物の範囲に計画建築物を反映させる必要があります ( 次頁を参照 ) 12
5) 適合建築物 ( 斜線検討範囲 ) 任意編集後の計画建築物の調整上記のように 天空率用図形 / ブロックリスト の設定画面で適合建築物 ( 斜線検討範囲 ) の任意調整が可能となりますが 平面形状を編集した場合は 計画建築物も調整された適合建築物 ( 斜線検討範囲 ) に合わせる必要があります 天空率用図形 / 計画建築物更新 の設定画面で 現在表示されている適合建築物 ( 斜線検討範囲 ) と整合性がとれる計画建築物とすることができますので 適合建築物 ( 斜線検討範囲 ) を任意調整した場合は 必ず 計画建築物更新 を行ってください 1 天空率用図形 / 計画建築物更新 を選択 2 計画建築物の更新を行う領域を表示 3 編集 確定 以上で計画建築物が更新されます 13
[ 参考 ] 天空率計算結果が赤くなる場合 ADS-win の天空率計算結果は 計算 2( 求積計算 ) の 計 - 適 欄で判断します この際 適合建築物は計算 1 < 計算 2 求積計算時の安全処理計画建築物は計算 1 > 計算 2 の状態になっている必要がありますが 上記の安全処理の結果が反映されていない場合 計算 2 の数値が赤色 になる場合があります これは 何らかの影響で求積計算がしきれていないことで安全処理された数値にならない為 システム上で警告の意味で赤色にしています この現象が出た場合は 天空率計算時に 高精度 にチェックして計算し直してください それでも赤色に表示される場合は お手数ですがサポートセンターまでデータをお送りください (ADS-win では 建物や数値の赤色は 警告色となっています ) 天空率計算結果 計画 : 計算 1> 計算 2 適合 : 計算 1< 計算 2 最終判断 14