FSSC の特徴 2014 年 7 月 4 日 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 1

FSSC 22000 の特徴 2014 年 7 月 4 日 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 1

一般社団法人日本能率協会 (JMA) 概要 1942 年設立 会員数 1,284 社 (2013 年 1 月現在 ) 研究 調査 普及活動経営革新提言 経営課題調査 企業の経営課題に関する実態調査 能力開花大賞など 教育 研修活動役員研修 次世代経営者育成プログラム セミナー 大会 環境経営 品質経営 CSR 経営活動など 産業振興活動 FOODEX JAPAN HCJ( 国際ホテル レストラン ショー フード ケータリングショー 厨房設備機器展 ) 国際 PB OEM 開発展 アグロ イノベーションなど毎年 20 を超える各種専門展示会と技術シンポジウムを開催 審査登録 検証活動 JMAQA( 審査登録センター ) ISO 研修事業 温室効果ガス検証審査など ものづくり支援活動ものづくりポータルサイト 第一線監督者マネジメント資格 CPF 資格試験 など Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 2

JMAQA の概要 1994 年設立 マネジメントシステム認証を中心とした第三者審査登録活動 FSSC 22000 JAB 認定第 1 号 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 3

目次 1. なぜ ISO 22000 は GFSI 承認スキームに ならないのか 2. FSSC 22000 の誕生と普及 3. FSSC 22000 の特徴 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 4

1. なぜ ISO 22000 は GFSI 承認スキームに ならないのか Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 5

GFSI 承認スキームの 同等性 GFSI 承認スキーム : GFSI(Global Food Safety Initiative) によるベンチマーキングの結果 GFSI ガイダンス ドキュメント に記載された要求事項を満たしていると認められ 承認されたスキーム 一旦認証されたものは どこでも受け入れられる Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 6

なぜ ISO 22000 は GFSI 承認スキームにならないのか GFSI ガイダンス ドキュメント では 適正製造規範 (GMP: 一般的衛生管理プログラムに相当 ) 適正農業規範 (GMP) 適正物流規範 (GDP) についての要求事項を詳細に規定している 一方 ISO 22000 には前提条件プログラム (PRP) 要求事項が含まれているが その詳細な内容は示されていない ISO 22000 は GFSI ガイダンスとの比較ができない と評価された Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 7

2. FSSC 22000 の誕生と普及 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 8

FSSC 22000(Food Safety System Certification 22000) の誕生 2004 年に設立されたオランダの非営利団体 FFSC(Foundation of Food Safety Certification: 食品安全認証財団 ) が ISO 22000 と BSI PAS220 食品製造における食品安全のための前提条件プログラム を組み合わせて FSSC 22000 認証スキームを開発 FSSC 22000 はベンチマーキングの結果 GFSI 承認スキームとなった Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 9

FSSC 22000 認証制度 国際認定機関フォーラム (IAF) 働きかけ GFSI( 本部 : フランス ) ベンチマーク基準を満たす食品安全スキームを承認する 審査 審査 認定機関 認定 認証機関 認証 企業 組織 登録 ( 適合組織の報告 ) 登録 JAB, RvA,UKAS, など ライセンス契約 監視 ベンチマーク 承認 スキームオーナー FFSC( 本部 : オランダ ) FSSC 22000 スキームを開発した組織 希望する組織に対してその使用権を付与する 登録者の公表 顧客 利害関係者 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 10

FSSC 22000 の普及状況 144 ヵ国で 7600 サイト登録 登録数の上位 5 ヵ国はアメリカ 中国 日本 インド オランダ 94 の認証機関が認証サービスを提供 審査員は 1500 名 出典 ) FSSC 22000 Factsheet May 2014 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 11

3. FSSC 22000 の特徴 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 12

FSSC 22000 の適用範囲 認証対象は 以下の食品安全システム 食品製造 動物飼料の製造 食品包装及び食品包装資材の製造 ( 生化学 ) 化学製品の製造 ( ただし 農薬 化学薬品 肥料 清掃 洗浄剤は除く ) - 今後 対象を広げていく計画 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 13

FSSC 22000 の認証基準 FSSC 22000 ISO 22000 食品安全マネジメントシステム 前提条件プログラム ISO/TS 22002-1 食品製造業 FSSC 22000 PartⅠ 追加要求事項 (Appendix IA) HACCP ( 食品安全に関する技術的な手法 ) + ISO マネジメントシステム ( 継続的改善を基礎とするシステム ) + PAS 222 動物飼料製造業 ISO/TS 22002-4 ( または PAS 223 * ) 食品包装材料製造業 業界毎に技術仕様書が作成される 今後も適用業種が追加される予定 + 1 サービスに関する規定 2 食品安全原則の適用について要員の管理 3 特定の規制要求事項 4 認証された組織への予告付き臨時審査 5 インプット管理 * PAS 223 は 2014 年 11 月 1 日以降の使用が認められていない 既登録者は 2015 年 10 月 31 日までに移行が必要 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 14

ISO 22000 と PRP 技術仕様書 (1) Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 15

ISO 22000 と ISO/TS 22002-1 ISO 22000 7.2.3 項 ISO/TS 22002-1( 食品製造業 ) a) 建物及び関連設備の構造並びに配置 4 建物の構造と配置 b) 作業空間及び従業員施設を含む構内の配置 5 施設及び作業区域の配置 c) 空気 水 エネルギー及びその他のユーティリティの 6 ユーティリティ - 空気 水 エネルギー供給源 d) 廃棄物及び排水処理を含めた支援業務 7 廃棄物処理 e) 装置の適切性 並びに清掃 洗浄 保守及び予防保 8 装置の適切性 清掃 洗浄及び保守全のしやすさ f) 購入した資材 ( 例えば 原料 材料 化学薬品 包装 9 購入材料の管理 ( マネジメント ) 材 ) 供給品( 例えば 水 空気 蒸気 氷 ) 廃棄( 例えば 廃棄物 排水 ) 及び製品の取扱い ( 例えば 保管 輸送 ) の管理 g) 交差汚染の予防手段 10 交差汚染の予防手段 h) 清掃 洗浄及び殺菌 消毒 11 清掃 洗浄及び殺菌 消毒 i) 有害生物 [ そ ( 鼠 ) 族 昆虫等 ] の防除 12 有害生物 そ ( 鼠 ) 族 昆虫等 の防除 j) 要員の衛生 13 要員の衛生及び従業員のための施設 k) 適宜 その他の側面 14 手直し 15 製品のリコール手順 16 倉庫保管 17 製品情報及び消費者の認識 18 食品防御 バイオビジランス及びバイオテロリズム Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 16

ISO/TS 22002-1 の対象 4. 建物の構造と配置 16. 倉庫保管 6. ユーティリティ 空気 水 エネルギー 18. 食品防御 バイオビジランス及びバイオテロリズム 9. 購入材料の管理 ( マネジメント ) 15. 製品のリコール手順 5. 施設と作業区域の配置 8. 装置の適切性 清掃 洗浄及び保守 10. 交差汚染の予防手段 7. 廃棄物処理 13. 要員の衛生及び従業員のための施設 14. 手直し 12. 有害生物 [ そ ( 鼠 ) 族 昆虫等 ] の防除 11. 清掃 洗浄及び殺菌 消毒 17. 製品情報及び消費者の認識 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 17

FSSC 22000 の特徴 1 食品安全マネジメントシステム規格 ISO 22000 をベースとしている そのため ISO 22000 は ISO 9001 との両立性を意識した規格構成となっている このため ISO 22000 はもちろん ISO 9001 認証を取得している組織が取り組みやすく また システムの統合もしやすい 審査の流れも同じである 審査では 食品安全マネジメントシステム ( 方針と目標を定めて その目標を達成するための仕組み ) が規格の要求事項を満たしているかを検証する Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 18

FSSC22000 取得までのスケジュール ( 例 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 準備期 ( 課題分析 ) 1 年毎 ( または半年毎 ) 3 年後 システム構築期システム運用期 受審期維持継続 M S の構築 運用 1 ( 現規状定把 記握録 構類想の立確案認 ) 2 システム構築 食品安全リータ ー チーム選定 食品安全方針 目標 食品安全マニュアル作成 危害分析 / 評価 CCP 特定 HACCP フ ラン作成 ISO22002-1 キ ャッフ 分析 3 現場との再調整 フ ロセス見直し PRP 見直し 検証 (PRP/HACCP フ ラン ) 4 内部監査 5 是正活動 6 マネジメントレビュー 教育 審査 導育入教 製造 W S 申請 教監育査員 受理 契約 検善証改 第 1 段階審査 第 2 段階審査 判定 登録 審サ査ーベイランス 更新審査 Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 19

FSSC 22000 の特徴 2 ISO 22000 は 外部で開発された管理手順の組合せを実施することを許容 するなど 中小規模組織が取り組みやすいよう配慮している 規格 (ISO 22000 と ISO/TS 22002-1) の対訳版が発行されている 日本適合性認定協会 (JAB) が認定サービスを提供している唯一の GFSI 承認スキームである 国内の審査登録機関が多い Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 20

ご静聴ありがとうございました [ お問い合わせ先 ] 一般社団法人日本能率協会審査登録センター ( 略称 :JMAQA) 担当 : CS マーケティング部 TEL: ( 東京 ) 03-3434-1446 / ( 大阪 ) 06-4797-2247 FAX: ( 東京 ) 03-3434-2086 / ( 大阪 ) 06-4797-2248 Eメール : JMAQAinfo@jma.or.jp URL: http://www.jma.or.jp/jmaqa/ Copyright 2014 Japan Management Association Quality Assurance 21