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1. 趣旨この基本方針は 市がネーミングライツの付与に関する事業 ( 以下 ネーミングライツ事業 という ) を実施するにあたり 郡山市広告事業実施要綱 ( 平成 27 年 4 月 1 日制定 )( 以下 実施要綱 という ) 第 19 条 ネーミングライツ スポンサーの募集 に基づき ネーミングラ

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宝塚市条例第 33 号宝塚市市街化調整区域における開発行為及び建築物の新築等に関する条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章市街化調整区域において行うことができる開発行為及び建築物の新築等 ( 第 3 条 第 4 条 ) 第 3 章北部地域において行うことができる開発行為及

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ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

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1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

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第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

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1 2 基本的な方策 (1 治水対策 ( ながす 河川の整備と維持 1 現状 大和川流域内では 河川法に基づき策定された河川整備計画に基づき 河川の整備を進めている 10 年確率降雨で想定される洪水を河道内で安全に流下させることを目標に整備を進めている 2 課題 10 年確率降雨の河川の整備率は 26% 河川整備状況 圏域図 圏域名計画策定整備期間 生駒いかるが圏域 布留飛鳥圏域 曽我葛城圏域 H14.8.9 H17.8.2 H20.5.29 変 H22.3.30 変 H23.9.2 概ね 20 年 平城圏域 H14.8.28 概ね 20 年 概ね 20 年 概ね 20 年 流域合計 整備目標規模 1/10 1/10 1/10 1/10 河川名 整備対象区間延長 (m 整備済区間延長 (m 整備率 竜田川 5,860 940 16% 富雄川 7,140 2,075 29% 三代川 1,100 0 0% 実盛川 ( 大門川 100% 圏域合計 14,100 3,015 21% 岩井川 秋篠川 2,800 1,200 43% 地蔵院川 3,000 1,100 37% 蟹川 2,200 2,050 93% 菩提仙川 100 100 100% 乾川 200 200 100% 能登川 700 0 0% 菰川 3,300 2,220 67% 圏域合計 12,300 6,870 56% 大和川 ( 初瀬川 1,550 200 13% 布留川北流 900 410 46% 布留川南流 1,070 620 58% 寺川 2,650 1,250 47% 飛鳥川 11,700 1,140 10% 米川 1,900 500 26% 中川 新川 1,340 360 27% 圏域合計 21,110 4,480 21% 葛下川 2,600 1,500 58% 高田川 1,600 590 37% 葛城川 4,450 200 4% 曽我川 7,300 300 4% 安井川 700 700 100% 尾張川 1,100 500 45% 広瀬川 4,000 0 0% 小金打川 1,900 100 5% 圏域合計 23,650 3,890 16% 71,160 18,255 26% 生駒いかるが圏域 平城圏域 布留飛鳥圏域 曽我葛城圏域 圏域平均 整備率 大和川水系におけるにおける整備状況 100% 75% 50% 26% 25% 0% 0 5 10 15 20 整備期間 ( 年

3 課題解決に向けた方策 ( 案 河川の整備と維持河川の整備と維持 県は 河川整備計画 ( 県管理区間 に基づき 河道の拡幅 堤防の設置 河床の掘削等の対策を計画的に行うこと 県は 河川水位の上昇に伴い 降雨の排水不良により発生する堤内地の浸水を軽減するため 河床の掘削などを行うこと 県は 河川の流下能力を維持するため 河川内の流水の妨げとなる樹木や堆積した土砂の撤去 ならびに護岸の修繕等を行うこと 目的 県は 管理する河川について河川の整備及び維持に努め 川の水を安全に流す 必要性必要性 県管理河川においては 河川法に基づく河川整備計画を策定し 整備を進めているところであるが 更なる河川の整備の促進と維持に向けて 県の責務を明らかにする 外水対策外水はん濫 堤防の破堤 溢水 破堤 大和川破堤 ( 昭和 57 年 8 月 内水対策内水はん濫 河川水位上昇による堤内側の排水不良 排水不良 排水不良 天理市二階堂 主な対策 河床掘削 貯留池整備 流出抑制 都市下水整備など 河川の維持巡視点検除草 破堤 田原本町法貴寺 主な対策 河川改修 ダム建設 遊水地整備 堤防強化など河道改修遊水地整備 広げる堤防掘る 高く 遊水地河川 樹木伐採 堤防強化 ダム建設 強化後の浸潤面 強化前の浸潤面ドレーン工堤脚水路 2

(2 流域対策 ( ためる 雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の整備と保全 1 現状 ため池治水利用施設 大和川流域でため池治水利用施設が85ヶ所設置されている 85 箇所の内 市町村が49 箇所 県が36 箇所設置している 対策量は 市町村は約 38 万 m3 県は約 88 万 m3 ため池治水利用施設を設置していない市町村は8 市町村ある 市町村名 ため池治水利用施設整備状況 平成 27 年 8 月時点奈良県調べ 計画対策量 m 3 ため池治水利用施設 対策合計 m 3 箇所数対策率箇所 % 大淀町 1,500 6,000 2 400.0 三郷町 25,800 44,420 6 172.2 河合町 19,500 23,886 5 122.5 大和高田市 18,300 18,590 7 101.6 橿原市 40,200 40,570 1 100.9 王寺町 21,600 21,512 3 99.6 天理市 65,700 34,520 3 52.5 大和郡山市 71,700 35,580 4 49.6 斑鳩町 29,700 14,582 2 49.1 香芝市 55,300 20,229 4 36.6 奈良市 310,500 89,300 5 28.8 葛城市 40,000 8,760 2 21.9 桜井市 30,300 5,955 1 19.7 生駒市 62,700 12,170 1 19.4 平群町 20,700 3,190 1 15.4 広陵町 32,400 1,995 2 6.2 御所市 48,900 0 0 0.0 安堵町 9,400 0 0 0.0 川西町 6,700 0 0 0.0 三宅町 3,000 0 0 0.0 田原本町 29,700 0 0 0.0 高取町 18,900 0 0 0.0 明日香村 15,900 0 0 0.0 上牧町 21,600 0 0 0.0 小計 1,000,000 381,259 49 38.1 奈良県 700,000 879,998 36 125.7 合計 1,700,000 1,261,257 85 74.2 雨水貯留浸透施設 大和川流域で雨水貯留浸透施設が132ヶ所 ( 校庭貯留 公園貯留施設を対象 設置されている 流域整備計画に基づく計画対策量に対して 市町村の雨水貯留浸透施設の対策率は約 137% 市町村名 雨水貯留浸透施設整備状況 計画対策量 m 3 平成 27 年 8 月時点奈良県調べ 雨水貯留浸透施設 対策合計 m 3 箇所数対策率箇所 % 安堵町 540 2,575 5 476.9 御所市 4,060 14,795 3 364.4 大和郡山市 5,410 14,445 19 267.0 王 寺 町 1,350 3,127 3 231.6 高 取 町 1,080 2,186 6 202.4 川 西 町 810 1,379 2 170.2 上 牧 町 1,350 2,027 4 150.1 橿原市 6,770 9,524 14 140.7 大和高田市 3,790 5,222 7 137.8 河 合 町 1,350 1,724 5 127.7 葛 城 市 1,890 2,322 4 122.9 斑 鳩 町 1,630 1,950 8 119.6 香 芝 市 2,710 3,221 3 118.9 広 陵 町 1,900 2,185 2 115.0 桜 井 市 5,140 5,789 10 112.6 生 駒 市 5,410 5,954 40 110.1 平 群 町 1,350 1,445 3 107.0 明日香村 540 548 1 101.5 天理市 3,520 3,521 19 100.0 三 宅 町 270 270 1 100.0 三 郷 町 1,080 1,046 10 96.9 奈良市 14,610 7,993 8 54.7 田原本町 2,440 1,085 2 44.5 大淀町 0 - - - 小計 69,000 94,333 179 136.7 奈 良 県 50,000 51,865 44 103.7 合 計 119,000 146,198 223 122.9 : 対策率 100% 以上 : 対策率 75% 以上 100% 未満 : 対策率 50% 以上 75% 未満 : 対策率 25% 以上 50% 未満 : 対策率 25% 未満 3

2 課題 ため池治水利用施設 市町村のため池治水利用施設の対策率について 5 市町が約 100% を超過 13 市町村が25% 未満と 対策率にばらつきがみられる ため池治水利用施設の46% で 管理マニュアル等が未作成 34% で点検を実施していない < 不適切な事例 > オリフィスを塞ぎ 利水容量として確保している事例が見受けられる < 市町村の対策率のばらつきの原因 >( 大和川流域総合治水対策協議会より 一定規模のため池が限定的 かつ皿池であるため 効果的なため池が少ない 利水量の減少や治水利用による制約などを理由に施設管理者の同意を得ることが困難 行政界を跨ぐ対策の調整が困難など ため池治水利用施設の管理状況 < 管理マニュアル等の有無 > 不適切な事例 晴天時にも関わらず オリフィスが塞がれて 貯水位が余水吐水位まで上昇し 池が満水状態 オリフィスを塞ぎ 治水容量分も利水容量として確保 雨水貯留浸透施設 概ね30 年で対策率が100% に達していない市町村が3 市町村ある 雨水貯留浸透施設の38% で 管理マニュアル等が未作成 58% で点検を実施していない < 不適切な事例 > 速やかに排水できるようオリフィス断面を大きくしている事例が見受けられる 雨水貯留浸透施設の管理状況 < 管理マニュアル等の有無 > 不適切な事例 オリフィス断面を大きくすると施設の貯留機能が低下する オリフィス断面は小さく 排水に時間を要するため 降雨後にグラウンドをすぐに使用することはできない そこで施設管理者は オリフィス断面を大きくした 3 9, 4 6 % 4 6, 5 4 % 治水機能の低下 オリフィスが塞がれた状況 50, 38 % 8 2, 6 2 % 治水機能の低下 オリフィス断面を拡大した状況 管理マニュアル有 n= 85 管理マニュアル無 余水吐 余水吐 管理マニュアル有 n= 132 管理マニュアル無 排水口の設置 < 点検の有無 > < 点検の有無 > 余水吐 イメージ図 オリフィス断面 29, 56, 34 % 56, 66% オリフィス 7 6, 5 8 % 4 2% イメージ図 点検有 点検無 n= 85 点検有 n= 132 点検無 オリフィス 4

3 課題解決に向けた方策 ( 案 雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の整備 県は 雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の整備について 技術基準 に基づき 計画的に行うこと 県は 市町村が雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の整備を行うにあたり 技術的 財源的支援を行うこと 市町村は 雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の整備について 技術基準に基づき 計画的に行うこと 雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の管理者は 設置された施設の機能を維持するようにしなければならない ため池を利用した治水容量の創出 ため池ため池治水利用施設治水利用施設 池底掘削法面掘削堤体盛土 目的 雨水貯留浸透施設とため池治水利用施設の整備と保全により 河川への雨水流入を抑制する 必要性必要性 流域整備計画で定めた流域対策の最小必要量に対し ため池治水利用施設の促進を図る必要がある また ため池治水利用施設の低迷を受けて 目標量にかかわらず同一の効果が期待できる雨水貯留浸透施設の整備を促進するものである 特徴 利水容量は減少しない 治水容量を大きくとることが可能 工事の規模が大きくなる 余水吐改修 余水吐を切り下げることで 水位を低下 余水吐 礒野池 ( 大和高田市 特徴 余水吐に切り欠を入れるだけであり 安価 利水容量の一部を治水容量に転用するため 利水容量が減少 治水容量を大きくとることは難しい 5

4 目指すべき姿 ( 効果 大和川流域における 昭和 57 年の大水害を含め その後の大型台風等による浸水被害から 県民の生命や財産を保護する事が期待できる 大和川流域における小規模小規模な降雨による浸水被害から地先の安全度向上が期待できる ため池治水利用施設の治水効果の試算 ため池治水利用を実施した場合の浸水被害軽減効果をシミュレーションにより評価 解析モデルとして分布型流出モデル ポンドモデルを適用 モデル地区において ため池 8 箇所を新規に治水利用 (1m 水位低下 対策量 5.9 万 m3 対象降雨は 1/10 モデル降雨 シミュレーション結果 ため池治水利用を実施した場合 現況の浸水範囲と比較すると 浸水範囲は大幅に軽減 モデル地区 香芝市 葛下川大和高田市 高田川 現況 項目 計算条件 シミュレーション結果例( 最大浸水深 対策後 内容 外力条件 10 年確率 ( 中央集中型 流域諸元等 対策内容 流域面積 土地利用 6.2km2 S51 から H18 に市街地が 1.5 倍に増加 ため池 8 箇所 1m 水位低下 ( 対策量 5.9 万 m3 葛城市 高田川支川流域 シミュレーション結果 ( 拡大範囲 凡例 : 市町村界 : 河川 : モデル流域界 : 治水利用ため池 ( 新規 : 治水利用ため池 ( 既設 : 従前ため池 凡例 : 浸水深 0~0.5m : 浸水深 0.5~1.0m : 浸水深 1.0~2.0m : 浸水深 2.0m~ 6

参考事例 雨水貯留浸透施設やため池の治水利用に関すること 総合治水条例 / 兵庫県流域治水の推進に関する条例 / 滋賀県総合治水対策の推進に関する条例 / 金沢市 趣旨 1 所有者等は雨水貯留浸透機能を維持しなければならない 趣旨 2 知事は 特に必要と認める場合 指定雨水貯留浸透施設として指定できる 趣旨 1,000m2 以上の公園 運動場等の所有者又は管理者は 雨水貯留浸透機能の維持に努めなければならない 趣旨 市長は 雨水流出量の増加抑制のため 雨水流出抑制施設の設置に努めなければならない 第 2 節土地等の雨水貯留浸透機能 ( 公園等の雨水貯留浸透機能の確保 ( 雨水流出抑制施設の設置等 ( 土地等の雨水貯留浸透機能 第 11 条おおむね1,000 平方メートル以上の面積を有する公園 運動場その他これらに 第 10 条市長は 雨水流出量の増加の抑制を図るため 本市が設置し 又は管理する道路 第 21 条校庭 公園 駐車場その他の広い土地を利用した施設の所有者又は工事の請負 類する施設の所有者または管理者は その敷地に雨水を貯留する機能を有する 公園 広場その他の公共施設における雨水流出抑制施設の設置に努めなければならない 契約の注文者若しくは請負契約によらないで自らその工事をする者 ( 以下この節にお 施設を設置すること 雨水を浸透させる舗装を施すことその他の雨水を一時的に 2 市長は 雨水流出量の増加の抑制を図るため 国 県その他公共団体 ( 以下 国等 とい いて 所有者等 という は その四方に雨水を貯留するための壁を設置すること 貯留し または地下に浸透させる措置を講ずることにより これらの施設に う が設置し 又は管理する道路 公園 広場その他の公共施設における雨水流出抑制 雨水を浸透させる舗装を施すことその他の雨水を一時的に貯留し 又は地下に浸透さ 雨水貯留浸透機能を備えるとともに これらの施設の雨水貯留浸透機能を維持する 施設の設置に関し 国等に協力を要請することができる せる措置を講ずることにより これらの施設に雨水貯留浸透機能 ( 雨水を一時的に貯 よう努めなければならない 3 本市の区域内に存する土地又は建築物の所有者 ( 当該土地又は建築物を使用する権原を有 留し 又は地下に浸透させる機能をいう 以下同じ を備えるとともに これらの施 2 建物または工作物の所有者または管理者は 雨水の貯水槽を設置すること等により する者を含む は 雨水流出量の増加の抑制を図るため その所有し 又は使用する土 設の雨水貯留浸透機能を維持するようにしなければならない これらの建物または工作物の規模に応じた雨水貯留浸透機能を備えるとともに 地又は建築物の敷地における雨水流出抑制施設の設置に努めなければならない 2 庁舎 病院 体育館その他の大規模な建物又は工作物の所有者等は その敷地又は これらの建物または工作物の雨水貯留浸透機能を維持するよう努めなければならない 4 雨水流出抑制施設を設置し 又は管理する者は 当該雨水流出抑制施設の適正な維持管 地下に雨水を貯留する設備を設置すること等により これらの建物又は工作物に雨水 理に努めなければならない 貯留浸透機能を備えるとともに これらの建物又は工作物の雨水貯留浸透機能を維持 ( 緑化の推進等 するようにしなければならない 第 12 条市長は 本市が設置し 又は管理する道路 河川 公園 広場その他の公共施設に 3 住宅 店舗その他の小規模な建物又は工作物の所有者等は 雨水の簡易な貯水槽を おいては 緑化の推進 透水性舗装の実施等により雨水の地下への浸透の促進に努めなけ 設置すること等により これらの建物又は工作物に雨水貯留浸透機能を備えるととも ればならない に これらの建物又は工作物の雨水貯留浸透機能を維持するようにしなければならな 2 市民及び事業者は 宅地 事業所等の敷地及び地域においては 緑化の推進等により雨 4 水田 ため池その他の雨水貯留浸透機能を現に有する施設の所有者は 水田に堰板 水の地下への浸透の促進に努めなければならない を設置すること ため池の堤を高くすること等により これらの施設の雨水貯留浸透機能を高めるとともに これらの施設の雨水貯留浸透機能を維持するようにしなければならない ( 指定雨水貯留浸透施設の指定 第 22 条知事は 前条各項に規定する施設に係る土地又は建物若しくは工作物 ( 建物又は工作物に関する工事により新たに建築する建物又は工作物を含む 以下 土地等 という に雨水貯留浸透機能を備え 又は維持することが計画地域における流域対策に特に必要と認める場合には 当該土地等を指定雨水貯留浸透施設として指定することができる 2 知事は 指定雨水貯留浸透施設を指定しようとするときは あらかじめ その所有者等の同意を得るものとする 3 第 1 項の規定による指定は その旨を告示してする ( 指定雨水貯留浸透施設の所有者等の義務 第 23 条指定雨水貯留浸透施設の所有者等は その指定雨水貯留浸透施設に対し 雨水貯留浸透機能を備えるとともに その雨水貯留浸透機能を維持しなければならない 2 前項の規定により 指定雨水貯留浸透施設に雨水貯留浸透機能を備えようとする者は その備える雨水貯留浸透機能について あらかじめ 知事と協議しなければならない ( 指定雨水貯留浸透施設の所有者等の届出 第 24 条前条第 1 項に規定する者が同項の規定により新たに雨水貯留浸透機能を備えたときは 当該者は 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない 2 指定雨水貯留浸透施設の雨水貯留浸透機能が失われたときは 当該指定雨水貯留浸透施設の所有者は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない 3 指定雨水貯留浸透施設の所有者が変更したときは 新たに所有者となった者は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない ( 指定の解除 第 25 条知事は 指定雨水貯留浸透施設に関する工事の中止その他の雨水貯留浸透機能を備え 又は維持できない正当な理由があるときは 指定雨水貯留浸透施設の指定を解除することができる 2 前項の規定による解除は その旨を告示してする 第 3 節貯水施設の雨水貯留容量の確保 ( 貯水施設による雨水貯留容量の確保 第 26 条利水ダム ため池その他の雨水を貯留し 利用する目的で設置された貯水施設の管理者は 雨水を貯留するに当たっては あらかじめその貯水量を減じる等の適切な措置により 大雨に伴う雨水を貯留する容量 ( 以下 雨水貯留容量 という を確保するようにしなければならない ( 指定貯水施設の指定 第 27 条知事は 前条の適切な措置を行うことが計画地域における流域対策に特に必要と認める貯水施設を指定貯水施設として指定することができる 2 知事は 指定貯水施設を指定しようとするときは あらかじめ その管理者の同意を得るものとする 3 第 1 項の規定による指定は その旨を告示してする ( 指定貯水施設の管理者の義務 第 28 条指定貯水施設の管理者は 第 26 条に規定する適切な措置により 雨水貯留容量を確保しなければならない 2 前項の規定により 指定貯水施設において適切な措置を行おうとする者は その行う適切な措置について あらかじめ 知事と協議しなければならない ( 指定貯水施設の管理者の届出 第 29 条指定貯水施設の雨水貯留容量の確保を休止し 又は雨水を貯留する用途を廃止するときは その管理者は あらかじめ 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない 2 指定貯水施設の管理者が変更したときは 新たに管理者となった者は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない ( 指定の解除 第 30 条知事は 雨水を貯留する用途の廃止その他の雨水貯留容量を確保することができない正当な理由があるときは 指定貯水施設の指定を解除することができる 2 前項の規定による解除は その旨を告示してする 7

(2 流域対策 ( ためる 防災調整池等の設置 1 現状 行為 防災調整池等の設置指導をしている対象面積 防災調整池等の設置 防災調整地等の設置に関する行政指導 これまで一定の開発行為などによる雨水の河川への流出を増加させる恐れのある行為を行うものに対し 防災調整池等の設置を行政指導により求めており 透明性や実効性が担保されていない事が問題 行政指導を行っている対象行為 指導根拠 開発許可申請 0.3ha~ 開発許可等に関する審査基準技術基準編 宅地造成許可申請 0.3ha~ 宅地造成等規制法に関する技術基準 採石許可申請 0.3ha~ 採石技術指導基準書 ( 平成 15 年版 砂利採取許可申請 0.3ha~ 砂利採取技術安全指針 面積 0.3ha ha~ 大和川流域小規模開発雨水流出抑制対策設計指針 ( 案 平成元年 10 月 林地開発許可申請 1ha~ 林地開発許可制度の手引き - 開発行為の件数 (H16~H26 年度の合計 < 行政指導に係る経緯 > 大和川流域総合治水対策協議会において策定された流域整備計画に基づき 新規開発地については 民間 公共施設ともに開発による流出増を抑制するため 防災調整池等の設置を積極的に図っていくことが合意された そこで 県では積極的に行政指導を行っている 1ha ha~ 大和川流域調整池技術基準 ( 案 昭和 61 年 5 月 上記の開発に伴いため池を潰廃する場合は ため池が有している治水効果を保全するため 調整池容量の上乗せを行う ( 件数件 a (h 積面 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 1,200 1,000 800 600 400 200 0 539 2,297 274 979 開発許可宅造許可採石許可砂利採取許可林地開発許可 開発行為の面積 (H16~H26 年度の合計 551.8 344.6 923 82.9 A<0.3ha A 0.3ha 35 19 4 採石許可 砂利採取許可 林地開発許可 173.8 218.0 開発許可宅造許可採石許可砂利採取許可林地開発許可 50 40 ( 件 30 数 20 件 10 0 250 200 a (h 150 積 100 面 50 0 173.8 8.6 218.0 採石許可砂利採取許可林地開発許可 対象面積の変遷 区分 指導対象面積 貯留量 昭和 61 年 5 月 ~ 大規模開発 1ha 以上 530m 3 /ha(585m 3 /ha 平成元年 10 月 ~ 平成 20 年 1 月 ~ 大規模開発大規模開発 1ha 以上 1ha 以上 530m 3 /ha(585m 3 /ha 530m 3 /ha(585m 3 /ha 小規模開発小規模開発 0.5ha 以上 0.3ha 以上 300m 3 /ha 300m 3 /ha ( : 市街化調整区域の場合 8

2 課題 小規模開発の増加 (0.3ha 未満 流域整備計画実施要領策定時 ( 昭和 61 年 4 月 大和川流域における防災調整池の設置による雨水流出抑制の効果量として 開発面積 0.3ha 以上の開発行為に対して 防災調整池の設置を見込んでいた 開発面積割合は全体の87% に相当する H16~H26 年度の開発許可の38% が 0.3ha 未満の小規模開発 平成 21 年度から0.3ha 未満の小規模開発が増加している 河川への雨水流出量増加 現在の防災調整池等の設置割合 (62% は 流域整備計画に基づく設置予測割合 (87% を大きく下回っている ( % 合割積面 % 100 80 60 ( 合割積 40 面 20 0 大和川流域内の開発許可面積割合 (H16~H26 年度 0.3ha 以上 86.5% 86.5 0.3ha 未満 13.5 13.5% 開発面積 (ha 面積割合 (% 0.3ha 以上 551.8 61.6 0.3ha 未満 344.6 38.4 合計 896.4 100 大和川流域内の開発許可面積割合の変化 0.3ha 以上 61.6% 61.6 0.3ha 未満 38.4% 35.4 15.5 10.6 34.7 2.3 1.4 S52~S59 H16~H26 H16~H26 ( 流域整備 ( 内訳 計画策定時 大和川流域内の24 市町村の集計市街化区域 市街化調整区域 未線引区域の合計 建築課資料より作成 0.1ha 以上の開発面積割合は全体の約 96% 1.0ha 以上 0.5ha 以上 ~1.0ha 未満 0.3ha 以上 ~0.5ha 未満 0.1ha 以上 ~0.3ha 未満 0.05ha 以上 ~0.1ha 未満 0.05ha 未満 120 100 a ( h 積面発開の度 2 6 年 H 1 6 ~ H 80 60 40 20 0 17.6 11.9 10.1 24.8 20.4 11.8 13.3 32.7 大和川流域内の開発許可面積の経年変化 45.1 16.1 9.6 27.7 26.7 13.1 14.4 35.3 33.0 13.4 9.3 25.0 20.1 15.9 5.3 22.0 23.4 1.7 2.4 2.6 1.8 2.0 2.0 2.2 1.8 1.7 1.2 0.8 1.2 1.7 1.4 0.9 1.0 1.2 1.2 1.3 1.3 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 10.0 4.2 6.3 46.7 10.0 4.7 26.8 52.6 14.4 4.0 30.1 0.3ha 未満の開発が増加 < 河川への雨水流出量の増加 > H16~H26 年における開発面積合計に対して 流域整備計画に基づく設置予測割合と現在の設置割合を比較すると 約 67,000m 3 の防災調整池容量が減少 20.1 15.5 9.7 33.9 25.6 12.9 8.1 29.5 1.0ha 以上 0.5ha 以上 ~1.0ha 未満 0.3ha 以上 ~0.5ha 未満 0.1ha 以上 ~0.3ha 未満 0.05ha 以上 ~0.1ha 未満 0.05ha 未満 開発面積の合計 (H16~H26 対象面積の面積割合の減少分 対策量 =896.4ha (87%-62% 300m 3 /ha=67,230m 3 抑制量の乖離は 現在取り組んでいる雨水貯留浸透施設 ( 市町村 の最小必要量 (69,000m3 ( に相当 9

3 課題解決に向けた方策 ( 案 防災調整池等の設置防災調整池等の設置 規模が1,000m2 以上の開発行為 ( 都市計画法第 29 条 第 33 条 宅地造成法第 8 条 第 9 条 森林法第 10 条の2 砕石法第 32 条 第 33 条 第 33 条の4 砂利採取法第 3 条 第 16 条 第 19 条で規定される土地利用行為をいう をしようとする者は あらかじめ知事の許可を得なければならない 前述の開発行為をするものは 技術基準に適合する防災調整池等を設置しなければならない 防災調整池の設置指導 防災調整池の設置対象とならない 3,000m 2 未満の開発も多く 複数の市町では開発指導要綱や地区計画を定め 3,000m 2 以下の開発に対しても流出抑制対策を指導している 独自の流出抑制対策を行っている市町村 指導基準等対象備考 目的 防災調整池の設置と保全により 河川への雨水流入を抑制する 必要性必要性 小規模開発の増加による河川への雨水流入量の増加に対し 新規開発地について 民間 公共施設とともに開発雨水の流出増を抑制するため 防災調整池等の設置を求める必要がある 生駒市 奈良市 平群町 大和郡山市 斑鳩町三郷町安堵町王寺町河合町川西町三宅町上牧町香芝市広陵町田原本町 天理市 大和高田市橿原市葛城市 桜井市 明日香村 御所市 高取町 大和高田市葛城市天理市橿原市桜井市田原本町 開発指導要綱 開発指導要綱 開発指導要領 開発指導基準 開発指導技術基準 地区計画 0.1ha 以上 0.3ha 未満 0.1ha 以上 0.3ha 未満 0.3ha 未満 0.3ha 未満 0.1ha 以上 0.3ha 未満 0.09ha 以上 0.3ha 未満 市内全域で実施 市内全域で実施 市との協議により下流の流下能力が不足する箇所 調整池等の設置に努める ( 努力義務 可能な限り透水性舗装とする 対象地区を指定 全域で駐車施設の透水性舗装を指導 対象地区を指定 大淀町 10

4 目指すべき姿 ( 効果 大和川流域における 昭和 57 年の大水害を含め その後の大型台風等による浸水被害から 県民の生命や財産を保護する事が期待できる 大和川流域における小規模小規模な降雨による浸水被害から地先の安全度向上が期待できる 防災調整池設置基準の引き下げ効果の試算 開発地に防災調整池等を設置した場合の浸水被害軽減効果をシミュレーションにより評価 流出解析モデル 氾濫解析モデル 水路モデル ( 開水路流れ 圧力流れ モデル等で構成された 統合的な流出氾濫解析モデル を適用 モデル地区として 昭和 51 年 ~ 平成 21 年に水田等から市街地 ( 宅地 が 49ha 増加 モデル地区では 水田から市街地の開発時に防災調整池等の設置は行われていない 対象降雨は 1/10 モデル降雨 シミュレーション結果 防災調整池設置基準の対象面積を 0.1ha 以上とした場合 現況の浸水範囲と比較すると 浸水範囲は大幅に軽減 シミュレーション結果例 昭和 51 年 土地利用変化 ( モデル地区 (A=85ha 市街地が増加 (+49ha 森林 水田 畑 市街地 その他 過去 ( 昭和 51 年 現況 ( 平成 21 年 防災調整池なし対策後 ( 平成 21 年 平成 21 年 出典 : 国土数値情報 1/10 細分区画土地利用分類データ 防災調整池あり ( 対象面積 0.1ha 以上 : 浸水箇所 11

参考事例 防災調整池に関すること 総合治水条例 / 兵庫県流域治水の推進に関する条例 / 滋賀県総合治水対策の推進に関する条例 / 金沢市 趣旨 1 開発行為をしようとする者は 浸水による被害を発生させる可能性がある場合 調整池を設置するとともに適正な管理をしなければならない 趣旨 2 1ha 以上の開発行為をしようとする者は 重要調整池を設置しなければならない ( 知事への届け出 趣旨 1,000m2 以上の開発を行おうとする者は 雨水排水計画を市長に提出 協議しなければならない 第 4 章流域対策第 3 章開発事業における雨水排水計画の協議等第 1 節調整池の設置及び保全 ( 開発事業の雨水排水計画の協議 ( 開発行為に伴う調整池の設置 第 14 条本市の区域内において その面積が 1,000 平方メートル以上の土地に係る開発事業第 10 条土地の形質を変更する行為 ( 以下 開発行為 という をしようとする者は を行おうとする者 ( 以下 開発事業者 という は あらかじめ 当該開発事業の実施に規則で定める基準に照らし 当該開発行為をしようとする土地の現に有する浸水によに係る雨水を排水するための計画 ( 以下 雨水排水計画 という を記載した書類 ( 以下る被害の防止の機能からみて 当該開発行為により当該機能に依存する地域において 計画書 という を市長に提出するとともに 当該雨水排水計画について 市長と協浸水による被害を発生させる可能性が高まると認められる場合には 雨水を一時的に議しなければならない 当該雨水排水計画の内容を変更しようとするときも 同様とする 貯留し 雨水の流出を抑制する調整池であって その可能性を低減するために必要か 2 前項の規定は 次に掲げる行為については 適用しない つ相当な機能を有するものを設置するようにしなければならない (1 通常の管理行為 軽易な行為その他の行為で市長が定めるもの ( 重要調整池の設置 (2 非常災害のために必要な応急措置として行う行為第 11 条規模が1ヘクタール以上の開発行為 ( 規則で定める開発行為を除く であっ ( 助言 指導又は勧告 て 前条の規則で定める基準に照らし 当該開発行為をしようとする土地の現に有す第 15 条市長は 前条第 1 項の規定による協議をした場合において 当該雨水排水計画の内る浸水による被害の防止の機能からみて 当該開発行為により当該機能に依存する地容が市長が別に定める浸水被害の発生及び拡大の防止を図るための雨水の排水に係る技術域において浸水による被害を発生させる可能性が高まると認められる開発行為をしよ上の基準に適合しないと認めるときは 当該開発事業者に対し 必要な措置を講ずるよううとする者は あらかじめ 規則で定めるところにより 次に掲げる事項を知事に届助言 指導又は勧告をしなければならない け出なければならない 2 市長は 前条第 1 項の規定による協議をしない者又は虚偽の計画書による協議をした者に (1 氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては その代表者の氏名対し 期限を定め 必要な措置を講ずるよう指導又は勧告をすることができる (2 開発行為を行う土地の所在地 3 市長は 前 2 項の規定による助言 指導又は勧告をする場合においては 金沢市総合治水 (3 開発行為の目的対策推進協議会の意見を聴くことができる (4 開発行為を行う土地の利用の現況及び開発行為を行った後の土地の利用の状況 ( 報告等 (5 前条の規則で定める基準に照らして想定される雨水が流出する量の変化第 16 条前条第 1 項又は第 2 項の規定による助言 指導又は勧告を受けた者は 当該助言 指 (6 調整池の設置に関する計画導又は勧告によって講じた措置について 市長に報告しなければならない (7 前各号に掲げるもののほか 規則で定める事項 2 市長は 前項の規定により報告を受けた場合は 必要に応じて実地調査をするものとする 2 前項の開発行為をする者 ( 以下 開発者 という は 規則で定める技術的基準に ( 公表 適合する調整池 ( 以下 重要調整池 という を設置しなければならない 第 17 条市長は 第 15 条第 1 項又は第 2 項の規定により勧告を受けた者が正当な理由がなく当 ( 開発者への措置命令 該勧告に従わないときは その旨を公表することができる 第 12 条知事は 前条第 2 項に違反して 調整池を設置しない開発者に対し 期限を定 2 市長は 前項の規定による公表をしようとするときは あらかじめ 当該公表をされるめて 重要調整池の設置を命ずることができる べき者にその理由を通知し かつ 意見を述べ 及び有利な証拠を提出する機会を与える 2 知事は 開発者が設置する調整池が 前条第 2 項の技術的基準に適合しないと認めとともに 金沢市総合治水対策推進協議会の意見を聴かなければならない るときは 当該開発者に対し 当該調整池を当該技術的基準に適合させるために必要な措置を講ずべきことを命ずることができる ( 重要調整池の設置の完了の届出等 第 13 条開発者は 調整池の設置に係る工事が完了したときは 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない 2 知事は 設置された調整池について検査を行い 第 11 条第 2 項の技術的基準に適合すると認めるときは その旨を告示するものとする ( 重要調整池の所有者等の義務 第 14 条重要調整池の所有者 ( 所有者以外に当該重要調整池の管理について権原を有する者があるときは 当該権原を有する者 ( 以下 重要調整池の所有者等 という は その重要調整池の機能を維持するため 適正な管理を行わなければならない 2 重要調整池について 前項の機能が失われたときは 重要調整池の所有者等は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない 3 重要調整池の所有者等が変更したときは 新たに重要調整池の所有者等となった者は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない ( 重要調整池の所有者等に対する措置命令 第 15 条知事は 前条第 1 項の重要調整池の所有者等が同項の規定に違反して適正な管理を怠ったときは 同項の重要調整池の所有者等に対し 重要調整池に堆積した土砂等の撤去その他重要調整池の機能を維持するために必要な措置を講ずべきことを命ずることができる ( 重要調整池の所有者等の義務の免除 第 16 条知事は 浸水による被害を発生させるおそれが減少し 又は公益上の理由が認められる場合には 第 14 条第 1 項の義務を免除することができる 2 前項の規定による義務の免除は その旨を告示してする ( 重要調整池以外の調整池の管理 第 17 条重要調整池以外の調整池の所有者 ( 所有者以外に当該調整池の管理について権原を有する者があるときは 当該権原を有する者 は その調整池が有する雨水の流出を抑制する機能を維持するため 適正な管理をするようにしなければならない ( 指定調整池の指定 第 18 条知事は 重要調整池以外の調整池であって 計画地域における流域対策において 雨水の流出を抑制する機能の維持が特に必要と認める調整池を指定調整池として指定することができる 2 知事は 指定調整池を指定しようとするときは あらかじめ その所有者の同意を得るものとする 3 第 1 項の規定による指定は その旨を告示してする ( 指定調整池の所有者等の義務 第 19 条指定調整池の所有者 ( 所有者以外に当該指定調整池の管理について権原を有する者があるときは 当該権原を有する者 ( 以下 指定調整池の所有者等 という は 前条第 1 項の指定の際 現に当該指定調整池が有する雨水の流出を抑制する機能を維持するため 指定調整池について適正な管理を行わなければならない 2 指定調整池について 前項の機能が失われたときは 指定調整池の所有者等は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない 3 指定調整池の所有者等が変更したときは 新たに指定調整池の所有者等となった者は 遅滞なく 規則で定めるところにより その旨を知事に届け出なければならない ( 指定の解除 第 20 条知事は 公益上の理由その他特別の理由があるときは 指定調整池の指定を解除することができる 2 前項の規定による解除は その旨を告示してする 12

13 (2 流域対策 ( ためる 水田貯留の推進 1 現状 水田貯留の推進 ため池治水利用施設整備の進捗率が低迷している原因 一定規模のため池が限定的 かつ皿池であるため 効果的なため池がほとんどない 利水量の減少や治水利用による制約などを理由に施設管理者の同意を得ることが困難など ため池治水利用施設に替わる新たな流域対策として 水田貯留による取組が広がっている 水田貯留による効果や課題について検証が進められている 2 課題 水田貯留実施の留意点 大和平野の水田は畦畔が低い 畦畔の盛土等で対応 適切な水管理を行う必要がある 機能分離型落水調整板で対応 稲刈り前 中干し期など水田貯留の実施率が低下する時期がある 中干し期でも水田貯留を実施して頂いている農家もある 低い畦畔から雨水が越流 畦畔が低いため 田んぼに降った雨が水路に越流 畦畔補強 ( 畦畔嵩上げ 水田貯留の取組状況 新たに水田貯留に取り組む市町村も増えており 平成 27 年度以降 取組市町村や取組面積の更なる拡大が見込まれる マグホワイトによる畦畔造成 波板による止水対策 平成 24 年度 1 町 ( 3.7ha 平成 26 年度 8 市町 (31.1ha 生駒市平群町大和郡山市斑鳩町三郷町安堵町王寺町河合町川西町三宅町上牧町香芝市広陵町田原本町大和高田市橿原市葛城市 奈良市 天理市 桜井市 拡充 生駒市平群町大和郡山市斑鳩町三郷町安堵町王寺町河合町川西町三宅町上牧町香芝市広陵町田原本町大和高田市橿原市葛城市 奈良市 天理市 桜井市 水路 田 機能分離型落水調整板 水田貯留用 ( 水位調整板 * 農家は触る必要がない 農家の通常の水管理用 水路 大雨の時 田 御所市 明日香村高取町 大淀町 御所市 明日香村高取町 大淀町 灌水期の状況 水田状況 中干し期の状況

3 課題解決に向けた方策 ( 案 目的 水田貯留の推進により 河川への雨水流入を抑制する 必要性必要性 水田水田貯留の推進貯留の推進 市町村は 流域整備計画に基づき 雨水の河川への流入を抑える効果が期待できる水田貯留に計画的に取り組むものとする 知事は 市町村が雨水の河川への流入を抑制する新たな手法として 水田貯留を活用し実施するにあたり技術的 財源的支援を行う 限定的な流域対策の手法により 市町村流域対策の進捗が伸び悩んでおり 更に流域対策の進捗を図るため 新たな流域対策である水田貯留を明確にし その進捗を促す必要がある 期待される効果 水田貯留のモニタリング 水田内の排水口付近に自記水位計を設置 平成 25 年 9 月 15~16 日の台風 18 号時 (169mm に 7cm 程度水位が上昇 平成 26 年 8 月 9~10 日の台風 11 号時 (147mm に 10cm 程度水位が上昇 水田貯留実施田において営農に影響がないこと (30cm 冠水 24 時間以内 を確認 H25 年台風 18 号 30 ( m 20 量雨 10 間時 0 9/15 0:00 9/16 0:00 9/17 0:00 9/18 0:00 モニタリング例 H26 年台風 11 号水田面積 :1,400m 2 水田面積 :2,200m 2 30 ( m 20 量雨 10 間時 0 水田貯留実施状況 8/7 0:00 8/8 0:00 8/9 0:00 8/10 0:00 0.3 0.3 0.2 ( m 位水 0.1 約 7cm 上昇 0.2 ( m 位水 0.1 約 10cm 上昇 0 9/15 0:00 9/16 0:00 9/17 0:00 9/18 0:00 9/19 0:00 0 8/7 0:00 8/8 0:00 8/9 0:00 8/10 0:00 8/11 0:00 14

4 目指すべき姿 ( 効果 大和川流域における 昭和 57 年の大水害を含め その後の大型台風等による浸水被害から 県民の生命や財産を保護する事が期待できる 大和川流域における小規模小規模な降雨による浸水被害から地先の安全度向上が期待できる 計算条件 水田貯留実施効果の試算 水田貯留を実施した場合の浸水被害軽減効果をシミュレーションにより評価 解析モデルとして分布型流出モデル ポンドモデルを適用 モデル地区において 約 65ha の水田で水田貯留を実施 対象降雨は 1/10 モデル降雨 シミュレーション結果 水田貯留を実施した場合 現況の浸水範囲と比較すると 浸水範囲は大幅に軽減 モデル地区 水田貯留未実施 シミュレーション結果例 ( 最大浸水深 水田貯留実施 寺川 : 浸水被害区域 : 寺川第 11 排水区水田貯留実施田 : かんじょう川排水区水田貯留実施田 : 十二川排水区水田貯留実施田 シミュレーション結果 ( 拡大範囲 大和川 15

(3 総合治水対策推進体制 1 現状 大和川流域総合治水対策協議会において昭和 60 年 7 月に策定された 大和川流域整備計画 国において策定された 大和川水系河川整備基本方針 河川整備計画 県において策定された 4 圏域の河川整備計画 に基づき 関係者の責務により総合治水対策に取り組んでいる 2 課題 各行政体における取組状況を総合治水に取り組む関係者で共有されていないことにより 総合治水に関する問題点や改善点を効果的に役立てることが難しい 各々の計画に基づく各行政体の責務により実施されているが その取組状況にはばらつきがある 圏域毎に治水対策の整備率にバラツキがある 市町村毎に流域対策の整備率にバラツキがある 策定者策定時期概要 県治水対策 市町村ため池 大和川流域整備計画 大和川水系河川整備基本方針 大和川水系河川整備計画 協議会 国 総合治水対策 ( 大和川流域総合治水対策協議会 昭和 60 年 7 月 平成 21 年 3 月 直轄区間国平成 25 年 11 月 平城圏域県平成 14 年 8 月 生駒いかるが圏域布留飛鳥圏域曽我葛城圏域 県 県 県 平成 14 年 8 月 平成 17 年 8 月平成 20 年 5 月変平成 22 年 3 月変 平成 23 年 9 月 流域整備は 治水対策と地域対策の 2 本の柱からなり 期間は概ね 10 年間を目標とする 災害の発生の防止又は軽減 河川の適正な利用及び流水の正常な昨日の維持 河川環境の整備と保全を目標とする 基本高水の計画規模は 1/200 年とする 上下流のバランスに配慮した河川整備 洪水被害の防止又は軽減 等を目標とする 対象洪水は昭和 57 年 8 月洪水とする 洪水による災害の発生の防止又は軽減等を目標とする 概ね 10 年に 1 回程度の確率で発生する降雨の洪水を安全に流下させることを原則とする 治水対策国 : 河川整備計画に基づく河川改修等 ( 直轄区間 流域対策 圏域名 生駒いかるが圏域 平城圏域 布留飛鳥圏域 曽我葛城圏域 県 : 河川整備計画に基づく河川改修等 ( 県区間 県 : 流域整備計画に基づく流域対策 河川整備状況 計画策定整備期間 整備目標規模 市町村 : 流域整備計画に基づく流域対策 県民 : 流域整備計画の理解 協力と流域対策 整備対象区間延長 (m 整備済区間延長 (m 整備率 H14.8.9 概ね 20 年 1/10 14,100 3,015 21% H14.8.28 概ね 20 年 1/10 12,300 6,870 56% H17.8.2 H20.5.29 変 H22.3.30 変 概ね 20 年 1/10 21,110 4,480 21% H23.9.2 概ね 20 年 1/10 23,650 3,890 16% 流域合計 71,160 18,255 26% 市町村名 ため池治水利用施設整備状況 平成 27 年 8 月時点奈良県調べため池治水利用施設計画対策量対策合計箇所数対策率 m 3 m 3 箇所 % 大淀町 1,500 6,000 2 400.0 三郷町 25,800 44,420 6 172.2 河合町 19,500 23,886 5 122.5 大和高田市 18,300 18,590 7 101.6 橿原市 40,200 40,570 1 100.9 王寺町 21,600 21,512 3 99.6 天理市 65,700 34,520 3 52.5 大和郡山市 71,700 35,580 4 49.6 斑鳩町 29,700 14,582 2 49.1 香芝市 55,300 20,229 4 36.6 奈良市 310,500 89,300 5 28.8 葛城市 40,000 8,760 2 21.9 桜井市 30,300 5,955 1 19.7 生駒市 62,700 12,170 1 19.4 平群町 20,700 3,190 1 15.4 広陵町 32,400 1,995 2 6.2 御所市 48,900 0 0 0.0 安堵町 9,400 0 0 0.0 川西町 6,700 0 0 0.0 三宅町 3,000 0 0 0.0 田原本町 29,700 0 0 0.0 高取町 18,900 0 0 0.0 明日香村 15,900 0 0 0.0 上牧町 21,600 0 0 0.0 小計 1,000,000 381,259 49 38.1 奈良県 700,000 879,998 36 125.7 合計 1,700,000 1,261,257 85 74.2 16

3 課題解決に向けた方策 ( 案 総合治水に取り組む仕組み総合治水に取り組む仕組み 総合治水に関する施策を連携して計画的に実施するため 支川流域を基本とし 県及び上下流の関係市町村が協力して まちづくりなど地域の特性に応じた流域基本方針を定めた連携協定を規則に定めるところにより締結することができる 連携協定の締結後は 速やかに実施計画を策定し 公表するものとする 県は 実施計画に基づく 市町村の取組には重点的支援を行うとともに 自らの事業に関しても優先的に実施するものとする 目的 県及び上下流域で 一つの共同責任主体として 総合治水対策に取り組む仕組みを構築し 治水安全度の向上の 見える化 を図る 必要性必要性 総合治水に関する取組に関しては 大和川流域総合治水対策協議会において合意された内容を各行政体の責務により実施されているが 各行政体において取組状況にバラツキが生じている 総合治水に関する取組を効率的 効果的に行うため 合意した事項を一体となり取り組む事が必要 ポイント : 県及び上下流域で 一つの共同責任主体として治水対策等に取り組む仕組み 考え方 県及び上下流域の関係市町村において 流域の課題解決に向けて 連携協定を締結し 実施する治水対策等を明確にした実施計画を策定 公表する 実施計画の進捗状況についても ( 仮称 治水連携検討会においてマネジメントし 公表する 積極的な取組を行う流域においては 県事業の優先実施 市町村への重点的支援を行い 治水安全度の向上に努める 下流市町村 内水対策 行政界 実施イメージ 中流市町村 河川浄化施設 親水対策 上流市町村行政界 浸水被害 河川改修 草刈り 水田貯留 下水道整備 まちづくりため池治水利用 花植え 河川清掃 ため池治水利用 一体的な仕組み 中流市町村 上流市町村 ( 仮称 治水連携検討会実施計画の策定 県 下流市町村 実施計画の定める事項案 基本的な目標に関する事項 基本的な方針 治水対策に関する実施事項 流域対策に関する実施事項 土地利用対策に関する実施事項 総合治水の推進にあたり必要な事項 実施事項については 主体 項目 期間を定めて作成する 連携協定の項目案 支川流域における総合治水に関し連携する目的 取組事項 対象支川流域 役割分担 取組方針のとりまとめに関すること実施計画の策定 連携した内容に資する取組への支援県と関係市町村との役割 取組体制の構築 ( 仮称 治水連携協議会の設置など 17