教職員の働き方改革プラン.indd

Similar documents
持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

はじめに 学校を取り巻く環境は, 社会や経済の変化に伴い, より複雑化 多様化しており, 学校には, これまで以上に子供たちに対するきめ細かな対応が求められております また, 情報化やグローバル化といった社会の急速な変化が進む中, 知識を活用し, 協働して新たな価値を生み出せるよう, 主体的な学びを

18i_kyoiku.indd

現在 学校には 急速に変化する社会の中で 自立して生きていく力を育成するための指導の充実が求められております そのためには 教員が健康で生き生きとやりがいをもって働きながら 学校教育の質を高めることができる環境を構築することが必要です しかしながら 北海道教育委員会が平成 28 年度に行った 教育職

4 副校長 教頭の長時間業務改善への取組 学校内施設 ( 校舎等 ) の鍵の開閉は 副校長 教頭のみが行うこととせず 全教職員等で協力して行います ( 警備員が配置されている学校においては そのシステムを適切に活用します ) 児童生徒の登校時間については 学校と県教育委員会 市町村教育委員会が連携し

【資料2】緊急提言(委員意見反映)

01 取組項目0320

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

学校における 働き方改革推進プラン 千葉県教育委員会 平成 30 年 9 月

舞鶴市立学校教職員の勤務時間適正化に向けた取組方針 ~ 残る文化 から 帰る文化 への構築に向けて ~ ( 案 ) 平成 29 年月日 舞鶴市教育委員会 0

(資料3ー1)平成30 年度「教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査」の結果について

教職員の働き方改革プラン 2018 岐阜県教育委員会では 平成 29 年 6 月に 教職員の働き方改革プラン 2017 を定め 教職員の勤務の適正化に向けた取組みに着手したところであるが 月 80 時間を超える長時間勤務の解消等は 未だ道半ばの状況にある また ハラスメントやメンタル不調等への対応に

報告事項 女性の職業生活における活躍の推進に関する秋田県教育委員会特定事業主行動計画 ( 第 1 期計画 ) の策定について 教育庁総務課 義務教育課 高校教育課 特別支援教育課 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条第 1 項の規

平成 30 年 5 月 14 日 教職員育成課 横浜市教育委員会 東京大学中原淳研究室共同研究 ( 平成 29 年度 ) ~ 教員の 働き方 や 意識 に関する質問紙調査の結果から ~ < 内容 > 1 研究の目的 調査の概要 (1) 研究の目的 (2) 調査の概要 2 調査結果から見えてきたこと

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成30年度教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査結果(三重県)

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

平成30年度教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査結果(新潟県)

1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

平成30年度教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査結果(山形県)

平成30年度教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査結果(岐阜県)

Microsoft Word - 行動計画(ダイジェスト)【最終版】

平成25~27年度間

平成18年度標準調査票

スライド 1

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

資料1-7 部活動指導員について

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

PT提言案(本冊) docx

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

Microsoft Word 年度評価シート.docx

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

PowerPoint プレゼンテーション

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

Let s ゆとり! キャンペーン好事例 実施期間 : 平成 30 年 9 月 1 日 ~11 月 30 日 参加事業所数 :249 事業所 PickUp! 参加してどんな効果があったの? ゆとりキャンペーン参加事業所の事例紹介 宣言内容 県内一斉 ノー残業デー に参加します 毎月第 2 第 4 水

求められる整理編

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

第 1 部 施策編 4

<4D F736F F D B4E88C4817A89A1956C8E738BB388E791E58D6A2E646F6378>

平成30年度教育委員会における学校の業務改善のための取組状況調査結果(千葉県)

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

02-01 ビジョンの基本的考え方

スライド 1

Microsoft Word - H29 結果概要

働き方の現状と今後の課題

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

平成23年9月29日WG後修正

項目 3. 長時間労働の是正 4 法改正による時間外労働の上限規制の導入 ( その 1) 36 働く人の視点に立った課題 長時間労働者の割合が欧米各国に比して多く 仕事と家庭の両立が困難 週労働時間 49 時間以上の労働者の割合 : 日 21.3% 米 16.6% 英 12.5% 仏 10.4% 独

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

ボスの本音(ボスジレンマ)調査報告書_

学校における働き方改革に関する緊急対策の策定並びに学校における業務改善及び勤務時間管理等の取組の徹底について(通知)

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

平成○○年度○○部局長経営方針アクションプラン

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

Taro-56-satou(1).jtd

No_05_A4.ai

1 目標 安芸高田市立甲田中学校 ( 以下 学校 という ) の運動部活動において, 安芸高田市立中学校に係る運動部活動の方針 ( 以下 安芸高田市方針 ) に則り, 生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち, 以下の点を重視して地域, 学校, 競技種目等に応じた多様な形で最適に実

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

活動状況調査

生駒市学校教育のあり方検討委員会 平成 3 0 年度第 2 回会議会議録 開催日時平成 3 0 年 1 0 月 1 1 日 ( 木 ) 午後 2 時から 開催場所生駒市役所 4 階 会議室 出席者 ( 委員 ) 前田委員長 吉岡副委員長 樋口委員 藤尾委員 伊藤委員 岡島委員

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

愛媛県学力向上5か年計画

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

目次 Ⅰ 福島県教育委員会経験者研修 Ⅰ 実施要項 1 Ⅱ 高等学校経験者研修 Ⅰ 研修概要 1 研修体系 2 研修の目的 研修の内容等 4 研修の計画及び実施 運営等 4 5 研修の留意点 4 表 1 高等学校経験者研修 Ⅰ の流れ 5 表 2 高等学校経験者研修 Ⅰ 提出書類一覧 5 Ⅲ 高等学

情報コーナー用

第2節 茨木市の現況


敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

平成18年度標準調査票

平成18年度標準調査票

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

学校現場における業務の適正化に向けて(本体)

「標準的な研修プログラム《

I. 担い手の確保 育成 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む現場や様々な取組の共有を図り 建設業の取り組む 働き方改革 を応援します 新規 1 整備局ホームページ内に 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む企業 ( 工事 ) を紹介して

過労死等の防止のための対策に関する大綱 ( 平成 30 年 7 月 24 日閣議決定 ) の概要 ~ 過労死をゼロにし 健康で充実して働き続けることのできる社会へ ~ 第 1 はじめに 1 これまでの取組 過労死等防止対策推進法の成立 施行の背景 過労死等の防止のための対策に関する大綱の策定 見直し

Taro-07_学校体育・健康教育(学

地域子育て支援拠点事業について

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

1 取組の目的 ES( 従業員満足 ) なくしてCS( 顧客満足 ) なし との考えを経営の重要なテーマに掲げ 従業員のワーク ライフ バランスの推進に取り組んでいる また 合併後の従業員の一体感の醸成 モチベーションの向上を目的に労働時間やテレワークなど 働き方 有給休暇をはじめとした 休み方 の

1

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

Transcription:

心と体が健康で 明るく元気に子どもたちと向き合うために長時間勤務を見直すことが大切です できることから一つ一つ取り組むことで 子どもたちと向き合う時間が確保され 効果的な教育活動を行うことができるようになります 優秀な人材が教職員を志すためにも 教職を魅力ある仕事にしていくことが大切です 教職生活や私生活を共に豊かにすることで 自らの人間性や創造性が高まります 教育の質の向上教職員の心身の健康保持仕事と生活の充実教職を目指す人材の確保島根県教育委員会子どもたちのために 自分自身のために働き方を見直してみませんか? 子どもたちのために 自分自身のために働き方を見直してみませんか? 教職員の働き方改革プラン

長時間勤務の是正 プランの基本方針 ワーク ライフ バランスの適正化 プラン達成に向けた職場環境の確保 島根県観光キャラクター しまねっこ 島観連許諾第 5577 号 プラン達成に向けた数値目標 1 月あたりの時間外勤務の時間の上限の目安は原則月 45 時間 ( 原則年 360 時間以内 ) 月あたりの時間外勤務時間の縮減スケジュール 現状の時間外勤務の平均時間 (65.1 時間 ) を 2021 年度までの 3 年間で段階的に縮減することを目指します -15% -30% -30% 以上 月平均約 65 時間 月平均 55 時間 月平均 45 時間 月平均 45 時間以内 ( 年 360 時間以内 ) 2018 年度 ( 調査 ) 2019 年度 2020 年度 2021 年度 学校栄養職員 市町村立学校事務職員については 他の法律が適用されます 特例的な扱い 特別な事情により勤務せざるを得ない場合の上限 (4 項目すべてを満たすこととします ) 年間の時間外勤務時間は720 時間以内のこと 月 45 時間を超える時間外勤務は6か月を超えないこと 単月 (1か月) の時間外勤務時間は100 時間未満のこと 連続する複数月 (2か月 ~6か月 ) の時間外勤務時間の平均が80 時間を超えないこと 勤務時間の考え方 教職員が校内に在校している在校時間を基本とします ( ただし 自己研鑽等の業務外の時間は除く なお 校外での職務として行う研修への参加や児童生徒等の引率等の時間は加える ) 2 3 年次有給休暇取得日数 全ての教職員年 5 日以上の取得 全校種の平均 13 日以上の取得 ワーク ライフ バランスがとれていると感じる教職員の割合 90 % 以上 2

プラン達成のための主な取組 教職員定数改善に向けた取組 学校現場における職場環境を整備し 教職員の長時間勤務を是正するために 県教育委員会は国に対して教職員定数の改善 充実の要望を引き続き行います 部活動の負担軽減に向けた取組の推進 学校における部活動の適切な休養日 活動時間等が設定されるよう 部活動の負担軽減に向けた取組を推進します 教員の負担軽減のための人的措置に向けた取組 小学校英語の専科教員 業務アシスタント スクール サポート スタッフ 部活動指導員 等の配置 勤務時間の客観的な把握 勤務時間を客観的に把握するために タイムカードやICカード ICT 機器等の効果的な方法の導入を促します を促進することにより 教員の負担軽減を図ります 学校閉庁日の設定 夏季休業期間中にまとまった学校閉庁日を設定し 週休日の振替等をするほか 教職員に有給休暇の取得 保護者 地域に向けての周知と広報 教育委員会と学校が働き方改革に取り組んでいることを 保護者や地域社会に積極的に周知し 学校への理解と協力が得られるように努めます を促します 業務の効率化に向けた職場環境の改善 教職員研修の実施 教職員が効率的に業務に取り組めるように 県内外 の好事例を積極的に情報発信します 教職員一人一人が働き方改革の参画者となるため に 具体的な取組事例を盛り込んだ内容の研修を実施します 学校への調査 照会等の精選及び削減 県教育委員会による学校への調査 照会等につい 市町村版 教職員の働き方改革プラン 策定 県教育委員会は 市町村版 教職員の働き方改革プラン の円滑な遂行に向けて より一層の連携強化と 必要な支援 情報提供を積極的に行います て 調査内容等の精査や調査手法の簡略化を行い 教 職員の事務業務負担の軽減を図ります 3

教職員の方へ 自らの働き方を見直す取組をしていますか? デスクの周りは整理 整頓できていますか? 自らの働き方を見直す取組は容易なことではあ りません 働き方改革の意義を理解し できること から一つ一つ実践することで 仕事 と 生活 が 充実し 明るく元気に子どもたちと向き合うことが できます 見通しをもって仕事に取り組んでいますか? 業務内容のゴール ( 完成 ) からスケジュールを逆 算して いつまでに 何を どこまで やってお けばよいのか 見通しをもって業務を行います ものを探す時間の削減と業務の効率化のために 定期的に整理 整頓を行い 必要なものをすぐに取り出せるように整った職場環境で業務を行います 一人で仕事を抱え込んでいませんか? データの共有化やコミュニケーションの活性化を図り 他の教職員 ( 同僚 ) と主体的 対話的に連携 協働することによってチームワークを向上させます データで見る教職員の勤務状況 ( 教職員の勤務実態調査 抽出調査 : 平成 30 年 5 月実施 ) 時間外勤務時間の校種別月平均 ( 平成 29 年度の平日 休日 ) 年次有給休暇の取得日数 ( 平成 29 年 1 月 ~12 月 ) 小 学 校 中 学 校 高等学校 特別支援学校 全校種の平均 64.6 75.1 75.8 43.5 65.1 ( 時間 / 月 ) ( 日 / 年 ) 小 学 校 9.8 中 学 校 9.7 高等学校特別支援学校 9.4 11.6 全校種の平均 10.1 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 2 4 6 8 10 12 自分の日常生活は ワーク ライフ バランスがとれている 小 学 校 中 学 校 高等学校 特別支援学校 全校種の平均 思う 45% 39% 37% 61% 45% 思わない 55% 61% 63% 39% 55% 0 20 40 60 80 100% 4

管理職の方へ 教職員の勤務実態を客観的に把握できていますか? 働き方改革への取組の第一歩として 教職員の 勤務実態を客観的に把握します その上で 教職員 の専門性が求められる業務を精選し 業務の効率 化に向けた見直しを進めます また 教職員以外が 担うことができる業務については 校内外で主体 的 対話的な過程を通して 保護者や地域等に委ね る視点で見直しを進めることが大切です 教職員の業務に偏りはありませんか? 教職員の勤務実態の把握に努めながら 一部の 教職員に業務負担が偏らないように 業務負担の 大きい教職員への校務の適正化や平準化に積極的 に取り組みます 学校行事や会議が必要以上に多くありませんか? これまで積み上げられてきた学校行事や会議を 見直して その開催は優先順位をつけて精選 ( スク ラップ アンド ビルド ) します 教職員ができるだけ早く退勤できる工夫をしていますか? 会議や研修 部活動のない日を活用して 定時退 勤日 等を設定します 校内で一斉の実施が難しい 場合は 学年部単位や自己申告制等の工夫を取り 入れます 部活動の指導体制は適切ですか? 県版及び市町村版の方針に基づいて 部活動の 適切な休養日 活動時間等を設定します また 必 要に応じて部活動指導員や地域指導者の活用を進 めます 教職員が働きやすい職員室になっていますか? 職員室のレイアウト等を改善して 収納スペース や小会議を行う共有スペースなどを確保し 業務の 効率化を図ります また 個人が作成した教材 資料 等の電子データを共有する環境を整備し 教職員 の授業力向上等を図ります 教職員の健康状態を把握できていますか? 教職員の心身の健康状態を適確に把握するとと もに 教職員が不安に感じていることや業務上の悩 み等を相談しやすい風通しの良い職場づくりに取 り組みます サポートし合う教職員集団になっていますか? 教職員がお互いを尊重しながら主体的 対話的に 連携 協働できる職場づくりに取り組みます 5

教職員の皆さまへ 島根県内に勤務されている教職員の皆さん 日頃から高い志と情熱を傾けながら 将来の我が国及び島根を支える子どもたちの教育活動に熱心に取り組んでいただき 心から感謝申し上げます さて 学校が抱える課題が複雑化 多様化する中 教職員の長時間勤務は看過できない実態があり 解決すべき喫緊の課題となっています さらに これから変化の激しい時代を生きる子どもたちに たくましく生きる力 を育むために 教職員は学習指導等をはじめとする教育活動にこれまで以上に力を注ぐ必要があります このような背景のもと 今般 島根県教育委員会は 教職員の働き方改革プラン を策定しました これは 教職員の長時間勤務の是正及びワーク ライフ バランスの適正化を図ることにより 教育の質の向上を目指すためのものです 教育委員会と学校 教職員が一体となって業務全体を見直し 明るく元気に子どもたちと向き合う時間を確保することは より効果的な教育活動を実現するだけでなく 教職員自身の心身の健康保持や日々の生活の充実にもつながります また 保護者や地域等の協力を得ながら 社会全体で子どもたちを育むことによって 学校と社会との連携がこれまで以上に重視 強化されます 本プランを達成するためには 教職員一人一人が自らの働き方を見直し できることから一つ一つ着実に進めていくことが大切です こうした点を教職員の皆さんと共有しながら 生き生きと働きやすい職場づくり を進めていきたいと考えていますので 皆さんのご理解とご協力をいただきますようお願いします 島根県教育委員会教育長新田英夫 本リーフレットの内容を詳細に記した 教職員の働き方改革プラン は 島根県教育庁学校企画 課のホームページ (www.pref.shimane.lg.jp/gakkokikaku/) でご覧いただけます また 学 校業務改善推進委員会発行の 学校業務改善事例集 も同ホームページに掲載しています 島根県教職員の働き方改革プラン 検索 島根県教育委員会事務局学校企画課 690-8502 島根県松江市殿町 1 番地 TEL:0852-22-6692 FAX:0852-22-5762 E-mail:gakkokikaku@pref.shimane.lg.jp